イグノーベル賞受賞者の一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イグノーベル賞受賞者の一覧は、第1回(1991年)から現在までの、イグノーベル賞受賞者の一覧である。
- イグノーベル賞は、4例(1991年の創作された架空の3例、ならびに1994年の誤報に基づき選ばれた1例。どちらもここには記載していない)を除き、すべて実在の業績に対して授与されている。
- 受賞者の所在地および肩書きは、すべて受賞当時のものである。また、イグノーベル賞は、「本家」ノーベル賞と異なり、故人の業績に対しても授与されている。本文中、「故~」と記載されている受賞者は、受賞時点で既に故人であったことを示している。
- なお、各賞に対して、説明を要すると思われる事項については若干の説明を付している。
1991年 - 1992年 - 1993年 - 1994年 - 1995年 - 1996年 - 1997年 - 1998年 - 1999年 - 2000年 - 2001年 - 2002年 - 2003年 - 2004年 - 2005年 - 2006年 - 2007年 - 2008年 -
[編集] 1991年
- 化学賞
- 医学賞
- アラン・クリガーマン (消化補助剤とガス除去剤の考案者、「ビーノ」の発明者)
- 膨張感・おなら・不快感ならびに気恥ずかしさを防ぐための「対ガス液」を用いた、彼の先駆的な仕事に対して。
- アラン・クリガーマン (消化補助剤とガス除去剤の考案者、「ビーノ」の発明者)
- 教育賞
- J・ダンフォース・クエール (時間の消費者にして空間の占領者)
- 科学教育の必要性を誰よりもよく論証したことに対して。
- クエールは当時のアメリカ合衆国副大統領。文法的に誤っていて意味の分からない発言を繰り返した。
- J・ダンフォース・クエール (時間の消費者にして空間の占領者)
- 生物学賞
- 経済学賞
- 文学賞
- 平和賞
[編集] 1992年
- 医学賞
- F・カンダ(神田不二宏)、E・ヤギ、M・フクダ、K・ナカジマ、T・オオタ、O・ナカタ(資生堂横浜研究所)
- 彼らの先駆的な開発研究、『足の悪臭の原因となる化学物質の解明』に対して。特に「自分の足が臭いと思っている人の足は臭く、思っていない人のは臭くない」という結論に対して。(参考文献 Kanda F, Yagi E, Fukuda M, Nakajima K, Ohta T, Nakata O. (1990). “Elucidation of chemical compounds responsible for foot malodour”. British Journal of Dermatology 122 (6): 771-776. PMID 2369557.)
- F・カンダ(神田不二宏)、E・ヤギ、M・フクダ、K・ナカジマ、T・オオタ、O・ナカタ(資生堂横浜研究所)
- 考古学賞
- 経済学賞
- 生物学賞
- 化学賞
- 物理学賞
- 栄養学賞
- スパムの利用者 (缶入り食料品の勇敢な消費者)
- 54年間にもわたる無差別的消化力に対して。
- スパムの利用者 (缶入り食料品の勇敢な消費者)
- 文学賞
- ユーリ・ストルチコフ (モスクワ有機元素化合物研究所の止めることのできない著者)
- 1981年から1990年の間に948報、平均すると3.9日ごとに1報以上の割合で科学論文を発表したことに対して。
- ソビエト連邦の結晶化学者。1926年-1995年。ギフトオーサーシップを参照。
- ユーリ・ストルチコフ (モスクワ有機元素化合物研究所の止めることのできない著者)
- 美術賞
- 平和賞
[編集] 1993年
- 心理学賞
- 消費者工学賞
- 生物学賞
- 経済学賞
- 平和賞
- フィリピン・ペプシコーラ・カンパニー。
- 億万長者を生み出すコンテストのスポンサーとなって間違った当選番号を発表したため、興奮し集まった期待していた当選者80万人を暴徒のように駆り立てて集合させ、フィリピン史上最大の暴動を引き起こしたことに対して。
- 1992年にフィリピン・ペプシ社は「ナンバー・フィーバー」というキャンペーンを開始、ペプシの瓶に書いてある番号が当たりであれば最高100万ペソ(=4万ドル)の賞金が貰えるというものだった。キャンペーンの成功に気をよくして当選番号を追加したが、この時既に出回っていたボトルの番号(一説には80万本も出回っていたと言われている)を当たりとして発表。ペプシ社は直ぐに訂正したが憤激した消費者は暴動を起こし、フィリピン国内に12あるペプシの工場は消費者に包囲され2名が死亡。38台の運搬トラックが破壊され、一万件以上の訴訟が起こる事態となった。
- フィリピン・ペプシコーラ・カンパニー。
- 映像技術賞
- ジェイ・シッフマン(ミシガン州フラミントンヒル)
- 車の運転とテレビの視聴を同時に可能にするための画像映写機「オート・ヴィジョン」を発明した。
- ミシガン州議会
- オート・ヴィジョンの使用を合法としたことに対して。
- ジェイ・シッフマン(ミシガン州フラミントンヒル)
- 化学賞
- 文学賞
- 数学賞
- ロバート・フェイド( サウスカロライナ州グリーンヴィル)
- ミハイル・ゴルバチョフが反キリストである正確な確率(710,609,175,188,282,000分の1)を計算したことに対して。
- ロバート・フェイド( サウスカロライナ州グリーンヴィル)
- 物理学賞
- 医学賞
- ジェイムス・F・ノーラン、トーマス・J・スティルウェル、ジョン・P・サンズ・ジュニア (慈愛に満ちた医療従事者)
- 彼らの痛々しい研究論文、『ジッパーに挟まれたペニスの緊急処理』に対して。
- ジェイムス・F・ノーラン、トーマス・J・スティルウェル、ジョン・P・サンズ・ジュニア (慈愛に満ちた医療従事者)
[編集] 1994年
- 生物学賞
- 平和賞
- 医学賞
- 昆虫学賞
- 心理学賞
- 文学賞
- 化学賞
- 経済学賞
- 数学賞
[編集] 1995年
- 栄養学賞
- 物理学賞
- 経済学賞
- 医学賞
- マルシア・E・ブーベル、デイヴィッド・S・シャンナホフ=クァルサ、マイケル・R・ボイル
- 『片側だけに強制された鼻孔呼吸が認識力におよぼす効果』と題された彼らの研究に対して。
- マルシア・E・ブーベル、デイヴィッド・S・シャンナホフ=クァルサ、マイケル・R・ボイル
- 文学賞
- 平和賞
- 心理学賞
- 公衆衛生賞
- 歯学賞
- 化学賞
[編集] 1996年
- 生物学賞
- 医学賞
- 物理学賞
- 平和賞
- 公衆衛生賞
- 化学賞
- ジョージ・ゴーブル(パーデュー大学)
- 彼のヤケドしそうなほど猛烈な、「バーベキュー・グリルに点火する時間」の世界記録に対して。記録は3秒(木炭と液体酸素を使用)。
- ジョージ・ゴーブル(パーデュー大学)
- 生物多様性賞
- 文学賞
- 経済学賞
- ロバート・J・ゲンコ(バッファロー大学)
- 財務上の重圧は、破壊的歯周病になる危険のしるしである、という発見に対して。
- ロバート・J・ゲンコ(バッファロー大学)
- 美術賞
- ドン・フェザーストーン(マサチューセッツ州フィッチバーグ)
- 彼の装飾的で進化的な発明、「プラスチック製のピンク・フラミンゴ」に対して。
- ピンク・フラミンゴは、全米の家庭の庭先によく置かれている装飾物。あまりにもありふれていて、しばしばアメリカ人の悪趣味の象徴ともされる。ジョン・ウォーターズ監督の同名映画でも有名になった。
- ドン・フェザーストーン(マサチューセッツ州フィッチバーグ)
[編集] 1997年
- 生物学賞
- 昆虫学賞
- 天文学賞
- 情報伝達学賞
- サンフォード・ウォレス(フィラデルフィア、サイバー・プロモーション社長)
- 何者も、この自称「配達人」が世界中にジャンク電子メールを送信することを止めさせられていない。
- 1990年代半ば、スパム の悪名高い発送業者として知られた人物。1990年代のスパム王は今(上) - : Hotwired
- サンフォード・ウォレス(フィラデルフィア、サイバー・プロモーション社長)
- 物理学賞
- 文学賞
- 医学賞
- 経済学賞
- 平和賞
- ハロルド・ヒルマン(サリー大学)
- 彼の著書、『異なる処刑方法のあいだで、経験する可能性のある痛み』に対して。
- ハロルド・ヒルマン(サリー大学)
- 気象学賞
- バーナード・ヴォネガット(ニューヨーク州立大学オールバニー校)
[編集] 1998年
- 安全工学賞
- トロイ・ハーツバイス(オンタリオ州ノースベイ)
- グリズリーに対しても動じないスーパースーツを開発し、個人的な試験を行ったことに対して。
- 『世界まる見え!テレビ特捜部』でも取り上げられ、ドキュメンタリー映画『プロジェクト・グリズリー』の題材にもなった。
- トロイ・ハーツバイス(オンタリオ州ノースベイ)
- 生物学賞
- 平和賞
- 化学賞
- 科学教育賞
- 統計学賞
- 物理学賞
- 経済学賞
- リチャード・シード(シカゴ)
- 彼自身や他の人たちのクローンを作り、世界経済に火をつけたことに対して。
- 年間500人を誕生させる「クローン・ベビー・クリニック」構想をぶち上げた不妊治療研究者で、アメリカ食品医薬品局(FDA)のクローン人間研究規制のもととなった。
- リチャード・シード(シカゴ)
- 医学賞
- 患者Yと、彼の担当医キャロライン・ミル、メイリオン・レウェリン、デイヴィッド・ケリー、ピーター・ホルト(ウェールズ、ニューポート。王立グウェント病院)
- 彼らの警告的な医学論文、『5年のあいだ指がうずき、腐敗した臭いを放った男性』に対して。
- 患者Yと、彼の担当医キャロライン・ミル、メイリオン・レウェリン、デイヴィッド・ケリー、ピーター・ホルト(ウェールズ、ニューポート。王立グウェント病院)
- 文学賞
- マラ・シドリ(ワシントンD.C.)
- 彼女の輝ける論文、『発話恐怖に対する防衛としての放屁』に対して。
- マラ・シドリ(ワシントンD.C.)
[編集] 1999年
- 社会学賞
- 物理学賞
- 文学賞
- 英国標準協会
- 紅茶の正しいいれかたについて、6ページにわたる仕様書(BS-6008)を作成したことに対して。
- 正確には「紅茶の試料採取法」[1]
- 英国標準協会
- 科学教育賞
- 医学賞
- アーヴィッド・ヴェイトル(ノルウェー、ストルド)
- 検尿の際に患者がどのような容器を選ぶかについて、丹念に収集、分類、考察したことに対して。
- アーヴィッド・ヴェイトル(ノルウェー、ストルド)
- 化学賞
- 生物学賞
- ポール・ボスロンド(メキシコ、ラスクルース。ニューメキシコ州立大学チリ・ペッパー研究所理事)
- 辛くないハラペーニョ・チリ・ペッパーを作り出したことに対して。
- ポール・ボスロンド(メキシコ、ラスクルース。ニューメキシコ州立大学チリ・ペッパー研究所理事)
- 環境保護賞
- 平和賞
- 健康管理賞
[編集] 2000年
- 心理学賞
- 文学賞
- ジャスムヒーン(元エレン・グリーヴ。オーストラリア)
- ブレサリアニズム(Breatharianism - 呼吸食主義または不食主義または光食主義)の女性指導者。ある人々は食べ物を摂るけれども、本当はまったく必要ではないのだ、ということを説明した彼女の著書、『光で生きる』に対して。
- ジャスムヒーン(元エレン・グリーヴ。オーストラリア)
- 生物学賞
- 物理学賞
- 化学賞
- ドナテラ・マラッツィーニ、アレッサンドラ・ロッシ、ジョヴァーニ・B・カッサーノ(ピサ大学)
- ハゴップ・S・アキスカル(カリフォルニア大学サンディエゴ校)
- 経済学賞
- 医学賞
- 計算機科学賞
- 平和賞
- 公衆衛生賞
[編集] 2001年
- 医学賞
- 物理学賞
- 生物学賞
- 経済学賞
- ジュール・スレムロッド(ミシガン大学)
- ウォシーチ・コプクヅク(ブリティッシュ・コロンビア大学)
- 文学賞
- 心理学賞
- ローレンス・W・シェーマン(マイアミ大学 (オハイオ州))
- 天体物理学賞
- 平和賞
- ヴィリウマス・マリナウスクス(リトアニア、グルータス)
- 「スターリン・ワールド」として有名なアミューズメントパーク(Grutas Park)を創設したことに対して。
- ヴィリウマス・マリナウスクス(リトアニア、グルータス)
- 技術賞
- ジョン・ケオフ(オーストラリア、ヴィクトリア州ハウソーン)
- オーストラリア特許庁
- 公衆衛生賞
[編集] 2002年
- 生物学賞
- ノーマ・E・ブビアー、チャールズ・G・M・パクストン、フィル・バウワーズ、D・チャールズ・ディーミング(イギリス)
- 彼らの論文『イギリスでの飼育条件下における、ダチョウの人間に対する求愛行動』に対して。
- ノーマ・E・ブビアー、チャールズ・G・M・パクストン、フィル・バウワーズ、D・チャールズ・ディーミング(イギリス)
- 物理学賞
- 境界領域研究賞
- 化学賞
- 数学賞
- 文学賞
- ヴィッキー・L・シルヴァーズ(ネヴァダ=レノ大学)
- デイヴィッド・S・クレイナー(セントラル・ミズーリ州立大学)
- 彼らの彩りを添える論文、『小論文を読む際に、前もって引いておいた不適当な強調線が与える影響』に対して。
- 平和賞
- 衛生学賞
- エドゥアルド・セグラ、ラヴァカン・ド・アステ(スペイン、タラゴーナ)
- 猫と犬の洗濯機を発明したことに対して。
- エドゥアルド・セグラ、ラヴァカン・ド・アステ(スペイン、タラゴーナ)
- 経済学賞
- 次の会社の重役と団体役員、ならびに監査役。
- エンロン、ラーナウト&ハウスピー(ベルギー)、アデルフィア、国際商業信用銀行(パキスタン)、センダント、CMSエネルギー、デューク・エネルギー、ダイネギー、ガズプロム(ロシア)、グローバル・クロッシング、HIH保険(オーストラリア)、インフォミックス、Kマート、マクスウェル・コミュニケーションズ(イギリス)、リライアント・リソース、レントウェイ、ライト・エイド、サンビーム、タイコ、ウエイスト・マネージメント、ワールドコム、ズィエロ、アーサー・アンダーセン。
- ビジネスの世界に数学の虚数概念を応用したことに対して(特記していない企業はアメリカ)。
- いずれも、会計操作による不正を行い米国経済と市場への信頼に打撃を与えた企業群。
- 次の会社の重役と団体役員、ならびに監査役。
- 医学賞
[編集] 2003年
- 工学賞
- 故ジョン・ポール・スタップ、故エドワード・A・マーフィー・ジュニア、ジョージ・ニコルス
- 1949年に共同で「マーフィーの法則」を考案したことに対して。
- 故ジョン・ポール・スタップ、故エドワード・A・マーフィー・ジュニア、ジョージ・ニコルス
- 物理学賞
- ジャック・ハーヴェイ、ジョン・カルヴェーノ、ウォーレン・ペインズ、スティーヴ・コール、マイケル・ローレンス、デイヴィッド・スチュアート、ロビン・ウィリアムズ(オーストラリア)
- 彼らの逆らい難い論文、『様々な表面上でヒツジを引きずる際に必要な力の分析』に対して。
- ジャック・ハーヴェイ、ジョン・カルヴェーノ、ウォーレン・ペインズ、スティーヴ・コール、マイケル・ローレンス、デイヴィッド・スチュアート、ロビン・ウィリアムズ(オーストラリア)
- 医学賞
- 心理学賞
- 化学賞
- 文学賞
- ジョン・トリンカウス(ニューヨーク市、ジックリンビジネススクール)
- 彼を悩ませた色んなことについて几帳面に正確なデータを集め、80報以上の詳細な学術論文として発表したことに対して。
- 『ショッピングモールの観察』と題する一連の論文。例えば以下のことが取り上げられている。
- 「野球帽をかぶっている若者のうち何パーセントが、つばを頭の前にでなく、後ろに向けているか」、「歩行者のうち何パーセントが、他の色でなく、白い運動靴をはいているか」、「泳いでいる人のうち何パーセントが、プールの深い側でなく、浅い側を往復しているか」、「ある停止標識のところに来た車の何パーセントが、ほとんど(ただし、「完全に」でなく)停止するか」、「外回りをしている人の何パーセントがアタッシェケースを持っているか」、「スーパーマーケットの「特急レジ」を使っている買い物客のうち、何パーセントが決められた品数を超えているか」、「学生の何パーセントがメキャベツの味を好きでないか」。
- ジョン・トリンカウス(ニューヨーク市、ジックリンビジネススクール)
- 経済学賞
- カール・シュヴェルツラーと、リヒテンシュタイン公国
- 境界領域研究賞
- 平和賞
- ラール・ビハーリー(インド、ウッタル・プラデーシュ州)
- 次の3つの業績に対して。
- 法律的には死んでいると宣告されたのに、活動的な人生を送っていること。
- 官僚の堕落と貪欲な親類に対する死後遊説を、生き生きと行っていること。
- 「死人の会」を結成したこと。
- ラール・ビハーリーは、「死んでいる」というハンディキャップを克服し、どうにかインド政府からパスポートを取得し、賞を受けるためにハーバード大学に行けるはずであった。しかし、アメリカ政府は彼の入国を許可しなかった。したがって、彼の友人であるマド・カプアーがラール・ビハーリーの代理でイグノーベル授賞式典に参加し、賞を受け取った。数週間後、賞はインドで行われた特別式典でラール・ビハーリー自身に渡された。
- 農夫であったラール・ビハーリーは1976年、銀行にローンの申し込みに行き、そこで彼が法的には死者であることを知らされた。彼の叔父は役所に賄賂を渡し、虚偽の死亡届を作ってラール・ビハーリーの土地を相続してしまったのであった。彼は死亡宣告され財産を奪われた同じ境遇にある100人以上の「死者」たちと接触し「死人の会」を結成し、後に2万人の会員を擁する圧力団体に成長させた。法的死者に対し世間の目を向けさせるため彼は様々なパフォーマンスを行い、2004年までに、死人の会は会員のうち4人の生存を政府に確認させる成果を収めている。
- 次の3つの業績に対して。
- ラール・ビハーリー(インド、ウッタル・プラデーシュ州)
- 生物学賞
[編集] 2004年
- 医学賞
- スティーブン・スタック(ウェイン州立大学)
- ジェイムス・グンドラック(アーバーン大学)
- 彼らの発表論文『自殺に対するカントリー・ミュージックの影響』に対して。
- 物理学賞
- 公衆衛生賞
- 化学賞
- イギリス・コカ・コーラ株式会社
- テムズ川の液体を、予防的な理由から消費者が入手できなくなった透明な形態の水「ダサニ」に変換する先端技術に対して。
- ダサニはコカ・コーラ社が世界的に展開するミネラルウォーターのブランド。イギリスでは2004年1月に発売されたが、「インデペンデント」紙が3月に、イギリス製ダサニはロンドン南東部のシドカップの工場で水道水から作られていることを暴露。工場ではNASAも使用する逆浸透膜の技術を使った浄化システムで「ピュアな」水を作っていると主張したが、通常「ミネラルウォーター」という言葉から泉水から湧き出る「天然」の水を期待して買っていた消費者は「水道水に高い金を払っていた」と激昂した。さらに政府当局はイギリス製ダサニに発癌性物質である臭素酸塩が含まれており大量に飲めば危険と指摘、コカ・コーラ社は市場から製品を回収しダサニ・ブランドはイギリスから撤退した。さらに水の純化の過程で硬水的味付けのために塩化カルシウムなどを混ぜていた事も判明、ダサニ・ブランドの欧州展開は打撃を受けた。
- イギリス・コカ・コーラ株式会社
- 工学賞
- 文学賞
- 米国ヌーディスト研究図書館(フロリダ州キシミー)
- ヌーディストの歴史を保存し、誰でも閲覧できるようにしたことに対して。
- 米国ヌーディスト研究図書館(フロリダ州キシミー)
- 心理学賞
- ダニエル・シモンズ(イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校)
- クリストファー・チャブリス(ハーバード大学)
- 経済学賞
- 平和賞
- 生物学賞
- ベン・ウィルソン(ブリティッシュ・コロンビア大学)
- ローレンス・ディル(サイモンフラスター大学)
- ロバート・バッティ(スコットランド海洋科学協会)
- マグナス・ファルバーグ(オルフス大学)
- ハカン・ヴェステルベリ(スウェーデン国立漁業連盟)
[編集] 2005年
- 農業史賞
- ジェームズ・ワトソン(マッセイ大学)
- 彼の学者らしい研究、『リチャード・バックリー氏の爆発するズボンの重要性』に対して。
- 1931年、ニュージーランドの農村部で突然無差別に男達のズボンが爆発するという怪現象が発生した。あるズボンは真っ二つに裂け、あるズボンはくすぶって煙を上げた。たちまち各地で同じ事例が報告され、ズボン爆発は全国を恐怖に陥れた。原因は、揮発性のある農薬が、綿など天然素材と化学反応を起こして発火したことだと後に判明した。こうした背景には、第一次世界大戦後のニュージーランド農村で出征や都市化などにより人手が減り、発火しやすい過塩素酸ナトリウム含有の強力な除草剤で戦中雑草だらけになった牧草地の除草を手早く行おうとしたことがあるらしい。この事件が農夫のズボンや農薬など、様々な技術を改善させた。
- ジェームズ・ワトソン(マッセイ大学)
- 物理学賞
- ジョン・メインストーンと故トーマス・パーネル(クイーンズランド大学)
- 1927年に故トーマス・パーネルが始めて以来忍耐強く行われたある実験に対して。ひとかたまりの凝結した粘度の高い黒タールがゆっくりと、ゆっくりとじょうごの中を垂れていく様子を観察した。結果、大体約9年ごとに一滴がおちることが判明した。
- ジョン・メインストーンと故トーマス・パーネル(クイーンズランド大学)
- 医学賞
- 文学賞
- 平和賞
- 経済学賞
- ガウリ・ナンダ(マサチューセッツ工科大学)
- 化学賞
- 生物学賞
- ベンジャミン・スミス(アデレード大学、トロント大学、スイス・ジュネーブ・フィルメニッヒ香水会社、フランス・アルシャン・チェムコム・エンタープライズ)
- クレイグ・ウィリアムズ(ジェームズ=クック大学、南オーストラリア大学)
- マイケル・タイラー(アデレード大学)
- ブライアン・ウィリアムズ(アデレード大学)
- 早坂洋司(オーストラリアワイン研究所)
- 131種類のカエルがストレスを感じているときに出す特有のにおいを全部嗅ぎ分けてカタログ化した、骨の折れる研究『においを発するカエルの分泌物の機能と系統発生的意義についての調査』に対して。(参考文献 B. P. C. Smith et al., "A Survey of Frog Odorous Secretions, Their Possible Functions and Phylogenetic Significance," Applied Herpetology, Vol. 2, No. 1-2, pp. 47-82 (2004).)
- 栄養学賞
- 中松義郎(ドクター中松)(東京都)
- 34年間、自分の食事を撮影し、食べた物が脳の働きや体調に与える影響を過去にまで遡って分析し続けていることに対して。
- 中松義郎(ドクター中松)(東京都)
- 流体力学賞
- ビクトル・ベンノ・メイア=ロコウ(ブレーメン国際大学、オウル大学)
- ヨゼフ・ガル氏(ローランド・エトヴォシュ大学)
- 基本的な物理学の法則を使いペンギンの体内に起こる圧力を計算し、詳細な報告『ペンギンがうんこする際に生じる圧力:鳥類の排便における計算』にまとめたことに対し。
[編集] 2006年
- 鳥類学賞
- アイヴァン・R・シュワブ(Ivan R. Schwab、カリフォルニア大学デービス校)
- 故フィリップ・R・A・メイ(Philip R.A. May、カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
- なぜキツツキは頭痛がしないかを研究し解説したことに対して。
- (参考文献:『頭痛の治療(Cure for a headache)』アイヴァン・R・シュワブ、2002年、および『キツツキと頭部傷害(Woodpeckers and Head Injury)』フィリップ・R・A・メイ、1976年)
- 栄養学賞
- ワスミア・アル=フーティー(Wasmia Al-Houty、クウェート大学)
- ファテン・アル=ムッサラーム(Faten Al-Mussalam、クウェート環境庁)
- スカラベ(フンコロガシ)が食物である糞の好みにうるさいことを説明したことに対して。
- (参考文献:『 クウェートのスカラベの糞の好み Dung Preference of the Dung Beetle Scarabaeus cristatus Fab (Coleoptera-Scarabaeidae) from Kuwait』、1997年)
- 平和賞
- 音響学賞
- D・リン・ハルパーン(D. Lynn Halpern、ハーヴァード・ヴァンガード・メディカル・アソシエイツ、ブランダイス大学、ノースウェスタン大学)
- ランドルフ・ブレイク(Randolph Blake、ヴァンダービルト大学、ノースウェスタン大学)
- ジェームズ・ヒレンブランド(James Hillenbrand、ウェスタンミシガン大学、ノースウェスタン大学)
- なぜ人々は黒板に爪を立ててこする音を嫌うかを研究する実験を指揮したことに対して。
- (参考文献:『ぞっとする音の音響心理学 Psychoacoustics of a Chilling Sound』、1986年)
- 数学賞
- ニック・スヴェンソン(Nic Svenson)とピアース・バーンズ(Piers Barnes)(オーストラリア国立科学技術研究機構)
- 集合写真を撮る際に誰も目をつぶっていない写真を撮るためには、何人いる場合何枚撮れば確実か計算したことに対して。
- (参考リンク:『まばたきのない写真、保証します Blink-Free Photos, Guaranteed』)
- ニック・スヴェンソン(Nic Svenson)とピアース・バーンズ(Piers Barnes)(オーストラリア国立科学技術研究機構)
- 文学賞
- ダニエル・オッペンハイマー(Daniel Oppenheimer、プリンストン大学)
- 彼のレポート、『必要性と無関係に使用される博学な専門的用語が導く結末:不必要に長い単語を使うことにおける問題(Consequences of Erudite Vernacular Utilized Irrespective of Necessity: Problems with Using Long Words Needlessly.)』に対して。[14]
- 書き方・話し方の入門書では、難しすぎる言葉を使うことは避けるよう薦めているにもかかわらず、大学生の多くは自らを知性的に見せるために複雑な語彙の使用を増やしている。これは複雑な語彙を使用することが本当に知性的に見えるかどうかの実験を行ったレポートである。
- ダニエル・オッペンハイマー(Daniel Oppenheimer、プリンストン大学)
- 医学賞
- 物理学賞
- バジル・オドリ(Basile Audoly、フランス・パリ、ピエール・アンド・マリー・キュリー大学)
- セバスチャン・ノイキルヒ(Sebastien Neukirch、フランス・パリ、ピエール・アンド・マリー・キュリー大学)
- 化学賞
- アントニオ・ムレット(Antonio Mulet、スペイン、バレンシア大学)
- ホセ・ハヴィエル・ベネディト(José Javier Benedito、スペイン、バレンシア大学)
- ホセ・ボン(José Bon、スペイン、バレンシア大学)
- カルメン・ロッセーヨ(Carmen Rosselló、スペイン、パルマ・デ・マヨルカ、バレアレス諸島大学)
- 生物学賞
[編集] 2007年
- 医学賞
- 物理学賞
- ラクシミナラヤナン・マハデバン(L. Mahadevan)、アメリカ、ハーバード大学
- エンリケ・セルダ・ヴィラブランカ(Enrique Cerda Villablanca)、チリ、サンティアゴ・デ・チリ大学
- シーツに皺がよる仕組みを理論的に解き明かしたことに対して。
- 参考文献:
- "Wrinkling of an Elastic Sheet Under Tension," E. Cerda, K. Ravi-Chandar, L. Mahadevan, Nature, vol. 419, October 10, 2002, pp. 579-80. (『弾力性のあるシートが張力のもとで皺がよることについて』)
- "Geometry and Physics of Wrinkling," E. Cerda and L. Mahadevan, Physical Review Letters, fol. 90, no. 7, February 21, 2003, pp. 074302/1-4. (『皺の幾何学と物理学』)
- "Elements of Draping," E. Cerda, L. Mahadevan and J. Passini, Proceedings of the National Academy of Sciences, vol. 101, no. 7, 2004, pp. 1806-10. (『ひだの原理』)
- 生物学賞
- ヨハンナ・E・M・H・ファン・ブロンズウィック(Johanna E.M.H. van Bronswijk)、オランダ、アイントホーフェン工科大学
- 人間とベッドを毎晩ともにするダニ、昆虫、クモ、カニムシ、甲殻類、バクテリア、シダ類、藻類、菌類ほかあらゆる生物について調査統計を行ったことに対し。
- 参考文献:
- "Huis, Bed en Beestjes" [House, Bed and Bugs], J.E.M.H. van Bronswijk, Nederlands Tijdschrift voor Geneeskunde, vol. 116, no. 20, May 13, 1972, pp. 825-31.
- "Het Stof, de Mijten en het Bed" [Dust, Mites and Bedding]. J.E.M.H. van Bronswijk Vakblad voor Biologen, vol. 53, no. 2, 1973, pp. 22-5.
- "Autotrophic Organisms in Mattress Dust in the Netherlands," B. van de Lustgraaf, J.H.H.M. Klerkx, J.E.M.H. van Bronswijk, Acta Botanica Neerlandica, vol. 27, no. 2, 1978, pp 125-8. (『オランダのマットレスの埃の中の独立栄養生物』)
- "A Bed Ecosystem," J.E.M.H. van Bronswijk, Lecture Abstracts -- 1st Benelux Congress of Zoology, Leuven, November 4-5, 1994, p. 36. (『ベッドの生態系』)
- ヨハンナ・E・M・H・ファン・ブロンズウィック(Johanna E.M.H. van Bronswijk)、オランダ、アイントホーフェン工科大学
- 化学賞
- 山本麻由、日本、国立国際医療センター研究所
- 牛の糞からバニラの香りと味のする物質(バニリン)を抽出したことに対して。
- 参考文献:
- "Novel Production Method for Plant Polyphenol from Livestock Excrement Using Subcritical Water Reaction," Mayu Yamamoto, International Medical Center of Japan. (『水熱処理による家畜の排泄物からの植物ポリフェノールの新規抽出方法』)[19]
- 受賞者の栄誉をたたえ、ハーバード大学の地元ケンブリッジ市最高のアイスクリーム店トスカニーニズ(Toscanini's Ice Cream)が「ヤム=ア=モト・バニラ・ツイスト」という新しい味の商品を製作する。
- WIRED VISION / ニュースアーカイブ / 日本の研究者、牛糞からガソリンやバニリンを生成
- 山本麻由、日本、国立国際医療センター研究所
- 言語学賞
- ジュアン・マヌエル・トロ(Juan Manuel Toro)、スペイン、バルセロナ大学
- ジョゼップ・B・トロバロン(Josep B. Trobalon)、同
- ヌリア・セバスチャン=ガジェス(Núria Sebastián-Gallés)、同
- ラットは日本語の逆さ言葉を話す人とオランダ語の逆さ言葉を話す人とを聞き分けられない場合があることの発見に対し。
- 参考文献:
- "Effects of Backward Speech and Speaker Variability in Language Discrimination by Rats," Juan M. Toro, Josep B. Trobalon and Núria Sebastián-Gallés, Journal of Experimental Psychology: Animal Behavior Processes, vol. 31, no. 1, January 2005, pp 95-100. (『ラットの言語識別に対する、逆に言葉を話すことと話者を入れ替えることの効果』)
- 文学賞
- 平和賞
- 栄養学賞
- ブライアン・ワンシンク(Brian Wansink)、コーネル大学
- 被験者には内緒で自動的にスープを注ぎ足す底なしの皿を使い、人間の食欲の限界を調査したことに対し。
- 参考文献:
- "Bottomless Bowls: Why Visual Cues of Portion Size May Influence Intake," Brian Wansink, James E. Painter and Jill North, Obesity Research, vol. 13, no. 1, January 2005, pp. 93-100. (『底なしの皿:なぜ一人分サイズという視覚的合図が摂取に影響を及ぼすか』)
- Mindless Eating: Why We Eat More Than We Think, Brian Wansink, Bantom Books, 2006, ISBN 0553804340. (『無意識の食事:なぜ思った以上に食べてしまうのか』)
- ブライアン・ワンシンク(Brian Wansink)、コーネル大学
- 経済学賞
- シエ・クオ・チェン(謝國楨、Kuo Cheng Hsieh)、台湾、台中市
- 2001年、銀行強盗に網を落して捕まえる装置の特許をとったことに対し。
- 参考:
- U.S. patent #6,219,959, granted on April 24, 2001, for a "net trapping system for capturing a robber immediately." (『強盗を即座に捕らえるネット式トラッピングシステム』の特許)
- イグノーベル賞委員会は受賞者を探したが、シエ氏の行方は全く分からなかった。しかし、授賞は台湾の新聞でも報じられHsieh氏は友人から受賞を知らされ喜び、現地台湾の新聞社とコンタクトを取った。その新聞社からの報せをe-mailで授賞式翌日に委員会が受け取った。氏は現在警備会社を経営しているため事前の消息確認が困難だった。(2007年10月10日付のSciAm podcastでのMarc Abrahams氏の談話による。 http://www.sciam.com/podcast/index.cfm?e_type=13 )
- シエ・クオ・チェン(謝國楨、Kuo Cheng Hsieh)、台湾、台中市
- 航空学賞
[編集] 2008年
- 考古学賞
- アストルフォ・ゴメス・デ・メロ・アラウージョ(Astolfo Gomes de Mello Araujo)ブラジル、サンパウロ大学
- ジョゼ・カルロス・マルセリーノ(Jose Carlos Marcelino)同上
- アルマジロの活動で土中がかきまわされることで、どのように人類の歴史が書き換わってしまうか、あるいは少なくとも考古遺跡発掘現場の遺物の順序などがどのように滅茶苦茶になるかを調査したこと。
- 参考文献:
- "The Role of Armadillos in the Movement of Archaeological Materials: An Experimental Approach," Astolfo G. Mello Araujo and José Carlos Marcelino, Geoarchaeology, vol. 18, no. 4, April 2003, pp. 433-60.
- "Experiment of the month", Reebs, Stephan (September 2003), Natural History (American Museum of Natural History).
- 生物学賞
- マリー=クリスティーヌ・カディエルジュ(Marie-Christine Cadiergues)フランス、国立トゥールーズ獣医大学
- クリステル・ユベール(Christel Joubert)同上
- ミシェル・フラン(Michel Franc)同上
- イヌに寄生するノミは、ネコに寄生するノミより高く飛ぶことを発見したことに対して。
- 参考文献:Cadierguesa, Marie-Christine; Jouberta, Christel & Franc, Michel (October 2000), "A comparison of jump performances of the dog flea, Ctenocephalides canis (Curtis, 1826) and the cat flea, Ctenocephalides felis felis (Bouché, 1835)", Veterinary Parasitology (Elsevier Science) 92(3): 239–41, doi:10.1016/S0304-4017(00)00274-0.
- 化学賞
- シャーリー・A・アンピエール(Sharee A. Umpierre)プエルトリコ、プエルトリコ大学
- ジョゼフ・A・ヒル(Joseph A. Hill)アメリカ、ニューイングランド生殖医療センター
- デボラ・J・アンダーソン(Deborah J. Anderson)ボストン大学医学部、ハーバード大学医学部
- コカ・コーラには精子を殺す避妊効果があることを発見したことに対して。
- 参考文献:Umpierre, Sheree; Hill, Joseph & Anderson, Deborah (21 November 1985), "Correspondence: Effect of 'Coke' on sperm motility", NEJM (Massachusetts Medical Society) 313(21): 1351.
- ホン・チュアンイェ(Chuang-Ye Hong)台湾、台北医科大学、
- および C.C. Shieh, P. Wu, and B.N. Chiang の計4名
- コカ・コーラには精子を殺す避妊効果がないことを発見したことに対して。
- 参考文献:Hong, C.Y.; Shieh, C.C.; Wu, P. & Chiang, B.N. (September 1987), "The spermicidal potency of Coca-Cola and Pepsi-Cola.", Human Toxicology (Macmillan Publishers, Scientific and Medical Division) 6(5): 395–6)
- 参考サイト:Mikkelson, Barbara (16 March 2007), Killer Sperm: Coca-Cola Spermicide (コカコーラで避妊できるって本当ですか), Snopes(都市伝説検証サイト))
- 認知科学賞
- 中垣俊之 北海道大学/理化学研究所
- 小林亮 広島大学
- 石黒章夫 東北大学
- 手老篤史 北海道大学/Presto JST(科学技術振興機構(JST)による戦略的創造研究推進事業)
- 山田裕康 名古屋大学/理化学研究所
- アゴタ・トス(Ágota Tóth) ハンガリー、セゲド大学
- 単細胞生物の真正粘菌にパズルを解く能力があったことを発見したことに対して。- 粘菌コンピュータも参照
- 参考文献:
- "Intelligence: Maze-Solving by an Amoeboid Organism," Toshiyuki Nakagaki, Hiroyasu Yamada, and , Nature, vol. 407, September 2000, p. 470.
- Phillips, Tony (October 2000), Math in the Media, American Mathematical Society.
- 粘菌が迷路を最短ルートで解く能力があることを世界で初めて発見 理化学研究所プレスリリース
- 経済学賞
- ジョフリー・ミラー(Geoffrey Miller) アメリカ、ニューメキシコ大学
- ジョシュア・タイバー(Joshua Tyber) 同上
- ブレント・ジョーダン(Brent Jordan) 同上
- ストリップダンサーが客からもらえるチップの金額は、ダンサーの排卵周期に影響されることを発見したことに対して。
- 参考文献:Miller, Geoffrey (November 2007), "Ovulatory cycle effects on tip earnings by lap dancers: economic evidence for human estrus?", Evolution and Human Behavior (Elsevier) 28(6): 375–81.
- 文学賞
- デイヴィッド・シムズ(David Sims) イギリス、ロンドン、カス・ビジネス・スクール(Cass Business School)
- 愛すべき論文、『このバカ野郎:組織内における憤慨の経験に対する、物語的手法をもちいた探究』に対して。
- 参考文献:
- Sims, David (1 November 2005), "You Bastard: A Narrative Exploration of the Experience of Indignation within Organizations", Organization Studies 26(11): 1625–40, doi: 10.1177/0170840605054625.
- Abrahams, Robin (16 May 2008), "Best. Paper. Ever.", The Boston Globe Magazine, Miss Conduct's Blog (P. Steven Ainsley)
- デイヴィッド・シムズ(David Sims) イギリス、ロンドン、カス・ビジネス・スクール(Cass Business School)
- 医学賞
- ダン・アリエリー(Dan Ariely) アメリカ、デューク大学
- 高価な偽薬(プラセボ)は安価な偽薬よりも効力が高いことを示したことに対して。
- 参考文献:
- aber, Rebecca L.; Shiv, Baba; Carmon, Ziv & Ariely, Dan (5 March 2008), "Commercial Features of Placebo and Therapeutic Efficacy", JAMA (American Medical Association) 299(9): 1016–7
- Price of a Medication May Affect How Well It Works, Stanford Graduate School of Business, March 2008
- ダン・アリエリー(Dan Ariely) アメリカ、デューク大学
- 栄養学賞
- マッシミリアーノ・ザンピーニ(Massimiliano Zampini) イタリア、トレント大学
- チャールズ・スペンス(Charles Spence) イギリス、オックスフォード大学
- コンピュータで修正したポテトチップスの音を流すことにより、ポテトチップスを食べている人は自分の噛んでいるポテトチップスが実際以上にかりっとして新鮮であるように信じることを示したことに対して。
- 参考文献:
- Zampini, Massimiliano & Spence, Charles (October 2004), "The Role of Auditory Cues in Modulating the Perceived Crispness and Staleness of Potato Chips", Journal of Sensory Studies (Blackwell Publishing) 19(5): 347–63, doi:10.1111/j.1745-459x.2004.080403.x
- Abrahams, Marc (23 May 2006), "Crisp sounds: An experiment to get your teeth into", The Guardian
- 平和賞
- 非ヒト動物に対する生命工学に関する連邦倫理委員会(Swiss Federal Ethics Committee on Non-Human Biotechnology, ECNH)、スイス
- スイス国民全員
- 「植物にも尊厳がある」という法理を適用したことに対して。
- 参考文献:Dignity of living beings, Federal Ethics Committee on Non-Human Biotechnology (ECNH).
- 物理学賞
- ドリアン・ライマー(Dorian Raymer)、アメリカ・カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリプス海洋研究所(Scripps Institution of Oceanography)
- ダグラス・スミス(Douglas Smith)、カリフォルニア大学サンディエゴ校
- 大量の髪の毛、糸、その他ほとんどあらゆるものは、ひとりでにかつ必然的に、互いに絡まってもつれてしまうことを数学的に証明したことに対して。
- 参考文献:Raymer, Dorian M. & Smith, Douglas E. (16 October 2007), "Spontaneous knotting of an agitated string", PNAS (National Academy of Sciences) 104(42): 16432–7, doi:10.1073/pnas.0611320104.
[編集] 参考文献
- マーク・エイブラハムズ著, 福嶋俊造 訳,『イグ・ノーベル賞 大真面目で奇妙キテレツな研究に拍手!』,阪急コミュニケーションズ,2004年. ISBN 448404109X
- マーク・エイブラハムズ著, 福嶋俊造 訳,『もっと!イグ・ノーベル賞』, ランダムハウス講談社,2005年8月. ISBN 4-270-00091-0 (Ig Nobel Prizes 2 (ISBN 0752868462) の翻訳)

