夜泣き
夜泣き(よなき)は、赤ん坊や幼児が、夜間睡眠中に目を覚まし激しく泣くこと。中でも特にはっきりした原因がない場合を指すことが一般的である。生後6ヶ月から1歳半くらいに多く見られる。
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症状 [編集]
新生児は夜中も空腹を訴えて泣くが、満腹になれば泣き止むため、通常これを夜泣きとは呼ばない。新生児期が過ぎると、徐々に夜中に起きて泣くことは少なくなる。しかし機嫌よく寝付き、よく眠っていた赤ん坊が、はっきりした原因(空腹・おむつが濡れている・部屋が暑すぎる・寒すぎるなど)がないのに、夜中に起きて激しく泣く場合があり、これを夜泣きと呼ぶ。一晩に2度3度と泣き出す、抱いていないと泣き止まないなど親を悩ませる。
類似のものとして夕方に泣き出す「黄昏泣き」(コリック)がある。
原因 [編集]
日中の刺激や興奮で夜中に夢を見るのではないかとか、睡眠のリズムがつかめず体内時計がくるってしまうのではないかなどの説があり、はっきりわからないことが多いが、発達の一段階であると考えられている。数ヶ月続いた夜泣きが、歩けるようになったとたんに直る、というケースもある。
ただしそれまで夜泣きをしなかった赤ん坊で、ある夜、急に夜泣きが始まった場合、突発性発疹の疑いがあり注意が必要である。またある日突然泣き出し間歇的に泣く(数分毎に激しく泣き、その間は静かにしている)場合、腸重積の疑いがあり、早めに受診すること。
対処 [編集]
- 生活のリズムを整える。(昼と夜のメリハリつける・1日の食事のリズムを守る。離乳食は時間を決め規則的に与える。)
- 昼間の母乳やミルクが不足していたり、のどが渇いたりしていないか、配慮する。
- 着せ過ぎのために暑くて泣く場合もあるので着衣に注意する。
- 昼間、散歩など外に連れ出してみる。
- 電気をつけ部屋を明るくしたり、音楽を聞かせるなど、一度完全に起こしてから寝かしつけるという手段もある。
- 漢方療法 - 幼児の夜泣きには柴胡加竜骨牡蛎湯などの漢方薬に小児夜啼症(夜泣き)の適応がある[1]。
時期が来ればおさまるものと親が達観することも必要である。
伝承・風習 [編集]
日本では古くから赤ん坊の夜泣きは体内にいる「疳の虫」という(架空の)虫が原因だと信じられてきた。このため、疳の虫を取る・疳の虫を切るといった風習があり、「疳の虫封じ」のために地蔵などに願をかけることも多く行われた。
なお、欧米では日本と違い、赤ん坊の夜泣きはことさら問題にされないことが多い。これは育児に対する考え方の違いや住宅事情の違いが影響しているものと思われる。
脚注 [編集]
参考図書 [編集]
- 『定本 育児の百科』 松田道雄 岩波書店 1999年 ISBN 978-4000098502
- 『赤ちゃんのいる暮らし』 毛利子来 筑摩書房 新版 1990年 ISBN 978-4480855510