こども定期演奏会

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こども定期演奏会』(こどもていきえんそうかい)は、サントリーホール東京交響楽団が行っている、こどものためのコンサートである。

沿革[編集]

2002年よりこどものためのコンサートとして、年に4回、サントリーホール大ホールで行われている。演奏は東京交響楽団、おはなしは東京交響楽団の常任指揮者でもある大友直人が行っている。

4回の公演のうち1回、「こども奏者」として、こどもがオーケストラに入って演奏をしている。また、チラシの絵やテーマ曲などもこどもから募集している。

曲目[編集]

第1回 ハーモニーって? 〜ロシア、東欧、北欧〜[編集]

第2回 リズムって? 〜イタリア、フランス、スペイン〜[編集]

第3回 音楽スタイルって? 〜ドイツ、オーストリア〜[編集]

第4回 メロディーって? 〜イギリス、アメリカ、日本〜[編集]

第5回 管楽器の響き[編集]

第6回 打楽器、ハープ、鍵盤楽器の驚き[編集]

第7回 弦楽器の美しさ[編集]

第8回 声の彩り[編集]

第9回 胸躍る管弦楽曲[編集]

第10回 協調と対話の協奏曲[編集]

第11回 美しいオペラ&バレエ音楽[編集]

第12回 交響曲って?[編集]

第13回 『パリ』色彩あふれるハーモニー[編集]

第14回 『ロンドン』〜伝統とメロディー〜[編集]

第15回 『ウィーン』〜心躍る音楽形式〜[編集]

第16回 『サンクトペテルブルク』〜歴史に息づくリズム〜[編集]

第17回 『イタリア』〜ローマ・ミラノ・ヴェニス・ナポリ〜[編集]

第18回 『アメリカ』〜ニューヨーク・ボストン・ニューオリンズ[編集]

第19回 5周年記念ガラ・コンサート[編集]

  • ベルリオーズ:『ローマの謝肉祭』序曲
  • モーツァルト:フルート協奏曲第2番ニ長調から 第1楽章
  • ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲ロ短調から第3楽章
  • ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 から 第3楽章
  • ラヴェル:ボレロ
  • J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 から プレリュード、ブーレーI・II、ジーグ
  • ロドリーゴアランフエス協奏曲 から第2楽章
  • ボロディン:オペラ『イーゴリ公』から「だったん人の踊り」

第20回 『ドイツ』〜ベルリン・ミュンヘン・ライプツィヒ・ドレスデン[編集]

第21回 アルプスの峰より、清らかな水[編集]

  • ヴェルディ:オペラ『アイーダ』から凱旋行進曲
  • バーンスタイン:『ウエスト・サイド・ストーリー』から「マンボ」
  • スメタナ:交響詩『わが祖国』から「モルダウ」
  • J.シュトラウスII:ワルツ『美しく青きドナウ
  • R.シュトラウス:アルプス交響曲 から
  • 音楽の情景

第22回 海を越える握手[編集]

  • リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェエラザード』から「海とシンドバッドの船」
  • チャイコフスキー:弦楽のためのセレナード から第4楽章
  • ドビュッシー:『』から第1曲「海の夜明けから真昼まで」
  • ラロチェロ協奏曲ニ短調から第3楽章
  • スーザ:『海を越える握手』
  • ルーセル:『バッカスとアリアーヌ』第2組曲からフィナーレ
  • 海と音楽

第23回 白鳥[編集]

  • サン=サーンス:『動物の謝肉祭』から「白鳥」
  • モーツァルト:歌劇『魔笛』から「俺は鳥刺し」
  • ビゼー:歌劇『カルメン』から「闘牛士の歌」
  • バーンスタイン:ミュージカル『キャンディード』から「華やかに着飾って」
  • モーツァルト:歌劇『魔笛』から「復讐の心は地獄のようにわが胸に燃え」
  • アンダーソン:ワルツィング・キャット
  • チャイコフスキー:バレエ音楽『白鳥の湖』から「グランド・フィナーレ」
  • 音楽の中の動物たち

第24回 森のささやき[編集]

第25回 ラヴェルとフランスの薫り[編集]

第26回 武満徹と日本の作曲の世界[編集]

第27回 チャイコフスキーとロシアの大地より[編集]

第28回 ベートーヴェンと取り巻く人々[編集]

  • 佐藤麻里亜 :「こども定期演奏会2008」テーマ曲 (編曲:長山善洋)
  • ハイドン:交響曲第94番ト長調「驚愕」 第2楽章 から
  • ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 から 第4楽章
  • モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調 から 第3楽章
  • ブラームス:大学祝典序曲
  • ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 から 第3楽章
  • ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調「合唱付」から 第4楽章

こども奏者[編集]

年4回の公演のうち1回、こども奏者が東京交響楽団と1曲共演する。こども奏者はオーディションによって選ばれ、合格者はパート練習、ホール練習、本番前のゲネプロの計3回の練習で本番に出る。「こども」といっても共演が東京交響楽団のため、合格は難関である。 応募資格は小学校2年生から中学校3年生までのこどもで、オーディションでは5分以内の自由曲を吹く。合否については後日、郵送で合格者は楽譜と一緒に送られる。

テーマ曲・イラスト[編集]

テーマ曲とイラストは小学1年生から中学3年生までのこどもから募集される。採用されたテーマ曲は年4回の公演で演奏され、イラストはチラシに載せられる。

外部リンク[編集]