チェロ協奏曲 (ラロ)

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ラロの《チェロ協奏曲 ニ短調》は、サン=サーンスの《チェロ協奏曲 第1番 イ短調》に触発されて、1876年に作曲され、チェロ奏者のアドルフ・フィッシャーに献呈された。演奏時間は約27分。

初演[編集]

1877年12月9日、フィッシャーのチェロ、ジュール・パドルー指揮のコンセール・ポピュレールにより、初演された。

編成[編集]

独奏チェロ

  • 木管楽器
フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2
  • 金管楽器
ホルン4、トランペット2、トロンボーン3
  • 打楽器
ティンパニ
  • 弦楽器
弦五部

構成[編集]

下記の3楽章からなる。

  1. 前奏曲:レント - アレグロ・マエストーソ
  2. 間奏曲:アンダンティーノ・コン・モト - アレグロ・プレスト - アンダンティーノ - テンポ・プリモ
  3. アンダンテ - アレグロ・ヴィヴァーチェ

第1楽章の主部に先立つ緩やかな序奏は、痛烈な筆法と雰囲気による「開始サイン」である。続く主部は、きわめて精力的かつ情熱的である。だが第2楽章は、むしろ夢見心地の夢想曲だが、途中からより速めのテンポ設定に切り替わる。《スペイン交響曲》に聴かれるようなスペイン情緒も、本楽章に顕著である。第3楽章はチェロのモノローグに始まり、目くるめくフィナーレによって結ばれる。

外部リンク[編集]