ウィーンの森の物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ウィーンの森の物語』(ウィーンのもりのものがたり、Geschichten aus dem Wienerwald )作品325は、ヨハン・シュトラウス2世が作曲したワルツウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤーコンサートでしばしば演奏される。

概要[編集]

1868年に作曲された、前作のポルカ雷鳴と電光』作品324と同時期の作品である。また『美しく青きドナウ』と共にシュトラウス2世の代表的なワルツとして親しまれている。ウィーン音楽のシンボル的な存在であり、作曲家自身にとっては愛国心を表現した曲でもあった。ウィーンの森の名で知られるその美しい緑地帯は、昔から今日までウィーンの人々の憩いの場であり、シュトラウス2世もその自然の美しさに心を動かされて、この作品を書いたと伝えられている。また楽曲の構成は他の曲と比べて複雑であり、踊るためのワルツというよりは演奏会用の交響詩だと思える部分がある。

序奏に登場するツィターは南ドイツからオーストリアにわたる地域の民族楽器で、シュトラウス2世は首都ウィーンと周辺地域の融合を表現するためにこの楽器を使用したといわれている。1869年6月にウィーンで初演された。

なお、ツィターによる演奏も行なうこともあるが、弦楽合奏による演奏も行なわれている。

構成[編集]

長大な序奏は、夜明けを告げるようなホルンの牧歌的な吹奏で始まり、小鳥のさえずりを模した管楽器に続いて、ツィターによるのんびりとした序奏を経て、4つのワルツによって、慕わしい気分が歌われてゆく。演奏時間は約11分。

外部リンク[編集]