コンテンツにスキップ

M-1グランプリ2018

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
M-1グランプリ > M-1グランプリ2018
M-1グランプリ2018
受賞対象結成15年以内の漫才師のうちの最優秀者
スポンサーCygames
サントリー
日清食品
ファミリーマート
開催日2018年8月1日 - 12月2日
会場テレビ朝日(決勝戦)
日本の旗 日本
主催M-1グランプリ事務局
吉本興業
朝日放送テレビ
司会今田耕司上戸彩(決勝戦)
報酬賞金1000万円、他
最新受賞者霜降り明星
公式サイト公式サイト
テレビ/ラジオ放送
放送局ABCテレビ・テレビ朝日系列
放送時間2018年12月2日
18時34分 - 22時10分
視聴率17.8%(関東)
28.2%(関西)

M-1グランプリ2018』(エムワングランプリ2018)は、吉本興業朝日放送テレビ(ABCテレビ)主催の漫才コンクール「M-1グランプリ」の第14回大会。2018年12月2日に決勝戦が開催され、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて生放送された。優勝者は霜降り明星

大会の流れ

[編集]

予選

[編集]

エントリー受付は6月21日から8月31日まで。

エントリー数は再エントリーを含め4640組。1回戦は8月1日から10月7日にかけて全国各地で開催され、その後は東京、大阪・京都の2地区に分けて、10月2日 - 13日に2回戦、10月15日 - 24日に3回戦、11月5日・6日に準々決勝が行われた。

準決勝は11月15日に行われ、ワイルドカード枠の魔人無骨を含む26組が出場した。準決勝初進出はトム・ブラウンたくろう金属バット侍スライスダンビラムーチョウエストランドマユリカ、魔人無骨の8組。

審査の結果、和牛スーパーマラドーナが4年連続、ジャルジャルが2年連続4回目、かまいたちゆにばーすが2年連続、霜降り明星、トム・ブラウン、ギャロップ見取り図が初の決勝戦進出を果たした。

  • ラストイヤーのコンビが、第10回(2010年)[注 1]以外で過去最多の3組となった(ジャルジャル、スーパーマラドーナ、ギャロップ)。

敗者復活戦(大会の流れ)

[編集]

12月2日、六本木ヒルズアリーナにて開催。今大会から司会が変更され、前回までリポーターを務めていた陣内智則と、主に女優(この回はホラン千秋)が担当するようになった。

ワイルドカードを除く準決勝で敗れた16組が出場。審査は視聴者投票によって行われ、全16組のネタが終了した後、視聴者は公式サイトもしくはデータ放送にて、面白いと思った3組を選んで投票する。投票時間中に最も多くの票を獲得した1組が、決勝戦へ勝ち上がる。

今大会の出番順は、準決勝の順位[注 2]が高い順にくじを引いて決定した。

決勝戦(大会の流れ)

[編集]

12月2日、テレビ朝日にて開催。司会は今田耕司上戸彩[1]

決勝戦の審査員はオール巨人礼二松本人志上沼恵美子が前年から続投し、富澤たけしが3年ぶりに、塙宣之立川志らくが初めて担当した。

ファーストラウンドの開始前に、敗者復活戦の結果発表が行われた。投票の結果、ミキプラス・マイナスが上位2組に名を連ね、39万3189票を獲得したミキが決勝戦に進出した。

今大会から「笑神籤プレゼンター」として、主に年内で活躍したスポーツ選手が招待されるようになった。今大会では井上尚弥阿部一二三吉田沙保里が出演し、1 - 3組目を吉田、4 - 6組目を阿部、7 - 9組目を井上が抽選した[注 3]。その結果、見取り図、スーパーマラドーナ、かまいたち、ジャルジャル、ギャロップ、ゆにばーす、ミキ、トム・ブラウン、霜降り明星、和牛の順でネタを披露することになった。

審査員7名による採点の結果、霜降り明星が1位通過、和牛が2位通過、ジャルジャルが3位通過で最終決戦に進出。ファーストラウンド上位の組からネタ順を選択し、例年通りファーストラウンド下位から順にネタを披露した。

最終投票では富澤、松本、上沼が和牛に、巨人、礼二、塙、志らくが霜降り明星に投票。4票を獲得した霜降り明星が第15代王者となった。

結果

[編集]

決勝戦(結果)

[編集]
得点・得票詳細の装飾の意味
金背景 1位通過、優勝
銀背景 2位通過
銅背景 3位通過
赤文字 審査員別の最高評点
青文字 審査員別の最低評点
赤太文字 全体の最高評点
青太文字 全体の最低評点
  • 順位は最終決戦に進出したコンビは票数、それ以外のコンビはファーストラウンドの得点による順序。
  • 所属事務所は出場当時、結成年の太字はラストイヤー。
  • 敗者復活組はキャッチコピーが無いため、「(敗者復活組)」とする。
  • 順位や得点などをまとめた表は、矢印がついたセルをクリックすると、昇順、降順、元の順の順番で並び替えられる。
順位コンビ名
所属事務所
No.結成年決勝戦進出歴キャッチコピーファースト最終決戦
出番得点出番得票
優勝霜降り明星
よしもとクリエイティブ・エージェンシー
3492013年初進出縦横無尽9番662点3番4票
2位和牛
よしもとクリエイティブ・エージェンシー
12062006年4年連続 4回目第4形態10番656点2番3票
3位ジャルジャル
よしもとクリエイティブ・エージェンシー
39332003年2年連続 4回目フリースタイル再び4番648点1番0票
4位ミキ
よしもとクリエイティブ・エージェンシー
20712012年2年連続 2回目(敗者復活組)7番638点
5位かまいたち
よしもとクリエイティブ・エージェンシー
28512004年2年連続 2回目史上初の2冠へ3番636点
6位トム・ブラウン
ケイダッシュステージ
9192009年初進出
ノーシード
無秩序8番633点
7位スーパーマラドーナ
よしもとクリエイティブ・エージェンシー
8432003年4年連続 4回目最後の逆襲2番617点
8位ギャロップ
よしもとクリエイティブ・エージェンシー
20772003年初進出
ノーシード[注 4]
輝け!いぶし銀5番614点
9位見取り図
よしもとクリエイティブ・エージェンシー
21972007年初進出声高ダークホース1番606点
10位ゆにばーす
よしもとクリエイティブ・エージェンシー
28522013年2年連続 2回目今年もイェエエエイ!6番594点
ファーストラウンド得点詳細
出番順コンビ名得点計巨人礼二志らく富澤松本上沼
1 見取り図60688918585868388
2 スーパーマラドーナ61787908988898589
3 かまいたち63689929288919094
4 ジャルジャル64893939399909288
5 ギャロップ61487908986878689
6 ゆにばーす59484918287868084
7 ミキ63890939089908898
8 トム・ブラウン63387909397899186
9 霜降り明星66293969893919497
10 和牛65692949493929398
最終決戦得票詳細
出番順コンビ名得票数巨人礼二志らく富澤松本上沼
1 ジャルジャル0
2 和牛3
3 霜降り明星4
備考
  • 第11回(2015年)以降で唯一、平均85点未満の得点が出た(ゆにばーす:平均84.86点(594 / 700点))。
  • 霜降り明星がコンビで、フットボールアワー岩尾望(当時28歳)が保持していた最年少優勝記録を更新した(せいや:当時26歳、粗品:当時25歳)。また、せいやは芸歴5年11か月での優勝となり、最短芸歴優勝記録を更新した。
  • 第12回(2016年)から3年連続で同じコンビ(和牛)が2位となった。

敗者復活戦(結果)

[編集]
  • コンビ名、所属事務所は出場当時、結成年の太字はラストイヤー、金背景は決勝戦進出者。
  • 結成年が本来と異なる場合は打消し線を付け、正しいものを併記する。
順位コンビ名所属事務所No.結成年予選出番得票
1位ミキよしもとクリエイティブ・エージェンシー20712012年15位4番39万3189票
2位プラス・マイナスよしもとクリエイティブ・エージェンシー11342003年13位15番37万5909票
3位インディアンスよしもとクリエイティブ・エージェンシー27392010年19位16番19万0414票
4位アキナよしもとクリエイティブ・エージェンシー19412012年18位7番17万0869票
5位たくろうよしもとクリエイティブ・エージェンシー21952016年12位5番
6位三四郎マセキ芸能社28532005年23位14番
7位さらば青春の光ザ・森東33482008年16位3番
8位金属バットよしもとクリエイティブ・エージェンシー30722006年2007年21位8番
9位マヂカルラブリーよしもとクリエイティブ・エージェンシー7852007年14位13番
10位東京ホテイソングレープカンパニー35482015年11位10番
11位からし蓮根よしもとクリエイティブ・エージェンシー3222013年10位6番
12位侍スライスよしもとクリエイティブ・エージェンシー11952017年20位11番
13位ダンビラムーチョよしもとクリエイティブ・エージェンシー7462011年22位2番
14位ウエストランドタイタン27042008年24位1番
15位ニッポンの社長よしもとクリエイティブ・エージェンシー3252013年17位12番
16位マユリカよしもとクリエイティブ・エージェンシー3342011年25位9番

社会的反応

[編集]

出場者

[編集]

王者となった霜降り明星は大ブレイクし、コンビではバラエティ番組へのゲスト出演や、冠番組「霜降りバラエティ」、「霜降り明星のオールナイトニッポン0(ZERO)」が新たに始まった。単独では粗品が2009年より挑戦しているR-1グランプリ2019年大会での優勝、「人志松本のすべらない話」への出演など目に見えた躍進を見せた[2][3]。また、せいやが20代の若い世代を“第7世代”と名付けたことで、霜降り明星と同世代の芸人や若手芸人がお笑い第七世代として括られるようになり、テレビ番組や雑誌などでお笑い第七世代という語が多く使われるようになった。

トム・ブラウンはネタ中の「ダメ~!」などのフレーズで大きな話題を集め[4]、2019年には「ドリーム東西ネタ合戦」や「有吉の壁」を始めとする多くのバラエティ番組へ出演した。

騒動

[編集]

2017年の王者であるとろサーモンの久保田かずのぶと今大会にラストイヤーで出場したスーパーマラドーナの武智が、大会終了後のインスタライブ(生放送)で審査員の上沼恵美子を事実上の名指しで罵倒したことで、炎上騒動に発展。多くのネットニュースに取り上げられた[5]

久保田と武智は12月4日にTwitterで謝罪コメントを発表した[6]。武智は翌年の2019年3月に出演したライブイベントで「絶対にやってはいけないことをしてしまった」と後悔を吐露した[7]

オール巨人博多大吉岡村隆史山里亮太など多くの芸人が騒動に対して苦言を呈した[8]。松本人志は12月9日の『ワイドナショー』で、「彼らは何より勉強不足ですよね。上沼さんという人がどれだけの人か、本当にわかっていない。勉強不足だし、勉強が不足しているということすら勉強できていない」と厳しく叱責した[9]。上沼は9日の『上沼・高田のクギズケ!』で「2人に対する怒りの思いはなく、暴言を気にしていない」旨を述べた[10]

DJ KOOの予想的中

[編集]

お笑いナタリーが実施した川谷絵音DJ KOO野呂佳代ぱいぱいでか美丸山桂里奈の5名による優勝予想企画[11]では、DJ KOOが霜降り明星、それ以外の4人が和牛の優勝を予想し、DJ KOOの予想通り、霜降り明星が優勝した。また、DJ KOOは2位の和牛、3位のジャルジャル、爪痕残しそう枠のトム・ブラウンまで全て予想を的中させたことが大会後、ネット上で大きく話題を集めた[12][13]

スタッフ

[編集]
  • 構成:倉本美津留、前田政二、石原健次
  • ナレーション:畑中ふう、アラン・J、Sayoko Kamei
  • 制作協力:ウインズウイン
  • 協力:テレビ朝日
  • 制作:ABC TV、吉本興業

関連番組

[編集]

朝日放送テレビ(ABCテレビ)では、決勝前週の11月25日に、12:55 - 13:55の放送枠(本来は同局制作の『新婚さんいらっしゃい!』『パネルクイズ アタック25』を編成)でテレビ朝日系列全国ネットでの事前特別番組『44人の生徒に届け!M-1王者の母校にひとつだけの漫才』を放送した。

朝日放送ラジオ(ABCラジオ)では、決勝戦の生中継をサイマル形式で組み込んだ『ラジオでウラ実況!?M-1グランプリ2018』を、前年より30分長く18:30 - 22:30に生放送。第1子の出産に伴う2016年10月以降の産前産後休暇からこの年に復帰した喜多ゆかり朝日放送テレビアナウンサー)が、3年振りに進行役を務めた。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. 大会自体の(一時的な)終了により、全組がラストイヤーだった。
  2. 今大会から、ワイルドカードのコンビは予選の順位に含まれなくなっている。
  3. 最後の10組目は司会の今田がくじを引いた。
  4. ノーシードからの初進出だが、過去にシード歴あり。

出典

[編集]
  1. 『M-1グランプリ』歴代審査員・司会/MC一覧”. ORICON NEWS (2023年12月22日). 2024年12月1日閲覧。
  2. 中島優 (2019年4月25日). 霜降り明星、ギャラに“M-1バブル”まだ来ず…粗品は「借金しました」 (1)”. マイナビニュース. マイナビ. 2021年11月8日閲覧。
  3. “霜降り明星・粗品、めちゃくちゃすべる。「すべらない話」の打ち上げで…”. ニッポン放送オンラインニュース (ニッポン放送). (2020年3月5日) 2020年4月11日閲覧。
  4. “トム・ブラウン、『M-1』での“失態”語る「訳が分からないことを…」”. マイナビニュース (マイナビ). (2018年12月28日) 2021年11月8日閲覧。
  5. “M-1グランプリ2018に「過去最悪の後味」と皮肉コメントの雨あられ”. アサ芸プラス (徳間書店). (2018年12月8日) 2020年4月11日閲覧。
  6. “「クソが」「更年期障害かと」 とろサーモン久保田&スーマラ武智、M-1放送後の上沼恵美子への暴言を謝罪”. ねとらぼ (ITmedia). (2018年12月3日) 2023年2月10日閲覧。
  7. “スーマラ武智「怖い」“あの件”で誹謗中傷2万件”. 日刊スポーツ (日刊スポーツニュース). (2019年3月14日) 2020年4月11日閲覧。
  8. “『M-1』上沼への暴言騒動 先輩芸人が2人に苦言「本当に情けない話」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2018年12月7日) 2020年4月11日閲覧。
  9. “松本人志、“M-1暴言騒動”久保田と武智を叱責「勉強不足。上沼さんをわかっていない」”. ORICON NEWS (オリコン). (2018年12月9日) 2023年2月10日閲覧。
  10. “上沼恵美子「悪いですけど興味ないです」暴言の久保田&武智に言及”. サンスポドットコム (SANKEI DIGITAL INC.). (2018年12月9日) 2020年4月11日閲覧。
  11. “「M-1グランプリ2018」優勝コンビをお笑い好き著名人5名が大予想!12・2決戦”. お笑いナタリー. (2018年11月26日) 2021年12月12日閲覧。
  12. ““超能力者かよ”DJ KOO「M-1」優勝を3連単で的中!爪痕残す芸人まで当てる”. (2018年12月3日) 2021年12月12日閲覧。
  13. “DJ KOOは「平成のノストラダムス」 M-1優勝から3位まで「大予言」で全部当てた”. (2018年12月3日) 2021年12月12日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]