M-1グランプリ2019

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M-1グランプリ2019
受賞対象結成15年以内の漫才師(2人以上)
開催日2019年12月22日
会場テレビ朝日(決勝)
日本の旗 日本
主催M-1グランプリ事務局
吉本興業
朝日放送テレビ
司会今田耕司
上戸彩
報酬賞金1000万円
ドバイ旅行
-196℃ ストロングゼロ1年分
日清食品商品5年分
ファミマプレミアムチキン1年分
最新受賞者ミルクボーイ
公式サイト公式サイト
テレビ/ラジオ放送
放送局ABCテレビ・テレビ朝日系列
放送時間18時34分 - 22時10分
視聴率17.2%(関東地区
26.7%(関西地区
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M-1グランプリ2019』(エムワングランプリ2019)は、吉本興業朝日放送テレビ(ABCテレビ)主催の漫才コンクール「M-1グランプリ」の第15回大会。2019年12月22日に決勝戦が開催され、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて生放送された。優勝者はミルクボーイ

概要[編集]

通算15回目の開催となった2019年大会にはプロ、アマチュア問わず5040組がエントリーし、大会の出場組数を更新した(翌年の2020年大会にはそれを上回る5081組がエントリーした)。タイトルロゴの「2019」部分は紫色で、この年から始まった新たな時代「令和」をイメージしている[1]

決勝には準決勝を勝ち上がったからし蓮根ミルクボーイぺこぱオズワルドすゑひろがりずニューヨークインディアンス見取り図かまいたちの9組、そして敗者復活戦を制した和牛を加えた10組で争われた。

決勝戦5年連続出場の和牛、3年連続出場のかまいたち、昨年以来2度目の出場となる見取り図がファイナリストに名を連ねた一方、初進出が7組と例年以上に顔ぶれが変化した。

決勝戦の審査員については、前回(第14回)大会の終了直後に一時勇退の意向を示していた上沼[2] をはじめ、前回の審査員が全員続投した。

敗者復活戦では、第11回から前回まで「1組あたり3分以内」と定められていたネタ披露時間を、決勝と同じ条件(4分以内)に変更した。決勝ではネタ順の抽選に「笑神籤」を引き続き採用したが、前回まで決勝の冒頭(「笑神籤」を引く前)に発表していた敗者復活戦からの決勝進出コンビについては、敗者復活組のネタ順確定と同時に発表する方式に改められた。

朝日放送テレビ(ABCテレビ)では、決勝前週の12月15日に、12:55 - 13:55の放送枠(本来は同局制作の『新婚さんいらっしゃい!』『パネルクイズ アタック25』を編成)でテレビ朝日系列全国ネットでの事前特別番組『2019ニュースな場所!M-1王者の突撃漫才 〜ラグビー日本代表&ZOZO 裏側をネタにします〜』を放送。決勝当日には、13:55 - 16:25に敗者復活戦、18:34 - 22:10に決勝の生中継を全国ネット向けに実施した。決勝の生中継では、Yahoo!JAPANとのコラボレーションによる「M-1検索ワードランキング」(第15回M-1グランプリに関するYahoo!でのキーワード検索件数の上位5語を集計したうえで発表する企画)を随時挿入している。

朝日放送ラジオ(ABCラジオ)では、決勝戦の生中継をサイマル形式で組み込んだ『ラジオでウラ実況!?M-1グランプリ2019』を、18:30 - 22:30に生放送。前年に進行役で復帰したばかりの喜多ゆかり朝日放送テレビアナウンサー)が、2019年11月から第2子の出産に伴う産前産後休暇に入っているため、八塚彩美(朝日放送テレビアナウンサー)が3年振りに進行を担当した。また、出場資格の最終年(ラストイヤー=コンビ結成15年目)であった前年の第14回で決勝進出を果たしたギャロップから、林健をゲストに迎えた。

大会経過[編集]

1回戦から準々決勝まで[編集]

1回戦は8月1日から10月4日にかけて北海道・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・沖縄の8地区で開催。その後、東京と大阪の2地区に分けて、10月7日 - 23日に2回戦、10月28日 - 11月11日に3回戦、11月18日 - 19日に準々決勝が開催された。

エントリーした5040組中、2回戦に出場したのはシード獲得者を含めて1191組。その中で3回戦に出場したのは296組、準々決勝に出場したのは106組。

話題を集めたコンビ[編集]

  • ラッシュスタイル」(速水奨野津山幸宏):声優による即席コンビ[3]
  • 「さんしろうS・U・W・O吹奏楽団」(さんしろう吹奏楽部、松元宏康等):プロの指揮者を中心に構成され、「10」の記録を抜いた大会史上最多の14人組
  • 「つ〜ゆ〜」(福田悠太辰巳雄大):ジャニーズ事務所のグループ「ふぉ〜ゆ〜」のメンバーによる即席コンビ。3回戦進出[4]。朝日放送テレビの『キャスト』(平日の夕方に関西ローカルで放送中の報道・情報番組)では、M-1初挑戦の模様に密着したうえで、特集シリーズとして放送した。
  • ラランド」:アマチュアで唯一の準決勝進出コンビ。アマチュアの準決勝進出は2009年大会の「いけばな教室」「志ん茶」以来5大会ぶり、準々決勝が導入されてから初。ベストアマチュア賞受賞。
  • 「ヒコロヒーとみなみかわ」(ヒコロヒーみなみかわ):ピン芸人同士による即席コンビ。ジェンダーギャップを題材とした漫才を披露して注目された[5]

準決勝[編集]

準決勝は12月4日に東京都のNEW PIER HALLにて開催された。この模様は大阪府のクール・ジャパンパーク大阪TTホール、日本各地の映画館にてライブビューイング上映された。ネタ順は抽選で決定され[6]、ワイルドカード枠で勝ち上がった金属バットが1番手を、前回大会決勝2位の和牛がトリを務めた。この結果、かまいたちが3年連続、見取り図が2年連続、インディアンスミルクボーイオズワルドぺこぱからし蓮根ニューヨークすゑひろがりずが初の決勝進出を果たした。

敗者復活戦[編集]

敗者復活戦は12月22日、決勝大会の直前に東京都の六本木ヒルズアリーナで開催された。カミナリ囲碁将棋天竺鼠和牛ラランドマヂカルラブリーミキくらげ四千頭身東京ホテイソン錦鯉セルライトスパダイタクロングコートダディアインシュタイントム・ブラウンの16組が出場し、事前の抽選で決定した順番でネタを披露した[7]

敗者復活戦の勝者は決勝大会ファーストラウンドの放送中に発表され、出番は最後が通例となっていたが、笑御籤システムの導入によって全決勝進出者の順番が放送中に決定される形式に変更された。2019年大会では笑御籤で「敗者復活戦」の籤が引かれた直後に敗者復活枠の勝者が発表される形式が採用され、この枠の進出者によりシビアな状況となった。敗者復活戦は視聴者投票によって和牛が勝利を飾り、すぐにファーストラウンドが催される会場へ移動してネタを披露した[8]

決勝戦[編集]

ファーストラウンド[編集]

「笑神籤」を引き演者を発表する役割には、ラグビーワールドカップ2019日本代表チームへ参加していた選手から、堀江翔太福岡堅樹稲垣啓太の3人が招かれた。また、敗者復活戦の結果が発表されるタイミングが、笑神籤で「敗者復活組」が引かれた直後に変更された。

1組目:ニューヨーク - 616点 / 暫定1位 → 10位
ボケの嶋佐が自作の恋愛ソングを歌う歌ネタを披露。志らくは「伝統を引き継いだテクニックを感じた」と評し、塙は「ボケ数のバランスがよかった」と概ね肯定的な意見を述べたが、今大会で突出して低い82点を付けた松本は「笑いながらツッコむのが好きではない」と自身の思いを語った。
2組目:かまいたち - 660点 / 暫定1位 → 2位通過
ボケの山内の言い間違いを問い詰めるしゃべくり漫才を披露。松本は「圧巻だった、涙が出るくらい笑った」と述べ、志らくは冗談を交えつつ「参りました」と端的に評した。上沼は「小さなものを大きく膨らませる力がある」とバラエティでの力も高く評価した。
3組目:和牛 - 652点 / 暫定2位 → 4位
今大会の敗者復活組。ボケの水田が不動産屋に扮して内見を行うコント漫才を披露。塙は「決まった型がないのが和牛の魅力」と述べ、志らくは「力が抜けている割に切れ味を感じた」と語ったが、巨人は「安心感はあったが、川西のツッコミのボキャブラリーに欠けた」と指摘した。
4組目:すゑひろがりず - 637点 / 暫定3位 → 8位
第2回(2002年)のテツandトモ以来となる楽器持ちのスタイルで、合コンに行く様を再現するコント漫才を古典的な口調を交えつつ披露。楽器持ちというスタイルへの否定的な意見を心配しつつも、富澤は「彼らに上位に行って漫才をぶっ壊してほしい」と肯定的に評し、礼二は「単純に1番面白い、素直に笑える」と述べた。
5組目:からし蓮根 - 639点 / 暫定3位 → 6位
教習所を舞台にしたコント漫才を熊本弁で披露。志らくは「テクニックは甘いが、現時点で1番好み」と述べた。上沼は「優勝したいという気概を感じた」とその初々しさを語った後、松本と共に「本調子ではないのだろう」と将来性の高さを評したが、デビュー当時からボケの伊織と親交の深い巨人は「調子は良かった、ここまで来れたことに感動した」と述べた。
6組目:見取り図 - 649点 / 暫定3位 → 5位
互いの見た目の悪口を言い合うしゃべくり漫才を披露。富澤は「展開がもう少しあればもっと点数を入れられた」と評したが、松本の「ブーツにズボンの裾が上がっているのが気になった」、塙の「盛山の手の動きが気になる」という意見など、見た目に対する指摘が多く見られた。
7組目:ミルクボーイ - 681点 / 暫定1位 → 1位通過
コーンフレークについて、ツッコミの内海が偏見を交えつつ肯定否定を繰り返すしゃべくり漫才を披露。全審査員から96点以上の評点を受け、M-1史上最高得点を記録した。松本は「これぞ漫才」と絶賛し、今大会最高評点の99点をつけた塙は「人と言葉の力が凝縮されていた」と述べつつ、上沼と共にそのセンスを高く評価した。また富澤は「何も考えずに笑えた」と語った。
8組目:オズワルド - 638点 / 暫定6位 → 7位
ボケの畠中が先輩と遊びに行く予定を相談する閑静なしゃべくり漫才を披露。富澤は「そこまで温度が高くないのにこのウケはすごい」と述べ、礼二と上沼は直前のミルクボーイを引き合いに出しつつも、礼二は「しっとりしているのに後半に向け尻上がりにウケた」、上沼は「スマートで聞きやすい」と評した。
9組目:インディアンス - 632点 / 暫定8位 → 9位
田渕が「おっさん女子」に扮するコント漫才を披露。塙は「ミルクボーイと同じく平和な漫才ではあるが、おじさんに刺さるものがなかった」と評し、礼二は「やり込みを感じるが、素の面白さ、人間味が見えず寂しかった」と評した。
10組目:ぺこぱ - 654点 / 3位通過
松陰寺がタクシー運転手に扮するシュウペイのボケをツッコみつつも肯定を試みるコント漫才を披露。上沼は「ツッコミが新しい」と述べ、松本は「ノリツッコまない漫才」と表しつつ肯定的に評した。また巨人、志らくは「初めの印象はよくなかったが、どんどん好きになっていった」と語った。

最終決戦[編集]

最終決戦はファーストラウンド1位のミルクボーイ、2位のかまいたち、3位のぺこぱの3組で争われた。ファーストラウンド上位の組から順番を選択した結果、ぺこぱ、かまいたち、ミルクボーイの順にネタを披露することとなった。

1組目:ぺこぱ
ファーストラウンドのスタイルをそのままに、電車を舞台としたコント漫才を披露した。
2組目:かまいたち
山内が「人生で1度もトトロを見たことがない」と自慢をするしゃべくり漫才を披露した。
3組目:ミルクボーイ
ファーストラウンドのスタイルをそのままに、最中についてのしゃべくり漫才を披露した。

最終投票では、松本がかまいたちに、他の6名がミルクボーイに投票。6票を獲得したミルクボーイが優勝を果たした。

結果[編集]

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  • コンビ名、所属事務所は出場当時。
  • 1位及び最終決戦の投票、2位、3位、赤数字青数字は審査員が付けた最高・最低評点。太字は全体の個人最高・最低評点。

準決勝[編集]

以下はM-1グランプリ 公式サイトからの引用[9]太字は準決勝通過組。

グループ コンビ名 所属事務所 結果
A 金属バット 吉本興業 敗退
ダイタク
くらげ
東京ホテイソン グレープカンパニー
セルライトスパ 吉本興業
マヂカルラブリー
B すゑひろがりず 通過
ラランド アマチュア 敗退
錦鯉 SMA
ロングコートダディ 吉本興業
からし蓮根 通過
ニューヨーク
トム・ブラウン ケイダッシュステージ 敗退
C オズワルド 吉本興業 通過
カミナリ グレープカンパニー 敗退
四千頭身 ワタナベエンターテインメント
インディアンス 吉本興業 通過
囲碁将棋 敗退
ミルクボーイ 通過
かまいたち
D ぺこぱ サンミュージックプロダクション 通過
ミキ 吉本興業 敗退
アインシュタイン
天竺鼠
見取り図 通過
和牛 敗退

敗者復活戦[編集]

太字はラストイヤー。

第9回(2009年)以来6大会ぶり(10年ぶり)に、アマチュアが準決勝進出および敗者復活戦に出場した(ラランド)。

前回に引き続き、準決勝の成績順に出場者がくじを引き、出番順を決定した。

順位 コンビ名
所属事務所
No. 結成年 敗者復活戦出場回数 出番順 票数 準決勝順位
1位 和牛
吉本興業 東京
4547 2006年 3年ぶり4回目 4番 650095票 11位
2位 ミキ
吉本興業 東京
4289 2012年 2年連続3回目 7番 471627票 13位
3位 四千頭身
ワタナベエンターテインメント
3963 2016年 初出場 9番 307115票 23位
4位 アインシュタイン
吉本興業 大阪
84 2011年 2年ぶり4回目 15番 297313票 10位
5位 天竺鼠
吉本興業 東京
2424 2004年 2年ぶり9回目 3番 - 19位
6位 カミナリ
グレープカンパニー
2543 2011年 初出場 1番 - 16位
7位 トム・ブラウン
ケイダッシュステージ
4533 2009年 初出場 16番 - 15位
8位 くらげ
吉本興業 東京
1463 2018年 初出場 8番 - 20位
9位 錦鯉
SMA
2429 2012年 3年ぶり2回目 11番 - 24位
10位 東京ホテイソン
グレープカンパニー
2781 2015年 3年連続3回目 10番 - 12位
11位 ラランド
アマチュア
2419 2014年 初出場 5番 - 22位
12位 セルライトスパ
吉本興業 大阪
2299 2009年 2年ぶり4回目 12番 - 17位
13位 ダイタク
吉本興業 東京
1368 2008年 4年ぶり2回目 13番 - 21位
14位 マヂカルラブリー
吉本興業 東京
1356 2007年 2年連続5回目 6番 - 14位
15位 ロングコートダディ
吉本興業 大阪
2901 2009年 初出場 14番 - 25位
16位 囲碁将棋
吉本興業 東京
4469 2004年 2年ぶり6回目 2番 - 18位
出場権なし
[注 1]
金属バット
吉本興業 大阪
3452 2007年 - - - -

決勝戦[編集]

順位 コンビ名
所属事務所
No. 結成年 決勝出場回数 番組キャッチフレーズ 出番順 得点/得票
1/優勝 ミルクボーイ
吉本興業 大阪[注 2]
297 2007年 初出場
(ノーシード)
ナニワスパイラル 7番/3番 681点/6票
2位 かまいたち
吉本興業 東京
4440 2004年 3年連続3回目 憑依する漫才 2番/2番 660点/1票
3位 ぺこぱ
サンミュージックプロダクション
846 2008年 初出場
(ノーシード)
ツッコミ方改革 10番/1番 654点/0票
4位 和牛
吉本興業 東京
4547 2006年 5年連続5回目 (敗者復活) 3番 652点
5位 見取り図
吉本興業 大阪
3659 2007年 2年連続2回目 真逆の個性 6番 649点
6位 からし蓮根
吉本興業 大阪
189 2013年 初出場 火の国ストロング 5番 639点
7位 オズワルド
吉本興業 東京
1178 2014年 初出場
(ノーシード)
新・東京スタイル 8番 638点
8位 すゑひろがりず
吉本興業 東京
1365 2011年 初出場
(ノーシード[注 3]
令和の伝統芸能 4番 637点
9位 インディアンス
吉本興業 東京
3328 2010年 初出場 ノンストップ 9番 632点
10位 ニューヨーク
吉本興業 東京
2594 2010年 初出場
(ノーシード[注 4]
漫才ジョーカー 1番 616点
ファーストラウンド得点詳細
コンビ名 得点計 巨人 志らく 富澤 礼二 松本 上沼
ミルクボーイ 681 97 99 97 97 96 97 98
カマイタチ/かまいたち 660 93 95 95 93 94 95 95
ペコパ/ぺこぱ 654 93 94 91 94 92 94 96
ワギュウ/和牛 652 92 96 96 91 93 92 92
ミトリズ/見取り図 649 94 92 94 91 93 91 94
カラシレンコン/からし蓮根 639 93 90 89 90 93 90 94
オズワルド 638 91 89 89 91 94 90 94
スエヒロガリズ/すゑひろがりず 637 92 91 92 90 91 89 92
インディアンス 632 92 89 87 90 92 88 94
ニューヨーク 616 87 91 90 88 88 82 90
最終決戦得票詳細
コンビ名 得票数 巨人 志らく 富澤 礼二 松本 上沼
ミルクボーイ 6
カマイタチ/かまいたち 1
ペコパ/ぺこぱ 0
最高評点 99点 塙宣之(ミルクボーイ)
最低評点 82点 松本人志(ニューヨーク)
平均点 645.8点(歴代のM-1において最も高い点数)
備考
  • 大会出場組数が初めて5000組を超えた。
  • 初めて審査員の入れ替えが行われず、前年と同じメンバーになった。
  • 決勝初出場7組は、初回を除けば大会史上最多。またノーシードからの決勝進出も5組(うちシード未経験は4組)と、第11回(2015年)に並び最多で、その5組はいずれも決勝初出場である。
  • サンミュージック所属の決勝進出コンビ(ぺこぱ)は、第11回(2015年)のメイプル超合金に続いて2組目。
  • 第13回(2017年)から3年連続で吉本興業所属コンビが9組(敗者復活組を含む)となった。
  • 和牛が大会初の2度目の敗者復活戦勝者となり、笑い飯以来となる5大会連続決勝進出を果たしたものの、10組目のぺこぱと2点差で4位となり、最終決戦出場連続記録が3でストップした。
    • この時の「652点」は、ファーストラウンド敗退コンビの中では最高記録である。また、和牛は今大会終了後ラストイヤーを待たずにM-1からの卒業を表明した[10]
  • ミルクボーイが全審査員から96点以上の得点を獲得。第4回(2004年)のアンタッチャブルの673点を大きく上回り、歴代最高得点の681点を記録した。
    • 大会史上初めてノーシードのコンビがファーストラウンドを1位通過した。シード未経験(過去に準決勝進出経験がない)コンビの1位通過および優勝も史上初。
    • 3年連続で決勝初出場のコンビが優勝した。
  • 第7回(2007年)から続いていた、ファーストラウンドで9番目にネタを披露したコンビ(この回はインディアンス)の最終決戦進出記録が8で途切れた。
  • 700点満点で行われた大会では初めて、最終決戦に進出したコンビ3組が全組ともに650点以上の得点を獲得した。
    • また、上位5位までのコンビは全審査員から90点以上の評点を獲得した。
  • 初めて最終決戦にノーシードかつシード未経験のコンビが2組進出した(ミルクボーイ、ぺこぱ)。
  • 第8回(2008年)のオードリーとナイツ以来、7大会ぶり(11年ぶり)に吉本興業以外所属コンビが最終決戦に進出した(ぺこぱ)。
  • ラストイヤーのコンビが3年連続で最終決戦に進出した(かまいたち)。また、かまいたちは第7回(2007年)のトータルテンボス以来2組目となる、ラストイヤーでの2位となった。
  • ファーストラウンドでミルクボーイがコーンフレークをネタにしたことに対し、M-1決勝翌日にケロッグがミルクボーイに対し、コーンフロスティ1年分を進呈することを発表した[11]。また、すゑひろがりずがネタにした菓子の製造元である亀田製菓(ハッピーターン)、カルビー(サッポロポテト)、不二家(カントリーマアム)といった各企業からも、番組終了後にすゑひろがりずに対し、自社製品の詰め合わせを次々と贈呈した[12]。またぺこぱも、ファーストラウンドで電気自動車をネタにし、後日日産自動車の電気自動車に関するプロモーションに起用されている。

社会的反応[編集]

当時無名だったミルクボーイやぺこぱがノーシードから最終決戦に進出したほか、3年連続で決勝戦の最終決戦に進出し優勝候補と目されていた和牛が敗者復活戦勝者となり、決勝進出を果たしたが、最終決戦進出は惜しくも逃すなど、波乱の大会となった。また、ミルクボーイが700点満点での過去最高得点を更新し、大きな盛り上がりを見せた。

お笑いナタリーでは結果予想企画が実施され、メンバーはお笑い好きを公言するDJ KOOIMALU川谷絵音井口綾子RAM RIDERの5名。優勝はDJ KOO、IMALU、井口がインディアンス、川谷がニューヨーク、RAM RIDERがかまいたちと予想した[13]

松陰寺太勇(ぺこぱ)の「悪くないだろう」という否定しないツッコミから、ぺこぱの漫才は「人を傷つけない笑い」だとして、話題となった。その際、ミルクボーイの漫才も「人を傷つけない笑い」と括られたが、駒場は「(漫才には)結構毒を入れさせてもらっている。僕らは猛毒ですよ正直」と語り、内海も「『寝ぼけている時だからコーンフレークを食べられる』って言ってますからね」と、自分たちは人を傷つけない笑いではないと否定した[14]。また、松陰寺は2022年3月30日放送の『ぺこぱポジティブNEWS』(テレビ朝日)で「人を傷つけない笑いっていうワードだけがひとり歩きしだして、芸人がやりづらくなっているっていうのも、ちょっとずつ耳に入ってて。俺はそれ、スゴく責任感じたけどね」と語っている[15]

スタッフ[編集]

  • M-1グランプリ2020事務局:坂口大輔、亀井俊徳、原田恵子、佐久間浩、石川睦和、金井満晴、川原健太、上代雅、野村麗、岸田マヤ
  • 構成:倉本美津留前田政二石原健次
  • 予選審査員(50音順):浅利哲也、稲見周平、宇田川岳史、浦井崇、遠藤敬、大池晶、大井洋一、大塚智仁、北島一人、楠田信行、倉本美津留、小倉マサ志、小堂稔典、里村仁志下田雄大、庄司卓生、スマイルメロディー、高橋東希也、田中孝晃、田中直人、東京コウ塀、友野英俊、ハスミマサオ、長谷川朝二、藤田曜、堀由史、本田アシタ、前田政二、村上太、森、諸岡立身やまだともカズ、吉原洋、和田義浩
  • ナレーション:畑中ふうアラン・JSayoko Kamei
  • <スタジオ技術>
    • 総合TD:宇佐美貴士(ABCテレビ)
    • TM:山中康男(ABCテレビ)、福元昭彦(テレビ朝日)、兼岩克(アイネックス)、向井美和・藤森寛明(共にテイクシステムズ)、中野照規(共立)
    • TD:山田由香(テイクシステムズ)
    • SW:川本龍文(ABCテレビ)
    • CAM:田中康彦(ABCテレビ)、錦戸浩司(アイネックス)、斉藤匡・栗林克夫(共にテイクシステムズ)
    • MIX:和三晃章(ABCテレビ)、猪俣晃(テイクシステムズ)
    • VE:波田純一(ABCテレビ)、澤田翔平(テイクシステムズ)
    • 照明:瀧本貴士(ABCテレビ)、岡本勝彦(共立)
    • EVS:俵谷祐輔
    • PA:宇都宮晋也、中島奈緒子
    • RCG:張元世一
    • テクノクレーン:坂野昇
    • ヘリ:木津賢二、福田亘
    • リムジン中継:川井田茂美
    • 一眼レフカメラ:相川博昭、大金康平
    • 音響効果:清水康義、沼波良子、北山景太郎、交野優奈
    • EED:早川徹哉
    • MA:佐伯謙丞
    • TK:多田羅英子・吉条雅美・高橋由佳(全員エムアンドエム)
  • <スタジオ美術>
    • 総合美術P(プロデューサー):森つねお
    • 美術:小山晃弘
    • デザイン:浜野恭平、加藤由紀子
    • 美術進行:山本和記
    • 大道具:塚田祐介、吉村宏嗣
    • 特殊装置・電飾:黒野堅太郎、千田徹哉
    • LED:下園拓也
    • 小道具:塚谷将朗
    • 特殊効果:釜田智志
    • メイク:松崎有希
    • CGデザイン:野沢栄二、今井亨、岡田望愛
    • バーチャルCG:加藤喬、永田晃、羽田野英治、小杉純子
    • 得点CG:崔美季、岡聡熙、林道大輔、首藤健太
    • リアルタイムCG:青木崇、イム ジュソク、吉原輔、藤岡美栄子
    • テロップ:小川龍也、山﨑洋平、国井優香、海原真希子
    • キャラクターデザイン:仲里カズヒロ、コジケン
  • <ABC本社 Gサブ>
    • P(プロデューサー):山口正樹(ABCテレビ)
    • D(ディレクター):中川翔子・前田健太(共にABCテレビ)
    • TD:葛原宏一(ABCテレビ)
    • SW:丹羽滉生(ABCテレビ)
    • VE:佐藤雄亮(ABCテレビ)
    • MIX:神田雅之(ABCテレビ)
  • <六本木ヒルズアリーナ 敗者復活会場>
    • P(プロデューサー):山田敬文・南雄大(共にABCテレビ)、佐々木聡・中田美津子(共に吉本興業)
    • D(ディレクター):下山航平(ABCテレビ)
    • FD:黒田源治(エスエスシステム)、新谷洋介(よしもとブロードエンタテインメント)
    • TD:岡田光司(ABCテレビ)
    • SW:小西剛生(ABCテレビ)
    • CAM:松岡俊樹(ABCテレビ)、渡邉一樹
    • VE:丸尾恵介(アイネックス)、齊藤弘幸
    • MIX:岩橋貞成(ABCテレビ)、西森大記(アイネックス)
    • クレーン:毛利隆治
    • ワイヤーカム:野本英慎
    • 照明:細川圭吾(ABCテレビ)、高木英紀
    • PA:黒川英明、赤井和佳
    • 回線:小林恭大・江尻和茂(共にテイクシステムズ)
    • デザイン:山下創平(ABCテレビ)
    • 美術進行:楢崎仁志
    • ステージ:斉藤政利
    • 大道具:安達綾子
    • 電飾:黒野堅太郎
  • 編成:清水厚志・幾野美穂・石橋義史・鈴鹿相哉・横田瑠衣・飯田新・西口貴史(全員ABCテレビ)
  • 権利処理:永野ひかる・栗田珠希(共にABCテレビ)
  • 番組宣伝:井上勤・衣川淳子・高橋寿英・阪本美鈴・市川貴裕(全員ABCテレビ)、笠井陽介・中村礼・村上覚・内美家純・野中美玖(全員吉本興業)
  • デジタル:辻史彦・尾島憲・中山裕・佐々木匡哉・税所洋貴(全員ABCテレビ)、神夏磯秀・大谷重雄・北橋悠佑・郡山隆志・金山竜介(全員吉本興業)
  • 営業:竹田直彦・高橋靖史・田所学・杉谷透洋・寺尾光洋・山本顕輝・本田民樹・石田誠・高妻蔵馬・佐々木聰子・長嶋亮・多喜澪(全員ABCテレビ)、山地克明・竹下能生・高木智広・徳武大志(全員吉本興業)
  • キャスティング:田村力・江崎仁佑(ビーオネスト)
  • WEB企画協力:GYAO! 田代堅一、中西賢一、青木祥平、浦崎好太郎、桃井伸介
  • 協力:よしもとブロードエンタテインメント、ウイング、ビープス、テイクシステムズテルミックテレビ朝日映像共立VALSE inc.、ロッコウ・プロモーション、森ビル、六分儀 Next up、tv asahi createテレビ朝日サービス俳優座劇場、東京美術、RISING、アイネックス、ONS、テレフィット、ヴァネッチャ企画、NKL、つむら工芸イングス戯音工房、ルールブック、Clair De Lune(Debussy)Epic Version - L'Orchestra Cine matique, courtesy of N2K(UK).
  • 映像提供:読売テレビ、ゲッティ
  • 写真提供:文部科学省、ロコンド、アフロ、AFP/アフロ、AP/アフロ、長田洋平/アフロスポーツ
  • AD:竹村聖葉・工藤唯加(共にABCテレビ)、片桐絵里、波田泰樹、生駒智之
  • AP:岡﨑由記(ABCテレビ)、亀松ゆき子
  • デスク:岡由子・中村美恵・松原幹(全員ABCテレビ)、竹山知子・菊地裕衣子・三留紗依(全員WINSWIN)
  • FD:藤井雅彦、坂巻歩美、島田勇人
  • 取材ディレクター:石田耕平・平野孝雄・久世恵子・守屋賢(全員よしもとブロードエンタテインメント)、鈴木顕尚、芝内竜成、有元厚二、泉貴晶(バックアップメディア
  • デスク:岡由子・中村美恵・松原幹(全員ABCテレビ)、竹山知子(WINSWIN)、菊地裕衣子
  • ディレクター:白石和也・土井長慶宗・大野祐司・渡辺文人・石田琢真・好川狩夢・寺川真未・西村晃介・藤本能範・上本理恵・辻知奈美(全員ABCテレビ)、羽根田梅子、大野剛史、岡部友明、榊原佑記
  • VTR演出:米嶋悟志
  • 総合演出:桒山哲治(ABCテレビ)
  • プロデューサー:奥田智・近藤真広・矢野政臣・芝聡・髙木伸也・北村誠之・田嶋康次郎・矢内達也(全員ABCテレビ)、亀井俊徳(吉本興業)、本岡豊基・風見昌弘・堀脇慎志郎・高井孝平・寺澤英浩(全員WINSWIN)、岡本伸一郎、草柳孝司
  • チーフプロデューサー:田中和也(ABCテレビ)、村野裕亮(吉本興業)
  • 制作協力:ウインズウイン
  • 協力:テレビ朝日
  • 制作:ABC TV、吉本興業

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ GYAO!ワイルドカード枠での進出につき、敗者復活戦の出場権なし。
  2. ^ 2019年6月によしもとクリエイティブエージェンシーから社名を変更
  3. ^ ただしボケの三島達矢は過去にバルチック艦隊でシード歴がある。現行のコンビではシード経験はない。
  4. ^ 過去にシード歴あり。

出典[編集]

  1. ^ https://www.asahi.com/sp/articles/ASPDM0FJQPDLPTFC006.html
  2. ^ 上沼恵美子「審査員引退します」 M-1総括後に衝撃発言(『サンケイスポーツ』2018年12月3日付記事)
  3. ^ 「M-1」人気声優コンビが2回戦敗退、速水奨と野津山幸宏のラッシュスタイル
  4. ^ ふぉ〜ゆ〜福田&辰巳コンビ『M1グランプリ』準々決勝進出ならず
  5. ^ 【芸人ヒコロヒー】「ジェンダーギャップをネタにした」と明言した理由【これがワタシの生きる道】|美容メディアVOCE(ヴォーチェ)” (日本語). 美容メディア『VOCE』公式サイト (2021年5月14日). 2022年4月8日閲覧。
  6. ^ GYAO!ワイルドカード枠で準決勝に進出した金属バットのみ1番手で固定
  7. ^ “16組が最後の1枠懸けてバトル、「M-1グランプリ2019」敗者復活戦”. お笑いナタリー (ナターシャ). (2019年12月22日). https://natalie.mu/owarai/news/360553 2021年11月8日閲覧。 
  8. ^ “和牛が敗者復活「M-1グランプリ2019」”. お笑いナタリー (ナターシャ). (2019年12月22日). https://natalie.mu/owarai/news/360568 2021年11月8日閲覧。 
  9. ^ M-1グランプリ2019”. M-1グランプリ 公式サイト. 2021年12月11日閲覧。
  10. ^ 和牛『M-1』卒業する意向明かす ラジオで胸中「今年の頭くらいから決めていた」” (2019年12月26日). 2019年12月26日閲覧。
  11. ^ ケロッグ公式Twitter
  12. ^ 独自! M-1話題沸騰コンビ “和風変換ネタ”企業が熱視線 FNN PRIME、2020年1月15日
  13. ^ “「M-1グランプリ2019」お笑い好き著名人が優勝予想!”. お笑いナタリー (ナターシャ). (2019年12月16日). https://natalie.mu/owarai/pp/m-1gp2019 2022年5月23日閲覧。 
  14. ^ “ミルクボーイ、“人を傷つけない漫才”を意図したことを否定「僕らは猛毒ですよ」”. WEBザテレビジョン (KADOKAWA). (2020年1月17日). https://thetv.jp/news/detail/219895/ 2022年5月23日閲覧。 
  15. ^ “ぺこぱ・松陰寺、“人を傷つけない笑い”に苦悩 ひとり歩きして「責任感じた」”. Sirabee. (2022年3月31日). https://sirabee.com/2022/03/31/20162828830/ 2022年5月23日閲覧。 

外部リンク[編集]