高円宮杯U-18サッカーリーグ

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高円宮杯U-18サッカーリーグ
今シーズン・大会:
現在進行のスポーツイベント 高円宮杯U-18サッカーリーグ2017
競技 サッカー(2種世代)
主催 日本サッカー協会
開始年 2011年
日本の旗 日本

高円宮杯U-18サッカーリーグ(たかまどのみやはい アンダーエイティーン サッカーリーグ)は、2011年から開催されている日本の第2種登録チーム高校生年代)のサッカーリーグ戦である。

大会名は、サッカー振興に尽くした高円宮憲仁親王(元日本サッカー協会名誉総裁)を記念してつけられた。

概要[編集]

高校サッカーチーム全国高等学校体育連盟所属)・クラブチーム日本クラブユースサッカー連盟所属)を問わず、すべての第2種登録チーム(U-18=高校生年代の選手によるチーム)に参加資格があるリーグ戦である。

全国を2地区に分けて実施するプレミアリーグを最高位とし、続いて全国を9地区に分けて実施するプリンスリーグ、さらにその下に都道府県別のリーグ(都道府県によっては、さらにその下に地区別のリーグ)が設定され、それぞれの間で成績によって昇降格が行われる。プレミアリーグの2地区の優勝チームが、年間王者の座を賭けて決定戦(チャンピオンシップ)を行う。

特徴[編集]

当大会はリーグ戦の特徴以外にも、幾つかの特記すべき部分がある。

  • 高校サッカー部とクラブユースチームが同じ舞台で戦う
リーグへの参加資格は、日本サッカー協会(各都道府県サッカー協会)に第2種加盟あるいは準加盟されたチームであることが基本となる。参加条件を満たすチームによるフリーエントリー制なので、これにより高校サッカー部とクラブユースチームが自由に参加可能となっている。
日本の高校生年代のサッカーにおいては長年高校サッカー部が中心的役割を担ってきたが、1970年代半ば以降、とりわけJリーグの開幕以降には学校という単位に縛られないサッカークラブのユースチームの存在が大きくなってきた。
先述の通り一敗すればそこで全てが終わるトーナメント中心の学校単位サッカー部では、まず負けないことが最大の課題であり、その分技術・戦術がシンプルで確実なものに傾きやすく、高校生の成長を阻害するおそれがあるとかねてから指摘されていた。クラブユースでは少人数のチーム構成により、勝ち負けにとらわれずに技術を伸ばすことに主眼が置かれたが、その分ギリギリの勝負では学校単位サッカー部に対して弱いのではないかという見方があり、またクラブの登録チーム数は高校の登録チーム数に比べて圧倒的に少ないため、公式戦の試合数が絶対的に不足していた。
日本サッカー協会の登録制度において選手は、学校単位サッカー部とクラブチーム双方に同時に登録することはできず、双方の長所を同時に経験することはできない。また、両者が同じ舞台で戦う機会も全国大会である高円宮杯以外にはなく、ほとんど交流はなきに等しかった。プリンスリーグにおいては両者が各地域レベルで対戦するため、試合の機会が以前に比べて格段に増え、双方にとってメリットが生まれた。
  • 天皇杯サッカー予選への出場条件になっている都道府県もある
広義としては前述項に含まれることでもあるが、天皇杯サッカーの各都道府県予選大会への高校生チーム(県協会2種登録チーム)の出場条件は、都道府県によって若干事情が異なるが、特に高校サッカー部については年間スケジュールの関係上、天皇杯専用としての予選が行われていないところが多く、天皇杯都道府県予選出場チームのエントリー決定直前に実施されたプリンスリーグに参加した当該都道府県所属の最上位チームにその資格を与えている場合がある。したがって、このような選考方式を採っている都道府県の場合は、高校生チーム(高校サッカー部とクラブチームの双方)が天皇杯に出場するためには先ずプリンスリーグに参加することが必須で、さらにその上で所定の成績を収めることが最低条件になる。(各都道府県での高校生チームの予選出場条件の詳細については天皇杯全日本サッカー選手権大会や各都道府県予選大会の記事を参照のこと。)
  • 前後半45分、トータル90分で試合が行われる
短期間に集中した日程で行われるトーナメントで争われる高校サッカー部の大会においては、一試合を35分や40分のハーフで行うことが通常であり、公式ルールである「90分の時間の使い方」が若年期に身に付かない点が指摘されていた(クラブユースの公式戦では正規の90分で行われるのが通例である)。これを改善するべく、プリンスリーグでは全ての試合が公式ルールである45分ハーフで行われている。
  • 中学生が出場することが可能である
日本サッカー協会により「クラブ申請」が承認された「クラブ」に所属するチームにおいては、同一クラブ内のチームに所属していれば、第3種登録(中学生)の選手を参加させることが可能である。

歴史[編集]

  • 2003年 - 高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会の地区予選(全国9地区)を地区別のリーグ戦とし、「JFAプリンスリーグU-18」と命名。
  • 2011年 - 高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会を置き換える形で、「高円宮杯U-18サッカーリーグ」を創設。
    • プリンスリーグの上位としてプレミアリーグを新設。
    • 各リーグの名称は「高円宮杯U-18サッカーリーグ プレミアリーグ」「高円宮杯U-18サッカーリーグ プリンスリーグ」「高円宮杯U-18サッカーリーグ 都道府県リーグ」などとなった[1]

リーグ創設の経緯[編集]

プリンスリーグは、2003年に関東スーパーリーグなどの地域リーグが発展する形で開始した[2]

ユース年代でのリーグ戦導入は、トーナメント方式が主流であった日本のユース年代サッカーの状況を打破すべく、叫ばれるようになった。サッカーの大会方式は、世界的にリーグ戦が主体であり、日本でも日本サッカーリーグJリーグなど大人の世代ではすでにリーグ戦が導入されていた一方で、ユース年代以下は全国高校サッカー選手権全国高校総体などトーナメント方式が定着していた。トーナメント方式は、次の点が問題とされていた。

  • 運に大きく左右される
  • 負けたら終わりのため、指導者を「勝利至上主義」に走らせ、育成という観点からかけ離れてしまう
  • 過酷な連戦は、選手たちの成長に悪影響を及ぼしかねない

また高校チームとJユースチームは、直接対戦できる機会がトーナメント方式の高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会だけであり、交流機会が少ないことも課題とされていた。

1997年にリーグ戦導入の必要性を感じていた本田裕一郎らを中心に「関東スーパーリーグ」が立ち上がり、続けて1998年に中部地区の「中日本スーパーリーグ」、1999年に関西地区の「U-18関西リーグ」も立ち上がった。こうした各地のリーグでは、高校チームとJユースチームが同じ土俵で戦うようになっていった。さらに、各地域のサッカー協会が公認する例もあった。こうした地域リーグが発展する形で2003年から毎年、全国9地域のプリンスリーグが開催されることとなった。

プリンスリーグ改革[編集]

高校生年代のリーグ戦としては最高峰に位置していた本リーグの上位に、2011年から東日本と西日本の2ブロックで構成されるリーグ戦としてプレミアリーグが創設され、最高峰のリーグ戦の位置付けはこちらに移ることになった。また東日本、西日本両リーグの各優勝チームはチャンピオンシップを戦い、この試合で高校生年代最強の座を争うことになった。

リーグ構成(2016年)[編集]

リーグ
- 高円宮杯U-18サッカーリーグ チャンピオンシップ
東西のプレミアリーグ優勝チーム同士による決定戦
1 高円宮杯U-18サッカーリーグ プレミアリーグ
東西に分けて行うリーグ戦
イースト
10チーム
ウエスト
10チーム
2 高円宮杯U-18サッカーリーグ プリンスリーグ
全国9地域に分けて行うリーグ戦
北海道
8チーム
東北
10チーム
関東
10チーム
北信越
10チーム
東海
10チーム
関西
10チーム
中国
10チーム
四国
10チーム
九州
10チーム
3以上 高円宮杯U-18サッカーリーグ 都道府県リーグ
各都道府県にて行うリーグ戦

チャンピオンシップ[編集]

東西のプレミアリーグ優勝チームで、日本一をかけて行われる。優勝チームには高円宮杯のほか、JFA杯(日本サッカー後援会40周年記念として寄贈)が授与される。

プレミアリーグ[編集]

東西に分かれ、ホーム・アンド・アウェー形式で年間を通じ開催される。

プリンスリーグ[編集]

2010年まで開催されたJFAプリンスリーグU-18を引き継ぐ形で、全国9地域に分けて開催される。レギュレーションは地域によって異なりホーム・アンド・アウェー形式の地域と違う地域に分かれる。

リーグ 参加都道府県
プリンスリーグ北海道 北海道
プリンスリーグ東北 青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県
プリンスリーグ関東 茨城県栃木県群馬県埼玉県千葉県東京都神奈川県山梨県
プリンスリーグ北信越 新潟県富山県石川県福井県長野県
プリンスリーグ東海 岐阜県静岡県愛知県三重県
プリンスリーグ関西 滋賀県京都府大阪府兵庫県奈良県和歌山県
プリンスリーグ中国 鳥取県島根県岡山県広島県山口県
プリンスリーグ四国 徳島県香川県愛媛県高知県
プリンスリーグ九州 福岡県佐賀県長崎県熊本県大分県宮崎県鹿児島県沖縄県

都道府県リーグ[編集]

レギュレーションは都道府県ごとに異なる。基本的にホーム・アンド・アウェー形式では行われない。

北海道については、都道府県1つ(北海道)のみでプリンスリーグが構成されており、プリンスリーグの下位リーグは「ブロックリーグ」と呼称されている(高円宮杯U-18サッカーリーグ プリンスリーグ北海道を参照)。

協賛団体[編集]

協賛団体一覧(2016年)[編集]

年度 協賛団体名
JFA Youth & Development Official Partner 2016 株式会社ナイキジャパン
JFA Youth & Development Official Supporter 2016 ニチバン株式会社
2016 株式会社 明治
JFA Youth & Development Official Provider 2016 株式会社モルテン

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 高円宮杯全国U-18サッカーリーグ名称 (案) (PDF)
  2. ^ 安藤隆人 『高校サッカー&Jユース強豪・有力チーム徹底ガイド』 メディア・ポート、2007年、125-126頁。