栄 (名古屋市)

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矢場町交差点付近(栄三丁目)
矢場町交差点付近(栄三丁目)
栄の位置(愛知県内)
栄
栄の位置
栄の位置(名古屋市内)
栄
栄の位置
北緯35度10分2.41秒 東経136度54分15.32秒 / 北緯35.1673361度 東経136.9042556度 / 35.1673361; 136.9042556
日本の旗 日本
都道府県 Flag of Aichi Prefecture.svg 愛知県
市町村 Flag of Nagoya, Aichi.svg 名古屋市
Emblem of Naka, Nagoya, Aichi.svg 中区
町名制定[1] 1966年昭和41年)3月30日
面積
 • 合計 1.421504415km2
標高
24.6m
人口
2019年(平成31年)2月1日現在)[3]
 • 合計 10,629人
 • 密度 7,500/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
460-0008[4]
市外局番 052 (名古屋MA)[5]
ナンバープレート 名古屋
※標高は栄交差点付近
希望の泉と名古屋テレビ塔の夜景

(さかえ)は、愛知県名古屋市中区にある町名、または栄交差点及び名古屋市営地下鉄栄駅を中心に久屋大通矢場町名鉄瀬戸線栄町駅など広域にまたがる繁華街を指す。同区の中心部に位置し、百貨店や高級専門店を中心とした店舗が軒を連ねる名古屋市を代表する商業エリアであり、日本有数の繁華街

概要[編集]

東西方向の広小路通と南北方向の大津通が交わる栄交差点を中心に一大繁華街を形成する地域で、道路が広く整備されていることを利用し、休日や世界コスプレサミットなどのイベント時には歩行者天国などで道路を解放することが多い。

また、大津通と並行して“100メートル道路”として有名な久屋大通が通っており、矢場町から栄を抜け外堀通までは久屋大通公園として整備されている。この公園内では週末を中心にイベントが盛んに行われる。名古屋のシンボルとしてよく知られ、地上アナログテレビの電波を送信していた名古屋テレビ塔は公園内に存在し、夜間にはライトアップが行われるなど街を彩っている。隣接地には飲食店街やバスターミナルを併設した立体公園の「オアシス21」、愛知県美術館愛知県芸術劇場で構成される大型文化施設「愛知芸術文化センター」が立地する。

松坂屋丸栄三越といった名古屋の「3M」(中村区名駅名鉄百貨店を加えて「4M」ともされる)と呼ばれる百貨店が揃い、矢場町方面にかけてパルコナディアパークラシックなどの大型ショッピング施設が続く。近年は大津通沿いに海外高級ブランドの路面店が続々と進出し、国内屈指のブランド街ともなっているほか、インテリアショップや高級家具店も相次いで進出している。

広小路通に並行する錦通には地下鉄東山線や久屋大通には、地下鉄名城線名鉄瀬戸線の各駅が存在し、これらを中心として森の地下街(地下鉄駅コンコース)、サカエチカ広小路通下)、セントラルパーク地下街(久屋大通公園北部地下)などの広大な地下街が広がっている。また、久屋大通公園南部の地下は、市営久屋駐車場、エンゼルパークなどの巨大立体駐車場として整備されている。

栄交差点を取り囲むように錦三(きんさん:栄交差点北西側)、女子大小路栄ウォーク街:栄交差点南東側)、住吉七間町通:栄交差点南西側)、プリンセス大通り(呉服町通:栄交差点南西側)といった、名古屋の代表的な夜の歓楽街が存在し、夜も賑やかである。

地理[編集]

隣接する東区東桜方面

町名としての栄は、1966年(昭和41年)以降計3回の住居表示実施により、東を空港線、西を堀川、南を若宮大通、北を広小路通に囲まれた地区一帯に栄一丁目から栄五丁目として成立した[6]

一般的に「栄」と呼ばれるのは、住居表示施行前に栄町(さかえまち)という町名であった栄交差点を中心としたエリアである。このことからかつては「さかえまち」の呼称も広く用いられていたが、現在は「さかえ」が一般的となっている。北に隣接する東区東桜、さらに錦の北に隣接する丸の内の南側、東区の一部なども、町名が栄ではなくても栄と呼ばれることが多い。一方で、伏見駅・広小路伏見交差点周辺の栄一丁目、栄二丁目は伏見(旧町名の伏見町に由来)、矢場町駅・矢場町交差点周辺の栄三丁目南部や栄五丁目は矢場町と、旧町名・交差点名で呼ばれる地域も多く、これらのエリアは栄とは別エリアであるという認識のほうが一般的である。

このように栄地区は広範囲であることから、たくさんの通称が存在する。広小路久屋大通大津通などの通りの名を用いて呼ぶほか、栄地区三大歓楽街である錦三(きんさん)、女子大小路住吉などの夜の歓楽街の名称で呼ぶ地区もある。また、ホットペッパーの記事などでは、大阪のように「キタ」「ミナミ」と地区を分けて呼ぶこともある。

広域で言えば、広小路を東に下った歓楽街の東新町交差点周辺も栄エリアに含まれることがある。

歴史[編集]

栄広小路にあった日清戦争戦没記念碑(日泰寺に移築)。

江戸時代初期、清洲越しにより名古屋城下が整備された際、栄地区は城下の南東端にあたる地域であった。城下から飯田街道への出口にあたり、人家もまばらな地区であった。

明治に入り、栄地区に県庁・学校などの官公施設や銀行・料亭などの商業施設が作られるようになった。また、広小路通沿いに路面電車が開通すると、町として大きく開け、次第に繁華街を形成するようになった。1902年(明治35年)には広小路通が千種方面に延伸整備されると、名古屋東部の郊外地域への交通の便も向上した。1910年(明治43年)いとう呉服店(現在の松坂屋の前身)が移転開業し、1915年(大正4年)には百貨店十一屋(現在の丸栄の前身)が開業した。

第二次世界大戦末期には、2年に満たない期間だけではあるが、現在の中区の北半分に栄区が設置されたことがある。戦後、復興計画として久屋大通錦通の大通りを整備し、その後、そこに公園・地下鉄・地下街といった公共施設を整備することにより、栄地区は名古屋の商業の中心地として大きく発展してきた。

近年は栄公園の整備などが行われたが、名駅地区の発展が目覚しく、栄地区は名古屋の中心地としての地位はいまだ揺るがないものの、今後の活性化策が模索されている。

町名の由来[編集]

地区内の旧町名のうち、比較的知名度の高い栄町からとって「栄」とした[6]。栄町の由来は、明暦年間(1655〜1658年)頃から栄村(さこむら、のちの中村区栄生町)の住民が店を出して商売をするようになったことによるという[7]

沿革[編集]

歩行者天国[編集]

1970年(昭和45年)9月から、大津通の栄交差点と矢場町交差点の間(通称・南大津通)で「なごや日曜遊歩道」と称した歩行者天国が実施されていた[9]が、違法駐車の増加などもあって1984年(昭和59年)9月に中止された[9][10]

近年になって街の活性化を図るべく歩行者天国の再開が検討され、2011年(平成23年)9月18日から試験実施が行われた[9][11]。9月18日から11月13日までの毎週日曜日10月16日以外)に実施し、その状況を見て今後の本実施の可否が決定するとされた。

その結果、2012年4月15日から本格的に実施されることが決定した。試験実施時には禁止されていた路上パフォーマンスや飲食物販売も行われることになっている[12]。2013年(平成25年)から2016年(平成28年)までは毎年5月下旬 - 6月上旬の日曜日に「SAKAEコスプレフェスティバル」と称した総務省東海総合通信局東海テレビ主催による路上コスプレイベントが開催されていた。2017年(平成29年)からは主催が世界コスプレサミットに交代し「ホココス」として開催されており、春と秋の年2回開催に拡大している。

なお、自転車での通行は禁止である(押して歩くことは可能)。

世帯数と人口[編集]

2019年(平成31年)2月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[3]

丁目 世帯数 人口
栄一丁目 2,895世帯 4,257人
栄二丁目 815世帯 1,240人
栄三丁目 809世帯 1,143人
栄四丁目 678世帯 884人
栄五丁目 2,286世帯 3,105人
7,483世帯 10,629人

学区[編集]

市立小・中学校に通う場合、学校等は以下の通りとなる[13]。また、公立高等学校に通う場合の学区は以下の通りとなる[14]。なお、小・中学校は学校選択制度を導入しておらず、番毎で各学校に指定されている。

丁目 小学校 中学校 高等学校
栄一丁目 名古屋市立栄小学校 名古屋市立前津中学校 尾張学区
栄二丁目
栄三丁目
栄四丁目 名古屋市立栄小学校
名古屋市立新栄小学校
名古屋市立老松小学校
名古屋市立前津中学校
名古屋市立白山中学校
栄五丁目 名古屋市立栄小学校
名古屋市立大須小学校
名古屋市立新栄小学校
名古屋市立老松小学校

交通[編集]

テレビ塔と地下街セントラルパークの入口
栄駅7番出口

鉄道[編集]

名古屋市営地下鉄
名鉄

バス[編集]

リムジンバス
高速バス
  • 名古屋駅発着の一部路線が栄も経由している。
一般路線バス

道路[編集]

主な通り

主な施設[編集]

一丁目[編集]

二丁目[編集]

三丁目[編集]

四丁目[編集]

五丁目[編集]

ギャラリー[編集]

その他[編集]

日本郵便[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f 名古屋市計画局 1992, p. 783.
  2. ^ 愛知県名古屋市中区の町丁・字一覧” (日本語). 人口統計ラボ. 2019年2月27日閲覧。
  3. ^ a b 町・丁目(大字)別、年齢(10歳階級)別公簿人口(全市・区別)” (日本語). 名古屋市 (2019年2月20日). 2019年2月20日閲覧。
  4. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年2月10日閲覧。
  5. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年1月6日閲覧。
  6. ^ a b 名古屋市計画局 1992, p. 301.
  7. ^ 名古屋市計画局 1992, p. 304.
  8. ^ 名古屋市計画局 1992, p. 788.
  9. ^ a b c 南大津通歩行者天国”. 栄ミナミWEB (2011年9月13日). 2011年9月18日閲覧。
  10. ^ “名古屋・栄の南大津通、歩行者天国27年ぶり復活”. Sponichi Annex. (2008年8月22日). http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/08/22/kiji/K20110822001464660.html 2011年9月18日閲覧。 
  11. ^ “27年ぶりの歩行者天国、名古屋・栄の南大津通、本日から”. サカエ経済新聞. (2008年9月18日). http://sakae.keizai.biz/headline/1620/ 2011年9月18日閲覧。 
  12. ^ “栄の歩行者天国が本格実施へ”. NHK愛知県のニュース. (2012年3月16日). http://www3.nhk.or.jp/nagoya/lnews/3003741211.html 2012年3月16日閲覧。 
  13. ^ 市立小・中学校の通学区域一覧”. 名古屋市 (2018年11月10日). 2019年1月14日閲覧。
  14. ^ 平成29年度以降の愛知県公立高等学校(全日制課程)入学者選抜における通学区域並びに群及びグループ分け案について”. 愛知県教育委員会 (2015年2月16日). 2019年1月14日閲覧。
  15. ^ 郵便番号簿 平成29年度版 - 日本郵便. 2019年02月26日閲覧 (PDF)

参考文献[編集]

  • 名古屋市計画局『なごやの町名』名古屋市計画局、1992年。全国書誌番号:93012879

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • ウィキメディア・コモンズには、に関するカテゴリがあります。