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熱田区

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あつたく ウィキデータを編集
熱田区
熱田神宮本宮
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 愛知県
名古屋市
市町村コード 23109-6
面積 8.20km2
総人口 67,449[編集]
推計人口、2025年9月1日)
人口密度 8,225人/km2
隣接自治体
隣接行政区
名古屋市昭和区中区中川区瑞穂区南区港区
区の木 クロガネモチ
区の花 ハナショウブ
熱田区役所
所在地 456-8501
愛知県名古屋市熱田区神宮三丁目1番15号
北緯35度7分42.4秒 東経136度54分37.3秒 / 北緯35.128444度 東経136.910361度 / 35.128444; 136.910361座標: 北緯35度7分42.4秒 東経136度54分37.3秒 / 北緯35.128444度 東経136.910361度 / 35.128444; 136.910361
熱田区役所
外部リンク 名古屋市熱田区
熱田区の県内位置熱田区位置図
特記事項 世帯数:28,490世帯(2006年10月1日)
外国人登録者数:1,733人(2004年10月1日)
ウィキプロジェクト

熱田区(あつたく)は、名古屋市を構成する16区のうちの1つ。古代からは熱田神宮鳥居前町近世からは東海道五十三次宮宿宿場町として栄えた場所である。

概要

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南部副都心である金山
日比野

面積はやや小さく、位置的には名古屋の中央の南寄りに位置する。熱田神宮周辺は典型的な下町で、中区大須地区などと並んで名古屋の風情を色濃く残している。 熱田神宮から金山駅にかけての熱田台地は比較的標高が高いが、それより西側の堀川周辺などの地域は低地であり、海抜ゼロメートル未満の地域も多い。 熱田区の人口は1965年におよそ9万人を記録して以来、漸減傾向にあったが、近年はザ・ライオンズ ミッドキャピタルタワーや一条タワー金山のようなタワーマンションに代表される再開発により、人口増加に転じている。 また、六野の大同特殊鋼跡にイオン熱田ショッピングセンター(現・イオンモール熱田)が開店し、また名古屋高速道路のインターチェンジが開設された。 近年、金山駅周辺にアスナル金山など再開発され、名古屋南部の副都心として成長している。

道路は、国道1号、八熊通、大津通、伏見通、江川線、中野橋通が通じている。

熱田区の中心地点は玉の井町である。

地名の由来

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熱田の地名の由来は諸説がある。定説は、日本書紀の「其蛇飮酒而睡、素盞烏尊(すさのおのみこと)拔劒斬之、至斬尾時、劒刃少缺、割而視之、則劒在尾中、是號草薙劒(くさなぎのつるぎ)、今在尾張國吾湯市村(あゆちのむら)、即熱田祝部所掌之神是也。」の記述を根拠とした吾湯市(あゆち)という地名にルーツを求めた説である。また、万葉集に詠まれた熱田の光景である「年魚市方あゆちがた 塩干家良思 知多乃浦尓 朝榜舟毛 奥尓依所見」の年魚市潟あゆちがた[注釈 1]という呼び名を熱田の語源とする説もある[1]

地理

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新堀川

地形

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河川

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主な川

湖沼

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主な池

地域

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区内の町名

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人口

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2022年10月現在、名古屋市16区の中で最も人口が少ない。

熱田区の人口の推移
2000年(平成12年) 62,611人
2005年(平成17年) 63,619人
2010年(平成22年) 64,683人
2015年(平成27年) 65,984人
2020年(令和2年) 66,363人
総務省統計局 国勢調査より[2]

隣接行政区

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名古屋市内

歴史

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古代

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熱田区高蔵遺跡出土の壺形土器(弥生時代から古墳時代のものと推定されている)

熱田台地上には旧石器時代から平安時代に渡る古代遺跡が多く分布する。特に高蔵遺跡では、貝塚環濠集落古墳群などが見つかっており、考古学的に重要な遺跡として知られる[注釈 2]断夫山古墳は東海地方最大の規模を持つ前方後円墳6世紀の築造とされる。

熱田神宮は熱田の発展と密接にかかわる神社で、三種の神器の一つである草薙剣が奉納されているとされる。伊勢神宮に次いで権威ある神宮として栄えることとなった。熱田神宮の創建は景行天皇の時代という伝説があるが、『朱鳥官符』[注釈 3]には646年大化2年)に熱田神宮が鎮座したという記録があるので、少なくとも飛鳥時代までには現在に通じる熱田神宮の祭祀が始まっていたようである。『日本書紀』や『尾張国風土記』には「熱田社」に関する言及があり、8世紀には「熱田社」(あつたのやしろ)という呼称が定着していた。

「熱田」という地名が史料上に現れるのは、主に奈良時代からで、『日本書紀』には以下のような記述がある。

是号草薙剣 此今在尾張国吾湯市村即熱田祝部所掌之神是也 — 『日本書紀』神代巻

この記述によれば、熱田神宮周辺のことを古くは「吾湯市村」(あゆちむら)と称していたらしい。「熱田」という地名は「あゆち田」が転じたものという説がある。 10世紀成立の『和名類聚抄』には尾張国愛智郡の一つとして「厚田」が挙げられているので、平安期には愛知郡厚田郷が成立していた。

中世

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熱田神宮の信長塀

海道記』『東関紀行』『十六夜日記』などの記述から、鎌倉期には既に多くの人々が熱田神宮に参拝するようになっていたことが知られている。13世紀初頭に熱田神宮鎮皇門付近で火災が起きた記録が残っているが、この頃には100軒以上の家が狭い場所に立ち並んでいたという。

熱田神宮の神主は古来より尾張氏が務めていたが、平安末期には藤原氏が実権を握った。熱田社領は中世に急速な発展を遂げ、14世紀には2644町に達している。

南北朝期以降は円福寺・本遠寺などの多くの寺社が建立され、門前町・宿場町として繁栄した。連歌会が盛んに行われた記録も残っている。

戦国期には織田信秀が熱田の商業権を勢力下に置こうとした。織田信長は熱田社の人夫の徴発特権を認め、東西加藤家への商業の自由を保証した。熱田神宮の境内に残る「信長塀」は、織田信長が桶狭間の戦いの勝利の礼として奉納した築地塀である。

近世

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江戸後期の熱田神宮領の絵図

江戸期には、熱田神宮周辺の町・田畑を包含する広大な土地が「熱田神領」となっており、一つの行政区画を形成していた。宮宿(熱田駅)は例外的に尾張藩領となっていた。熱田神宮の南には市場町新宮坂町などの数多くの町(鳥居前町)が作られ、寺院も点在した。また、羽城木之免町など当時の海岸は漁村として栄えたことが知られている。 1601年慶長6年)徳川家康による「五街道整備」が行われ、江戸から数えて東海道41番目の宿場町として「宮宿熱田宿)」が整備された。宮宿は七里の渡し十里の渡しの拠点となる港町名古屋城城下の入口としても発展していた為、東海道で最大規模の宿場町だった。

江戸前期には熱田の南西部に熱田新田という新田が開発された。熱田新田は、現在の熱田区一番から港区小碓町にいたる広大な新田で、1番割から33番割に分けられた。熱田区に残る三番町五番町といった町名は熱田新田の番割の名残である。

近代以降

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出先機関・施設

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国家機関

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経済産業省

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厚生労働省

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日本年金機構

財務省

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国税庁

農林水産省

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林野庁

法務省

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施設

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熱田警察署
協立総合病院
熱田郵便局
名古屋市熱田図書館
熱田文化小劇場
名古屋市体育館

警察

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本部
交番

消防

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消防署
  • 名古屋市熱田消防署
出張所
  • 船方(熱田区一番2-42-2)

医療・福祉

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主な病院

郵便局

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主な郵便局

文化施設

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図書館
劇場

運動施設

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主なスポーツ施設

経済

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名古屋市中央卸売市場
金山
神宮
伝馬町

第三次産業

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商業

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主な繁華街
主な商業施設

本社を置く企業

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上場企業
その他

教育・研究機関

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名古屋学院大学
白鳥学舎
名古屋市立南特別支援学校
名古屋市工業研究所

大学

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私立

専修学校

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私立

高等学校

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県立

中学校

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市立
(かつては分校と称していた。さらにこの場所は1974年まで名古屋市電西町工場だった)

小学校

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市立

特別支援学校

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市立

研究機関

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交通

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南部の副都心である金山総合駅構内の名鉄中央改札口
名古屋高速4号東海線
名古屋高速4号東海線とローゼ式跨道橋(地下鉄六番町駅、六番一丁目交差点付近)

鉄道

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鉄道路線

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東海旅客鉄道(JR東海)

東海道本線
中央本線
  • - 金山駅 -

名古屋鉄道(名鉄)

名古屋本線 常滑線

地下鉄

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名古屋市交通局名古屋市営地下鉄

名城線
名港線

金山駅のJRと地下鉄の駅設備は中区に属するが、熱田区側からも利用できる。

区役所は熱田駅からすぐの場所に位置する。利用者は神宮前駅の方が多い。

バス

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路線バス

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バスターミナル

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道路

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高速道路

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名古屋高速道路

国道

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県道

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主要地方道
一般県道

市道

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主要地方道

幹線道路の道路通称名

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<南北の道路>
<東西の道路>

観光

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熱田神宮
誓願寺
東海道 宮宿
熱田白鳥の歴史館

名所・旧跡

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主な寺院

主な神社

宿場町

主な遺跡

観光スポット

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公園

文化施設

施設

文化・名物

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祭事・催事

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熱田まつり花火
主な祭事
  • 熱田神宮例祭(尚武祭・熱田まつり)
  • 高蔵祭
  • 円通寺火渡り神事
主な催事
この博覧会開催に合わせ白鳥貯木場は埋め立てられた。

名産・特産

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名物

出身・関連著名人

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源頼朝

関連項目

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脚注

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注釈

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  1. ^ 年魚市潟あゆちがたとは、氷河期の終わりに縄文海進と呼ばれる海面上昇により出現した旧愛知郡一帯にかけて広がっていた干潟のこと。
  2. ^ 弥生時代石器時代であるという学説が確立された遺跡として知られている。
  3. ^ 熱田神宮文書の一つ。『朱鳥官符』は、長寛2年(1164年)の奥書を持ち、平安末期成立の文書とみられる。
  4. ^ a b c 出生時は南区から熱田区が分区する前。

出典

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外部リンク

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