宇良和輝

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宇良 和輝 Sumo pictogram.svg
Ura Kazuki 2017.jpg
基礎情報
四股名 宇良
本名 宇良 和輝
生年月日 (1992-06-22) 1992年6月22日(24歳)
出身 大阪府寝屋川市
身長 173cm
体重 127kg
BMI 40.76
所属部屋 木瀬部屋
得意技 足取り・居反り
成績
現在の番付 西前頭12枚目
最高位 西前頭12枚目
生涯戦歴 92勝40敗(13場所)
幕内戦歴 8勝7敗(1場所)
優勝 序ノ口優勝1回
データ
初土俵 2015年3月場所
備考
2017年2月27日現在

宇良 和輝(うら かずき、1992年6月22日 - )は、日本大相撲力士大阪府寝屋川市出身。木瀬部屋所属。最高位は西前頭12枚目(2017年3月場所)。血液型はB型。

来歴[編集]

入門前[編集]

4歳で相撲を始める。通っていた寝屋川相撲連盟では、元幕下立花の菊池弘至が指導者であり「強く当たれ。前に出ろ」と教わった。菊池が胸を出すぶつかり稽古は、まだ子供であった宇良には長く厳しかった。「土俵にたたきつけても(宇良)和輝は泣きもせずバンバン立ってきた。舞の海さんには失礼だけど、和輝は『舞の海2世』じゃない。大きい相手にもバチンと当たっていけるから」と菊池は低い体勢から出す技ではなく、宇良の押す力に太鼓判を押す。厳しい稽古を積んだが、体が思うように成長せず小6でも139cm、42kgと小柄で勝てなかった。いつ折れてもおかしくなかった心は、母が支えてくれた。母は春場所は毎年観戦に連れて行ってくれ、子供弓取り式用に、1日がかりで化粧まわしも作ってくれた。「しんどい」「疲れた」は家では禁句で、「自分で決めたことは必ずやる」も家訓だったため、ある日はすり足のノルマを昼間できず、夜中に起きてやり遂げたことがある[1]。相撲と並行し小学3年からレスリングにも取り組み、階級性を採っており大きな相手と戦わなくても良いレスリングに中学時代は軸足を置いていた[2]。エンジョイ・レスリングクラブの東嗣朗代表は「タックルに失敗したら、相手に覆いかぶされる。がぶられる、と言うんですが、そうなると我慢しかない。宇良もよく耐えていた」と振り返る。低い姿勢で耐えることで腰が強くなり、隙を見て仕掛けたのが飛行機投げであり、担ぎ上げて左肩方向に落とす技で、居反りの原型になった。レスリングでは1度全国2位になった。「鼻血や突き指は、しょっちゅうでした」と東代表は語り、小4から週3回通ったクラブでの練習は1日80分で休憩は2分だけであった。このような厳しい練習で培った根性と体力も大相撲で生かされた[3]。しかし、レスリングで高校の推薦が取れなかったこともあり、相撲部のある京都府立鳥羽高等学校に進学すると再び相撲中心となった。推薦で関西学院大学教育学部に進学し、1年時に全国学生相撲個人体重別選手権65kg未満級で優勝、3年時から肉体改造に取り組んだ[4]こともあって、4年時に無差別級で3位に入った。2013年にはロシアで開催された第2回ワールドコンバットゲームズ相撲軽量級で世界一になった[5]

小学校と幼稚園の教員免許を取得したがプロ入りを決断し、2015年木瀬部屋に入門[6]。宇良は十両に昇進した後に木瀬部屋を選んだ理由について「僕は1年を捨てる余裕はない年齢」と答えている。[4]

入門後[編集]

2015年3月場所にて初土俵。初めて番付に四股名が載った5月場所では7戦全勝で序ノ口優勝を果たした[7]。7月場所は東序二段10枚目で迎え、7戦全勝で千秋楽の優勝決定戦に進出したが、大輝に敗れ、序ノ口、序二段の連続優勝を逃した[8]。西三段目18枚目で迎えた9月場所は6日目に荒篤山に寄り倒され本割での連勝が16でストップし[9]、最終的に5勝2敗の成績で終えた。東幕下54枚目で迎えた11月場所は7戦全勝で千秋楽の優勝決定戦に進出したが、同部屋のに敗れ優勝を逃した。「自分は相撲を取って強くなってきたわけではない」と相撲の稽古よりも体作りに軸足を置いており、入門後も申し合いの番数は10数番と決して多くはないが「自分で考えて工夫しながら毎日、取っている」と木瀬からは評されている。[4]

2016年1月場所は、8日目に栃丸に敗れるも6勝1敗で並んだ8人による優勝決定戦に進出した。濱口照強と破ったが決勝で栃丸に本割に続いて敗れ優勝を逃した[10]。2月11日に行われたNHK福祉大相撲の幕下優秀力士トーナメントで優勝した[11]。新十両が狙える地位である西幕下2枚目で迎えた3月場所は、9日目に幕下優勝の佐藤に敗れたものの6勝1敗で終えた。3月場所後に行われた5月場所番付編成会議で新十両昇進が決まった[12]。新十両となる5月場所は10勝5敗で2けた白星を挙げた。続く7月場所は初日に付け人の手違いで、兄弟子・臥牙丸の化粧まわしをつけて土俵入り[13]、9日目に右足首を痛めた[14]もののそのまま皆勤して11勝4敗の好成績。東十両筆頭と新入幕目前の地位で迎えた9月場所では3日目から入門後初めての連敗を経験し、最終的に6勝9敗と自身初めての負け越しに終わった。10日目の豊響戦は5日目の大栄翔戦に次ぐ自身2度目の中入り後の取組であり、この取り組みに勝って自身初となる懸賞金を獲得(3本)[15]。この場所中には左手甲付近を骨折しており、場所直後に手術を受けた[16]

2017年の年明けは再び幕内目前の東十両3枚目の地位で迎えた。1月場所では13日目に、1955年に日本相撲協会が公式に決まり手を発表するようになって以降の十両以上の取組では初めてとなる、襷反り天風に対して決めた[17]。14日目終了時点で3敗で大栄翔と並び優勝争いのトップだったが、千秋楽で里山に敗れ、大栄翔は勝利したため十両優勝とはならなかった。それでも11勝4敗の好成績で終え、翌3月場所での新入幕を決めた。3月場所は一進一退の星勘定を続け、千秋楽に勝って8勝7敗と新入幕での勝ち越しを決めた。

人物・評価[編集]

関西学院大学相撲部創部125年で初のプロ入り力士である[18]

レスリングの経験を活かした撞木反り[19]居反り足取りなどの珍しい技を繰り出す取り口の相撲は“アクロバット相撲”と評され入門前から注目されていたことから[18][20]、入門記者会見では報道陣100人が詰めかけた[21]2017年1月場所13日目には天風襷反りを決めたが、この技が十両以上の取り組みで決まったのは1960年1月に決まり手が制定されて以来初めての事であった[22]。同場所ではやはり滅多に出ず「幻の技」といわれる首ひねりを、2日目に青狼に対して決めている[23]

2016年の十両における敢闘精神あふれる力士評価では2位の石浦の2165(この年は十両5場所在位)を引き離して2604(4場所)で1位となった[24]締め込みの色は、関取では珍しく桃色である。

エピソード[編集]

  • 中学2年時の文化祭。有志で出し物をすることになり、宇良も友人と2人組で登場。相棒がジャグリングを披露した後、マットの上でバック転、前転宙返りと、アクロバットショーを独演した。「スマイリー宇良」という“芸名”を自ら名乗り、会場は大盛況に。当時150㎝、50㎏ほどで小柄なぽっちゃり体形だった宇良が、体操選手のような機敏な動きを見せたことに、当時の担任教員も「こんなんできるの!」と目を奪われたという[25]
  • 新入幕となる2017年3月場所、初日から千秋楽までの15日間、ソニー・インタラクティブエンタテインメントから大人気ゲーム「スーパーロボット大戦」(スパロボ)の25周年を記念した指定懸賞3本が懸けられた[26]
  • 2016年12月5日、大相撲冬巡業中津場所が行われ、宇良が新しい化粧まわしで土俵入りした。京都・浦嶋神社から贈呈されたもので、紺地に金の紋章とともに白字で「宇良」と描かれたデザイン。同神社は、昔話でおなじみの「浦島太郎」が祭神とされ、宇良神社とも呼ばれている。4本目となる真新しい化粧まわしに、宇良も「渋いですね」と笑顔を見せていた[27]
  • ゴキブリが大の苦手。1匹に対して殺虫剤1本を丸々使ったというエピソードもある[28]

主な成績[編集]

2017年3月場所終了現在

通算成績[編集]

  • 通算成績:92勝40敗(13場所)
  • 幕内成績:8勝7敗(1場所)
  • 十両成績:46勝29敗(5場所)

各段優勝[編集]

  • 序ノ口優勝:1回(2015年5月場所)

場所別成績[編集]

宇良和輝
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
2015年
(平成27年)
x (前相撲) 西 序ノ口 #9
優勝
7–0 
東 序二段 #10
7–0[29] 
西 三段目 #18
5–2 
西 幕下 #54
7–0[30] 
2016年
(平成28年)
西 幕下 #8
6–1[31] 
西 幕下 #2
6–1 
西 十両 #13
10–5 
西 十両 #8
11–4 
東 十両 #1
6–9 
東 十両 #5
8–7 
2017年
(平成29年)
東 十両 #3
11–4 
西 前頭 #12
8–7 
x x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

幕内対戦成績[編集]

2017年3月場所終了現在

力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数
碧山 0 1 石浦 1 0 逸ノ城 1 0 0 1
旭秀鵬 1 0 琴勇輝 1 0 佐田の海 1 0 大栄翔 1 0
大翔丸 0 1 貴景勝 0 1 千代皇 1 0 千代翔馬 1 0
栃煌山 0 1 錦木 0 1 妙義龍 0 1

(カッコ内は勝数、負数の中に占める不戦勝、不戦敗の数、太字は2017年1月場所終了現在、現役力士)

ギャラリー[編集]

主なメディア出演[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 「舞の海2世じゃない」/宇良連載 日刊スポーツ 2016年5月8日14時57分 紙面から
  2. ^ ベースボール・マガジン社刊 『相撲』 2016年2月号(初場所総決算号) 83頁
  3. ^ 宇良、居反り原点はレスリングの低い姿勢/宇良連載 日刊スポーツ 2016年5月5日17時20分 紙面から
  4. ^ a b c 『相撲』2016年7月号19ページ
  5. ^ 肉体改造の成果を発揮し相撲世界一に
  6. ^ バック宙できる107キロ宇良が入門会見”. 日刊スポーツ (2015年2月13日). 2015年7月12日閲覧。
  7. ^ 宇良7連勝で序ノ口V”. デイリースポーツ (2015年5月22日). 2015年7月12日閲覧。
  8. ^ 居反りの宇良 序二段優勝逃す、連続V無念も「来場所も全力で」”. スポーツニッポン (2015年7月26日). 2015年7月26日閲覧。
  9. ^ 関学出身「宇良」、本割で初黒星…「そういうこともあります」”. 産経WEST (2015年9月18日). 2015年9月18日閲覧。
  10. ^ 宇良 優勝ならず決定戦決勝で敗れる”. デイリースポーツ (2016年1月24日). 2016年1月24日閲覧。
  11. ^ 宇良「最近忘れられてきたので」福祉大相撲Vで面目 日刊スポーツ 2016年2月11日20時9分
  12. ^ 奇手・居反りの宇良、19歳の佐藤が新十両 日刊スポーツ 2016年3月30日
  13. ^ 宇良、慌てず初日白星 化粧まわしでハプニング Daily Sports Online 2016.7.11
  14. ^ 宇良、会心の相撲で9勝目 弱み見せぬ勝負師の顔も 朝日新聞DIGITAL 2016年7月22日19時59分
  15. ^ 宇良、豊響破り初の懸賞金「お金は使うけど袋はとっておく」/秋場所 SANSPO.COM 2016.9.20 20:04
  16. ^ “宇良が骨折手術、秋場所で左手甲痛め秋巡業全休へ”. 日刊スポーツ. (2016年10月3日). http://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/1718957.html 2016年10月3日閲覧。 
  17. ^ “宇良、幻の決まり手「たすき反り」で勝利 十両以上で初”. 朝日新聞. (2017年1月20日). http://www.asahi.com/articles/ASK1N5HCVK1NPTQP006.html 2017年1月22日閲覧。 
  18. ^ a b 関学~初角界入り宇良和輝 アクロバット相撲への期待と課題”. ポストセブン (2015年3月6日). 2015年7月12日閲覧。
  19. ^ 関西学院大学相撲部公式Blog、相撲の珍しい決まり手「撞木反り」[1]
  20. ^ 新序一番出世力士発表 宇良「将来は関西学院大学の化粧まわしを」”. スポーツニッポン (2015年3月13日). 2015年7月12日閲覧。
  21. ^ 関学大から初の角界入りの宇良「2年で関取に」 3月初土俵”. 産経新聞 (2015年2月12日). 2015年7月21日閲覧。
  22. ^ 「たすき反り」大相撲 十両の宇良が珍しい決まり手”. NHK NEWS WEB (2017年1月20日). 2017年1月20日閲覧。
  23. ^ 宇良、大技・首ひねりで逆転勝ち「もう無我夢中というか、諦めなかったのが良かった」”. スポーツ報知 (2017年1月9日). 2017年1月20日閲覧。
  24. ^ 最も沸かせた!十両役者は小兵宇良 日刊スポーツ 2016年12月13日10時10分 紙面から
  25. ^ 中学時代の“芸名”スマイリー宇良 日刊スポーツ 2017年3月20日8時32分 紙面から
  26. ^ 宇良白星で懸賞10本!人気ゲーム・スパロボ懸賞も 日刊スポーツ 2017年3月12日18時37分
  27. ^ 宇良「渋い」浦島太郎祭る浦嶋神社から新化粧まわし 日刊スポーツ 2016年12月5日17時45分
  28. ^ 週刊FLASH 2017年1月31日号
  29. ^ 序二段優勝決定戦進出
  30. ^ 幕下優勝決定戦進出
  31. ^ 8人による幕下優勝決定戦に進出(トーナメント形式の決勝戦敗退)

外部リンク[編集]