居反り

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居反り(いぞり)とは、相撲決まり手のひとつである。

概要[編集]

上からのしかかってきた相手の懐に潜り込み、両手で相手の両膝裏を取って持ち上げ、自らの後ろに反り投げる技[1]。この形は柔道ならば裏投に包含される[2]。相手の膝裏を持つのではなく腕で相手の胴を抱え上げて後方に反り倒す場合もあり、水車落とし(くぐり居反り、肘決め居反り)およびびその派生技であるリバース・スープレックスやショルダースルーに近い技である。

珍しい決まり手で、平成期では幕内取組では使われていない。十両では1993年1月場所12日目において智ノ花花ノ国に対して両手でまわしを持った形のこの技で勝っている[1][3]。また幕下以下では、聡ノ富士が14回決めている。過去には1937年1月場所7日目、大関鏡岩横綱男女ノ川をこの技で破っているが、横綱大関戦で反り技が出ることは当時でも皆無に等しく、非常に珍しい出来事であった。 なお岡村賢二の漫画「ごっつぁんです」では後藤丸がこの決まり手で大門寺を破り、三賞を受賞するというエピソードがある。

宇良は、アマチュア時代に居反りを記録した映像が話題になり、入門前から「居反りの宇良」と呼ばれていた。しかし、本人の信条はあくまで押し相撲であり、2020年2月現在、大相撲においては居反りは一度も記録していない。2016年九州場所で試みたが敗れている。

日本のレスリング界で居反りといえばダックアンダースープレックスの一種ダブルリストアームサルトである。前から相手の両手首を持ち頭部を相手の腋に入れて相手を自らの背後に反り投げる。日本のサンボ界では相手の袖と襟を自然体で持ってからの同様の技も居反りと呼ばれている[4]。プロレスにおいてはレスリング出身の長州力がつなぎ技としてよく使用していた。

脚注[編集]

  1. ^ 「観戦必携/すぐわかる スポーツ用語辞典」1998年1月20日発行、発行人・中山俊介、26頁。
  2. ^ 嘉納行光川村禎三中村良三醍醐敏郎竹内善徳『柔道大事典』佐藤宣践(監修)、アテネ書房、日本 東京(原著1999年11月)、58頁。ISBN 4871522059。「裏投」
  3. ^ 『大相撲ジャーナル』2017年6月号110頁
  4. ^ ビクトル古賀『これがサンボだ!』ビクトル古賀(監修)、佐山聡(技術協力)、ベースボール・マガジン社、日本、1986年4月25日、74-75頁。「居ぞり」

関連項目[編集]