北青鵬治

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北青鵬 治 Sumo pictogram.svg
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基礎情報
四股名 北青鵬 治
本名 Ариунаагийн Даваанинж
アリューナー・ダワーニンジ
生年月日 (2001-11-12) 2001年11月12日(21歳)
出身 北海道札幌市東区
(出生地はモンゴル国ウランバートル市
身長 200cm
体重 170kg
BMI 42.5
所属部屋 宮城野部屋
成績
現在の番付 東十両2枚目
最高位十両2枚目
生涯戦歴 93勝32敗35休(17場所)
優勝 幕下優勝1回
三段目優勝1回
序二段優勝1回
序ノ口優勝1回
データ
初土俵 2020年3月場所
備考
2023年1月22日現在

北青鵬 治(ほくせいほう おさむ、2001年11月12日 - )は、北海道札幌市東区出身で、宮城野部屋所属の現役大相撲力士。本名はアリューナー・ダワーニンジ。身長200cm、体重170kg、血液型はB型[1]。最高位は東十両2枚目(2023年1月場所)。

来歴[編集]

大相撲入門前[編集]

モンゴル生まれ[1]。母親の語学留学に伴って5歳で札幌に移住した[2]。大相撲の札幌巡業を観戦した時に横綱の白鵬と出会って相撲をやることを勧められたため[2]、札幌相撲スポーツ少年団で相撲を始めた[1]。6歳の時には韓国の空港で白鵬と再会し、一緒に写真を撮ってもらっている[2]。小学校4年次から6年次にわんぱく相撲全国大会全日本小学生相撲優勝大会に3年連続で出場し、小学校卒業後は白鵬の紹介で鳥取市に相撲留学[1]鳥取市立西中学校時代には厳しい環境に耐えかねて北海道へ帰郷したこともあったが、白鵬の激励を受けて鳥取に戻り、以降は相撲に打ち込む生活を送った[3]鳥取城北高校では高校1年次から全国大会に出場しており、団体戦では2年次と3年次に金沢大会連覇、十和田大会連覇、高校総体2年連続準優勝などを経験、個人戦でも3年次に金沢大会準優勝、高校総体ベスト8などの実績を残している[1]

新十両昇進まで[編集]

高校卒業後は白鵬の内弟子として宮城野部屋に入門し、2020年3月場所で初土俵を踏んだ[1]。モンゴル国籍だが、日本への在留期間が10年を超えているため外国出身力士枠の対象とはならなかった[1]。四股名は白鵬が名付け、下の名は札幌相撲スポーツ少年団の監督の名前を貰った[1]。四股名の由来は、出身である北海道の「北」、モンゴルの空から「青」、白鵬の「鵬」からきている[4]。日本相撲協会の公式プロフィールでは、4年次の冬から卒業まで通った札幌市立北光小学校の所在地である札幌市東区が出身地となっている[1]。新弟子検査では身長200cmを記録した[1]。初土俵同期生には深井獅司らがいる。

初めて番付に名前が載った2020年7月場所は7戦全勝で序ノ口優勝[2]。翌9月場所は序二段優勝[5]。さらに翌11月場所も三段目優勝を果たした[6]。新幕下に昇進した2021年1月場所は、場所直前に白鵬が新型コロナウイルス感染症に感染した影響で、自身は検査で陰性が確認されたものの[7]、濃厚接触の可能性があるとして全休となった[8]。事情が考慮されて翌3月場所は番付が据え置きとなり[9]、初めて幕下の土俵に上がったが、場所前に背筋痛が出た影響で2連敗スタートとなり、序ノ口からの連勝も21連勝で止まったが、その後は5連勝で勝ち越した[10]。西幕下2枚目の番付で迎えた同年7月場所は7戦全勝で幕下優勝を果たした。序ノ口・序二段・三段目・幕下の各段で優勝を決めたのは史上7人目となる[11]。場所後に行われた番付編成会議により、翌9月場所での新十両昇進が決定した[12]。これは21世紀生まれの力士として初の関取昇進でもある。新十両昇進決定に際し行った記者会見では、白鵬が18歳で関取になっていることを意識して自身も10代で関取になることを目標にしており、その目標が無事に達成できたことを明かした[12]。そして、次の目標は2場所連続の2桁白星による新入幕、そして末には21歳までに横綱昇進と掲げた[12]。序ノ口優勝した際にはそこから6場所で関取昇進を決めると宣言したが、これは有言実行となった[13]

2021年9月1日、日本相撲協会は北青鵬が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。風邪の症状を訴えたため、PCR検査をして判明した。宮城野部屋の所属力士たちも検査を行っており、結果は2日に出るという[14]

新型コロナウイルス感染による休場であったため11月場所は救済措置として番付据え置き。実質的な新十両場所となるこの場所は右膝の怪我で2日目から休場[15]

2022年1月場所から3場所の幕下暮らしを経て、7月場所に自身2度目の十両昇進。2日目に初日が出て、十両在位3場所目にして待望の関取初白星となった。この白星に際して、1番取っただけで残りを休場した2021年11月場所当時について「悔しい思いをしたので今場所こそはと思って稽古に励んできた。後はそれを生かすだけです」と話していた。1月場所で幕下に陥落したのを機に21代間垣の付け人に戻り、21代間垣からは「次(付け人で)戻ってきたら俺はお前を弟子とは思わないからな」と言われたというが「とても厳しいことを言われたので必死に頑張ってきました」とこの白星に安堵感をにじませた。場所後の8月には師匠の12代宮城野が停年を迎えるため「まずは勝ち越して、それから今場所は宮城野親方が最後なので十両優勝で花を添えたいです」と決意を固めた[16]。結果的に十両優勝は12勝3敗の竜電にさらわれたが、11勝4敗の十両優勝次点の成績を残した。9月場所は優勝争いに加わり、13日目終了時点で3敗でトップの栃武蔵をただ1人4敗で追っていたが、敗れて千秋楽の取組を残して栃武蔵の十両優勝が決定[17]

主な成績[編集]

2023年1月場所終了現在

通算成績[編集]

  • 通算成績:93勝32敗35休(17場所)

連勝記録[編集]

最多連勝記録は、21連勝。序ノ口(優勝)、序二段(優勝)、三段目(優勝)と3場所連続7戦全勝優勝。

順位 連勝数 期間 止めた力士 備考
10 21 2020年7月場所初日 - 2020年11月場所13日目 時栄秀喜 序ノ口デビューからの連勝記録としては歴代5位タイ。
  • 順位は幕下以下における連勝記録の順位を示している。

各段優勝[編集]

  • 幕下優勝:1回(2021年7月場所)
  • 三段目優勝:1回(2020年11月場所)
  • 序二段優勝:1回(2020年9月場所)
  • 序ノ口優勝:1回(2020年7月場所)

場所別成績[編集]

北青鵬 治
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
2020年
(令和2年)
x (前相撲) 感染症拡大
により中止
東序ノ口23枚目
優勝
7–0 
西序二段15枚目
優勝
7–0 
西三段目12枚目
優勝
7–0 
2021年
(令和3年)
西幕下15枚目
休場[18]
0–0–7
西幕下15枚目
5–2 
東幕下9枚目
6–1 
西幕下2枚目
優勝
7–0 
西十両12枚目
休場[19]
0–0–15
西十両12枚目
0–2–13[20] 
2022年
(令和4年)
西幕下12枚目
5–2 
西幕下5枚目
5–2 
東幕下2枚目
5–2 
西十両13枚目
11–4 
東十両9枚目
9–6 
東十両6枚目
10–5 
2023年
(令和5年)
東十両2枚目
9–6 
x x x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴[編集]

  • 北青鵬 治(ほくせいほう おさむ)2020年3月場所 -

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i j 「春場所全新弟子名鑑」『相撲』2020年4月号、ベースボール・マガジン社、 109頁。
  2. ^ a b c d 「十両以下各段優勝力士喜び詳報」『相撲』2020年8月号、ベースボール・マガジン社、 69頁。
  3. ^ 「大銀杏が待っている」『相撲』2021年7月号、ベースボール・マガジン社、 88頁。
  4. ^ 「花の新十両データバンク」『相撲』2021年9月号、ベースボール・マガジン社、 14頁。
  5. ^ “北青鵬が序二段全勝優勝 白鵬名付けた期待の18歳”. 日刊スポーツ (日刊スポーツNEWS). (2020年9月25日). https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202009250000249.html 2023年1月7日閲覧。 
  6. ^ “北青鵬が三段目V「強い人戦うの楽しみ」幕下上位に”. 日刊スポーツ (日刊スポーツNEWS). (2020年11月20日). https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202011200000372.html 2023年1月7日閲覧。 
  7. ^ 宮城野部屋の力士ら陰性 大相撲」『時事ドットコム』、2021年1月6日。2021年5月4日閲覧。
  8. ^ コロナで4部屋65力士が全休 関取は白鵬ら15人―大相撲初場所」『時事ドットコム』、2021年1月9日。2021年5月4日閲覧。
  9. ^ 休場力士の番付、幕下据え置き 関取は公平性保つ」『日刊スポーツ』、2021年1月27日。2021年5月4日閲覧。
  10. ^ 「相撲部屋聞き書き帖」『相撲』2021年4月号、ベースボール・マガジン社、 89頁。
  11. ^ 幕下は北青鵬が全勝対決を制して優勝 来場所は新十両昇進へ/名古屋場所」『サンスポ』、2021年7月16日。2021年7月16日閲覧。
  12. ^ a b c スピード出世で新十両の北青鵬「21歳までに横綱になりたい」/一問一答」『日刊スポーツ』、2021年7月21日。2021年7月21日閲覧。
  13. ^ “北青鵬 昨年7月の序ノ口Vで「1年6場所で関取に」有言実行で「素直にうれしい」”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2021年7月21日). https://www.daily.co.jp/general/2021/07/21/0014521420.shtml 2023年1月7日閲覧。 
  14. ^ 宮城野部屋の新十両・北青鵬が新型コロナ感染 横綱・白鵬ら同部屋力士の秋場所出場ピンチ”. スポーツ報知 (2021年9月1日). 2021年9月1日閲覧。
  15. ^ 十両北青鵬が休場、2場所連続3度目 朝乃若は不戦勝 日刊スポーツ 2021年11月15日11時16分 (2021年11月15日閲覧)
  16. ^ 身長2m北青鵬が待望の関取初白星「素直にうれしい」間垣親方から掛けられた発破も発奮材料に 日刊スポーツ 2022年7月11日16時32分 (2022年7月12日閲覧)
  17. ^ 新十両の栃武蔵V「うれしい気持ちと、反省する気持ち」家族が会場に駆けつけるも白星飾れず 日刊スポーツ 2022年9月24日16時27分 (2022年9月24日閲覧)
  18. ^ 2019新型コロナウイルス感染者と濃厚接触した可能性があるため初日から休場
  19. ^ 2019新型コロナウイルス感染のため休場
  20. ^ 右膝蓋靭帯損傷のため2日目から休場

関連項目[編集]

外部リンク[編集]