テディ・リネール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
テディ・リネール
Teddy Riner JO 2012.jpg
テディ・リネール
基本情報
ラテン文字 Teddy Riner
愛称 テディ・ベア
フランスの旗 フランス
出生地 グアドループの旗ポワンタピートル
生年月日 1989年4月7日(26歳)
身長 204cm
体重 141kg[1]
選手情報
階級 男子100kg超級
段位 5段
世界ランキング 1位(1690ポイント)
 
獲得メダル
男子 柔道
オリンピック
2008 北京 100kg超級
2012 ロンドン 100kg超級
世界柔道選手権
2007 リオデジャネイロ 100kg超級
2008 ラバロワ 無差別級
2009 ロッテルダム 100kg超級
2010 東京 100kg超級
2010 東京 無差別級
2011 パリ 100kg超級
2013 リオデジャネイロ 100kg超級
2014 チェリャビンスク 100kg超級
ヨーロッパ柔道選手権
2007 ベオグラード 100kg超級
2011 イスタンブール 100kg超級
2013 ブダペスト 100kg超級
テンプレートを表示

テディ・リネールフランス語: Teddy Riner1989年4月7日 - )は、フランスの男子柔道家2007年の世界選手権で史上最年少での世界王者となった。2007年より世界選手権7大会連続優勝、100kg超級6連覇中(2014年9月現在)。身長204cm、体重129kg[2]。愛称はテディ・ベア[3]。得意技は大外刈内股隅返[4]。現在はルヴァロワSCに所属している[5]

経歴[編集]

フランスの海外県であるグアドループの生まれ。その後フランスに移って5歳の時に柔道を始めた。その他にも陸上競技水泳ゴルフバスケットボールサッカースカッシュなど多くのスポーツを体験した。柔道の大会に参加できる年齢になって勝利を重ねていくうちに、他の競技をやめて柔道に専念するようになった。少年時代は日本の重量級選手の試合を沢山見て影響を受けたということもあって、日本の柔道スタイルが気に入っていたという。この当時、リネールにとって最高の柔道家は野村忠宏井上康生だった[6][7]。14歳になるとフランスの指定強化選手に選ばれ、2007年の世界選手権では憧れの存在だった井上を返し技の効果ポイントで破る[8][9]などして、男子では史上最年少となる18歳5ヶ月で優勝を果たした。

2008年のフランス国際柔道大会では準決勝で井上と再戦、効果1つの差で勝利し[10]、決勝戦も制し優勝を果たした。同年の北京オリンピックでは優勝候補の筆頭に挙げられていたものの、準決勝でウズベキスタンアブドゥロ・タングリエフを攻めきれず、ゴールデンスコアに入ってから指導を与えられて敗戦、敗者復活戦に回った末に銅メダルを獲得した[2][11]

2007年より2010年まで世界選手権4大会連続優勝を果たした。2階級制覇を目指した2010年世界選手権の無差別級決勝では、新鋭の上川大樹に1指導を与えたものの1-2の判定負け、銀メダルに終わった。判定に不満のリネールは礼をしないまま畳を去り[12]、フランス国内でバッシングの対象になった。「この敗戦で僕は生まれ変わったんだ」という言葉通り、この敗戦を機に積極的に技を仕掛けるスタイルに変更、国際大会で連勝を重ね、2011年世界選手権では100kg超級で4連覇を果たした。 2012年7月のロンドンオリンピックでは決勝でロシアのアレクサンドル・ミハイリンに指導3で優勢勝ちして金メダルを獲得した[2]。 2013年の世界選手権では、決勝で地元ブラジルのラファエル・シルバを合技で破るなどオール一本勝ちして、世界選手権で6度目の優勝を飾ることになった[13]。 また、IJFは選手の声をまとめるアスリート委員会の委員長にリネールを選出した[14]。 2014年8月の世界選手権では決勝で七戸龍を指導3で破り、世界選手権7度目の優勝を果たすことになった[15][16]。11月にはフランス選手権に出場すると、決勝で同じクラブの練習パートナーでもある100kg級のシリル・マレと対戦するが、終了1分前まで指導2でリードされるものの、その後合技で逆転勝ちした[17]。 2015年4月には、非オリンピック競技を含めた各種の国際スポーツ団体が加盟するスポーツアコードのスポーツヒーロー部門の大賞に選ばれた[18]


なお2012年時点では、模範とする柔道家として井上、ダビド・ドゥイエ及びダルセル・ヤンジの名を挙げている[19]

IJF世界ランキングは2950ポイント獲得で1位(15/5/25現在)。

レストランでのトラブル[編集]

2013年6月、パリにある無国籍料理レストランのブッダ・バーにリネールが兄弟と立ち寄って食事を済ませると、店内でブラジリアンショーが始まった。その時、周囲の客が写真を撮るために席を離れてショーに近づいたので、自分たちも近づいて見物しようとした。すると兄弟が女性の接客係に腕を掴まれて、クレジットカードないしはIDカードの提示を求められると、今度はリネールも腕を掴まれて同じことを要求された。人種偏見が疑われる行為ではあったが、この時は過分な申し立てをせずに会計を済ませて店を出た。この後、リネールは自身のフェイスブックで、他の客もショーに近寄っていたのに自分たちだけがこのような態度を取られたのは、他の客が白人だったからだと述べるとともに、黒人はブッダバーに近寄るなと警告を発した。一方ブッダ・バー側は、ショーが始まって離席すると支払いを済ませずに店を後にする客が時々いたためにクレジットカードの提示を求めたのであって、決して人種差別的行為を意図していたわけではないと釈明するとともに、接客係はリネールが誰だか認識できていなかっただけではあるが、リネールの腕を掴んだことは不適切な振る舞いであったとして、この接客係を解雇したと述べた[20][21][22]

主な戦績[編集]

(階級表記のない大会は全て100kg超級での成績)

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ http://www.nikkansports.com/sports/news/1490393.html 柔道界絶対王者リネール「スポーツのシンボルに」]
  2. ^ a b c Teddy Riner Biography and Olympic Results
  3. ^ 【頂上対決(3)】石井VSリネール(柔道男子100キロ超級) 産経新聞 2008年8月4日
  4. ^ 【頂上対決(3)】石井VSリネール(柔道男子100キロ超級) 産経新聞 2008年8月4日
  5. ^ Levallois Sporting Club LES ATHLETES DU LSC
  6. ^ Judo French phenomenon Riner eyes record feat ユーロスポーツ 2010年9月6日
  7. ^ Road to Rio: Teddy Riner, Flight: FR2014 - BR2016
  8. ^ (超人列伝〉柔道 リネール 戦い探求、若きわんぱくグマ 朝日新聞 2008年8月7日
  9. ^ [宿敵](2)怪力脅威 若き英雄 読売新聞 2008年7月16日
  10. ^ 康生は準決勝でリネールに敗れる 日刊スポーツ 2008年2月10日
  11. ^ 19歳リネール「やはり攻めないと」/柔道 サンケイスポーツ 2008年8月15日
  12. ^ リネール、上川の金「納得いかない」/世界柔道
  13. ^ World Championships, Rio 2013 DAY 6
  14. ^ アスリート新委員長にリネール 国際柔道連盟 MSN産経ニュース 2013年9月2日
  15. ^ World Championships 2014
  16. ^ World Championships, Chelyabinsk 2014
  17. ^ France Seniors 2014 - J2 Hommes : Riner superstar
  18. ^ SportAccord euronews awards : les lauréats
  19. ^ RINER Teddy's multimedia info and results
  20. ^ Riner dit avoir été victime de racisme
  21. ^ Olympic judo champion alleges racism at upscale Paris bar
  22. ^ Teddy Riner Alleges Racism at Buddha Bar, Olympic Judo Champion Gets Waitress Fired

関連項目[編集]

外部リンク[編集]