襾部

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西
康熙字典 214 部首
衣部 襾部 見部
1 丿 2
3
广
4
5
6
7
8
9
10 11 鹿
12 13 14 15
16 17

襾部あぶは、漢字部首により分類したグループの一つ。 康熙字典214部首では146番目に置かれる(6画の最後である29番目、申集の最後である7番目)。

概要

「襾」字は物を覆うことを意味し、上下から覆う様子に象る。

偏旁の意符としては覆うことに関することを示す。このとき意符は上の冠の位置に置かれる。

襾部はこのような意符を構成要素に持つ漢字を収める。

なお楷書において「」と筆画が同じあるいは近い、「西」(音はセイ、上をで縛った袋の意、引伸して西の意)や「要」(音はエウ、の意、引伸して重要の意)といった字も収められている。また「霸」の異体字である「覇」(日本ではこれを正字とする)もこの部に収められている。

なお印刷書体(明朝体)において『康熙字典』は篆書に基づき「襾」形を採用している。一方、日本の新字体・中国の新字形・台湾の国字標準字体・香港の常用字字形表はいずれも「」形を採用している。

部首の通称

  • 日本:にし、おおいかんむり
  • 中国:西字頭
  • 韓国:덮을아부(deopeul a bu、覆う襾部)
  • 英米:Radical west

部首字

例字