黄部

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(黄)
康熙字典 214 部首
麻部 黄部 黍部
1 丿 2
3
广
4
5
6
7
8
9
10 11 鹿
12 13 14 15
16 17

黄部(こうぶ、旧漢字部)は、漢字部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では201番目に置かれる(12画の最初、亥集の15番目)。

(黄)」字は色を表す字の一つで、黄色を指す。古代より大地の色とされ、『周易』坤卦に「天は玄にして地は黄」とある。また中国伝統思想の範疇である五行では中央・土の色とされる。またの色ともされ、その輝く色を表した。また枯れた草木の色であることから引伸して枯れることを意味する動詞として用いられた。また「黄口」で喙が黄色い雛鳥を意味し、さらにこれがやがて幼児を意味するようになり、後に隋唐時代の戸籍制度では三歳以下の子供を「黄」とした。

その字形は土地を表す「」と意符兼声符の「廿」の下に「火」のある字(「光」字の古文)を組みあわせた形声文字とされる。一説に佩玉の形に象るとも言われる。

偏旁の意符としては黄色に関する字をいくつか作っているが、多くはない。主として声符として使われることが多く、「廣(広)」や「鑛(鉱)」のようにコウ(オウ)といった音などを表している。このため「(黄)」を構成要素としてもつ漢字は意符に従って他の部に収録されているものが多い。

黄部は上記のような意符を構成要素とする少数の字形と、声符を構成要素としてもつが、他の部に分類できなかったいくつかの字を収めている。

字体のデザイン差[編集]

印刷書体(明朝体)において『康熙字典』は篆書に従い「」のように上部を「廿」と「一」に分離し、下部を「由」にした字形を採用している。台湾の国字標準字体・香港の常用字字形表は上部に関してはこれに倣うが、下部は「田」にしている。一方、日本の新字体・中国の新字形では「黄」のように「廿」と「一」を重ね、下部を「由」にした字形を採用している。

康熙字典
韓国
日本
中国
台湾
香港

簡略字体[編集]

日本の新字体および中国の簡体字では「」を構成要素にもつ「廣」に関して簡略化した字体を用いている。日本ではこれを「広」とし、中国ではこれを「广」とする。

ただし、日本では表外漢字の場合、「曠」字のように康熙字典に従っている。

部首の通称[編集]

  • 日本:き
  • 韓国:누를황부(nureul hwang bu、黄色い黄部)
  • 英米:Radical yellow

部首字[編集]

(黄)

例字[編集]

    • ・黌