又部

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康熙字典 214 部首
厶部 又部 口部
1 丿 2
3
广
4
5
6
7
8
9
10 11 鹿
12 13 14 15
16 17

又部(ゆうぶ)は、漢字部首により分類したグループの一つ。

康熙字典214部首では29番目に置かれる(2画の23番目)。

概要[編集]

」の字はの形に象る。「」の古字。偏旁では「」と関わることを示す。「聿、尹」などの一部に使われている「ヨ」もルーツは同じである。

なお「又」は手を象る代表的な形であり、部首となっているもので言えば、「」「」は手に武器を持った形であり、「」は両手で捧げる形、「」は手首からの距離を表す。さらに「」は爪の先を下に向けた形である。

又部はこれを構成要素に持つ漢字を収める。

なお日本の新字体には「攴」を「又」に略した漢字がある。

書体によっては2画目に筆押さえが付く場合がある。これは普通はデザイン差とされるが、漢和辞典で筆押さえがあるものが旧字体であるとされていたり、大規模文字セットでは区別されている場合もある。

片仮名の「ヌ」は「又」に似ているが、「ヌ」は「又」を構成要素に持つ「奴」という漢字から造られたためである(ただし「奴」は女部に属する)。

部首の通称[編集]

  • 日本:また
  • 韓国:또우부(tto u bu、またの又部)
  • 英米:Radical Again

部首字[編集]

例字[編集]

  • ・叉・反・友・受・叟
  • 収・・取・叔・叙・叛・叡・叢