赤部

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康熙字典 214 部首
貝部 赤部 走部
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广
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10 11 鹿
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赤部(せきぶ)は、漢字部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では155番目に置かれる(7画の9番目、酉集の9番目)。

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「赤」字は赤色を意味する。「」と「」を組みあわせた会意文字であり、大火から火の色と引伸して赤色を意味するようになった。また「赤」字には生まれたての嬰児の意味があり、「赤子」といった熟語を作る。また形容詞として何も無いという意味があり、引伸して動詞として殺しつくすこと、滅ぼすことを意味したり、曇りのない純粋な心や忠誠心、裸などむき出しのさまを意味した。その他、仮借義として「斥」に通じてスパイを、「尺」に通じて長さの単位を意味することがあった。

なお赤という色彩を表す字はいくつかあるが、それを深い色から浅い色の順に並べると、「絳」「朱」「赤」「丹」「紅」の順であった[1]。しかし、「赤」と「紅」は中古には混同されるようになり、赤色はもっぱら「紅」字で表されるようになって現代に至っている。このため日本語に入ってきた赤色に関する熟語でも先秦漢代文献に由来するものは「赤」字が使われるが、唐詩など中古文献に由来するものには「紅」字が使われていることが多い。ただし、日本では、これら熟語を別にして、「紅色」(べにいろ・くれないいろ)といった場合、上古の字義である薄い赤でも、中古の字義である赤でもなく、鮮紅色すなわち鮮やかな赤色を指すので注意が必要である。

偏旁の意符としては赤色に関することを示す。このとき左側の偏の位置に置かれ、左右構造を作る。

部首の通称[編集]

  • 日本:あか・あかへん
  • 韓国:붉을적부(bulgeul jeok bu、あかの赤部)
  • 英米:Radical red

部首字[編集]

例字[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 王力『王力古漢語字典』中華書局、2000年、p.1341