一枚のハガキ
一枚のハガキ | |
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Postcard | |
監督 | 新藤兼人[1] |
脚本 | 新藤兼人 |
原作 | 新藤兼人 |
製作 |
新藤次郎[2] 渡辺利三 宮永大輔 |
出演者 |
豊川悦司 大竹しのぶ[3] |
音楽 | 林光 |
撮影 | 林雅彦 |
製作会社 | 近代映画協会 |
配給 | 東京テアトル |
公開 | 2011年8月6日 |
上映時間 | 114分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 1.5億円[4] |
『一枚のハガキ』(いちまいのハガキ)は2011年製作の日本映画。新藤兼人監督の遺作[5]。
概要
新藤兼人が映画人生最後の作品として、自身の戦争体験を元に撮影された[6]。2010年10月31日にクランクアップ。今作が遺作となった[7]。2013年現在、映画監督として今作で日本最高齢記録を保持している。
2012年1月18日、第85回米アカデミー賞外国語映画賞に日本代表として出品された[8]。また、同年3月19日には第6回アジア・フィルム・アワードに出品された[9]。 公開日が広島市への原子爆弾投下日と同日であるため、配給元のテアトル新宿のほかに広島市の八丁座でも先行上映された。
物語
戦争末期に100名の中年兵士が召集された。松山啓太ら兵士100名たちは上官のくじ引きで赴任先が決まる。くじ引きが行われた夜、フィリピンに赴任が決まり、生きて帰って来れないと悟った森川定造はハガキを読んだことを妻に伝えて欲しいと、妻・友子から送られた1枚のハガキを啓太に託す。終戦後100人中6人の兵士が生き残り、その一人の啓太は1枚のハガキを元に友子の家を尋ねるが…。
出演者
- 松山啓太:豊川悦司
- 森川友子:大竹しのぶ
- 森川定造:六平直政
- 泉屋吉五郎:大杉漣
- 森川勇吉:柄本明
- 森川チヨ:倍賞美津子
- 利ヱ門:津川雅彦
- 森川三平:大地泰仁
- 松山美江:川上麻衣子
- 利ヱ門の妻:絵沢萠子
- 和尚:麿赤兒
- 下士官:渡辺大
スタッフ
- 監督・脚本:新藤兼人
- 製作:新藤次郎、渡辺利三、宮永大輔
- プロデューサー:新藤次郎
- 撮影:林雅彦
- 美術:金藤浩一
- 音楽:林光
- 録音:尾崎聡
- 照明:山下博、永田英則
- 編集:渡辺行夫
- ラインプロデューサー:岩谷浩
- 配給:東京テアトル
受賞
- 第35回日本アカデミー賞 優秀監督賞
- 第54回ブルーリボン賞 監督賞
- 第36回報知映画賞 特別賞
- 第66回毎日映画コンクール 日本映画大賞 脚本賞 美術賞 音楽賞 録音賞
- 第85回キネマ旬報ベストテン 日本映画ベストワン 作品賞
- 第23回東京国際映画祭 審査員特別賞
- 第24回日刊スポーツ映画大賞 監督賞 作品賞
- 第35回山路ふみ子映画賞 映画賞
- 第29回ゴールデングロス賞 全興連特別功労大賞
脚注
- ^ 本作で第59回菊池寛賞を受賞。
- ^ 本作で第31回藤本賞を受賞。
- ^ 本作で第21回日本映画批評家大賞 主演女優賞を受賞。
- ^ “『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳』90歳以上は、なんと90円ポッキリ!アラ卒特別割引実施”. So-net. (2012年8月1日) 2012年8月19日閲覧。
- ^ 愛妻だった乙羽信子へのオマージュになっていて、世界的にヒットした自作映画『裸の島』を彷彿させる。水汲みをすること自体がそのままだし、大竹しのぶが着ている着物も似ている。豊川悦司が働くのは宝塚という設定になっている。最初の夫は六平直政なのだが、『裸の島』の殿山泰司に似ている俳優を選んだからだ。
- ^ “99歳の新藤兼人が監督人生最後の舞台挨拶。感動スピーチやおなら話に拍手”. Walkerplus. (2011年8月6日) 2012年8月19日閲覧。
- ^ “訃報:新藤兼人さん100歳=映画監督・脚本家”. 毎日新聞. (2012年5月30日) 2012年8月19日閲覧。
- ^ “新藤兼人監督「一枚のハガキ」、アカデミー賞候補ならず”. 朝日新聞. (2012年1月20日) 2012年8月19日閲覧。
- ^ “第6回アジアン・フィルム・アワード受賞者決定 日本勢は無冠”. 映画.com. (2012年3月20日) 2012年8月19日閲覧。