銀心中

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銀心中
長門裕之(左)と乙羽信子(右)
監督 新藤兼人
脚本 新藤兼人
原作 田宮虎彦
製作 山田典吾
糸屋寿雄
出演者 乙羽信子
長門裕之
宇野重吉
音楽 伊福部昭
撮影 伊藤武夫
製作会社 日活
公開 日本の旗 1956年2月6日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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銀心中』(しろがねしんじゅう)は、田宮虎彦の短編小説、およびそれを原作として1956年日本で公開された映画

田宮の「銀心中」は1952年2月「小説公園」が初出で、『異端の子 : 田宮虎彦小説集』(暮しの手帖社, 1953)に収録された。

ストーリー[編集]

佐喜枝と喜一は、夫婦で東京で理髪店を営んでいる。喜一の甥の珠太郎が、見習いとして一緒に働いている。戦争で喜一は召集され、フィリピンで戦死したという報が届く。戦後、佐喜枝と珠太郎は恋仲となり二人で理髪店を立て直す。だがある日、喜一が帰ってくる。珠太郎は東北の銀温泉へ行き、梅子という女にのめり込んで佐喜枝を忘れようとするが、佐喜枝は珠太郎を追ってくる。佐喜枝の宿主の源作は佐喜枝に同情し、佐喜枝が雪の中で死んだ時源作も上に折り重なって死んでいた。(映画版では源作の死は描かれず、佐喜枝と珠太郎が別々に死ぬことになる)

原作の冒頭に出てくる銀温泉の由来書きは、岩手県花巻鉛温泉の由来書きをそのまま写したものである[1]

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

テレビドラマ[編集]

1962年版[編集]

1962年11月1日11月8日の2回に渡って、日本テレビ系列の『武田ロマン劇場』(武田薬品工業一社提供木曜20:45 - 21:30)で放送された。出演は小山明子穂積隆信川津祐介。演出は梅谷茂。

日本テレビ系列 武田ロマン劇場
前番組 番組名 次番組
銀心中
(1962年版)

1970年版[編集]

1970年5月30日から同年6月13日まで、東京12チャンネル(現:テレビ東京)の『新藤兼人劇場』(土曜21:00 - 21:56)で放送された。全3回[2]

出演者[編集]

スタッフ[編集]

東京12チャンネル 新藤兼人劇場
前番組 番組名 次番組
誘惑
銀心中
(1970年版)

1975年版[編集]

参考文献[編集]

  • 『シナリオの構成』 雷鳥社、2007年
  • 『100歳の流儀』 PHP研究所、2012年

脚注[編集]

  1. ^ 鉛温泉の由来
  2. ^ a b c d e f g h 銀心中”. テレビドラマデータベース. 2019年2月27日閲覧。