アルフォンソ・キュアロン

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アルフォンソ・キュアロン
Alfonso Cuarón
Alfonso Cuarón
2013年7月
本名 Alfonso Cuarón Orozco
生年月日 (1961-11-28) 1961年11月28日(62歳)
出生地 メキシコの旗 メキシコ メキシコシティ
職業 映画監督脚本家映画プロデューサー、映画編集者
配偶者 Maria Fernandez(1980 - 1993)
Annalisa Laralde(2001 - 2008)
 
受賞
アカデミー賞
監督賞
2013年ゼロ・グラビティ
編集賞
2013年ゼロ・グラビティ
ヴェネツィア国際映画祭
脚本賞
2001年『天国の口、終りの楽園。
ロサンゼルス映画批評家協会賞
監督賞
2013年ゼロ・グラビティ
放送映画批評家協会賞
監督賞
2013年ゼロ・グラビティ
編集賞
2013年ゼロ・グラビティ
英国アカデミー賞
監督賞
2013年ゼロ・グラビティ
ゴールデングローブ賞
監督賞
2013年ゼロ・グラビティ
その他の賞
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アルフォンソ・キュアロンAlfonso Cuarón, 1961年11月28日 - )はメキシコメキシコシティ出身の映画監督アルフォンソ・クアロンとも表記される。

略歴

1961年、国際原子力機関の原子力物理学者アルフレッド・キュアロンの息子としてメキシコ・シティに生まれる。次兄カルロスは同じく映画監督となり、後に共同でヴェネツィア国際映画祭脚本賞を受賞。三男アルフレッド(子)は生物学者となった。

メキシコ国立自治大学で哲学と映画を学び、以降全作品でタッグを組む盟友エマニュエル・ルベツキと出会い、短編『Vengeance Is Mine』を制作。メキシコのテレビ局に入社し、ディレクターとして南米圏の映画に関わる。

1991年に初の長編映画『最も危険な愛し方』がトロント国際映画祭に出品され、これがシドニー・ポラック監督の目に留まり、TVシリーズ『Fallen Angels』の監督として雇われ1エピソードを担当。米国進出の足がかりとなる。

1995年に初の米国での長編映画となる『リトル・プリンセス』を監督し、ロサンゼルス映画批評家協会賞ニュー・ジェネレーション賞受賞、ルベツキがアカデミー撮影賞ノミネートなど好評を得る。1998年にはチャールズ・ディケンズの小説を原作に、イーサン・ホークグウィネス・パルトロウロバート・デ・ニーロを起用した『大いなる遺産』を制作した。

次の『天国の口、終りの楽園。』はメキシコに戻りメキシコ人キャストで制作した映画。 2人の若者と人妻の珍道中を描いたコメディロードムービーは、奔放な性描写や開放的なユーモアが評価され、弟カルロスと共にヴェネツィア国際映画祭脚本賞受賞、アカデミー脚本賞ノミネートなど、国際的な評価を獲得した。

2004年にはハリー・ポッターシリーズのクリス・コロンバス監督の降板により、スティーヴン・スピルバーグなど多くの候補の中から3作目の『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の監督に抜擢される。前2作より原作小説の本質を捉えていたと評価され、アカデミー視覚効果賞にノミネート。次作『トゥモロー・ワールド』も6分に及ぶ長回しによる戦闘シーンが話題となり、アカデミー賞3部門にノミネートされた。

映画プロデューサーとしても2つの製作会社を経営し、『パンズ・ラビリンス』などをプロデュースしている。2007年には同じく世界的なメキシコ人監督のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥギレルモ・デル・トロの3人が共同取締役となり「チャチャチャ・フィルム」を立ち上げ、翌年弟カルロスを監督に起用して『ルドandクルシ』を制作した。3人は「3アミーゴス・オブ・シネマ」と呼ばれている。

7年ぶりの監督作品『ゼロ・グラビティ』はアカデミー賞10部門にノミネートされ、監督賞をはじめ、撮影賞視覚効果賞など最多7部門を受賞。米国主要映画賞の監督賞を総なめにした。アカデミー編集賞を共同受賞したマーク・サンガーと共に、監督賞、編集賞を受賞する初のラテンアメリカ人となった。

2015年、第72回ベネチア国際映画祭の審査員長を務める予定[1]

フィルモグラフィ

受賞

脚注

  1. ^ ベネチア映画祭の審査員長、『ゼロ・グラビティ』監督に決定!”. シネマトゥデイ (2015年5月12日). 2015年5月13日閲覧。
  2. ^ 2013年 第87回キネマ旬報ベスト・テンキネマ旬報社、2014年1月12日閲覧。

外部リンク