長洲未来

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Pix.gif 長洲 未来
Mirai NAGASU
Figure skating pictogram.svg
Mirai Nagasu Podium 2008 Junior Worlds.jpg
2008年世界ジュニア選手権での長洲未来
基本情報
代表国: アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日: 1993年4月16日(21歳)
出生地: カリフォルニア州モンテベロ
身長: 164 cm
コーチ: 無良隆志
元コーチ: エイミー・エビデント
ウェンディ・オルソン
フランク・キャロル
シャーリーン・ウォン[1]
サンディ・ゴリヒュー
振付師: アダム・リッポン
元振付師: シンディ・スチュアート
ローリー・ニコル
スーザン・オースティン
ベアトリサ・リャン
所属クラブ: パサデナFSC[1]
ISU パーソナルベストスコア
トータルスコア: 190.15 2010 バンクーバー五輪
ショートプログラム: 70.40 2010 世界選手権
フリースケーティング: 129.68 2011 四大陸選手権

長洲 未来(ながす みらい、英語: Mirai Aileen Nagasu, 1993年4月16日[1] - )は、アメリカカリフォルニア州モンテベロ出身の女性フィギュアスケート選手(女子シングル)。

2010年バンクーバーオリンピック4位、2011年四大陸選手権3位、2008年全米選手権優勝、2007年世界ジュニア選手権2位、2007年JGPファイナル優勝。

人物[編集]

両親はともに日本出身で、長洲はまだ国籍留保によるアメリカと日本両国の国籍を保持している[2]。両親はロサンゼルス寿司店を営んでいる。また、日本語によるインタビューの受け答えもできるが、読み書き(特に漢字)は苦手。今後も米国代表として出場する意向を示している。[3][4]

元々は両親とゴルフを習っていたが、5歳のとき悪天候の日に代わりに近所のスケートリンクに遊びに行ったことがきっかけで初めてスケートをする[5]。2007年に全米選手権ジュニアクラスで優勝するまで資金不足で、同選手権に参加するために所属クラブがエキシビション大会を開いて長洲の渡航費を稼ぐ[6]。優勝後、日本スケート連盟が長洲に日本への移籍を打診する[7]

好きなフィギュアスケート選手名として浅田真央金妍兒ミシェル・クワンを挙げると同時に、全てのスケート選手になんらかの好きな点があると述べている[8]

「自分はアメリカ人だと思うか、それとも日本人だと思うか」との問いに対し「どっちもかな」と答えるも、生活の中でアメリカ人であることを自覚するようで、自らを「日本が大好きなアメリカ人」と表現する[9]。また、「日本からもアメリカからも手紙が届くのですごくうれしい、2つの国の人から応援してもらえる境遇にある私はすごくラッキーだと思います」などと述べている[10]

経歴[編集]

2008年の全米選手権。
左からレイチェル・フラット (2位)、長洲未来 (1位)、アシュレイ・ワグナー (3位)、キャロライン・ジャン (4位)

2002-2003シーズンから全米選手権予選に出場する。 2006-2007シーズンに全米選手権本選に初進出、ジュニアクラスでキャロライン・ジャンを破り優勝する。初めての国際大会となる世界ジュニア選手権で2位となる。

2007-2008シーズンはISUジュニアグランプリに参戦。1戦目のJGPレイクプラシッドで初優勝、2戦目のJGPクロアチア杯でも優勝し、初出場のJGPファイナルでも優勝。さらに全米選手権シニアクラスで優勝。14歳9ヶ月での全米選手権優勝は長野五輪優勝のタラ・リピンスキー(14歳7ヶ月)に次ぐ若さである。また、全米ジュニア・シニアタイトルを連続で獲得するのは1937年-1938年のJoan Tozzer以来、実に70年ぶりであった。このシーズンの世界選手権には年齢制限のため出場せず[11]、2年連続出場となった世界ジュニア選手権では3位となる。

2008-2009シーズンはシニアに移行しISUグランプリシリーズに参戦する。体の急激な成長や右足首の怪我などにより調子を落とし、スケートアメリカは5位、NHK杯は8位と低迷、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ全米選手権は5位に終わる。出場予定だった世界ジュニア選手権は足首の治療に専念するため辞退し、オフシーズンの5月、コーチをシャーリーン・ウォンからフランク・キャロルに変更すると発表した。

2009-2010シーズンのグランプリシリーズにて中国杯は5位、スケートカナダは4位となる。選考会も兼ねた全米選手権で2位となり、バンクーバーオリンピックアメリカ代表に選出され、初出場ながらも総合4位入賞を果たす。同じく初出場となった世界選手権では、ショートでパーソナルベストを更新しトップに立つも、フリーで崩れて総合7位に沈んだ。

2010-2011シーズンは夏に右足首を疲労骨折し、9月から氷上練習を再開したこともあり、調整不足のまま大会に臨むこととなった。中国杯は4位、エリック・ボンバール杯は2位になり、GPシリーズ参戦3年目にして初のメダルを獲得。全米選手権は3位となり、世界選手権アメリカ代表2枠から漏れてしまう。四大陸選手権ではフリーのパーソナルベストを更新し、3位となった。

2011-2012シーズン、ネーベルホルン杯でシニアの国際大会初優勝。全米選手権では過去最低の7位に終わる。シーズン終了後、フランク・キャロルとの師弟関係を解消した。練習リンクの場所が自宅から2時間の場所にあり、移動に疲れてしまうというのが理由である。[12]その後、新たにウェンディ・オルソンとエイミー・エビデンスに師事をする。[13][14]

2012-2013シーズン、フィンランディア杯では3位。NHK杯は当初エントリーされていなかったが、アリッサ・シズニーの代わりに出場し、ピンチヒッターながら3位に入った。[15]全米選手権はショートで3位スタートを切ったが、大会直前に罹ったインフルエンザの影響もあり、総合で7位に終わった。[16]

2013-2014シーズン、NHK杯では8位。フリーでは採点システムのトラブルで滑走前に20分間待たされるトラブルに見舞われた。[17]ロステレコム杯では銅メダルを獲得。大会後にはエイミー・エビデントとの師弟関係を解消。12月下旬には岡山に滞在し、無良隆志の指導を受けた。[18]コーチ不在のまま挑んだ全米選手権は3位となり3年ぶりに表彰台に立つ。ソチオリンピックの米国女子シングル代表は3枠だったが、4位のアシュリー・ワグナーの実績が評価された選考により、二大会連続の冬季五輪出場はならなかった。

スケート技術[編集]

アクセルを除く5種類の3回転ジャンプや3回転ルッツ - 3回転トウループのコンビネーションを用いる。レイバック・イナバウアーからの3回転サルコウや、円を描きながら踏み切りに入る3回転ループなどの技を持つ。

高い柔軟性を活かしたスピンスパイラルシークエンスが得意。

主な戦績[編集]

大会/年 2006-07 2007-08 2008-09 2009-10 2010-11 2011-12 2012-13 2013-14
冬季オリンピック 4
世界選手権 7
四大陸選手権 3 10
全米選手権 1 J 1 5 2 3 7 7 3
GPロステレコム杯 3
GPNHK杯 8 3 8
GP中国杯 5 4 2 4
GPスケートカナダ 4 5
GPエリック杯 2
GPスケートアメリカ 5
フィンランディア杯 3 4
ネーベルホルン杯 1
世界Jr.選手権 2 3
JGPファイナル 1
JGPクロアチア杯 1
JGPレークプラシッド 1
  • J = ジュニアクラス

詳細[編集]

2013-2014 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2014年1月20日-25日 2014年四大陸フィギュアスケート選手権台北 9
55.39
10
104.39
10
159.78
2014年1月5日-12日 全米フィギュアスケート選手権ボストン 3
65.44
3
125.30
3
190.74
2013年11月22日-24日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ 4
60.44
3
114.93
3
175.37
2013年11月8日-10日 ISUグランプリシリーズ NHK杯東京 8
51.01
8
90.70
8
141.71
2013年10月4日-6日 2013年フィンランディア杯エスポー 4
54.01
4
110.50
4
164.51


2012-2013 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2013年1月20日-27日 全米フィギュアスケート選手権オマハ 3
64.39
11
109.36
7
173.75
2012年11月23日-25日 ISUグランプリシリーズ NHK杯利府 2
61.18
3
115.50
3
176.68
2012年11月2日-4日 ISUグランプリシリーズ 中国杯上海 3
59.76
4
103.70
4
163.46
2012年10月4日-7日 2012年フィンランディア杯エスポー 3
52.75
3
110.34
3
163.09


2011-2012 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2012年1月22日-29日 全米フィギュアスケート選手権サンノゼ 5
59.02
8
104.97
7
163.99
2011年11月4日-6日 ISUグランプリシリーズ 中国杯上海 2
60.96
2
112.26
2
173.22
2011年10月27日-30日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダミシサガ 5
52.73
5
98.99
5
151.72
2011年9月21日-24日 2011年ネーベルホルン杯オーベルストドルフ 1
58.38
1
109.08
1
167.46


2010-2011 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2011年2月15日-20日 2011年四大陸フィギュアスケート選手権台北 4
59.78
3
129.68
3
189.46
2011年1月23日-30日 全米フィギュアスケート選手権グリーンズボロ 1
63.35
3
113.91
3
177.26
2010年11月26日-28日 ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯パリ 2
58.72
1
109.07
2
167.79
2010年11月5日-7日 ISUグランプリシリーズ 中国杯北京 1
58.76
5
87.47
4
146.23


2009-2010 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2010年3月22日-28日 2010年世界フィギュアスケート選手権トリノ 1
70.40
11
105.08
7
175.48
2010年2月12日-28日 バンクーバーオリンピックバンクーバー 6
63.76
5
126.39
4
190.15
2010年1月14日-24日 全米フィギュアスケート選手権スポケーン 1
70.06
3
118.72
2
188.78
2009年11月19日-22日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダキッチナー 3
56.34
3
100.49
4
156.83
2009年10月29日-11月1日 ISUグランプリシリーズ 中国杯北京 1
62.20
6
93.18
5
155.38


2008-2009 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2009年1月18日-25日 全米フィギュアスケート選手権クリーブランド 6
54.79
5
105.20
5
159.99
2008年11月27日-30日 ISUグランプリシリーズ NHK杯東京 8
50.14
9
74.08
8
124.22
2008年10月23日-26日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカエバレット 4
56.42
7
86.48
5
142.90


2007-2008 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2008年2月25日-3月2日 2008年世界ジュニアフィギュアスケート選手権ソフィア 1
65.07
3
97.82
3
162.89
2008年1月20日-27日 全米フィギュアスケート選手権セントポール 1
70.23
3
120.18
1
190.41
2007年12月6日-9日 2007/2008 ISUジュニアグランプリファイナルグダニスク 1
59.35
2
102.74
1
162.09
2007年10月6日-7日 日米対抗フィギュアスケート競技大会2007 ジュニアクラス(横浜 - 2
85.96
1
団体
2007年9月26日-29日 ISUジュニアグランプリ クロアチア杯ザグレブ 1
52.12
1
91.40
1
143.52
2007年8月30日-9月2日 ISUジュニアグランプリ レークプラシッドレークプラシッド 1
55.36
1
103.78
1
159.14


2006-2007 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2007年2月26日-3月4日 2007年世界ジュニアフィギュアスケート選手権オーベルストドルフ 2
57.22
2
106.62
2
163.84
2007年1月21日-28日 全米フィギュアスケート選手権 ジュニアクラス(スポケーン 1
54.26
1
101.20
1
165.46


プログラム使用曲[編集]

シーズン SP FS EX
2014-2015[19] パガニーニの主題による狂詩曲
作曲:セルゲイ・ラフマニノフ
振付:アダム・リッポン
歌劇『蝶々夫人』より
作曲:ジャコモ・プッチーニ
振付:アダム・リッポン
2013-2014[20] The Man I Love
作曲:ジョージ・ガーシュウィン
振付:シンディ・スチュアート
映画『ジェームズ・ボンド』より
振付:シンディ・スチュアート
映画『黄昏』より
作曲:デイヴ・グルーシン
振付:アダム・リッポン

Demons
曲:イマジン・ドラゴンズ
振付:アダム・リッポン
2012-2013[21] ダウンヒル・スペシャル
演奏:ベニー・グッドマン
振付:スーザン・オースティン、ベアトリサ・リャン
交響曲第3番
作曲:カミーユ・サン=サーンス
振付:スーザン・オースティン、ベアトリサ・リャン
Crazy Dreams ドラマ『SMASH/スマッシュ』より
ボーカル:メーガン・ヒルティ
2011-2012 ダンサリン
作曲:タンゴ・ロルカ
振付:ローリー・ニコル
バレエ『スパルタクス』より
作曲:アラム・ハチャトゥリアン
振付:ローリー・ニコル
ファイアーフライズ
曲:アウル・シティー
Sweet Dreams
ボーカル:ビヨンセ
2010-2011 映画『イーストウィックの魔女たち』サウンドトラックより
作曲:ジョン・ウィリアムズ
ため息
作曲:フランツ・リスト
振付:ローリー・ニコル
映画『SAYURI』サウンドトラックより
作曲:ジョン・ウィリアムズ
振付:ローリー・ニコル
ファイアーフライズ
曲:アウル・シティー
2009-2010 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』サウンドトラックより
作曲:クラウス・バデルトハンス・ジマー
Fragile Dream
作曲:久石譲
振付:ローリー・ニコル
歌劇『カルメン』より
作曲:ジョルジュ・ビゼー
振付:ローリー・ニコル
セブン・デイ・フール
曲:ジュリー・ブラック
振付:ローリー・ニコル

Faith
ボーカル:ジョーダン・スパークス
振付:ローリー・ニコル
2008-2009 チャールズ・チャップリンメドレー
振付:ローリー・ニコル
幻想的奇想曲
作曲:エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト
Fairy Tale
Devil's Beauties
作曲:フランソワ・ドンピエール
地獄のオルフェ
作曲:ジャック・オッフェンバック
振付:ローリー・ニコル
At the Beginning
曲:ドナ・ルイスリチャード・マークス
振付:ローリー・ニコル
[22]
恋はあせらず
ボーカル:スプリームス
振付:ローリー・ニコル
2007-2008 I Got Rhythm ミュージカル「クレイジー・フォー・ユー」より
作曲:ジョージ・ガーシュウィン、演奏:ファジル・サイ
振付:ローリー・ニコル
バレエ『コッペリア』より[1]
作曲:レオ・ドリーブ
振付:ローリー・ニコル
ドント・ストップ・ミー・ナウ[22]
曲:クイーン
2006-2007 Shout And Feel It 映画『スウィング・キッズ』より
作曲:カウント・ベイシー
振付:スーザン・オースティン
アメリカ
作曲:アントニン・ドヴォルザーク
振付:スーザン・オースティン
夢はひそかに 映画『シンデレラ』より
作曲:マック・デイヴィッド、アル・ホフマン、ジェリー・リビングストン
振付:スーザン・オースティン

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 『フィギュアスケートDays Plus 2008-2009女子シングル読本』ダイエックス出版、2008年9月、p.79
  2. ^ 真央らのライバル長洲未来が日本初見参日刊スポーツ、2007年7月30日
  3. ^ FNNスーパーニュース 2010年4月9日放送
  4. ^ 長洲は今後も米「自分の国から出たい」日刊スポーツ、2010年3月1日掲載 2010年5月8日閲覧
  5. ^ 中京テレビ>>ズームイン!!SUPER 第65回長洲未来選手
  6. ^ サンノゼマーキュリーニュース
  7. ^ 異色のヒロイン誕生 両親が日本人の14歳、長洲朝日新聞、2008年1月28日
  8. ^ 長洲未来公式サイト - プロフィール欄
  9. ^ 日米注目の女子フィギュア長洲未来に独占インタビューFCIモーニングEYE、2010年4月10日放送分、2011年4月27日閲覧(動画)
  10. ^ オリンピック出場記念インタビュー フィギュアスケート米国代表 長洲未来さんLighthouse、2010年2月16日号、2010年5月8日閲覧
  11. ^ 国際競技会とアメリカ国内競技会とではジュニア・シニアのクラス区分が異なる。
  12. ^ Nagasu hoping home fires will reignite hers
  13. ^ Road to Omaha: Nagasu happy to be under radar
  14. ^ Mirai Nagasu is skating "story of hope" this season
  15. ^ Czisny out of NHK Trophy, Nagasu added to lineup
  16. ^ Nagasu skates back into national discussion
  17. ^ NHK杯で採点システムに不具合!待ち時間は長洲未来が会場盛り上げた
  18. ^ 長洲、上々のスタート「できる限りの演技はできた」/フィギュア
  19. ^ The Inside Edge: Skaters debut new programs
  20. ^ The Inside Edge: Kwan on hand for 'Stars on Ice'
  21. ^ Nagasu hopes new coaches mean fresh start
  22. ^ a b 『女子シングル読本』p.78

外部リンク[編集]