キャロライン・ジャン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

キャロライン・ジャン
Caroline Zhang
2008年スケートカナダでのジャン
基本情報
代表国: アメリカ合衆国
生年月日: 1993年5月20日(16歳)
出生地: マサチューセッツ州ボストン
身長: 158 cm
コーチ: 李明珠
Sandra Holmes
元コーチ: Mary Beckstell
振付師: ローリー・ニコル
Karen Kwan-Oppegard
元振付師: トム・ディクソン
所属クラブ: オールイヤーFSC
ISU パーソナルベストスコア
トータルスコア: 176.48 2007 GPファイナル
ショートプログラム: 62.60 2008 世界Jr.選手権
フリースケーティング: 116.80 2009 国別対抗戦

キャロライン・ジャン(キャロライン・ザン、英語: Caroline Zhang, 中国語: 张圆圆,1993年5月20日 - )は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン出身の女性フィギュアスケート選手中国系アメリカ人2007年世界ジュニアフィギュアスケート選手権優勝。

目次

[編集] 人物

ボストン生まれ、カリフォルニア育ちの中国系アメリカ人二世。両親は武漢市出身で、姉は中国生まれである。

趣味はヴァイオリンピアノ絵画クラシックバレエ。また、大変な読書家でもあり、彼女が6年生の時の先生が、「彼女に罰を与える最もよい方法は本を取り上げることだ」とよく言っていたという逸話もある。好きな食べ物はブルーベリー

憧れのフィギュアスケート選手はミシェル・クワンで、彼女と同じ年齢で世界ジュニア選手権の優勝を果たしたことを誇りに思っている。また、練習拠点はクワン家が所有するアイスリンクである。

[編集] 経歴

5歳のころ、テレビで見たのをきっかけにフィギュアスケートを始めた。

2005-2006シーズン、12歳で全米選手権(ジュニアクラス)に初出場、8位入賞。翌2006-2007シーズン、ISUジュニアグランプリに参戦、JGPメキシコ杯、JGP台湾杯、JGPファイナルの全3戦において、ショートプログラムフリースケーティングともに1位となり、完全優勝を果たした。

2007年の全米選手権ジュニアでは優勝が確実視されていたものの、長洲未来に敗れて2位。世界ジュニア選手権では長洲を抑えて、初出場初優勝。このシーズンの国際大会完全制覇を達成した。

2008全米選手権の表彰式(右がキャロライン・ジャン)

2007-2008シーズンから本格的にシニア参戦。2007年10月、日米対抗フィギュア参戦のため初来日し、アメリカ女子の団体優勝に貢献、個人成績では2位。初参加のISUグランプリシリーズでは、初戦のスケートアメリカで3位、第2戦の中国杯では2位となり、グランプリファイナルの出場権を獲得。グランプリファイナルではショートプログラム、フリースケーティングともに自己最高得点を更新し4位となった。2008年、全米選手権のシニアクラスに初出場し4位。2年連続で出場した世界ジュニア選手権では2位入賞を果たした。

[編集] スケート技術

[編集] ジャンプ

アクセルを除いた5種類の3回転ジャンプを競技会で用いている。

1種類の3回転‐3回転のコンビネーションジャンプ(フリップトウループ)を跳ぶことができる。

ただし、ルッツではインサイド踏み切りの癖があり、2007-2008シーズンより厳格化されたルールによりエラーエッジ判定を受ける為、今後の課題となっている。

[編集] スピン・スパイラル

驚異的な柔軟性を活かした多彩なスピンには定評があり、特に腰を大きく反らし、頭がくるぶしの高さまで下がる変形ビールマンスピンは、その真珠貝のような形からパールスピンと称されている。また、サーシャ・コーエンを髣髴とさせる天地180度開脚のスパイラルシークエンスも得意としている。

キャロライン・ジャンのパールスピン(2007年GPスケートアメリカ)
キャロライン・ジャンのパールスピン(2007年GPスケートアメリカ

[編集] 主な戦績

大会/年 2004-05 2005-06 2006-07 2007-08 2008-09
四大陸選手権 4
世界国別対抗戦 3
全米選手権 4 N 8 J 2 J 4 3
GPファイナル 4
GPエリック・ボンパール杯 3
GPスケートカナダ 5
GP中国杯 2
GPスケートアメリカ 3
世界Jr.選手権 1 2 2
JGPファイナル 1
JGP台湾杯 1
JGPメキシコ杯 1
PCセクショナル 4 N 3 J
SWPリージョナル 2 N 2 J
  • N = ノービスクラス; J = ジュニアクラス

[編集] 詳細

2008-2009 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2009年4月16日-18日 世界フィギュアスケート国別対抗戦2009東京 4
58.88
3
116.80
3
175.68
2009年2月23日-3月1日 2009年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(ソフィア) 10
47.64
1
107.03
2
154.67
2009年2月4日-6日 2009年四大陸フィギュアスケート選手権バンクーバー 5
58.16
4
113.06
4
171.22
2009年1月18日-1月25日 2009年全米フィギュアスケート選手権(クリーブランド) 3
58.91
4
112.17
3
171.08
2008年11月13日-16日 ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯(パリ) 3
51.76
3
104.78
3
156.54
2008年10月31日-11月2日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダ(オタワ) 3
53.28
5
97.52
5
150.80


2007-2008 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2008年2月25日-3月2日 2008年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(ソフィア) 2
62.60
2
109.24
2
171.84
2008年1月20日-27日 2008年全米フィギュアスケート選手権(セントポール)シニアクラス 7
53.49
4
119.67
4
173.16
2007年12月13日-16日 ISUグランプリファイナル(トリノ) 2
61.82
4
114.66
4
176.48
2007年11月7日-11日 ISUグランプリシリーズ 中国杯(ハルビン) 2
58.76
2
97.58
2
156.34
2007年10月25日-28日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカ(レディング) 3
56.48
3
96.87
3
153.35
2007年10月6日-7日 日米対抗フィギュアスケート競技大会2007(横浜) 2
56.78
- 団体優勝


2006-2007 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2007年2月26日-3月4日 2007年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(オーベストドルフ) 1
59.17
1
110.08
1
169.25
2007年1月21日-28日 2007年全米フィギュアスケート選手権(スポケーン)ジュニアクラス 2
53.87
2
98.01
2
151.88
2006年12月7日-10日 ISUジュニアグランプリファイナル(ソフィア) 1
56.28
1
106.40
1
162.68
2006年10月10日-14日 ISUジュニアグランプリ 台湾杯(台北) 1
57.36
1
105.06
1
162.42
2006年9月12日-17日 ISUジュニアグランプリ メキシコ杯(メキシコシティ) 1
58.93
1
103.50
1
162.43


2005-2006 シーズン
開催日 大会名 クラス SP FS 結果
2006年1月7日-15日 2006年全米フィギュアスケート選手権(セントルイス) ジュニア 7
41.69
7
80.50
8
122.19


2004-2005 シーズン
開催日 大会名 クラス SP FS 結果
2005年1月9日-16日 2005年全米フィギュアスケート選手権(ポートランド) ノービス 4 4 4

[編集] プログラム使用曲

シーズン SP FS EX
2008-2009 ラ・バヤデール
作曲:レオン・ミンクス
アヴェ・マリア
作曲:フランツ・シューベルト
眠れる森の美女
作曲:ピョートル・チャイコフスキー
Lullaby For A Stormy Night
作曲:ヴィエナ・テン
River
by ジョニ・ミッチェル
2007-2008 スパニッシュ・ジプシー
作曲:Ray DeTone
アヴェ・マリア
作曲:フランツ・シューベルト
ボーン・トゥ・トライ
作曲:デルタ・グッドレム
ウォーキング・オン・サンシャイン
by Katrina & The Waves
2006-2007 オルガ 映画『ラヴェンダーの咲く庭で』より
作曲:ナイジェル・ヘス、演奏:ジョシュア・ベル
タイスの瞑想曲
作曲:ジュール・マスネ
ユー・レイズ・ミー・アップ
by ケルティック・ウーマン
2005-2006 私のお父さん 歌劇『ジャンニ・スキッキ』より
作曲:ジャコモ・プッチーニ
タイスの瞑想曲
作曲:ジュール・マスネ

[編集] 参考文献

ウィキメディア・コモンズ