キミー・マイズナー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

キミー・マイズナー
Kimmie Meissner
2006年スケートアメリカでのキミー・マイズナー
基本情報
代表国: アメリカ合衆国
生年月日: 1989年10月4日(19歳)
出生地: メリーランド州タウソン
身長: 160 cm
コーチ: リチャード・キャラハン、トッド・エルドリッジ
元コーチ: パム・グレゴリー
振付師: ローリー・ニコル
元振付師: ニコライ・モロゾフ
所属クラブ: デラウェア大学FSC
ISU パーソナルベストスコア
トータルスコア: 189.87 2006 世界選手権
ショートプログラム: 64.67 2007 世界選手権
フリースケーティング: 129.70 2006 世界選手権

キンバリー・クレア・マイズナー(Kimberly Claire Meissner、1989年10月4日 - )は、アメリカ合衆国女性フィギュアスケート選手。キミー(Kimmie)は愛称で、ISUにはKimmie Meissnerと登録している。メリーランド州タウソン生まれ。2007年全米フィギュアスケート選手権2007年四大陸フィギュアスケート選手権優勝。2006年世界フィギュアスケート選手権優勝。

目次

[編集] 人物

  • カトリック教徒の家庭に、4人きょうだいの末っ子として生まれた(上にいる3人は全員男)。
  • 学業にも力を入れており、17歳でデラウェア大学に進学している。
  • 趣味は読書、乗馬、ヴァイオリン
  • 好きなフィギュアスケート選手はミシェル・クワン
  • 上品で愛くるしい容姿やキス・アンド・クライで見せる陽気さで、日本でも人気が高い。
  • 2006年世界選手権優勝で優勝した際、彼女の故郷であるメリーランド州ベル・エアでは祝勝パレードが行われた。さらに、記念として街の大通りが“Kimmie way”(キミー通り)に改名された。
  • 安藤美姫浅田真央とはジュニア時代からのライバルであり、仲の良い友人同士でもある。

[編集] 経歴

[編集] 幼少期~ジュニア時代

6歳の時にアイスホッケーを習っていた兄の影響を受けてスケートを始める。

2003-2004シーズン、全米選手権ジュニアクラス優勝。世界ジュニア選手権では初出場で銀メダルを獲得した。2004-05シーズン、ジュニアグランプリファイナル3位。世界ジュニア選手権4位。2005年全米選手権ではシニアクラスに出場、トリプルアクセルに成功(アメリカの女子選手としてトーニャ・ハーディング以来2人目)して3位に入る。2005年世界選手権には国際スケート連盟の定めた年齢制限のため出場できず世界ジュニア選手権に出場し4位。

[編集] シニア時代

2005-2006シーズン、全米選手権は体調不良で臨みながらも、前年より順位を1つ上げて2位。トリノオリンピックでは6位入賞。初出場の2006年世界選手権では、ショートプログラムは5位と出遅れたものの、フリースケーティングでは2種の3回転+3回転コンビネーションジャンプ、終盤に3連続ジャンプを完璧に決めるなどして、フリースケーティングの当時歴代3位(技術点は当時歴代1位)を記録、トリノオリンピック2位のサーシャ・コーエン、同4位の村主章枝らを逆転し、16歳にして世界女王となった。コーエンと村主の演技が完璧なものとは言えなかったとはいえ、経験豊かな2人をマイズナーが逆転したことにより、この大会以降女子では2連続3回転ジャンプが世界選手権の上位に行くには必須と言われるようになった。

2006-2007シーズン、グランプリシリーズではジャンプが安定せず、スケートアメリカ2位、エリック・ボンパール杯3位。結果、獲得ポイント24点は6位タイとなったが、総得点で及ばずグランプリファイナル進出を逃す。全米選手権は、完全復調とはいかないものの初優勝を果たす。続く2007年四大陸選手権でも、ショートプログラム6位と出遅れながらフリースケーティングで出場選手中唯一の120ポイント以上を獲得、逆転優勝を飾った。2連覇を狙った2007年世界選手権はショートプログラムでパーソナルベストを更新して4位、フリースケーティングでは3位で、総合4位入賞。

2007-2008シーズン、スケートアメリカISUグランプリシリーズ初優勝。次戦のエリック・ボンパール杯では2位となるも、グランプリファイナル初進出を決めた。しかし、グランプリファイナルではジャンプで次々と転倒し6位に留まる。2008年世界選手権でもショート・フリーともミスが目立ち、7位に終わった。

[編集] スケート技術

ジャンプ
ジャンプには定評があり、5種類の3回転ジャンプを跳べる選手である。また、2005年全米選手権ではアメリカ合衆国の女子フィギュアスケート選手としてトーニャ・ハーディング以来2人目となるトリプルアクセルに成功したとされている(ただし、同大会は旧採点で実施されスコアが存在せず、また、ISU公式戦での認定は一度もない)。
3回転+3回転のコンビネーションジャンプは3回転フリップ+3回転トウループと3回転ルッツ+3回転トウループの2種類を跳ぶことができる。また、2007-2008シーズンより、全米選手権のウォームアップなどでは3回転フリップ+3回転ループのコンビネーションジャンプにも挑戦している。
スピン・スパイラル・ステップ
スピンやスパイラルシークエンスの柔軟性は他選手に比べて劣るものの、レベルの取りこぼしは少なく安定している。2006-2007シーズンより、振付師のローリー・ニコルの指導により、ステップ技術にも力を入れ、安定したレベルを取ることができるようになった。

[編集] 主な戦績

大会/年 2002-03 2003-04 2004-05 2005-06 2006-07 2007-08 2008-09
冬季オリンピック 6
世界選手権 1 4 7
四大陸選手権 1
全米選手権 1 N 1 J 3 2 1 7
GPファイナル 6
GPロシア杯 8
GPスケートアメリカ 2 1 8
GPエリック杯 5 3 2
GPNHK杯 5
世界Jr.選手権 2 4
JGPファイナル 5 3
JGPスケートロングビーチ 2
JGPクールシュベル 2
JGPスケートブレッド 1
JGPソフィア杯 2
トリグラフトロフィー 3 N
  • N = ノービスクラス、J = ジュニアクラス

[編集] シニア

2008-2009 シーズン
開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2008年11月21日-23日 ISUグランプリシリーズ ロシア杯(モスクワ) - 8
48.08
7
83.28
8
131.36
2008年10月23日-26日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカ(エバレット) - 6
54.90
9
81.02
8
135.92
2007-2008 シーズン
開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2008年3月17日-23日 2008年世界フィギュアスケート選手権(ヨーテボリ) - 9
57.25
12
92.49
7
149.74
2008年1月20日-27日 2008年全米フィギュアスケート選手権(セントポール) - 4
57.78
7
99.98
7
157.56
2007年12月13日-16日 ISUグランプリファイナル(トリノ) - 5
59.08
6
95.14
6
154.22
2007年11月15日-18日 ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯(パリ) - 2
55.98
3
103.99
2
158.74
2007年10月25日-28日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカ(レディング) - 1
59.24
2
105.31
1
163.23
2006-2007 シーズン
開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2007年3月19日-25日 2007年世界フィギュアスケート選手権(東京) - 4
64.67
3
115.56
4
180.23
2007年2月7日-10日 2007年四大陸フィギュアスケート選手権(コロラドスプリングス) - 6
52.49
1
120.26
1
172.75
2007年1月21日-28日 2007年全米フィギュアスケート選手権(スポケーン) - 1
65.69
3
115.99
1
181.68
2006年11月17日-19日 ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯(パリ) - 4
52.56
4
105.47
3
158.03
2006年10月26日-29日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカ(ハートフォード) - 3
58.82
2
118.96
2
177.78
2006年10月15日 キャンベルカップ(シンシナティ) - - 2
108.86
団体2位
2005-2006 シーズン
開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2006年3月19日-26日 2006年世界フィギュアスケート選手権(カルガリー) 2
28.46
5
60.17
1
129.70
1
218.33
2006年2月10日-26日 トリノオリンピック - 5
59.40
6
106.31
6
165.71
2006年1月7日-15日 2006年全米フィギュアスケート選手権(セントルイス) - 4
55.03
2
116.01
2
171.04
2005年12月1日-4日 ISUグランプリシリーズ NHK杯(大阪) - 3
56.10
5
96.08
5
152.18
2005年11月17日-20日 ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯(パリ) - 6
44.92
4
110.80
5
155.72

[編集] ジュニア

2004-2005 シーズン
開催日 大会名 クラス 予選 SP FS 結果
2005年2月26日-3月3日 2005年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(キッチナー) ジュニア 4
81.94
3
52.67
4
93.96
4
146.63
2005年1月9日-16日 2005年全米フィギュアスケート選手権(ポートランド) シニア - 4 3 3
2004年12月2日-5日 ISUジュニアグランプリファイナル(ヘルシンキ) ジュニア - 7
42.21
2
90.93
3
133.14
2004年9月9日-12日 ISUジュニアグランプリ スケートロングビーチ(ロングビーチ) ジュニア - 2
46.33
2
87.40
2
133.73
2004年8月26日-28日 ISUジュニアグランプリ クールシュベル(クールシュベル) ジュニア - 2
54.30
2
93.85
2
148.15
2003-2004 シーズン
開催日 大会名 クラス 予選 SP FS 結果
2004年3月1日-6日 世界ジュニアフィギュアスケート選手権(ハーグ) ジュニア 2 3 2 2
2004年1月3日-11日 2004年全米フィギュアスケート選手権(アトランタ) ジュニア - 2 1 1
2003年12月12日-14日 ISUジュニアグランプリファイナル(マルモ) ジュニア - 7 5 5
2003年10月9日-12日 ISUジュニアグランプリ スケートブレッド(ブレッド) ジュニア - 3 1 1
2003年9月11日-13日 ISUジュニアグランプリ ソフィア杯(ソフィア) ジュニア - 5 2 2

[編集] ノービス

2002-2003 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2003年4月7日-13日 トリグラフトロフィー(イェセニツェ) 3 3 3
2003年1月7日-15日 2003年全米フィギュアスケート選手権(ダラス) 1 1 1

[編集] プログラム使用曲

シーズン SP FS EX
2008-2009 アンジェ・パッセ
作曲:Alain Lefèvre
振付:ローリー・ニコル
Concerto Grosso No 11 in D Minor
作曲:アントニオ・ヴィヴァルディ、演奏:BBCフィルハーモニック
アルビノーニのアダージョ
作曲:トマゾ・アルビノーニ、演奏:Eroica Trio Orchestra
振付:ローリー・ニコル
2007-2008 奇跡の始まり
作曲:ピーター・ガブリエル
振付:ローリー・ニコル
映画「エバー・アフター」より
作曲:ジョージ・フェントン
誰も寝てはならぬ 歌劇「トゥーランドット」より
作曲:ジャコモ・プッチーニ
振付:ローリー・ニコル
Testify To Love ドラマ「タッチド・バイ・アン・エンジェル」より
by Wynonna Judd
イマジン
ボーカル:ジョン・レノン
2006-2007 ロマンス 映画「吹雪」より
作曲:ゲオルギー・スヴィリードフ振付:ニコライ・モロゾフ
ガリシア
作曲:Gino D'Auri振付:ローリー・ニコル
エンジェル 映画「シティ・オブ・エンジェル」より
ボーカル:サラ・マクラクラン
Keep Holding On
ボーカル:アヴリル・ラヴィーン
Unwritten
ボーカル:Natasha Bedingfield
2005-2006 交響的舞曲
作曲:セルゲイ・ラフマニノフ
バレエ「シバの女王ベルキス」より
作曲:オットリーノ・レスピーギ
虹の彼方に 映画「オズの魔法使い」より
ボーカル:Eva Cassidy
アンリトゥン
ボーカル:ナターシャ・ベディングフィールド
Unwritten
ボーカル:Natasha Bedingfield
2004-2005
作曲:クロード・ドビュッシー
ダフニスとクロエ
作曲:モーリス・ラヴェル
Breakaway
by ケリー・クラークソン
2003-2004 Sand and Water ローマの松
作曲:オットリーノ・レスピーギ
ヒア・カムズ・ザ・サン
by Linda Eder
2002-2003 バレエ「ライモンダ」より
作曲:アレクサンドル・グラズノフ
交響曲第5番
作曲:セルゲイ・プロコフィエフ
Say A Little Prayer
作曲:アレサ・フランクリン

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ