ワスプ級強襲揚陸艦

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ワスプ級強襲揚陸艦
USS Bataan (LHD-5);10080504.jpg
艦級概観
艦種 強襲揚陸艦
艦名 歴代航空母艦及び古戦場。
建造期間 1985年 - 2006年
就役期間 1989年 - 就役中
前級 タラワ級強襲揚陸艦
次級 アメリカ級強襲揚陸艦
性能諸元
排水量 基準:28,233 t
満載:40,650 t ~ 41,335 t
全長 257.3 m
全幅 42.7 m
吃水 8.0 m
機関 LHD-1~7
蒸気タービン方式, 2軸推進(70,000hp; 52 MW
ボイラー+タービン×2組
LHD-8
ガスタービン・電気複合方式,2軸推進
高速航行時:LM2500ガスタービンエンジン×2基(高速航行時:70,000hp)
低速航行時:ディーゼル発電機×6基、電動機×2基(低速航行時:10,000hp)
最大速力 22ノット
航続距離 9,500海里/18ノット
※LHD-8は9,500海里/20ノット
乗員 士官:104名
曹士:1004名
海兵隊員:1,894名
兵装 Mk.38 25mm単装機銃 3基
Mk.15 20mmCIWS 3基
M2 12.7mm単装機銃 4~
8基
Mk.29 8連装ミサイル発射機
(シースパロー短SAM)
2基
Mk.49 21連装ミサイル発射機
(RAM近SAM)
2基
艦載機 #航空システム参照 約40機
艦載艇 LCACエアクッション揚陸艇 3隻
C4I GCCS+USQ-119(v)14 GCCS-M+ITAWDS (TDS+リンク 11/14)+IBS
SSDS Mk 2 (ACDS)+Mk 91 FCS[1]+SYS-2 IADT
レーダー SPS-48 3次元対空捜索レーダー
SPS-49 2次元対空捜索レーダー
Mk.23 TAS 目標識別レーダー
SPS-67 対水上レーダー
電子戦
対抗手段
AN/SLQ-32(V)3統合電子戦装置
AN/SLQ-25 ニクシー魚雷囮装置
AN/SLQ-49囮装置
Mk 36 SRBOC チャフフレア展開装置

ワスプ級強襲揚陸艦(ワスプきゅうきょうしゅうようりくかん、Wasp class amphibious assault ship)は、アメリカ海軍強襲揚陸艦。4万tを越える大型艦であり、2012年現在世界最大の揚陸艦である。

目次

船体・機関 [編集]

タラワ級の拡大強化型として建造された[2]。タラワ級と同じく、それまでの貨物揚陸艦(LKA)、ドック型揚陸艦(LPD)、ヘリコプター揚陸艦(LPH)、揚陸指揮艦(LCC)の各艦の機能を併せ持つものとして設計されている。そのため、全通甲板を装備しているほか、艦の後部にはウェルドックがある。改良点として、V/STOL機の運用能力強化とLCACの搭載隻数増大が図られている[2]

甲板形状は長方形で、アングルド・デッキではない。タラワ級では装備されていたMk 45 5インチ砲が削減されたことにより、飛行甲板が拡大し、艦尾にあったエレベーターは右舷に移され、航空機運用がより容易になっている。舷側エレベータは右舷後部のほか、左舷中央部に一基ずつ、飛行甲板より突出して取り付けられている。

艦上構造物は、艦の右舷中央部にある。タラワ級では司令部区画が艦上構造物内にあったが、本級では艦体内に移されたことにより、艦上構造物は小型化され防御力向上も図られている[2]

なお8番艦「マキン・アイランド」は、主機構成を電気ガスタービン複合推進(hybrid-electric propulsion system)に変更している。これは、低速時(12ノット以下)には補助電動機(APS)、高速時にはゼネラル・エレクトリック LM2500ガスタービンエンジンによって推進器を駆動する方式であり、これにより、同艦は、アメリカ海軍で初めてガスタービン主機を備えた全通甲板艦となった[3]

両用戦機能 [編集]

本級は、1個海兵隊遠征隊(MEU)を丸ごと収容することができる[4]

収容能力
海兵隊員 1,894名
M1A1戦車 5輌
AAV7LAV-25 25輌
各種トラック、補給車、支援車 80輌
M198 155mm榴弾砲 8門

舟艇システム [編集]

本級はウェルドック(81m×15.2m)を備えており、LCAC-1級エア・クッション型揚陸艇3隻、あるいは機動揚陸艇(LCM)12隻を収容・運用することができる。タラワ級より、ドック内の形状を改良して貨物積載用ベルトコンベアを撤去したことでLCACの搭載数が3隻に増加したが、これは本級でも踏襲された。

航空システム [編集]

航空機もAH-1W攻撃ヘリコプターUH-1N汎用ヘリコプターCH-46CH-53E等大型輸送ヘリコプターを最大42機か、ヘリコプター最大30機及びAV-8B V/STOL攻撃機6~8機を搭載。

なお、地上支援・制海を重視する場合は、ハリアーを最大20機とMH-60R哨戒ヘリコプター6機を組み合わせて搭載することができる。

艦載機構成例
標準的混成 空中強襲 制海艦
AV-8B 6機 20機
CH-46
/ MV-22
12機 42機
CH-53E 9機
AH-1W 4機
UH-1N 4機
MH-60R 6機

医療システム [編集]

本級は、医療設備として病床60床(うち集中治療室14床)、手術室4室を備えている。また医療区画に隣接した海兵隊居住区を一般病床として転用した場合、さらに200床を確保することができる[5]

同型艦 [編集]

艦番号 艦名 建造所 発注 起工 進水 就役
LHD-1 ワスプ
USS Wasp
インガルス 1985年
5月30日
1987年
8月4日
1989年
7月29日
LHD-2 エセックス
USS Essex
1986年
9月10日
1989年
3月20日
1991年
9月23日
1992年
10月17日
LHD-3 キアサージ
USS Kearsarge
1990年
2月6日
1992年
3月26日
1993年
10月16日
LHD-4 ボクサー
USS Boxer
1991年
4月18日
1993年
8月23日
1995年
2月11日
LHD-5 バターン
USS Bataan
1991年
12月20日
1994年
6月22日
1996
3月15日
1997年
9月20日
LHD-6 ボノム・リシャール
USS Bonhomme Richard
1992年
12月11日
1995年
4月18日
1997年
3月14日
1998年
8月15日
LHD-7 イオー・ジマ
USS Iwo Jima
1995年
2月28日
1997年
12月12日
2001年
3月15日
2001年
6月30日
LHD-8 マキン・アイランド
USS Makin Island
2002年
4月
2004年
2月14日
2006年
10月22日
2009年
10月24日

脚注 [編集]

  1. ^ Mk 91 FCSはシースパローIBPDMSのサブシステムの一つである。
  2. ^ a b c Bishop & Chant, Aircraft Carriers, p. 230
  3. ^ Donnie W. Ryan (2012年4月26日). “Makin Island's Hybrid Technology Helps Sailors and Marines Celebrate Earth Day, Every Day” (英語). 2012年11月24日閲覧。
  4. ^ Bishop & Chant, Aircraft Carriers, p. 231
  5. ^ 「米LHD「エセックス」東京都防災訓練に初参加!」、『世界の艦船』第698号、海人社、2008年11月、 53-57頁、 NAID 40016244393

参考文献 [編集]

外部リンク [編集]