タラワ級強襲揚陸艦

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タラワ級強襲揚陸艦
USS Peleliu (LHA 5) in South China Sea 02.jpg
LHA-5 ペリリュー
艦級概観
艦種 強襲揚陸艦
艦名 アメリカ海兵隊が関与した古戦場。
建造期間 1971年 - 1980年
就役期間 1976年 - 就役中
前級 イオー・ジマ級強襲揚陸艦
次級 ワスプ級強襲揚陸艦
性能諸元
排水量 満載
40,032tメートル法)、39,400t(米トン)
全長 249.9m
全幅 31.8m
吃水 7.9m ~ 8.5m
機関 蒸気タービン方式(70,000hp; 52 MW
ボイラータービン 2組
推進器 2軸
速力 最大24ノット
航続距離
乗員 約900名
兵装 Mk 45 5インチ単装砲
※1997年までに全艦撤去
3基
Mk 38 25mm単装機銃 4基
ファランクスCIWS 2基
M2 12.7mm単装機銃 3基
RAM近SAM21連装発射機
※5インチ単装砲撤去後に設置
2基
電子戦
対抗手段
Mk 36 SRBOC チャフフレア展開装置
輸送能力
搭載機 AV-8B 6機
AH-1WCH-46CH-53UH-1N 20~
23機
搭載艇 LCU汎用上陸用舟艇 2隻
以上
またはLCACホバークラフト揚陸艇 1隻
人員 海兵隊(1個大隊):1,900名

タラワ級強襲揚陸艦(タラワきゅうきょうしゅうようりくかん、Tarawa class amphibious assault ship)は、アメリカ海軍強襲揚陸艦。計画時は9隻の建造が予定されたが予算の関係により5隻の建造に留まった。基本計画番号SCB-410。

概要[編集]

イオー・ジマ級強襲(ヘリコプター)揚陸艦ヘリコプターによる人員の輸送・揚陸を重視していたが、ヘリコプターでは重量物の輸送ができず、他の艦を用いる必要があった。タラワ級は汎用性に優れ人員、装備、各種車両、各種航空機の搭載運用を前提とした設計がなされ、ウェルドックを有し、重量物揚陸用の上陸用舟艇も搭載している。兵員は海兵隊1個両用戦大隊(MEU)搭載を考慮し、1,900名が搭乗できる。

USS ベロー・ウッドのウェルドックに戻るLCU

また、艦尾にウェルドック用の大型ハッチがある。艦の建造がLCAC-1級エア・クッション型揚陸艇の開発以前であったためにLCACへの対応に難がありLCUなどの汎用上陸用舟艇は2隻以上搭載できるが、LCACは1隻しか搭載できない。

甲板は全通甲板となっており、ヘリコプターおよびV/STOL機の運用が行える。AV-8Bの運用が可能で、上陸部隊に対し航空支援が実施できる。カタパルトは装備していない。左舷後部に舷側エレベーターのほか、艦尾中央にもエレベーターを持つ。新造時には対空および揚陸支援用に飛行甲板の切り欠きしてMk 45 5インチ砲単装3基(艦首2基、艦尾1基)を装備していたが、これは後に撤去されRAMミサイルランチャーが装備された。

艦橋は中央右舷よりにあり、煙突と一体化している。艦上構造物内には艦橋を始め、戦闘指揮所や両用戦の指揮所を設けている。艦の後部は航空機格納庫とウェルドックが配置されており、艦の前部が車両甲板や兵員居住区となっている。

タラワ級の設計は後に建造されるワスプ級の基礎となっている。

同型艦[編集]

全艦がインガルス造船所で建造された。

艦番号 艦名 発注 起工 進水 就役 退役 艦名の由来
LHA-1 タラワ
USS Tarawa
1969年
5月1日
1971年
11月15日
1973年
12月1日
1976年
5月29日
2009年
3月31日
タラワの戦い
LHA-2 サイパン
USS Saipan
1972年
7月21日
1974年
7月20日
1977年
10月15日
2007年
4月20日
サイパンの戦い
LHA-3 ベロー・ウッド
USS Belleau Wood
1969年
11月15日
1973年
3月5日
1977年
4月11日
1978年
9月23日
2005年
10月28日
ベロー・ウッドの戦い
LHA-4 ナッソー
USS Nassau
1970年
11月6日
1973年
8月13日
1978年
1月21日
1979年
7月28日
2011年
3月31日
ナッソーの戦い
LHA-5 ペリリュー
USS Peleliu
1976年
11月12日
1978年
11月25日
1980年
5月3日
現役 ペリリューの戦い

参考文献[編集]

  • アメリカ揚陸艦史 世界の艦船 2007年1月号増刊 海人社 EAN 4910056040171

外部リンク[編集]