カサ・グランデ級ドック型揚陸艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
カサ・グランデ級ドック型揚陸艦
USS Cabildo;10121603.jpg
基本情報
種別 ドック型揚陸艦 (LSD)
命名基準 国家歴史登録財国定歴史建造物
就役期間 アメリカ合衆国の旗 1943年 - 1985年
前級 アシュランド級
次級 トーマストン級
要目
排水量 基準4,790 t / 満載7,930 t
全長 139.5 m
全幅 22.0 m
吃水 5.49 m
機関 ボイラー×2缶
蒸気タービン×2基
スクリュープロペラ×2軸
出力 7,000 shp (LSD 13〜21および25〜27)
9,000 shp (LSD 22〜24)
速力 17ノット
航続距離 7,400海里 (15kt巡航時)
乗員 個艦要員265名+揚陸部隊332名
兵装 38口径5インチ単装砲×1基
56口径40mm機銃×12門
 (4連装×2基+連装×2基)
20mm単装機銃×16基
レーダー AN/SPS-5 対水上捜索用
テンプレートを表示

カサ・グランデ級ドック型揚陸艦(カサ・グランデきゅうどっくがたようりくかん、英語: Casa Grande-class dock landing ship)は、アメリカ海軍が運用していたドック型揚陸艦(LSD)の艦級[1]

先行するアシュランド級の主機関を変更したものであることから、同級のサブクラスとして扱われることもある[1]。当初3隻は援英艦として計画されたことから、4番艦をネームシップとして扱ってカビルド級と称されることもある[2]

概要[編集]

アメリカ海軍では、イギリスの設計に基づき、初のLSDとしてアシュランド級を建造し、1943年より運用を開始していた。しかし、イギリスによる当初設計案ではギアード・タービン主機関としていたのに対し、減速機の生産能力不足のために同級ではレシプロ式とされていた。その後、減速機の生産が追い付いてきたことから、9番艦より、当初設計どおりのギアード・タービン主機関が採用されるようになった。これによって建造されたのが本級である[3]

上記の経緯より、基本設計はいずれもアシュランド級のものが踏襲されている。ギアード・タービン主機関は、1〜9番艦および13〜15番艦では出力7,000馬力、10〜12番艦では9,000馬力であった。ボイラーの蒸気性状は圧力30.6 kgf/cm² (435 psi)、温度393℃であった[2]

同型艦[編集]

# 艦名 竣工 除籍 その後
LSD-9 レンドリース法に基づき
イギリス海軍に貸与
「イーストウェイ」として就役
LSD-10 「ハイウェイ」として就役
LSD-11 「ノースウェイ」として就役
LSD-12 「オーシャンウェイ」として就役
LSD-13 カサ・グランデ
USS Casa Grande
1944年 6月 1976年4月
LSD-14 ラシュモア
USS Rushmore
1944年 7月 1976年11月
LSD-15 シャドウェル
USS Shadwell
1976年11月
LSD-16 カビルド
USS Cabildo
1945年 5月 1976年10月
LSD-17 カタマウント
USS Catamount
1945年 4月
LSD-18 コロニアル
USS Colonial
1945年 5月
LSD-19 カムストック
USS Comstock
1945年 7月 1976年6月  台湾海軍に売却、
「中正」として再就役
LSD-20 ドナー
USS Donner
1976年11月
LSD-21 フォート・マンダン
USS Fort Mandan
1945年10月 1980年2月  ギリシャ海軍に売却、
「ナフクロトゥーサ」として再就役
LSD-22 フォート・マリオン
USS Fort Marion
1946年1月 1974年10月  台湾海軍に売却、
「鎮海」として再就役
LSD-23 フォート・スネリング
USS Fort Snelling
1944年に起工後、商船「カリブ・クイーン」として1956年に竣工、1963年に車両揚陸艦「トーラス」としてMSCに編入
LSD-24 ポイント・デファイアンス
USS Point Defiance
1945年に建造中止
LSD-25 サン・マルコス
USS San Marcos
1945年4月 1974年8月  スペイン海軍に売却、
「ガリシア」として再就役
LSD-26 トーテュガ
USS Tortuga
1945年6月 1976年10月
LSD-27 ウェットストーン
USS Whetstone
1946年2月 1971年9月

参考文献[編集]

  1. ^ a b 「アメリカ揚陸艦史」、『世界の艦船』第669号、海人社、2007年1月、 1-135頁、 NAID 40015212119
  2. ^ a b Bernard Prezelin (1990). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 1990-1991. Naval Institute Press. ISBN 978-0870212505. 
  3. ^ 「アメリカ揚陸艦のメカニズム」、『世界の艦船』第669号、海人社、2007年1月、 144-151頁、 NAID 40015212119

外部リンク[編集]