グランド・セフト・オート・サンアンドレアス

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グランド・セフト・オート・サンアンドレアス
ジャンル アクション
対応機種 プレイステーション2
PCWindows
Xbox
開発元 Rockstar North
発売元 Rockstar Games(米国)
カプコン(日本国内)
シリーズ グランド・セフト・オートシリーズ
人数 1人(PS2版は1~2人)
メディア PS2、PC、Xbox
いずれもDVD-ROM1枚組
発売日 PS2
アメリカ合衆国の旗北米版:2004年10月26日
欧州連合の旗欧州版:2004年10月29日
オーストラリアの旗豪州版:2004年10月29日
日本の旗日本版:2007年1月25日
日本の旗日本廉価版:2007年7月12日
アメリカ合衆国の旗北米版SE:2005年月日
PC(Windows)
アメリカ合衆国の旗北米版:2005年6月7日
欧州連合の旗欧州版:2005年6月10日
オーストラリアの旗豪州版:2005年6月10日
アメリカ合衆国の旗北米版SE:2005年9月21日
Xbox
アメリカ合衆国の旗北米版:2005年6月7日
欧州連合の旗欧州版:2005年6月10日
オーストラリアの旗豪州版:2005年6月10日

※「SE」はセカンドエディション
価格 PS2日本版:7,329円(税込)
廉価版:3,140円
対象年齢 CERO:Z(18歳以上のみ対象)
BBFC:18
ESRB:M(再発版:AO)
OFLCオーストラリア):MA15+
(アップデート版:RC、再発版:MA15+)
OFLCニュージーランド):R18
PEGI:18+
USK:16+
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グランド・セフト・オート・サンアンドレアスGrand Theft Auto: San Andreas)は、アメリカロックスター・ゲームズ社(制作はロックスター・ノース)から発売されたオープンワールドクライムアクションゲームグランド・セフト・オートシリーズの第5作目、グランド・セフト・オートIIIシリーズの第3弾にあたる。略称はGTASA(GTA:SA)。

2004年10月26日PS2北米版が発売され、その後もWindows版、Xbox版と様々なプラットフォームで発売された。日本語版の発売はホットコーヒー問題によって遅延し、大幅に仕様変更された物が2007年1月25日にPS2で発売された。

目次

概要 [編集]

本作の舞台は1992年のアメリカ西海岸の架空の州「サンアンドレアス」である。州内には3つの大きな都市(「ロスサントス "Los Santos"」、「サンフィエロ "San Fierro"」、「ラスベンチュラス "Las Venturas"」)があり、その他にも山岳地帯や砂漠など、シリーズ中でも広大な範囲を持つ。主人公はカール・ジョンソンという名の黒人であり、彼の家族と彼が所属するギャング団を守るため、サンアンドレアス中を駆け回る。

シリーズとしては前作『GTA:バイスシティ』と同じく『GTA:III』に関係するものとなっており、その2作(及びその外伝作品)の登場人物も作中に登場する。特に本作においては、それまで不明であった『GTA:III』の主人公の名前が「クロード・スピード」であると判明した。

従来、GTAシリーズはその過激な内容から世論の槍玉に上がりやすかったが、特に本作では「ホットコーヒー問題」が持ち上がり、連邦取引委員会が動いたり、本件が原因の法案が提出されるなど、アメリカで大きな社会問題を引き起こした。

本作のPS2版は全世界で最も売れたプレイステーション2用ソフトである。

ストーリー [編集]

1992年、アメリカ合衆国サンアンドレアス州。5年前、弟の死をきっかけに故郷グローブストリートを離れ、東海岸のリバティシティで暮らしていた元ギャングのカール・ジョンソン(通称CJ、シージェイ)は、母親が何者かに殺されたという一報を受け、ロスサントスへ帰郷する。

帰着早々、トラブルに巻き込まれるCJ。因縁ある汚職警官フランク・テンペニー一味に見つかり、彼らが犯した警官殺しの罪を擦り付けられ、以降その汚れ仕事を請け負うことになってしまう。 CJを待ち構えていた難題はそれだけではなかった。彼が生家に帰ると、兄のスウィートが率い、かつて自身も所属していたギャング団「グローブストリート・ファミリーズ」は、ドラッグと抗争の末に弱体化の一途を辿っていたことが明らかになる。彼の不在を責めるスウィートと仲間たち。奮起したCJは、スウィートを始め、ギャング団の古参メンバーであるスモークやライダーと協力し、他のギャング団との抗争を経て少しずつファミリーを立て直していく。

しかし、ファミリー再建に奮闘する最中、CJはテンペニーの企みによってロスサントスを追い出されてしまうことになる。ファミリーと切り離され、見知らぬ土地で孤立無援となった彼は、兄とグローブストリートを救うため、ラス・ベンチュラスやサン・フィエロなど、サンアンドレアス州を転々としながら協力者を確保し、成り上がっていく。

ゲームシステム [編集]

本作はプレーヤーの自由度が大幅に上昇しており、個々のプレースタイルによって個性的なCJを操作することとなる。また、マップが広大になったことで、その分、遊ぶ要素も増えており、達成度を100%にする為に要する時間は前作の倍以上といわれる。

しかし、日本語版に関しては「ホットコーヒー問題」に端を発する大幅な修正が加えられており、ここで示すいくつかの内容も修正されている(詳しくは#日本語版の項を参照)。

乗り物 [編集]

本作の売りの1つである車両(乗り物)も新たに多く追加された。一般車両(普通自動車)以外には、自転車キッズカートといった物から、大型自動車(タンクローリートレーラー)、重機(ブルドーザーダンプカーミキサー車)、農業機械(トラクターコンバイン)といった物まで多種多様となっている。飛行機についても、それまでは軽飛行機とヘリコプターのみだったが、大型ジャンボジェットや戦闘機の操縦が可能となっている。サンアンドレアスを一周する経路を持つ列車も存在する。その他、変わり種として背部に装着して空を自由に飛びまわる「ジェットパック」が追加されている。

新たな要素としては、特定の改造ショップに入ることで、色やパーツなどを任意にカスタマイズすることが可能である。単純に外見を変更する以外にも車高を下げたりニトロを搭載するなど、加速性能や操作性を向上させたりすることができる。ペイントショップの仕様は従来と同様。

また、本作は各種乗り物の運転・操縦のスキル値が存在し、これを上昇させることで操作性を向上させることが可能となっている(例えばバイクスキルが高くなると転倒しにくくなる)。通常の運転によってスキル値は上昇するが、各地にある4種の乗り物の学校(自動車・バイク・飛行機・船舶)での課題をクリアすることによって、スキル値を大きく上げることも可能である。

プレーヤー [編集]

本作はプレーヤーの能力・外見に対しての自由度が大幅に上昇している。

服装の自由度が大幅に向上した他、床屋で髪型を変えたり、身体にタトゥーを入れることが可能である。また、従来のスタミナ値・肺活量に加えて、体脂肪量・筋肉量も新たに追加され、食事や運動の頻度によってこれら値が増減し、CJの能力・外見にも影響を与える。関連して空腹度も存在し、定期的に食事をしないと体脂肪量・筋肉量の減少の他、最終的にライフも減っていってしまう(しかしライフが最小の場合はそれ以上減ることは無い)。セーブを行うと空腹はリセットされる(食事としてはカウントされない)。

この他、ギャングメンバーを従えるリスペクト値や、ガールフレンドを作るために必要なセックスアピール値も存在する。

武器(アイテム)・アクション [編集]

基本的には前作のシステムを踏襲しており、武器(アイテム)の種別が同じ場合は1種しか持つことができない。サイレンサー付き拳銃、短銃身ショットガン、熱追尾式ロケットランチャーなど新たに追加された武器も存在する。この他、アイテムとして、カラースプレー、消火器、パラシュートなどが追加されている。ガールフレンドへのプレゼント用として、花束とディルドも存在する。

本作は、武器にも種別ごとのスキル値が存在し、武器の使用回数を重ねるなどしてスキルを上げることで、連射速度・装填速度・命中精度を向上させたり、二丁持ちといったことが可能となる。

アクションについても大幅に増えている。ジャンプして壁や金網によじ登るといった基本動作の他に、各地のジムなどで覚えられる格闘攻撃が存在する。また、ナイフを装備した状態で相手の背後から忍び寄って攻撃すると、一撃で殺害し、かつ手配度が上昇しない「ステルス・キル」が発動する。

マップ [編集]

フィールドサイズは前作『GTA:VC』の約5倍と広大である。従来、それ1つでマップ全体であった規模の都市部は3つ存在し、その他に山岳地帯、砂漠、農村なども存在する。ゲームシステム上は、都市を中心とした「ロスサントス (Los Santos)」「サンフィエロ (San Fierro)」「ラスベンチュラス (Las Venturas)」の3つのエリアに分けられるが、都市間の森林地帯や都市部に含まれない町村を主に指して、さらに5つの郡(カウンティ)に分けられる。

広大になったが、本作においてはゲームエンジンの変更によって、前作でマップの移動の際に表示されていたデータロードがシームレス化され、自然な状態でのマップ移動が可能となっている。反面、建物に入る際にはロードが必要となった。

「サンアンドレアス」自体は、初作『GTA』に登場するが、州ではなく都市であった(本作で言うサンフィエロのような街)。また、その名称は、それぞれの都市のモデルとなったロサンゼルスサンフランシスコラスベガスを横断するサンアンドレアス断層に由来している。

ギャング抗争 [編集]

本作は、ストーリー上、ギャングが重要な要素となっており、それに伴って本作特有の(あるいは本作から追加された)システムがいくつか存在する。

主人公には先述のようにリスペクト値が新たに追加された。これは主にメインミッションをクリアすることで上昇する。リスペクト値が上昇すると、その値に伴って、護衛(仲間)として連れて行ける(グローブストリートの)ギャングメンバーの数が増える(最大7人まで)。この機能によって、グローブストリートのメンバーに話しかけることでその場で仲間として連れ歩くことが可能である。また、待機といった命令を行うことも可能となった。彼らは、敵対ギャングのメンバーを見つけると自動的に攻撃をしかけるため、後述の縄張り争いなどで役立つ。

また特筆すべき点としてギャングの縄張り争いがある。ロスサントスには各地に点在する形でギャングの縄張りが存在し、マップ上にはそこを支配しているギャングのギャングカラーが表示される。縄張りを増やすことによって収益が増加し、拠点(CJの実家)でアガリを得ることができる(前作の物件ミッションでの収入に近い)。また、一定量の縄張りが最終ミッションの開始条件となっているなど、ストーリー上でも重きをなしている要素である。縄張りは奪うだけではなく、奪われる可能性もあり、他ギャングの進撃によって抗争が始まった場合は基本的にその縄張りへ急行する必要がある。

ロスサントスの前作でいうパッケージ集めは、ギャングタグの書き換えとなっており、コンプリートによる単純なパッケージ特典以外にも、護衛の武器が向上したりする。

ガールフレンド [編集]

本作ではガールフレンドを作ることができる。ガールフレンド候補は6名おり、それぞれに好みなどの個性が存在する。複数の女性(最高は全員)とまとめて付き合うも可能であるが、殺したり殴ったりすると2度と会えなくなる。

原則として付き合うには、セックスアピール値と相手の男性の好み(体脂肪量・筋肉量、つまりマッチョやデブ)が関係し、条件を満たせば話しかけることによって付き合えるようになる(隠しパッケージのオイスター集めを全て集めると、これら必要条件が無くなり、自由に付き合えるようになる)。付き合うようになるとデートを行えるようになり、デートコースなどを指定できる。この時、相手の好みにあった場所に連れていくと愛情度が上がる。また愛情度が一定値を超えると、デートの終わりに相手からコーヒーブレイクに誘われるが、これに関係してホットコーヒー問題が起こった(詳細は#コーヒーブレイク(ホットコーヒー問題)を参照)。

ガールフレンドと付き合うと、それぞれに特典があり、本作では従来の特定車両ミッションでの特典だった物が一部この特典に変更されている。基本的に付き合うだけで特典が付くが、さらに愛情度に応じて特殊な車両やスーツも付くようになる(詳細は登場人物の項を参照)。

このシステムは次作『GTA:IV』にも受け継がれており、ガールフレンド以外にも親友と遊べる同様のシステムに発展している。

その他の要素 [編集]

サブミッション
特定車両で発生するサブミッションは、従来の救急・処刑(自警)・タクシー・消防ミッションなどに加えて、泥棒・ポン引き・列車輸送ミッションが追加された。その他にも配達・トラック運送ミッションや、アリーナ、採石場ミッションが登場する。追加ミッションが多い一方で従来の殺戮(メッタ殺し)ミッションが削除されている。
物件
前作と同じく隠れ家の他にも、ミッションが発生する物件が登場し、購入することができる。
コミュニケーション
CJに対してゲーム中の人間が話しかけてきた場合に、「肯定的」な答えと「否定的」な答えが出来るようになった。また、否定的な答えをした場合、喋りかけてきた人物やその答えの内容によっては、CJに殴りかかってくる者もいる。
ミニゲーム
本作はダンスバスケットボールビリヤードテレビゲームトライアスロンといったミニゲームを行うことができ、ラスベンチュラスではカジノ(ルーレットブラックジャックビデオポーカーマネー・ホイール)をすることも可能である。
隠しパッケージ
本作にも従来の「隠しパッケージ」にあたる物が存在する。本作はギャングタグ(ロスサントス、100個所)・スナップショット(サンフィエロ、50枚)・蹄鉄集め(ラスベンチュラス、50個)・オイスター集め(サンアンドレス全域の水中、50個)の4種類が存在し、それぞれにその地域に登場する特典が用意されている(オイスター集めを除く。詳しくは#ガールフレンドを参照)。

登場する人物・組織 [編集]

登場人物 [編集]

ギャング・マフィア [編集]

本作も多様な犯罪組織がストーリーに影響を持つ。

ロスサントス [編集]

ロスサントスには主人公が所属する(同時に物語の舞台ともなる)グローブストリート・ファミリーズを含め4つのストリートギャングが存在し、互いに縄張りを巡って抗争している。

グローブストリート・ファミリーズ (Grove Street Families)
名前の通りグローブストリートを拠点とするギャング。主人公であるCJが所属し、兄のスウィートがリーダーを務める。ギャングカラーは
かつてロスサントスで最大の勢力を誇ったが、CJがリバティーシティにいた5年間で弱体化の一途をたどる。構成組織にはTemple Drive FamiliesやThe Seville Boulevard Familiesなどがおり、ゲーム開始時の状態では前者は主にLos Santos北部、後者はLos Santos南東に所属するが前述のギャング抗争における縄張りの支配率によって両組織の所属範囲も上下する。反ドラッグの体制を取っており、ドラッグの売人を縄張りから締め出そうとしているが、逆にギャングメンバーがドラッグに汚染され、弱体化の一因となっている。スウィート曰く「仲間を愛し地元を愛するのが、今も昔もファミリーの精神」。
CJが帰ってきたことによって復興しかけるが、主要幹部のスモークらの裏切りやC.R.A.S.H.の策略で、スウィートは逮捕され、CJはロスサントスを追放され、壊滅状態に陥る。しかし、CJがロスサントスへ帰還したことでファミリーを盛り返していく。
クリップスがモデル。
バラス (The Ballas)
現在のロスサントスで最大の勢力を誇るギャング。アフリカ系ギャング。ギャングカラーは。構成組織にはFront Yard Ballas、Rollin Heights Ballas、The Kilo tray Ballas、The Temple drive Ballasなどがおり、中でもFront Yard Ballasは組織の中枢を担う。
CJがいなくなった後のグローブストリートにドラッグを蔓延させて弱体化させ、最大勢力を築く。ロスサントスの他のギャングであるバゴスの他、ロコ・シンジゲートやロシアンマフィアなどとも協力関係を持ち、背後ではC.R.A.S.H.も関わっていた。暴力・恐喝・売春・ドラッグと、ロスサントスにおける多様な犯罪行為に関わっている。
C.R.A.S.H.の介入もあって、スモークら引き込み、グローブストリート・ファミリーズを壊滅状態に追い込む。その後、バゴスと共にロスサントスを牛耳るが、帰還したCJによって弱体化していくこととなる。
LAブラッズがモデル。
ロスサントス・バゴス (Los Santos Vagos)
ラテンアメリカ系ギャング。バリオスと非常に仲が悪く抗争を繰り返し、グローブストリートとも抗争している。ギャングカラーは
バラスとは協力関係を築いており、ドラッグも扱っている。ドラッグを利用してマッド・ドッグの邸宅を奪うなどしたが、ロスサントスへ戻ったCJに取り返される。
ラテンキングスがモデル。
バリオス・ロス・アステカ (Varrios Los Aztecas)
構成員の大半がヒスパニックのラテンアメリカ系ギャング。ギャングカラーはターコイズブルー
暴力沙汰を起こしたり、重火器の密輸入などに関わっているが、ドラッグは扱わない。ローライダーが多く、違法のストリートレースにも関わっている。
リーダーのシーザーはCJの協力者であるが、メンバーの近くを通りかかると他のギャングと同様にCJが襲われることもある。しかし、縄張り争いをすることはできず、よって縄張りを奪われることはないが奪うこともできない。
ユニティー駅ではローライダーの集会を定期的に行っており、CJが参加することも可能。この時だけは、バリオスのメンバーはCJをローライダーとして攻撃することなく受け入れる。また、終盤で1度だけCJと共闘するミッションがある。
チカーノギャングがモデル。

サンフィエロ [編集]

CJがトライアドのウージーとビジネスパートナーとなるため、ストーリー上で抗争に関わることもあるが、基本的にミッション中以外でCJが関わることはない(襲われたりもしない)。だが攻撃すると反撃される。

三合会(トライアド、Triads)
中国系マフィア。『GTA:III』『GTA:LCS』に登場するトライアドとは別団体。本作ではサンフィエロの中華街に拠点を持ついくつかの組織より成り立つ。
ウージー率いるMountain Cloud Boys、ラン・ファーリー率いるRed Gecko Tongからなる組織で、ベトナム系ギャングのダナンボーイズと対立している。名称がわかっているものでは他に「Blood Feather Triad」があったが、ダナンボーイズによって壊滅させられている。各地に賭場を経営しており、賭博が主な収入源である(後にイタリア系マフィアの縄張りであるラスベンチュラスへ進出し「フォードラゴンズ・カジノ(四龍賭場)」を始める)。ウージーによると麻薬の扱いは禁止されているが、麻薬に関わる情報にはある程度に把握している。
サンフィエロ・リファ (San Fierro Rifa)
ラテンアメリカ系ギャング。Tボーン・メンデスがリーダーを務める。Tボーンの関係で、ロコ・シンジケートも構成する。ギャングカラーは水色。
コカイン取引に広く関わっており、コカイン工場などを所有している。ロコ・シンジゲートを介してロスサントスのギャングとも関わりを持つが、ロスサントスのメキシコ系ギャングを酷く嫌っている。他のギャングと異なり、銃器を向けると一目散に逃げ出すのが特徴。
ダナンボーイズ (Da Nang Boys)
ベトナム系ストリートギャング。Easter Basin周辺を拠点にしている。トライアドと激しく抗争している。
凶暴なギャング団で、警察もその扱いに手を焼いている。主な収入源はみかじめ料だが、密輸入や人身売買にも手を出している。ウージーのミッションでしばしばCJは彼らと戦うこととなる。

ラスベンチュラス [編集]

いずれもリバティーシティに拠点を持つイタリア系マフィア。『GTA:III』や『GTA:LCS』にも登場し、物語の主要な位置を占める。本作においては、ラスベンチュラスの権益を巡って「カリギュラスカジノ」を基軸に、3つのマフィアが争っている(ジョニー・シンダッコが入院するまで表立った抗争は無かった。)。そのため、利害の調整役としてフォレッリの顧問弁護士であったケン・ローゼンバーグがカジノマネージャーとして雇われている。 ここにCJとウージーが経営者を務めるトライアドのカジノ「フォードラゴンズ・カジノ」が新規参入し、CJはフォードラゴンズ・カジノを守るために、マフィア抗争の中を暗躍する。

レオーネ・ファミリー (Leone Family)
サルバトーレ・レオーネがドンを務めるリバティーシティ最大のマフィア。
シンダッコ・ファミリーを傘下に収めており、他のマフィア同様にラスベンチュラスの権益独占を狙う。ジョニーが死亡すると、「カリギュラスカジノ」を買収してサルバトーレ本人が乗り込みローゼンバーグを用済みとする。CJがサルバトーレの息子、ジョーイ・レオーネの下で働いていたことを知ると、彼を信頼して、フォレッリの暗殺者やドンの殺害を行わせる。
結果として、シンダッコとフォレッリが弱体化してラスベンチュラスの権益を独占する形となったが、トライアドの後援を受けたCJらによって「カリギュラスカジノ」を襲われ、多額の損害を被る。
シンダッコ・ファミリー (Sindacco Family)
ポーリー・シンダッコがドンを務めるサルバトーレ傘下のマフィア。
ドンの息子、ジョニー・シンダッコがラスベンチュラスを任されており、カジノ以外にも組織の食肉工場やプラスチック工場を所有している。新規参入してきたトライアドの「フォードラゴンズ・カジノ」の経営を妨害するが、このことによってボスのジョニーが捕えられ、CJによって入院を余儀なくされる。彼が不在となったことをきっかけにフォレッリが動き出し、ラスベンチュラスを巡る抗争が始まる。結果としてジョニーは死亡し、ラスベンチュラスにおいて弱体化してしまう。
フォレッリ・ファミリー (Forreli Family)
リバティーシティの有力マフィア。ドンは登場するが、名前は不明。
水面下では平静を保っていたが、ジョニーが何者かによって入院する事態に陥ると動き出す。ジョニーを亡き者にしてシンダッコを弱体化させ、ラスベンチュラスの権益を独占しようとしたが、CJによって防止される。その後、ラスベンチュラスにサルバトーレ本人が乗りこんでくると、暗殺者を送り込むなど、積極的に争う構えを見せる。しかし、サルバトーレの依頼を受けたCJに暗殺者を全滅させられ、さらにドンも殺害されてしまい弱体化する。

その他の犯罪組織 [編集]

ロコ・シンジケート (Loco Syndicate)
サンフィエロに拠点を持つサンアンドレアス最大の麻薬(ドラッグ)シンジケート。その主要メンバーとして、マイク・トレノ、ジジー・B、Tボーン・メンデスの3名がおり、グローブストリート・ファミリーを裏切ったスモークらも関わっていた。
スモーク達を倒すために、サンフィエロに搬入される麻薬を調査していたCJやシーザーに特定され、CJはその壊滅を画策する。CJがジジーBに取り入って情報を集めた後に、主要メンバー3名を殺害し、組織は壊滅する(後にトレノは生きていたことが判明する)。

ラジオ局・サウンドトラック [編集]

前作と同様に本作も豊富な カーラジオ局があり、例えば2pacN.W.A.などのヒップホップを始めオルタナティブロックハウスミュージック、その他カントリーミュージックなどで多彩なジャンルの音楽が楽しめる。作中で流れる楽曲は、これも前作と同様にサウンドトラックとして発売されている。また、PC版ではMP3形式またはWMA形式の音楽データを用いることによって、外部から取り込んだ曲をカーラジオで流すことが可能である。

コーヒーブレイク(ホットコーヒー問題) [編集]

先述のように本作はガールフレンドと付き合えるシステムがあり、親密度を高めるとデートの終わりに相手からコーヒーに誘われる。これにプレーヤーが応じると、カメラが建物の外に固定された状態で、喘ぎ声やベッドの軋みといった性行為を表現する音声が流れる。

GTASAの性的表現は、このような間接的な物に留めており、ESRBレーティングも17歳以上向けの「Mature」であった。しかし、このコーヒーブレイクは、実はミニゲームとして性行為が行えるプログラムが組み込まれた状態にあり、それは発売にあたって実装されず、機能自体は封印されていたもののデータとして依然として存在していた。また、このミニゲームは、ミニゲームとは言え、キャラクターの全裸や部屋着のスキン(肌)データから、体位の変更といったことも可能な仕様であった。

当時38歳のオランダ人Mod製作者パトリック・ウィルデンボルフ(PatrickW)は、この隠されたミニゲームを発見し、「HotCoffee(ホットコーヒー)」というMODでロックを解除できるようにした。このことによって、本来は封印されていた性的なミニゲーム(直接的な性描写)が明らかとなり、(元々GTAシリーズは世論の非難があったが)アメリカで大きな社会問題となった。

当初は、データの存在を否定していたロックスター社も、最終的にはデータの存在を認め、販売元で親会社のテイクツー・インタラクティブ社と共に各種対応や訴訟問題の解決にあたった。このことによって、ESRBレーティングは直接的な性描写を含む「Adults Only 18+」に引き上げられたが、後に該当データを削除した新バージョンを発売し、「Mature」に戻った。

日本語版においては、コーヒーブレイクのシステムはあるものの、性的ミニゲームのデータの除去をし、喘ぎ声といった音声が流れるシーンも全面にわたってカットされている。

日本語版 [編集]

発売までの経緯 [編集]

当初、日本語版は2005年秋に発売予定であった。しかし、ホットコーヒー問題がアメリカ本土で大きな社会問題となると、その余波を受けて日本国内でも規制論争が活発となった。PS2の発売元であるソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCE)といったハードメーカーが自主規制の強化を表明し、その原因であるGTASAの発売も暗礁に乗り上げた。どのハードから発売されるかも未定となり、2006年1月と発表された新たな予定日を過ぎても、何の音沙汰もない状態が続いた。

2006年5月29日にカプコン辻本憲三社長が「まだ検討段階」と前置きした上で、米国で問題となっている性的描写部分を削除し、ゲーム業界団体の審査を経た上で、2006年末にプレイステーション2向けに発売するとの見解を述べた。その後、同年11月に入り発売日などの情報が公開され、10日に日本語版公式サイトもオープンした。そして2007年1月25日にCERO審査「Z(18歳以上のみ対象)」で発売された。

日本語版は後述するように、問題となったコーヒーブレイクに対し、修正された北米版以上の修正が加えられ、さらにコーヒーブレイクとは関係しない暴力・性的シーン全般にも修正が加えられた。なお、次作『グランド・セフト・オートIV』の日本語版は暴力・性的表現には修正無しで同じカプコンより発売された。

日本語版のみの追加要素は無いが、約20分の本編開始前の物語を描いたインストロダクションDVDが早期購入特典として付いた。このDVDは北米版スペシャルエディションの特典DVD内の「SAN ANDREAS:THE INTRODUCTION」に日本語訳をつけたものである。北米版DVDではロックスターゲームスが手がけた「SUNDAY DRIVER」というドキュメンタリー映画も収録されていたが、これは日本版特典DVDでは省かれている。

北米版からの変更点 [編集]

SCEによる修正要求箇所は60ヶ所以上に及び、これに伴いロックスター社は様々な調整を行った[1]。日本語版の発売元であるカプコンは、公式にサイトにおいて、ゲームの達成度は問題なく100%になると発表した[2]

主な修正点は以下の通り。

  • 人体欠損表現の削除(首の切断や、コンバイン等により人体がバラバラに解体される表現の削除)
  • 人を倒してもお金が出ない(一般人だけではなく、敵ギャングや犯罪者、ヤクの売人も全て修正の対象)。
  • 原則として倒れている人に追撃することはできない(銃など主観的に照準を決められる攻撃は関係無い)。
    通常、例えば素手ならば、倒れた相手に蹴りを入れたり踏みつけたりするなどの追撃が可能であったが日本語版では不可能となっている。
  • 武器を用いて人を攻撃した場合、目撃者の有無に関わらず手配度が1上がる。ステルス・キルについては適用されない。
    • スナイパーライフルやサイレンサーなど消音機能のついた銃にも適用されており、本来の武器のメリットが無くなっている。
    • ミッションで殺害する標的(対象)となっている人物には適用されていないが、その仲間や護衛などは修正の対象となっている。
    • 敵対ギャングなど、何もしていなくても自分を攻撃してくるキャラクターについても適用されており、これに攻撃したり応戦したりする場合にも手配度が上がる。
  • 一般人への暴力や殺害について極力そうしないように変更されている。
    • ストーリーに直接関係しない一般人を殺害する2人プレイ用ミッション(2件)を削除。
    • ミッション"555 We Tip"におけるホテルのボーイがバラスの関係者に、"Architectural Espionage"におけるカメラを持った旅行者がバラスの息がかかっているという設定に、"Deconstruction"における敵となる建設作業員が同様にバラスに関わりのあるという設定になるなど、ミッション中にて危害を加える対象の一般人がギャングメンバーなどの犯罪者またはその関係者に変更されている。
  • 性的描写に関する規制。
    • 問題となったコーヒーブレイクについて、通常の画面が揺れて喘ぎ声が聞こえる間接的なシーンについても全面的に削除。ミッション中に登場するミリーとの描写についても同様。
    • ポン引きミッションの削除。
  • その他、過激描写を含むシーンの削除。
    • ミッション"Reuniting the Families"で、逃走中に警官がヘリのローターでバラバラにされるシーンを削除。
    • ミッション"Gone Courting"におけるCJとカタリーナのやり取りのシーン(喘ぎ声がある)を削除。
    • ミッション"Body Harvest"及び"End of the Line"で、登場人物がドラッグを摂取するシーンを削除。
    • ミッション"Jizzy"開始時に流れるムービーで北米版では露出度の高い格好をしたストリッパーが踊っていたが、日本語版では売春婦に修正されている。
    • 採石場のミッションで、本来は死体処理を行うものがマネキンの処分に変更。
    • 「麻薬」をはじめとする不適切と思われる単語が「酒」などに変更されている。ただしこれは字幕のみであり音声部分は北米版と同様。
    • ゲーム中に飛んでいる鳥を撃ち殺せなくなり、それにあわせて記録の「撃ち落した鳥の数」も削除された。

人体の切断など、従来の日本語版でよく規制対象となった物も含まれるが、全体的に他に例を見られないほどの強い規制が加えられた。このため、日本語翻訳版攻略本もこれらに沿って該当記事が削除され、空白になっていたりイラストに挿げ替えられたりしている(例をあげると2007年1月25日にカプコンから発行されたオフィシャル・ストラテージガイド日本語版には削除された採石場のミッションが掲載されている)。

注釈 [編集]

  1. ^ ゲームラボ2006年12月号
  2. ^ 【お知らせ】「グランド・セフト・オート・サンアンドレアス」海外版と国内版の仕様変更について カプコン公式サイト 2007年1月19日

外部リンク [編集]