メタルギア (架空の兵器)
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メタルギア(Metal Gear)はコナミのアクションゲームである『メタルギアシリーズ』に登場する架空のメカである核搭載二足歩行型戦車の総称。
様々な状況、地形から核ミサイルを発射することができる二足歩行型の戦車であり、単独での作戦行動が可能。これにより、全世界の核バランスに大きな影響を与えた。種々の補助武器も装備することができる。
メタルギアを特徴づける兵装は「核弾頭搭載型大陸間弾道ミサイル(核ミサイル)」であるが、全てのメタルギアが必ずしも搭載しているわけでは無く、各々時代や運用方針に応じて異なる。
目次 |
[編集] 開発経緯
『メタルギアソリッド3』に登場するソ連の秘密設計局OKB-812(グラーニン設計局)の局長アレクサンドル・レオノヴィッチ・グラーニンによって『メタルギア』の原案が作成された。彼は「兵器は時代を動かす歯車である」と捉え、自らが開発中の新兵器に「金属の歯車」の意味を持つメタルギアと名付けたが、この原案自体は、開発競争で競合していたドリル回転型推進機構を持つ核搭載型戦車「シャゴホッド」に敗れ、不採用となっている。
不採用の理由としては、IRBMやロケットブースターなど、実績と信頼性を持った既存のテクノロジーの組み合わせだけで完成できるシャゴホッドに対して、メタルギアの二足歩行機構が研究途上で実績も無かった点などが挙げられており、登場人物の一人で「武器兵器の特別にスゴい専門家」を自称するシギントは、戦車に足をつけてもメリットは無いと切り捨てている。
結果として競合相手のシャゴホッドが採用されたため、これを不服としたグラーニンは、企画設計書を「アメリカの友人」であるエメリッヒ(オタコンの祖父)に送り、自分のメタルギア計画の有用性を認めなかった軍部中枢に抵抗したが、ヴォルギン大佐にスパイの嫌疑をかけられ、拷問の末に落命している。またその設計書は、漏洩とほぼ同時期に、当時三重スパイをしていたオセロットによって盗み出され、賢者達の手に渡っている。
作中でシギントが語るように、当時、既にアメリカにおいてもエメリッヒによってメタルギアの設計草案が発表されていた。
[編集] 『メタルギアシリーズ』本編に登場するもの
[編集] シャゴホッド
『メタルギアソリッド3』に登場する、ソ連の秘密設計局OKB-754(ソコロフ設計局)にてニコライ・ステパノヴィッチ・ソコロフが設計開発を行った核搭載型戦車。1961年から開発が始まり、1964年8月24日にKGBの手により、チェルノヤルスクにて試験調整のフェイズ1が行われていた。最終調整となるフェイズ2は、GRUに奪取された後、グロズニィグラードにて行われた。「シャゴホッド」(ШАГОХОД)はロシア語で「大地を踏みしめるもの」を意味し、厳密に発音すると「シャガホートゥ」となる。その運用思想は後に登場する「メタルギア」に繋がるが、二足歩行戦車ではなく、機体下部にある2本のドリルを回転させることで移動するため、メタルギアの定義には当てはまらない。しかしシャゴホッドの開発成功と運用失敗が、後のメタルギアの開発や運用に影響を与えている。
単一の機体で完結しているメタルギアと違い、機体構成が大きく2つに分けられており、移動手段として用いる前部ユニットが、ミサイル射出装置を積載した後部ユニットを牽引して移動する。
乗員:2名。全高:8.2m、全幅:6.4m、全長:22.8m、重量:152.5t。最高時速(ブースター未使用時):80km、最大航続距離:650km。主武装として、後部ユニットにRSD-10ピオネール(SS-20 Saber)IRBM(中距離弾道ミサイル)を、前部ユニットにDShK38-12.7mm重機関銃が2門、同対空機関銃を1門、9M112コブラ対戦車誘導ミサイルを発射する9K112ランチャーを6門、大型の100銃身機関銃を1門装備している。
格納庫だったグロズニィグラード中央棟を破壊した爆発に巻き込まれても正常に作動する耐久性があり、装甲は携帯対戦車火器であるRPGの直撃にも耐える。
後部ユニットのロケットエンジンでシャゴホッド自体を時速300マイル(500km)まで加速し、その状態からIRBMを発射する事でミサイルを加速する「射程合成延伸システム」を用い、ソ連全域からアメリカ本土へIRBMのSS-20 Saberを到達させることが出来る。
大陸をまたぐほどの射程を得るには通常、巨大なブースターが必要であり、そのためICBM(大陸間弾道ミサイル)は固定式の巨大な発射設備(サイロ)を必要とし、発射状態を保ったままの移動は不可能だったが、シャゴホッドは「射程合成延伸システム」により、小型でICBMに比べ移動が簡便なIRBMの射程をICBM並みに伸ばすことができる。このシステムは凍結した湖面や空港の滑走路、高速道路など加速に十分な平面さえあれば機能するため、発射地点を任意に変更することが可能。
基本的な移動手段は、前部ユニットの両側面部にある一対の油圧式シリンダー型脚部に取り付けられているドリルで、これを回転させて推進力を発生、後部ユニットを牽引して移動する。後部ユニットはホバークラフトの様な形になっており、ロケットエンジンはミサイル発射時と緊急時以外には使用しない。 ドリル部は突き立てるようにして機体を引きずることもでき、前方ユニットを起こして上半身とし、後部ユニットを下半身にしてドリルを腕として殴打攻撃を行う事もできる。
長距離移動の場合は、4~5機のヘリコプターに、ワイヤーで吊られて輸送される。他の作品のメタルギアに比べれば、発射地点に上記いくつかの条件が生じる為、汎用性は低いが、ソ連の道路移動式ミサイル発射台がアメリカにとって脅威であった1960年代では充分な優位性となっていた。
機体には共産党指導の象徴である赤い星と共に英語のPrototype(試作機)に相当する「Прототип(プラタティープ)」と記載されている。
『スマッシュブラザーズX』に観賞用フィギュアとして登場。メタルギアと開発競争をした事などが解説されており、『MGS3スネークイーター』の限定版には、1/144スケールのフィギュアが同梱された。
非売品で配布されたメタルギアREXペーパークラフトにおいてシークレットパーツとして存在し、組み立てるとシャゴホッドが完成するのだが、ドリルやホバーではなく前部後部共にキャタピラが付いている等、ゲーム中のシャゴホッドと異なる。
- フィクションの存在であるシャゴホッドだが、搭載されている機能には現実に研究・開発されたものがあり、例として「ロケットエンジンで加速する戦車」「キャタピラの代わりにドリル状の推進器で走る乗り物」が実際に開発されていた事がある。
[編集] メタルギアRAXA
『メタルギアソリッド ポータブル OPS』に登場するメタルギアで、シャゴホッドの開発者ソコロフによって、中米サンヒエロニモ半島で、弾道ミサイル搭載型と性能試験用モデルが製造された。「RAXA」は「ラシャ」と発音する。左右の翼に搭載されたロケットの推力で飛行する。四本の脚もついているが、これは旋回程度の動きしか出来ない。装甲は90~10mmの均質圧延装甲とアルミ合金で、防御力は低く弱点の一つとされている。ホーミングミサイル9M14Sを8機とM134ガトリング式機関銃を1つ搭載する。ジーンは、FOX隊員でサイキック能力者のエルザが、戦闘的でより能力に優れるウルスラの人格にある時に超能力で補助しながら操縦することで、その能力が充分に発揮できるとしている。
RAXAは実験機の名称であり、弾頭搭載型はソコロフやジーンから大陸弾頭メタルギアと呼ばれていた。
[編集] 弾道メタルギア
実験機であるRAXAの弾頭搭載型。ロケットで軌道を飛行し世界中あらゆる国の領内に侵入することが可能。目標上空の大気圏外まで固体ロケットモーターで飛翔し再突入、自由落下を行った後に高度900メートルからロケットとメタルギア本体が切り離され、パラシュート降下、着地後に搭載した小型核弾頭を発射する移動式砲台。通常の弾道ミサイルとは異なり、MIRV(多弾頭独立目標再突入ミサイル)に似た設計思想を持っている[1]とされる。
発射時にロケットとの接続部へ2発のRPG-7と銃撃を受け、大気圏外で機体から部品が崩落、ノズルからの不規則な噴射が誘発されて姿勢を崩し、適切な突入角度を維持できずに再突入時に燃え尽きた。
[編集] メタルギア TX-55
アウターヘブン蜂起(『メタルギア』)時に登場。ソ連の科学者ペトロヴィッチ・マッドナーによる開発で、正式名称は「TX-55 メタルギア」。
二足歩行戦車というコンセプト自体は1964年にグラーニンによって考案されたが、当時GRUの大佐ヴォルギンはソコロフのシャゴホッドを優先した。その後のRAXAは、頭部にこそグラーニンの設計の痕跡が見られるものの、ソコロフの手による開発の結果、彼の得意とするロケット推進技術による移動方法が主軸となった。「核搭載二足歩行型戦車」という定義に当てはまる機体が登場するのは、歴史上アウターヘブン蜂起で登場した本機が初となる。厳重な警備システムに守られていたが、起動前に当時、まだ新米だったFOXHOUND隊員のソリッド・スネークによって破壊されたため、戦闘を経験することのなかったメタルギアでもある。
[編集] メタルギア改D
ザンジバーランド蜂起(『メタルギア2 ソリッドスネーク』)時に登場したメタルギア。TX-55と同じくペドロヴィッチによる開発。前回のTX-55は起動前に破壊されたが、今回の改Dはかなり早い時点で起動しており、初めて実戦で起動されたメタルギアとなった。脚部装甲が致命的に脆弱であり、そこをグレネードで攻撃され破壊された。搭乗者はグレイ・フォックス。
[編集] メタルギアG
正式名称は「量産型メタルギア・グスタフ」。マッドナー博士によりザンジバーランドで開発される。軽量化の為核モジュールが搭載されていない代わりにセンサー類が強化され、従来の戦車では行動の難しい局地戦に、歩兵部隊の支援として用いられる。ザンジバーランドで配備される計画だったが、結局実現しなかった。
[編集] メタルギアREX
シャドーモセス事件(『メタルギアソリッド』)に登場。2005年に、アメリカ陸軍(及びDARPA(国防高等研究計画局))とアームズ・テック社が共同で開発しており、アームズ・テック社は科学者ハル・エメリッヒ(オタコン)にTMD(戦域ミサイル防衛)用の撃墜弾体射出システムのプラットフォームと偽って設計させた。FCS(射撃統制システム)で制御された30mm多銃身機関砲、レーザー砲(FEL/自由電子レーザー)、対戦車ミサイルを装備している。
「撃墜用」とされたレールガンは、実際には核弾頭を射出することを目的とし、高い加速力によって世界のどこへでも弾頭を到達させることができる核砲弾射出システムである。原理的には大砲と同じであるため、ロケットを使用せずに核弾頭の大陸間到達が可能であり、噴射炎などを捉える弾道ミサイル警戒システムでは探知できない。核弾頭自体にもレーダー反射断面積(RCS)低減や電波吸収素材(RAM)の使用など各種の撹乱技術が使用されており、これらの特徴からオタコンは「ステルス核」と形容していた。ロケットを使用しないのでコスト面でも優れている他、核弾頭の運搬手段がミサイルや爆撃機では無い為に戦略兵器削減条約に抵触しないと言われている。
機体自体の密閉性も高く、堅牢な複合装甲を装備しているため外部からの攻撃を通さないが、オタコン自身の「人も兵器も弱みが無いと可愛くない」という美学から、情報収集はレーダーのみに頼るという弱点が意図的に盛り込まれた。 データ上での性能はアームズ・テック社の誇張が含まれており、実際のレールガンの射撃精度は高くなく、オタコンは通常のミサイル・モジュールも装備されていたと述べている。グレイ・フォックスによってレーダードームが破壊されたため、操縦席を開口した状態で戦闘を続行するが、操縦席のリキッド・スネークと計器を攻撃され活動を停止した。その後も事件の舞台であるシャドー・モセス島の格納庫内に放置されており、再びモセス島を訪れたソリッド・スネークと、オタコンの操作するメタルギアMk.IIIにより、輸送機ノーマッドの機内から制御プログラムをエミュレートして再起動、リキッド・オセロットの駆るメタルギアRAYと対決する。シリーズ中、プレイヤーがメタルギアを操作できるのはこれが初めてとなる。白兵戦に陥った時の事を考えたオタコンの独断で、体当たりや胴体関節での噛み付き、至近距離からレーザーやミサイルを乱射するといった格闘用の動作が開発段階で秘密裏にプログラムされており、対メタルギア兵器であるRAYとの決戦にも勝利したが、戦闘終了後に機能停止した。 量産化の際は、基本的に陸戦兵器であるメタルギアの特性から、アメリカ陸軍に配備される予定だった。
スネークがゲスト出演を果たした任天堂の『大乱闘スマッシュブラザーズX』でも、対戦ステージ「シャドーモセス島」に登場。壁を破壊して、背景の一部として出現する。観賞用フィギュアも登場している。
[編集] メタルギアRAY
『メタルギアソリッド2』に登場する新型メタルギア。コードネームの「RAY」は、マンタレイ(オニイトマキエイ)から取られたものである。2005年のシャドー・モセス事件によってメタルギアの存在が公となり、世界中で開発されはじめたメタルギアの「亜種」、主に第三世界の国が持つメタルギアに対抗すべく、アメリカ海兵隊の下で極秘裏に開発された。水陸両用型で、海兵隊が得意とする沿岸部からの奇襲攻撃を想定した設計となっている。JITIDS(統合戦術情報分配システム)を搭載し、非常に高い索敵能力を有している。その索敵能力と、圧倒的な火力を持つ武装から、開発当初は空母の戦略価値が低下するとまで言われていた。本来は対メタルギア兵器となるはずだったが、アーセナルギアを護衛するメタルギアとして量産されることとなった。
武装は、両膝に装備した3連装対艦・対戦車用ミサイル、背部の6連装小型ミサイル、両腕部の機銃、頭部口腔内に内蔵した水圧カッターなど。また、試作型のみ、小型ミサイルを搭載した子機を複数搭載しており、射出した子機からミサイルを一斉発射して広範囲を攻撃する能力を持つ。試作型は単座の有人機であり、バミューダ海域での演習を行った後に無人機である量産型を製造配備する予定だったが、2007年のタンカー沈没事件にてリボルバー・オセロットによって奪われた。量産型は後にアーセナルギアへの配備のために「ビッグ・シェル」深部にて製造された。量産型はテレイグジステンスと自立制御システムを併用した完全な無人機であるが、量産化の際に試作型と比べ仕様が一部変更されており、無人機となった以外に、カメラがツインアイタイプからモノアイタイプへ変更され、頭部側面にバルジが追加されているほか、尖っていた膝は平らになり、カラーリングもグレー系の迷彩から茶色へ変更され、尻尾も短くなっている。『MGS4』ではアーセナルギアの改良機アウターヘイブンにも無人型が搭載されており、これは頭部センサーがモノアイ型からゴーグル型に変わっている。 試作型は2009年の「ビッグ・シェル」事件でも再登場し、リボルバー・オセロットがソリダス・スネークが搭乗したハリアー2を救出する際やアーセナルギアから脱出する際に使用した。ビッグ・シェル内に配備されていた量産型は、雷電との戦闘で複数が撃破されている。『MGS4』では前述の試作型が「OUTER HAVEN」のマーキングを施されて登場し、リキッド・オセロットの操縦でソリッド・スネークの駆るREXに戦いを挑んだが、激闘の末に撃破された。
装甲は最新式のセラミック・チタン系複合装甲で、装甲の表面と内部に伝導性ナノチューブ等の単純なセンサー群が張り巡らされている。各部の自己診断システムが装甲の状態変化を検知し、損傷の度合によっては、区画閉鎖や予備回路への切替え等のダメージコントロールを反射的に行うことができる。また装甲が破損した場合は、破損部付近の分泌孔から赤いナノペーストを分泌し、ある程度の自己補修を行うことも可能。RAYが膝などの弱点を攻撃された際、損傷部位から血を流すように見えるのはこのためである。被弾した際などに甲高い咆哮のような音を出すが、これは金属部分が摩擦で軋む音。駆動系は従来の機械式、油圧式ではなく、通電によって伸縮する高分子繊維を用いた人工筋肉アクチュエーターを導入している。これにより、1種類の駆動系で複数種類の動きが可能になるため、迅速で複雑な動きを滑らかに実現でき、REXに比べて動作がスムーズで生物的になっている。
REXと同じく『スマッシュブラザーズX』に登場している。
[編集] アーセナルギア
『メタルギアソリッド2』に登場する新型のメタルギア。アメリカ海軍主導の下、アーセナルシップ計画の構想を受けて、海上除染施設「ビッグ・シェル」の最深部において、ビッグ・シェルの基底部に偽装されながら開発されていた。メタルギアシリーズ史上最大のメタルギアであり、ビッグ・シェル(大きな貝)とは、アーセナルギアの形状を指す暗喩だった。「メタルギア」に分類されるが、歩行用の脚は持たず、移動手段は水中航行のみ。数千発にも及ぶミサイルのほか、大型の格納庫を備え、護衛として数十機の量産型メタルギアRAYを配備する。内部の各区画は内臓に因んだ名称で当てられており、胃、上行結腸、回腸、直腸、S状結腸、空腸と分類され、空腸は複数のメタルギアRAYが戦闘できる広さがある。ている。また、胃には前作の舞台であるシャドーモセス島にあった医務室と構造や備品の配置が同一の部屋がある。 アーセナルギア自体も核弾頭、純粋水爆(オセロットがでっち上げた架空兵器で、実際には開発されていない)を始めとした数千発以上に及ぶ大量のミサイル兵器を搭載しており、その名の通り「動く巨大火薬庫(アーセナル)」である。ただし、長期的な活動のためには陸・海・空の三軍による支援が不可欠で、ソリダス・スネークは「補給なしではただの巨大な棺桶」と評した。
中枢部に大規模情報統制装置機構として光ニューロAI「G.W」を搭載している。「G.W」の名称はアメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントン(George Washington)から取られている。これを開発したのはハル・エメリッヒの妹エマ・エメリッヒ・ダンジガーであり、アーセナルギアそのものを司っているG.Wを停止する事が出来るのも開発者である彼女だけだった。
アーセナルギアは他のメタルギアと違い、地形に囚われない核兵器の自由発射等による軍事制圧が主目的では無く、「愛国者達」の言う所の「真実の濾過作業」を実行する重要な機構であるG.Wを護る役割を持つメタルギアだった。ビッグ・シェル占拠事件では、コンピュータウィルスによって暴走、マンハッタン島のニューヨーク市街へと突入しフェデラル・ホールに衝突した。この事件をきっかけに、アメリカ世論は政府(軍)に対して不信感を募るようになり、PMC需要拡大へとつながる。
[編集] アウターヘイブン
『メタルギアソリッド4』に登場するアーセナルギアの発展型巨大戦艦。「愛国者達」が所有していたアーセナルギア級の一隻をリキッドが奪取、改造したもの。 潜水能力を持ち、艦首には巨大な潜舵を有する。中央の司令塔にかけて設けられたカーゴベイには、メタルギアREXから持ち去ったレールガンと「愛国者達」のシステム管理下にない核弾頭を搭載し、衛星軌道への核攻撃が行える。通常兵器としては、多数の対艦ミサイルを搭載する。側面にはメタルギアRAYを複数機格納、内部にも月光、仔月光、各PMCから選り優ったヘイブン・トルーパー達が相当数配備されている。 船体そのものがオクトカムで擬装可能となっており、シャドー・モセス島沖に出現した際には司令塔部分にラシュモア山の歴代大統領頭像を摸したソリダス、ソリッド、リキッド、ビックボス(ネイキッド)の頭像がデザインされていた。
『MGS2』でワームによって破壊されたアーセナルギアの「G.W」を回収、修復した物が搭載されており、中枢区画で「G・W」が存在するサーバールーム、通称「墓地」への通路にはマイクロ波照射エリアがある等、アーセナルギア以上に厳重な防護が施されている。
[編集] 月光
『メタルギアソリッド4』に登場する無人二足歩行兵器。アームズテック社製で、製品名称は「IRVING(アーヴィング)」。これは「REX」や「RAY」と同じく、第二次世界大戦中に連合国側が日本の戦闘機に対して与えたコードネームで、アーヴィングは「月光」に対して付けられたもの。スネークはその日本名(月光 GEKKO)を元に「GECKO(ヤモリ)」と呼んでいる。低い呻き声のような作動音を立てながら活動し、自爆型はセミの鳴き声に類似する作動音も立てる。担当する区域を制圧すると、排泄のように緑色の液体を落としてマーキングを行う。多彩な戦闘ユニットを搭載する事が可能であり、核弾頭による自爆を想定した形態も存在する。作中で確認されるカラーバリエーションは4種類。
『MGS4』の世界では既に量産化されており、民間軍事企業にも採用され戦場での実働台数は戦車を上回るなど、白兵戦や市街戦で主流な兵器となっている。REXの上半身にRAYの脚を足したような外見で、RPG等にも耐える堅牢な装甲を持つ。全高5メートル前後で、脚部を折りたたんだ状態ではトラックでの輸送も可能。上部にダンボールの中身を透視するような機能を持つ360度回転式のメインカメラが搭載されて、広い視界を確保している。
脚は有蹄類のES細胞を遺伝子操作した生体部品で、広い稼動範囲と柔軟な動作を実現している。壁の凹凸を掴んだり壁面に突き刺すことで高い場所によじ登ることができ、市外をブロック単位で跳躍するなど、三次元方向の機動性も有し、近接戦では足を用いた蹴りと投げ技も繰り出す。歩兵に随伴、協働できる能力も持ち、自律行動で作戦を遂行することも可能。生体部品であるため脚部は装甲が比較的薄く、麻酔銃で撃たれると一時的に歩けなくなる。生体部品を保護するために冬眠機能が搭載されている。中距離では前部に装備している機銃を使用する他、上部にブローニングM2重機関銃や対空ミサイル、対戦車ミサイル、発煙弾発射機などを搭載でき、ここに爆薬を搭載した「自爆型」や、対戦車ミサイルなどを容易に防ぐ「アクティブ防御システム搭載型」も存在する。ワイヤー状のマニピュレーターを装備しており、落ちているタバコを拾い上げる繊細さと、掴んだ人間を引き倒す程のパワーを兼ね備えている。
月光のデザインに影響を与えたのは、DARPA(国防高等研究計画局)の資金提供により、2005年にアメリカのジェット推進研究所とハーバード大学が開発した四足歩行ロボット「ビッグドッグ」とされている。
RAY、REXと共に『スマッシュブラザーズX』の背景とフィギュアに登場。スマッシュブラザーズの公式サイト「スマブラ拳!」で、ステージシャドーモセス島が紹介された当初、まだその存在は伏せられており、「(RAYとREXの他に)もう1種類出るみたいなんですけどね。ちょっと最新っぽいヤツが」とほのめかされていた。
[編集] 仔月光
フンコロガシとも通称される。直径は約30センチメートルほどで、月光を母機としてサポートする小型の無人偵察機。中央にカメラを持った球状の本体から、人間の腕のような指を持つ三本のアームが伸びた形状をしている。アームでの歩行や地面を転がるといった移動方法を持ち、壁に張り付いて監視カメラのように振る舞うこともある。壁をよじ登ったり、パイプにつかまるなどの動作も可能。作中には、GSRやデザートイーグルなどの拳銃を使用するものも登場する。何機かが合わさり、衣服を着用して人間に擬態する機能も持つ。一機辺りの戦闘力は低く、個体や少数では隠密行動、集団になると群れをなして攻撃を行う。
- 仔月光人間
- 3体の仔月光が縦に重なり、コートと帽子を被ることで人間に擬態した形態。主に市街地で用いられる。
[編集] メタルギアMk.II Mk.III
ハル・エメリッヒとサニーが共同で開発製作した小型メタルギア。『メタルギアソリッド4』に登場。Mk.II はボディが黒、予備機のMk.III は赤で塗装されている。製作者であるオタコン曰く『遠隔機動端末』であり兵器ではないが、大量破壊兵器開発に加担した過去への戒めとしてメタルギアの名を継承させている。Mk.IIIは本拠地である輸送機「ノーマッド」のスーパーコンピュータ「ガウディ」と分散コンピューティングを行ない、高い演算能力を持つ。作中では、スネークとオタコンとの通信ターミナルとして機能している。また、装備品の運搬や偵察、ホストのコンディションチェック、マップの表示やオクトカムの切り替えなどのサポートも行っている。
人間が抱えられる程度の大きさと重量で、車輪つきの脚で歩行、走行する。胴体上部には伸縮式の小型カメラ、右側には折りたたみ式のモニターを備え、左側には端末コネクター、マニピュレータを持つ。マニピュレータはスタンガンを兼ねる触手状のコードで、スイッチのON、OFFやトラップの解除、ノックなども可能。カメラとモニターを利用してオタコンとリアルタイムで連絡が持てるほか、胴体内部に小物を収納して運搬したり、銃程度の荷物なら引きずって運ぶこともできる。機体を透明にするステルス迷彩も備えており、プレイステーション3と同じ形状のコントローラーで操作して、偵察機としても利用できる。電波の有効範囲は約50m。
Mk.IIはリキッドらの哨戒艦艇に侵入し偵察に用いられたが、ナオミに発見された後、ヴァンプに破壊されている。そのため、作中では途中からMk.IIIが使用されることになった。帰還したMk.IIIはメリルの結婚式の折、現地の少年と仲良くなったサニーが少年へのプレゼントにしようとしていた。
小島秀夫作品の『スナッチャー』に登場した同名のロボットがモチーフ。『スナッチャー』に登場したメタルギアMK.IIは頭脳を搭載し、状況を音声で説明することや、人間と同等の会話をすることもできた。開発目的も『MGS4』と同じく平和利用だった。
プレイステーション3用情報配信ソフト『まいにちいっしょ』の『トロ・ステーション』では、小島秀夫の色紙と共にメタルギアMk.IIの人形が『まいにちいっしょ』の装飾用アイテムとしてプレゼントされた。
[編集] 外伝、番外編パラレルワールド作品等に登場するもの
[編集] メタルギアガンダー
『メタルギア ゴーストバベル』に登場する新型メタルギア。開発チーフはまだ子供のジェイムズ・ハークス。デザインとしては、REXとRAYのそれぞれの特徴を併せ持ったような姿。おびただしい量のミサイルと遠隔操作で攻撃するウィスプと火炎放射器、バルカン砲を装備し、レールガンも搭載されているが(REXと異なり、命中精度は高い模様。実際に模擬弾頭をアメリカ本土の核実験場に命中させている。)、ガンダーの武装のなかで最も重要なのは、人工衛星に装備された核ミサイルの発射装置であり、ガンダーからの電波送信によって迎撃されることなく世界中の至るところを核攻撃できるという性能を持つ。脚部が弱いのはメタルギアやメタルギア2 ソリッドスネークの時と同様であるが、脚部を破壊されてもなお戦闘を続行できる程、本体は堅牢。 ガンダーとは鵞鳥を意味する。
[編集] コドク/KODOQUE
『メタルギアアシッド』に登場した新型メタルギア。名称は「蟲毒の儀式」からとられている。 巨大複合企業BEAGLEが博士のウィリアム・F・フレミングに命じ建造させた。『ピュタゴラス』のコード名で呼ばれている。機体の両肩に装着される2対の装甲板で身を包み、待機状態や非戦闘時は「足の生えたドラム缶」のような形状をしており、偵察衛星に捉われないよう機体上部に限りステルス迷彩が施されている。戦闘時には装甲板を左右へ展開させ、直立状態に近い縦長の本体が露出する。装甲板下部には小型ミサイル発射装置が搭載されており、この装甲板を両方破壊されると、お辞儀のような姿勢で頭頂部から大型レーザーを発射する攻撃に切り替える。「メタルギアアシッド2」には本機を改修したものが登場する。ネオテニー(詳しくは『メタルギアアシッド』の項目を参照)が操縦・制御することを前提にして設計されていたため、作中でその本領を発揮することはなかったとされる。
[編集] カイオト・ハ・カドッシュ
『メタルギアアシッド2』に登場した新型メタルギア。名前はヘブライ語で大天使「メタトロン」の意味。劇中では第3世代と呼ばれていた。戦闘においての勝利とは、敵陣地を占領すること、という概念を念頭におき開発された、REXのレールガンやRAYのレーザー、KODOQUEの光学兵器「乙」などを全て搭載しており、劇中の主人公と同じくナノチップエキスパンションを使用しているため、カードを使った戦闘が可能。搭載した中性子爆弾によって敵都市の「生物」を死滅させた上で、護衛として随伴させる人型サイズの生物兵器(生体兵器/動物兵器)を指揮して制圧を行う。
事故死した開発者コペルソーンの妻「ルシンダ・コペルソーン」の人格を模し、さらにそれを乗っ取った自我を持つAIが制御を行う事で本来の性能が発揮される。劇中でもそのように稼動したが、スネークとヴィナスによって破壊された。その後、基地内に閉じ込められたスネークが脱出する際にも用いられた。
[編集] メサルギア
『サルゲッチュ3』と『メタルギアソリッドシリーズ』とのコラボレーション作品として、『サルゲッチュ3』のミニゲーム『メサルギアソリッド』に登場するナマケモノ砲搭載型戦車。 巨大なピポサル型ロボットが列車にまたがったような姿をしていて、ナマケモノ砲以外にマシンガンや爆弾などの兵器も搭載されている。ピポサル兵のリーダー、ピポ・オセロットが操縦していた。逃げ場の無い通路の上で、ピポスネークを追い詰めるが、破壊されてしまった。
『メタルギアソリッド3』に収録されていた『猿蛇合戦』では、両手にドリルを搭載した、二足歩行の人型メサルギアも登場した。ビッグボスの格好をし、冒頭で「スネーク!」と猿語で叫んだピポサルが機体上部をうろついているだけで、起動していない。
同作の兵器工場グロズニィグラードがモデルとなっているステージのシャゴホッド格納庫では、シャゴホッドに酷似した形状で、メサルギアの頭部と2基のドリルを搭載した別の機体も登場している。二足歩行メサルギアと同じく動かないが、通路を走って前を通過するとセンサーが反応して発見される。
[編集] 脚注
- ^ 『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット 公式ガイド ザ・コンプリート』ISBN 9784861552274 p539
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