リボルバー・オセロット

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リボルバー・オセロット (Revolver Ocelot) は、コナミ(現コナミデジタルエンタテインメント)のゲーム作品群「メタルギアシリーズ」に登場するキャラクター。本名は ADAM (ロシア語でアダムスカ)。モデルはリー・ヴァン・クリーフである。シリーズ通してのキーパーソン的存在。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


目次

概要[編集]

1944年誕生。ソ連のアフガン侵攻に参加した際、敵対するムジャーヒディーン(アフガンゲリラ)に、シャラシャーシカの異名で恐れられていた[1]マカロニ・ウェスタンが趣味で、射撃拷問が特技。

「弾の気持ちが分かる」と豪語し、その言葉に偽りなく、跳弾をコントロールして障害物の裏に隠れた敵を銃撃するほどの腕前を持つ。[2]

幼少の頃から「賢者達」と呼ばれる集団によって育てられ、シリーズを通し二重・三重スパイとして暗躍している。

全てのスネーク(ネイキッド、ソリッド、リキッド、ソリダス)と関連がある人物である。

声優は戸谷公次 (MGS/MGS2, MGS4 のワンシーン) 、山崎たくみ (MGS3/MPO) 、銀河万丈 (MGS4) 。英語版の声優は Patric Zimmerman (MGS/MGS2/MGS4), Joshua Keaton (MGS3/MPO) 。
メタルギアソリッド バンドデシネ』では、戸谷の逝去に伴い沢木郁也が声優を担当した。

経歴[編集]

1964年のスネークイーター作戦以前からソ連軍特殊部隊に所属し、ソ連崩壊後はオモン (OMOH, 民警特殊任務部隊) を経てロシア税務警察の突撃部隊に籍を置く。その後は、KGB 第一総局を前身とする SVRの特殊作戦部門に所属したという経歴を持つが、これは偽装である。後にスカウトにより、アメリカ特殊部隊 FOXHOUND に入隊する。

メタルギアソリッド3[編集]

黒い軍服に赤い軍帽で身を包むGRU 「山猫部隊」隊長を務め、階級は少佐。早撃ちや跳弾を自在に操る射撃技術はこの頃から習得しているが、実戦や技術よりも見た目を重視する若者だった。ブーツに拍車を着ける、銃を回転させるガンスピンを見せるなど、すでにマカロニウェスタンマニアの傾向がある。バーチャスミッションでネイキッド・スネークと初めて対峙するが、慢心により惨敗した。マカロフ PM を隊の制式採用銃として使っていたが、ネイキッド・スネーク(後のビッグボス)に自分で気付かなかった癖を指摘されシングル・アクション・アーミー (SAA) を携行するようになった。その後もスネークとの決着をつけることに執着するが敗北を繰り返す。だが、スネークに最後の勝負を挑んだ際には短期間の内に CQC を習得しているなど、格闘術にも長けている。妙な手振りの癖もある。

実はコブラ部隊隊長ザ・ボスと同部隊のザ・ソローの息子であり、生後間も無く賢者達によって奪われ、そこで育てられたことが示唆されている。EVA の話では実際に育てたのは GRU とヴォルギン大佐だとされている。後に ADAM のコードネームでアメリカの賢者達(後の愛国者達)のスパイとなるが、劇中ではスネークをサポート、利用して「賢者の遺産」を奪うために送り込まれた GRU←KGB←CIA の三重スパイであり、彼がADAMであった。また、当初スネークに伝えられていた「ソ連に亡命した元 NSA のエージェントの ADAM と EVA」はCIA長官が偽装のための嘘であると思われる。

シリーズの過去を描いている本作でオセロットを殺害すると、タイムパラドックスを発生させたことになりゲームオーバーになってしまう。この為、劇中でオセロットと戦った際の結末は、決着がつかないか気絶させての戦闘終了となる。 尚、タイムパラドックスによるゲームオーバー時にだけ聞けるセリフは、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のオマージュである。[3]

メタルギアソリッドポータブルオプス[編集]

本作の舞台であるサンヒエロニモ半島には登場しないが、ある条件を満たすとスネークとの無線会話シーンがあり、デモシーンで多く登場する。

階級は GRU の少佐。引き続きリボルバーを愛用している。

何者かの後ろ盾を得て活動しており、CIA 本部の核シェルターに避難しようとした CIA 長官を待ち伏せし殺害。賢者達のリストと遺産を奪う。

最後の電話シーンでは、オセロットの協力者はゲノムを利用したある計画を企てており、自分がその計画に手を貸すにはビッグボスの協力が必要だと述べている。 この協力者はオセロットから「ヌルと同じコードネームを持つ男」と呼ばれていた。「ヌル」はドイツ語でゼロを意味する。

メタルギアソリッド[編集]

シャドーモセス島における FOX HOUND 武装蜂起に参加する。アームズ・テック社のケネス・ベイカー社長をワイヤーと C4 爆弾で縛りつけ、潜入したソリッド・スネークを待ち受けるが、サイボーグ忍者(グレイ・フォックス)に利き腕である右腕を斬り落とされて逃走した。

シャドーモセス島陥落の際にはメタルギア及び新型核弾頭の演習データを持って脱出。当時のジョージ・シアーズ大統領(ソリダス・スネーク)にデータを渡している。ロシアのゴルルコビッチ大佐の私兵部隊との合流を目指し、ソ連再建が目的とも語っていたが、これは方便の偽りだった。

劇中では、DARPA の局長ドナルド・アンダーソン(シギント)を拷問中の事故で死亡させている(MGS4 で、口封じのために拷問中の事故と見せかけた暗殺だと語られている)。また優性遺伝子を受け継いでいたのはリキッドで、ソリッドが劣性だという事を知っていた。

メタルギアソリッド2[編集]

シャドー・モセス事件以降、ブラックマーケットにメタルギアの情報を流し、メタルギアの亜種の発生に暗躍する。さらに、海兵隊の水陸両用メタルギア「RAY」を奪取する計画を立案し、ソリッド・スネーク達の偽装タンカー潜入を影で演出した上でゴルルコビッチ大佐とその私兵部隊と共に偽装タンカーを占拠する。その後、スコット・ドルフ海兵隊司令官を殺害、さらにゴルルコビッチをも裏切って殺害し、RAY試作機を強奪、タンカーを爆破、沈没させて逃走した。

この時点でオセロットが「愛国者達」のスパイである事が判明し、ロシアの再建に興味がない事がわかる。また、メタルギアRAY 強奪時「奪う?返してもらうのだよ」との発言が、シリーズの過去を描いた『メタルギアソリッド3』と関連している。

シャドー・モセス事件で切断された右腕はリキッド・スネークの腕を移植しており、右利きだったのを左利きに矯正している。劇中ではリキッドの意思がオセロットの意識を乗っ取ろうとする描写がある。

腕を移植した理由として「早撃ちの名声を失いたくなかった為」とリキッドに解釈されている(バンドデシネ版)。

バンドデシネ版では作中にリキッドの幻影が現れ、彼によって肉体を徐々に支配され、オセロットがそれに葛藤する描写が存在する。また、リキッドと共に、MGS3に登場したコブラ部隊のメンバー「ザ・ソロー」が登場し、オセロットを酷評する描写が存在する。腕にリキッドの意思が宿っていた事に関しては、リキッドが「俺達は普通の人間の肉体とは違う」とビッグボスのクローンであるが故の現象だと説明している。

物語の第二部となるプラント編では、ソリダス・スネークらと共に武装蜂起に参加するが、実はこの蜂起そのものが「愛国者達」の演習であり、オセロットはそのデータ収集を任されていた。最終的にリキッドに精神を乗っ取られたかのような言動を見せ、「愛国者達」を葬りに行くと言い残し、メタルギアRAY に乗って海中に姿を消した。

メタルギアソリッド4[編集]

移植した右腕の持ち主であるリキッド・スネークに意識、精神、人格を完全に乗っ取られたかのような言動をとり始めており、リキッド・オセロットと名乗り民間軍事会社を率い、愛国者達への蹶起を企てていた。リキッドのものを移植していた右腕は、機械式の義手に交換している。実際には精神を乗っ取られたのではなく、「愛国者達」に抗するため、腕の移植や催眠暗示などによって、オセロットがあえて自分を洗脳してリキッドのドッペルゲンガーとなったもので、この洗脳技術は S3 計画から生まれた物。

最終的にソリダスの遺伝子コードを利用して戦場監視システム SOP を完全掌握し、ソリッド・スネークが「愛国者達」人工知能 J.D. を破壊した事によりビッグボスの解放を実現する。その後、ソリッド・スネークと最後の対決を行い、スネークのもつ FOXDIE によって息を引き取った。その三重スパイに始まる諜報戦の駆け引きや並外れた頭脳とは裏腹にその人生は「ビッグボスへの忠誠」を貫いたともいえる。

なお、この最後の対決においてビッグ・ママ同様スネークにビッグボスの姿を重ねていたフシが見受けられる。

脚注[編集]

  1. ^ シャラシャーシカ (Sharashka) とは、旧ソ連の実験設計局の名称である。
  2. ^ 現実的には跳ね返った弾がどこに飛ぶかは予測不可能であり、非常に危険なものとされている。その為、銃(またはエアガン)を扱う者は、跳弾を発生させないよう大変な注意を要する。従って、跳弾をコントロールして、正確に敵を射抜くといった戦い方をするのは不可能である。
  3. ^ セリフを叫んでいる青野武は、本作シリーズではロイ・キャンベルを演じており、バック・トゥ・ザ・フューチャーではタイムマシンの開発者であるドクの吹き替えを担当している。