CQC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

CQC(Close Quarters Combat:近接格闘)とは、軍隊警察において近距離での戦闘を指す言葉である[1]。主に、個々の兵士が敵と接触、もしくは接触寸前の極めて近い距離に接近した状況を想定する。なお、"Close"は「近い」を意味する形容詞「クロース」であり「閉じる」を意味する動詞「クローズ」とは別語だが、日本語では「閉所格闘」や「閉所戦闘」の表記で、直訳されていない場合もある。

対比される概念にCQB(Close Quarters Battle:近接戦闘)があり、これは、おおよそ分隊以上の人数が約25メートル以下で敵と遭遇した状況を対象とする。「CQC/CQB」または「CQB/CQC」と総称されることもあり、CQC技術がCQB技術の一つに含められることもある。

銃火器を射撃することが困難な状況であるため、銃剣術や徒手格闘のほか、ナイフや打撃武器、紐などありあわせの道具を利用した武器を利用した技術に重点が置かれる。

テロなどの脅威が増す情勢下、CQBの一部として、ヨーロッパを中心に世界各国の警察、軍隊などにCQC戦術が重要視されるようになっている。

歴史[編集]

イギリスウィリアム・フェアバーン柔術中国武術などを基に編み出した「フェアバーン・システム」や「無音殺傷」(Silent Killing)は、CQCに特化した最初の格闘術であるが、当時はCQCといった呼び方は無かった。

フェアバーンが教えた技術は、その後、彼の弟子や各国の軍などにおいて改良され、現在に至っている。また、フェアバーンの弟子であるレックス・アップルゲートはCQCの世界的権威とされ、自身の技術を各国の軍や警察で指導した。

フェアバーン・システム以外にも、各国はそれぞれCQCにおける戦闘技術を研究している。

CQCを使ったメディア作品[編集]

ゲーム
主人公であるスネークが使用。ビッグボスの師匠であるザ・ボスがコブラ部隊所属時に隠密作戦行動に際して考案したとの設定が存在する。ピースウォーカーではナイフの代わりにスタンロッドを使用。

脚注[編集]

  1. ^ 日本では近接戦闘術と訳され、特にフィクションではCQCと言われるもの自体がマーシャルアーツの一種であるとされることがある

関連項目[編集]