メタルギア
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| ジャンル | ステルスゲーム、タクティカル・エスピオナージ・アクション |
|---|---|
| 対応機種 | MSX2、FC、MS-DOS、コモドール64、携帯電話、i-revo (Windows) 、PS2、GC、Wii |
| 発売元 | コナミ |
| 人数 | 1人 |
| メディア | ロムカセット (MSX2、FC) フロッピーディスク (MS-DOS、コモドール64) ダウンロード(携帯電話,i-revo) DVD-ROM (PS2) 光ディスク (GC) |
| 発売日 | MSX2: FC: MS-DOS・コモドール64: 携帯電話: |
| その他 | GC・PS2は他のゲームと共に収録 |
『メタルギア』(METAL GEAR)は1987年7月13日にMSX2用に発売されたステルスゲーム。
目次 |
[編集] 概要
『メタルギアシリーズ』の第1作。従来のアクションゲームとは異なり、「不必要な戦闘を回避し、敵から隠れながら進む」ゲーム。『メタルギアソリッドシリーズ』に登場するソリッド・スネークのFOXHOUND隊員としての初陣となった事件「アウターヘブン蜂起」を描く。
2005年発売のプレイステーション2用ソフト『メタルギアソリッド3 サブシスタンス』『メタルギアソリッド3 20周年廉価版』の付録としてMSX2版を元にした移植版が収録されている。また、2004年発売のゲームキューブ用ソフト『メタルギアソリッド ザ ツインスネークス』の限定版(日本発売分のみ)にはファミコン移植版が添付されている。
また、コナミのグループ会社が運営するポータルサイト・i-revoのゲームソフト配信サービスにおいてMSX版が供給され、専用エミュレータによってWindowsパソコン上でプレイすることが出来る。
そもそもMSXはゲーム機としての性能があまり高いものではないため、多数の処理を高速でこなさなくてはならないアクションゲームの開発はできなかった。しかしミリタリーアクションを作れと命じられていた監督の小島秀夫が、「戦闘シーンを作ることが困難なら、戦闘シーンを回避すること自体をゲームにすればいい」という逆転の発想をしたことで、「敵からひたすら逃げ回る」構想を経て「敵から隠れつつ進む」という画期的なシステムが誕生することになった。
2008年、「ステルス要素を完全に取り入れた最初のビデオゲーム」として、ギネス世界記録「GAMER'S EDITION 2008」に認定された[1]。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] ストーリー
80年代後半に、英雄的かつ狂人とも云われた1人の傭兵によって南アフリカの奥地に生まれた武装要塞国家「アウターヘブン」(OUTER HEAVEN)。今、この「アウターヘブン」で、全世界の軍事史を塗り変えてしまう程の恐るべき殺戮兵器が開発されているという。政府はこの謎の兵器の情報を収集すべく、ハイテク特殊部隊「FOXHOUND」の出動を要請する。
総司令官のビッグボスはこれに対し、部隊の最優秀兵士グレイ・フォックスを派遣。しかし数日後、調査を行っていたフォックスは「メタルギア…」という言葉を最後に消息を絶つ。
政府は再度「FOXHOUND」に出動を要請。ビッグボスはFOXHOUNDに入隊したばかりの新米隊員ソリッド・スネークを指名し、全てを託す。スネークに課せられた任務は、「アウターヘブン」に潜入し、行方不明となったフォックスを捜索して情報を得て最終兵器「メタルギア」を破壊することである。スネークは単身、FOXHOUND隊員としての初任務のため、戦場に向かう。
[編集] システム
軍事要塞ビルに潜入し、アイテムを収集しながらビル内を進み、破壊目標であるメタルギアを目指す。マップ移動は1画面ごとの切り替え式。キーボードのファンクションキー3つで選択できるアイテムや無線通信による仲間からの情報を活用しながらゲームを進める。ライフが無くなるとゲームオーバー。
主人公はアイテムをほとんど何も持たない状態でスタートし、アイテムや銃器などの武器も現地調達である。さらに、敵兵や監視カメラの視界に入ったり、発砲してその音を聞かれたりすると敵に発見され、その画面内にいる敵兵が襲い掛かかる上、画面外から敵兵が次々と出現する。そのため、最も重要なのは、敵兵に見つからずに潜入し、戦闘を避けて進むことである。
敵兵は銃器で倒す以外にもボタンによる殴打でも倒すことができ、敵兵に発見されていない状態で殴打で倒すとレーションや銃弾などのアイテムを入手できる。また、敵兵の視界範囲は真正面のみであり、移動アルゴリズムも画面ごとに一定。
本作のみのシステムとしてランクシステムが存在する。マップのどこかにいる捕虜と接触することにより階級が徐々に上昇していき、これに伴ってライフや所持銃弾の最大値が上昇していく。逆に捕虜を殺害すると低下する。最大レベルでないとジェニファーとの通信が行えず、ロケットランチャー、コンパスが入手できないほか、メタルギア破壊に必要な数の爆薬を持てない。最大レベルへの到達がクリアの必須条件である。
MSX版では、現在の主なセーブ手段と比べてかなり時間がかかるものの、カセットテープへのセーブ機能がある。
[編集] 主なキャラクター
- ソリッド・スネーク
- 優れた身体能力・頭脳を持つ新人「FOXHOUND」隊員。そしてメタルギアシリーズの主人公。行方不明となったグレイ・フォックスの探索とメタルギアの正体をつかむことを目的に単身、アウターヘブンに潜入する。
- グレイ・フォックス
- 「FOXHOUND」隊員のうち最も優秀な者のみに与えられる称号「FOX」を持つ男。スネークより先に「アウターヘブン」へ潜入、メタルギアの情報をつかんだ後、敵の捕虜となる。後に潜入してきたスネークにより助けられ、メタルギアの情報を伝える。
- ビッグ・ボス
- 「FOXHOUND」総司令官。無線によりスネークのサポートを行う。「アウターヘブン」を調査するためフォックスを、その後スネークを派遣する。しかし、最後には「アウターヘブン」の統率者が彼自身であった事が判明、スネークを送り込んだのも情報攪乱が目的だった。しかし、新米兵であるソリッド・スネークが活躍する事は予期しておらず、「アウターヘブン」の崩壊を許してしまった。終盤の発言である「これは命令だ!MSXの電源を切れ!」にちなみ、『MGS2』でも「ゲーム機の電源を切れ」という台詞が出たり、PS2復刻版でもビッグボスが「プレイステーション2の電源を切れ」と言ったりする。
- ドラゴ・ペトロヴィッチ・マッドナー
- 身長187センチ、体重77キロ。メタルギアの開発者。これが理由で、「アウターヘブン」の捕虜となる。東側の天才科学者。ロボットロジーの専門家。娘のエレンとアメリカへの亡命途中に「アウターヘブン」に捕まる。以後、娘を人質に取られ兵器開発を強いられる。TX‐11(サイバロイド)、TX‐55(メタルギア)の開発者。現在のロボット工学、パワード・ギア技術の基礎を築き「ロボット工学の父」と謳われる。アウターヘブン内にはドラゴの偽者が数人おり、スネークが来るとスネークもろとも足元の落とし穴に落ちようとする。
- エレン・マッドナー
- ペトロヴィッチ博士の娘。元ボリショイバレエ団の花形スター。父親のペトロヴィッチと共に「アウターヘブン」に幽閉される。
- カイル・シュナイダー
- 元建築設計技師、レジスタンスのリーダー。「アウターヘブン」の設計スタッフに参加させられていたが妻子を殺された事から地下活動に入る。鋭い洞察力と統率力でレジスタンス活動を展開する。主にアイテムの在り処を教えてくれる。要塞の内部構造に詳しい。終盤でアウターヘブンの統率者の正体を知ったため殺害されるが・・・。
- ジェニファー
- レジスタンス。「アウターヘブン」に捕らわれた兄を救うため、自らメディカル・スタッフのひとりとして潜入。物理的にサポートしてくれる。プライドが高い為、階級が最大の状態でなければ通信に出ない。
- ダイアン
- レジスタンス。元ポジティブ・パンク・バンド「THIN WALL」のボーカリスト。女の魅力を活かした諜報活動を行う。「アウターヘブン」の傭兵たちについて詳しい。主にボスキャラについての情報を教えてくれる。終盤でスネークを想っていた事を匂わせる発言をする。ダイアンが買い物に出かけている時は、ジョナサンというキャラクターが出てくるが、情報は何もくれない。
- ショット・ガンナー(携帯版及びPS2復刻版は、ショット・メーカー)
- 元スペツナズ。ライアット・ガンの名手。秘密の独房の番人をしている。
- マシンガン・キッド
- マシンガンの使い手。元SAS(スペシャル・エアー・サービス)の隊員。
- アーノルド (携帯版及びPS2復刻版は、ブラッディ・ブラッド)
- 「アウターヘブン」が開発したTX‐11型、サイバロイド。無敵の体を持つ。ロケットランチャーでないと倒せない。
- ファイヤー・トルーパー
- 元GSG-9(グレンツ・シェッツ・グルッペ9)の隊員。火炎放射器を小銃のように扱う。
- カワード・ダッグ(携帯版及びPS2復刻版は、ダーティ・ダック)
- 元過激テロ・グループ「エッグ・プラント」のリーダー。ブーメランを武器とする。ジェニファーの兄と捕虜2人を盾にスネークと戦う。
[編集] アイテム
[編集] 武器
- ハンドガン(ベレッタM92F)
- 一般の歩兵であれば1発で倒せる。サイレンサーを入手すれば銃声が鳴らなくなる。
- サブ・マシンガン(イングラムMAC-11)
- キーを押し続けることにより連射されるが、弾道がばらつく。ハンドガンと同様の弾薬を用いる。サイレンサー装備可能。
- グレネード・ランチャー(M79)
- 放物線を描いて飛ぶ擲弾を発射する。ハインドD、ブルタンクの破壊に必要。
- プラスチック爆弾
- セットしてから遠隔操作で爆破することのできる高性能爆弾。クリアに不可欠。
- 地雷
- 地面にセットし、踏むと爆発する。敵味方の判別はできない。
- リモコンミサイル
- 発射後に遠隔操作可能なミサイル。操作中は移動できない。
- ロケット・ランチャー(RPG-7V)
- 強力なロケット弾を発射可能になる。ある程度照準でコントロール可能。
- サイレンサー(携帯版及びPS2復刻版は、サプレッサー)
- ハンドガン、サブマシンガン使用時の発砲音を消すアイテム。入手すれば自動装備となる。
[編集] 装備品
- タバコ
- 最初に装備されている。一つだけ使い道がある。
- ダンボール
- 上から被ることで敵に発見されづらくなる。ビッグボスに無線すると「引越しでもするのか?」と言われる。
- レーション
- 簡易食料。使用するとLIFEが完全回復する。
- カード1~8
- 扉を開けるためのカードキー。敵に見つかった場合は「装備しているカードの番号+1」の人数を倒すことで潜入モードへ戻ることが可能である。
- 双眼鏡
- プレイヤーの現在位置を中心に上下左右の周辺マップを見ることが出来る。プラスチック爆弾で破壊できる壁は、破壊された状態で見られる。
- ガスマスク
- ガスが充満した部屋で、ダメージを受けなくなる。
- 発信器
- ストーリー途中で独房に閉じ込められる際に着けられる発信器。着けていると敵に発見されたままになり潜入モードへ戻ることができない。
- ボムブラストスーツ
- 爆弾処理用の対爆風装備。ビル1屋上に出るために必要。
- 落下傘
- ビル1屋上から中庭に降下できる。
- 敵ユニフォーム
- 敵兵の目を欺く。ビル2入口の警備をやり過ごすために必要。
- 毒消し
- 砂漠にいるサソリの毒を中和するために使用する。
- コンパス
- 砂漠で使用する。ビル3へたどり着くために必要。
- フラッシュライト
- 真っ暗な地下道を明るくする。
- アンテナ
- 妨害電波を無効にする。
- 赤外線ゴーグル
- 赤外線センサーを可視化する。
- 地雷探知機
- 画面上に地雷の位置を表示する。
- 酸素ボンベ
- 深い水中で酸欠を防ぐ。ダメージを受けないようになる。
- ボディ・アーマー
- 敵弾からのダメージを半減する。
[編集] ファミコン(FC)版
1987年12月22日発売。FC(海外はNES)への移植は、FC専業チームによって開発され、小島は全く関与していない。潜入方法・敵の配置・マップがほとんどMSX版と異なり、タイトルにもなっている肝心のメタルギアは名前だけ、実際に登場しない(代わりに、メタルギアとアウターヘブンを管理するスーパーコンピュータと対峙することになる)。特に敵の配置は、マップが切り替わった瞬間必ず見つかってしまうという致命的なミスが数箇所にわたって発生しており、批判が強い。
小島は、TGSの『MGS』発売前トークショーで「あれはやらないで下さい」と話し、ラジオでは「僕が携っていないFC版『メタルギア』は糞ですよ、糞」と発言している。
しかしこのFC版『メタルギア』は北米で大ヒットし、『メタルギア』のタイトルを広く知らしめるきっかけとしては、むしろMSX版よりもこちらのほうが強いものとなった。北米向けに、NES版だけのオリジナルの続編『Snake's Revenge』が制作される。開発は日本で行われ、小島は関与しない。その後に小島が書いた企画書をもとに、『メタルギア2 ソリッドスネーク』が制作される。
[編集] 関連項目
- ニューヨーク1997 - ジョン・カーペンターが監督した1981年の映画。本作制作において小島が影響を受ける。
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
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