マツダ・MPV

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

MPV(エムピーブイ) はマツダが製造・販売するMPVMulti Purpose Vehicleの略でミニバンの同義語)型の普通乗用車である。同社のロードスター同様、自動車のスタイルの呼称をそのまま車名に用いている車種である。

目次

[編集] 歴史

[編集] 初代(1988年-1999年。国内は1990年-1999年)

初代MPV(前期型フロント)
初代MPV(前期型フロント)
初代MPV(前期型リア)
初代MPV(前期型リア)
  • 1988年 - 北米向け専用車として生産開始。全幅は1825mmと幅広いものの、全長は4465mmと意外にも短い。ルーチェをベースとしたFRだった。プラットフォームマツダ・LVプラットフォームを採用。ちなみにリアドアのウィンドウは固定式だった。変速機は後に追加される多くのグレードも含めて全てコラム式4速オートマチックのみ。
  • 1990年2月 - 国内販売開始。エンジンはV6・3000ccの本革仕様のみ。
  • 1990年10月 - ファブリックシート仕様車の廉価版を追加。高級車的な位置から大衆的になっていくのはここから。
  • 1991年11月 - マイナーチェンジでアンフィニMPV(Ẽfini MPV)へ改称。
  • 1995年1月 - オデッセイに対策するための2.5L直4エンジン搭載車と同エンジン搭載の5人乗り車を追加。
  • 1995年10月 - ビッグマイナーチェンジ。内容はフロントオーバーハングヘッドライトがすまし顔から泣き顔へ。バックアップランプの位置をバンパーからバックドアに変更。インパネデザインの大幅リニューアル。2500ccWL型のディーゼルターボ搭載車追加。センターデフロック、二輪駆動から四輪駆動へ走行中に切替が可能なスーパーデュアル4WD搭載、さらに最低地上高が引き上げられたグランツシリーズ追加など(グランツシリーズはディーゼルのみ)。あまり知られていないことだが、この機構によりグランツシリーズは中途半端な悪路走破性を持つSUVよりも数段上のオフロード走破能力を備えていた。しかもフォグランプステー、サイドステップなどが取り付けられる4WDジャケットというオプションパッケージはおろか、三菱・パジェロなどのSUVでしか見られなかった傾斜計、方位計、外気温度計までオプション装備となっていた。リアドアウィンドウもパワーウィンドウによる開閉式に改められ、2-3-3シートレイアウトを持つ8人乗り仕様が追加された。
  • 1997年10月 アンフィニ店の廃止に伴うため再びマツダMPVに戻された。CIマークもマツダのMをモチーフにしたものに変更された。

[編集] 2代目(1999年-2006年)

2代目MPV(前期型)
2代目MPV(前期型)
2代目MPV(中期型)
2代目MPV(中期型)
2代目MPV(後期型)
2代目MPV(後期型)
  • 1999年6月24日 - 11年ぶりのフルモデルチェンジを行う。キャッチコピーは「最高の時間を運ぶもの
  • 1999年11月 - 4WDを追加(V6車)し、2000年1月より発売。
  • 2002年4月 - マイナーチェンジを行い、前後ランプを丸型へ変更。後期型MPVの最大特徴である電動両側スライドドアをオプション設定し、エンジンを後にアテンザに搭載される新開発のMZR型直4・2300ccとトリビュートに搭載されているV6・3000ccに変更した。同時にV6車の変速機は5ATに進化した。同時に会社のキャッチコピーである「ZOOM-ZOOM」の宣伝開始。
  • 2002年12月 - エアロパーツ・ローダウンサスペンションなどを装着した特別仕様車「Aeroremix(エアロリミックス)」を設定。
  • 2003年10月 - ビッグマイナーチェンジを行い、前後ライトをさらにスポーティーにし質感を高めた。また2300ccのエンジンの性能もアップした。2002年に追加された特別仕様車「Aeroremix」はカタログモデルに昇格。
  • 2004年9月 - 一部改良を行いRX-8に先行採用されたリトラクタブルキーとイモビライザーを全車標準装備とした(イモビライザーは「B」のみ除く)。

初代モデルは国内ではそれほど支持は得られなかったが、この2代目は独特のおおらかな雰囲気や使い勝手の良さでヒットモデルに成長し、デミオとともに国内販売の大黒柱となった。また度重なる改良で商品力を低下させなかったこと 国産車最大級だった値引き幅(80万円引きされたケースもあったという)されたもその要因だろう。

[編集] 3代目(2006年-)

マツダ・MPV
フロント
 
 
リア
 
[[Image:|250px]]
 
メーカー マツダ
 
親会社
 
製造国 日本の旗日本
 
製造期間 2006年-
 
設計統括
 
デザイナー
 
乗車定員 8名
 
ボディタイプ ステーションワゴン
 
ハイブリッド
 
エンジン 直列4気筒DOHC/直噴ターボ
 
モーター
 
最高出力/トルク
 
最高出力 120kW(163ps)/6500rpm(N/A)
180kW(245ps)/5000rpm(ターボ)
 
最大トルク 203N・m(20.7kg・m)/3500rpm(NA・FF)
210N・m(21.4kg・m)/4000rpm(NA・4WD)
350N・m(35.7kg・m)/2500rpm(ターボ)
 
変速機 4AT/5AT/6AT
 
駆動方式 FF/4WD
 
サスペンション 前:マクファーソンストラット
後:マルチリンク
 
全長x全幅x全高 4860×1850×1685mm
 
全長
 
全幅
 
全高
 
最低地上高 155mm
 
ホイールベース 2950mm
 
車両重量 1730-1950kg
 
乾燥重量
 
総重量
 
最大積載量
 
燃料タンク容量 {{{燃料タンク}}}
 
燃費 12.2-9.4km/l(10・15モード)
 
 
 
別名
 
先代
 
後継
 
姉妹車/OEM
 
車台共有車
 
同クラスの車
 
  • 2006年2月2日 - 発表。キャッチコピーは「DRIVER'S MPV
    • エンジンはV6が廃止され、全車直4、2.3Lの自然吸気またはV63L級エンジンの代わりともいえる「DISI」と呼ばれるガソリン直噴ターボエンジンとなった。ターボはCX-7と同じくトルク重視のチューニングとなっている。トランスミッションは4WDとターボが6AT、自然吸気のFFが4ATと組み合わされる。プラットフォームマツダ・LYプラットフォームを採用。
    • 輸出仕様のネーミングは「Mazda 8」となり、香港を皮切りに、アジア、欧州へ輸出される模様。なお、北米での販売は打ち切られ、代わってクロスオーバーSUVCX-9が後継車種として投入される。
    • マツダ車で初めてテレマティクスサービスのマツダ G-BOOK ALPHAを採用した(2003年にマツダはトヨタ自動車とG-BOOK関連において提携した)。
    • 先代に比べボディサイズは大型化されたが、最小回転半径は同じ5.7mにとどめた。2代目日産・プレサージュと同様全車8人乗りとなったが、セカンドシ-トにはベンチにもキャプテンにもなるKARAKURIシ-トが引き続き採用されている。座面幅を拡大することで、ベンチ時の3人掛けを可能にしている。
    • サ-ドシ-トの格納方式は床下格納から前倒し式に変更された。また6:4分割格納が可能になった。
  • 2008年1月15日 - マイナーチェンジ
    •  フロント部位の手直しが行なわれ、メッキが採用された。
    •  FFのミッションの多段化(4速→5速)により、スムーズな加速と静寂性の向上、低燃費を実現。
    •  全車のサスペンションのセッティングを見直し、乗り心地に磨きをかけた。
    • 2008年4月から従来使用されていたトヨタ・センチュリーに代わる広島県の公用車として4WDモデルが採用されることになった。

[編集] 製造

[編集] ライバル車種

3ナンバーサイズのLクラスミニバンがライバルになる。特にオデッセイとは熾烈な争いを続けている。

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク