マツダ・プロシードマービー

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マツダ・プロシードマービー
UV56R/UV66R/UVL6R型
フロント(後期型、CIマーク導入後)
リア ベースグレード(後期型)
ボディ
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 四輪駆動(パートタイム方式)
パワートレイン
エンジン G6-E 2,605cc 直列4気筒OHC12バルブ
G5-E 2,494cc 直列4気筒SOHC12バルブ
WL-T 2,499cc 直列4気筒OHC12バルブICターボディーゼル
最高出力 2,605cc 120PS/4,500rpm
2,494cc 120PS/4,500rpm
2,499cc 125PS/4,000rpm
最大トルク 2,605cc 20.6kg・m/3,500rpm
2,494cc 20.1kg・m/4,000rpm
2,499cc 30.0kg・m/2,000rpm
変速機 5速MT
4速AT
サスペンション
ダブルウイッシュボーン式トーションバーばね
半楕円リーフ式
車両寸法
ホイールベース 3,000 mm
全長 4,990 mm
全幅 1,810 mm
全高 1,815 mm
車両重量 1,760 kg
その他
ブレーキ F ディスク
R ドラム
データモデル Sパック(後期型、ガソリン車)
系譜
先代 無し
後継 無し
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プロシードマービーProceed Marvie )は、マツダ1990年代に製造・販売していたSUVである。

登場の背景[編集]

マービーの生きた1990年代は2代目パジェロが巻き起こしたRVブームの真っ只中。自社のラインナップにSUVがないことが痛手となった時代。事実、今までSUVを作ってこなかったホンダスバルいすゞ自動車からSUVの供給を受けたほど。マツダも例外ではなく、国内向けのSUVを必要としていた。そこで、主に海外で販売されBシリーズとして親しまれていたプロシードをベースにプロシードマービーを開発した。

歴史[編集]

1991年1月
発売。グレードは、MTの「ベースグレード」(ガソリン車)のみ。当時としては珍しく背面タイヤを装着していないSUVであった。
1992年4月
AT車追加。
1992年9月
特別仕様車「カスタムエディション」発売。
1994年2月
特別仕様車「ワイルドブリーズII」発売。
1994年8月
特別仕様車「スペシャルエディション」発売。
1995年2月
特別仕様車「ワイルドブリーズIII」発売。
1996年3月
マイナーチェンジ。フロント回りを一新し新グレード「Sパック」を追加。ターボディーゼル車も選べるようになり、ガソリン車は2,605ccから2,494ccに変更。これは500cc刻みである日本の自動車税制を考慮した結果であり、これにより税金面で有利になった。
1997年
新しく制定されたCIマークのエンブレムが装着される。

ギャラリー[編集]

販売[編集]

販売当初、国産クロカン車の三種の神器とされた「5ドア・ディーゼル・AT」のうち2つ(ディーゼル・AT)を欠いていたことに加え、そもそもの知名度の低さ、また、当時のマツダの販売力の無さも重なり販売は芳しくなかった。

さらに、1995年までの販売体制はプロシードの一部門でしかなく、つまり、2ドアピックアップの「プロシードキャブプラス」5ドアSUVの「プロシードマービー」が同じカタログに書かれるという現象が起きていた。なおこの現象は1996年のマイナーチェンジ以降解消している。

1991年1月時点での国産クロカン車寸法比較表
車名 全長
(mm)
全幅
(mm)
全高
(mm)
ホイールベース
(mm)
重量
(kg)
定員
(名)
マツダ・プロシードマービー (UV66R型・ベースグレード) 4,950 1,720 1,800 3,000 1,740 7
三菱・パジェロ (V43W型・スーパーエクシード) 4,650 1,785 1,870 2,725 2,040 7
トヨタ・ランドクルーザー (FJ80G型・ワゴン VXリミテッド) 4,970 1,900 1,900 2,850 2,220 8
日産・サファリ (VRGY60型・バン エクストラ ハイルーフ グランロード) 4,885 1,930 1,985 2,970 2,060 5
いすゞ・ビッグホーン (UBS55FW型・スペシャルエディションバイロータス ロング ハイルーフ) 4,470 1,650 1,950 2,650 1,820 5
スバル・ビッグホーン (UBS55FWRS型・イルムシャーR ロング) 4,550 1,760 1,845 2,650 1,850 5

特別仕様車[編集]

カスタムエディション
1992年9月発売。フロントフォグランプや15インチのアルミホイールを備えた上級仕様車。AT、MTともに設定。
ワイルドブリーズII
1994年2月発売。テント等の専用装備が与えられる。AT、MTともに設定。
スペシャルエディション
1994年8月発売。アイバワークス製の大型ステンレスグリルガードやロングルーフレール、大型フォグランプ等を装備。AT、MTともに設定。
ワイルドブリーズIII
1995年2月発売。IIよりも装備が充実化。特にインテリアでは専用ファブリックシートや、シースルーヘッドレスト等を装備している。AT、MTともに設定。

車名の由来[編集]

英語の「Proceed」(前進する)+造語の「Marvie」(海の生活)から。楽しいアウトドア生活をイメージさせる海国日本に相応しい名前として命名された。「Mar」とは、スペイン語でを、「Vie」とは、フランス語で生活人生を意味する。

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]