いすゞ・ビッグホーン

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いすゞ・ビッグホーン(BIGHORN)は、かつていすゞ自動車製造販売していたSUVである。

目次

[編集] 概要

1981年より販売開始。形式名については後述する。

日本における、乗用車のコンポーネントを流用したSUVの草分けだが、当初は装備も貧弱なうえ、貨物登録のみで商品力が弱く、国内マーケットには理解されないまま、販売が伸び悩んだ。

また、フロントマスクがあまりにもレンジローバーの意匠と似ていたため、英車礼讃の評論家に「プアマンス・ローバー」と巷間陰口を叩かれ、イメージが低下した時期もあった。いすゞはこの後、1983年発表の大型バス、「いすゞ・キュービック」でもフランスベルリエ(後のRVI ルノー トラックス)・PR100のフロント周りをそっくりいただき、またしても大変な批判を浴びることになる。

その後、三菱・パジェロトヨタ・ハイラックスサーフの躍進によりSUVブームが起こるが、ビッグホーンは常に2車の後塵を拝する存在に甘んじた。

初期のUBS52系は、乗用車系の容量不足のフロントサスペンションとドライブトレーンに起因する耐久性の低さが大きな問題であったが、サスペンションの設計変更を行い、エルフのエンジンとドライブトレーンを流用したUBS55系以降はその弱点を克服した。

メディアへの露出が増えてるようになると、ごく自然なドライビングポジションや、軽快でクセの無いハンドリング、そして、クロスカントリーカーとしての悪路走破性など、素性の良さが認められ、次第にマーケットに受け入れられていった。その一方、開発費不足から、室内の改良までは手が回らず、販売台数が伸びたことで、居住性や利便性への不評は、逆に増える結果となった。

1980年代末から、SUVを持たないメーカーやGMグループ各社に対して、いすゞのOEM車の主力として、アキュラを含む、ホンダ・ホライゾンスバル・ビッグホーン、GMはシボレー・トゥルーパーオペルボグゾールへはモントレー、ホールデンではジャッカルーの名で販売された。

いすゞの乗用車事業撤退後は主力車種となるが、2002年のSUV事業撤退に伴い、日本国内向けの製造は終了となった。その後はいすゞやGM系海外メーカー向けなどの輸出専用車として製造されていたが2003年に輸出向けも製造終了となった。

型式の「UBS」はビッグホーンの車両形式で小型ボンネットトラックと言う意味である。

[編集] 歴史

[編集] 初代

いすゞ・ビッグホーン(初代)
北米向けトゥルーパー
リア
初代フェイスリフト後
メーカー {{{メーカー}}}
親会社 {{{親会社}}}
製造国 {{{製造国}}}
製造期間 1981年-1991年
設計統括 {{{設計統括}}}
デザイナー {{{デザイナー}}}
乗車定員 5人(4人)
ボディタイプ 2ドア ソフトトップ,SUV
4ドア SUV
ハイブリッド
エンジン 4JB1-T 水冷 直噴ディーゼル 直4 OHC インタークーラーターボ 115ps/24.0kgm など
モーター
最高出力/トルク {{{最高出力/トルク}}}
最高出力 {{{最高出力}}}
最大トルク {{{最大トルク}}}
変速機 5速MT
駆動方式 4WD
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:半楕円リーフリジッド
全長x全幅x全高 {{{全長x全幅x全高}}}
全長 4470mm(4120mm)
全幅 1650mm(1650mm)
全高 1815mm(1820mm)
最低地上高 {{{最低地上高}}}
ホイールベース 2650mm(2300mm)
車両重量 1760kg(1690mm)
乾燥重量 {{{乾燥重量}}}
総重量 {{{総重量}}}
最大積載量 {{{最大積載量}}}
燃料タンク容量 {{{燃料タンク容量}}}
燃費 {{{燃費}}}
備考 データは最終型90年2月のロング2.8DTスペシャルエディションbyロータス5MT、()はショート2.8DTイルムシャー
別名 {{{別名}}}
先代
後継
姉妹車/OEM {{{姉妹車}}}
車台共有車 {{{同車台}}}
同クラスの車 {{{同クラス}}}
-自動車のスペック表-

[編集] 車種展開

  • 型式 : ガソリン車がG200エンジン搭載のUBS13、4ZC1エンジン搭載のUBS12、4ZE1エンジン搭載のUBS17、ディーゼル車がC223エンジン搭載のUBS52、4JB1エンジン搭載のUBS55であった。
  • ボディバリエーション
    • ショートホイールベース : 4120×1650 (1760)×1815 (1845)mm,括弧内はワイド仕様車。バンパー形状の違いにより全長が、タイヤ外径の違いにより全高が若干異なる。全幅はオーバーフェンダーの有無による。
      • 2ドアソフトトップ(貨物・4ナンバー)
      • 2ドアメタルトップ(貨物・4ナンバー、乗用・5ナンバー)
    • ロングホイールベース : 4470×1650 (1760)×1815 (1845)mm,括弧内はワイド仕様車。バンパー形状の違いにより全長が、タイヤ外径の違いにより全高が若干異なる。全幅はオーバーフェンダーの有無による。
      • 2ドアソフトトップ(貨物・4ナンバー)
      • 2ドアメタルトップ(貨物・4ナンバー、乗用・5ナンバー)
      • 4ドアメタルトップ(貨物・4ナンバー、乗用・5ナンバー)
      • 4ドアメタルトップハイルーフ(乗用・5ナンバー)キックアップルーフ(後半のみハイルーフ)形状。スペシャルエディション・バイ・ロータスのみミドルまたはハイルーフ選択可。
      • 4ドアワイドメタルトップ(貨物・1ナンバー)、(普通乗用・3ナンバー)

[編集] エンジン

[編集] 装備等

  • 足回り : 前輪がトーションバースプリング・アッパーIアームのダプルウィシュボーンで、後輪がリーフスプリング・リジッドである。
  • トランスファー : 副変速機を持つオーソドックスなパートタイム式である。
  • 車両重量 : 初期のワゴン・ロングは、1550kg程度であったが、最終モデルでは各部の強化と装備の追加により1820kgへと増大している。

[編集] 変遷

エンジンは、73psのC223ディーゼルエンジンと105psのG200ガソリンエンジンの2種類で、どちらも直列4気筒。
ボディのバリエーションはショートとロング、2種類のホイールベースと、ソフトトップ、メタルトップ(バン)の組み合わせで4種類、全て2ドアで貨物登録(4ナンバー)であった。
ノンターボのディーゼル、ガソリンエンジンともに、117クーペと同じもので、かなり非力であった。
  • 1984年1月非力を改善する為、ディーゼルエンジンにターボチャージャー装備のC223-T(87ps)を追加。しかし、ターボ化によって後にミッションとデフにトラブルが多発することとなり、これはエンジンが4JB1に変更されるまで続いた。
    また、後席の居住性を改善したワゴン(乗用登録、5ナンバー)が追加される。同時に車名からロデオ名が消え、単に『ビッグホーン』となる。
メッキモールを配した日本国内のエクスポートとほぼ同じ外観のトゥルーパーLS
  • 1987年1月フロントのデザイン変更。ワイドトレッド化とサスペンションの大幅改良。ソフト・ハードの二種類のサスペンションとさらにLSグレードにアジャスタブルショックアプソーバーを採用。
  • 1987年10月イルムシャー(イルムシャーチューンの足回りとレカロシートとモモステアリング)と後のスペシャルエディション・バイ・ロータスの布石となる、エクスポート(北米向けのラグジュアリースペック)を追加。
    • ディーゼルエンジンをエルフで評判の良い、2.8Lの「直噴」4JB1-T(110ps)に変更。排ガス値の関係で小型貨物登録(4ナンバー)となる。同時に、やはりエルフ系のマニュアルトランスミッションとデフを流用し、容量をアップ。
    • ひかりものを廃した外観や、205R16の大径細身タイヤがかもし出す欧州テイスト(ジェミニ効果も手伝った)などで話題となるが、室内の使い勝手や居住性(ステッキ型のパーキングブレーキ、フルモードでは無いエアコン、吹き出し位置の悪いヒーターダクト、すきま風など)は手付かずのままで、客層を広げた分、逆に評判を落とす結果となった。
  • 1988年6月 イルムシャーRを追加。ワイドタイヤとオーバーフェンダー、ブラッドレイ・アルミホイールを装備したモデル。全幅が1700mmを超え、登録は普通貨物(1ナンバー)となる。
  • 1988年11月イルムシャーGSを追加。
    • Gはそれまで輸出専用だった4ZE1、4気筒2.6Lガソリンエンジンを搭載、登録は普通乗用(3ナンバー)となる。
    • Sは大量のEGRによってNOx値を下げ、小型乗用登録(5ナンバー)としたモデル。
    • ディーゼルエンジンは全てインタークーラー付きの4JB1-T(115ps)となる。イルムシャーはオーバーフェンダーを装着し、全幅が100 mm 拡大。
  • 1989年11月スペシャルエディション・バイ・ロータス追加。エクスポートイルムシャーG廃止。
  • 1990年5月ロングボディーワゴンに4速AT追加。

[編集] 2代目

いすゞ・ビッグホーン(2代目)
初期型
中期型
後期型ディーゼル
メーカー {{{メーカー}}}
親会社 {{{親会社}}}
製造国 {{{製造国}}}
製造期間 1991年-2002年
設計統括 {{{設計統括}}}
デザイナー {{{デザイナー}}}
乗車定員 7人
ボディタイプ 3ドア/5ドア SUV
ハイブリッド
エンジン 4JG2-T ディーゼル 水冷 直4 インタークーラー付ターボ 125ps/28.0kgm など
モーター
最高出力/トルク {{{最高出力/トルク}}}
最高出力 {{{最高出力}}}
最大トルク {{{最大トルク}}}
変速機 5速MT
駆動方式 パートタイム4WD
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:4リンクリジッド+センターアーム
全長x全幅x全高 {{{全長x全幅x全高}}}
全長 4660mm
全幅 1835mm
全高 1840mm
最低地上高 {{{最低地上高}}}
ホイールベース 2760mm
車両重量 1990kg
乾燥重量 {{{乾燥重量}}}
総重量 {{{総重量}}}
最大積載量 {{{最大積載量}}}
燃料タンク容量 {{{燃料タンク容量}}}
燃費 {{{燃費}}}
別名 {{{別名}}}
先代
後継
姉妹車/OEM {{{姉妹車}}}
車台共有車 {{{同車台}}}
同クラスの車 {{{同クラス}}}
-自動車のスペック表-

[編集] 車種展開

型式はガソリン車が6VD1エンジン搭載のUBS25、6VE1エンジン搭載のUBS26、ディーゼル車が4JG2エンジン搭載のUBS69、4JX1エンジン搭載のUBS73である。 それに続くDはショートホイールベース、Gはロングホイールベース、末尾のWはワゴンの記号となる。例えばUBS25DWと表記されると、25(マイナーチェンジ前のガソリン車)でD(ショート)の車両、つまり設定されているイルムシャーRSと特定できる。
全て乗用登録であり商用グレードは無い。

  • 2ドアショートホイールベース
    • 4230 (4290)×1745 (1835)×1835mm。全長の括弧内は1998年のフェイスリフト後の数値。全幅の括弧内は1995年マイナーチェンジモデルより設定されたオーバーフェンダー付き車。
  • 4ドアロングホイールベース
    • 4660 (4750)×1745 (1835)×1845mm。全長の括弧内は1998年のフェイスリフト後の数値。全幅の括弧内は1995年マイナーチェンジモデルより設定されたオーバーフェンダー付き車。
  • 車両重量 : イルムシャーRS(5MT)の1,780kgからロータスSE(ディーゼル7人乗り)の2,170kgまで。

[編集] エンジン

エンジンの項を参照

[編集] 装備品

  • 足回り : 前輪がダプルウィシュボーンとトーションバースプリングで、後輪が4リンク+コイルスプリングリジッドアクスルであるが、横方向の位置決めを一般的なラテラルロッド(パナールロッド)とし、デフ上にセンターIアームを追加し、オフロードでの大きなホイールトラベルに対応し、フロントサスペンションの伸びの少なさを補っている。
  • トランスファー : 副変速機を持つオーソドックスなパートタイム式がメインで、1995年のマイナーチェンジで、トルク オン デマンド(TOD)と呼ぶトルクスプリット4WD(スタンバイ4WD)が追加された。
  • タイヤサイズ : 標準装着のタイヤサイズは245/70R16の一種類。ホイールはPCD139.7(5 1/2インチ) 6H オフセット+38 ハブ径100mm。
  • シート : 定員はロングが2列5名または3列7名(購入時に選択できる。ただし選択できない例外有り)。ショートは初期は4名だったが、5名に変更された。ロータス系はアームレスト付きのキャプテンシート、イルムシャー系はレカロシートを装着。ロータスSEでは革シートが標準またはオプションで選択できた。1995年5月のマイナーチェンジで、レカロシート装着車以外はフルフラットにすることが可能となった。
  • ABS : 初期のBASICでは選択できなかったが、オプション設定された。後に標準装備。4センサー3チャンネル制御。
  • エアバッグ : 1996年8月のマイナーチェンジで追加された。フルサイズの両席エアバッグがオプション設定。後に標準となる。
  • バックドア : 7対3の分割横開き式のバックドア。
  • インストゥルメントパネル : 1995年5月のマイナーチェンジ前は、いすゞ独特の操作系だったが、それ以降は一般的な操作系に変更された。いずれにしても2DINのナビやAV機器は取付できない。


[編集] 変遷

  • 1991年12月フルモデルチェンジを受ける。当初はロングホイールベースのみで、翌年ショートホイールベースが追加される。全幅はオーバーフェンダー無しで1745 mm と、3ナンバーサイズとなる。
    • 登場時よりサイドアンダーミラーを装備する。長いアームと凸面鏡を用いた実用的なものであった。
    • ショートボディーは当初は4人定員だったが、1993年9月の一部変更(セミマイナーチェンジ)の際に5人定員に変更された。
    • 4WD機構は、FRをベースとした、リアセンタースルートランスファーを使った、オーソドックスなパートタイム式。上級グレードはオートマチックフリーホイールハブを装備し、下級グレードはマニュアルフリーホイールハブとした。センターデフが無いため、μの高い路面ではタイトコーナーブレーキング現象が発生する。
    • グレードは、ロータスイルムシャー、LS、BASICが有り、ロータスとイルムシャーはそれぞれのチューナーによりチューンされた足回りを設定した。
    • ハンドリングバイロータス:ロータスチューンの足回りを持つ。しなやかにロールする足回り。内装関係ではキャプテンシート等ラグジュアリーに振ったもので、1993年9月の一部変更(セミマイナーチェンジ)の際に、サードシートを省略した5名定員仕様やフルオートエアコンや本革4ウエイパワーシート(シートヒーター内蔵)を標準装備したロータスSE(サードシートを備えた7名定員仕様のみ)が追加される。外装関係では、メッキモールとヘッドランプワイパーアンドウォーシャーが特徴。
    • イルムシャー:イルムシャーチューンの足回りを持つ。スパルタン性があることはもちろんのこと、スポーティーカー顔負けのロールを抑えた足回りと、悪路では後輪の追従性を向上させるスタビライザークラッチ(解除機構)を装備。内装ではシートヒーター付きレカロシート、外装ではヘッドライトワイパーアンドウォーシャーが備わる。
    • イルムシャーRS:ショートホイールベースにV6ガソリンエンジンを組み合わせたホットモデル。イルムシャーに比べるとさらにスパルタンモデル性が強いことはもちろんのこと、チーム青柳が1994年のパリダカールラリーの市販車無改造部門のマラソンクラスに参戦し、1994年のパリダカールパリラリーのマラソンクラスで優勝した。
    • LS:LSはかつては上級グレードの名称であったが、この頃には必要な装備が一通り備わった標準的なグレードとなっている。後に特別仕様車のLSフィールドスターが商戦毎にでることとなり、XSプレジールにつながる。
    • BASIC:パワーウィンドーすら省略したベースグレード。ただ、このBASICも1992年9月の一部変更の際に、パワーウィンドー等がオプション設定された。なお、BASICは、1993年9月の一部変更(セミマイナーチェンジ)で廃止された。
    • ディーゼルエンジンは、排ガス対策の為、前モデルの直噴式から副室式に戻され、分配式の燃料噴射ポンプで、ターボインタークーラーを備え、125PSを発揮する4JG2型となり、ガソリンエンジンは、クロスカントリー車両としては初のV6 DOHCで200PSを発生する6VD1型の、2種類のエンジンが設定された。また、ディーゼルエンジンは、1993年9月のセミマイナーチェンジ(一部変更)で、クロスカントリー4WD車としては、初めて平成6年排出ガス規制に適合した。
    • 主力は、ディーゼルエンジンで、ガソリンエンジンはロータスと、イルムシャーRS(ショートボディーのホットモデル)でしか選択ができなかった。(ガソリンエンジンとマニュアルトランスミッション(MT)は、イルムシャーRSでしか選択できなかった)
  • 1995年ビッグマイナーチェンジを受ける。ディーゼルエンジンが電子制御の燃料噴射ポンプに変更される。本来はここで、コモンレール直噴エンジンの搭載を予定していたが、ゼクセル側の開発遅れから、先送りとなった模様。そのため、同クラスでは、トヨタ・ランドクルーザープラド1KZ-TEの後塵を拝する事となる。
    • オーバーフェンダーを装着したモデルを追加設定(イルムシャーワイド、XSプレジール)。オーバーフェンダー装着車のトレッド変更は、他社の様にホイールのオフセットのみで済ませず、サスペンションアームやホーシングを延長し、ハブ側の取付面を外出しにすることで対応している。そのため、純正ホイールのオフセットはノーマルフェンダー車と変わらない。
    • XSプレジール(量販グレード)を追加。
    • インパネをデザイン変更。
    • サイドアンダーミラーを車両前方も確認できるように変更。(前モデルとの識別ポイント)
    • TOD(トルク・オン・デマンド)と呼ばれるトルクスプリット4WD機構をロータスSEに設定。1996年8月にイルムシャーII、XSプレジールIIというTODを設定したグレードが追加された。
    • ディーゼルエンジンを従来の機械式燃料噴射ポンプから大気圧センサーまで備えた電子制御式燃料噴射ポンプに変更し、ターボチャージャーも最適化した。その為125PSから135PSへパワーアップし、黒煙が殆ど発生しなくなった。
    • シフトオンザフライと呼ばれる走行中に2WDと4WDを切り換えできる機構を装備した。(一部グレードにはオプション設定)
    • ロータス:オーバーフェンダー無し。キャプテンシート標準装備。ロータスSEは、本革シートはオプションとなるが、TODを標準装備。
    • イルムシャー:オーバーフェンダーとレカロシートを標準装備。
    • XSプレジール:オーバーフェンダーを標準装備。エアコンがマニュアルエアコンであったり、ガラスが無着色ガラスである等の廉価版。
    • LS:オーバーフェンダー無し。最廉価モデル。
  • 1998年フェイスリフトを実施。ディーゼルエンジンをDOHC・コモンレール式燃料噴射ポンプ(4JX1)へ変更。ガソリンエンジンの排気量アップ(6VE1)。登場から7年半で、モデルサイクルの長いクロスカントリー車ではあっても本来ここで、フルモデルチェンジを実施するべきだが、いすゞの株価が額面割れするなど、この当時の業績は危機的状況下にあったことからマイナーチェンジにとどめざるを得なかった。
    • フロントのデザイン変更。(グリル、ヘッドライト、フロントバンパー)
    • ディーゼルエンジンは、コモンレール式直噴エンジンとなり、160PSとなる。バランサーシャフトが追加され振動が減少した。下手なガソリンエンジン車より走行性能は高い。
    • ガソリンエンジンは、排気量を3.5Lにアップし、出力が230PSに向上した。点火方式はダイレクト イグニション式となる。
    • XSプレジールがプレジールへと名称変更され、TODを搭載したものはプレジールIIとなる。ガソリンエンジンも選択できるようになり、国内では稀有なマニュアルトランスミッションとの組み合わせも設定される。
    • イルムシャーシリーズは廃止され、その変わりとして、プレジールにスポーツパッケージ(レカロシートとスポーツサスペンション、スタビライザークラッチのセットオプション)が設定された。

[編集] 2001年モデル

2001年にビッグホーン最後の改良が行われた。目標販売台数はビッグホーンシリーズ全体で 300 台/月に設定。

(1)グレードの展開

従来の5グレードから、最上級グレード「ロータスSE」、量販グレード「プレジールII」、新規設定のお買得グレード「フィールドスター」の3グレードに集約。

  • ロータスSE スタイリッシュな18インチタイヤ + アルミホイールの採用。(プレジールIIにもメーカーオプションとして設定)や、高級感のある本革シートの標準化により、プレステージ&ラグジュアリー性を高めた最上級グレード。木目調パワーウィンドウベゼル(フロント/リア)を採用し、ステアリングのホーンベゼル及びインパネの木目部分と併せて、高級感・一体感を演出している。また、本革シートを標準装備。
  • プレジールII 充実した装備、オーバーフェンダーによるスポーティなイメージを持つ、量販グレード。
  • フィールドスター 取り回し易いナローボディと実用面での十分な装備を備える、お買得感の高いグレード。ディーゼル車にのみM/Tの設定あり。

(2)エンジン/メカニズム

エンジンは、3.5L V6ガソリンエンジンと、3.0L 直4ディーゼルエンジンの2種類を設定。

  • 《ガソリンエンジン (6VE1型、V6、3.5L)》
    • コンピューターの高性能化(32ビット化)、燃焼タイミングの最適化を施すと共に、触媒の改良により、排出ガスのクリーン化を実現した。この結果、低排出ガス車認定制度に基づく「良-低排出ガス(平成12年基準排出ガス25%低減レベル)」 を達成した。
    • イオンセンシング式イグニションシステムを採用し、各気筒毎の燃焼状態を直接検知、最適な点火時期の設定を実現した。
    • 電子制御スロットルを採用し、自然でリニアなアクセルワークを実現した。
    • オートクルーズを標準設定し、高速道路走行などでのイージードライブを可能にした。
    • 燃費は、ロータスSEの場合で、7.4km/L から 7.6km/L (10・15モード)に向上した。
    • エンジンヘッドカバーの一部デザインとカラーリングを変更した。
    • 4速オートマチックトランスミッションをフルレンジ電子制御化し、発進から高速走行にいたるまでの滑らかな変速を実現した。
    • ロックアップクラッチに、低速時におけるスリップ制御を採用し、燃費の向上を図った。
  • 《ディーゼルエンジン (4JX1‐TC型、直4、3.0L)》
    • ディーゼルエンジンのスキッドプレート部の遮音版を大型化すると共に、吸音材を追加することにより、エンジン音の静粛化を図った。

(3)内外装

  • ボディカラーの新色として、「サテンゴールドメタリック」、「パールホワイトマイカ(有料色)」の2色を採用した。
  • 前席のシートバック形状、シートクッション形状と材質を見直し、ホールド性の向上と、長距離運転時の疲労軽減を図った。

(4)仕様・装備

  • ラゲッジルーム内に加えて、シガーライター下部にもアクセサリー用電源ソケット(ふた付)を追加設定し、予備電源需要に対応した。
  • 前席側カップホルダーを大型化し、使い勝手の向上を図った。
  • 後席のアームレスト先端部分に2個分のカップホルダーを追加設定した。
  • 紫外線をカットするUVカットガラスを採用した。(フィールドスターのバックドアを除く)。さらに、ロータスSE及びプレジールIIのリアドア/リアクォーター/バックドアガラスには、エアコン効果を高めるUVカット機能付熱反射ハーフミラーガラスを採用した。
  • バックドアガラスの曇り防止の熱線(リアデフォッガー)を、右側ドアに追加設定(従来は左側ドアのみ)し、雨天・寒冷時の視界確保を図った。
  • ロータスSEのサイドステップ後端を、後輪の巻き上げによる泥掛かりを防止する形状に変更した。

[編集] 関連車両

エンジン等のコンポーネントや、プラットフォームを共有する車両が存在する。

  • いすゞ・ビークロスは、イルムシャーRSをベースとしたSUVスペシャリティーカー。車両形式UGS25DW。エンジンは6VD1だが、ヘッドカバーがマグネシウム製で、点火系がダイレクトイグニッションに変更され出力が向上(215ps 28kg-m)、駆動系はビッグホーンのショートボディーには無いTODが採用されている。
  • ミュー・ウィザードは、UBS69GWのフレームに海外仕様の5ドア版のミューのボディーを架装したもの。車両形式UCS69GW。4JG2ディーゼルエンジンのみ搭載。ただしビッグホーンとの差別化の為かインタークーラーは付かない。ボディー以外の足回りはUBS69GWそのものである。
  • いすゞ・ウィザードは、ミュー・ウィザードのフルモデルチェンジ版で、エンジンは6VD1と4JX1を搭載する。
  • いすゞ・ミューは、初代ビッグホーンから派生した。初代の車両形式は、UCS17DWUCS55DW。モデルチェンジ後は、ウィザードのショートボディー版となる。エンジンはいすゞ・ウィザード同様に、6VD1と4JX1を搭載する。
  • いすゞ・アクシオムは、アメリカ合衆国のみで販売された。6VE1を搭載する。ロングボディーのみ。

[編集] エンジン

[編集] ディーゼルエンジン

[編集] 初代

  • C223 : 直列4気筒ディーゼルエンジン(OHV),総排気量2,238cc,ボア×ストローク:88.0mm×92mm,圧縮比21.0,最高出力87ps/4,000rpm,最大トルク18.7kg-m/2,500rpm,ターボチャージャー付き。
    • ターボ無しの場合の諸元 : 最高出力73ps/4,300rpm,最大トルク14.2kg-m/2,400rpm
    • このエンジンは元来乗用車用。そのため高回転型となっている。
  • 4JB1 : 直列4気筒直噴式ディーゼルエンジン(OHV),総排気量2,771cc,ボア×ストローク:93.0mm×102mm,圧縮比17.5,最高出力110(115)ps/3,600rpm(括弧内はインタークーラー付き)最大トルク23.0(24.0)kg-m/2,300rpm,燃料供給装置:分配型燃料噴射方式,ターボチャージャー付き,インタークーラーを後に追加する。

[編集] 2代目

  • 4JG2(機械式) : 直列4気筒渦流室式ディーゼルエンジン(OHV),総排気量3,059cc,ボア×ストローク:95.4mm×107mm,圧縮比20,最高出力125ps/3,600rpm,最大トルク28.0kg-m/2,000rpm,燃料供給装置:分配型燃料噴射方式,インタークーラーとターボチャージャー付き,EGR。
  • 4JG2(電子制御式) : 直列4気筒渦流室式ディーゼルエンジン(OHV),総排気量3,059cc,ボア×ストローク:95.4mm×107mm,圧縮比20,最高出力135ps/3,600rpm,最大トルク30.0kg-m/2,000rpm,燃料供給装置:電子制御燃料噴射方式,インタークーラーとターボチャージャー付き,EGR。
    • 4JG2(機械式)の燃料噴射ポンプを大気圧センサーまで備えた電子制御式に改めたもの。ターボチャージャーも最適化されている。
  • 4JX1 : コモンレール式直噴直列4気筒DOHC16バルブディーゼルエンジン,総排気量2,999cc,ボア×ストローク:95.4mm×104.9mm,圧縮比19,最高出力160ps/3,900rpm,最大トルク34kg-m/2,000rpm,燃料供給装置:電子制御燃料噴射方式,インタークーラーとターボチャージャー付き,米国キャタピラー社との共同開発による小型直噴ディーゼル用新型高圧燃料噴射システム(HEUI方式:Hydraulic Electric Unit Injector)でエンジンオイルを利用して最大1,400気圧まで燃料を加圧し超高圧で直噴。エンジン本体は、4JG2をベースに主にヘッド部分を変更し作られている。エンジンオイルをコモンレールの加圧に使用している為、粘度は指定通りのものを使用する必要がある。また、エンジンオイルのフィルターを2組持つ,EGR,酸化触媒コンバータ,バランサー付き。

[編集] ガソリンエンジン

[編集] 初代

  • G200 : 直列4気筒,最高出力105ps
  • 4ZC1 : 直列4気筒OHCガソリンエンジン,総排気量1,994cc,最大出力105ps/5000rpm,最大トルク16.6kg-m/3000rpm
  • 4ZE1 : 直列4気筒OHCガソリンエンジン,総排気量2,559cc,ボア×ストローク:92mm×95mm,圧縮比8.5,最高出力120ps/5,000rpm,最大トルク20.0kg-m/2,600rpm

[編集] 2代目

  • 6VD1 : V型6気筒DOHC24バルブガソリンエンジン,総排気量3,165cc,ボア×ストローク:93.4mm×77mm,圧縮比9.8,最高出力200ps/5,600rpm,最大トルク27.0kg-m/3,600rpm,燃料供給装置:電子制御燃料噴射方式,可変吸気コントロールバルブ,レギュラーガソリン。輸出向けにはSOHC版が存在する。
    • コスワースによって 12,000回転まで許容し最高出力500psまでチューンされ、オペル・カリブラに搭載された。DTMでシリーズチャンピオンになる。※Vのバンク角が75°となっていて、比較的小型化されている。このエンジンは元々オペルに輸出する為に(一般の量販車用)作られたが、不採用となった。
    • ウィザードとビークロスに搭載する6VD1は、ダイレクトイグニッション化され、215psまで出力が向上している。
  • 6VE1 : V型6気筒DOHCバルブガソリンエンジン,総排気量3,494cc,ボア/ストローク93.4mm×85mm,圧縮比9.4,最高出力230ps/5,600rpm,最大トルク32.0kg-m/3,000rpm,燃料供給装置:電子制御燃料噴射方式,可変吸気コントロールバルブ,レギュラーガソリン。
    • 6VD1のストロークを増大し、排気量を拡大。ダイレクトイグニッション方式。途中で、さらに点火プラグを利用したイオンセンス式イグニッション機構により最適な燃焼制御を図るものに変更。
    • 2005年現在、D-MAXに搭載。
  • GM製V6 2.8L,3.4L : 初代のモデル末期にUSA向けに設定された。OHV式。

[編集] トランスミッション

  • 2代目
    • 1991年
      • マニュアルトランスミッション :
      • オートマチックトランスミッション : ディーゼルはアイシン製AW30-40LE型オートマチックトランスミッション。ガソリンはボルグワーナー製4L30-E型オートマチックトランスミッション。
    • 1998年
      • マニュアルトランスミッション : アイシン製AR-5型トランスミッション
      • オートマチックトランスミッション : ディーゼルはアイシン製AW30-40LE型オートマチックトランスミッション。ガソリンはボルグワーナー製4L30-E型オートマチックトランスミッション。それ以前の型と形式は同じだがエンジンのパワーアップに伴い改良されている。

[編集] メカニズム

  • TOD : 電子制御トルクスプリット4WDシステム。TOD(Torque On Demand)は米国ボルグワーナー社の登録商標。

後輪駆動をベースに必要なトルクを前輪へ最大50:50まで伝達するシステム。電磁式で制御する。ただし、4Lでは50:50で固定されるが、4Hでは固定するモードが無い。(同様な機構の日産のオールモード4X4では、4Hでロックできる。また、こちらは油圧式。)

  • リアスタビライザークラッチ : 悪路での路面追従性を増す為に、高速走行時の安定した走りを生むリアスタビライザーの機能を解除する機構。当初はイルムシャーに標準装備。イルムシャー廃止後は、プレジール系にスポーツパッケージとしてセットオプション。
  • リアLSD : 全車にオプション。
  • シフトオンザフライ : 走行中に2Hと4Hを切り換えできる機構。100km/h以下で切り換えを推奨。
  • リアセンター4リンク式コイルサスペンション : オンロードの走行性能とオフロードでの走破性を両立した。伸びないフロントサスペンションを補う。

[編集] 車名の由来

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク