第74回アカデミー賞

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第74回アカデミー賞(だい74かいアカデミーしょう)は、2002年3月24日に発表・授賞式が行われた。司会はウーピー・ゴールドバーグアメリカ同時多発テロ後の授賞式でもあり、恒例となっているスター達の入場は行われなかった。新しいコダック・シアターで開かれた授賞式であったが、視聴率は1996年以来最低となった。

受賞結果一覧[編集]

概要[編集]

2002年に開催されたアカデミー賞は、多くの点で記念すべき回となった。まず、主演男優賞(デンゼル・ワシントン)、主演女優賞(ハリー・ベリー)共にアフリカ系アメリカ人が選ばれたことは初めてのことであった。また、同じくアフリカ系アメリカ人の俳優シドニー・ポワチエに名誉賞が授与された。また、作曲家のランディ・ニューマンが、実に16回めのノミネートにしてようやくオスカーを受賞し、話題になった。

式典[編集]

授賞式は、全体で4時間23分にも及び、最も長い授賞式となった。司会のウーピー・ゴールドバーグは4度目。シルク・ドゥ・ソレイユがパフォーマンスを行った。

2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロを受けて、それまで一度も授賞式に出席したことの無いウディ・アレンが登場、彼の愛するニューヨークのため、これまでニューヨークで撮影された映画の名シーンをまとめたものを製作し紹介した。

また、ドキュメンタリー監督のエロール・モリスが制作した、著名な100名が映画について語るという短編が上映された。その中にはイギー・ポップミハイル・ゴルバチョフローラ・ブッシュルー・リードケネス・アローといった人物が登場した。

In Memorian[編集]

ケヴィン・スペイシーが昨年亡くなった映画人を偲ぶIn Memorianのコーナーに登場。俳優のジャック・レモンナイジェル・ホーソーンベアトリス・ストレイトアイリーン・ヘッカートハロルド・ラッセルアン・サザーンキャロル・オコナーアンソニー・クイン、歌手・俳優のアーリヤジョージ・ハリスン、脚本家のジェイソン・ミラー、監督のハーバート・ロステッド・デミバッド・ベティカー、作曲家のジェイ・リビングストン、撮影監督のサッシャ・ヴィエルニ、プロデューサーのウィリアム・ハンナ等の功績を称えた。

候補と受賞の一覧[編集]

太字は受賞である。 また、以下での人名表記は

  1. 作品の日本語公式情報およびAMPAS公式サイトの日本版とWOWOWによる授賞式放送での表記に準ずる。
  2. 見当たらない場合はデータベースサイトなどを参考。
  3. それでもない場合は英語表記のままとする。

作品賞[編集]

監督賞[編集]

主演男優賞[編集]

主演女優賞[編集]

助演男優賞[編集]

助演女優賞[編集]

脚本賞[編集]

脚色賞[編集]

撮影賞[編集]

編集賞[編集]

美術賞[編集]

衣装デザイン賞[編集]

メイクアップ賞[編集]

作曲賞[編集]

歌曲賞[編集]

録音賞[編集]

音響編集賞[編集]

視覚効果賞[編集]

外国語映画賞[編集]

長編アニメ映画賞[編集]

長編ドキュメンタリー映画賞[編集]

短編ドキュメンタリー映画賞[編集]

  • Artists and Orphans: A True Drama - Lianne Klapper McNally
  • Sing!- フリーダ・リー・モック、ジェシカ・サンダース
  • Thoth - Sarah Kernochan、Lynn Appelle

短編アニメ映画賞[編集]

  • フォー・ザ・バーズ – ラルフ・エグレクソン
  • Fifty Percent Grey - ルアイリ・ロビンソン、シーマス・バーンズ
  • Give Up Yer Aul Sins - キャサル・ギャフニ、ダラッグ・オコンネル
  • Strange Invaders – コーデル・ベイカー
  • Stubble Trouble – ジョセフ・E・メリディス

短編実写映画賞[編集]

  • Copy Shop - Virgil Widrich
  • Gregor's Greatest Invention - Johannes Kiefer
  • Meska sprawa - Bogumil Godfrejow、Slawomir Fabicki
  • Speed for Thespians – カルマン・アップル、Shameela Bakhsh
  • The Accountant - リサ・ブロントレイ・マッキノン

外部リンク[編集]