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特に日本で行われるプロボクシングの試合は4回戦から[[タイトルマッチ|世界戦]]まで多くを行われ、一年のうち全国で行われる試合数の半分が後楽園ホールで行われているという。全盛期には休日に一日で昼と夜の二回興行が行われることも多かった。『[[あしたのジョー]]』や『[[はじめの一歩]]』など漫画作品の作中にも数多く登場している。後楽園ホールで開催された初の世界戦は1970年8月23日の[[世界ボクシング協会|WBA]]世界[[スーパーフェザー級|ジュニアライト級]]王者[[小林弘]]の5度目の防衛戦となるアントニオ・アマヤ戦で、2010年 |
特に日本で行われるプロボクシングの試合は4回戦から[[タイトルマッチ|世界戦]]まで多くを行われ、一年のうち全国で行われる試合数の半分が後楽園ホールで行われているという。全盛期には休日に一日で昼と夜の二回興行が行われることも多かった。『[[あしたのジョー]]』や『[[はじめの一歩]]』など漫画作品の作中にも数多く登場している。後楽園ホールで開催された初の世界戦は1970年8月23日の[[世界ボクシング協会|WBA]]世界[[スーパーフェザー級|ジュニアライト級]]王者[[小林弘]]の5度目の防衛戦となるアントニオ・アマヤ戦で、2010年10月まで世界戦は60試合開かれている。 |
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格闘技興行の際に設置される[[リング (格闘技)|リング]]は、日本各地で行われるプロボクシング興行のリングの基準となっている。また、[[日本ボクシングコミッション]](JBC)・[[日本プロボクシング協会]](JPBA)などプロボクシング主要組織の事務所がビル5階に入居しているため、プロボクシングの[[ボクシンググローブ|グローブ]]の管理、保管もしており、関東周辺で行われるプロボクシングの興行には、ここからグローブが貸し出され、プロテストも同ホールで実施されている。 |
格闘技興行の際に設置される[[リング (格闘技)|リング]]は、日本各地で行われるプロボクシング興行のリングの基準となっている。また、[[日本ボクシングコミッション]](JBC)・[[日本プロボクシング協会]](JPBA)などプロボクシング主要組織の事務所がビル5階に入居しているため、プロボクシングの[[ボクシンググローブ|グローブ]]の管理、保管もしており、関東周辺で行われるプロボクシングの興行には、ここからグローブが貸し出され、プロテストも同ホールで実施されている。 |
2010年10月3日 (日) 05:59時点における版
後楽園ホール | |
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情報 | |
正式名称 | 後楽園ホール |
完成 | 1962年1月15日 |
開館 | 1962年4月16日 |
収容人員 | 2,005人 |
客席数 | 1,873 |
用途 | 格闘技・テレビ番組収録 |
運営 | 株式会社東京ドーム |
所在地 |
〒112-8575 東京都文京区後楽一丁目3番61号 東京ドームシティ |
アクセス |
JR、都営地下鉄水道橋駅徒歩1分 東京メトロ後楽園駅徒歩1分 |
外部リンク | 後楽園ホール公式サイト |
後楽園ホール(こうらくえんホール)は、東京都文京区後楽一丁目にある屋内ホール施設。 株式会社東京ドームが運営している。
施設
- 名称:後楽園ホール
- 所在地:〒112-8575 東京都文京区後楽一丁目3番61号(東京ドームシティ)
- 面積:ホール575平方メートル、展示会場278.5平方メートル
- 駐車場:東京ドームシティ内に約700台収容の有料駐車場(30分400円)
概要
東京ドームシティ内「青いビル」の五階に設置され、座席数1,873席、最大収容人数2,005人。1962年1月15日に開場、4月16日にオープンした。
前身は、講道館本部の文京区春日移転に伴い閉鎖された旧講道館本部水道橋道場を改装し、1958年6月8日に開場した後楽園ジムナジアムである。
主な利用
格闘技の聖地
ボクシングやプロレス、キックボクシングなどの格闘技の興行で頻繁に使用されることから、「格闘技の聖地」「格闘技のメッカ」等と呼ばれ、眼の肥えた格闘技ファンが足繁く通うことで知られる。
特に日本で行われるプロボクシングの試合は4回戦から世界戦まで多くを行われ、一年のうち全国で行われる試合数の半分が後楽園ホールで行われているという。全盛期には休日に一日で昼と夜の二回興行が行われることも多かった。『あしたのジョー』や『はじめの一歩』など漫画作品の作中にも数多く登場している。後楽園ホールで開催された初の世界戦は1970年8月23日のWBA世界ジュニアライト級王者小林弘の5度目の防衛戦となるアントニオ・アマヤ戦で、2010年10月まで世界戦は60試合開かれている。
格闘技興行の際に設置されるリングは、日本各地で行われるプロボクシング興行のリングの基準となっている。また、日本ボクシングコミッション(JBC)・日本プロボクシング協会(JPBA)などプロボクシング主要組織の事務所がビル5階に入居しているため、プロボクシングのグローブの管理、保管もしており、関東周辺で行われるプロボクシングの興行には、ここからグローブが貸し出され、プロテストも同ホールで実施されている。
アマチュアボクシングでも後楽園ジムナジアム時代に1959年東京国体の会場として使用され、現在では関東大学ボクシングリーグ戦1部・2部が行われている。
プロレス興行は1966年11月25日に初めて開かれ、メインイベントはジャイアント馬場VSルイス・ヘルナンデスの3本勝負であった。
しかし、有明コロシアムや日本武道館、両国国技館などキャパシティの大きな会場を使用するビッグマッチも多く、プロボクシング世界戦も近年はそれらの会場を使用することが増えている。一方、普段は新宿FACEや北沢タウンホールなどで興行を打つ零細ジムやインディ団体では後楽園ホールでの興行が最大クラスのイベントとなるため、これらに所属する多くの選手は後楽園のリングに立つことをひとつの目標にしているという。
格闘技等を行う会場としては珍しく、飲食物の持ち込みが可能であり、場内でも飲食物が販売されている。
ファンが、観戦前後の楽しみとして1階までの非常階段の壁に選手に対しての応援や非難のコメントとしての落書きを無数に書いている(右下の写真参照)。これは決して許されている事ではない。
なお、使われているパイプ椅子は、場外乱闘等で破壊した場合、一脚5,250円(税込)で弁償となる(原油価格高騰の影響で2008年8月から一脚6,300円(税込)に値上げされたが、2010年1月から再値下げされた(全て大日本プロレスでの登坂栄児統括部長の挨拶にて判明))。大日本プロレスの興行では、1回の興行だけで20脚前後を破壊した事があり、大日本の中継番組「大日大戦」では毎回、実況を務める登坂部長と解説の須山浩継によってネタにされている(弁償は主催団体の負担になる為)。
テレビ番組収録
日本テレビとスタジオ契約を結んでいるため、同局系列テレビ番組の公開収録で使われる事も多い。『笑点』や『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』などの公開収録会場として知られており、かつては『スター誕生!』や深夜放送時代初期の『ザ!鉄腕!DASH!!』などでも使用されていた。これらの格闘技以外の場合は、ステージを設置する関係上、通常「南」側の席しか使用しないが、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の企画「山崎vs.モリマン」のようにリングを設置して公開収録を行う場合もある。また、観客を入れずに単に番組収録スタジオとしての使用もあり、『コラーッ!とんねるず』ではコントの収録スタジオとして同ホールが使用されていた(よみうりホールの誤り)。
また、プロレス・ボクシングの興行の模様は、一部を運営会社である「株式会社東京ドーム」が出資する東京ケーブルネットワーク(TCN)が技術協力しており、GAORA、サムライTV、日テレG+などを通して全国のケーブルテレビ・CS放送・IP放送向けで放映されている。
その他
競技ダンス大会の会場としても後楽園ホールが使用されており、主にプロの競技会が開かれている。
交通アクセス
東京ドームシティ内の格闘技開催
後楽園ホール完成前には後楽園球場において白井義男の世界戦や力道山がルー・テーズの持つNWA世界ヘビー級王座に挑戦した試合などを開催。その他後楽園競輪場や後楽園バレーコート→ローラースケート場、後楽園アイスパレスで日本王座戦などが行われた。東京オリンピックボクシング競技会場もアイスパレスであった。
後楽園ホール開業後、格闘技会場はホールにほぼ集約されるが、東京ドーム開業後はドームでも格闘技のビッグイベントが開催されるようになる。
現在東京ドームシティ内では、後楽園ホールのほかにも「MEETS PORT」の地下に多目的ホール「JCBホール」もある。