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2009年9月13日 (日) 00:58時点における版

はえ座 (Musca)
略符 Mus
属格 Muscae
英語での意味 the Fly
赤経 12h
赤緯 -70°
観測可能地域の緯度 +10° ~ -90°
正中 5月
広さの順位
 - 総面積
84位
138 平方度
明るい星の数
視等級 < 3
1
最も明るい星
 - 視等級
はえ座アルファ星(α Mus)
2.69
流星群   
隣接する星座

はえ座(蝿座、Musca)は、南天星座の一つ。オランダの航海者であるケイザーホウトマンによってもたらされた南天の情報を元に設定された。

小さな星座で北半球からはほとんど見えないため、今まではあまり注目されることがなかったが、連星であるμ星に、1991年新星爆発が起こり(1991年はえ座新星)、日本のX線観測衛星 「ぎんが」 によってそのとき発生したX線が捉えられた。μ星のうち一方はブラックホールである可能性がある。

呼称

1603年に刊行されたヨハン・バイエル星図ウラノメトリア』において、本星座はみつばち座APIS)と記されている。『ウラノメトリア』に記載されている別の星座・インドのみつばち座PARADYSVOGEL APIS INDICA)は本来、インドのとり座PARADYSVOGEL APUS INDICA)であったと考えられており、現在はふうちょう座Apus)となっているが両者の綴りが「Apis」「Apus」と酷似しており誤認の恐れがあると考えられたためか、17世紀から18世紀前半にかけて刊行された他の天文学者の星図においてリッチオリが「はち座、またははえ座」、ハレーが「はえ座、またはみつばち座」と記すと言った具合に表記上の混乱が生じている。結局、18世紀に入ってラカーユが「はえ座」(Musca)を採用したことを契機に名称を巡る混乱は収束した。

日本では、かつて和名の正式な表記がはい座だった。「はい」はハエを意味する東京方言であり、この表記は長らく使用されていたが1994年刊行の『文部省 学術用語集・天文学編』の増訂版よりはえ座に修正され、現在に至る。