コンテンツにスキップ

イル・ポスティーノ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イル・ポスティーノ
Il Postino
監督 マイケル・ラドフォード
脚本 マイケル・ラドフォード
マッシモ・トロイージ
フリオ・スカルペッリ
アンナ・パヴィニャーノ
ジャコモ・スカルペッリ
製作 マリオ・チェッキ・ゴーリ
ヴィットリオ・チェッキ・ゴーリ
ガエターノ・ダニエル
製作総指揮 アルバート・パソネ
出演者 マッシモ・トロイージ
フィリップ・ノワレ
音楽 ルイス・エンリケス・バカロフ
撮影 フランコ・ディ・ジャコモ
編集 ロベルト・ペルピニャーニ
配給 イタリアの旗 Cecchi Gori Distribuzione
日本の旗 ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)
公開 イタリアの旗 1994年9月22日
日本の旗 1996年5月18日
上映時間 108分
製作国 イタリアの旗 イタリア
フランスの旗 フランス
ベルギーの旗 ベルギー
言語 イタリア語
スペイン語
製作費 $3,000,000
テンプレートを表示

イル・ポスティーノ』(Il Postino, The Postman)は、1994年制作のイタリア映画

1950年代の一時期、祖国チリを追われた実在の詩人パブロ・ネルーダが、ナポリ湾カプリ島に身を寄せた史実にもとづき、架空の漁村を舞台に物語は展開する。

映画内で居酒屋兼食堂だった場所は、カプリ島と同じくナポリ湾に浮かぶプローチダ島である。現在(2012年)は、レストラン兼カフェとして営業し、また店内には映画に関連するものが展示してある。

ストーリー

[編集]

イタリアの小さな島に住む内気な青年マリオは、父親から一緒に漁師をしようと言われるが断り続け、文字が読めることから郵便配達の仕事に就く。

届け先はただ1つ、チリから亡命してきた詩人パブロ・ネルーダの家だけであった。やがてパブロと交流することで、文学や芸術に目覚める。2人はしばしば浜辺で会話し、友情を深めてきたが、ついにパブロの逮捕状が解消され、島を去る日がやってきた。

マリオはパブロの協力もあって島のパブで出会ったベアトリーチェと結婚し、やがて共産主義活動に傾倒してゆく。数年後、パブロが島に訪れたとき、マリオの姿はなかった。共産活動のデモで命を落としていたのだった。パブロは2人の思い出の海岸に足を運び、マリオとの日々を想い、そっと涙を流した。

キャスト

[編集]

※括弧内は日本語吹替

受賞

[編集]

備考

[編集]
  • 主演のマッシモ・トロイージは撮影時に心臓病に冒されており、すぐに手術しなければ危険な状態だった。彼はロケの最中に倒れ、「今度は僕の最高のものをあげるからね」とスタッフに言い残し、映画撮影終了の12時間後に亡くなっている。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]