イル・ポスティーノ
表示
イル・ポスティーノ | |
---|---|
Il Postino | |
監督 | マイケル・ラドフォード |
脚本 |
マイケル・ラドフォード マッシモ・トロイージ フリオ・スカルペッリ アンナ・パヴィニャーノ ジャコモ・スカルペッリ |
製作 |
マリオ・チェッキ・ゴーリ ヴィットリオ・チェッキ・ゴーリ ガエターノ・ダニエル |
製作総指揮 | アルバート・パソネ |
出演者 |
マッシモ・トロイージ フィリップ・ノワレ |
音楽 | ルイス・エンリケス・バカロフ |
撮影 | フランコ・ディ・ジャコモ |
編集 | ロベルト・ペルピニャーニ |
配給 |
Cecchi Gori Distribuzione ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン) |
公開 |
1994年9月22日 1996年5月18日 |
上映時間 | 108分 |
製作国 |
イタリア フランス ベルギー |
言語 |
イタリア語 スペイン語 |
製作費 | $3,000,000 |
『イル・ポスティーノ』(Il Postino, The Postman)は、1994年制作のイタリア映画。
1950年代の一時期、祖国チリを追われた実在の詩人パブロ・ネルーダが、ナポリ湾のカプリ島に身を寄せた史実にもとづき、架空の漁村を舞台に物語は展開する。
映画内で居酒屋兼食堂だった場所は、カプリ島と同じくナポリ湾に浮かぶプローチダ島である。現在(2012年)は、レストラン兼カフェとして営業し、また店内には映画に関連するものが展示してある。
ストーリー
[編集]イタリアの小さな島に住む内気な青年マリオは、父親から一緒に漁師をしようと言われるが断り続け、文字が読めることから郵便配達の仕事に就く。
届け先はただ1つ、チリから亡命してきた詩人パブロ・ネルーダの家だけであった。やがてパブロと交流することで、文学や芸術に目覚める。2人はしばしば浜辺で会話し、友情を深めてきたが、ついにパブロの逮捕状が解消され、島を去る日がやってきた。
マリオはパブロの協力もあって島のパブで出会ったベアトリーチェと結婚し、やがて共産主義活動に傾倒してゆく。数年後、パブロが島に訪れたとき、マリオの姿はなかった。共産活動のデモで命を落としていたのだった。パブロは2人の思い出の海岸に足を運び、マリオとの日々を想い、そっと涙を流した。
キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹替
- マリオ・ルオッポロ - マッシモ・トロイージ(佐古正人)
- パブロ・ネルーダ - フィリップ・ノワレ(久米明)
- ベアトリーチェ・ルッソ - マリア・グラツィア・クチノッタ(唐沢潤)
- ローザ - リンダ・モレッティ(斉藤昌)
- マチルデ - アンナ・ボナイウート(一柳みる)
- ディ・コジモ - マリアーノ・リギッロ(小山武宏)
- ジョルジョ - レナート・スカルパ(坂口芳貞)
受賞
[編集]備考
[編集]- 主演のマッシモ・トロイージは撮影時に心臓病に冒されており、すぐに手術しなければ危険な状態だった。彼はロケの最中に倒れ、「今度は僕の最高のものをあげるからね」とスタッフに言い残し、映画撮影終了の12時間後に亡くなっている。
関連項目
[編集]- プロチダ
- ポステ・イタリアーネ - イタリアの郵便局