大塚製薬

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大塚製薬株式会社
Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd.
本社社屋
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
101-8535
東京都千代田区神田司町二丁目9番地
設立 1964年8月10日(創業:1921年
業種 医薬品
法人番号 7010001012986 ウィキデータを編集
事業内容 医薬品・臨床検査・医療機器・食料品・化粧品の製造、製造販売、販売、輸出ならびに輸入
代表者 樋口達夫代表取締役会長
井上眞代表取締役社長
森島信幸代表取締役副社長
資本金 200億円
売上高 5,432億3,300万円
(2019年12月期)
営業利益 1,376億8,200万円
(2019年12月期)
純利益 1,026億6,800万円
(2019年12月期)
決算期 12月31日
主要株主 大塚ホールディングス(株) 100%
関係する人物 大塚武三郎(グループ創業者)
大塚正士(初代社長)
大塚明彦(第2代社長)
大塚芳満(第3代社長)
大塚一郎(取締役)
小林幸雄(第4代社長)
樋口達夫(第5・7代社長)
岩本太郎(第6代社長)
外部リンク https://www.otsuka.co.jp/
特記事項:2008年7月8日付で持株会社「大塚ホールディングス株式会社」が設立され、「大塚製薬株式会社」は事業を継続するための子会社となった。
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大塚製薬株式会社(おおつかせいやく、Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd.)は、医薬品食料品の製造・販売をしている企業である。本社は東京都千代田区神田司町にある。

1999年から持株会社大塚ホールディングス株式会社が設立される2008年までの約10年間、大塚製薬工場大鵬薬品工業大塚化学大塚倉庫大塚食品アース製薬など、国内21社、海外27社におよぶ「大塚グループ」の中核企業であった。

家庭用医薬品オロナインH軟膏」(発売当初は「オロナイン軟膏」)の発売元でその名を知られ、以後、ビタミン入り炭酸飲料オロナミンCドリンク」やスポーツドリンクポカリスエット」、栄養食品「カロリーメイト」「SOYJOY」などの企画・開発・発売で、“製薬会社”の域を越えた事業を展開している。

本社・本部等

大阪本部
本社
  • 所在地:東京都千代田区神田司町2丁目9番地(〒101-8535)
本社事務部門…大塚ホールディングスの本部機能もここに設けられる。
本部
研究所
  • 大津栄養製品研究所・大津スキンケア研究室
  • 藤井記念研究所
    • 所在地:滋賀県大津市唐崎1丁目11-1
  • 赤穂研究所
  • 徳島研究所
    • 所在地:徳島県徳島市川内町加賀須野463-10
  • 佐賀栄養製品研究所

歴史

  • 1921年 - 大塚武三郎によって、大塚製薬グループの源流である大塚製薬工場徳島県鳴門市に創業される。
  • 1947年 - 大塚正士が経営権を継承。
  • 1953年 - オロナイン軟膏(現・オロナインH軟膏)を発売。大ヒット商品となり、大塚製薬発足のきっかけとなる。
  • 1964年 - 大塚製薬工場から四国以外の販売部門が分社化され、子会社として大塚製薬株式会社が設立される。
  • 1965年 - オロナミンCドリンクを発売。
  • 1970年 - 徳島工場が完成。
  • 1970年 - アース製薬を買収・子会社化。
  • 1971年 - 徳島研究所が設立される。
  • 1973年 - タイ大塚製薬、大塚製薬アメリカ事務所が設立される。
  • 1974年 - P.T.大塚インドネシア、台湾大塚製薬股份有限公司が設立される。
  • 1975年 - 釧路工場が完成。(水質の良さを活かした東日本地区の一大拠点)
  • 1976年 - 大塚明彦が代表取締役社長に就任。
  • 1977年 - エジプトにアラブ大塚製薬が設立される。
  • 1980年 - ポカリスエットを発売。
  • 1981年 - 中国大塚製薬有限公司が設立される。
  • 1982年 - 韓国に第一大塚製薬(現・韓国大塚製薬)、ドイツにフランクフルト研究所が設立される。
  • 1983年 - カロリーメイトを発売。
  • 1984年 - 佐賀研究所が設立される。
  • 1985年 - アメリカにメリーランド研究所が設立される。
  • 1987年 - 大塚パキスタン、ロンドン事務所が開設される。
  • 1988年 - 徳島に能力開発研究所が完成。
  • 1988年 - ファイブミニを発売。
  • 1989年 - アメリカの本部機構、大塚アメリカ・インク、大塚アメリカファーマシューティカル・インクが設立され、企業メセナ活動の一環として、まんがヘルシー文庫シリーズが刊行される。
  • 1990年 - 徳島に微生物研究所、滋賀に大津研究所が完成。
  • 1991年 - ザ・カルシウムを発売。
  • 1992年 - 徳島に製剤研究所イソップサンと、ワジキ無菌製剤工場が完成。
  • 1992年 - 眼科・皮膚科事業部が発足。
  • 1993年 - 中国に広東大塚製薬有限公司が、エジプトにエジプト大塚を設立。
  • 1993年 - エネルゲンを発売。
  • 1994年 - 大塚GEN研究所が完成。
  • 1996年 - 台湾に金車大塚股份有限公司を設立。
  • 1997年 - インドネシアにP.T.カパルインダー大塚(後にP.T.アメルタインダ大塚)を設立。
  • 1998年
    • 大塚グループ発祥の地である鳴門市に大塚国際美術館が開館。
    • 大塚製薬ヨーロッパが設立される。
    • 贈収賄事件逮捕により大塚明彦社長辞任。
  • 1999年
  • 2000年
    • 樋口達夫が代表取締役社長に就任。
    • 野菜の戦士、オロナミンCロイヤルポリスを発売。
  • 2002年
    • 中国に四川錫成大塚製薬、天津大塚飲料が、ベトナムに大塚OPV社が設立される。
    • イーエヌ大塚製薬株式会社が設立される。ビーンスターク・スノー株式会社に資本参加。
    • スゴイダイズ、カロリーメイトゼリーを発売。
  • 2003年
    • 中国に大塚臨床医薬研発、大塚(中国)投資、浙江大塚製薬が、タイに大塚サハ商品開発研究所が設立される。
    • 輸液に関する四国以外の販売権を大塚製薬工場に委譲する。
    • オロナイン液を発売。
  • 2006年 - ソイジョイを発売。
  • 2007年 - 新CIを導入。
  • 2008年
    • 岩本太郎が代表取締役社長に就任。
    • 7月8日 - 大塚ホールディングス株式会社設立により同社の子会社となる。
    • 9月3日 - 一般用医薬品の「ウレパールプラス」の販売を大鵬薬品工業へ譲渡。
    • 9月9日 - 男性向けスキンケアブランド「UL・OS(ウル・オス)」を発売。
  • 2015年
    • 2月9日 - 岩本太郎代表取締役社長が死去[1]
    • 2月12日 - 大塚ホールディングス株式会社代表取締役社長の樋口達夫が大塚製薬株式会社代表取締役社長を兼務[1]

主な商品

消費者商品

大塚製薬の主力商品(非医療部門 2017年現在)

一般用医薬品(OTC医薬品)

  • オロナイン(外用殺菌消毒剤)(製造販売元:大塚製薬工場)
    • オロナインH軟膏【第2類医薬品】
    • オロナイン液【第2類医薬品】 - 若い世代に向けた液体タイプのスプレー式殺菌消毒薬
  • 新サラリン(便秘薬)【指定第2類医薬品】

食品・飲料

ニュートラルシューティカルズ
  • オロナミンCドリンク
    • オロナミンC ロイヤルポリス
    オロナミンCは大塚化学が製造・発売しており、大塚製薬は流通段階のみのかかわり。
  • ファイブミニ - 食物繊維入り飲料
    • ファイブミニプラス
    • ファイブミニゼリー
  • ポカリスエット
    • ポカリスエット イオンウォーター
    • ポカリスエット ビーンスターク
  • アミノバリュー - アミノ酸入り飲料
    • アミノバリュー コンク
    • アミノバリュー サプリメントスタイル - 水なしで飲める顆粒タイプ
  • ソイカラ【特定保健用食品】 - 2012年4月発売。大豆のさやに似せたスナックの中に本物の大豆を入れた大豆スナック。ノンフライのため、1袋123kcalの低カロリー設計。
  • SOYSH - 大豆炭酸飲料
  • SOYJOY
  • ネイチャーメイド - サプリメントブランド
  • ネイチャーズリソース - ハーブ系サプリメント
  • カロリーメイト
    • カロリーメイトゼリー
  • ザ・カルシウム - カルシウム配合ウエハース
  • 賢者の食卓【特定保健用食品】
  • ジェルブレ - フランス生まれの栄養食品(エリア限定販売)
  • ジャリネア - 1食置き換えタイプのカロリーコントロール食品ブランド。
  • メトロミント - ミントウォーター
  • エネルゲン
  • ジョグメイトプロテインゼリー
乳幼児向け製品
本ブランドは当社と雪印メグミルクの合弁会社である雪印ビーンスタークで販売されている。
メディカルフーズ
  • OS-1 - 経口補水液(特別用途食品 個別評価型病者用食品)(製造販売元:大塚製薬工場)

スキンケア用品

レバミピド(ムコスタ)

医療用医薬品

ピロリ菌検出のための尿素呼気テストキット。左側が検査薬(ユービット錠)、右側が呼気回収パック(検査前、検査後)

過去の製品

  • ポカリスエットボトル
  • ポカリスエットステビア
  • ホットポー
  • ワナナイト
  • ザ・カルシウム <ホワイトクリーム>
  • ザ・カルシウム <ブラッククリーム>
  • ザ・カルシウム <レモン>
  • マサイの戦士
  • シーマックス1000
  • ビーンスターク オーガニック(mom)マム
  • ジョグメイトプロテイン

他、多数

提供番組

特に記述の無い番組は日本テレビ系。

現在(主に30秒)
過去

など。

大塚グループ

注:事務機器販売の大塚商会、家具小売業の大塚家具 (IDC) は大塚グループではない。特に大塚家具に関しては、かつて大塚化学グループも家具事業を営んでいたため注意を要する。また、大塚HDの主要株主である大塚アセット株式会社・大塚エステート有限会社は大塚家の資産管理会社であり、グループ会社には含めない。

グループ各社の主な製品

  • 大塚製薬工場
  • 大鵬薬品工業
    • チオビタ
    • ソルマック
    • ハルンケア
    • ゼノール
    • ウレパールプラス(2008年9月に当社から譲受。製造販売元:大塚製薬工場)
    • 新ポリカイン(製造販売元:大塚製薬工場)
  • 大塚化学
  • 大塚食品
    • ボンカレーシリーズ
    • マッチ - 旧大塚ベバレジ製品
    • マンナンヒカリ
  • 大塚電子
  • アース製薬
  • 白元アース
    • パラゾール
    • ミセスロイド
    • ノンスメル
    • アイスノン
    • わらべ
  • 大塚オーミ陶業
    • 名画電報(NTT電報)

脚注

  1. ^ a b 訃報” (PDF). 大塚ホールディングス (2015年2月12日). 2015年2月13日閲覧。
  2. ^ 本社移転に関するお知らせ株式会社バスクリン・2014年8月1日プレスリリース

関連項目

外部リンク