鄭 (姓)

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Distribution of South Korean family names.svg
大韓民国の姓の分布(2000年)
  鄭(4.4%)
中国語
中国語 ジェン
繁体字
簡体字
発音記号
標準中国語
漢語拼音Zhèng
国語ローマ字Cheng
注音符号ㄓㄥˋ
呉語
上海語ローマ字Zen3
粤語
粤拼Zeng6
閩南語
閩南語白話字Tēⁿ, Tīⁿ
朝鮮語
ハングル
漢字
英語Jeong ,Chung, Jung, Joung, Chong, Cheong, Choung
発音記号
RR式Chŏng
ベトナム語
ベトナム語チン
クオック・グーTrịnh
チュノム

(てい)は、漢姓の一つ。

中国[編集]

(チェン)は、中国の姓の一つ。春秋戦国時代の諸侯国の一つ、に起源を持つとする。

起源[編集]

歴史[編集]

末から代にかけて、鄭氏は現在の浙江省陝西省山東省湖南省湖北省四川省安徽省河北省山西省などに広がった。滎陽(現在の河南省鄭州市)を本貫とする陽鄭氏中国語版北魏の時代に「四姓」と呼ばれる名門の一角をなすなど貴族として栄え、代にも多くの宰相を出した。

西晋以後の中原の動乱を避けて現在の福建省地域に移住した人々の中に多くの鄭氏がおり、鄭氏は福建で多い姓の一つとなっている(八姓入中国語版)。初期には河南の鄭氏の一部が現在の福建に移住をはじめ、唐代末期にはより多くの鄭氏が福建に進出した。末、鄭成功台湾鄭氏政権を樹立し、これとともに台湾にも多くの鄭氏が移住した。

清代には海外へも移民した(華僑華人参照)。タイの華人潮州(現在の広東省潮州市)に起源を持つタークシン(鄭信あるいは鄭昭)は18世紀後期にタイを平定した(トンブリー王朝)。トンブリー王朝に替わってチャクリー王朝を開いたラーマ1世も漢名として「鄭華」を称しており、当代(2018年現在)のラーマ10世も「鄭冕」という漢名を持つ。

著名な人物[編集]

台湾の人物

香港の人物

朝鮮[編集]

(チョーン)は、朝鮮人の姓の一つである。本貫は210個。

とともに朝鮮の五大姓の一つ。大韓民国統計庁の2000年の調査(上図)によれば、朝鮮の人口の4.4%(201万117人)が鄭姓であり、朝鮮で5番目に多い姓であった。

著名な人物[編集]

  • 鄭夢周 - 高麗末期の儒学者、政治家。
  • 鄭道伝 - 高麗末期から朝鮮初期の儒学者・政治家。
  • 鄭汝立 - 朝鮮中期の官僚。
  • 鄭澈 - 朝鮮中期の官僚、文人。
  • 鄭周永(チョン・ジュヨン) - 韓国の経済人、現代財閥創始者。
  • 鄭夢準(チョン・モンジュン) - 韓国の政治家。鄭周永の子。
  • 鄭珉哲(チョン・ミンチョル) - 韓国のプロ野球選手。
  • 鄭珉台(チョン・ミンテ) - 韓国のプロ野球選手。
  • 鄭大世(チョン・テセ) - サッカー選手。
  • チョン・キョンファ(鄭京和) - 韓国のバイオリニスト。
  • チョン・ミョンフン(鄭明勲) - 韓国の指揮者・ピアニスト。チョン・キョンファの弟。
  • 鄭閏伍(チョン・ユンオ)- 韓国の歌手。男性アイドルグループNCTのメンバー。
  • チョン・ホソク-韓国のアイドルグループ・BTSのメンバー。

氏族[編集]

氏族(本貫) 始祖 割合 (%) (2000年)
慶州鄭氏朝鮮語版
金浦鄭氏朝鮮語版
東莱鄭氏朝鮮語版
奉化鄭氏朝鮮語版
瑞山鄭氏 鄭応沖
延日鄭氏朝鮮語版
迎日鄭氏朝鮮語版
烏川鄭氏朝鮮語版
晋州鄭氏朝鮮語版
草渓鄭氏朝鮮語版
河東鄭氏朝鮮語版
海州鄭氏朝鮮語版
清州鄭氏朝鮮語版
固城鄭氏
温陽鄭氏
盈徳鄭氏
野城鄭氏
晋陽鄭氏
公山鄭氏
公州鄭氏
光州鄭氏
西京鄭氏
錦城鄭氏
全州鄭氏
青山鄭氏
長鬐鄭氏
鶴城鄭氏
瑯琊鄭氏 鄭先甲
光山鄭氏
羅州鄭氏
昌寧鄭氏
鉄山鄭氏
長興鄭氏
八渓鄭氏
咸平鄭氏
陜川鄭氏

ベトナム[編集]

(チン)は、ベトナムの姓の一つ。

16世紀、後黎朝の重臣鄭検は国政の実権を握り、北部(トンキン)に実質的に独立した政権1545年1787年)を作り上げた。

著名な人物[編集]

琉球[編集]

(てい)は、琉球王国の士族が持った唐名(からなー)の姓の一つ。

福建省にルーツを持つ久米三十六姓の一つである。

氏族[編集]

著名な人物[編集]

  • 謝名利山 - 唐名は鄭迵。17世紀初頭の三司官。謝名親方(じゃなうぇーかた)の名で知られる。

関連項目[編集]