マクラーレン・M30

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マクラーレン・M30
M30(モントランブラン、2009年)
M30(モントランブラン、2009年)
カテゴリー F1
コンストラクター マクラーレン
デザイナー ゴードン・コパック
先代 マクラーレン・M29
後継 マクラーレン・MP4/1
主要諸元
エンジン フォードコスワースDFV 2993cc V8 NA ミッドエンジン
燃料 カストロール
タイヤ グッドイヤー
主要成績
チーム マールボロチーム・マクラーレン
ドライバー フランスの旗 アラン・プロスト
出走時期 1980年
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
通算獲得ポイント 1
初戦 1980年オランダGP
出走優勝表彰台ポールFラップ
40000
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マクラーレン・M30(McLaren M30)は、マクラーレン1980年のF1世界選手権用に製作したフォーミュラ1カー。デザイナーはゴードン・コパック

概要[編集]

前作のM29と基本的なスタイルはほとんど変わらないが、シャシーの重心を低くして、さらに剛性が高められるなど細部に手が加えられた[1]。足回りはサスペンションをインボード化し、ブレーキはアウトボードタイプを採用した[2]

M30は1台のみ製作され[3]アラン・プロストがドライブ。ナンバー1ドライバーのジョン・ワトソンはM29Cを引き続き使用した。M30の初出走となった第11戦オランダGPで6位入賞、イタリアGPで7位になる。この後、ジョン・バーナードによって車体が全体的に修正される[4]が、最終戦アメリカGP予選での事故によって破損した[4]

コパックにとって、マクラーレンでデザインを行った最後のF1カーとなった[1]

スペック[編集]

シャシー[編集]

エンジン[編集]

成績[編集]

(key)

タイヤ No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 ポイント 順位
1980 G ARG
アルゼンチンの旗
BRA
ブラジルの旗
RSA
南アフリカの旗
USW
アメリカ合衆国の旗
BEL
ベルギーの旗
MON
モナコの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
AUT
オーストリアの旗
NED
オランダの旗
ITA
イタリアの旗
CAN
カナダの旗
USA
アメリカ合衆国の旗
11* 7位
8 フランスの旗 プロスト 6 7 Ret DNS
  • DNSは決勝に不出走。
  • *マクラーレン・M29による10ポイントを含む。

脚注[編集]

  1. ^ a b 『AUTO SPORT YEAR '80/'81』 三栄書房、1981年、65頁。
  2. ^ ナイ(1989年)、287頁。
  3. ^ McLaren M30 race history”. oldracingcars.com. 2013年5月27日閲覧。
  4. ^ a b ナイ(1989年)、289頁。

参考文献[編集]

  • ダグ・ナイ:著 森岡成憲:訳 『チーム・マクラーレンの全て THE GRAND PRIX, CAN-AM AND INDY CARS by Doug Nye』 CBSソニー出版、1989年 ISBN 4-7897-0504-8

関連項目[編集]

外部リンク[編集]