マクラーレン・MP4-18

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マクラーレン・MP4-18
カテゴリー F1
コンストラクター マクラーレン
デザイナー エイドリアン・ニューウェイ
先代 マクラーレン・MP4-17D
後継 マクラーレン・MP4-19
主要諸元
シャシー カーボンファイバー モノコック
サスペンション(前) インボード・トーションバー/ダンパー プッシュロッド ベルクランク ダブルウィッシュボーン
サスペンション(後) インボード・トーションバー/ダンパー プッシュロッド ベルクランク ダブルウィッシュボーン
エンジン メルセデス・ベンツ FO110M V10 (72度) NA
トランスミッション マクラーレン 縦置き セミAT シーケンシャル
燃料 モービル
タイヤ ミシュラン
主要成績
チーム ウエスト マクラーレン メルセデス
ドライバー 5. デビッド・クルサード
6. キミ・ライコネン
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
出走優勝ポールFラップ
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マクラーレンMP4-18 (McLaren MP4/18) はマクラーレン2003年のF1世界選手権に向けて開発したフォーミュラ1カーテクニカル・ディレクターエイドリアン・ニューウェイ、デザイナーはマイク・コフラン。実戦には1度も投入されなかった。

概要[編集]

革新的な細長いノーズをはじめ、随所に新機軸を導入したマシンである。前年にアロウズから移籍してきたコフランの思想が、色濃く反映されている。フロントサスペンションにはツインキールを採用し、その効果を最大限に得るために気流の妨げとなるノーズを極限までコンパクト化している。またメルセデス・ベンツエンジン排気は下方排気とされ、リアの低重心化に貢献した。

シーズン[編集]

当初からの開発の遅れから2003年シーズンの序盤を昨年のマシンの改良形であるMP4-17Dで戦い、MP4-18はシーズン中盤より実戦投入するものとされた。

2003年5月21日にポール・リカール・サーキットにてアレクサンダー・ヴルツによってトラブルなくシェイクダウンされた[1]。その後のテストでは不具合が多発し、FIAの義務付けるクラッシュテストも通過することが出来なかった。これらの問題はついに解決を見ず、MP4-18の投入は断念された。

しかしながらMP4-18のコンセプトは開発を続けられ、2004年のマシンであるMP4-19に受け継がれた。

スペック[編集]

マクラーレン・MP4-19。このマシンはMP4-18を元に製作された

シャーシ[編集]

  • クラッチ AP
  • ブレーキキャリパー AP
  • ブレーキディスク・パッド カーボンインダストリー
  • ホイール エンケイ
  • タイヤ ミシュラン
  • ダンパー ペンスキー・マクラーレン

エンジン[編集]

  • エンジン名 メルセデス FO110P
  • 気筒数・角度 V型10気筒・90度
  • 排気量 3,000cc
  • スパークプラグ NGK
  • 燃料・潤滑油 モービル

脚注[編集]