クラッシュ・バンディクー (ゲーム)

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クラッシュ・バンディクーシリーズ > クラッシュ・バンディクー (ゲーム)
クラッシュ・バンディクー
Crash Bandicoot
ジャンル アクション
対応機種 プレイステーション[PS]
開発元 ノーティドッグ
発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント
人数 1人
メディア CD-ROM1枚
発売日 [PS] 1996年12月6日
[PSP,PS3] 2007年1月25日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ESRBE(6歳以上)
PEGI:3+
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クラッシュ・バンディクー』(Crash Bandicoot)は、ソニー・コンピュータエンタテインメントが発売したプレイステーション用のアクションゲームクラッシュ・バンディクーシリーズの第1作。

概要[編集]

クラッシュ・バンディクーシリーズの1作目で、基本的な要素は完成しているものの、本作でのステージはマップ制になっていて2以降のように自由に選ぶことができないようになっているため、基本的に1本道で進むようになっている。ただし、本作のみの要素としてカギが隠されており、カギを入手することでマップ内に隠しステージへ行くルートが追加されてそこへ行くことができる。

アクションは移動とジャンプとスピンアタックだけである。これは攻撃アクションの数を『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』と『スーパードンキーコング』の中間の2つにしたかったからである[出典 1]。そのため、スピンアタックは本作のみ○ボタンでも使えるようになっている。

ステージの序盤から難所の連続で、セーブが「タウナのボーナスチャレンジをクリアする」か「アイテムを入手する」(2種)の3つしかない[脚注 1]ため、シリーズの中で最も難しい作品になっている。また、タウナのボーナスチャレンジは一度失敗するとゲームオーバーにならない限り再挑戦できない。ボーナスチャレンジは欲張るとクリアが難しい構成になっているため、ボーナスを取るかセーブを取るかという取捨選択も必要となる場合がある。そのため、2以降はセーブはいつでもできるようになったりするなど、ゲームバランスを見直している。

ストーリー[編集]

科学者ネオ・コルテックスとその参謀ニトラス・ブリオは、オーストラリア南部のとある島にやってきた。彼らは自然豊かな島を改造し、冷たい鉄の島に変えてしまった。さらに島の動物たちを洗脳することで自分の軍隊を作り、世界を征服しようとするが、洗脳光線が未完成であったため洗脳された動物たちはただ凶暴になるばかりであった。元々島の暴れん坊だったクラッシュ・バンディクーは洗脳光線によって逆に正義に目覚め、コルテックスの城から脱出することに成功する。しかしクラッシュの恋人タウナは囚われの身となってしまった。クラッシュは島の精霊アクアクとともにタウナを救い、コルテックスの野望を阻止するための冒険に出る。

登場キャラクター[編集]

海外版の声優はブレンダン・オブライエンのみで、すべてのキャラを一人でこなしている。

登場キャラクター 登場人物 日本版声優
通常キャラクター クラッシュ・バンディクー 山口勝平
アクアク 無し
タウナ・バンディクー
ボスキャラクター ネオ・コルテックス 飯塚昭三
ニトラス・ブリオ 小形満
パプパプ 海外版の音声を流用
リパー・ルー
ピンストライプ
コアラコング

アイテム[編集]

リンゴ
ステージの至る所に浮いている。100個集めると残り人数が一人増える。スピンアタックが当たると飛んで行ってしまう。海外版ではWumpa Fruitと呼ばれ、リンゴと公言されていない。
クラッシュプレート
取ると残り人数が一人増える。スピンアタックが当たると飛んで行ってしまう。
タウナプレート、ブリオプレート、コルテックスプレート
一部ステージに3枚あり、すべて取得するとボーナスチャレンジに挑戦できる。タウナのプレートのステージはセーブポイントも兼ねており、クリアするとそのステージまでのセーブが可能。ただし、タウナのボーナスチャレンジをプレイできるのは一回きりである。
ブリオのボーナスチャレンジでは何度でも挑戦でき、コルテックスのボーナスチャレンジではクリアするまでは再度挑戦できる。ブリオボーナスチャレンジは難易度の高いステージとなっており、クラッシュプレートが多く手に入る代わりに、クリアしても特に何も起こらない。
コルテックスボーナスチャレンジは後述のカギを入手できるが、クラッシュプレートは入手できない。ブリオ以外のボーナスチャレンジをクリアするか、タウナのボーナスを失敗した場合、そのステージでの対応するプレートは2度と出現せず、次のプレイ以降は箱やC箱に変化する。
カギ
コルテックスボーナスチャレンジに出現し、取得するとマップ内の分岐のもう一方にある隠しステージに行くことができる。
ダイヤ
ステージ中の箱をすべて壊してクリアすると取ることができ、ダイヤを入手するとセーブできる。次回作以降とは異なり、今作は基本的にノーミスで行く必要がある。中にはのカラーダイヤを取得できるステージもあり、それらによって出現する足場に乗らなければダイヤを取得できないステージもある。全て取得すると、とあるステージの隠し通路が完成し、グッドエンディングが見られる。

海外版では単純にGem(宝石)と呼ばれている。

木箱
リンゴが1個又は8個入っている。
シマ箱
踏みつけ又は頭突きでぽんぽん跳ねる箱。一回跳ねるごとにリンゴが1個得られる。最高10個得られる。
1UP箱
クラッシュの顔が描かれた箱。クラッシュプレートが一個入っている。
アクアク箱
アクアクが1枚入っている。本作のアクアクは基本的にリンゴと同じように出てくるようになっている[脚注 2]ため、スピンアタックが当たると飛んでいってしまう。2以降は原則自動取得するようになった。
アクアク
最大で3枚まで重ねることができ、2枚までは、クラッシュがダメージを受けた時に取得した枚数分ダメージを防いでくれる。[脚注 3]。3枚では一定時間無敵状態となって、近づくと自動的に敵を倒したり、箱を壊したりできるようになり、アイテムの取得判定が広がる。時間切れになると2枚所持している状態に戻る。
日本版のみ、一部場所や、同じ場所で複数回取得した場合を除き、そのステージやボス戦などの助言が表示される。

また、今作のみ、暗闇ステージでは取得して一定時間明かりを照らしてもらえるが、枚数を重ねることができないため1回ダメージを受けただけで消えてしまう。

C箱
「チェックポイント」。ミスをした時、最後にC箱を壊した場所からやり直す事ができるが、本作では壊した箱が全てリセットされてしまう。
↑箱
スピンアタックしないと壊れない箱だが、踏むと高く飛び上がれるジャンプ台になる箱。×ボタンを押し続けると、より高く飛べる。
?箱
基本的にリンゴかクラッシュプレートが入っている。タウナやブリオやコルテックスのプレートが入っていることもある。
バクダン
踏むと3秒後に爆発する箱。攻撃すると爆発してダメージを受けてしまう。
ブロック
何をやっても壊れない金属のブロック。
↑ブロック
ジャンプ台になる金属のブロック。×ボタンを押し続けると、より高く飛べる。
!ブロック
踏むか攻撃するとスイッチが入り、何かが起こる。

ステージ[編集]

  • ジャングル…鬱葱とした森に原住民が罠をしかけた。
  •  …原住民が太陽を崇めているので高層ビルくらい高い。
  • …上流へと進む事になり、足場が滑り易い。
  • 遺跡…古代文明の建物。内部には洗脳された動物と罠がある
  • 神殿…古代文明の建物。遺跡より暗く罠も設置されており、見えない足場もあるとより進みずらくなっている。
  • 吊り橋…朽ち果てた吊り橋でとても崩れやすい。暴走イノシシもいるが味方ではない。
  • 工場…鉄の島の入り口にあり、熱くなっているパイプや機械がある。
  • 研究所…コルテックスの部下の研究員やスライムなどが行く手を阻む。

乗り物[編集]

暴走イノシシ
クラッシュが上にまたがり、突っ走る。

海外版との違い[編集]

本作では言語的な差異以外にも、日本版と海外版との違いがいくつか挙げられる。

アクアク
日本版のみアクアクを取得すると、ヒントが表示されるようになった。詳細は「アクアク箱」を参照。
パプパプ
海外版では体力が3つなのに対し、日本版では体力が5つに増加している。
爆弾箱のデザイン
海外版ではTNTと書かれているが、日本版では代わりに爆弾のマークが表示されている。これは以降のシリーズにも踏襲されている。
クラッシュプレート・タウナのボーナスステージの配置数
難易度が高いためか日本版ではクラッシュプレートや1UP箱、タウナのボーナスステージの配置が海外版より多めになっている。
箱の配置が一部違う
一部のステージにおいて箱の配置が異なっている。
一部のステージの順序が変わっている
「あらしのこじょう」と「ゆうやけのはいきょ」のコースの順番が入れ替わっている。
カラーダイヤの取得場所が異なる
海外版では緑ダイヤの取得場所が「トカゲでだいジャンプ」、赤ダイヤの取得場所は「あらしのこじょう」である。日本版のダイヤの取得場所は「ステージ一覧」を参照。
一部のステージのゴールまでの距離が違う
日本版での「カメカメジャンプ」は海外版の約半分の地点で終わっている。それに伴い、箱の総数が変更されている。これは「カメカメジャンプ」が難しいとSCEJが判断したため[出典 1]
タウナボーナスチャレンジが増えている
海外版には一部のステージにタウナプレートが存在しなかったが、大岩ステージや暴走イノシシにまたがるステージを以外で該当するステージにも、タウナプレートが追加された。ボーナスチャレンジの内容も独自のものとなっている。
ただし、該当するボーナスチャレンジをクリアした場合、直後のステージのタウナボーナスチャレンジがプレイできなくなることがある。
一部のBGMが違う
日本版ではコアラコング以降のボス戦、タウナのボーナスステージのBGMが変更されている。ただし、海外版でのブリオとネオ・コルテックスとのボス戦のBGMはそれぞれのボーナスステージで聴くことができる[脚注 4]
作曲者のジョン・マンセルによると、「ボス戦の音楽が暗い」「ボーナスステージの音楽が古めかしい」というSCEJ側の要望があったため[出典 2]。2以降はタイトルスクリーンを除き、BGMの変更は無くなった。
パスワードシステムを搭載
海外版のみセーブ機能に加えてパスワードがあり、セーブ画面にコマンド式のパスワードが表示され、そのパスワードを入力することで続きから始めることができる。
ステージの仕掛けが一部異なる
海外版では一部のステージにおいて仕掛けが無くなっており、難易度が高くなっている。
パーフェクトの扱いが異なる
日本版ではミスしても箱を全部壊せばパーフェクトになる[脚注 5]が、海外版ではステージに入ってからミスすると、箱を全部壊してもリザルト画面自体に遷移せず、パーフェクトにならない。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ しかも、アイテム入手によるセーブではクリアしたステージ数がセーブされない。ボーナスチャレンジでのセーブはそれまで入手したアイテムをセーブできる。
  2. ^ 一部のみ自動取得が可能。
  3. ^ 2枚持っている場合、アクアクに煌きのエフェクトがかかる。
  4. ^ 海外版ではそれぞれのボーナスステージとボス戦で同じBGMが使われているため。
  5. ^ ただし、C箱を2つ以上壊した状態でミスした場合、最後に壊したC箱しかカウントされないためパーフェクト扱いにならない。

出典[編集]

  1. ^ a b クラッシュ・バンディクー ハラハラドキドキ公式ツアーガイド (ファミ通ブロス 攻略本シリーズ) 、アスキー、1996年
  2. ^ Interview with Josh Mancell - Crash Mania

外部リンク[編集]