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バンディクート科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バンディクート科
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
上目 : 有袋類 Marsupial
大目 : オーストラリア有袋類 Australidelphia
: バンディクート形目 Peramelemorphia
: バンディクート科 Peramelidae
学名
Peramelidae
Gray, 1825
和名
バンディクート科[1]

バンディクート科Peramelidae)は有袋類バンディクート形目の科。現生のほとんどのバンディクートが含まれる。オーストラリアニューギニアに分布する。森林から砂漠まであらゆる環境に生息する種もいる。化石種は4種知られる。絶滅したブタアシバンディクートは他の種と違いが大きいことから、近年独立した科に移された。

特徴

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バンディクートは小さい有袋類で、最小は体長15-17.5cmのマウスバンディクート、最大は体長39-59cm、体重4.7kg(ウサギと同サイズ)のジャイアントバンディクートである。肢と尾は短く、耳は小さめので、吻は長く尖る[2]

食性は雑食性で、地中性の無脊椎動物が食性の多くを占めるが、種子、果実、キノコなども食べる。歯は特殊化しておらず、ほとんどの種で歯式である。

メスは後方に開口する育児嚢を持ち、中には乳首が8つある。仔は成長する間ずっと乳首と結合しているため、1度に育児可能な仔の数は8匹までである。ただし通常は仔の数は1度に2~4匹である。バンディクート科の懐胎期は哺乳類の中でも最も短く、わずか12.5日である。仔は2ヶ月齢ほどで離乳する。このような短いサイクルのため、バンディクートのメスは繁殖期に複数回仔を産むことができ、他の有袋類に比べて非常に高い繁殖率となっている[2]

分類

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以下のリストは現生種はWilson & Reeder's Mammal Species of the World 第3版 (2005)による。(Mammal Diversity DatabaseIUCN による変更部分を除く。)和名は川田ほか (2018)[1]による。

脚注

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  1. ^ a b 川田伸一郎ほか 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1 - 53頁。
  2. ^ a b Gordon, Greg (1984). Macdonald, D.. ed. The Encyclopedia of Mammals. New York: Facts on File. pp. 846–849. ISBN 0-87196-871-1. https://archive.org/details/encyclopediaofma00mals_0/page/846 
  3. ^ Travouillon, K.J. (2014). “Earliest modern bandicoot and bilby (Marsupialia, Peramelidae and Thylacomyidae) from the Miocene of the Riversleigh World Heritage Area, northwestern Queensland, Australia”. Journal of Vertebrate Paleontology 34 (2): 375–382. doi:10.1080/02724634.2013.799071. https://figshare.com/ndownloader/files/1422289. 
  4. ^ The real Crash bandicoot!, Laura Soul”. 2016年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月8日閲覧。
  5. ^ Travouillon & Phillips (2018). "Total evidence analysis of the phylogenetic relationships of bandicoots and bilbies (Marsupialia: Peramelemorphia): Reassessment of two species and description of a new species" Zootaxa. February 2018.