英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物

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英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物では日本ファルコムコンピュータRPGシリーズである〈英雄伝説 軌跡シリーズ〉に登場する人物解説をまとめる。

  • 凡例
    • 作中で主に活動している地域・所属している組織を元に分類。(各シリーズの主人公のみページ先頭にリンクを表示して示す)
    • 登場作:そのキャラクターが登場する作品、およびその作中でプレイヤーキャラクターとして加入するかどうかを略号(下記)で示す。なお、伝聞や回想で語られているのみの場合は登場として扱っていないことがある[注 1]。その場合、下記の「来歴」で補足している。
    • :ゲーム内の戦闘ボイスおよびドラマCD・OVAでの担当声優[注 2]
    • 一部の登場人物は要素の整理のため、以下のように節を分けている。
      • (概要):物語における位置づけ、役割について冒頭に記載。
      • 来歴:そのキャラクターの前歴、各ゲーム本編における役割とあらましを簡潔に記載。この項目の「年」は本作品の作品世界で使われている暦である「七耀暦」の年を記載している。
      • プロフィール:年齢の変遷[注 3]、生年月日[注 4]、身長[注 5]、出身地、などを記載。
      • 人物:その登場人物の人物像(性格、戦闘スタイルなど、本編における役割とは基本的に結びつかないもの)を記載[注 6]
      • ゲーム上の性能:ゲーム本編の戦闘における特徴を記載。
      • (その他):その登場人物の要素として、上記に当てはまらないものの内で特記が必要な事柄に項目名をつけ記載。
    • 作品略号
    ※各タイトルの派生版は「Evolution」は『空Evo』、「:改」は「零:改」のように表記。
    • キャラクター略号 - 該当作品の略号の後ろに付与。
      • プレイヤーキャラクター:
      • 敵方のボス主役:B
      • その他:記号なし

各シリーズの主人公[編集]

エステル・ブライト、ヨシュア・ブライト
「FC」・「SC」の主人公。#エステル・ブライト#ヨシュア・ブライトを参照。
ケビン・グラハム
「the 3rd」の主人公。#ケビン・グラハムを参照。
ロイド・バニングス
『VII』『創』の主人公。#ロイド・バニングスを参照。
リィン・シュバルツァー
『閃』『創』の主人公。#リィン・シュバルツァーを参照。
ルーファス・アルバレア
『創』の主人公。#ルーファス・アルバレア及び#《C》を参照。
ナハト・ヴァイス、クロエ・バーネット
『暁』の主人公。#ナハト・ヴァイス#クロエ・バーネットを参照。

リベール王国[編集]

大陸南西部に位置する王国で、北をエレボニア、東をカルバードと隣接する。『空』の舞台。

ブライト家[編集]

エステル・ブライト
登場作:『空』P・「零」P・「碧」・『暁』P・「閃IV」S・『創』P
声:神田朱未
「FC」と「SC」の主人公。リベール王国出身の遊撃士で、父カシウスから学んだ棒術を操る。
物怖じしない性格で[1][2]、逆境にも屈しない強い精神力を持ち、持ち前の明るさと前向きさで出会った多くの人々に影響を与え、彼らと協力することで数々の事件に立ち向かっていくことになる。
来歴
父カシウス、母レナの下、ロレント地方でのびのびと育つ[2]
「FC」の10年前(1192年)に起きた《百日戦役》で、自分をかばったことにより母を亡くし、その後、「母のように誰かを守れるくらいに強くなりたい」との思いから遊撃士を目指す[3][4]
「FC」の5年前(1197年)、カシウスがヨシュアを連れてきて[3]、養子にしたことで、以降は彼を「弟」としてともに日々を送る。
  • 「FC」 - ヨシュアとともにシェラザードの指導を受け、16歳で準遊撃士となる[3]。カシウスの乗る旅客飛行船が姿を消し、彼自身も行方不明になったため、父の行方を追う旅を始め、研鑽を積み見聞を広めつつ、ヨシュアとともにリベール王国各地を巡る。その中で王国軍情報部の暗躍を知り、彼らの企みを止めるため奔走することとなる。
  • 「SC」 - 姿を消したヨシュアを探す旅を始め、結社《身喰らう蛇》の最高幹部ゲオルグ・ワイスマンの謀略に関わることになり、リベール全土を巻き込んだ陰謀に立ち向かうことになる。
  • 「the 3rd」 - 「SC」の後、ヨシュアとともに旅をしている途上、クロスベル自治州にいた折に《影の国》事件に巻き込まれる[5][注 7]。本作の主人公であるケビン・グラハムに協力し、「FC」・「SC」の仲間たちとともに事件に挑んでいく。
  • 『審判の指環』 - ヨシュアとともにサポート役の帝国の遊撃士トヴァルを加えて旅をしている中、遊撃士協会に来た依頼により帝国辺境のアルスターを訪れる[書 1][注 8]。そこで古代遺物《審判の指環》による事件に遭遇し、トヴァルとともに解決に導く[書 2]。この事件解決時に、古代遺物回収のため現れたアインにより、レンがクロスベル自治州にいることを教えられ、ヨシュアとともにクロスベルに向かう[書 3]
  • 「零」 - ヨシュアとともに遊撃士協会・クロスベル支部に転属し、主人公ロイド・バニングスら特務支援課の(格上の)ライバル的立ち位置となる[8]。物語の中でロイドらと親交を深めてゆき、クロスベル自治州で起きた大事件の解決に向けて協力することになる[9]
  • 『暁』 - 「零」の後、ヨシュア、レンとともにリベールに帰国していた中、カシウス暗殺計画に巻き込まれることとなる。
  • 「碧」 - 物語終盤で、ロイドらに協力するため、ヨシュア、レンとともに再度クロスベルを訪れ、アイオーンTYPE-γと交戦する[10]
  • 「閃III」 - 登場はしない。遊撃士協会支部を手助けするため、ヨシュアとともにエレボニア帝国入りしようとしたが、入国許可が下りなかったと語られている[11]
  • 「閃IV」 - 遊撃士ランクはA級目前と言われている[12]。ヨシュア、レンとともにクロスベル入りし、ロイド、エリィキーアを一行に加えて、オルキスタワーに潜入して帝国で起きた異変の情報を探る[12][注 9]。その後はパンタグリュエルでの極秘会談に参加し、『VII』の主人公であるロイドら特務支援課、『閃』の主人公であるリィン・シュバルツァーらトールズ士官学院の新旧VII組とも邂逅を果たす[13]。進行する状況を食い止めるべく、オリヴァルト皇子が提唱した《光まとう翼》に参加し、最終決戦では、リィンらVII組を《幻想機動要塞》に送り込むため、ヨシュアらとともに《塩の杭》のひとつを攻略しに向かう[14]
プロフィール
  • 年齢:16歳(「FC」[W 1]・「SC」[W 2])→17歳(「the 3rd」[W 3])→18歳(「零」[W 4]・「碧」[書 4])→20歳(「閃IV」[注 10]
  • 誕生:七耀暦1186年8月7日[15]
  • 身長:162cm(「零」[書 7]・「碧」[書 4]
  • 出身:リベール王国・ロレント地方
  • 趣味:ストレガー社製のスニーカー集めと釣り(釣公師団からは「特級釣師」、「爆釣王」と呼ばれている)
  • 遊撃士ランク:B(「閃IV」[書 8]
人物
人々に親しみを与える天真爛漫な性格。自分も他人も輝かせる太陽のような強さを持ち[16]、「太陽の娘」と呼ばれることもあるが[5]、本人は自分の良さには無頓着である[17]。純粋な人柄による言動に(敵対者も含め)周囲が毒気を抜かれる場面もしばしばある。女性としての自覚はあるものの、活発で少年のような趣味が多く、子供時代は父を呆れさせている[3]
恋愛面には非常に疎く鈍感で、ヨシュアからの好意に長らく気付く気配もなく、シェラザードや友人たちから呆れられていた。しかし、「FC」の正遊撃士になる旅の中でそれまで弟のようにしか見ていなかった彼を異性として意識するようになり、「SC」の事件後は晴れて恋人同士になった[18]
義弟ヨシュアより実際には年下だが、ブライト家に先に住んでいたことを理由に姉として振るまいたがる[3][注 11]
口癖は「あんですって〜!」、「〜ですけど」、「モチのロンよ!」など。
容姿/外見
長い栗色の髪をツインテールにしている[1]。容姿は母レナ譲りで[20][21]、髪と眼の色は父カシウスと同じ[19]
準遊撃士時代は赤を基調としたボーイッシュな服装をしており、下着が見えてしまうことを懸念してスカートは敬遠していた[3]。正遊撃士となった後は、姉貴分のシェラザードから昇格祝いとして買ってもらった、白を基調とした女性らしい服装をしている[22]
ゲーム上の性能
武器は棒術具。オーブメントはシリーズ全体で属性の制約がなく(「FC」と「SC」では唯一属性の制約のないオーブメントを持つプレイヤーキャラでもある)、4・4 (「FC」では4・3) の2本のラインを持つ。攻撃にも補助にも力を発揮できるバランスの良い中距離型キャラ。
「FC」のSクラフトは「烈波無双撃」と後に修得する「桜花無双撃」で、「SC」ではこのふたつの強化版(「真・烈波無双撃」と「真・桜花無双撃」)に加えて、「奥義・太極輪」(「the 3rd」ではレベルが上がると「絶招・太極輪」を修得)が追加されており、いずれもレベルを上げると修得する。これらはいずれも敵キャラ単体のみを攻撃するものになっている。
「零」では通常クラフトに父カシウスの技「百烈撃」が追加、Sクラフトが「鳳凰烈波」(攻撃範囲は中円)に変更され、旧来のSクラフトは削除された。彼女としては初めて、単体攻撃ではないSクラフトでもある。また、他のゲストメンバーとは異なり、ヨシュアとのコンビクラフトを持つ。
「閃IV」ではSクラフトは再び単体攻撃の「奥義・太極輪」に戻されているほか、「FC」・「SC」でSクラフトだった「桜花無双撃」が通常クラフトとして追加されている。もうひとつの通常クラフトは「旋風輪」で、『空』、「零」から引き続き採用されている。
ヨシュア・ブライト
登場作:『空』P・「零」P・「碧」・『暁』P・「閃IV」S・『創』P
声:斎賀みつき
「FC」と「SC」の主役の一人。リベール王国出身(生まれはエレボニア帝国)の遊撃士。
「FC」時点より5年前にブライト家の養子となり、エステルの義弟となる。冷静な性格で、エステルのフォローに回ることが多い[1]
来歴
元の名前はヨシュア・アストレイで、エレボニア帝国南部のハーメル村出身。ハーメルは小さな村で子供が少なく[13]、姉のカリン、兄同然のレオンハルト(レーヴェ)とともに育つ[23]
「FC」の10年前(1192年)に起きた《ハーメルの悲劇》で、村民はほぼ全滅し、ヨシュアは生き延びたものの、姉を含めた家族を失い、このことで心を壊す[23]。その後、壊れた心を結社《身喰らう蛇》のゲオルグ・ワイスマンによって組み替えられて彼の操り人形となり、結社の《執行者》No.XIII《漆黒の牙》として暗殺を繰り返すようになる[17][23][24]
「FC」の5年前(1197年)、11歳の時にカシウス・ブライトの暗殺を命じられるが失敗[3][17]。そのことで組織から狙われる立場になったが、カシウスに保護され、後にブライト家の養子となる[17]
  • 「FC」 - エステルとともにシェラザードの指導を受け、16歳で準遊撃士となる[3]。カシウスの乗る旅客飛行船が姿を消したことで、父の行方を追う旅を始め、エステルとともにリベール王国各地を巡る。その中で王国軍情報部の暗躍を知り、彼らの企みを止めるため奔走することとなる。自身が感じていた違和感と状況証拠から、一連の事件の黒幕がアルバ教授(ワイスマン)であることに気づくが[注 12]、一対一で問い詰めた際に暗示を解かれ、自身がカシウスの下に諜報員として送り込まれていたということを知ってしまう[17]。真相に耐えられなくなったヨシュアは、姉の形見のハーモニカを残してエステルの元を去る[17]
  • 「SC」 - 「FC」の最後でエステルらの前から姿を消した後、ワイスマンを殺すための策をめぐらせ、カプア一家と手を組み密かに《結社》を追う。終盤、エステルと再会[25]。エステルの説得により、改めてエステルを守ることを誓い[25]、ともにリベール全土を巻き込んだ事件の解決に尽力する。最終決戦の場「リベル=アーク」の中核塔にてついにレーヴェと対峙[26]。一騎討ちの末、一瞬の隙を突いて全力を込めた連続攻撃を行い、彼の剣を弾き落とし勝利した[26]
「SC」の事件解決の後、《執行者》として犯した過去の罪の贖罪のために大陸各地を旅して回ることを決意し[24]、「the 3rd」以降は、恋人となったエステルと行動をともにしている。「the 3rd」以降の来歴はエステルと基本的に同一なので「#エステル・ブライト」の来歴を参照。
プロフィール
  • 年齢:16歳(「FC」[W 1]・「SC」[W 2])→17歳(「the 3rd」[W 3])→18歳(「零」[W 4]・「碧」[書 9])→20歳(「閃IV」[注 13]
  • 誕生:七耀暦1185年12月20日[15]
  • 身長:170cm(「零」[書 11]・「碧」[書 9]
  • 出身:エレボニア帝国・ハーメル村
  • 趣味:ハーモニカ演奏
  • 遊撃士ランク:B(「閃IV」[書 8]
人物
執行者時代は感情の起伏が薄く、暗殺者としての非情さを持っていたが[24]、カシウスとエステルとの生活で影響を受け、優しく穏やかな少年に育つ[注 14]
ワイスマンはヨシュアの心を修復する際に「どんな目的も目的を合理的に考え任務を遂行する思考フレーム」を与えるとともに[17]、任務の邪魔とならないよう恐怖を感じることがないように調整を施している[25]。そのため、ヨシュア自身も自分のことを感情を持たない人形のように認識し続けていたが、それが欺瞞であることは後にエステルに喝破されることになる[25]
エステルに対しては、エステルがヨシュアに対する思いを意識し始める前から好意を寄せていた[17][24]。エステルはそのことに気づいていなかったが、ヨシュアも自分に対する好意には非常に疎く、逆にエステルからの好意に気づかないという立場の逆転をさせてしまうこともあるなど、どこか複雑な関係でもある。
戦闘能力としては、ワイスマンの調整により、大部隊相手でも単独で渡り合えるよう、肉体と反射神経を限界まで強化されている[17][2]。ブライト家に入ってから、相手を倒すためではなく命を奪わず無力化させるという戦い方をカシウスから学んだ[26]。情報収集能力も高く、「SC」以降も独自のルートでケビンの正体やワイスマンの最期を知っている[5]
エステルとヨシュアの設定
キャラクター造形として、太陽のように明るいエステルを光とする影という対比の関係になる[書 12][W 5]。「FC」を制作するにあたり、「男の子と女の子が主人公で、どちらかが屈託のない明るさを持っているのに対して、もう片方のパートナーが闇の部分を抱えている。そして、その2人を描くことで光と影みたいなものを主軸として物語を紡ぐ」という設定はかなり初期の段階で決まっていた[書 13]。最初期にはエステルと性別が逆で女の(元)暗殺者にするという案もあったという[W 6][W 7]。「エステル」と「ヨシュア」という名前の出典はたどれば『旧約聖書』に行きつくものだが、設定としては関係がなく、名前は人物像と名前の響きなどを比較してイメージに合うかで決められた[書 13]
「FC」はヨシュアがエステルの元を去るところで終幕となる。この構成は最初から予定されていたものではなく、「FC」と「SC」はもともとは1本のタイトル(『英雄伝説VI』)として構想されていたものだが、制作開始から1年半経った時点で予定の半分しかできていなかったため、後編を出せない可能性があることを承知で前編のみ発売するか、省略して1本に収めて発売するか、二者択一となった[書 14]。2本にした場合、前半のラストにヨシュアの話を(クリフハンガーとして)持ってくることができるということも一因となって、前編(「FC」)のみの形で発売されることが決断されたという[書 14]
容姿/外見
端正な顔立ちにリベールでは珍しい漆黒の黒髪と琥珀色の瞳をもった美少年であり[1]、女性からもて、また中性的な印象から女装が非常に似合う[19]。女装した姿は姉カリンに似たものになる[21]
ゲーム上の性能
武器は双剣で、常人離れしたスピードを駆使した攻撃を得意とする(能力値でも『空』全プレイヤーキャラクターの中で最速。戦闘でも分身・瞬間移動と見紛う動作を見せる)。オーブメントの属性は「時」。レーヴェ同様、分身を生み出して攻撃するSクラフトを持つ。
「FC」の初期Sクラフトは単体攻撃の「断骨剣」で、後に全体攻撃の「漆黒の牙」を修得する。「SC」では、このふたつの強化技に加えて、レベルが上がるとやはり全体攻撃の「秘技・幻影奇襲」を修得する。「the 3rd」ではレベルが上がると「秘技・幻影奇襲」が「真・幻影奇襲」に強化される。
「零」では通常クラフトに義父カシウスの技「雷光撃」が追加されている。Sクラフトは「the 3rd」と同じ「真・幻影奇襲」だが、台詞とモーションが若干変更されている(他のSクラフトは削除されている)。ゲスト参戦ながら、エステルとのコンビクラフトを持つ。
「閃IV」ではSクラフトは「秘技・幻影奇襲」に名前が戻されているほか、「FC」・「SC」でSクラフトだった「漆黒の牙」が通常クラフトとして追加されている(攻撃範囲は「全体」から「円L」に変更)。もうひとつの通常クラフトの「双牙絶影」は、かつての通常クラフトである「双連撃」と「絶影」を組み合わせた技になっている。
カシウス・ブライト
登場作:『空』・『暁』・「閃IV」・『創』
声:岸野幸正
エステルの父。かつて軍人としてリベール王国を危機から救った英雄であり、遊撃士としては、「FC」開始時点ではゼムリア大陸全土に4人しかいないS級遊撃士の一人。
武術では《理(ことわり)》に至った達人であり[16][27]、現在は棒術を使うが、かつては八葉一刀流はちよういっとうりゅうという流派を極めた剣士で、《剣聖》と呼ばれる[1][注 15]。『空』三部作通してレオンハルトと並んで最強を誇る人物。
知略に優れ、《百日戦役》ではエレボニア帝国軍の侵攻に対する反攻作戦を立案、指揮して王国を危機から救った。しかし、戦役中に妻を失ったことで本人が栄誉を望まず退役したため、その功績は王国民の多くには知られておらず、娘のエステルにも秘密にしていた[3][1][24]
その才幹と功績を知るリベール王家、王国軍、遊撃士協会などから寄せられる信頼には絶大なものがある。一方、エレボニア帝国や結社といった潜在的な敵対者からは、一個人でありながら、重大な脅威として認識され警戒対象になっている[17][29]
来歴
士官学校在学時にユン・カーファイに出会い、八葉一刀流の指南を受ける(「FC」の20年以上前の出来事)[30]
「FC」の10年前(1192年)に起きた《百日戦役》において、リベール王国は国土の大部分をエレボニア帝国軍に占領されるが、警備飛行艇を用いた戦術で帝国軍を分断各個撃破する反攻作戦を立案、指揮して、その侵攻を食い止める[31][32]。この戦役で妻を失ったことで、戦役後に軍を退き、剣も捨て、遊撃士に転向する[31][注 16]
「FC」の4年前(1198年)に、遊撃士協会と複数の国の合同で行われた《D∴G教団》殲滅作戦の総指揮を執り[33][34][28]、その功績により遊撃士ランク・S級に昇格[17][W 8][書 15]
  • 「FC」 - エレボニア帝国で《帝国遊撃士協会支部連続襲撃事件》が発生し、救援のために王国を離れ、解決に尽力する[29]。このため、同じタイミングでリベール王国で発生していた王国軍情報部による陰謀には介入できなかった。一連の事件の後、弱体化した王国軍を立て直すべく軍務に復帰[17]
  • 「SC」 - 王国軍に復帰して間もなく、モルガンから司令[35]と作戦本部長の座を委ねられ、事実上、軍のトップとなる[36]。リベールに陰謀の影が迫っていることは予感していたが、自身は軍務に忙殺されることになったため、陰謀への対処をエステルらに委ねる[22]。そんな中でも結社の動きを読んで《零力場発生器》製作をラッセル博士に事前に依頼したり[16]、リシャールら旧情報部を隠し札にするなど[37]、策を講じて結社に対抗する。終盤には帝国軍の第三機甲師団により国境のハーケン門に侵攻を受けるが、オリヴァルト皇子と一芝居打つことでこれも退ける[37]。《リベル=アーク》攻略には状況を考慮して参加しなかったが[37]、その崩壊に際して、古い知己である古竜レグナートの力を借りてエステルとヨシュアを救う[38]
  • 「the 3rd」 - 《影の国》によって守護者として再現されて主人公たちの前に敵として現れ、「FC」と「SC」では謎だったその圧倒的な実力を見せることになる[27]
  • 「閃IV」 - リベール王国軍総司令、中将になっている[12][13]ミュゼの招待により、クローディア王太女とともにパンタグリュエルでの極秘会談に参加し[13]、《千の陽炎ミル=ミラージュ》作戦で最高司令官を務めることが決まる[28]。世界大戦前日にはユン老師に代わってリィンに奥義伝承の試しを行う[39]。帝国の異変が収まった後はヴァンダイクとともに世界大戦を停戦させた[40]
プロフィール
  • 年齢:45歳(「FC」[3][W 1]・「SC」[W 2])→49歳(「閃IV」[書 16]
  • 階級:リベール王国軍・大佐(《百日戦役》時~現役復帰時[17])→准将(「SC」[36][注 17])→中将(「閃IV」[13]
  • 遊撃士ランク:S(「FC」)
人物
基本はしっかり者だが、家族の前ではおちゃらけており[1]、ヨシュアからは「(エステルと一括りにして)似た者父娘」と呆れられている[3]。家族に対する愛情は深く、実娘のエステルはもちろん、養子のヨシュアにも惜しみない愛情を注いでいる[41][24]。王国軍の部下や遊撃士協会の後輩たちへの面倒見も良く、多くの者に慕われている。
その人物は、海のように懐が深い、雄大な強さを持つと形容される[16]。《理》に至った達人と言われるカシウスの強さの真の理由は「本質を見抜く」ことにあるとされ、遊撃士としても軍の司令官としても常人離れした力を発揮できるのはそれが理由だとされる[16][27]。その力は多くの人に影響を与え、そうした人々の力をまとめることによって、一人では不可能なことでも必ず成し遂げることができる、というものである[27]
《剣聖》
八葉一刀流のユン・カーファイから「一の型《螺旋》」と「七の型《無》」を授かり[28][注 18]、《剣聖》と呼ばれるほどの剣の使い手だったが、遊撃士になった際に剣を捨て、棒術を扱うようになった[30]。自らの武の型を「無にして螺旋」と称し[27][注 19]、それを示すように回転の力を駆使した攻撃を繰り出す。
棒術も、ダン・ラッセルに教わった基礎をベースに、自分なりに解釈した八葉の教えを組み込んだものとしており[28]、剣の達人であるヴィクターアリオスと伍するほどの腕前を持つ[39]
「閃IV」ではユン・カーファイの代理で、八葉一刀流の兄弟子(師兄)として剣を執り、リィン・シュバルツァーに「七の型《無》」の奥義伝承の試しを行い、奥伝を授ける[39]
レナ・ブライト
登場作:『空』
声:板東愛(『空』OVA)
カシウスの妻でエステルの母親。優しくも強い女性で、カシウスですら彼女には頭が上がらない[2]。《百日戦役》の折、ロレントの街のシンボルである時計塔の崩壊からエステルを守った末に亡くなっている[3]
レンレン・ブライト
登場作:「SC」B・「the 3rd」P・『VII』・『暁』P・「閃IV」S・『創』P
声:西原久美子(『空』・『VII』)→悠木碧(「閃IV」)
イタズラ好きでおしゃまでおませな少女。その正体は結社《身喰らう蛇》の執行者No.XV《殲滅天使せんめつてんし》。身の丈ほどもある巨大な鎌を振るい、容姿に似合わぬ強烈な一撃で敵対者を殲滅する。
あらゆる情報を瞬時に吸収して自分の力として取り込んでゆくことができ、どんな環境にも即座に適応して自分と周囲を制御してゆくということができる天才[41]
《十三工房》で開発された巨大人形兵器《パテル=マテル》を操る。
来歴
クロスベル自治州の貿易商人ヘイワース夫妻の間に長女レニ・ヘイワースとして生まれる[43][44]。物心つく頃に両親が商売で失敗し、一時的にカルバード共和国の夫妻の友人の元へと預けられる[45][注 20]
1196年頃、その友人宅が《D∴G教団》に襲われ、教団に拉致される[45]。その後は教団ロッジ《楽園》に連れて行かれて、《グノーシス》を投与され続け、天才的な適応能力を示して他の検体である少年少女の人格を取り込んでいくこととなる[46][注 21]。《楽園》では投薬実験を受けるとともに虐待を受け続け、そうした生活が半年ほど続いた頃[41]、結社の任務で《楽園》を壊滅させたレオンハルトヨシュアによって救出される[47]。結社で適性を認められて執行者候補となり[47]、この時期にレーヴェからは武術を、ヨシュアからは隠形術を学び、結社のほかの者たちからもそれぞれが得意とするところの様々なことを習得する[41]。その後、ヨシュアが結社を去った(1197年)後、《パテル=マテル》を使役するようになるとともに[41]、正式に執行者となる[47][注 22]
  • 「SC」 - 当初は正体を隠し、ヘイワース夫妻を模した人形とともに旅行者と偽ってエステルたちの前に現われる[36]。その後正体を現し、執行者としてエステルたちの前に立ちはだかる[35]。両親の抱えていた事情を全く知らないために実の両親を偽物と呼び、常に自分のために行動する《パテル=マテル》を本当の両親と呼ぶ。エステルとは数度の交戦を経て《リベル=アーク》の中枢塔で対峙し、戦闘の決着後、あくまでレンを更生させようとするエステルが差し伸べた手を困惑ととともに拒絶し、《パテル=マテル》とともにいずこかへと飛び去っていく[48]
「SC」で《リベル=アーク》を離脱した後、クロスベルを目指す[47][注 23]
  • 「the 3rd」 - 《リベールの異変》終息後は結社に戻らず、自分を捜しているエステルとヨシュアから逃げながら《パテル=マテル》とともにさまよっていた。そんな中で《影の国》に取り込まれ[49]、再会したエステルたちと触れ合ううちに、彼女に対する態度を少しずつ変えてゆく。最終決戦の後、レンを家族として迎えたいと申し出るエステルとヨシュアに対して気持ちの整理はつけられず、エステルに捕まらないよう全力で逃げると言い残し、《影の国》を立ち去る[50]
  • 「零」 - クロスベル自治州のローゼンベルク工房に身を潜め、導力ネットワークの扱いをすぐに覚えて《仔猫キティ》と名乗りハッキングを行い、ハッキングの天才を自称するヨナをも上回る腕前を見せつつ、気ままに過ごす[51]。《特務支援課》のロイド・バニングスらの気遣いによって両親の真実を知ってわだかまりがなくなり[45]、これによりクロスベルに来た理由のひとつがなくなる[書 19]。パテル=マテルの修復も終わり、教団における人体実験の首謀者がヨアヒムであることも突き止め[52]、《太陽の砦》で特務支援課に加勢してヨアヒムの最期を見届ける[7]。これによりクロスベルに滞在する理由は全てなくなり立ち去ろうとするが、頑なに閉ざしていた心をレンの過去を全て受け止めた上で家族として迎えたいと言うエステルとヨシュアに対してようやく開き[7]、一連の事件が終わった後でブライト家に迎えられた[53]
  • 「碧」 - 《パテル=マテル》、エステル、ヨシュア、とともにクロスベル市解放作戦に加勢し、アイオーンTYPE-γと交戦[10]。その戦いで、《パテル=マテル》は絶体絶命のレンを助けるべくアイオーンを道連れに自爆し、3人に見守られながら別れの言葉を遺して機能を完全に停止してしまい[10]、《パテル=マテル》を失ったレンは悲嘆にくれる[54]
  • 「閃III」 - ティータの回想で、後ろ姿のイラストのみ登場[11]。ジェニス王立学園に通いながら遊撃士協会の手伝いをしつつ、リベール王国の導力ネットワーク構築に貢献しているということが、ティータによって語られている[11]。ティータが帝国への留学を希望した際、周囲が反対する中で唯一賛同し、周りの人々を説得[11]。ティータと再会したら互いにひとつだけ頑張ったことを話そうと約束している[11]。帝国、特にクロスベルに自分も行きたかったが事情があって行けなかった[11]
  • 「閃IV」 - 学園を休学し、エステルとヨシュアとともにクロスベル入りし、ロイドらとも協力してオルキスタワーに潜入して帝国の情報を探る[12][注 24]。クロスベルに来たVII組に助力し[56]、キーアとともにエリンの里までVII組に同行し、リィンが囚われている《黒の工房》の位置の特定に協力し[57]、リィン救出作戦もバックアップする[55]。その後はミュゼの招待によりパンタグリュエルでの極秘会談に参加し、ティータらとも再会[13]。パンタグリュエルでの一件後は《光まとう翼》の一員として活動し、引き続きエステル、ヨシュアと行動をともにする。終盤、両親であるヘイワース夫妻に対面する[43][44]。最終決戦では、エステル、ヨシュアらとともに《塩の杭》のひとつを攻略しに向かい、巡り合わせにより《パテル=マテル》の仇の後継機(の複製)であるアイオーンTYPE-γII・ニゲルと対峙する[14]
プロフィール
人物
わがままな気分屋でマセていて、こまっしゃくれていて何でも面白がる癖があるが、意外と面倒見が良く他人を気遣うこともできる、とエステルに評されている[27]化学数学情報理論博士号を習得しており、代理人を通じて定期的に論文も発表している[W 2]
「殲滅天使」という二つ名については気に入っていない旨を表明しており[35]、「閃IV」の頃には「ちょっとした黒歴史」だと言っている[12]
パテル=マテル
レンによって使役される《ゴルディアス級》人形兵器。全高15.5アージュの巨体に加え、《十三工房》で開発された最新鋭の性能と能力を誇っており、導力エネルギー砲を主体とした各種導力兵器を備え、飛行能力も有する[58]。パワー、装甲ともに「FC」ラストボスの《トロイメライ》以上と言われている[41]
自我を持っているが、正確な意思疎通を行えるのは使役者であるレンのみ。さらに「零」では改修を受けたことで自己判断に従っての行動ができるようになり[7]、この自己判断しての行動は「零」と「碧」において大きな役割を担うことになる。
来歴
F・ノバルティスの主導で開発が進められ、操縦者の選定が難航したため開発計画は一時凍結されていたが、レンが操縦者として適性を示したことで運用が始まる[58](1197年以降[41])。
  • 「SC」 - レンからはなんでも言うことを聞いてくれる「パパとママ」として見られており、家族のように大事にされている。レンに従いエステルらの前にたびたび姿を現し、《琥珀の塔》で交戦し[41]、次いで《リベル=アーク》の中枢塔の戦いでは、レンの命令によりリミッターを解除して戦闘に参加する[48]
  • 「the 3rd」 - プレイヤーの選択次第で登場する。レンが《影の国》の中で、《影の国》の特性を利用して再現した複製品を実体化させることができる[27][注 26]
  • 「零」 -「SC」でエステルらとの戦闘で脚部の関節部を破損したため[48]、レンの依頼を受けたヨルグによる修理を受ける。姿勢制御と関節部分が弱点だったが、ヨルグによる改修を受けたことでこれらの欠点も克服する[59]。レンとともに最終決戦の場に駆けつけ、ロイドたちを絶体絶命の窮地から救い出し、彼らに勝機をもたらす[7]。決戦を終え、エステルとヨシュアから逃げようと抵抗を見せたレンを自身の判断でエステルたちのほうに後押しし、彼女らが和解する最後のきっかけを作った[7]
  • 「碧」 - 「零」の後でリベールに去ったレンには同行しなかったようで、ローゼンベルク工房に置かれている[60]。終盤、クロスベル市解放作戦に加勢するためクロスベルに戻ってきたレンに従い、アイオーンTYPE-γと交戦する[10]。その際、絶体絶命のレンを助け、相打ちになる形でアイオーンTYPE-γとともに上空で自爆し、レンに見守られながら別れの言葉を遺して機体としての死を迎える[10]。後にこの話を聞いたロイドたちは、ヨアヒム・ギュンターとの戦いで助けてもらったことを思い出し改めて感謝を示した[54]
ゲーム上の性能
「SC」で敵として登場する際と、「the 3rd」でプレイヤーキャラクターとして登場する際のレンのSクラフトは「レ・ラナンデス」で、50%の確率で即死効果がある。パテル=マテルは「SC」の戦闘ではレンとは独立した敵キャラクターだったが、「the 3rd」ではレンのSクラフトによって召喚される形で参戦する。
「閃IV」ではSクラフトとして全体攻撃の「ネメシス・パーティ」が追加され、「レ・ラナンデス」は通常クラフトとなっており、即死効果は維持されているが確率は20%に落とされている。
「レ・ラナンデス」というクラフト名は「レン・ラン・アンド・デス」を縮めたもので[61]、レンが走っていって敵に死を与えるという動作と効果をそのまま名前にしたものである。

リベール 遊撃士協会[編集]

王都グランセルを含む五大都市に支部があり、各地方での活動を管轄している[注 27]。準遊撃士が正遊撃士になるには5支部全てからの推薦状が必要になる。

遊撃士[編集]

シェラザード・ハーヴェイ
登場作:『空』P・『暁』P・「閃IV」O・『創』O
声:塩山由佳
ロレント支部に所属する女遊撃士。「《銀閃ぎんせん》のシェラザード」の異名を持つ。の使い手だが併行してアーツも駆使する攻撃を得意とするタイプ[36]
エステルとの付き合いは長く、「シェラ姉」と呼ばれ、頼れる姉貴分として慕われている[注 28]
来歴
幼少期をスラム街で身寄りのない孤児として過ごしており、生き延びるためにスリ、置き引き、かっぱらいといった軽犯罪を繰り返す荒んだ生活を送っていたが、7歳くらいの時(1186年頃)に旅芸人集団「ハーヴェイ一座」の座長に拾われる[16][62]。一座で姉貴分となったルシオラに様々な芸を教わり[16]、やがて踊り子として一座の芸人に加わる[62]
「FC」の12年前頃(1190年頃)、巡業で訪れたロレントでエステルをきっかけとしてブライト家と親しくなり[2]、以降巡業でロレントを訪れる度にブライト家に遊びに行く関係となる[3]
「SC」の8年前(1194年)、ハーヴェイ座長が死去したことで一座が解散し、ルシオラも姿を消したため、唯一頼れる大人だったカシウスを頼り、彼の指導で遊撃士を目指す[3][2][16]
1197年[書 23]、準遊撃士としてリベール王国の各地方を回って各地の遊撃士協会から推薦状をもらい、正遊撃士となる[62]
  • 「FC」 - ロレント支部所属の正遊撃士としてエステルとヨシュアの遊撃士研修(ブレイサー研修)を担当し、最終試験に合格した二人を準遊撃士に任命[3]。その後、カシウスが行方不明になり、エステルとヨシュアとともにボース地方まで旅をともにする[20][注 29]。ボース地方の事件の解決後、ロレントに一旦帰るが、終章では応援として王都に向かい、エステルらに協力する[17]
  • 「SC」 - 《身喰らう蛇》の調査を依頼され、王国内を回る[36][注 30]。かつての姉分で結社《身喰らう蛇》の執行者となったルシオラと再会し、たびたび対峙、交戦することになる[2]
  • 「the 3rd」 - ロレントでアイナと飲んで酔いつぶれていたところ《影の国》事件に巻き込まれる[5]。「月の扉」では準遊撃士時代にグランセルで修行をしており、その時にロレント支部受付となるアイナとの出会いが描かれる[62]
  • 「閃III」 - 直接は登場しない。帝国の遊撃士協会を助けるため、アガットとともに帝国入りした[11]。帝都ヘイムダル地下で共和国の特殊部隊《ハーキュリーズ》の掃討作戦が行われた際はアガットやVII組らとは別のエリアを受け持ち[63]、黒キ星杯が出現した際にはティータの傍にいるようにアガットの尻を叩いている[64]
  • 「閃IV」 - 《黒キ星杯》後は他の遊撃士たちとも連絡を絶ち、密かにオリヴァルト皇子らと合流し[13]、カレイジャスIIでパンタグリュエル救援に駆けつけた[65]。パンタグリュエルでの一件後は《光まとう翼》の一員として活動し、世界大戦終結後にオリヴァルト皇子と結婚する[66]
プロフィール
  • 年齢:23歳(「FC」[W 1]・「SC」[W 2])→24歳(「the 3rd」[W 3])→26歳(「閃IV」[注 31]))
  • 出身:七耀暦1179年5月14日[15]
  • 遊撃士ランク:C(「FC」[17])→B(「SC」[2])→A(「閃III」以降[67]
人物
リベールの若手遊撃士の中でも1、2を争う凄腕で、エステル、ヨシュアらの遊撃士としての師でもある[3]。自身は自他ともに認めるカシウス・ブライトの一番弟子であり、彼のことを「先生」と呼んでいる[17][27]
芯の強い人物で[5]、姉御肌で後輩たちの面倒見も良いが、大酒飲みでカラミ上戸という悪癖も持つ[W 1]
物腰は丁寧だが、口が悪いところもあり、エステルに教育上良くない単語を教えていたりもする[24]。また、敵に対してはサディストの一面をみせることもある
酒は未成年の頃から嗜んでおり[2]、酒量は底なしで[35]、酒好きのサラでさえ撃沈するほどの大酒飲み[63]。加えて酒癖の悪さは折り紙付きで、本人は自分と同じペースでゆっくり酒を楽しんでほしいだけだと語るが、そのペースは相当に速く[35]、絡み酒でもあるため[62]、同席する機会が多いオリビエから恐れられている。
同年齢の遊撃士であるサラのことは意識しており、サラは最年少のA級遊撃士で若手ではトップクラスで、カシウスにも頼りにされていたことから嫉妬を感じていたが[68]、酒好きという共通点があり、一度飲んだら意気投合した[28]
口癖は「慎重に、そして確実に」で、準遊撃士時代から口にしている言葉であり[62]、後輩のエステルやアネラスも真似して使っている[22]
容姿/外見
褐色の肌、紅玉ルビーのような瞳をしたエキゾチックな美女[3]
髪は銀髪で[3]、一座にいた頃から髪を伸ばしていたが[5]、「the 3rd」の《影の国》事件の一月ほど前にショートヘアにし[5][27]、衣装もより大胆なものに変わる[5]
「閃IV」で再登場した際は髪はショートのままだが衣装は「SC」に近いものに戻っている。
ゲーム上の性能
オーブメントの属性は「風」。
アガット・クロスナー
登場作:『空』P・『暁』P・「閃III」S・「閃IV」S・『創』P
声:近藤孝行
「《重剣じゅうけん》のアガット」の異名を持つ正遊撃士。二つ名の示す通り身の丈を超すほどの巨大な剣を武器としており[69]、直接攻撃を中心としながらアーツは補助に使うという戦闘スタイル[36]
来歴
「FC」の10年前の《百日戦役》で故郷のラヴェンヌ村が戦火に晒され、妹を亡くす[16]。妹の死に責任を感じたことで、償いの方法を探し求めて村を飛び出し、その答えが見つからない憤りから荒れた生活を送る[16]
ルーアン地方に流れ着き、不良集団《レイヴン》のリーダーをしていたが、カシウスによって更生し[注 32]、遊撃士になる[19][注 33]
  • 「FC」 - ボースでの空賊事件が起きる少し前に、カシウスから黒装束の男たち(情報局の特務兵たち)の調査を頼まれ[1]、道すがらエステルらとも顔を合わせる[20]。特務兵を追ってツァイスまでたどり着き、そこでエステルとヨシュアに協力し、誘拐されたラッセル博士を救出し、ラッセル博士とティータを安全な場所まで連れて逃げる役目を買って出る[1][注 34]
  • 「SC」 - 《身喰らう蛇》の調査を依頼され、王国内を回る[36][注 35]。「FC」から「SC」において《剣帝》レオンハルト(レーヴェ)とはたびたび激突し戦っていたが[1][注 36]、彼の正体が判明した「SC」では全く歯が立たず敗北し、手加減されていたことが判明する[16]。そのことから一時自暴自棄になってしまうが、ティータや仲間たちの支えによって立ち直り[16]、レーヴェも認めるほどの剣士へと成長を果たした[26]
「SC」後は遊撃士の仕事に戻るが、遊撃士を目指し始めたレイヴンの3人を特訓するようになったり[70]、ラッセル家に招かれ月一で通うようなったりするという変化が起きる[71]
  • 「the 3rd」 - ツァイスに到着し、飛行船発着場でダン・ラッセルと出くわしたところで《影の国》事件に巻き込まれる[5]
  • 「閃III」 - 帝国の遊撃士協会を助けるため、シェラザードとともに帝国入りし[11]、トールズ士官学院・第II分校に入学されたティータの付き添いも務める[72]。14年前にリベール王国と帝国の間に起こった《百日戦役》の発端となる《ハーメルの悲劇》の真相を探ろうと独自に動き出す。《第II分校》のサザーラント州での特務実習では、リィンたち《旧VII組》に協力し、ハーメル事件のことを話す[32]
  • 「閃IV」 - 《黒キ星杯》後はトマスやランディと合流し、《黒の工房》ではリィンたちに加勢し脱出を援護する[55]。その後、ティータ(とアルフィン皇女)救出作戦[73]、パンタグリュエルでの極秘会談に参加[13]。パンタグリュエルでの一件後は《光まとう翼》の一員として活動し、最終決戦ではエステルらとともにリベール組で《塩の杭》のひとつの攻略を引き受ける[14]
プロフィール
  • 年齢:24歳(「FC」[W 1]・「SC」[W 2])→25歳(「the 3rd」[W 3])→28歳(「閃III」[W 9]・「閃IV」[13][書 26]
  • 出身:リベール王国・ラヴェンヌ村[注 37]
  • 遊撃士ランク:C(「FC」[16])→B(「SC」[16])→A(「閃III」以降[32]
人物
がさつな口調や熱い人柄の一方、遊撃士としての慎重さと冷静な判断力を持っており、状況に対しては思慮深く判断を下す[注 38]。誰に対しても横柄な態度を取るものの、対応そのものは丁寧[16]。厳しい性格の持ち主でもあり、遊撃士の仕事に人一倍責任感とプライドを持っており、新米遊撃士のころのエステルたちに対しても甘えを許さなかった[19]
地元であるリベール王国を中心に活動しているが、特定の所属支部を決めることはせず、王国全土を渡り歩いている[36][書 27]。しかし、ロレントにはカシウスがいるため敬遠して寄り付かず、そのため「FC」で旅するエステル、ヨシュアと実際に会うまで彼女らと面識がなかった[36]。カシウスのことを父親のように見ている節があり、(偉大な父親に反抗期の息子が持つような)コンプレックスを感じている部分がある[75][書 28]
「SC」の古竜レグナートをめぐる一連の事件以来ティータに対しては頭が上がらなくなってしまい[16]、それ以降もティータとの関わりが深くなっていき、ともに戦った仲間たちからは「年の差カップル」とからかわれるようになった[5]。アガット本人はティータは年の離れた妹みたいなもので、妙に懐かれている関係だと言っているが[32][注 39]、ティータとの仲を知ったエリカ・ラッセルからは目の敵にされており、散々な目に遭わされることになる[71][74]
容姿/外見
赤髪をし、頭にバンダナを着けた青年。胸には妹ミーシャがアガットに贈るはずだった石をペンダントにして身に着けている[16]
「閃III」の再登場時も基本的に同じ姿だが、バンダナをするのはやめており[注 40]、「the 3rd」以前は頬にかかるほど長かったもみあげも短くなっている。「閃III」の初期案ではバンダナをした姿も描かれているが、ラフイラストの段階でバンダナ付きで公表されているものはなく[書 29]、早期にバンダナなしでデザインが進められたらしいことがわかる。もみあげはラフイラストの段階で長短異なるものが描かれており、長さの検討が行われている[書 29]
ゲーム上の性能
「FC」・「SC」では全プレイヤーキャラクターの中で最高の攻撃力を誇る。オーブメントの属性は「火」。自分自身のHPを削ることによってCPを上げることができ、なおかつ直線、小円などの多彩な能力のクラフトを持つ。
「FC」ではSクラフトは単体攻撃の「ダイナストゲイル」と、後に修得する中円攻撃の「ファイナルブレイク」を使用する。「SC」ではその2つとその強化版のほか、全体攻撃の「ドラゴンダイブ」を修得する。
再登場した「閃III」と「閃IV」ではSクラフトは「ドラゴンフォール」のみになり、「ダイナストゲイル」は通常クラフトになっている。
クルツ・ナルダン
登場作:「FC」・「SC」S・「the 3rd」・『暁』
声:金子英彦
王都グランセル支部所属の正遊撃士。29歳(「FC」・「SC」[書 30])。
槍術と東方由来の「方術」を操り、リベール王国ではカシウスに次ぐ実力を持つ遊撃士とされている[36]。後輩の育成にも積極的に取り組んでいる。遊撃士ランクは「SC」序盤の時点でB級で、もうすぐA級に昇格予定と言われている[36]
実力は確かなのだが、作品中では桁違いの実力を持つ敵の相手をしているために不覚を取るシーンが目立つ。
新人の頃は王都グランセル支部の受付を兼業していたこともある[62]。「SC」でスポット加入する他、「FC」では武術大会で対戦相手として当たり、「the 3rd」では《影の国》によって守護者として再現され主人公たちの前に敵として現れる。「the 3rd」から「零」にかけてのエステルとヨシュアが不在の期間もリベール唯一人のA級遊撃士として実績を上げていたらしく、「暁」では市民にも犯罪者にも名前が知られている。また、とある事件の支援のためにクロスベルから派遣されてきたナハトとクロエに戦闘の指南を行った。リベール王国で爆破テロの予告があった際は王都防衛を担当し、単身で《ニーズヘッグ》の部隊員の20名以上撃破、同時に部隊長であるアイリを一撃で退けA級遊撃士の力を見せつけた。
アネラス・エルフィード
登場作:「FC」・「SC」S・「the 3rd」P・『暁』P
声:大河内雅子
ボース支部に所属する正遊撃士の少女。出身もボース地方で、「FC」で新米の正遊撃士として登場し、「SC」ではランクFに昇格している。大きなリボンが特徴でかわいいものに目がなく、「可愛いことは正義」が口癖[22][5]
祖父ユン・カーファイから八葉一刀流を学んでおり[30]、直弟子にはあたらないものの[13]、総合的な潜在能力は高いとユンから評価されている[13]。アネラスにとってカシウスは剣の兄弟子にあたる。後にエステルの活躍に刺激され、よりいっそう修行に励むようになる。
「FC」登場時はただのサブキャラクターだったが一部で高い人気があったため、「SC」ではスポット加入を果たし、「the 3rd」でプレイヤーキャラクターに昇格してエステルらとともに行動するようになった[書 31]
来歴
  • 「FC」 - エステルらとボース地方で出会うほか[20]、終章の武術大会では対戦相手として登場する[17]
  • 「SC」 - 序章でエステルとともにル=ロックルに赴き、特訓をともにする[22]。その後、クルツらと探索任務を行い、ヴァレリア湖北西で《結社》の秘密施設を発見し潜入するが捕らえられ、ワイスマンの暗示にかけられてエステルらの前に敵として現れる。ケビンの法術により暗示から解放される[27]
  • 「the 3rd」 - 《影の国》事件に巻き込まれる[5]
  • 「閃IV」 - 本編には登場しない。エンディングで帝国の混乱収拾に協力するため大陸各地から派遣されてきた遊撃士の一人として登場している[40](服装が『空』の頃とは異なっている)。
プロフィール
  • 年齢:18歳(「FC」・「SC」[W 2])→19歳(「the 3rd」[W 3]
  • 出身:リベール王国・ボース地方
  • 遊撃士ランク:F(「SC」)
ゲーム上の性能
オーブメントの属性は「風」。
「the 3rd」では八葉一刀流に関連したエピソードが存在し、そのエピソードで一定条件を達成するとカシウスから彼が現役時代に使っていた利剣《迅速》を譲られ[30]、その強力さからゲーム終盤に近づくまでパーティメンバーの要となりうる直接攻撃力を得る。
カルナ
登場作:『空』・『暁』P
声:柚木涼香
主にルーアン地方を拠点に活動する女遊撃士。導力銃とオーバルアーツを得物とする後方支援型で、姉御肌。
「FC」、「SC」ではクルツ、アネラス、グラッツとのチームで活躍することが多い。「FC」では武術大会で対戦相手としてエステルたちと当たり[17]、「SC」ではワイスマンの暗示により[25]、「the 3rd」では《影の国》によって再現され[27]、それぞれ主人公たちの前に敵として現れる。
『暁』では、遊撃士を志したクロエに助言や支援を行ったことがクロエから語られる。
グラッツ
登場作:『空』・『暁』P
声:野島健児
ボース支部所属の正遊撃士。赤髪を特徴とする青年。大剣を得物とし、必殺技は「グラッツスペシャル」等、必ず自分の名前が頭についている。
エステルとヨシュアとは護衛の任務の際に偶然すれ違い知り合った[20]
「FC」、「SC」ではクルツ、アネラス、カルナとのチームで活躍することが多い。「FC」では武術大会で対戦相手としてエステルたちと当たり[17]、「SC」ではワイスマンの暗示により[25]、「the 3rd」では《影の国》によって再現され[27]、それぞれ主人公たちの前に敵として現れる。
『暁』ではクロエにその赤髪からアガットに間違えられていた。
その他の所属遊撃士
リッジ
「FC」・「SC」・「the 3rd」に登場。ロレント支部所属の正遊撃士[注 41]。エステル、ヨシュアと同じく、シェラザードに師事し、「FC」時点で遊撃士になって3年目の若手。
スティング
「FC」・「SC」に登場。ボース支部所属の正遊撃士。腕は立つが、無愛想で寡黙[注 42]
メルツ
「FC」・「SC」に登場。ルーアン支部所属の準遊撃士。語尾に「ッス」と付けて砕けた口調で話す人物。
グンドルフ
「FC」・「SC」・「the 3rd」に登場。ツァイス支部所属の正遊撃士。ベテラン遊撃士で、カシウス・ブライトが抜けた後、リベール王国の遊撃士では一番の古株となる。
ウォン
「FC」・「SC」・「the 3rd」に登場。ツァイス支部所属で、若手の正遊撃士。東方出身。
ロッコディンレイス
「the 3rd」で準遊撃士になった3人組[27]。詳細は「#レイヴン」を参照。
ダン・ラッセル
リベール王国で活動していた元遊撃士。詳細は「#ダン・ラッセル」を参照。

受付[編集]

アイナ・ホールデン
登場作:『空』・『創』
声:鹿野優以
ロレント支部の受付。
シェラザードをザルとしたらアイナはタガが外れているというほどの酒豪で、いくら酒を飲んでも顔色一つ変えない[20]。そのせいで何も知らず飲みに付き合ったオリビエ(オリヴァルト皇子)は悪夢を見ることになり、それがトラウマと化している[17][35]。「SC」では彼女に一目惚れしたアントンが、絶対に酔わない薬を使って飲み比べ勝負を挑んできたが、用法を誤ったために酔いつぶされている[16]
実はホールデン飛行公社という会社を経営する富豪の家の出で、アイナが祖父サウル・ジョン・ホールデンの遺産を相続することになったことを発端とする遺産相続問題の時に当時準遊撃士のシェラザードに助けてもらっており、彼女とはその頃からの付き合いである[62]。なお遺産はアイナに相続完了された直後、彼女の意思でリベール王国の福祉政策に全額寄付された[62]
仲間からの信頼は厚いが、慎重な性格と行動から急を要する事態では周囲と意見がくいちがうこともあった。
ルグラン
登場作:『空』
声:平井啓二
ボース支部で受付を務める好々爺。リベールの遊撃士支部では古参であり、皆からは「ルグラン爺さん」と呼ばれている。《百日戦役》以前は当時のリベールで唯一の支部であった王都グランセル支部で受付を務めており、《百日戦役》後に他の五大都市にも支部が設立され始めた際、新設されたボース支部へ赴任した[16]
ジャン
登場作:『空』
声:石川英郎
ルーアン支部の受付。人当たりが良く優秀なのだが、好奇心が強く不要なことにも首を突っ込みたがるのが玉にキズ。
キリカ・ロウラン
ツァイス支部の受付。詳細は「#キリカ・ロウラン」を参照。
エルナン
登場作:『空』・『暁』
声:岸尾だいすけ
グランセル支部の受付。物腰が柔らかく、礼儀正しい青年。「the 3rd」でシェラザードが準遊撃士だった頃の話(「FC」の話より5年前)では登場していないことから[62]、リベール王国で受付を務めるようになってから5年も経っていない可能性がある。情報収集・分析能力に優れているだけでなく、作戦立案など用兵にも通じていて、「FC」では軍の1個中隊と特殊部隊が守るエルベ離宮解放作戦を立案し、精鋭とは言え10数人程度の兵力での制圧を成功させている[2]

王族とその関係者[編集]

クローディア・フォン・アウスレーゼ(クローゼ・リンツ)
登場作:『空』P・「碧」・『暁』P・「閃IV」・『創』
声:皆口裕子
女王アリシアII世の孫。「FC」・「SC」では身分を隠して偽名クローゼ・リンツを名乗り、ジェニス王立学園に通う女学生として登場した。「SC」途中で次期女王となる決意を固め、王太女となる[37]
来歴
生まれて間もない頃(1187年)に両親を亡くし、祖母に引き取られて育つ[19][78]
《百日戦役》(1192年)の際、たまたま訪れていたルーアンで混乱に巻き込まれて保護者と離ればなれになり、戦役が終わるまでの数か月間をルーアンで孤児院を営む夫妻の世話になり、家族がどのようなものか知る[19]
「FC」の1年前(1201年)に、「クローゼ・リンツ」として身分を隠してジェニス王立学園に編入の形で入学[79]。当時生徒会長だったレクター・アランドールらと知り合う[79]
  • 「FC」 - ジェニス王立学園の2年生として在学中、エステルヨシュアが学園に滞在することになり、行動をともにする[19]。その間にヨシュアに好意を寄せるようになるが、エステルとヨシュアの互いの気持ちを知っているため、自らは一歩引いてエステルを応援する立場をとる[36]。エステルらと一旦別れた後、女王生誕祭に合わせて王都に帰省したところでリシャールら情報部に囚われ、エステルらに救出され、自らの身分を明かす[17]
  • 「SC」 - 「FC」の事件後、ジェニス王立学園で普段通りの生活に戻っていたが、ヨシュアを探す旅をしていたエステルに協力し、旅の仲間となる[36]。デュナンと並ぶ王位継承順第1位であり[17]、「SC」の物語の中で、自分が次期国王として相応しくないのではないかと思い悩み続けるが、エステルたちとの交流の中で決意を固め、略式ながら立太女の儀を経て王太女となる[37][注 43]
  • 「the 3rd」 - 《影の国》事件に巻き込まれる[35]
  • 「碧」 - 祖母アリシアの名代として「西ゼムリア通商会議」に出席するためにユリアとともにクロスベルを訪れる[42]。会議に先立って、オリヴァルト皇子とともに特務支援課に接触し、会議を取り巻く事情を語り、《帝国解放戦線》と《反移民政策主義》によるテロが発生する可能性を密かに伝える[42]
  • 「閃IV」 - リベール王国代表としてカシウスとともにパンタグリュエル号を訪れ、《千の陽炎》作戦への参加を承認する[13]
プロフィール
  • 年齢:16歳(「FC」[W 1]・「SC」[W 2])→17歳(「the 3rd」[W 3])→18歳(「碧」[書 32])→20歳(「閃IV」[注 44]
  • 身長:160cm(「碧」[書 32]
  • 誕生:七耀暦1186年10月11日[15]
  • 出身:リベール王国・王都グランセル
人物
基本的には控えめで優しい性格の持ち主だが、時に大胆な行動を取り周りを驚かせることもある。女王候補として普段から国政などにも深い関心を示し、優れた洞察力を持っている。また友達であるシロハヤブサのジーク(声 - 浜本しおり)などの動物と話ができる[19]
戦闘ではユリアに手ほどきを受けた細身の剣(レイピア)による剣技とアーツで戦う。
ゲーム上の性能
オーブメントの属性が「水」であることとラインが一直線であることから回復系のアーツが組み易い。
アリシア・フォン・アウスレーゼ(アリシアII世)
登場作:『空』・『暁』
声:笹木綾子(『空』ドラマCD)→勝生真沙子(『空Evo』)
リベール王国の女王で、第26代国王[31]。60歳(「FC」[17][注 45]・「SC」)。
40年以上に渡って王国を統治し[78]、巨大な軍事力を誇る帝国と共和国に挟まれながらも、したたかな外交力で互角の立場を維持させている。慈愛をもって国政に励む姿から国民に慕われている。クーデターを起こしたリシャール[80]、強盗と脱獄の罪を犯したカプア一家らに対し[81]、国に貢献したという理由で恩赦を与えている。
《百日戦役》は裏面の事情を知らされていたが、苦悩の末、一日でも早い平和の実現のために停戦協定に応じた[82]。《ハーメルの悲劇》については帝国とともに沈黙することになり、その後も後悔を抱えることになる[31]
『空』のリベール王国を取り巻く設定は『アップフェルラント物語』の影響があり[書 34]、アリシアII世は同作のカロリーナ2世からのフィードバックが見られる。
デュナン・フォン・アウスレーゼ
登場作:『空』・『暁』
声:阪口大助
公爵。アリシア女王の甥であり、クローディアと並んで王位継承順第1位に位置する次期国王候補の一人。劇画雑誌を読むことが趣味でドーナツが好物。35歳(「FC」・「SC」[書 30])。
放蕩癖があり、わがままで思慮の足りない性格ゆえ、いつも執事のフィリップを困らせている。酒癖が悪く、酔った時にメイドに扮したエステルと出会い「夜伽」を命じたりしていた[17]
国王の座をチラつかされ情報部に利用されたものの、アリシアII世のことは君主としても伯母としても非の打ち所のない人物として尊敬している[35]。クローディアのことは女王としての器がある可能性については認めつつ、公式行事などにも出ず、上に立つ者としての覚悟を示していないことに苛立ちを覚えていた[35]
「FC」では「劇中随一の愚者」というていで[書 35]、王族でありながらエステルらからも軽口を叩かれるなどするが、「SC」では人が変わったかのように王城の政務に精励するようになる。
来歴
  • 「FC」 - アリシアII世が、自分を差し置いて女王になる覚悟も固まっていない未熟なクローディアを次期女王に指名しようとしていることに納得しておらず[35]リシャールにそそのかされ、次期国王の座を餌に反乱の片棒を担ぐことになる[17]
  • 「SC」 - 反乱の片棒を担いだ罰としてエルベ離宮で謹慎の身だったが、人目を忍んで抜け出したところをカノーネらに捕らわれ、人質同然の状態でリシャール救出作戦に同行させられる[35]。デュナンとしてはもう懲りており、国王の座を約束されても情報部に協力するのは嫌がっていた。クローディアとエステルに叱咤され、次第に感化されていき、救出されてからは真面目に政務をするようになる。終盤、結社による王都襲撃の際には自ら兵を指揮して女王の楯となり、王族の意地を見せて男を上げた。この際、ブルブランルシオラから「少々噂とは違っていた」、「少なくとも放蕩者には見えなかった」と評価を改められる[37][注 46]
  • 『暁』 - 武闘大会におけるカシウス暗殺阻止作戦に乗り、無知を装いながら司会を務めたが相手が猟兵団であることから内心恐怖し続けており、作戦成功時には緊張の糸が解けたのか気絶してしまった。
  • 「閃IV」 - 登場はしない。エレボニア帝国の帝都ヘイムダルで開催された第二次・西ゼムリア通商会議にリベール王国代表として出席したことが『帝国時報』で報じられている[83]
フィリップ・ルナール
登場作:『空』・『暁』P
声:麻生智久
デュナン公爵の教育係にして公爵の執事。公爵のわがままに振りまわされながらもその身を気遣い続ける苦労人。主人とは対照的に礼儀正しく、エステルらに対しても腰の低い態度を見せる。
かつては「鬼の大隊長」と呼ばれた元王室親衛隊の大隊長であり、5つの神技を操る《剣狐》とも呼ばれるレイピアの達人[27][書 36]。老いてもなお実力は健在であり、実際の戦闘シーンはないものの、「SC」においてはグランセル城を襲撃してきた4人の《執行者》を相手に戦い、ヴァルターから「歯ごたえがあったのはあのジジイくらい」、ルシオラからは「なかなかの達人」と評されている[37]
「the 3rd」にて、《影の国》によって守護者として再現され、主人公たちに立ちはだかる敵として戦いを挑んでくる[27]。秘技「エスメラスハーツ」の演出は普段の穏やかな性格とは想像もつかないほどに派手で、高威力を誇る。
ヒルダ夫人
登場作:『空』
声:大越多佳子
アリシア女王の信任厚いグランセル城の女官長。デュナン公爵の執事フィリップとは幼馴染みの間柄。「FC」でエステルたちを女王と引き合わせる仲立ちを行う[17]
セレスト・D・アウスレーゼ
登場作:「SC」(名が語られるのみ)・「the 3rd」(名が語られるのみ)
リベール王家の始祖で、およそ1200年前の人物。《輝く環》を封印するため、仲間とともに《封印機構》を組織した。#隠者の庭園の住人も参照。

王国軍[編集]

掲載順番は階級順。

モルガン
登場作:『空』・『暁』
声:小原雅人
リベール王国軍の国境師団所属の将軍[注 47]。62歳(「FC」・「SC」[書 30])。
《百日戦役》で帝国軍を撃退した功労者として知られ、リベール王国では教科書にも載っている[20]
「FC」でエレボニアとの国境に位置する要塞ハーケン門の守将として登場する[20]。非常に頑固かつ短気な性格で、怒鳴り声のすさまじさは有名で、怒鳴られた新兵が泣くこともある。また極度の遊撃士嫌いでもある(これは、過去に自身の有能な部下であったカシウス・ブライトが軍を辞め、遊撃士としての道を歩んだことに起因する)。孫には弱い。
軍の機甲化以前は大斧槍(ハルバード)を得物として数多の敵兵を粉砕し、「リベールの武神」と称された豪傑[27]。前線に立たなくなった今でも毎年のように「武術大会」に出場している[35]。「the 3rd」にて他の軍人たちと同様、《影の国》によって守護者として再現され、主人公たちに立ちはだかる敵として戦いを挑んでくる[27]
カシウス・ブライト
《百日戦役》時に反攻作戦を立案・指揮。その後退役して遊撃士となるが、「FC」のクーデター事件後に軍に復帰。名目上、王国軍のトップはモルガンのままだが、モルガンの意向により、事実上のトップとなっている[22]
アラン・リシャール
登場作:「FC」B・「SC」・「the 3rd」P・『暁』P
声:三浦祥朗
王国軍情報部の責任者を務める大変な切れ者。
来歴
士官学校を首席で卒業し、カシウス・ブライト率いる独立機動部隊に配属される[17]。以降、カシウスが退役するまで公私に渡って世話になり、《百日戦役》もカシウスの下で戦い、多大な戦功を挙げる[17]。カシウスの退役後は軍作戦本部に転属し、ここでも多大な功績を残す[17]
「FC」の前年(1201年)に、情報部の設立を提案し容れられ、アリシアII世の承認の下、王国軍に情報部が発足し、その初代指揮官となる[17]。その後、「アルバ教授」を名乗っていたゲオルグ・ワイスマンの記憶操作能力によって《輝く環》の存在だけを記憶に残され、「王宮の地下に至宝が封印されている」という偽りの記憶を植えつけられ利用され始めてしまう[17][注 48]
  • 「FC」 - 情報部を率いて陰謀を進め、最終的に王城を掌握し、王城地下の封印区画に到達する[17]。自身が信じた計画は達成したものの、封印区画に《輝く環》はなく、意図せずに《第一結界》を解除してしまい、《環の守護者》トロイメライを復活させてしまう[17]。トロイメライと戦うエステルたちを援護するが、反撃され窮地に陥る[17]。そこを駆けつけたカシウスによって救われ、叱咤されたことで過ちを受け入れ改心、捕縛された[17]
  • 「SC」 - 国事犯として収監されていたが、未だに自分を崇拝していたカノーネがリシャール救出のため反乱を起こしたため、カシウスの計らいにより、自暴自棄となった彼女を説得する役目を与えられ、情報部の解散を宣言して彼らの未練を断ち切る[35]。終盤ではカシウスの計略に従い、結社《身喰らう蛇》の執行者たちによる王都襲撃を旧情報部の特務隊とともに阻止し、自身はシードとともに王城に駆けつけ、女王やエステルたちの窮地を救う[37]。その後はハーケン門に向かったエステルらに代わって、王都の守りを王国軍とともに引き受ける[49]
「SC」の後、王都を結社の襲撃から守った功績から、アリシアII世から恩赦を受け釈放された[80]。軍を退役して故郷のルーアンに戻り、カノーネらかつての部下とともに民間の調査会社「R&Aリサーチ」を立ち上げ所長に就任する[84]
  • 「the 3rd」 - プレイヤーキャラクターのひとりとして登場[49]。退役したにもかかわらず情報部時代の軍服姿で《影の国》に送り込まれたことにとまどいつつ[49]ケビンらに協力して《影の国》攻略にあたる。《影の国》の出口が現れると、名残惜しさから誰も動かない中、年長者の務めとしてジンとともに最初に《影の国》を去る[49]
  • 「碧」 - 登場はしない。クロスベル市解放作戦の頃、カルバード共和国のアルタイル市に出向いてきていることをレインズが語っている[10]
  • 「閃IV」 - 登場はしない。王国の五大都市で帝国軍情報局が暗躍しており、R&Aリサーチ社がそれに対抗して動いていることが語られている[65]。終盤、レインズから帝国の状況について報告を受けている[39]
プロフィール
  • 年齢:34歳(「FC」[W 1]・「SC」[W 2])→35歳(「the 3rd」[W 3]
  • 誕生:七耀暦1168年[17]
  • 出身:リベール王国・ルーアン地方[17]
人物
王国軍に入隊以来、カシウスの部下を務め、彼の不在を惜しむ気持ちと愛国心の強さから、彼なしのリベールの将来に強い不安を覚えており、その心の隙をワイスマンに突かれてしまう[17]
カシウスからリシャールへの信頼も厚く、彼が《百日戦役》後に軍を退役したのも「おまえ(リシャール)がいたから安心して軍を辞めることができた」と後に語っている[17]。リシャールの退役後も、リシャールが戻ってくれば自分はリシャールとシードに軍務を押し付けて自分は退役できるとカシウスから惜しまれている[27]
本来は穏健派であり、問題が起こった際には仲裁役を買って出て場を沈めるタイプである。
退役後も多くの者から「大佐」と呼ばれ、その度にもう大佐ではないと訂正している。
八葉一刀流
カシウスより剣術の指南を受けた居合いの達人で、八葉一刀流・五の型《残月》を多少アレンジして用いている[30]。その居合は神速と評され[17]、刀を鞘に納めるまで敵に斬られたことを気付かせないほど高速で鋭い。
ユン・カーファイの直弟子ではないものの、素質は自分より上かもしれないとカシウスから評されており[39]、《剣聖の後継者》と目されている人物でもある[27]。「the 3rd」では既に軍は退役しているが、カシウスから継いだ剣はどんな立場であろうとも活かすことができるとして、剣の道を引き継いだことの覚悟を示している[27]
ゲーム上の性能
オーブメントの属性は「火」で、Sクラフト「桜花残月」は単体技ではありながら「the 3rd」で全キャラ中最高の威力を誇る。
マクシミリアン・シード
登場作:『空』・『暁』P
声:高塚正也(『空』ドラマCD)→石川英郎(『空Evo』)
リベール王国の軍人で、《百日戦役》以前はカシウスの部下だったこともある。既婚者。
戦闘ではリシャールに匹敵すると言われ、カシウス仕込みの剣技に加え、高度なアーツも駆使する。遠距離・近距離と距離を選ばない戦い方を得意とする。守備を要とする作戦で特に力を発揮するため、防衛作戦の際に指揮を執っている描写が多い。
律儀な性格をしている[27]
来歴
《百日戦役》の頃までカシウス・ブライトの直属の部下で[1]、リシャールの後輩だった[27]
  • 「FC」 - レイストン要塞の守備隊長として登場[1]。リシャールに家族を人質に取られており、ラッセル博士誘拐などに協力させられるが、服従している振りをしながらエステルらを密かに手助けし、密かに博士を逃がす作戦に協力する[1]
  • 「SC」 - クーデター鎮圧時の活躍により、中佐に昇進[75]。カノーネからは「ただの昼行灯」と見られていたが、彼女が王都襲撃を計画した際は、それを見越してユリアを派遣し、彼女の襲撃を阻止する[35]。リシャールとは前作で脅迫を受けて服従させられていた関係だが、彼に私心がなく愛国心から動いたことは認めており、その彼が投獄されたことで昇進したも同然のため、カノーネの取調べの際には彼女からそのことを責められて気まずそうにしている[35]。ストーリー終盤にて執行者たちに王都を襲撃された際は、リシャールとともにエステルたちに加勢し執行者たちを退かせる[37]
  • 「the 3rd」 - モルガンやフィリップ同様、《影の国》によって守護者として再現され、主人公たちの前に敵として立ちふさがる[27]。この時点で指揮に関してはリシャールを超えているとリシャールに評されている[27]
  • 『暁』 - 大佐に昇進。ユリアとともに女王生誕祭におけるカシウス暗殺を阻止し、元ジェスター猟兵団員たちを捕縛する。
カノーネ・アマルティア
登場作:『空』B・『暁』P
声:甲斐田ゆき
王国軍情報部に所属する女性士官で、階級は大尉。
リシャールに心酔しており、(彼と異なり暗示にかけられていたわけではないが)「FC」で彼の計画に加担する。知略を得意とし、リシャールの副官として作戦指揮の補佐をする立場にある[17]
ユリアとは士官学校の同期であり、自身の「文のカノーネ」に対して彼女は「武のユリア」と並び称されており、現在も強いライバル心を向けている。しかし互いに相手の気に入らない部分を意識しながらも当人を嫌ってはいなかった。
佐官にすぎないリシャールを「閣下」と呼んでいるが、これはリシャールもあまり良く思っていない[27]
来歴
士官学校を優秀な成績で卒業し、軍作戦本部を経て、新設された情報部に異動し、リシャールの副官となる(1201年)[17]
  • 「FC」 - クーデター事件の中核に関わり、最終的にエステルたちに倒されるが、その後の混乱に乗じて逃亡したことが語られている[17]
  • 「SC」 - 結社《身喰らう蛇》の執行者であるレンからゴスペルを渡され[27]、収監されているリシャールを救うべく、元情報部の残党を集めて再起を図ったが、エステルたちに阻止される[35]。リシャールを助けられなくなったことで自暴自棄となるが、カシウスが連れられてきたリシャールに説得され、情報部解散を告げられたことで使命感から解放され泣き崩れる[35]。物語終盤、《結社》の執行者たちによる王都グランセル襲撃に際して、元情報部の特務隊を指揮して王都防衛にあたる[37]
「SC」の後、王都を危機から救った功績により、リシャールらとともにアリシアII世から恩赦を受け、リシャールを追って軍を退役[80]。リシャールとともに民間の調査会社「R&Aリサーチ」を立ち上げ、秘書として補佐している[80]
  • 「the 3rd」 - 他の軍人らと同様、《影の国》によって守護者として再現され、主人公たちの前に敵として立ちふさがる[27]
プロフィール
  • 年齢:27歳(「FC」・「SC」)
  • 誕生:七耀暦1175年[17]
  • 出身:リベール王国・王都グランセル[17]
ゲーム上の性能
戦闘では導力銃による状態異常攻撃や、地雷などを用いる後方支援型。その一方で、「SC」では銃とナイフを使った強力な近接用の新必殺技「ダンシングガンナー」を披露する。どんなに距離が離れていても放ってくる上、攻撃後にはまたもとの位置に戻るため「遠距離の間合い」を常に保ついやらしい技。
オルグイユ
王国軍情報部が密かに製造していた導力戦車。最新鋭の技術が盛り込まれており、エレボニア帝国の戦車の二倍の火力に値するという。欠点としてはそれだけの兵器を動かすためのエンジンが手に入らないこと。そのため完成の一歩手前で保管されていたが、新型エンジンが手に入ったことでカノーネら情報部の残党によって完成。彼女たちの切り札となり、王城を襲撃して女王アリシアを拉致し、リシャール救出の材料にしようと画策していた。内部にはカノーネが入り込んで操縦する。圧倒的な火力と装甲によって他を寄せ付けない強さを披露するが、ケビンが手にしていたアーティファクトをぶつけられたことで大破。カノーネとの直接対決となり、決着をつけることとなる。
ユリア・シュバルツ
登場作:「FC」・「SC」S・「the 3rd」P・「碧」・『暁』P
声:小松由佳
リベール王国で女王直属の王室親衛隊で責任者を務める女性士官。クローディア姫の護衛兼養育係も兼務している。
来歴
士官学校時代に武術教官を務めていたカシウス・ブライトから剣術の基礎を教わる[17][35][27][注 49]
  • 「FC」 - 階級は中尉で、王室親衛隊の中隊長。この時点で王国親衛隊には大隊長がいないため、実質的な親衛隊長を務めている。新造された親衛隊所属艦アルセイユ号の指揮を任されており、試験飛行をしている際にルーアンで起きたダルモアの事件に介入し、その際にエステルらと面識を得る[19]。その後、情報部の陰謀により親衛隊が陥れられると[1]、自らは七耀教会のシスターに扮して再起の機会をうかがう[17]
  • 「SC」 - 大尉に昇進し、当初は親衛隊中隊長だが[35]、物語終盤で親衛隊大隊長となり名実ともに同隊の責任者となる[38]。終盤、アルセイユの艦長としてエステルらを同艦に乗せて《リベル=アーク》に乗り込む[38](PSP版からはプレイヤーキャラクターとして、終章でパーティーに加えることが可能になった[W 10])。
  • 「the 3rd」 - アルセイユで演習に出ていたところ[35]、《影の国》事件に巻き込まれる[36]
  • 「碧」 - 准佐に昇進。引き続きアルセイユの艦長とクローディア王太女の護衛を兼任しており、彼女とともにクロスベルにやってくる[42]
  • 『暁』 - 女王生誕祭におけるカシウス暗殺計画を阻止するためにシードとともにカシウスの計略に加わり、首謀者のジェリコ部隊長と交戦、一撃で撃破する。
  • 「閃IV」 - 本編には登場しない。少佐に昇進していることと[68]、《千の陽炎》の準備のためクローディア王太女に同行できず、リベールに留まらざるを得なかったらしいことが語られている[28][注 50]。そのためか、クローディア王太女はパンタグリュエルにはアルセイユではなくパンタグリュエル搭載の飛行艇で来訪している[13]。エンディングのみ登場しており、オリヴァルト皇子とシェラザードの結婚式に(ジークとともに)参加している[66]
プロフィール
  • 年齢:27歳(「FC」・「SC」[W 2])→28歳(「the 3rd」[W 3]・「碧」[書 38][注 25]
  • 身長:167cm(「碧」[書 38]
  • 階級:リベール王国軍・中尉(「FC」)→大尉(「SC」・「the 3rd」)→准佐(「碧」)→少佐(「碧」[68]
人物
生真面目な性格で、姫の護衛兼養育係としての職に誇りと愛着を持っている。
細剣レイピアを用いた剣技を得意とし、士官学校時代にカシウスから剣術の基礎を学び、その後も自分で研鑽を積み、その実力は王国軍の若手で最強と言われている[35]。自身はクローディアに剣術を指南したため[79]、彼女も細剣を用い、指南する際に剣は人を守るために振るうよう教える[19]
凛々しい立ち居振る舞いからか士官学校時代から女性ファンが多く[71]、「the 3rd」ではリベール通信で特集記事が組まれたために、グランセル城に大勢の女性が押し掛ける騒ぎになったエピソードが語られている[85]ミュラーとは似たもの同士ということで気が合うようであり[85]、「閃IV」でも交流が続いている[68]
グランセル大聖堂と関係が深く、聖典についても知識を持つ[5]
ジーク
ユリアを主人としているシロハヤブサで、親衛隊の伝令係を務めている[17]。『空』では「クローゼ」として生活するクローディア姫の護衛を兼務して常に寄り添っており[17]、彼女の友達でもある[19]
時速1,800セルジュほどで水平飛行することができ、これは旅客飛行船の倍の速度であり、導力通信を除けばこの世界で最速の情報伝達手段であることから伝令係を任せられており[75]、『空』本編の中でも活躍することになる。
「the 3rd」ではクローディア王太女ともども《影の国》に巻き込まれている[35]
『空』の戦闘ではクローゼのクラフト「ケンプファー」で参加する。
ゲーム上の性能
Win版「SC」ではスポット加入のみのキャラクターであったが、「the 3rd」でプレイヤーキャラクターに昇格。またPSP版の「SC」では、終章後半のみプレイヤーキャラクターに加わる[W 10]。オーブメントの属性は「空」。
ロランス・ベルガー
詳細は「#レオンハルト」を参照
情報部の特務部隊隊長で、階級は少尉[17]。元は傭兵だったが、リシャールによって引き抜かれたという経歴を持つ[17]。その実力は底知れず、リシャールよりも強いとされている[17]。実際は名前も経歴もフェイクであり《結社》のエージェントとしてリシャールを監視していた。
センダー
登場作:「the 3rd」・『暁』P
情報部特務部隊の若手。「3rd」のイベントではクーデター後も王国軍に残留し、社長となったリシャールの愛国心を慕い王国軍に戻るように説得するが、拒否されてしまう[84]
『暁』では少尉に昇進し、顔グラフィックも追加された。女王生誕祭におけるテロ予告に対して爆弾処理班を率い、作業員に変装させて処理させるなど情報部時代の経験を生かして活躍した。

各市長とその関係者[編集]

クラウス
登場作:『空』
声:増谷康紀
ロレント市長。温厚かつ気さくな性格で市民からも支持されているが、やや警戒心に乏しい一面も持つ。動揺すると、人並み以上に取り乱すなどの部分もある[注 51]
メイベル
登場作:『空』・『暁』
声:木戸衣吹
ボース市長。前市長であった父の死後すぐに市長職を継いでいる[16]。市長としては有能で商家の出であり、年は若いが並外れた経営手腕を以って商業都市を支えている。特に自らがオーナーを務めているボースマーケットにかける情熱は並ならぬものがあり、市民からの信頼も厚い。
信心深いとは言えず、教会のお祈りはサボる癖があり、シスターやメイドのリラを困らせており、(市長としての)素行に関しては難があり、それにはシェラザードからも断言された。
リラ
登場作:『空』・『暁』
声:山崎エリイ
メイベル市長のメイド。口数が少なく職務に忠実。自らの体調も顧みず仕事に没頭するメイベルを心配しているなど慕っているが、我儘だと思っている所もある。本名は「レーニ」といい、出身はレマン自治州。《百日戦役》の頃、親子でボース市を訪れていた折に戦災で両親を亡くし、メイベルの父に引き取られて育つ。
モーリス・ダルモア
登場作:「FC」・「SC」・『暁』
声:平野正人
ルーアン市長。元貴族の家柄で、代々治めていたルーアンの代表となっている。表向きは人当たりがよい市長ではあるが、個人的な借金から1億ミラにも及ぶ莫大な公費を横領し、孤児院への放火事件などを起こして逮捕される。このとき、家宝でもあったアーティファクト「封じの宝杖」も没収されている。「SC」では保釈中の身ではあるが、王都でセピス屋を営んでいる。
ギルバート・スタイン
ジェニス王立学園OBで、ダルモアの秘書。詳細は「#ギルバート・スタイン」を参照。
ノーマン
登場作:『空』
声:山本圭一郎
選挙で選ばれたダルモアの後任市長。ホテルの経営者であり観光業推進派だが、古くからルーアンの経済を担ってきた港湾の産業の重要性にも理解を示している柔軟派。
マードック
登場作:『空』
声:幸野善之
ツァイス中央工房の工房長で、ツァイス市長としての役割も担っている。仕事だけでも多忙な上にラッセル父娘のトラブルの対応などもあり、心労が絶えない苦労人。

ラッセル家[編集]

ティータ・ラッセル
声:今野宏美
登場作:『空』P・『暁』P・「閃III」S・「閃IV」P・『創』P
高名な導力学者アルバート・ラッセル博士の孫娘であり、ツァイス中央工房(ZCF)の見習い技師。
来歴
  • 「FC」 - ツァイス中央工房(ZCF)の見習いとして登場し、エステルらと行動をしばらくともにする[1]。祖父ラッセル博士が情報部によって誘拐される事件が発生し、エステルらによって博士が救出された後、博士とともにアガットに守られて逃避行に出ることになる[1]。物語終盤、女王生誕祭近くに彼らとともに王都に行き、王都地下施設の攻略を始めたエステルたちに協力する[17]
  • 「SC」 - 王都での事件後はツァイスに戻っていたが、ツァイスに再びやってきたエステルに同行を申し出、旅をともにするようになる[75]。途中、正体を知らぬままレンと知り合い[35]、彼女の正体を知ってからはその間違いを正したいと考えるようになる[48]。ボース地方の古代竜《レグナート》による事件に際して、以前より慕っているアガットの過去を知るとともに、《剣帝》レオンハルトとの敗戦などで消沈する彼に喝を入れて立ち直らせる[16]
「SC」の後、レンと対等に話し合えるようになるため、《オーバルギア》開発計画に参加する[71][74]
  • 「the 3rd」 - ツァイスで月一のアガットの訪問を待っていたところ、《影の国》事件に巻き込まれた[86][注 52]
  • 「閃III」 - オリヴァルト皇子ジョルジュから、高名な導力学者であるG・シュミットが顧問を務める色々な技術に触れられる学校が帝国にできると聞き、自分の可能性を広げるため、留学を決意する[11]。反対する周囲をレンの協力もあって説得し[11]、トールズ士官学院・第II分校に入学[72]。《IX組主計科》にクラス分けされ[72]、クラブ活動は料理研究会に所属。ミュゼや新VII組とも特別演習などを通して仲良くなっていく。シュミットに弟子候補として師事して導力技術を学びつつ、機甲兵や戦術殻という謎の技術を自分の目で確かめ、シュミットから「四番弟子」と認められるようになる[87]。修行の成果として、「オーバルギアIII」を完成させる[11]
  • 「閃IV」 - 《黒キ星杯》後、アルフィン皇女とともに囚われの身となるが[55]、アガットやVII組の尽力で解放される[73]。リィンらと行動をともにし、本校生らによって占拠されていた第II分校をランディやVII組とともに解放する[88]。その後はミュゼの招待によりパンタグリュエルでの極秘会談に参加し、エステルたちと再会し[13]、以降は《光まとう翼》の一員として活動する[65]
プロフィール
  • 年齢:12歳(「FC」[W 1]・「SC」[W 2])→13歳(「the 3rd」[W 3])→16歳(「閃III」[W 9]・「閃IV」[28]
  • 誕生:5月7日[書 39]
  • 出身:リベール王国・ツァイス市
  • 趣味:機械いじり、料理
人物
健気な性格とかわいらしい容姿で、周囲の誰からも可愛がられている。祖父アルバートの影響か、機械をいじり始めると周囲が見えなくなるほど没頭してしまうこともしばしばある[注 53]
何かを決断すると頑固なところがあり、「SC」でエステルの旅に同行を申し出た時や「the 3rd」でオーバルギア開発計画に参加を申し出た時、祖父のラッセル博士や母エリカに譲歩させている[75][71]
両親は技術者で、国外へのオーブメント技術指導のためにほとんど家にはいない。親交を深めてからは、エステルヨシュアを「お姉ちゃん」「お兄ちゃん」と呼び、兄姉のように慕っている。また、アガットの不器用な優しさを身を持って知り、彼を「大切な人」と呼び好意を寄せている。そのことを知った母・エリカが娘かわいさにアガットを目の敵にするが、当のティータ本人は原因が自分であることと判らず戸惑っている[71][74]
大型の導力砲とラッセル博士秘蔵の火薬式ガトリング銃を操る。「閃III」でも、プレイヤーキャラとして戦闘に参加する際はオーバルギアIIIに乗っているが、他の士官学院生と共闘する時には導力砲を携えている。
「閃III」以降の変化
導力技術者として成長しており、弟子入りし師事しているシュミット博士からも、弟子候補となってから2ヶ月余りで「四番弟子」と認められる[87]。その後に完成させたオーバルギアIIIは「ただの思い付きではない、堅実かつ芯の通った技術」と[11]、ティータ自身は「(私と違って)ラッセルは後継者には恵まれたようだ」と評価されている[11]
オーバルギア
「the 3rd」で母エリカが発案し、ティータも含めたラッセル家総出で完成させた搭乗型の導力兵器で[71]、ティータが乗り込むことになる[74]
その後の作品では、「碧」では後継機の一種である《エイドロンギア》が登場してティオが使用しており[10]、「閃III」ではティータが完成させたオーバルギアIIIが登場する[11]
ゲーム上の性能
オーブメントの属性は「空」。「FC」と「SC」序盤はHPなどを初めとする各ステータスの低さからパーティー中最弱キャラクターという扱い。通常攻撃が範囲攻撃という特異性を持っているため、オーブメントに「即死」や「石化」等の状態異常系のクォーツをはめ込むことでその戦闘能力を上昇させることができる。
「the 3rd」では「オーバルギア」というクラフトを獲得し、それを駆使した場合は直接攻撃/防御がキャラクター中最強クラスとなる。
「the 3rd」から3年後が舞台の「閃III」では、物語途中でオーバルギアIIIを完成させ、常時それに搭乗して戦う。
アルバート・ラッセル
声:青野武(『空』ドラマCD)→龍田直樹(『空』OVA、『空Evo』)
登場作:『空』・『暁』
ティータの祖父で、リベール王国随一の導力学者[1][書 40]導力器オーブメントを発明したC・エプスタイン博士の直弟子で、G・シュミットL・ハミルトンと並ぶ「三高弟」の一人[1]。ツァイス中央工房(ZCF)の設立者であり初代工房長[78]。68歳(「FC」[W 1])。
リベール王国において導力器の普及を促したことから「導力革命の父」とされ[90][注 54]、王国における成功により、それまであまり良い印象を持たれていなかった導力器に対する人々の認識を改めさせ[90]、その名はリベール国外でも《導力革命》の功労者の一人として広く知られる[92][93][94]
作品本編の時代も現役で発明を続けており、作品中ではその発明品を用いてエステルらにたびたび協力する。
来歴
「FC」のおよそ50年前(1150年頃)、レマン自治州でC・エプスタインの弟子の一人として導力器の技術を学び、エプスタインの死にともない、1155年にリベール王国に帰国[78]
1157年、ツァイスの時計職人組合と組んでツァイス技術工房を設立し[78]、レマン自治州以外で初めて導力器の製造に成功[90]。その後も導力飛行船などを発明[78]。ラッセルの取り組みにより、導力器は徐々に普及していくことになり、リベール王国は導力器先進国となっていく[78][90]
「FC」の10年前(1192年)の《百日戦役》でリベール王国が帝国の侵攻を受けた際は、王国軍大佐カシウス・ブライトからの依頼に応え[16]、レイストン要塞で警備飛行艇を開発し、それを作戦に組み込んだカシウスにより王国軍は反攻に成功する[31][95]
  • 「FC」 - エステルらに《黒の導力器》の解析を依頼される[1]。情報局に囚われるが、エステル、ヨシュア、ティータ、アガットの尽力で解放され、その後は一時的に身を潜める[1]
  • 「SC」 - 「FC」の事件後はツァイスに戻り、同地方でヴァルターが起こした事件でエステルらに協力する[75]。結社《身喰らう蛇》が《ゴスペル》による導力停止現象を広範囲で発生させる可能性を想定したカシウスにより対策を望まれ[16]、《零力場発生器》を発明して密かに準備し、《リベル=アーク》が出現して《導力停止現象》が始まると試作品を王国軍と遊撃士協会に提供して通信の回復に一役買う[37]。終盤、試作品を基にアルセイユ用に大型の《零力場発生器》を作成し、エステルらが《リベル=アーク》に乗り込む手立てを与え[37]、自身もアルセイユに同乗してエステルたちをサポートする[38]
  • 「the 3rd」 - 本編に直接の登場はせず、レマン自治州に旅行中であることが語られている[5]。また、ティータらの過去が語られる中で登場する[注 55]
  • 「閃IV」 - 登場はしない。カレイジャスIIの設計に関わっていたことが語られている[68]
人物
基本的に元気でお調子者の好々爺だが、研究者としては良くも悪くも天才肌で[1]、研究のためには周囲を顧みない悪癖を持っており、マードックの胃痛の元となっている。かなり剛毅な性格でもあり、作品中でも、意に沿わぬとあらば誰とでも喧嘩する姿を見せている[書 40]。しかしティータにだけは優しく、滅多に怒ることはない[書 40]
同じ導力学者でもシュミットやエリカに比べると自由奔放に発明をするタイプのようで、シュミットからは「発明道楽」と呼ばれている[89][11]
エリカ・ラッセル
声:ゆきのさつき[注 56]
登場作:「the 3rd」・『創』
ティータの母親で、アルバートの娘。33歳(「the 3rd」[W 3])。
父アルバートと同じく導力学者で、基礎理論こそ父親に譲るものの、応用工学では父を上回る才女で、演算導力器《カペル》や導力飛行船《アルセイユ》の基本システムの設計も手がけた[96]。父親以上に強引かつパワフルな性格で[35]、たびたび周囲を振り回す。
来歴
小さい頃は将来は「シスターになる」が口癖の少女だったが、(教区長に「君の性格では無理」と言われたこともあり)研究者になり[74]、「FC」・「SC」の頃は夫のダンとともにゼムリア大陸辺境の導力器がまだ普及していない地域へ技術指導をしに行っている[35][71]。2年ほど家を空けていたが[35][74]、《リベールの異変》を聞きつけて、異変の数か月後にツァイスに帰還する[71]
リベールの異変の顛末を聞いて、かねて脅威を抱いていた結社の技術力を再確認したことで、《オーバルギア計画》に着手[71]
  • 「the 3rd」 - 《リベルアーク》のサルベージを行い、古代遺物《レクルスの方石》を発見[96]。引き渡しを要求するが、古代遺物であるため教会と揉め、《方石》のケビン・グラハムに引き渡したことが、《影の国》事件の端緒となる[96]
  • 「閃IV」 - 登場はしない。カレイジャスIIの設計に関わっていたことが語られている[68][注 57]
人物
情熱に突き動かされて研究や発明を行う父アルバートとは異なり、明確な研究動機を持ってそれらに取り組むタイプである[71]。そのため、アルバートからは発明品を「ケチ臭い」とも言われているが[71]、能力は確かで、G・シュミットからは見込みがあり、いずれ父ラッセルやハミルトンを超えるかもしれないと高く評価されている[87]
父であるアルバート・ラッセルとは思想の違い等から発明勝負を繰り広げており、往来で取っ組み合いの喧嘩をすることもあるが[35][71]、周囲の者に言わせれば、喧嘩するほど仲がいいという種類の関係[35][16][87]
可愛い女性に目がないらしく、ユリアのことは士官学校時代からのファンで[71]リースのことは初対面で気に入っている[96]
ティータのことは溺愛しており、アガットのことは「娘に近寄る悪い虫」として目の敵にしている[71][74][97]。ティータのことも無分別に溺愛しているわけではなく、兵器であるオーバルギアの開発計画に参加したいと言われた時は一旦は拒否している[71]
ダン・ラッセル
声:草尾毅[注 58]
登場作:「the 3rd」・『暁』P
ティータの父親で、設計技師。36歳(「the 3rd」[W 3])。
温和で物静かな性格だが[35]、ティータ関連では人当たりがやや強くなるところがあり[74][77]、アガットについては妻エリカほど極端ではないが、娘のティータが彼の影響を受けていることに一抹の不安を覚えている[74]
『空』本編の10年ほど前までは棒術を得意とした凄腕の遊撃士だったが、怪我を原因に引退して設計技師に転向した過去を持つ[35][74]。遊撃士を引退する間際、剣を捨てたカシウスに棒術の基礎を教えている[74]。遊撃士を引退して10年経つ現在も、がっしりした体格をしている[35]
「the 3rd」で帰国するまでは、エリカに同行してゼムリア大陸辺境へ導力器の技術指導の旅に出ていた[35][71]

カプア一家[編集]

元は帝国の貴族で、近郊都市リーヴスを治めていたが、長兄ドルンが悪徳商人にだまされて領地と財産を失う。その後わずかに残った家臣とともに、飛行艇「山猫号」を使った空賊団《カプア一家》(カプア空賊団)を結成する。「SC」の事件後は恩赦を得て空賊稼業から足を洗って《カプア特急便》を立ち上げ、現在はボース市内にオフィスを置き、大陸を飛び回っている。

ジョゼット・カプア
登場作:「FC」B・「SC」P・「the 3rd」P・『暁』P・「閃III」・「閃IV」・『創』
声:庄司宇芽香
カプア三兄妹の末娘。一人称は「ボク」で、エステルからは「ボクっ子」などと呼ばれる[3][注 59]
来歴
  • 「FC」 - 空賊団《カプア一家》の頭目兄妹の一人として登場。登場当初はロレントにて市長宅を訪れ、「ジョゼット・バール」という偽名とジェニス王立学園の生徒を名乗り、おしとやかに振る舞って油断させ、市長の部屋の金庫に入っていた七耀石を盗み出そうとするが、エステルたちに追いつかれて交戦の末に敗北し、その際に運良く訪れたキールに救われて撤退する[3]。その後、兄ドルンの豹変により、ボース地方で定期飛行船リンデ号の強奪と乗客の拉致に関与するが、最終的にエステルらによって空賊団のほかの面々とともに逮捕され、王国軍に引き渡され収監される[20][1]。その後、女王生誕祭の武術大会に兄たちと参加し、ロランス・ベルガー率いる情報部特務兵チームと互角に渡り合ったが、ロランスが動き始めた途端に戦局が傾き敗北した[17]。しばらく後、リシャール率いる情報部が起こした事件に乗じて脱走に成功する[17]
  • 「SC」 - 「FC」終盤で脱走後、エステルのもとを去ったヨシュアが空賊団に合流し、彼の働きもあって王国軍に没収されていた《山猫号》の奪還に成功する[2]。その後はヨシュアの計画に付き合い、《紅の箱舟》グロリアス潜入をサポートする[25]。終盤、《リベル=アーク》出現時にたまたま上空を飛行していた《山猫号》は《導力停止現象》に巻き込まれて《リベル=アーク》に墜落してしまい[37]、エステルらと合流してからは彼らに協力する[38]
「SC」の後、アリシアII世から恩赦を受けた《カプア一家》は空賊稼業から足を洗い、《山猫号》を使った運送業である《カプア特急便》を兄たちと立ち上げ、会社の経理を担当するようになる[27][81]
  • 「the 3rd」 - クロスベル自治州近くの上空にいた折に《影の国》事件に巻き込まれる[6]
  • 「閃III」 - 《山猫号II》を任されており、兄たちからは離れて《カプア特急便》の支社長として部下たちと行動している[56][注 60]。リーヴスやクエスト時に登場する。物語終盤、帝都動乱のとき、帝都の街で新旧VII組たちに助太刀をする[64]
  • 「閃IV」 - 仕事関係の知り合いであるアリサの依頼で《山猫号II》を利用してVII組をクロスベルに送ったり[56]、《黒の工房》で脱出を手伝ったりしている[98]。荒事になりそうだったため、《山猫号II》用にジンゴから中古の連装機銃と砲台を購入している[98]。パンタグリュエルで会談が行われた際は招待され[13]、その後は《光まとう翼》に協力し、最終決戦ではエステルらリベール組を《塩の杭》のひとつに送り届ける[14]
プロフィール
  • 年齢:16歳(「FC」[W 1]・「SC」[W 2][注 61])→17歳(「the 3rd」[W 3])→20歳(「閃III」[書 41]・「閃IV」[書 6]
  • 出身:エレボニア帝国・近郊都市リーヴス
人物
自意識過剰かつ勝ち気な性格で、特にエステルに対しては「ノーテンキ女」呼ばわりし[注 62]、性格的にもウマが合わず[16]、常に喧嘩腰になる。ただし女心に鈍感なヨシュアに対しては、エステルと共闘態勢を取る一面を見せたり[50][24]、「the 3rd」では別れ際にいつもの如く張り合いつつも「楽しかったことだけは認めてあげる」などと発言していることから嫌ってはいないようである[50]
「SC」では兄ともどもヨシュアと行動をともにし、その過程で次第にヨシュアに惹かれていく。本来は仲間想いの心優しい性格の持ち主で、エステルたちと行動をともにするようになったときには多くの仲間たちから好意的に受け入れられるが、逆に同郷の軍人かつ厳格な人柄のミュラーとは相性が悪く、厳しい態度を取られて反発する様子を見せる[38]。また、エステル以外にもケビンに対しては「エセ神父」と呼んでたり、ミュラーに対しては「軍人バカ」と呼んでいたりするなど口はあまり良くない[6]
「閃III」以降の変化
リベール国籍を取得し、《カプア特急便》の支社長を務めている[56]。《カプア特急便》の事業拡大に合わせて《山猫号》とほぼ同型の飛行艇を同社が購入し、《山猫号II》と名付けられた同船をドルンとキールから任されている[56]
ゲーム上の性能
「SC」(終盤)、「the 3rd」ではプレイヤーキャラクターに昇格する。武器は導力銃で、オーブメントの属性は「地」。
キール・カプア
登場作:『空』・『暁』P
声:藤本たかひろ
カプア三兄妹の次兄。23歳(「FC」・「SC」[W 2])。
頭の良さと冷静な性格から、作戦の立案を行い、暴走しがちなジョゼットをたしなめる役回りになることも多い。必要に応じて露悪的な態度を取ることもあるが、基本的に気の良い青年であり[書 42]、(ワイスマンに操られた)ドルンが人質を皆殺しにすると言った際には妹とともに反抗するなど良心は持ち合わせている[20]。「the 3rd」で《カプア特急便》が立ちあげられてからは副社長を務めている[27]
機械関係に強く、操縦のエキスパートでもあり[書 42]、《山猫号》の操舵を担当している。戦闘では剣と手榴弾を扱う。
ドルン・カプア
登場作:『空』・『暁』P
声:銀河万丈(『空』ラジオドラマ・『空』OVA)
カプア三兄妹の長兄で、空賊団《カプア一家》のリーダー、後に運送会社《カプア特急便》社長。30歳(「FC」・「SC」[W 2])。
大型導力砲を軽々と扱う怪力の持ち主で[書 43]、人相も性格も豪快だが、かなりお人好しな人物であり、悪人とは程遠く、空賊時代も「殺しと暴行はご法度」とするほどで[2]、それが災いしてあまり儲かっていなかった。
来歴
カプア家は帝国で男爵位を持つ貴族だったが、悪徳商人にだまされて領地と財産の大半を失う[2][注 63]。飛行船好きだった父親の形見である飛行艇《山猫号》を借金のカタに差し押さえられる前に何とか持ち出し[56]、弟と妹、わずかに残った家臣とともに空賊団を結成する。
  • 「FC」 - ワイスマンに操られて定期便「リンデ号」を襲ったことで王国軍に逮捕され[20]、《山猫号》は没収される[2]
  • 「SC」 - ヨシュアの助力で《山猫号》の奪還に成功し[2]、その後はヨシュアにしばらく協力する[25]。物語終盤、《山猫号》が《リベル=アーク》に墜落した際、ジョゼット以外の団員とともに結社《身喰らう蛇》に拘束されてしまうが、エステルらによって救出される[38]
「SC」の事件後はアリシアII世から恩赦を得たことを契機に空賊稼業から足を洗って運送会社《カプア特急便》を立ち上げ、自分は社長となり、弟のキールを副社長として、大陸全土を飛び回る生活を続けている[81]
  • 「the 3rd」 - 《影の国》によって守護者として再現され、キールや従業員たちとともに主人公たちの前に敵として立ちふさがる[27]
  • 『暁』 - 持ち前の人の好さから流通する詐欺のカモリストに登録されていることが判明し、元ルバーチェ商会のマフィアたちによるノーザンブリア詐欺事件に巻き込まれかける。
  • 「閃IV」 - 登場はしないが、キールとともに《山猫号》(山猫号I)でリベールと共和国方面で飛び回っていることが語られている[98]

リベール通信社[編集]

社名を冠したニュース雑誌『リベール通信』などを発行している出版社。本社は王都グランセル。

ナイアル・バーンズ
登場作:『空』・『暁』
声:藤原啓治
リベール通信社の男性記者。特ダネを求めて、いつも全国を飛び回っている。ドロシーとコンビを組まされたことに対して、よくグチをこぼしているが2人で取材した記事(主にエステルヨシュアが関わっていることが多い)はよく売れている。ただし、ゴシップ関係の取材だけはことごとく失敗している。無愛想で淡白に振る舞いながらも、ドロシーが店で壊した飾り時計の修理費を自腹で出す、情報の見返りにエステル一行に食事を奢るなど、面倒見はいい。軍の知り合いに部外秘の書類を持ってきてもらうなど、記者だけあって顔が利く様子。「ペンが剣に屈するのを見てられるか」と危険承知でエステルたちに情報を提供するなど、ジャーナリスト精神に富んでいる。常に煙草を加えているヘビースモーカーだが、酒には弱い。
「碧」では「リベールの異変」の報道が評価され、ドロシーとともに「フューリッツァ賞」(ジャーナリストに与えられる最高の栄誉[17])を受賞したことが語られている[100]
プロフィール
  • 年齢:29歳(「FC」[W 1]・「SC」)→30歳(「the 3rd」[注 64]
  • 誕生:七耀暦1172年11月25日[15]
ドロシー・ハイアット
登場作:『空』・『暁』
声:新井里美
リベール通信社の女性新米カメラマン。天然ボケな性格が災いして、ことあるごとに失敗を繰り返す[注 65]。浪費癖もあるようで、失敗から損害賠償が発生した際には払うことができず、会社の経費やナイアルのポケットマネーから払ってもらうことも少なくない。出歩いて撮影に夢中になっているうちに魔獣に絡まれることもしばしば。ただしオーバルカメラの扱いは天才的で、その撮影の腕はナイアルを唸らせるほど。建物を撮影するときも相手が人であるかのように話しかけながら写真を撮る。本人曰く、「表情が見える」とのこと。フルーツ牛乳が大好物。
「the 3rd」では、若き日のシェラザードがグランセルで正遊撃士を目指しているサイド・ストーリーでナイアルとの出会いが描かれている[62]
「碧」ではナイアルとともにフューリッツァ賞を受賞したことが語られる[100]
プロフィール
  • 年齢:20歳(「FC」[W 1]・「SC」)
  • 誕生:七耀暦1182年1月22日[15]

ジェニス王立学園[編集]

クローゼ・リンツ
クローディア姫が王立学園に在籍するにあたり、身分を隠すために使用した偽名。詳細は「#クローディア・フォン・アウスレーゼ」を参照。
コリンズ
登場作:『空』
声:麻生智久
王立学園の学園長[19]。リベール随一の賢人とされ、市長たちとともに王国会議のメンバーとしての職責を担っている[17]。市長不在時にはルーアン地方の代表も務める。王立学園内でクローゼの事情を知っている数少ない人物の一人[79]
ジル・リードナー
登場作:『空』
声:広橋涼
「FC」の時点での生徒会長で、クローゼのルームメイト。学園祭の演劇では監督を務める[19]。エステル、ヨシュアが学園祭の手伝いのため滞在した時にはエステルを部屋に迎える。
成績優秀にして明るくさばけた性格の持ち主だが、悪乗りしやすく軽口が過ぎる傾向がある。ふだんはおちゃらけているが、政治家志望で、生徒会長として指示を出す時は的確に行う[36]。クローゼが王族であることは彼女が編入して半年ほどした頃に見抜いて知っているが、そのことに気兼ねすることはなく友人として接している[36]
ハンス
登場作:『空』
声:私市淳
「FC」の時点での生徒会副会長。学園祭の演劇では脚本・演出を務める[19]。「FC」でエステル、ヨシュアが学園祭の手伝いのため滞在したときは、ヨシュアのルームメイトにもなる。人当たりがよくヨシュアともすぐ打ち解けた仲になり、「SC」でヨシュアが失踪した後もその態度は変わらなかった[36]。「the 3rd」ではルーシーに憧れていたことが判明する[79]。ジル同様、クローゼの事情を知っているが普通に友人として接している[36]
レクター・アランドール
クローゼが学園に通い始めた当時の生徒会長。詳細は「#レクター・アランドール」を参照。
ルーシー・セイランド
レクターと同学年で彼が生徒会長を務めていたときの生徒会副会長。詳細は「#ルーシー・セイランド」を参照。
レオ・E・ローレンツ
登場作:「the 3rd」
声:岡本寛志
レクターと同学年で彼が生徒会長を務めていた時の生徒会書記(会計を兼務)[79]。だらしないレクターに代わって実質上生徒会を取り仕切っており、生徒の中には彼が会長だと思っている者もいる[79]。言葉は鋭く端的だが、冗談も真顔で言うのでわかりづらいと評されている。だが、レクターが退学届けを出して姿を消したときには、冷静な彼からは信じられないくらいの怒鳴り声を上げている[101]
関連は不明だが、「閃III」で図書館に置かれている「RFグループ ~武器工房から世界企業へ」という本の著者は「E・ローレンツ」となっている。

マーシア孤児院[編集]

現在の院長テレサとその亡夫ジョセフによって開設されたルーアン地方にある孤児院

テレサ
登場作:『空』・『暁』
声:柿沼紫乃
マーシア孤児院の院長で、優しさと包容力を持った女性。幼少時のクローゼを一時期保護していた[19]。「FC」で発生した放火事件を乗り越え、建物を再建して引き続き孤児たちの面倒をみている。
クラム
登場作:『空』・『暁』
声:安西英美
マーシア孤児院にいる少年。偶然あったエステルの遊撃士の紋章を盗むなど、イタズラ好きで反抗期らしい性格だが、放火事件の際には単身レイヴンの溜まり場に乗り込む正義漢ぶりを発揮する。テレサ院長に泣かれると弱い。
マリィ
登場作:『空』・『暁』
声:藤本有美(『空』ドラマCD)→照井春佳(『空Evo』)
マーシア孤児院にいる少女。しっかりした性格で、孤児たちの中ではリーダー的存在であり、クラムのイタズラ癖にはウンザリしている。「the 3rd」ではあるエピソードで主役として活躍する。
ポーリィ
登場作:『空』・『暁』
声:松下唯(『空』ドラマCD)→三上枝織(『空Evo』)
マーシア孤児院にいる少女。言動はゆっくりしているが独特のカンを有しており、「FC」の学園祭や「SC」の幽霊騒動では執行者を目撃する。
ダニエル
登場作:『空』・『暁』
声:河本啓佑(『空』ドラマCD)→日比愛子(『空Evo』)
マーシア孤児院にいる少年。やや気が弱くおっとりしている。クラムの子分的な存在。

レイヴン[編集]

港湾都市ルーアンの倉庫外を溜まり場にする不良集団。名称は「ワタリガラス」の意。「the 3rd」では、3人ともある特定のイベントで、一時的にプレイヤーキャラクターとして操作をすることになる。

ロッコ
登場作:『空』・『暁』
声:赤羽根健治
レイヴン幹部の一人で、実質的なリーダー格。短気でキレやすい性格の持ち主で「ニトロッコ」という異名を持つ。「FC」で初登場したときはただのチンピラだったが、孤児院の放火を発端とする一連の事件に巻き込まれたことで己の無力さを痛感したことや、エステルに「遊撃士になってはどうか?」と勧められたことから成長を見せ、「SC」終盤で導力停止現象が起きたときは率先して街の力になるまでに至る。「the 3rd」ではディン、レイスとともに遊撃士を目指す姿が描かれており、3人の中では一番戦闘能力が高い。
ディン
登場作:『空』・『暁』
声:松本大督
レイヴン幹部の一人。緑色の髪をしており「地獄のほうれん草」という異名を持つ。ルーアンの北街区にあるカジノバーのマスター・プレミオとは兄弟。元リーダーであるアガットからは「洞察力はあるが臆病」と評されている。
レイス
登場作:『空』・『暁』
声:阿座上洋平
レイヴン幹部の一人。見た目も乗りも軽い性格。エステルのことを気に入ったのか「SC」以降はちゃん付けで呼んでいる。アガットからは「直感に優れているが行動が軽率」と、ディンとは対照的な評価をされている。

その他リベールの住人[編集]

グスタフ
登場作:『空』
声:平井啓二
工房都市ツァイスにて、飛行船の整備をしている技師長。職人気質で仕事には厳しいが人当たりがよく、エステルたちに色々と手を貸す。ツァイスのためなら軍人も帝国も怖くない、といった強気な性格。
マオ
登場作:『空』・『暁』
声:中友子(『空Evo』)
エルモ村で温泉宿を経営する肝っ玉婆さん。皆からは「マオ婆さん」と呼ばれている。若い頃にカルバード共和国からやってきた。ティータのお婆ちゃん的存在でもあり、孫のように思っている。ラッセル博士の昔馴染み。
ミーシャ・クロスナー
登場作:『空』
アガットの妹。《百日戦役》で被害にあったラヴェンヌ村の6人の戦没者のうちの一人[16]。兄の誕生日にプレゼントするはずだったアクセサリーを家に取りに戻り、焼夷弾で負傷し死亡[16]。12歳没。
古竜レグナート
登場作:「SC」B
声:平井啓二
1200年前の《大崩壊》以前より生き続けている竜。
《七の至宝》の行く末を見守ることを使命として、女神によって遣わされた聖獣のような存在の1体であり[102]、《空》を司る至宝である《輝く環オーリ・オール》を見守る存在。
「SC」の20年前、当時剣の道を極めんとしていたカシウスに戦いを挑まれたことがあり、彼とはその頃からの「友人」である[16][38]
「SC」で眠りについていたところを、ワイスマンにより《ゴスペル》の実験台にされ操られる[16]。《輝く環》が失われたことで使命から解放され、《リベル=アーク》崩壊に際して、カシウスを乗せて飛翔し、エステルとヨシュアを救出する[38]。そして、「運命の歯車は、今回り始めたばかり」だと告げ、リベールの事件と同様のことが今後ほかの場所で起き、それに立ち向かう別の者たちが現れるということをカシウスとともに予見する[38]
同じ聖獣である神狼ツァイト、灼獣ローゼリアとは交流があったようだが、「SC」で《空の至宝》がなくなり、使命から解放された後は行方知れずとなっていると語られている[68]
「the 3rd」では幼体のような姿をした「ちびレグナート」が登場している[103]
ハーバード・フィッシャー
登場作:『空』・「碧」
王都グランセルに本部を構える釣公師団の代表者。元は貴族の出で、通称《釣り男爵》。名前の通りの釣り好きで、それが高じて愛好者たちの交流の場として釣公師団を立ち上げるに至る。
「零」ではその名を冠した釣り大会がクロスベルで行われ、「碧」では《釣皇倶楽部》に対する「最終兵器」としてクロスベルを訪れる。
ロイド
登場作:『空』・「零」
リベール王国の釣公師団に所属する特級釣師。「SC」でエステルに釣り道具を渡した人物で[36]、釣り勝負を行ったこともある。「零」では同じ名前のロイド・バニングスに釣りのコツを教えた。
ペイトン
登場作:「FC」・「SC」・「閃I」・「閃II」・「閃IV」
ツァイス中央工房(ZCF)に所属する整備士。導力飛行船の整備を担当しており、《アルセイユ》には試験飛行の頃から乗り、二番艦《カレイジャス》、三番艦《カレイジャスII》にも竣工当初に乗船しており、『閃』でたびたび帝国を訪れている。
「閃I」でカレイジャスの処女航海に参加した後、帰国しようとした折に内戦が勃発し、リベールに帰国できなくなってしまい、オリヴァルト皇子の要請に応じて《カレイジャス》にふたたび乗り込み、トールズ士官学院(ジョルジュ)に引継ぐまで乗艦した[104]。「閃IV」でも竣工間もない《カレイジャスII》に乗艦し、引継ぎを終えるまで乗り込んでいる[68]
アントン
登場作:『空』・「零」・「閃I」・「閃II」・「閃IV」
声:アントン - 菅沼久義佐原誠(「閃IV」[書 6]
「FC」から登場しているモブキャラクター。胡散臭い言動で惚れっぽい青年。
来歴
ジェニス王立学園に入学するが[62]、「FC」の1年前の時点(1203年)で留年している[79]
  • 「FC」 - 王都グランセルの百貨店近くを歩いている女性メーシャにひとめぼれして告白するが、彼女が通るたびにジロジロとみつめていたことを気味悪く思われていたため振られる[17]
  • 「SC」 - 結社の実験の影響で起きた地震に巻き込まれ、一念発起して旅に出たはいいものの濃霧で飛行船を停められる。今後を相談しようと立ち寄ったギルドでアイナに一目ぼれしてしまい、成り行きでオリビエとともに呑み比べ勝負を挑むが逆に酔いつぶされる[16]
  • 「the 3rd」 - 本編には登場しない。「月の扉」で語られる過去のエピソードの中で登場している[62][79]
  • 「零」 - 新しい出会いを求めてクロスベルを訪れている。しかし、異性に消極的な態度のために出会いはなく、仕方なしに路上ポエマーと名乗り[注 66]、街角でポエムを披露するが、内容がシュール過ぎたため誰にも相手にされなかった。創立記念祭の最終日になくした財布を探すのを手伝ってくれたフランに一目惚れし、お礼のプレゼントを特務支援課と一緒に選ぶが、「大好きな人(ノエル)ならいます」という言葉を誤解し、クロスベルを去る。
  • 「閃I」 - エレボニア帝国の各地に登場する他、会話時にCGイメージが表示され、モブキャラクターの中でも少し上の扱いを受けている。学院祭で厨房を手伝っていたシャロンに出会い、落としたハンカチを拾ってもらったことをきっかけに惚れ込む。リベールに帰国する日にそのハンカチを宿に忘れ取りに戻るかでリックスと口論になり、先にリックスが帝都に向かった途端に帝都は襲撃され内戦が開戦。離れ離れになってしまう。
  • 「閃II」 - 飛行船ハイジャック事件に巻き込まれていたリックスを見つけるが彼は記憶を失っており、シャロンとの出会い、ポエムを読んでいたことを独白していたのをきっかけにリックスの記憶を取り戻す。内戦終了後、シャロンをVII組の協力を得てお茶に誘うが、勢い余って告白し、RFのメイドの立場を理由にふられてしまう。だが今までに経験のない愛の形を見せたことを評価され、頬にキスを受け別れる。
  • 「閃IV」 - 「閃II」の出来事によりシャロンと文通を始め、執行者復帰に際して自分のことを忘れるよう手紙に記したシャロンに会うために、単身エレボニア帝国に入国する[105][注 67]。最終決戦前のミシュラムでついに再会、改めて告白し、二人の時間を過ごす[39]
リックス
登場作:『空』・「零」・「閃I」・「閃II」
アントンともども「FC」から登場しているモブキャラクター。アントンの失敗を面白がりながら生暖かく見守っている青年。「the 3rd」で描かれた「FC」の1年前の時点ではジェニス王立学園に所属している[62](彼も留年しているかは不明)。
『閃』ではエレボニア帝国の各地に登場する他、会話時にCGイメージが表示され、モブキャラクターの中でも少し上の扱いを受けている。「閃I」最終盤でリベールに帰国しようとした際にアントンと離れ離れになり、その後飛行船ハイジャック事件に巻き込まれていたところを見つかり再会できたのもつかの間、頭を打って記憶喪失になってしまっていたことがわかるが、シャロンにポエムを送ろうとするアントンを見て記憶を取り戻す。
アルムエアリー
登場作:『空』・「碧」・『暁』
「FC」ではリベール各地を旅行しているモブキャラクターのカップル。「SC」で結婚して一子を授かる。「碧」ではアルムの父親に会うためにクロスベルを訪れる。他人との会話中でも自分たちの世界に入ってしまうほどの熱々ぶり。
ジミー・バーネットソフィー・バーネット
登場作:『暁』
ルーアン市で暮らしているクロエの両親。幼い頃の娘の境遇もあって少し心配性なところがあって、クロエが久しぶりに実家に帰ってきた際には、母親のソフィーが娘と顔を合わせて即座に「遊撃士を辞めて帰ってきた」と勘違いしてしまった程だった。
ジミーは、現在はルーアンの会計士。元は貿易商であったが、娘のクロエの医療費を捻出するために、職はもちろん前の自宅を売却するなどをしてやりくりを行っていた。

クロスベル自治州[編集]

大陸西部に位置し、西のエレボニアと東のカルバードに挟まれている。『VII』の舞台。

クロスベル警察[編集]

特務支援課[編集]

「零」「碧」における主人公たち。

ロイド・バニングス
登場作:『VII』P・「閃II」S→P・『暁』P・「閃III」・「閃IV」S・『創』P
声:柿原徹也
『VII』、『創』の主人公で、クロスベル警察の特務支援課に所属する捜査官。武器は特殊警棒のトンファー[92]。警察学校で学んだ制圧用の逮捕術を用いる[42]
殉職した兄ガイの意思を継いで捜査官になった。まじめな常識人で、不正や暴力に敢然と立ち向かう熱血さを持つ。
特務支援課発足に際して、メンバーの中で捜査官の資格を持つのは彼だけだったため、暫定的なリーダーとなる[92]。物語の中で不可解な事件を地道な捜査と推理力により解決するとともに、仲間に素直な本心をぶつけて信頼を得ていき、そして兄から受け継いだ困難に直面しても諦めない心を発揮することにより、名実ともにリーダーとなっていく。
来歴
物心がつく前(1189年)に両親を旅客飛行船の墜落事故で失い[106]、歳の離れた兄ガイを親代わりに育つが[107]、その兄もロイドが15歳の時(1201年。「零」の3年前)に殉職してしまう[108]
兄を失った後は、カルバ―ド共和国に住む叔父の元に身を寄せ[92]、2年ほど暮らした後[109]、クロスベル警察学校に入学する[92]。警察学校の課程を終えるとほぼ同時に、異例ながら、捜査官試験にも合格して捜査官資格を取得[92][注 68]
  • 「零」 - クロスベル市に3年ぶりに帰ってきて[注 69]、警察に入った初日に新設の《特務支援課》に配属され、リーダーを任される[92]。発足当初は遊撃士の真似事という見方をされていたが、徐々に実績を積み重ねていき、《D∴G教団》残党による事件に迫っていくこととなる。
「零」の後、特務支援課は一時的に解散となり、ロイドは研修として捜査一課に加わる[110]
  • 「碧」 - 逃亡したアーネストハルトマンを逮捕するため、ノエル、ダドリー、アリオスとともに旧アルタイル・ロッジを強制捜索し、2名を逮捕する[110][注 70]。再始動した特務支援課で再びリーダーを務め、《碧の大樹》に至る事件に挑むことになる。
「碧」の後、クロスベル自治州はエレボニア帝国によって併合され[111]、自治州政府はなくなり帝国の総督府が開設され[112]、クロスベル警察はクロスベル軍警に再編され、特務支援課は解散する[113]。支援課の解散後は帝国によるクロスベル占領に対し、有志とともに抵抗活動を始める[112][113]
  • 「閃II」 - クロスベル自治州のデータが帝国に渡ることを阻止するため、集中端末の初期化をすべくジオフロントに潜入し、その過程でリィン・シュバルツァーと交戦する[112]
「閃II」の後(1205年[114])、クロスベル総督府から指名手配されるが、その後も出頭要請には応じず潜伏して、自治州への復帰を目指す活動を地道に続ける[113]
  • 「閃III」 - イラストのみの登場[115]。旧《特務支援課》メンバーが勝手に動いて事件を解決してしまうことをクロスベル総督府から警戒され、「鳥籠作戦」によってミシュラム方面に閉じ込められ[116]、アリオス、キーアとともに湿地帯方面に追いやられる[117]。「鳥籠作戦」が終了したことで解放され、トールズ士官学院・第II分校の面々がデアフリンガー号でクロスベルから帝国に去ろうとする際に丘の上からアリオス、キーアとともに分校の面々に姿を見せ、一行を見送る[115]
  • 「閃IV」 - 帝国で起きた異変の真相を探るべく、エステル、ヨシュア、レン、エリィ、キーアとともにオルキスタワーに潜入する[12]。そこで得た情報を各所に送り、ユウナらVII組がクロスベルを訪れカンパネルラたちと交戦した際は彼女らに加勢する。ミュゼの招待によりパンタグリュエルでの極秘会談に参加し、ティオ、ランディ、ユウナと再会し、『空』の主人公エステルらリベール遊撃士協会、『閃』の主人公リィンらトールズ士官学院・VII組とも邂逅を果たす[13]。その際、《巨イナル黄昏》のトリガーを引いてクロスベルにも呪いが広がったことに罪悪感を抱いていたリィンを励まし、かつて交戦した間柄であることも気に病んでいた彼と和解する[13]。オリヴァルト皇子が《光まとう翼》の結成を宣言すると《特務支援課》として参加して活動し、最終決戦では、リィンらVII組を《幻想機動要塞》に送り込むため、特務支援課メンバーとともに《塩の杭》のひとつの攻略に赴く[14]。最終決戦後、クロスベル州からの帝国正規軍の撤退が始まったが、総督府治安部隊(総督親衛隊)はそれを了承せずクロスベル市内全域を占領したため、特務支援課を中心とする有志の手によってクロスベル市を解放したということが語られている[40]
プロフィール
人物
捜査官としては、直感で捜査をする兄ガイとは異なり[121]、地道に集めた情報から仮説を組み立て、真相を突き止めるというアプローチを取る。少ない情報から推理して真相に至る直感にも優れ[122]、「碧」の時点で推理にかけては兄を超えたと言われている[121]
それが事件解決に資すると判断すればライバルや敵対者であろうと協力を求める柔軟さがあり、その姿勢は時に相手や仲間を呆れさせることもある。
捜査官としての冷静さを持つと同時に、《壁》があれば乗り越えようとする「熱血野郎」であり[92][9][注 74]、その姿勢は《特務支援課》のメンバーにも影響を与えていくことになる。熱量が高いためか、相手の男女を問わず、無自覚に口説き文句のようなセリフや聞いてるほうが恥ずかしくなるようなクサい言葉を浴びせる癖があり、特務支援課メンバーのほぼ全員が被害者となる[121]
その洞察力、推理力への評価は高く、「碧」ではレクターからは性格が悪ければ諜報に向いてると言われており[122]、グレイスからは(警察をクビになったら)クロスベルタイムズに[119]、ツァオからは黒月に、ワジからは星杯騎士団に、それぞれ(半ば冗談として)勧誘を受けている[123]
「零」制作にあたってはまず「特務支援課」という設定が先に決められており、ロイド一人の活躍が突出するような形ではなく、ロイドを含めた4人のやり取りが好まれるよう意識をしたシナリオ作りがされている[書 48]。ロイド個人については、主人公として好感を持ってもらえること、捜査官としての知性、熱血さ、の3点のバランスを意識して造形されたという[書 49]。「ロイド」という名前が『空』ですでに使用されている(《釣公師団》のロイド団員)ということは、設定の制作がすでに進んでから発覚したが、その時点で「熱血派の警察官で、まだまだ青臭さを残しているけどひたむきで」という設定に対して「ロイド」という名前でキャラクター像を練り上げていたため、変更はされなかった[書 13]
弟キャラ
年上の女性に好かれるタイプらしく、セシルイリアに立て続けに抱擁されるなどしたために、他の3人からやっかみと嫉妬の視線を向けられたこともある[108]。ランディからは「弟貴族」、「弟ブルジョワジー」、「弟野郎」などとたびたびなじられ[108][124]、ティオには「ダメダメで、にぶちんで、ヘタレ弟キャラ」と言われ[125]、女性関係全般については、エリィには「天然っていうか、すごく女たらしな所がある」と評され[108]、ワジには「天然ジゴロ」[121]、ノエルには「思っていた以上に危険な人物」[126]と言われている。引き籠っているヨナに対して「引き籠ってないでデートでもしてきたらどうだ」という言葉が自然に出たため、「弟系草食男子を装った喰いまくりのリア充野郎」と罵られている[127]。恋愛に関しては、かつて兄の鈍さに嘆息したこともあるが、自分が同じように鈍いことに自覚がないようであり、周りをやきもきさせることもある。「碧」の2年後が舞台の「閃IV」では、(鈍いことに)ちょっとは自覚があり、鈍感と言ってもリィンほどではないと自己弁護しているが、ヨシュアからは(縁の多さが違うだけで)「同レベルだ」と言われている[39]
「零」ではそれまでの『空』とは物語や舞台を一新したため、発売前は日本ファルコム社内で多くの懸念が持ち上がっていたが、主人公のロイドについても「こんな弟キャラな男で大丈夫だろうか」という不安があったという[書 50]
「閃III」以降の変化
「閃III」までの逃亡生活で鍛えられ、身長も高くなったが、特に肩回りが分厚くなったため服を新調する羽目になった[13]。ジャケットは「碧」以前とほぼ同じだが、中に来ているシャツが赤くなっており、ガイのそれに近いイメージになっている[書 51]
相棒でもあるランディからは「ベビーフェイスだがタフさは折り紙つき」と評されている[128]
「零」・「碧」ではリーダーながら周囲から「弟キャラ」として年下扱いされることが多かったが(年少のワジからも)、「閃IV」では年下のリィンに対等の仲間として自分と接するよう促すなど[65]、ランディと同じような配慮を見せている。
「零」序章のロイド・バニングス
「零」序章でロイドの夢の中に出てきたロイドたち。「零」ゲーム本編のロイドらと同じく《太陽の砦》に突入したが、暴走した魔人ヨアヒムによって殺されてしまう[129]
このロイドたちはゲーム本編とは異なりエステルらとそれほど親しくはならなかったが[129]、その流れはキーアによって書き換えられ[129]、ゲーム本編のロイドらはレンの身の上における誤解と苦悩を解いたことでエステル、ヨシュア、レンと強い結びつきができ[45]、《太陽の砦》突入にあたってヨシュアとエステルの助力を得た上[9]、魔人ヨアヒムに追い詰められた際にはレンとパテル=マテルに窮地を救われ、死地を脱することができた[7]
ゲーム上の性能
『空』主人公のエステルと同様にオーブメントの属性制約はなく、ラインの本数も同じ。武器の性質上、通常攻撃のリーチは短いが、直線攻撃のクラフトやクオーツで移動力を上げるなど、ある程度フォローすることが可能になっている。
「零」の初期Sクラフト「タイガーチャージ」は、『イースvs空の軌跡』でもEXスキルとして搭載された。「零」ではプレイを進めることで、Sクラフト「ライジングサン」を修得する。「碧」で習得する最終Sクラフト「メテオブレイカー」は、遊撃士リンの教えを受けてか(リンに指南を受けるイベントがある[42])、エステル同様「回転」を用いた攻撃となっている。
「閃II」では、外伝でプレイヤーキャラとなるほか、後日譚の《無限回郎》でも「幻夢鏡」を使うことによりプレイヤーキャラとして使用できる。クラフトは「碧」とほぼ同じで、Sクラフトは「ライジングサンII」のみとなっている。
「閃IV」ではSクラフトは「ライジングサン」になっている。
エリィ・マクダエル
登場作:『VII』P・『暁』P・「閃IV」S・『創』P
声:遠藤綾
『VII』のヒロインで、特務支援課の参謀役[書 52]。クロスベル自治州の共同統治者であるマクダエル市長の孫娘。
ロイドとは違った形ながらも、芯の通った強い意志を持つ。政治家志望であり、留学の際に学んだ政治や国際情勢の知識は豊富で、市町の孫娘として多方面の権力者と面識がある。特務支援課では、交渉術や豊富な知識を使ってメンバーの力となる。
来歴
幼い頃、議員であった父ライアンはクロスベルの政治改革に乗り出したが、政争に敗れてクロスベルを去ることになり、両親は離婚し[注 75]、それぞれ共和国と帝国に去り家族は離散してしまった[108]。エリィはクロスベルに残って祖父の下で育てられる。
「零」の直前頃、留学を終えて帰郷した後、クロスベルを別の視点から見る社会勉強のため警察官を志望し[書 53]、警察学校の出ではないが、採用試験においては筆記と射撃で満点を獲得していたことなどから警察官として採用され、特務支援課に配属される[92][注 76]
  • 「零」 - 《特務支援課》ではその豊富な知識とバランス感覚から、参謀役としてメンバーをサポートする。祖父の苦境やクロスベルの暗部を目にして、一時は周囲から警察を辞めるのではないかと心配されるほど落ち込むが、ロイドの前向きな正義感が光明となり[108]、警察官として立ち向かうことを決意する。
「零」の後、特務支援課は一時的に解散となったことで、クロスベル州議会議長となった祖父を補佐し、周辺各国への旅に同行する。
  • 「碧」 - 再始動した特務支援課に復帰する[110]。旧知のディーターと親友マリアベルがクロスベル独立国を起こすと、政治の観点からは彼らのやろうとしていることを否定しきれなかったものの、すっかり特務支援課に染まってしまったため、キーア奪還のため彼らに立ち向かうことを宣言する[130]
  • 「閃II」 - 登場はしない。ランディ、ノエルと同様、クロスベル総督府により監視がつけられていることが語られている[112]
  • 「閃III」 - 登場はしない。「鳥籠作戦」によってミシュラム方面に閉じ込められ[116]、祖父ヘンリーとともに要人の応対に忙殺される[117]。その直後の頃にアリサと知り合い、情報交換を行うようになる[注 77]
  • 「閃IV」 - 帝国で起きた異変の真相を探るべく、エステル、ヨシュア、レン、ロイド、キーアとともにオルキスタワーに潜入する[12]。その後はミュゼの招待によりパンタグリュエルでの極秘会談に参加し、ティオ、ランディ、ユウナと再会し、リベール遊撃士協会、トールズ士官学院・VII組とも邂逅を果たして交流する[13]。オリヴァルト皇子が《光まとう翼》の結成を宣言すると《特務支援課》として参加して活動し、最終決戦では、リィンらVII組を《幻想機動要塞》に送り込むため、特務支援課メンバーとともに《塩の杭》のひとつの攻略に赴く[14]
プロフィール
人物
才色兼備のしっかり者。普段は温厚で包容力があり、子どもとすぐに打ち解けられる人当たりのよい性格をしている。
いずれは政治の道に進むことを志しており、《特務支援課》にはそのための社会勉強の一環として参加した[108]。しかし、《特務支援課》に参加したことによって図らずも大きな影響を受けることになる[131]
IBC総裁の娘であるマリアベルとは親友だが、マリアベルの側からはやや過剰に好意を寄せられており、セクハラ紛いのスキンシップにメンバーが引いてしまう場面もある[120]
「零」で自分の過去を話した頃から[108]、ロイドのことは同僚として尊敬するのみならず異性として意識することがあり、彼が他の女性と親しげにしているのは内心面白くないようで、ジト目を向けてロイドを困らせることがある。「零」終章の絆イベントでは、日曜学校に通っていた頃に知り合えていればよかったと思うことがあると述べている[132]。「碧」では(プレイヤー次第になるが)終盤に起こせる絆イベントで、晴れてロイドと恋人同士になることもできる[133]。絆イベントでもはっきりと恋愛関係に発展するのはエリィのみであり、その際に「本当の意味で綺麗な女性だと思ったから、いいところを見せようとして背伸びをしていた」ことをロイドから打ち明けられた[133]
怒ると非常に怖く、怒鳴るよりも笑顔で怒るタイプで主にランディの悪ふざけに対してそういった面がみられる[13]。幽霊を大の苦手としており、幽霊やお化けに似た魔獣に悲鳴を上げることもある。
キャラクター造形としては、政治家志望であることから、現実をしっかり見つめ、自分がどうするべきかというところを逃げずに考えるという部分を意識して描かれている[書 49]
容姿/外見
綺麗なパールグレイの髪で[108]、整った顔立ちをしている[書 53]。髪の色は母譲りで、『閃』に登場するオーレリアは母方の遠縁にあたり、色調がやや異なるものの同じような髪の色をしている[28][注 78]
支援課の周囲にグラマーな女性が多いため物語が進むにつれて目立たなくなるが胸が大きく、シャーリィから「おっきい」と言われる[134]
ゲーム上の性能
武器は導力銃。オーブメントの属性は「風」でラインのタイプや行動順を早くするクラフトなど、シェラザードと類似しているように見えるが、仲間のHPとCPを回復させるクラフトも習得している。
「零」のSクラフト「オーラレイン」は「零」で唯一の回復Sクラフトで、『イースvs空の軌跡』でもサポートスキルとして搭載された。「零」終盤では攻撃に用いるSクラフトの「エアリアルカノン」を修得する。
「碧」では前作の2つのSクラフトとその強化版、終盤では攻撃Sクラフトの「デバインクルセイド」を修得する。
「閃IV」では使用できるSクラフトは「オーラレイン」のみで他のふたつのSクラフトは削除されている。
ティオ・プラトー
登場作:『VII』P・『暁』・「閃III」S・「閃IV」S・『創』P
声:水橋かおり
エプスタイン財団からクロスベル警察に出向してきた少女。特務支援課の情報担当で[113]、導力ネットワーク端末の操作をはじめ、導力機器の扱いや知識をほぼ一手に手がける。
外界の事象に関して常人の数倍の感応力を持ち、人の気付かない音や導力波の流れ、属性の気配、生物の感情や心の揺らぎを感じ取れ、人語を話さない動物ともある程度の意思疎通が可能。
特務支援課には新型の導力兵器「魔導杖(オーバルスタッフ)」の実戦テストのために(という名目で)加入[92]。「エイオンシステム」(下記)を使った超高速演算を得意としている[113]
来歴
レミフェリア公国出身で、5歳の頃(1195年頃)に《D∴G教団》に誘拐され[127]、教団が管理するロッジのひとつであるアルタイル・ロッジで感応力強化の人体実験の被験者となり、3年の間、人体実験を毎日のように受ける[119]
「零」の6年前(1198年)、8歳の時に《D∴G教団殲滅作戦》の一環でアルタイル・ロッジを制圧していたガイ・バニングスらクロスベル警察のセルゲイ班によって救出される[119]。半年間の入院生活の後にガイに送られてレミフェリア公国の実家に戻るが[119]、教団の実験により向上した知能や知覚などで家族や周囲の人々との間に軋轢が生じ、「零」の3年ほど前(1201年)に家出する[127]。ガイを頼ってクロスベルを訪れるが、すでに彼は殉職したあとであった[127]。行くあてもなく途方に暮れていたところ、エプスタイン財団の人間と知り合い、常人を遥かに上回る感応力を見込まれて当時発足したばかりの「魔導杖オーバルスタッフ」開発チームにスカウトされ、レマン自治州の財団本部に身を置くこととなる[127]。魔導杖に付属する《エイオンシステム》にも関わり[51]、魔導杖の開発では実戦テストを担当するようになる[92][113]
  • 「零」 - クロスベル警察に出向し、「魔導杖」の実戦テストのため《特務支援課》に加入する[92]。エイオンシステムや導力端末操作といったスキルを駆使して支援課の力となり、その中でロイドたちにガイに助けられた過去を語る[127][119]。一連の事件は過去に自身を拉致した《D∴G教団》の残党であるヨアヒムによるものであったことから、自身の過去と向き合うこととなる。
「零」の後、特務支援課の一時解散後、魔導杖の性能報告のため[書 57]、レマン自治州に出張してエプスタイン財団の研究所に一時的に戻る[134]
  • 「碧」 - クロスベルに戻るタイミングは遅れ、西ゼムリア通商会議の直前にクロスベル市に戻ってくる[42]。特務支援課がミシュラムで敗北して捕らえられると[135]、聖ウルスラ病院に軟禁されるが、救出に来たロイドと合流する[136]。終盤の絆イベントでは封鎖されたクロスベルの現状を心配して両親から手紙が送られてきたことをロイドに話す[137]。今まで何のために生きているのかわからないと考えていた彼女だが、事件が一段落したらロイドを両親に合わせて「大切な人の側で生きたいからクロスベルから離れない」ことを説明したいと述べ、互いに思いを通わせて抱きしめあった[137]
「碧」の後(1205年)、レマン自治州の財団本部に戻り、導力ネット経由でロイドらに協力するようになる。
  • 「閃II」 - 登場はしない(この時点でクロスベルにいたのかは不明)。ランディらにクロスベル総督府による監視が付きだしたため、情報操作を行うことでロイドとキーアには監視の目がひとまず及ばないようにしたことが語られ、ジオフロントのデータを渡すことでロイドの活動を支援する[112]
その後、「閃III」の年(1206年)の春に、エプスタイン財団の開発主任としてクロスベル市に戻る[113]。帝国軍情報局の監視を受けながらも、開発主任としての仕事をこなしつつ、“連絡役”として水面下で活動を開始する[W 14]
  • 「閃III」 - エプスタイン財団・クロスベル支部に所属する開発主任として登場し、クロスベルを訪れたリィンらに依頼主という形で関わる[113]。終盤、帝都ヘイムダルを訪れ、《黒キ星杯》が現れるとランディらトールズ士官学院・第II分校に加勢し、オズボーン側の勢力と交戦する[138]
  • 「閃IV」 - 《黒キ星杯》前で行われた戦いの後に捕らえられ、エリゼとともにリーヴスのトールズ士官学院・第II分校に軟禁される[55]。VII組らによって救出され、ランディ、ユウナと再会[88]。その後はミュゼの招待によりパンタグリュエルでの極秘会談に参加し、ロイド、エリィ、キーアと再会する[13]。オリヴァルト皇子が《光まとう翼》の結成を宣言すると《特務支援課》として参加して活動し、最終決戦では、リィンらVII組を《幻想機動要塞》に送り込むため、特務支援課メンバーとともに《塩の杭》のひとつの攻略に赴く[14]
プロフィール
  • 年齢:14歳(「零」[W 4]・「碧」[書 58])→16歳(「閃III」[W 9]・「閃IV」)
  • 身長:149cm(「零」[書 59])→150cm(「碧」[書 58]
  • 出身:レミフェリア公国
人物
基本的にクールな話し方で素っ気ない態度をしており、ツッコミも手厳しいが、特に人嫌いというわけではない[W 15]
ロイドがガイの弟であることは特務支援課が発足する前から知っており[127]、それゆえ気になる存在だったのか、序盤からロイドの女性問題に対して白い目を向けている(見方によってはヤキモチにも見える)。
《D∴G教団》に拉致されて以降の経験から、「なぜ生きてるのか」、「どう生きればいいのか」という答えを探しており、その答えを聞きたくて家出をしてガイに会おうとしたが、彼はすでに死去していた[119]。その彼女が特務支援課に身を置いた理由について、セルゲイは「ガイの意志が息づく場所にいたかった」からだろうと述べている[119]
『空』のリベールから「零」のクロスベルに舞台が変わるにあたり、登場人物たちの服装は大きく変わったが、中でもティオの外見はそれまでのものから大きく飛躍したものだったため、不安視されたという[書 60]。「ティオ」という名前が『空』ですでに使用されている(エステルの幼馴染)ということは、「零」のイベントのデバック中に発覚し(「ロイド」の重複が発覚したタイミングより遅い)、ティオが自己紹介する際にエステルが無反応なのはおかしいということでその場面のリアクションは修正されている[書 61][注 79]
紋切型の感情が薄いキャラクターに見えるが、「人を好きでいたい」という部分を個性として造形されている[書 49]
みっしぃ好き
自らを評して「物にはあまり執着する性質ではない」と言っているが、ガイにもらったみっしぃストラップだけは例外で大切にしている[127]。みっしぃ自体のファンにもなり、クロスベルではみっしぃのグッズを収集しており、自室のインテリア、果てはパジャマやスリッパ、下着までもみっしぃで統一されており、みっしぃのぬいぐるみを得るためには博打をも辞さず、創立記念祭にあったみっしぃのイベントを見逃したときはショックを受けていた。ミシュラムワンダーランドの占い師の館では、自分とみっしぃの相性を占ってもらっている[126][注 80]。「碧」では「カゲマル」という黒猫のマスコットも気に入っていることが判明し、みっしぃとカゲマルのどちらが好きなのか、彼女なりに悩んでいるようであり、ロイドが問うと「わたしが答えを出したくなくて目を背けていた問題」と語る[139]
「閃III」以降の変化
旧特務支援課の一員ということで帝国軍情報局の監視対象になっており、アルティナも実際に会う以前からティオの存在を知っていた[113]
白衣を羽織っており、「零」と「碧」で使用していた胸部のプロテクターは着けていない。
エイオンシステム
人間と機械を共鳴接続させることができ、魔導杖によるノーウェイトの導力魔法の発動を実現させているほか、導力端末の処理に介入する際は驚異的な高速演算を可能にしている[120]。ティオの持つエプスタイン財団製の魔導杖に内蔵されており[51][140]、胸部のプロテクターや[120]、ヘッドギアと連動して作動する[113]
導力端末の処理に介入できるため応用範囲は広く、ぽむっとでは常人では組めないような大連鎖を組むことを可能にしている[120]。「碧」の終盤、オルキスタワーで発見したエイドロンギアもエイオンシステムと連動させることで操っている[10]
術者に膨大な情報を送り込むことになるため、常人には使用できず、ずば抜けた感応力を持つティオが使って初めて意味を成すという種類のシステムである[書 57]。そのためか、『閃』で登場するラインフォルト社製の魔導杖にはエイオンシステムは搭載されていない[書 57]
結社《身喰らう蛇》の神機「アイオーン」と響きが似ていることから、ロバーツ主任シュミットは両者に何らかの関連があることを疑っている[54][64]。その疑念について、ティオは結社の《十三工房》にはエプスタイン財団、ラインフォルト社、ヴェルヌ社、ZCFの研究を掬い上げるなんらかの仕組みが構築されているのではないかと推測している[64]
ゲーム上の性能
オーブメントの属性は「水」でラインは1本なので、クローゼに近いが属性制限のスロット数は2つとなっている(「零」の場合。「碧」では1つ)。基本的にアーツ特化のサポートタイプ。『VII』のキャラクターで唯一のライン一直線。クラフトは回復・補助が多く、攻撃スキルは通常攻撃含めてほとんどアーツ属性となっているため、物理攻撃を反射する魔獣の影響を受けない。
「零」ではアーツ攻撃のSクラフト「エーテルバスター」、後に全体完全防御Sクラフトの「ゼロ・フィールド」を修得する。
「碧」ではSクラフトは前作と同じ2つだが、終盤でエイドロンギアを回収するとSクラフトとして使用できるようになる。
「閃III」ではエイドロンギアはレマン自治州の財団本部に返却しており[113]、スポット参戦する際にSクラフトは使用しない。「閃IV」ではSクラフトとしてアーツ攻撃の「エーテルストライク」を使用する。
ランディ・オルランド
登場作:『VII』P・『暁』P・「閃III」S・「閃IV」P・『創』P
声:三木眞一郎
クロスベル警備隊出身で、スタンハルバードを得物にする青年[92]。ロイドらにとっては頼れる兄貴分的な存在。
本名は「ランドルフ・オルランド」。大陸西部最強の猟兵団のひとつである《赤い星座》の団長バルデル・オルランドの息子で、オルランド一族特有の赤毛をしており、猟兵時代は《闘神の息子》《赤い死神》という異名で呼ばれていた。
来歴
4歳から戦闘技術を仕込まれ、9歳の時に初の実戦を経験[141]。12歳で小隊を、14歳で中隊を任され[141]、18歳頃に次期《闘神》となるための試験として、《西風の旅団》の大部隊と交戦[142]。部隊を率いて戦闘には勝利したものの、作戦中に一般人の友人を意図せず巻き込んで死に追いやってしまい、猟兵としての人生を送ることに疑問を抱くようになり、《赤い星座》を抜ける[124][118]
「零」の1、2年前(1202年[121]か1203年[113])、流れ着いたクロスベルで、(カジノに入り浸った後)警備隊に入隊[141]。この際、猟兵時代に得物としていたブレードライフル《ベルゼルガー》を封印し[141]、警備隊に入隊して以降はスタンハルバード(導力ライフルと合わせて警備隊隊員の標準装備)を得物とするようになる[142]
導力ライフル(アサルトライフル[書 63])を使用することを拒否していたことから、警備隊司令に目を付けられて除隊にされかけたところ[141][142]、警備隊副司令のソーニャからセルゲイに紹介され特務支援課に配属されることになる。
  • 「零」 - 特務支援課に配属され[92]、ロイドからは兄貴分として慕われ頼られるようになる[107]。猟兵出身であることをロイドらには隠していたが、ガルシアと交戦した際に露見する[143]
特務支援課の一時解散後は警備隊に戻り、《教団事件》で弱体化した警備隊のリハビリにつきあう[134]
  • 「碧」 - 《赤い星座》がクロスベルに進出してきたため、自らの過去と向き合わざるを得なくなる。《赤い星座》が動きを見せると、自らも支援課を去り、一人で立ち向かおうとするがロイドに説得され支援課に戻る[144]。終盤、特務支援課が敗北して捕えられるが脱出に成功し、ミレーユらレジスタンスと合流して、マインツ方面で活動した後、ロイドらに合流[145]。《碧の大樹》で叔父シグムントに挑むことになる[146]
  • 「閃II」 - 登場はしない。特務支援課の中で最初に監視が付けられていて、身動きが取れないことが語られる[112]
クロスベル併合とクロスベル警察の再編により特務支援課が解散した後、クロスベル警備隊が再編された帝国軍・クロスベル方面軍警備部隊へ配属される[W 16]。クロスベル総督ルーファス・アルバレアからトールズ士官学院・第II分校の教官として推薦され[注 81]、乗り気ではなかったが、《赤い星座》が帝国で動き始めているという話を聞き及び、仕方なく赴任を承諾する[115]
  • 「閃III」 - 第II分校の教官として登場し、VIII組戦術科の担当教官となる。リィントワと同僚となるもクロスベル出身ということもあって最初の一月ほどはどこか壁を感じる付き合い方だったが、リィンがクロウと間違えて声をかけるという出来事があり、それをきっかけに壁を取り払った付き合いをするようになる[147]。その後、クロスベルでの特別演習で他の特務支援課メンバーと同じく動きを封じられることになった際、「代役」を買って出たリィンら旧VII組メンバーに全てを託すなど[117]、信頼関係を深めていくこととなる。
  • 「閃IV」 - VII組とともに隠れ里エリンに転移[148]。ユウナら新VII組のサポート役として、エリンでの修行やサザーラント州での探索に付き合うが、ハーメル廃村での戦闘後はサザーラント州で活動するタチアナら分校生のサポートをするため、ユウナらと別行動を始める[105]。その後、アガット、トマスと合流して、《黒の工房》でアガットとともにアリアンロードと再戦[55]。その後、分校生たちをフォローするため再び別行動を取るが、リーヴス奪還にあたってトールズ士官学院・第II分校の教官としてVII組とともに戦い、ティオを救出[88]。そしてロイドたちと再会したパンタグリュエルでの一件後は《光まとう翼》の一員として活動する。最終決戦では、リィンらVII組を《幻想機動要塞》に送り込むため、特務支援課メンバーとともに《塩の杭》のひとつの攻略に赴く[14]
プロフィール
  • 年齢:21歳(「零」[W 4]・「碧」[書 64])→24歳(「閃III」[W 9]・「閃IV」[書 65][注 72]
  • 身長:185cm(「零」[書 63]・「碧」[書 64]
  • 趣味:ナンパ、ギャンブル、グラビア雑誌の鑑賞[92]
  • 階級:クロスベル警備隊・軍曹(「零」以前[注 82])→エレボニア帝国軍・中尉(「閃III」[注 83]
人物
普段は軟派でお調子者な言動も多く、一見するとだらしのない人物のように思われるが、仕事に関しては誠実であり、年長者としてメンバーのフォローを的確に行うこともできる頼れる兄貴分として慕われている[124]。ロイドとは軽口を言い合いながらも互いを信頼し合う相棒のような関係で、また兄貴分として彼の成長を見守っている。
元の職業柄か、長時間の徒歩をものともしないスタミナを持ち、魔獣に関する知識も豊富。
趣味はナンパで、任務の最中でも女性と見ると声をかけることがあるため、ティオに突っ込まれたり、エリィに怖い笑顔を向けられたりしている[注 84]。好みの女性はセシルらしく[注 85]、彼女と親しくなるために「ロイドと付き合っても構わない」と冗談めいたことをさらっと言ってのけるが、そのことに関してはロイドは非常に嫌がっている。
基本的に美人には弱いが、警備隊のソーニャやウルスラ病院のセイランド教授のように「おっかない」という印象を持っているタイプには気後れしてる様子を見せている[142]
エリィのことを「お嬢」、ティオのことを「ティオすけ」、キーアを「キー坊」、シュリを「シュリぞう」、ユウナを「ユウ坊」と独特の符丁で呼んでおり、ランディ本人は癖だと言っている[150][注 86]
「碧」では《赤い星座》のザックスから「団にいた頃より遥かに強ぇ」と[130]、「閃IV」では《西風の旅団》のルトガーから「団を抜けてから器がデカくなった。《闘神バルデル》も心残りはねぇだろ」と賞賛されている[105]
口癖は「おいおい、マジかよ!?」、「そう繋がんのかよ……!」などで、「おいおい」で始まる言い回しや、語尾が「~かよ(!・?・!?)」となる言い回しが多い。「合点承知がってんしょうち」もよく使い、ティオやユウナもランディの影響を受けてかよく口にしている。
ゲーム上の性能
オーブメントの属性は「火」。ラインの本数が多いためアーツの扱いは苦手だが、前衛向きのパラメータが非常に高く、またHPを削ってCPを増やす「ウォークライ」をはじめ非常に優秀なクラフトがそろっており、直接攻撃を用いて大いに活躍することができる。4人で唯一、クラフト習得時のボイスにパターンが用意されている。
「零」ではSクラフト「クリムゾンゲイル」、次いで「デススコルピオン」を修得する。「碧」ではその二つに加えて、終章で「ベルゼルガ―」を修得する。
Sクラフト「デススコルピオン」や、ブレードライフルを振り回して敵を滅多切りにする「ベルゼルガー」では日頃見せる陽気な面とは大きく異なる、猟兵としての片鱗を見ることができる。
「閃IV」ではSクラフトは「ベルゼルガ―」のみで、「クリムゾンゲイル」は通常クラフトとして使用できるようになっている。
セルゲイ・ロウ
登場作:『VII』・『暁』・『創』
声:石塚運昇(「VII」)→小山力也(「創」)
特務支援課の課長で、ロイドたちの上司。
優秀な捜査官だが、アクが強すぎるので上層部から煙たがられている。
来歴
以前から警察でもはみ出し者だったため、かつて(1196年頃)、ロイドの兄ガイアリオスという規格外の新人2人を押し付けられて上司となり[119]、3人だけの「セルゲイ班」で捜査一課以上の実績を上げていた[151]。《教団》殲滅作戦(1198年)では捜査一課に代わってクロスベル警察を代表して参加し、ガイとアリオスとともにカルバード共和国最西端にある教団ロッジ(アルタイル・ロッジ)の制圧を担当した[119]
「零」の5年前(1199年)、アリオスが警察を辞めてチームが解散すると、警察学校に異動し[151]、導力車運転の教官も担当する[152]。この時期にソーニャと離婚する[142]
  • 「零」 - 特務支援課を設立し課長となり、ロイドらの上司となる[92]。基本的に放任し、ロイドたちにも最低限の助言しか与えないが、終盤ではロイドらを《太陽の砦》に導力車で送り届ける役目を買って出る[152]
  • 「碧」 - 特務支援課の再始動にあたって、導力車の手配を行い[134]、他組織との連携が多くなった支援課で警察本部、警備隊、遊撃士協会との仲介をする描写が多くなる。
「碧」の後、帝国によってクロスベルが併合されるとクロスベル警察はクロスベル軍警に再編され特務支援課は解散させられるが、セルゲイは処分は受けた上でクロスベル軍警に残る道を選ぶ[153]
  • 「閃III」 - 登場はしない。他の《特務支援課》関係者と同様、「鳥籠作戦」によりミシュラム方面に閉じ込められており、ミシュラムで待機任務に付いていることが語られている[116]
  • 「閃IV」 - 登場はしない。クロスベルで結社や帝国軍情報局、《赤い星座》本隊に対抗して動いており[13][68]、リィンらが《幻想機動要塞》に突入するにあたっては地上で攪乱作戦にあたることが語られている。
プロフィール
人物
放任主義の上司と思われているが、要所要所で根回しや助言といった形でのフォローをしており、「零」終盤ではロイドらに直接手を貸し、ランディからは「隠れ熱血オヤジ」と言われる[154]
「今のクロスベルに必要なのは《壁》を乗り越える力だ」というガイの言葉から、若者たちが失敗してもいいから力を合わせて前に進める場所として特務支援課の設立に動き[119]、遊撃士協会に対抗した「市民の安全を第一に考え、様々な要望に応える部署」[92]という口実で警察上層部を納得させて課の設立を実現させた[119][注 87]
ダドリーも「セルゲイさん」「伝説の班長」と呼んでおり、頭が上がらない他、現場捜査官だった頃はさまざまな手段を用いて事件を解決したことから「搦め手からめてのセルゲイ」と呼ばれていた。
プレイヤーキャラクターとして戦闘に参加することはないが、イベントではショットガンを使用して敵と交戦する。ダドリーとともに警備隊の面々を蹴散らしたり、「碧」の終盤でもロイドたちの援護に回って戦い抜くなどなかなかの力量がうかがえる。
キーア(キーア・バニングス)
登場作:『VII』・『暁』・「閃III」・「閃IV」O・『創』O
声:釘宮理恵
黒の競売会シュバルツ・オークション」にてロイドたちに保護された、記憶喪失の少女。
人懐っこく、天真爛漫な性格であっという間にロイドたちに懐き、ロイドたちも彼女に並々ならない愛情を注ぎ、支援課の精神的支柱となっている。
来歴
ゲーム本編のおよそ1200年前、《幻の至宝》の消滅に惑ったクロイス家を中心とする一派が失われた至宝と同等の存在を生み出すために研究を始め、錬金術という魔導技術を編み出し、およそ500年前、彼らによって新たなる至宝の「核」となる存在である人造生命ホムンクルスとして生み出され、《教団》に託された[102]
その後の500年間に渡って《教団》の信仰対象として《太陽の砦》の《揺篭》で密かに眠りについたまま、教団によって人体実験にかけられた被験者の知識や人格などの膨大な情報を送り届けられて高位の人格が生み出される[102]
本編の時代の頃になって、マリアベルが錬金術に導力技術を融合させた《魔導科学》を編み出したことで《零の至宝》として誕生させる目途が付き、クロスベル自治州全域を使用した《式》の構築などの準備が密かに進められる[122]
マリアベルとアリオスによって《太陽の砦》の地下から密かに連れ去られ、《黒の競売会シュバルツ・オークション》で出品予定だったローゼンベルク人形と入れ替えられる[106]
  • 「零」 - 《黒の競売会》で、ロイドらによって救出される[143]。その後も身元がわからなかったため、成り行きで特務支援課でそのまま保護養育されることになり、支援課ビルで暮らし始める[155]。インターミッションではクロスベル市内をロイドらと歩き回り、出会う人々全員がキーアに好意的な反応を見せる[156][書 70]
  • 「碧」 - 至宝としての力が徐々に発現し出したことで自分の正体に密かに思い悩んでいたが、悩みを打ち明けるようマリアベルから促され[124]、クロスベル市が《赤い星座》の襲撃を受けて蹂躙された際、マリアベルの計画に乗ることを決意する[157]
クロスベルの運命の日、アリオスに伴われて特務支援課ビルを去り、マリアベルによって導かれ、クロイス家が張り巡らせた魔導科学による「式」である導力ネットと古代遺物である「大鐘」によって変換された七耀脈のエネルギーがキーアに注入され、ミシュラムワンダーランドの「鏡の城」の最上階にてゼロの至宝》として覚醒を果たす[122]。理不尽な今の世界を創りかえるため《零の至宝》としての力を行使しようとするが、ロイドの説得により考え直す[129]。しかしマリアベルによって「周囲から向けられる好意は、能力によるもの」であることをロイドたちにばらされ、最も知られたくないことを知られたことで暴走状態となってしまう[129]。その結果として《碧のデミウルゴス》を生み出し、《碧のデミウルゴス》が特務支援課によって敗れると、内面世界である"零"の世界に閉じこもる[129]。ロイドによって精神を救われて元の世界に帰還し[158]、《零の至宝》としての能力を消失し、元の姿に戻り普通の女の子として生きられるようになる[129]
  • 「閃III」 - イラストのみの登場[117]。「鳥籠作戦」によってミシュラム方面に閉じ込められ[116]、ロイド、アリオスとともに湿地帯方面に追いやられる[117]。「鳥籠作戦」が終了したことで解放され、トールズ士官学院・第II分校の面々がデアフリンガー号で演習地から帰投する際に丘の上からロイド、アリオスとともに分校の面々に姿を見せ、一行を見送る[115]
  • 「閃IV」 - エステル、ヨシュア、レン、ロイド、エリィとともに、オルキスタワーに潜入して帝国の情報を探る[12]。《零の至宝》の能力が消えても、因果が視える能力は残っていることから[12]、それを利用してオルキスタワーに送られた霊子情報の解析を手伝っているほか、霊脈の流れの解析を行うことで《黒の工房》の場所の特定に協力し[57]、リィン救出の鍵となる。その後はミュゼの招待によりパンタグリュエルでの極秘会談に参加し、ティオ、ランディと再会する。
プロフィール
人物
天真爛漫な性格で好奇心も旺盛だが、その率直過ぎる言動は時折ロイドたちの肝を冷やす。
《揺籠》で眠っていた頃に吸収した情報により、料理をすれば何かに目覚めたかのように上手に作り[155]、日曜学校では年齢不相応の難問を解くなど[134]、ふだんの様子からは想像できないほどの高い能力を見せる。
特務支援課の面々からの溺愛や、どこか遠慮しがちなシズクが打ち解けて友達になるなど、周囲からの好意はキーアの能力が無意識に発動した結果であることが後に発覚する[129]。魔獣やヨアヒムでさえも懐柔する大きな力であり、偽りの生命と記憶、さらには向けられる好意まで偽りであることはそれを知ったキーアに重圧を与えることとなる[129][158]
「キーア(KeA)」という名前には、すべてのはじまりの鍵である「Key of A」という意味が込められている[書 71][注 88]
「閃III」以降の変化
《揺籠》で眠っていた間はコールドスリープ状態のようなもので、肉体そのものは人間と変わらないため、「零」で目覚めた後は成長を続けており[書 73]、「閃III」の再登場時には11歳くらいの見た目に成長しており、髪型はツインテールになっている[書 65]
至宝としての力は失ったが、因果を視認することができる能力を持っている[12]
身寄りがないため、ロイドの姓であるバニングスを名乗っている。また、元《ぜろの御子》と呼ばれることが多い。
「碧」でエンディング用に2年後の姿がデザインされていたが[111][書 71]、「閃III」で再登場するのにあたって新規にデザインされており、髪型などが異なる。
容姿/外見
誰からも愛されるかわいらしい容姿をしている。髪の色は緑色。
「碧」でキーアの部屋のぬいぐるみを全てそろえると、ペンギンの着ぐるみを身に付けた姿(通称「キーアペンギン」)になるイベントが発生し、そのかわいらしさに女性陣が暴走する騒ぎになる[159]。なお、このペンギンの着ぐるみは「ZWEI2ペンギン」の名の通り、日本ファルコムの「ツヴァイ2」に登場したペンギン(呼び込みペンギン)が基になっており、キーアペンギンになったキーアの「~のです」という口調もそれを真似したものである。
零(ぜろ)の至宝
キーアの覚醒した姿で、外見は13歳くらいに成長した姿になり、髪は銀色になる[書 74][書 71][注 89]
ディーターらからは教団の呼び名にならって《御子》と呼ばれるようになり[122]、『閃』以降では《ぜろの御子》の通称で知られる[注 90]
因果律と認識を司る《幻の至宝》を再現するために創造されたものだが、さらに《クロスベルの鐘》の共鳴を利用することでその力を増幅し、《空の至宝》と同様の空間を操る力も行使することができる[160]。《空》の力は《神機》を通して行使することも可能で、《幻の至宝》を見守る役割を担っていた《神狼》ツァイトに言わせてもその力はオリジナルの《幻の至宝》を超えている[102]
プレロマ草は《幻の至宝》の端末のようなものであり、七耀脈を通じてクロスベル中に咲き乱れており、《零の至宝》もプレロマ草を通じて付近にあるものの存在を感知することができる。
碧(あお)の大樹
《零の至宝》の完成形としての姿で、「全ての調停者となる存在」とマリアベルらは呼ぶ[161]。《零の至宝》であるキーアは中心部に取り込まれている[129]
《鐘》の共鳴をロイドらによって止められたことで至宝としての力が低下したため、「全てを叶える」ためにキーアが決断し[160]、クロスベル自治州南に広がる湿地帯に出現する[161]。高さにして2,000アージュ(メートル)以上の巨大な樹の姿をし[162]、青白い光をまとっている[161]
その力はオリジナルの《幻の至宝》を完全に超えており、七耀の力の全てを操り、特に《幻》(因果律と認識)、《時》(時間)、《空》(空間)の力を併せ持ち、女神に匹敵するとまで言われる力を持つに至る[54]。七耀脈を通じて世界とリンクしており、過去、現在、未来の事象全てを書き換える能力があり、その力は「世界を紡ぐ力」とも呼ばれる[129][注 91]
これらの力を使うことで過去、現在、未来の出来事を書き換えることができ、「零」の序章でロイドが見た夢はただの夢ではなく、暴走したヨアヒムに殺されたロイドたちを助けるためにキーアによってこの力を用いて取り消された歴史であったことが判明する[129]
物語中ではロイドらの活躍により消滅することになるが、そもそもこれほどの大きな力を制御していける保証はどこにもないため、ツァイトは(ロイドらが何もしなくても)結局《幻の至宝》と同じ結論にたどり着いて自ら消滅する可能性があるのではないかとも言っている[54]
碧(あお)のデミウルゴス
「碧」におけるラストボス。マリアベルによって暴走させられたキーアが形成した巨大な《碧の虚神デミウルゴス》で、《零の至宝》と《碧の大樹》が完全に融合した姿[129]
キーアを体内に取り込んで活動し、《零の至宝》としての力を行使する。始めは誕生したばかりで不完全な形態だが、戦闘中に完全体へと移行する。非常に厄介な特性を多々持っており、キーア同様上位三属性を統べる。特にSクラフト「時空大崩壊」の性能は非常に凶悪で、一度発動されたらどのような手段を用いても絶対に防げず、「全てを零に」帰され強制的にゲームオーバーとなる。しかし1200年に及ぶ妄執も特務支援課の絆の前に敗れ去る[129]
「時空大崩壊」はいわゆる初見殺しになっており、シナリオ上では最強の力を持っていると言われていることとの折り合いをつけるため導入された[W 17]
ゲーム上の性能
「零」でのスポット加入は第3章終盤、インターミッション、最終章中盤で、いずれもサポートキャラ。効果は「相手の攻撃力を下げる」「パーティ(または単独)の攻撃力と速度を上げる」「ツァイト召喚(全体攻撃)」。
インターミッションで料理や釣りをすると、彼女のエールを聞くことができる。
ツァイト
登場作:「零」・「碧」P/S・『暁』・『創』
声:滝下毅(『VII』)、平川大輔(ドラマCD)→龍谷修武(「碧Evo」)
クロスベルの伝説で《神狼》として伝えられる白い狼[注 92]
市民からの人気が高く、特に西通りの子供たちからの人気が高い[108]
来歴
  • 「零」 - 各地で起こった謎の生物による襲撃事件をきっかけにロイドらの協力者となり[163]、警察犬という名目で特務支援課ビルに住み着く[108][注 93]。《特務支援課》の未熟者たちを見守り、力を貸すというスタンスであり、普段は分室ビルの屋上など、日あたりのいい場所で日向ぼっこするようになる。キーアの正体には当初から気付いている。
  • 「碧」 - 特務支援課の一時解散時は姿を消していたが、マインツの鉱山でランディとともに姿を現し[119]、以降は再びロイドらに力を貸す。キーアがアリオスに促されて支援課ビルを跡にした際に追いかけるが見失ってしまい、同日に特務支援課がミシュラムで敗れたため支援課ビルには戻らず、マインツ山道の部下たちと合流する[122][136]。部下の狼たちに猟兵の動きに注意するよう言い含めて自身は単独行動をとり[145]、拘置所を脱走したロイドを本来の巨大な《神狼》の姿で助け、自らの正体を明かすとともに過去にクロスベルで起きた《幻の至宝》にまつわる出来事を語る[102]。それまでの付き合いからロイドが諦めないことは察知していたため、ロイドらが囚われている間にワジに再会して星杯騎士団に協力を要請し、支援課に再起の足掛かりを与える[102]
  • 「閃IV」 - 登場はしない。《碧の大樹》の消滅後に特務支援課の前から姿を消したことと、その際にローゼリアと少々言葉を交わしたことが語られている[68]
プロフィール
  • 体長:通常時 - 205cm(「零」・「碧」[書 77]
  • 体高:通常時 - 100cm(「零」・「碧」[書 77]
《神狼》ツァイト
その正体は《七の至宝》の行く末を見守ることを使命とする女神が遣わした聖獣のような存在の1体であり、レグナートの同胞である。真の姿は巨大な狼の姿をしている[102]
《幻の至宝》を見守る存在で、本来なら契約により人間たちに助力したりすることはできないのだが、《大崩壊》の時にその至宝が消滅しているため、ある程度ならロイドたちに助力が可能となっている[102]
配下の狼たちは普通の狼だが、中世の頃から代替わりしつつツァイトに付き従っており、眷属とも呼べる存在になっている[145]
ヨルグとも古くからの知り合いである[145]
ゲーム上の性能
「零」第2章からティオのクラフト「ツァイト召喚」やキーアのサポートスキルで呼び出すことが可能だが、一部の状況では使用不可能で攻撃タイミングはランダム。効果は遅延、全体攻撃、防御力低下。「碧」では終盤で一時的にパーティーメンバーに加わり、その時は正体を明かした後のためもあってか普通に話すようになり、エニグマ無しでも一部の高位アーツを使用し、狼の肉体を駆使したクラフトも使用する。
ノエル・シーカー
ワジ・ヘミスフィア

捜査一課[編集]

優秀だが杓子定規な考え方をしており、また縄張り意識も強く他者の介入を快く思わない面を持つ。しかしいずれも正義感は強く、警察官としての誇りと意識は強い。

アレックス・ダドリー
登場作:「零」S・「碧」P・『暁』・『創』
声:中井和哉
クロスベル警察の捜査一課に所属する捜査官で、警部補[42]。武器は軍用の大型導力銃。
捜査一課の中でも主任捜査官であり[110]、エースとして名高く[119]、現場では彼が指揮を担当することも多い。
来歴
生粋の捜査一課上がりであり[119]、ガイが捜査一課に移ってきた頃は衝突を重ねつつ張り合う間柄だった[140][110]
  • 「零」 - エリートである捜査一課の捜査官として当初は特務支援課を軽視し見下す態度を取っていたが、彼らが実績を挙げるにつれて認め、ルバーチェ商会にあたって協力したのをはじめ[140]、終章ではキーアを守ってクロスベル市内を逃走する特務支援課に協力する[164]
  • 「碧」 - 序章で、アーネストとハルトマンを追ってロイドらとともにアルタイル・ロッジに潜入する[110]。支援課とは緊密な連携を図るようになり、第2章で途中加入するほか[42]、終章のクロスベル市解放作戦以降は特務支援課と行動をともにする[10]キリカレクターからディーターによる一連の事件の裏に黒幕(フィクサー)が存在する可能性を告げられた際、ダドリーだけがイアンを疑っている[10][書 78][注 94]。それが事実だとわかると、足繁く事務所に通っておきながら気づけなかったことを恥じる[54]
プロフィール
人物
眼鏡をかけたインテリ風の容貌とは裏腹に身体を鍛えており、軍用の大型導力銃やショットガンを使いこなす。
エリート意識が強く、素人同然のロイドたち特務支援課を快く思っていなかったが、必要であれば支援課と協力し、闇ブローカーのアシュリーと情報交換する柔軟性もあり、堅い性格だが分別は持ち合わせている。警察としての使命感と正義感は本物であり、それゆえに上層部の圧力で満足に捜査できない状況に苛立っている[119]
次第に特務支援課を認め始め、厳しい態度を取りながらも彼等を叱咤したり、自分から同行を強く申し出たり[42][10]、時には微笑を浮かべてロイドたちを肯定したりなどの一面を見せていく。
あまり素直になれない様子をティオから「一種の照れ隠し」と突っ込まれ[119]
セルゲイイメルダなどの年配者には頭が上がらない模様。キーアに対して唯一厳しく、しつけがなっていないと注意したこともある。その際に「おじさん」と呼ばれ怒っている[42]
目上の人間以外には姓で名前を呼ぶ傾向がある(バニングス、オルランドなど)。話す時に「フン」と一拍置いてから話を始める癖がある。
続編でプレイヤーキャラクターなることは考慮されて作られたキャラクターだが、「零」の制作時点では特務支援課とどういう関係性になるかはわからない部分があったものの、結果的に好人物となったため当初の考えの通り「碧」でも終章でレギュラーのプレイヤーキャラクターになることになったという[書 81]
ゲーム上の性能
前衛、サポートともにこなせる万能型。オーブメントの属性は「時」。ラインの本数と形はヨシュアとほぼ同じで、クラフトはCP回復、遅延、防御力低下、ステータス上昇、100%即死技と種類は豊富。
Sクラフト「ジャスティスハンマー」は右手に巨大なオーラをまとった鉄拳制裁となっている。もう一つのSクラフトは「ジャスティスマグナム」。「ジャスティスハンマー」の改良版とも言うべき技で、巨大なオーラをまとった拳を地面に打ちつけ衝撃波として発射。最後に猛烈なアッパーカットで(ゴルディアス級《神機》であろうとも)虚空の彼方へ吹き飛ばす。どちらも発動の際に上着と拳銃を投げ捨てているのが特徴。しかしSクラフト以外では徒手空拳による攻撃を行わない。
ガイ・バニングス
登場作:「碧」
声 - 小西克幸
故人。ロイドの10歳年長の兄であり、セシルの婚約者。
捜査一課の上級捜査官だったが[13]、「零」の3年前に殉職した[108]
来歴
1189年に両親を旅客飛行船の墜落事故で失い[106]、それ以降は男手ひとつでロイドを育てる[108][107]
クロスベル警察の警察官となり、同期のアリオスとともに規格外の新人として扱いに困った上層部からセルゲイに押し付けられ、彼を上司とするセルゲイ班に配属され(1196年頃)[119]、3人だけで捜査一課以上の実績を上げる活躍をするようになる[151]
自身とは対照的な生真面目な性格をしているアリオスとは逆にウマが合い、2年足らずでクロスベル警察最強の若手コンビと言われるようになる[119]
《D∴G教団》殲滅作戦(1198年)では捜査一課に代わってセルゲイ班がクロスベル警察を代表して参加し、アリオスとセルゲイとともにカルバード共和国最西端にある教団ロッジ(アルタイル・ロッジ)の制圧を担当し、そのロッジの唯一の生存者であるティオを救出する[119]。その後、聖ウルスラ病院に入院したティオが回復すると、彼女の実家があるレミフェリア公国まで鉄道の旅に付き合い、彼女に強い印象を残す[119][書 82]
「零」の5年前(1199年)、アリオスが警察を辞めてセルゲイ班が解散すると、捜査一課に異動する[151]。真面目な一課の水には合わず、特にダドリーとは衝突しつつ[140]、もっぱら単独で捜査を行うようになる[119]
「零」の3年前(1201年)、アリオスが後ろ暗い陰謀に加担していることに気づき、曇天小雨の日に彼をオルキスタワー建設予定地に密かに呼び出し、翻意を迫るが受け入れられなかったため彼と死闘を演じる[106]。死闘の末にお互い体力の限界に達したため、アリオスに休戦して飲みにいこうと呼び掛け、アリオスも応じかけるが、死闘の様子を隠れて見守っていたイアンによって背後から撃たれ、致命傷を負う[106]。意外な黒幕に驚きつつ、イアンに「俺の代わりは現れますよ」と言い残し、ロイドとセシル(翌月に結婚式を控えていた)の名を呟いて息絶える[106]。この死に他の目撃者はおらず、殺害した組織は不明であったため、彼の死は謎を残すこととなる。
  • 「零」 - 登場はしない。ロイドやティオらによって過去にあった出来事が語られる。
  • 「碧」 - 最終盤で、キーアの内面世界である"零"の世界に飛び込んだロイドの前に現れる[158]。キーアが世界を書き換えガイが存在する世界を作り出そうとしていたことから、これまでの事情を全て知っている様子であり、キーアを捜し求めて迷うロイドに助言し、励まし、兄として導く[158]
プロフィール
人物
直情的で無鉄砲だが優秀な捜査官で[119]、大胆不敵ながらも危険や陰謀へのすさまじい嗅覚を持っていた[165]。捜査一課に移った後は水こそ合わなかったものの、その捜査手腕の高さは一課の誰もが認めていた[140]
武術の腕はアリオスがやや上で[106][注 95]ガルシアに言わせれば、他もセルゲイやダドリーに比べて捜査官として抜きんでたものはなく、抜きんでたところがあるとすれば「諦めない」ところくらいだった[102]。しかし、その絶対に諦めないという気質が半端ではない行動力や大物に食い下がっていく原動力になったのだろうと推測されており[102]、この絶対に諦めないという思いはロイドにも受け継がれている。
特務支援課は彼が生前残した言葉に動かされてセルゲイが設立した[119]
『VII』では、アリオスが《特務支援課》にとっての越えるべき《壁》として描かれているのに対して、ガイはロイドにとっての越えるべき《壁》という位置づけが与えられている。
ロナード・グリフィン
登場作:『暁』P
声:日野聡
『暁』の主要人物の一人で、クロスベル警察、捜査一課に所属する上級捜査官。捜査のためなら手段を択ばない性格で時には暴力を振りかざしてしまうこともあるが、基本的には“罪を憎んで人を憎まず”の主義で、面倒見もそれほど悪くない。
オーバルストア「ゲンテン」の店長フェルナンドをターゲットとした《N資金》詐欺事件捜査の担当となったことが縁でナハトクロエと知り合う。当初は誤解とナハトの猜疑心からギクシャクした関係ではあったが、事件解決後は《クロスプロジェクト》の警察側担当としてナハトたちに協力した。唯一の大人として彼らを見守り時にはデリカシーのない発言がきっかけで口論になりながらも、次第に3人に対して親しみを覚えていく。
幼少期はクロスベルの旧市街にある貧しい家で育ち、同じ日曜学校に通ったジリアンとは貧富の差はあれど親しい幼馴染で、ジリアンの妹であるシェリルには「ロナードお兄ちゃん」と呼ばれ懐かれていた。やがて日曜学校の帰宅途中にシェリルが行方不明となり、クロスベルに危機感を覚えた両親とともにジリアンは帝国へと戻ること。その際に『刑事になって必ずお前の妹を見つけてやる』と約束した。約束を果たすために猛勉強の末、当時最年少で捜査官試験に合格した。その4年後、クロスベルに戻ったジリアンと再会して火が付き、エリート刑事であることからジリアンの両親の覚えも良く、あれよあれよという間にジリアンとの婚約を果たした。また、当時ジリアンの上司であったライトナーとも親しく、彼の突拍子もない計画によく手を焼いていた。だが結婚式を目前に控えて《D∴G教団》殲滅作戦にセルゲイ班の一人としてライトナーらと駆り出されることになり、捜索先のロッジにあった教団の儀式で犠牲となった子供たちの死体の中に、シェリル・スカイの亡骸を見つけてしまう。当時浮かれていた彼は卒倒し、アリオスに運び出され事なきを得るが、シェリルが変わり果てた姿で見つかったことが原因でジリアンとの結婚は有耶無耶になった。シェリルの死をきっかけにクロスベルに恐れを抱いたロナードは、教団の残党や協力者を捜しを名目に逃げるようにしてクロスベルから頻繁に出張するようになり、やがてジリアンへの恋心を失ってしまった。
2章でクロスベルを正すべくテロ行為を仕掛けたライトナーと再会する。彼が自分と同じく《D∴G教団》殲滅作戦を切欠が壊れてしまったことに気づき、クロスベル地下水路で対峙した際にはライトナーの銃弾を身を挺して受けながら、クロスベルから逃げずに生きて償うことを彼に懇願し、意識を失った。クロスベルから出張するたびに買い漁ったお守りの一つが運よく銃弾を防いでくれたことで事なきを得たが、無茶をしたことからジリアンの説教を受けた。また、銃弾を防いだお守りは捨てたと偽っていたジリアンとの婚約指輪だった。その後、彼はシェリルの死に関わったニーズヘッグを追いかける。
課長
捜査一課の課長でダドリーの上司。本編では名前・姿ともに明かされなかった。ダドリーの態度から捜査の打ち切りを告げざるを得ないことに無念であった模様[119]

その他警察関係者[編集]

フラン・シーカー
登場作:『VII』・『暁』・『創』
声:有島モユ
警察本部のオペレーターで、ノエルの1歳下の妹。
特務支援課のバックアップも担当しており、各種連絡や報告書の処理などを行う。
「碧」でも引き続き支援課のバックアップを行っていたが、警察署を襲撃してきた《赤い星座》の攻撃で、一時昏睡状態になるほどの重傷を負う。しかし捜査二課のドノバンが身を挺してかばったことで後遺症もなく復帰。ディーター大統領に対して反旗を翻したロイドたちに味方し、ヨナとともにバックアップに回る。
自分にとっての一番はいつだってお姉ちゃんというほどのお姉ちゃんっ子[126]。ノエルのようにかっこよくて頼れる女性になることを目標にしているが、そこまで姉好きであるにもかかわらず同じ警備隊に入らなかったのは、警察学校では事務系の成績が良く、自分に合った方法でクロスベルを守っていきたいと考えたためである[126]
ノエルとおそろいのクマのぬいぐるみを持っており[33]、「バンバン」と名づけている[156]
プロフィール
ピエール
登場作:『VII』・『暁』・『創』
声:織田優成
クロスベル警察の副局長。
典型的な小役人タイプの人間で、上司にはこびへつらい、目下の者には尊大に振舞う。特務支援課の存在を疎ましく感じており、ことあるごとにロイドたちにネチネチと小言を言ってくる。一方で重度の恐妻家であり、結婚指輪をなくしたときにはパニック状態になっている。また、酒に酔うと妻のことで愚痴る姿が方々で見られる。
「碧」では自分の後輩が局長になってしまったことに落ち込んだ他、あるイベントでは妻から離婚届を突き付けられそうになり、ロイドから同情される。最終的に離婚の危機は回避されるも、妻にはますます頭が上がらなくなる(結婚指輪をなくした一件もバレていた)。
よくある現場に口を出す無能な上司というわけではなく、ダドリーの実力は認めており、オルキスタワーの警護の指揮を彼が執っていた際には自分の出る幕はないと余計な口出しはしていない。
終盤では市内に混乱を広めたディーターを問い質しにオルキスタワーに乗り込んだり、ロイドたちを心配したりするなどの一面を見せる。妻に対して立ち上がらないといけない時があると語るが、似合わないことをしたせいで結果的にタワー内に監禁されてしまったことを指摘されている。
ジリアン・スカイ
登場作:『暁』
声:藤井ゆきよ
『暁』の主要人物の一人で、クロスベル警察のオペレーターで、ロナード捜査官の同僚兼お目付け役。正義感が強く、生真面目な性格で生まれもっての苦労人気質。
導力ネット関連の犯罪を一手に引き受けたり、ロナードが各地で起こした事件の後処理に追われるなど、日々のストレスに悩まされている。
その実は今は無き情報課の一員でありサミュエル・ライトナーの元部下。そしてロナードの元婚約者。また、年の離れたシェリル・スカイという妹がいた。
両親はエレボニア帝国人であり、子供の頃は日曜学校でクラスが一緒だったロナードとは貧困の隔たりなく遊んでいた。
しかし10年前の日曜学校の帰り、シェリル・スカイが拉致され事件が迷宮入りしたことで、両親とともに帝国へと帰ることになった。
その4年後、クロスベルに戻り再会したロナードと婚約することになるが、《D∴G教団》殲滅作戦でシェリル・スカイの亡骸が見つかったことにより、互いに婚約どころではなくなり、次第に有耶無耶になってしまった。
ホガース
登場作:「零」・『暁』
警察の局長だが、名前・姿ともに本編で明かされなかった。ルバーチェから賄賂を受け取って捜査を妨害したため、エンディングで警備隊の司令官ともども、解任されたことが語られる。
『暁』にて顔グラフィックと名前が追加された。接待能力に目を付けたエルフェンテック社にプレストンともども引き抜かれ、同社の常務となっている。今の職場の方が断然いいと語っている。
フランツ
登場作:『VII』・『暁』
クロスベル警察本部前の警備を担当する、広域防犯課の巡査で、ロイドの警察学校時代の同期。捜査官を志しており、警備の仕事をしながら受験勉強に励む姿も見られる。しかし、ルバーチェによる《グノーシス》の流通に伴い、警備の仕事が忙しくなり、勉強のための時間が取れないとこぼす場面も。受付嬢レベッカが気になる様子。
『暁』にて顔グラフィックが追加された。
サミュエル・ライトナー
登場作:『暁』
ガイたちが活躍していたクロスベル警察黄金期に存在していた《技術課》の元課長。《D∴G教団》殲滅作戦にも暗号解読班として参加した。
エブリスタイン財団で導力学を学び、魔獣を退治する清掃マシンを設計、利権の問題で広く実用化はされなかったが、ロバート主任にも天才と称されていた。
その知識を買われる形でクロスベル警察入りし、発展途上の動力ネットを犯罪から守るべく《技術課》を立ち上げ1課や2課をサポートした。
だが、未熟な導力ネットがいずれ犯罪の温床になることに危機感を覚え、上層部の会議に乱入、導力ネット犯罪の対策の重要性を伝え悪用の可能性があるセントラルヒーリング建設の中止を直談判した。
しかし、当時の上層部は誰一人とてライトナーの言葉を理解できず、そのために進言を受け入れられず、逆に疎まれ《技術課》も廃止されてしまった。
その後数年間行方を晦ましていたが、《教団事件》や《西ゼムリア通商会議》におけるクロスベルの治安の脆さに絶望し、机上の空論とも言えるクロスベル独立宣言に激怒、不本意ながら《ニーズヘッグ》と取引しツァイス中央工房の《カペルII》を奪取、卓越した処理能力でクロスベルの全ての導力ネットを掌握し、警察や関係者へと”クロスベル崩壊”を警告した。
ジオフロントを掌握しようとした所へ追いついたダドリーと試験課の面々と対峙し、クロスベルの平穏と反映が脆弱な導力ネットの上で成り立っている真実を市民や上層部に刺激をもって警告することが目的だったと告げる。だがナハトに目の隈から悪夢を見ていることを指摘され、激戦の末に自殺を図り試験課の面々へと導力銃を向けるが、捨身で説得すべく近づいてきたロナードを撃ってしまい動揺する。倒れゆくロナードに「生きて償え」と告げられた直後、何者かが仕掛けた清掃マシンの暴走に巻き込まれるが、駆けつけた元同僚のアリオスに救い出された。
アルタイル・ロッジでの惨劇や魔都クロスベルの闇を目撃し悪夢に苛まれる中、ガイが死にアリオスが警察を去ったことでこの先クロスベルを守れるのか怖くなったことが理由であったことをアリオスに告げ、ロナードら若者の成長を信頼すべきと気づくのが遅すぎたと呟きながら、逮捕された。
その後、牢にて《錬金術師》と名乗る女性からクロスベルの導力ネットに存在する膨大なデータに気づいた才能を買われクロスベルを守る壮大な計画に協力するように求められるが、生前のガイが探っていた黒幕が彼女であることを見抜き、生きて償うことを理由に辞退した。
ユウナ・クロフォード
特務支援課に憧れ警察学校に所属する少女[166][注 96]。詳細は#ユウナ・クロフォードを参照。

クロスベル警備隊/国防軍[編集]

クロスベルにおいて軍隊に相当する組織であり、国境の警備などを行っている。主に登場するのはベルガード門とタングラム門の警備を担当する隊員たち。新人あっても警備隊に所属するものはエリートであり、ロイドたちも手加減無用と判じやりあったほど。ディーターが大統領になってクロスベル独立を宣言した後に「国防軍」と名を改めた。

ノエル・シーカー
登場作:「零」S・「碧」P・『暁』P・『創』P
声:浅野真澄
クロスベル警備隊に所属する少女。フランの姉。
警備隊の若手のホープとして期待されており、ソーニャの片腕として行動する。警備隊の装備を使いこなして高い戦闘力を発揮するだけではなく、乗り物の運転や操縦にも長け、導力車、戦闘車輌からボートまで操縦することができる[149]
来歴
クロスベル警備隊に所属する父オズマの影響を受けて育ち[110]、その父は任務中の「事故」により殉職する[145]。その後、父と同じクロスベル警備隊を目指し、警察学校警備課を優秀な成績で卒業する[書 86]
  • 「零」 - 第2章終盤、第4章序盤でスポット加入し特務支援課を助ける。特に第4章では装甲車を運転して各地に案内してくれる。終盤、《太陽の砦》を目指すロイドらの乗った車が警備隊車両によって危地に陥っていたところに現れ、彼らを援護する[154]
  • 「碧」 - 特務支援課に出向し、ロイドたちと行動をともにする[110]。父の「事故」が心情に尾を引いていたこともあり、ディーター市長によるクロスベルの独立提唱を受けて、その主張に賛同に傾く[124]。特務支援課への出向が終わり[167]、警備隊に復帰した後、警備隊が国防軍に再編されるとそのまま所属を移す[122]。軍人としての使命感から軍務に従い[102]、アリオスによって倒されたロイドら特務支援課を捕縛する[122]。後に、脱走したロイドたちと対峙し、ロイドから信念に反した道を歩んでいることを指摘され、一騎討ちを挑まれる[168]。敗北した後、上官であるソーニャの計らいもあって再び支援課と行動をともにする決意をする[168]
  • 「閃II」 - 登場はしない。ランディ、エリィと同様、クロスベル総督府により監視がつけられていることが語られている[112]
  • 「閃III」 - 登場はしない。他の《特務支援課》関係者と同様、「鳥籠作戦」により、ミシュラム方面に閉じ込められており、ミシュラムで待機任務に付いていることが語られている[116]
  • 「閃IV」 - 本編には登場しない。エンディングでオリヴァルト皇子とシェラザードの結婚式に参加している[66]
プロフィール
  • 年齢:18歳(「零」[W 4]・「碧」[書 87]
  • 身長:163cm(「零」・「碧」[書 58][注 97]
  • 階級:クロスベル警備隊・曹長(「零」・「碧」)→クロスベル国防軍・少尉(「碧」[122])→クロスベル警備隊・曹長→エレボニア帝国軍・少尉(「閃III」[注 98]
人物
躾の厳しい父オズマのことは苦手にしていたが[126]、そんな父の影響もあって、組織の上下を重んじる体育会気質な性格となる[110]。導力車の運転が好きなのも導力車レース観戦が好きだった父の影響があるらしい[109]
そのため、同年齢以上の人間には常に敬語で接するが、年下のティオやフラン、素行不良のワジなどには本来の口調で接する。根が生真面目なのでワジと接するときは普段の彼女とは違う一面が見られる。
妹に負けず劣らず姉妹愛が強く、フランが交際を迫られるイベントでは、気が気ではないといった様子で、終始落ち着きを失っている。普段は冷静だが、妹のことと恋愛ごとには弱いらしい。「碧」では周囲からロイドとの関係を疑われたり、彼から告白にも近い台詞を(天然で)何度も言われたことで次第に異性として意識し始める。
「碧」では支援課に導入された導力車の運転手を務めるほか、カーマニアの一面があることが判明する[134]
「零」の時点で特務支援課が個性派ぞろいになっていたため、「碧」で新メンバーとなるノエルは、真っ当な突っ込み役を担うこととなる[書 49]
ゲーム上の性能
オーブメントの属性は「地」、ラインの本数、攻撃範囲など、ティータやジンに似ているがHPはティータよりも圧倒的に多い。Sクラフトはロイドの「タイガーチャージ」同様、ヒット数が多いのでセピス稼ぎに有効。
これまで登場した銃を扱うキャラクターとしては珍しくアーツは不得手だが、通常攻撃の範囲はティータのように広い。また軍人ということもあり、クラフトはグレネードや電磁ネットなど小範囲攻撃が多く、ほとんどがなにかしらの状態異常を発生させるもの。その分攻撃能力自体はやや低め。
ソーニャ・ベルツ
登場作:『VII』・『暁』・『創』
声:進藤尚美
警備隊副司令の女性。自治州東端に位置するタングラム門の責任者。
優秀な軍人だが、場合によっては独自の判断で警察とも協調する柔軟性と思い切りの良さを備えている。セルゲイとはかつて夫婦だった。司令と対立してクビになりかけたランディを紹介した他、創立記念祭の初日では酒場でセルゲイと2人っきりで過ごしているなど、夫婦仲は悪くなかったことをうかがわせる。
「碧」では警備隊司令に昇進し、「零」の事件でダメージを負った警備隊の建て直しに奔走する。
プロフィール
  • 年齢:36歳(「零」[W 4]・「碧」[書 88]
  • 身長:163cm(「零」[書 89]・「碧」[書 88]
  • 階級:クロスベル警備隊・二佐(「零」[注 99])→クロスベル国防軍・–(「碧」[注 100]
ミレイユ
登場作:『VII』・『暁』P・『創』
声:中原麻衣
クロスベル警備隊の女性士官。自治州西端のベルガード門に勤務しており[108]、警備隊時代に同施設で任務に就いていたランディの元同僚。
指揮能力もさることながら、戦闘でもベルガード門部隊の中で男性陣を押さえて1・2位を争うほどの力量を誇る[書 66]。実はランディが特務支援課に配属されるきっかけを作った人物で、彼がライフルの不使用により司令からクビを言い渡された際、この処分の取り消しを求める嘆願書を各方面の副司令クラスの人間に送った内の1通がソーニャの手元に届き、それを見た彼女がランディに特務支援課を紹介した[書 66]
ランディの発言や行動に一喜一憂する場面が随所で見られ、彼に対し好意を持っているような様子がうかがえる。
「零」で手ごたえがあり、プレイヤー間でもある程度の話題とはなったので、「碧」では顔グラフィックが追加され、ランディとの関係性もクローズアップされた[書 90]
来歴
  • 「零」 - 本来はベルガード門にいるはずの警備隊司令が不在がちなため、彼女がベルガード門の事実上の責任者となっている[108]。司令の性格上、何かあれば彼女に責任転嫁されかねないとランディは心配している[107]。終盤では《グノーシス》を「栄養剤」と偽られ[140]、そうとは知らずに服用したことでヨアヒムに洗脳され、IBCに立て篭もる特務支援課と戦闘になる[152]
  • 「碧」 - 顔グラフィックが追加され、ソーニャとともに警備隊の建て直しに奔走している。物語中盤で三尉に昇進する[142][99]。クロスベルの強引な独立宣言と国防軍への再編が発表されたときにはそれを容認できず、同じく納得しきれなかった警備隊員たちを伴ってマインツ方面に潜伏し、レジスタンスとして《赤い星座》や国防軍に対する抵抗活動を行う[145]。クロスベル市解放作戦ではレジスタンスの部隊を指揮し、ツァイト配下の狼たちと連携して《赤い星座》と交戦する[10]
  • 「閃IV」 - 本編には登場しない。警備隊がエレボニア帝国軍に組み込まれたため、動きにくい立場にあることが語られている[13]
プロフィール
  • 年齢:22歳(「零」・「碧」[書 91])→25歳(「閃III」[注 101][注 72]
  • 身長:162cm(「零」・「碧」[書 91]
  • 階級:クロスベル警備隊・曹長(「零」以前[108])→准尉(「零」[108]・「碧」[142])→三尉(「碧」途中から[99]
ダグラス
登場作:「碧」・『暁』
昇進したソーニャの後任として警備隊副司令となった人物[142]。すさまじくタフで、戦闘力ではおそらく警備隊ナンバー1と目されている[142]
元々、警備隊のホープとして期待されていたが、前司令に疎まれて閑職である警察学校の教官に回されていた[142]。警察学校ではロイドやランディの教官をしていたこともあり、基礎体力の向上から格闘訓練のほか、ロイドにはトンファーによる制圧術を、ランディにはスタンハルバードの扱いを教えた[142]
普段は気さくだが訓練が厳しいために警察学校では「鬼のダグラス」と、それ以前は「迅雷のダグラス」と呼ばれていた[170]。ソーニャとセルゲイ両名の後輩だが、二人の結婚の仲立ちをした人物でもある[142]
なお、「迅雷のダグラス」は『英雄伝説IV 朱紅い雫』に登場するダグラスの通り名であり、キャラチップも似通っている。
プレストン
登場作:「零」・『暁』
警備隊の司令官だが、本編では登場せず名前すら不明。議会の帝国派に属する人間[119]。終盤でマルコーニと接触し[119]、それを利用されて大惨事を引き起こしてしまう。
ランディからは「阿呆司令」[119]、ノエルからは「あんな司令」と散々な評価をされている。接待ばかりしていて世間体を気にするタイプで司令官としての能力も人望も無く、それが災いとなってストーリーの終盤で《グノーシス》を「栄養剤」とだまされて警備隊員に投与してしまい、警備隊に限らず、クロスベルを混乱させてしまったため、エンディングで司令官職を解任されたことが語られる。
『暁』にて顔グラフィックと名前が追加された。接待能力に目を付けたエルフェンテック社にホガースともども引き抜かれ、同社の専務となっている。

クロスベル 遊撃士協会[編集]

クロスベル市の東通りに支部を構え、自治州全体を担当範囲にしている。「零」時点で所属している遊撃士は全員がB級以上とされている[151]。他国と比べても、クロスベルでは市民からの人気が高い。

アリオス・マクレイン
登場作:「零」・「碧」S→B・『暁』・「閃III」・『創』P
声:森川智之
クロスベル支部に所属するA級遊撃士。
「八葉一刀流・二の型《疾風》」の免許皆伝の腕前を持つ太刀の使い手で、《風の剣聖》の異名で知られる[92][106][171]。月に100件以上の依頼をこなすなど精力的に活動しており[8]、クロスベル市民からは絶大な信頼を得ており「クロスベルの真の守護神」とも呼ばれている[92][122]。遊撃士協会本部からはS級への昇格を打診されているが、自分には身に余る称号と断り続けている[8]
妻サヤは故人、シズクという娘がいる。かつてはクロスベル警察の警察官で、セルゲイの下でロイドの兄ガイとコンビを組んでいた。
「零」と「碧」の物語中で一貫して、アリオスは《特務支援課》にとっての「越えるべき壁」として描かれている。
来歴
クロスベル警察の警察官となり、同期のガイ・バニングスとともに規格外の新人として扱いに困った上層部からセルゲイに押し付けられ、彼を上司とするセルゲイ班に配属され(1196年頃)[119]、3人だけで捜査一課以上の実績を上げる活躍をするようになる[151]
自身とは対照的な奔放な性格をしているガイとは逆にウマが合い、2年足らずでクロスベル警察最強の若手コンビと言われるようになる[119]
《D∴G教団》殲滅作戦(1198年)では捜査一課に代わってセルゲイ班がクロスベル警察を代表して参加し、ガイとセルゲイとともにカルバード共和国最西端にある教団ロッジ(アルタイル・ロッジ)の制圧を担当する[119]
「零」の5年前(1199年)、クロスベル市内で起きた導力車の爆発事故によって妻の命と娘の視力を奪われたことを機に警察を辞めて遊撃士となり[122][106][注 102]、その後は妻を失った哀しみから逃れようとするように遊撃士としての仕事に没頭するようになる[106]。同時期に、イアンからサヤが死亡した「事故」の真相を教えられ、彼を介してクロイス家と繋がりを持つ[106]。彼らから持ちかけられた「零の至宝」の計画には亡き妻のため、娘の未来のためという思いから協力し、いくつもの工作に密かに加担する[106]
遊撃士となった年(1199年)、レミフェリア公国で大公の崩御に前後して猟兵団《ニーズヘッグ》により細菌テロ事件が画策され、その解決に協力して事件を未然に防ぎ、新大公となるアルバート・フォン・バルトロメウスと知己を得[172][注 103]、以降、レミフェリアにもたびたび出張するようになる。
「零」の3年前(1201年)、陰謀めいた計画にアリオスが加担していることを嗅ぎつけたガイから呼び出され、手を引けというガイの言葉を聞き入れず死闘を繰り広げることになる[106]。ガイの説得で一度は刀を収めようとするが、イアンによる背後からの銃撃でガイが命を落としてしまったことにより、後戻りはできないと決心する[106]
  • 「零」 - 特務支援課が最初の任務で油断から窮地に陥ったところで登場し彼らの窮地を救い、その実力の一端を見せる[92]。最初の出会いでアリオスに実力差を見せつけられた支援課からはその後も大きな《壁》としてみなされ続ける。終章ではIBCビルを防衛していた特務支援課に加勢し、《太陽の砦》に首謀者ヨアヒムがいることが判明すると、特務支援課にキーアとIBCビルの防衛を託される[152][注 104]
  • 「碧」 - アーネストとハルトマンを追ってロイドらとともにアルタイル・ロッジに潜入、特別補佐の名目で参加する[110]。クロスベル独立国の成立に際して、遊撃士協会を去り、独立国の国防長官に就任[122]。ミシュラムで《零の至宝》誕生に立ち合い、キーア奪還にやってきたロイドらを一蹴し、捕縛する[122]。その際、アリオスがクロイス家の悪事に加担していたことを知ったロイドから兄を殺したのかと問われ、自分が殺したと嘘をつく[122]。その後も「兄の仇」を演じ、《碧の大樹》で特務支援課の前に最後の壁として立ちはだかった際も、クロスベルで過去に起きた数々の事件の真相をロイドらに語る中、その一点だけは譲らない態度を見せる[106]。支援課に敗北し、ガイ殺害事件を推理して消去法から確信を得たロイドからイアンが犯人だと指摘されてとうとうその事実を認め、支援課が真実にたどり着き、自分を越えたことに一抹の満足を得て倒れる[106]
その後はロイド、キーアと行動をともにして、クロスベルの困難に立ち向かう様子がエンディングで描かれている。
  • 「閃III」 - イラストのみの登場[117]。「鳥籠作戦」によってミシュラム方面に閉じ込められ[116]、ロイド、キーアとともに湿地帯方面に追いやられる[117]。「鳥籠作戦」が終了したことで解放され、トールズ士官学院・第II分校の面々がデアフリンガー号で演習地から帰投する際に丘の上からロイド、キーアとともに分校の面々に姿を見せ、一行を見送る[115]
  • 「閃IV」 - 本編には登場しない。序盤ではレミフェリア公国方面で動いていることが語られており[12]、その後、ユウナらVII組がクロスベルに来た際、エステル、ヨシュア、ロイドらをユウナらの加勢に行かせるため、《銀》とともにヴァルターを食い止めたことが語られている[56]。エンディングでは帝国の混乱収拾に協力するため大陸各地から派遣されてきた遊撃士の一人として登場している[40]
プロフィール
  • 年齢:30歳(「零」[W 4]・「碧」[書 92][注 105]
  • 身長:184cm(「零」・「碧」[書 92][注 97]
  • 出身:クロスベル自治州・クロスベル市[122]
  • 遊撃士ランク:A(「零」・「碧」)
人物
生真面目すぎる人物[119]。非常に義理堅く責任感の強い性格をしており、クロスベル国防軍の長官となった時には、抱えていた依頼を全て片付けてから遊撃士協会を去った[122]
自戒の意識が強すぎるところがあり、エニグマのカバーには「戒」の一字を書いたものを使用しているほか[110][書 92]、《碧の大樹》では彼の心象風景は周囲を無数の鎖で覆われた《戒の領域》として具現化された[106]。そうした性格からか、大陸最強クラスとされる他の実力者たちと並び評されると、自分のことを低く置いて訂正しようとする傾向がある。支援課が《壁》としてのアリオスを乗り越えた後、アリオスの強さについて、全てを自らの戒めとし、逃げ道を断つことで前へ進んでいくからこそかもしれないとロイドは推測している[54]
一人娘のシズクには甘く[99]、「閃IV」で安全のためシズクをレミフェリアに置いてきて自らはクロスベルに戻って離れ離れとなった時は、(いつもはムスっとしてるのに)時々すごくさびしそうにしてるとキーアに暴露されている[55]
《風の剣聖》
八葉一刀流・二の型《疾風》を皆伝していることから、《風の剣聖》と呼ばれる。
剣の腕では兄弟子である《剣聖》カシウス・ブライトを凌いでいるかもしれないと言われており、レンからは「《剣帝》レオンハルトに匹敵する」[163][注 106]デュバリィからは「私よりも遥か高みにいる剣士」と評価されている。
カシウスと同じく《理》に通じているため、指揮官としても優秀[168]
利剣『隼風』を愛刀としている[110][書 92]
ゲーム上の性能
使用するSクラフトは奥義「風神烈破」。大気の刃を刀身にまとわせ切り付ける。「碧」の最終決戦では奥義を越える絶技「終の太刀・黒皇」(ボイスでは黒皇剣と呼ぶ)を使用する。遥か上空から落下の勢いを上乗せした斬撃を見舞う。
ミシェル
登場作:『VII』・『暁』P・『創』
声:高戸靖広
クロスベル支部の受付。おネエ言葉を話すドレッドヘアーの男性[113]
ロイドたちに対して厳しくもあるが、大事に首を突っ込む彼らに気をつけるように声をかけている。キリカのように戦う描写こそないが、グノーシスを投与された警備隊の襲撃を免れている。
「碧」では顔グラフィックが追加されているが、『空』では遊撃士協会の受付には顔グラフィックがあったのでその基準に合わせたという事情と、おネェ言葉で話すため顔グラフィックがないと性別がわかりにくいという事情による[書 90]。スコットら遊撃士たちは4人分作らないといけないため顔グラフィックが付けられなかった[書 93]
教団事件解決後(『暁』)は、クロスベル警察との関係改善に伴い、警察と遊撃士が協力して問題解決にあたる通称「クロスプロジェクト」を立ち上げ、準遊撃士になったばかりのナハトとクロエを派遣する。また戦闘では投げナイフを駆使して戦う。
「閃IV」では本編には登場しないが、エンディングで受付の仕事をしている様子が描かれている[40]
プロフィール
  • 年齢:32歳(「零」・「碧」[書 94]
  • 身長:180cm(「零」・「碧」[書 94]
スコット
登場作:『VII』・『暁』・『創』
声:岡島俊治(「零Evo」)→荒井聡太(「碧Evo」)
ライフルを使う遊撃士。
危険な魔獣が生息する古戦場に入り込んでしまった観光客の捜索をする際に、ロイドたちと協力する。百貨店《タイムズ》で受付嬢をしているパールという名の婚約者がいる。
ナハトとクロエの準遊撃士試験ではヴェンツェル、エオリア、リンとともに試験官を担当。その後も多忙の傍ら二人を気にかけている。
ヴェンツェル
声:上倉紀行(「零Evo」)→酒井凜太朗(「碧Evo」)
登場作:『VII』・『暁』
エレボニア帝国出身の遊撃士。スコットとともに行動することが多い。
発足間もない《特務支援課》に対しては高圧的な物言いをしていたため、ティオからは内心「えらそう」と思われていたが[163]、支援課が数々の事件を解決に導いたことで評価を改めその力を認めるようになる[134]
元はエレボニア帝国の支部に所属しており、「零」以前に起きた《帝国遊撃士協会支部連続襲撃事件》ではカシウスの下で解決作戦に参加していた[171]。その後、エレボニア帝国における遊撃士協会の活動が大幅に制限されたタイミングで、ミシェルによってクロスベル支部に引き抜かれた。
その後も帝国には手伝いに行くことがあり[171]、「閃III」では帝国入りし、シェラザードとともに行動していることが語られている[63]
エオリア
登場作:『VII』・『暁』・『創』
声:水谷美月(「零Evo」)→金香里(「碧Evo」)
レミフェリア公国出身の女性遊撃士。同じく遊撃士のリンとともに行動することが多く、ともにA級に迫る実力があり、2人一緒ならアリオスにも匹敵する腕前を持つとされる[149][注 107]
物への執着心が薄いらしく、高価な物でも他人にあっさりとあげようとする。可愛いもの好きで、ティオを抱っこしたがったりする一面がある。医師免許を持っており、戦闘では手術用のメスを投げナイフ代わりに使用する他、さまざまな薬品を使った状態異常クラフトを得意とする。
リン
登場作:『VII』・『暁』P・『創』
声:小寺可南子(「零Evo」)→前田綾香(「碧Evo」)
エオリアとともに行動することが多い女性遊撃士。男っぽい言葉遣いをする。「泰斗流」の使い手で、ジンやキリカの後輩にあたる[173][108]。自身は拳法で戦うが、トンファー、偃月輪、三節根といった東方武具も門下生時代に一通り修得しており扱うことができる[42]
手強い相手を見ると歯止めが利かなくなるところがある[149]
「碧」では、エオリアとともにあるイベントでロイドたちと戦う[42]。戦闘後、勝敗に関わらずロイドの素質に注目して武術の型を指南する[42]
近接戦闘では即死攻撃や威力の高い一撃を放ち、遠距離では気の砲弾を用いる。また、ジンと同様、《龍神功》によって能力を大幅に上げることができる。
ナハト・ヴァイス
登場作:『暁』P
声:石川界人
『暁』の主人公の一人。教団事件が解決し、エステルとヨシュアが去った遊撃士協会クロスベル支部に所属することになった準遊撃士。
できる限り目立たないように、「平凡」第一に行動することを信条としている。遊撃士になってからは小さな依頼をコツコツと……と計画していたが、遊撃士試験を一緒に受けることになったクロエとコンビを組むことになり、自身と正反対の性格の彼女のおかげでその目論見はもろくも崩れ去る。
出身国籍・年齢不明(16歳のクロエよりは年下)で、かつては猟兵団「ニーズヘッグ」の部隊長を務めていたが、ある任務で自部隊が壊滅した際に、猟兵や戦場に嫌気がさし、団を脱走。戸籍を偽装してクロスベルに潜り込んだ。そのため、堅気の職業に就くことのほかに身分保障を得ることも彼が遊撃士になる動機のひとつであった。
準遊撃士になったのち、最初の依頼の解決を通じて知り合ったロナード・リーヴ・ジリアンとともに、警察・遊撃士・民間が協力して問題解決にあたる「クロスプロジェクト試験班」を結成。遊撃士協会や仲間には自分の過去は伏せているが(ただし、カシウスなどごく一部の猛者は、ナハトが元猟兵であることを察している)、クロスベル・リベール・レミフェリアなどで事件を解決しながら、否が応にも自分の過去と向き合うことになると同時に、遊撃士として少しずつ前向きになっていく。
武器は導力銃が仕込まれたハルバード(斧槍)。猟兵時代の経験から、地雷などトラップの取り扱いも心得ている。
クロエ・バーネット
登場作:『暁』P
声:佐倉綾音
『暁』の主人公の一人。16歳。リベール王国出身にもかかわらず、クロスベル支部を志望してナハトとともに準遊撃士試験を受け、合格、所属することになった。性格は正義感が強く行動的だが、戦闘や裏社会に対する知識不足や浅慮から無謀な行動に走りがち。慎重で時に考えすぎるナハトとは正反対の性格だが、彼とコンビを組んで遊撃士としての仕事をスタートさせる。
クロスベルに来る前は、リベールのルーアンに住んでおりジェニス王立学園に通っていたが、病弱だったため保健室登校や休学・復学を繰り返していた。リベルアーク事件解決後にレミフェリアで先端医療技術による手術を受けて快復。治療中に入院していた聖ウルスラ病院のあるクロスベルに恩を返したいという思いと、リベルアーク事件を解決した英雄たちにあこがれて遊撃士を志した。趣味は読書で、王立学園で学んだことと合わせて世界情勢・法律・ビジネス用語等の知識は豊富。そのため、性格面以外に得意分野・知識の面でもナハトとは互いの弱点を補いあう関係にある。
一見、上記のように元気いっぱいの彼女だが、ごくたまに「彼女とは全く違う一面」が表に出てくる時があり、それは「ある人物」を彷彿させている。
武器は片手剣だが、誰かに師事したことはなく、小説などに登場した技をまねた我流。にもかかわらず、実力差を弁えずに犯罪者たちに啖呵を切るのでブレーキ役のナハトは気苦労が絶えない。しかし根性はナハトにも認められており、クルツやヴェンツェルら先輩遊撃士の厳しい訓練に耐えて技を磨いている。

政財界[編集]

クロスベル自治州の政財界の関係者たち。

ヘンリー・マクダエル
登場作:『VII』・『創』
声:増谷康紀
エリィの祖父で、「零」の時点でクロスベル市長(クロスベル自治州の共同代表者)を務めている。
市民からは強く支持されているものの、帝国と共和国のどちらにも肩入れしない中立派であることから、市と自治州の運営には苦労している[108]
警察官としての道を歩むエリィのことを見守り、《グノーシス》を服用した警備隊相手でも動じない強さを持つ。娘夫婦が離婚して一人になってしまったエリィを引き取ることになったが、離婚を止められなかったことを後悔している。
ハルトマンによる改革案の阻止、娘夫婦の離婚、アーネストに裏切られた上に暗殺されかけたり[174]、クロイス家による策略によってエリィと一緒に監禁されたりと、苦労の絶えない人物。
にがトマトが好物で、行政区に出店しているジューススタンドの裏メニュー「にがトマトのシェイク」がお気に入り[156]
来歴
「零」の15年前(1189年)、選挙によりクロスベル市の市長に就任する[51](以降「零」の年まで在任する)。市長に就任した数年後、娘夫婦が離婚してどちらもクロスベルを去ったため孫娘のエリィを育てることになる[108]
  • 「零」 - クロスベル市の市長(自治州の共同代表者)として登場。エリィの祖父だが、エリィが素性を秘密にしていたため、途中まで明かされない[108]。一連の事件後、市長を続投せずに州議会選挙に出馬する[53]
  • 「碧」 - クロスベル自治州の自治州議会議長(自治州の共同代表者)として登場。クロスベル独立国の成立がディーターによって宣言される際に身柄を拘束され[122]、しばらく軟禁されていたが、ロイドらによって救出される[130]。その後、州議会議長としてクロスベル市民に演説を行い、ディーターの不当性を住民に問う[131]。これによって《国防軍》の一部は「大統領に対する不審」という名目で動きを止め、戦力を削ることとなる[131]。ディーターが逮捕されると、クロスベル自治州議会議長とクロスベル市長を暫定的に兼務する[111][175]
  • 「閃II」 - 登場はしない。クロスベル自治州がエレボニア帝国によって併合されて帝国領の「クロスベル州」となり、その条約に調印したことが語られる[112][175]
  • 「閃III」 - 登場はしない。クロスベル総督府の管轄下で州議会が存在し、その議長を務めている[113]「鳥籠作戦」によってミシュラム方面に閉じ込められ[116]、エリィとともに要人の応対に忙殺されていることが語られる[117]
  • 「閃IV」 - 登場はしない。世界大戦の開戦にあたり、クロスベルタイムズ特別号に談話を寄せている[176]
プロフィール
  • 年齢:72歳(「零」[107]・「碧」[注 108])→74歳(「閃III」・「閃IV」[153]
  • 身長:173cm(「零」[書 97]・「碧」)
ハルトマン
登場作:『VII』
声:竹本英史
クロスベル自治州議会の議長で、マクダエル市長と並ぶ自治州代表(共同代表)。58歳(『VII』[注 109])。
クロスベル自治州の代表を務めているが、帝国の利益を優先する帝国派議員のリーダー的な存在であり、マクダエル市長による改革案のほぼすべてを潰している[51]。ルバーチェ商会のマルコーニ会長とは旧知の仲であり、密貿易やミラロンダリングなど同商会の非合法な活動において密接な協力関係にある[127]
来歴
帝国貴族に連なる名家の出身で、ミシュラムに巨大な邸宅を有している[127][注 110]。過去に《D∴G教団》の教団ロッジのひとつである《楽園》に誘い込まれたことでヨアヒムに弱みを握られており、教団が壊滅した後に彼をクロスベル自治州内でかくまうなど、裏で協力させられていた[52]
「零」の前年の春に帝国宰相ギリアス・オズボーンと非公式で会談した[127][134]
  • 「零」 - 権勢を誇っていたが、一連の事件後に失脚し、さらに数々の不正行為が発覚したことで逮捕される[53]
「零」の後、クロスベルの混乱のどさくさまぎれに拘置所を脱走し帝国に亡命していたが、帝国から追放処分を受けたことでアーネストとともに共和国のアルタイル市郊外にある元教団ロッジである旧アルタイル・ロッジに逃げ込む[110]
  • 「碧」 - アーネストとともに旧アルタイル・ロッジまで同行するも、彼の狂気に付いていけなくなり、半ば狂乱状態でロイドたちに投降しようとする[110]。魔人化したアーネストを恐れて逃走を図るも光弾をぶつけられて気絶してしまい、そのままロイドたちに再逮捕される[110]。以後は築き上げた富と地位を失ったことですっかり臆病な人間に成り果ててしまう[102][54]
アーネスト・ライズ
登場作:『VII』B・『暁』
声:高橋裕吾
マクダエル市長の第一秘書。28歳(『VII』[注 111])。
中立派の政治家を目指していたが、中立派という立場の困難さと無力さゆえにその志が歪み、事務所の資金を横領し、帝国派の議員とつながりを持つための資金源にしていた[174]
文武両道で実力は本物であり、エステルからは「同じ秘書でも(ギルバートとは)えらい違い」と言われた[9]。本来は穏やかな人物だが[108][54]、《グノーシス》を服用すると、性格が豹変し、瞳の色も真紅に変わってしまう。
使用するSクラフトは「闇神楽」。魔剣を大地に突き立て、邪悪な魔法陣に踏み入った対象者から生命力を奪い取る。この技は人の姿の時も魔人化後も使用する。
来歴
エリィの幼少時の家庭教師でかつては「アーネスト先生」と呼ばれていたが、エリィが留学してからは疎遠となっていた[108]
  • 「零」 - 警察官の道を歩むエリィが迷っているさまを見て、政治の道に戻ってくるよう説得するが[108]、後日、迷いが消えたエリィを見て最終的には彼女のことを見守ることにする。主治医だったヨアヒムが提供した《グノーシス》(《蒼の叡智》)がきっかけで暴走し、劇場でマクダエル市長の暗殺を実行に移すも、ロイドたちに阻まれて逮捕される[174]。拘置所に拘留されるが、同施設の警備を担当しているベルガード門の警備隊が《グノーシス》を服用したことにより解放され、不気味な魔剣を片手にヨアヒムの手下として再びロイドたちの前に立ちふさがる[52]。その後、ヨアヒムと合流し《太陽の砦》の中層にてロイドたちと交戦[9]。新しい《グノーシス》である《紅の叡智》を服用したことで魔人へと変貌するも激戦の末に敗北し、再度捕らえられる[9]
「零」の後、再び拘置所に拘留されるが、《教団事件》発覚後にクロスベル政界を襲った混乱のどさくさまぎれに脱走して帝国に亡命する[110]。しかし、帝国からも追放処分を受けたことで同じ境遇となったハルトマンともに共和国のアルタイル市郊外にある元教団ロッジである旧アルタイル・ロッジに逃げ込む[110]
  • 「碧」 - ハルトマン元議長を政財界に返り咲かせ、彼の後ろ盾を得て自らがクロスベルの市長になることを目論見、旧アルタイル・ロッジの最奥へ向かう[110]。祭壇で《紅の叡智》を服用して巨大な魔人となるも、ヨアヒムのように「全てを視る」ことはできず、ロイドたちに敗北する[110]。その後はヨアヒムと同じ末路をたどりかけるが、ロイドの必死の呼びかけとケビンの法術で一命を取り留めて再々逮捕される[110]。その後は拘置所に収容され、断章で扉越しの再会を果たしたが、その時点では《グノーシス》の効力が切れ、出所したらエリィたちに謝りたいと語るまでに精神が回復している[102]
魔人アーネスト(小型)
グノーシスを服用したことでデモナイズを行い変異したアーネストの姿[9]
魔剣を片手に武器として扱い、魔人としての力と剣技を披露する。この形態では二度にわたってロイドたちと戦っており、最初の一回目は「零」のラストダンジョンにて対決し、その際は倒されたが[9]、「碧」にて今度はロイドとノエルの二人と交戦[110]。今度はアーネストが優位に立ち、二人の攻撃を受けてもまったく揺るがず劣勢に追い込んだ[110]
魔人アーネスト(大型)
「碧」にてさらに変異したアーネストの形態[110]。魔人ヨアヒムと酷似した巨人になり、さらには巨大な片手剣を武器に扱う[110]
ディーター・クロイス
登場作:『VII』・『暁』・『創』
声:竹本英史
IBCグループ総裁で、世界一の資産家。
マリアベルの父。マクダエル市長の婿ライアンと友人だったため[51]、娘マリアベルの幼馴染かつ親友であるエリィに対しては、「身内も同然」とさまざまな協力をしてくれる。ウィットに富んだ性格をしているが、クロスベルにおける「正義」が形骸化していることを嘆いている[51]
経営者としては超一流で、政治家としても悪くはないとされるが、キリカからは「経営者としての観点からしか政治を動かしていない」と[10]イアンからは「夢想家すぎるという致命的な欠点(がある)」と評されている[161]
来歴
錬金術の才能は凡庸以下だが、若い頃から商売人としての才覚は高く、錬金術を学ぶ傍ら《導力革命》の機運を敏感に察知し、そこに人材と資産を集中的に投資することでクロイス家を一気に繁栄させ[書 102]、IBC(クロスベル国際銀行)をゼムリア大陸最大の資産を持つまでに押し上げる[92][161]
  • 「零」 - IBCグループ総裁として登場。ある事件の捜査で《特務支援課》に協力し、その際に「正義」についての自説を説き、支援課の存在はクロスベルにとって意義があるということを語り、ロイドらを激励する[51]。物語終盤では物資補給や防弾仕様のリムジンを提供するなど、ロイドたちに全面的な協力を行う[164][152]。一連の事件が終わった後、政界市民の市長選挙に出馬する[53][注 112]
市長当選の直後に、周辺国に経済関連の国際会議の開催を呼び掛ける[134]。同時期にワジに《特務支援課》への推薦状を贈る[134]
  • 「碧」 - クロスベル市の新市長(自治州の共同代表)として登場。特務支援課に導力車を提供するなど援助を惜しまない一方[120]、歪んだ「正義」を現し始め、西ゼムリア通商会議でクロスベルの独立を提言したのを手始めに[100]、《赤い星座》に依頼してクロスベル市を襲撃させ[144]、市民たちの帝国への反感を煽る[157]。クロスベル独立の是非を問う住民投票直前に起こしたこの事件により、独立は住民多数の賛同を得て、その支持を背景にディーターは「クロスベル独立国」を成立させ、自身が初代大統領となることを宣言する[122]。手始めに軍事力を高めるべく警備隊を「国防軍」へと再編し、娘の手によってキーアを《零の至宝》へと覚醒させ、歯向かったロイドたちを捕縛し、侵攻してきた帝国軍と共和国軍を《至宝》の力を使って退ける[122]。《零の至宝》の力を背景に『ゼムリア大陸諸国連合』を提唱し、全ての戦争を否定し、自由な経済活動を保障する枠組みを示し、帝国と共和国という大国の圧力に晒されている小国や自治州に働きかける[102]。時を同じくして、帝国では内戦が始まり、共和国では経済恐慌とそれに端を発してテロ活動が激化し、クロスベル独立国の動きを掣肘する存在はいなくなる[102]。この頃、シグムントからは特務支援課が障害になることを見越して始末したほうがいいと進言されたが、ディーターに彼等を殺す気はなく、いずれは仲間に迎え「戦争のない平和な世界」の実現に協力することを望む[131]。大統領の地位にもさほど興味はなく、自身の信じる正義の実現という目的のための手段のひとつとしかみなしていない[161]。オルキスタワーに突入したロイドたちを待ち受け、《結社》から買い取った純白の《神機》アイオーンに搭乗し彼らを迎え撃つ[161]。《零の至宝》から供給される無尽蔵の霊力により優勢に戦いを進めたが、《碧の大樹》を顕現させるために《零の至宝》からの霊力の供給が途切れて《神機》が停止してしまい、直後に自分がイアンから誘導されていたことを知らされ、計画の黒幕である娘マリアベルから見捨てられてしまう[161]。実の娘にすら見捨てられ、呆然とした状態となり戦意喪失し、拘束される[161]。収監された後、面会に来たロイドたちには自身の過ちを認め、彼らと和解する[54]。エンディングで改めて逮捕され、連行されるシーンが描かれている[111]
  • 「閃II」 - 登場はしない。逮捕されたことが語られている[178][注 113]
  • 「閃III」 - 登場はしない。刑務所に収監中であることと[117]、ディーターとマリアベルがいなくなったことで、IBCの銀行業以外の業務は切り離されラインフォルトグループなどによって事業継続していることが語られている[113]
プロフィール
アイオーンTYPE-α
ディーターが《結社》から買い取った《神機》の内の1機。純白の装甲と決戦兵器並みの重兵装が施されている。製作者はF・ノバルティスで、彼はアイオーンの3機を《ゴルディアス級最終型》とも呼ぶ。
ディーターの錬金術師としての能力によって同化され、己の《正義》を知らしめるための力として操作される[161]。《零の御子》キーアからの力をエネルギー源としており、力を受けている間は無制限に近い再生能力を誇るものの、それが途切れると行動不能になるという弱点がある[161]
オルキスタワー屋上でロイドたちと交戦し追い詰めたものの、時間をかけすぎたことが仇となり、マリアベルたちの計画が発動してしまい、そちらを優先したキーアから力の供給を受けられなくなり、機能を停止する[161]。敗北したディーターを残し、機体は《結社》によって回収される[161]
マリアベル・クロイス
登場作:「零」・「碧」B・『暁』・「閃IV」B
声:田中理恵
ディーターの娘で、IBCグループの運営に携わる才女。「閃IV」では結社《身喰らう蛇》の《蛇の使徒アンギス》第三柱として登場する。
来歴
クロイス家の当主に一子相伝で伝えられる錬金術の「基礎の基礎」を幼少時に父ディーターから学び、あっという間に吸収してしまう[書 102]。父からの教えだけでは満足できなくなってしまったため、自分で先祖伝来の書物を読み解き知識を修得していくとともに、錬金術の知識を積み上げ高みを目指していた代々の当主たちに影響され「クロイス家の使命」に強い共感を覚える[書 102][書 106]。その過程でキーアの存在を知り[書 106]、一族の使命にさほど熱心ではなかった父を差し置いて[161]、祖先たちが夢見た《至宝》の再現を目指す[122]。また、この時期に出会ったエリィを気に入り、日曜学校でともに学ぶようになる[書 102]
その後、エプスタイン財団などで学び[10]、導力技術とクロイス家の錬金術を融合させた《魔導科学》を生み出し[122]、《碧き零の計画》への道筋を付ける。これによって一族の始祖が夢見た《至宝》の再現を当代で実現できる可能性を示し、ディーターを狂喜させる[161][注 115]
「零」の頃にはIBCグループの事業のいくつかを任され、IBCによるクロスベル自治州における導力ネットワーク構想の推進や[51]、ミシュラムのホテルとテーマパークを任されている[143][注 116]
  • 「零」 - エリィの友人として登場。《銀》からのメールを追跡するためIBCビルを訪れた特務支援課に協力したのをはじめ[51]、ロイドらと何度か顔を合わせる。
  • 「碧」 - 当初は前作と同じくエリィの友人として登場するが、徐々にその正体を現す。「零」以前からイアン・グリムウッドらとともに《碧き零の計画》を進めており、結社《身喰らう蛇》と手を組み、ヴァルドに《蒼のグノーシス》を与えて勢力に取り込み[99]キーアのことも彼女の抱えていた葛藤を利用して味方に引き入れる[124][157]。クロスベルの運命の日、ミシュラムワンダーランドの鏡の城に突入してきた特務支援課に正体を明かしつつ、クロイス家の悲願である《零の至宝》を完成させる[122]。その後、父ディーターも切り捨て、《碧の大樹》を出現させ、世界を自由に組み替える力を実現し、錬金術における《大いなる秘宝アルス=マグナ》を手中にする[129]。この力を使って世界を「より正しい方向」へ変えようとし[注 117]、ロイドの説得により離反したイアンを「用済みの道具」とみなして処断し、特務支援課と対決する[129]。特務支援課に食い下がられたため、キーアの精神を暴走させることで出現した《碧き虚ろなる神デミウルゴス》を切り札にするが、これも破られる[129]。最終的に計画は失敗に終わったものの、恨み言を残すことなくエリィに別れを告げ、《身喰らう蛇》の盟主から死亡したワイスマンに代わる新しい使徒としてスカウトされていることを語り、転移術で立ち去る[129]。立ち去る際、自分が見捨てた父ディーターの処遇について、クロスベルの役にも立つはずだから極刑は避けて欲しいとロイドらに頼む[129]
  • 「閃III」 - 本編には登場しない。第四柱《破戒》とともにアルテリア法国方面を引き受けたと語られている[179]
  • 「閃IV」 - 《幻焔計画》に協力するため帝国入りし、オルキスタワーにて結社《身喰らう蛇》の新第三柱《根源の錬金術師》としてロイド、エリィ、キーア、エステル、ヨシュア、レンの前に姿を現す[12]。《巨イナル一》の再錬成の末にもたらせるものにも興味を示し、《紅の箱舟》グロリアスの使用許可を《盟主》に受けるなどして[65]、《黒》のアルベリヒらに協力する[180]。幻想機動要塞ではカンパネルラとともにVII組と交戦するが、それほどやる気がなかったのか、余力を残してあっさり引き下がり、意味深な言葉を残して立ち去る[181]。《巨イナル黄昏》が解除された後、《星辰の間》にてカンパネルラとともに第一柱に《幻焔計画》の顛末を報告し、《盟主》からの言葉を聞く[182]
プロフィール
人物
自分の欲望に非常に忠実で我の強い性格をしている。人の気持ちを汲むということをする必要がないと考えて育ったため、人の機微はあまり読めない[書 102]
エリィの幼馴染かつ親友であり、彼女からは「ベル」という愛称で呼ばれる[注 118]。「〜ですわ」というお嬢様口調で話す。
本人曰くエリィのことは「愛していると言っても過言ではない」らしく[143][書 110]、彼女に近づく男性に対する当たりは厳しい。ロイドとランディに対しても、初対面で服装などを非難している[51]。ロイドとエリィが怪しい関係にあると見て、その後もロイドを「危険人物」とみなして目の敵にしている[120]。エリィに寄せる好意は他の私心はないもので、自分の野望のために利用しようといった意識は持ってない[書 53][書 111]
お嬢様然とした見た目に反して腕力が強いらしく、初対面でロイドの襟首をつかんで軽々と持ち上げている[51]。「碧」のサブイベントのひとつで彼女のローゼンベルク人形が怪盗Bによって盗まれた事件をロイドらが解決した際、怪盗Bが変装した姿ではないかとロイドに疑われたため笑顔を浮かべて胸倉を掴みあげてみせ、彼の目の前にいるのがマリアベルであることを証明している[100][注 119]
「碧」で明らかになったように、錬金術に由来する「錬金魔法」を使うことができる[書 106]。キーアが世界を一度書き換えたことを知っているが[129]、その理由は語られていない[書 113]
キャラクター造形としては、エリィと対照的なインパクトのあるお嬢様がコンセプトになっている[書 111]
容姿/外見
美貌とグラマラスなスタイルを持ち、髪は金髪で縦ロール状のツインテールの髪型にしている。
髪型や服装などもキャラクターのコンセプトに基づき、どちらかといえば控えめな見た目のエリィとは対照的なものになっている[書 111]。最初に髪型が決まり、続いて服装が描かれるという順でデザインされた[書 111]
ゲーム上の性能
使用するSクラフトは「クリムゾンザンバー」。堕天使の双翼によって飛翔した後、二股の魔導杖から禍々しい光の刃を形成。滑空し擦れ違い様に斬撃を見舞う。もう一つは「メリーメリーキャッスル」。対象を柩の中に封印した後、自ら生み出した位相空間に放逐。ギロチン、火炎放射、凶悪なみっしぃによる攻撃を見舞うがどれも当たらず失敗に終わる。――と思わせて最後に仕掛けた巨大な人面によるトラップで柩ごと噛み砕く。焦らしてから最後に仕掛けた罠でいたぶるというサディスティックさが現れている。

マフィア[編集]

マルコーニ
登場作:『VII』
声:川津泰彦
クロスベルの裏社会を牛耳るマフィア組織であるルバーチェ商会の現在の会長。56歳(「零」[W 4])。
来歴
帝国系移民の出身で、「零」の8年ほど前(1196年頃)に《西風の旅団》を雇って先代である4代目会長を追い落とし、強引に5代目会長となる[127]
「零」の数年前からヨアヒムをかくまっており、彼の身辺をかぎまわるガイ・バニングスの暗殺依頼を受けていたが、「零」の3年前(1201年)、何者かによって先んじられて彼を殺害されてしまう[46]。自分の手柄にするべく部下に命令してガイの警察バッジを持ち去り、密かに保管する[140][9]
  • 「零」 - 《黒月》との抗争を有利に運ぶため、また、《黒の競売会(シュバルツ・オークション)》をロイドたちにつぶされた焦りから、ヨアヒムの手を借り、《グノーシス》を部下たちに投与する[156][9]。そのことで部下が暴走するようになり、かえって商会の命運を縮めてしまう[9]。終盤には組織を完全にヨアヒムに乗っ取られ、《太陽の砦》の地下牢に部下たちとともに幽閉される[9]。救出された後、ロイドに一にらみされただけで怯えるなど、すっかり落ちぶれてしまう[9]。事件後に数多くの犯罪容疑で逮捕され、ヨアヒムの件もあってもはや味方する議員などおらず、今度こそ塀の向こうへ放り込まれることとなる[53]。なし崩し的にルバーチェ商会も崩壊する[134]
  • 「碧」 - 拘置所に収監されており、本編には扉の向こうからの声のみの形で登場[102]。ガルシアが脱走しようとしていることに気づくと自分を助けるようにあわふためくが、彼からは冷静にしばらく待つように返される[102]
人物
成金趣味丸出しの小柄で小太りな男[127]。しかし、柔軟で頭の切れる人物であり[127]、マフィアのボスに相応しい貫禄を持つ。
帝国系移民であるためどちらかといえば帝国派銀との関係を優先する姿勢を取っているが、共和国にもコネクションを持つしたたかさを持つ[127]。警備隊の司令、終盤では警察局長とのつながりまで持ち、圧力をかけさせて警察の捜査を妨害する[140]
帝国派の首魁であるハルトマン議長との関係は深く[127]、ルバーチェ商会の人間が逮捕されたとしても、ハルトマンの庇護があるため逮捕してもすぐに釈放されてしまう[108]。クロスベルが抱える《闇》の象徴の一つ。
暴力的な手段で上流階級のトラブルを解決したりなどして謝礼を受け取ったりしている。そのほか密貿易などもかなりの規模を誇る。
ガルシア・ロッシ
登場作:「零」B・「碧」S・『暁』・『創』B
声:江川央生
「ルバーチェ商会」の若頭(本部長)で、マルコーニの側近。
大陸西部最強の猟兵団のひとつ、《西風の旅団》の元部隊長で、軍隊式格闘術で敵を瞬時に屠ったことから《殺人熊キリングベア》と呼ばれている[54]。商会の武闘派の筆頭であり、組織の武力強化に余念がない。
来歴
猟兵団《西風の旅団》の古参団員で部隊長をしていたが[183]、「零」の8年前に《西風の旅団》がマルコーニからの依頼で彼がルバーチェ会長になることに手を貸したことで縁ができ、彼に引き抜かれる形でルバーチェに移籍する[140]
  • 「零」 - ルバーチェ商会の若頭として登場し、特務支援課の前にしばしば立ちはだかる。かねてからヨアヒムのことを疑っており、《グノーシス》の使用には反対していたが[156]、《黒の競売会》の失敗に焦ったマルコーニにより商会の構成員への投与を強行されてしまい、自身もヨアヒムによって注射でむりやり投与され、彼による精神支配を受けてしまう[9]。「零」の終盤、《太陽の砦》にて黒幕を遮る最後の壁として立ちはだかり、ロイドたちと決着をつけることとなる[9]。ヨアヒムによる精神支配を受けつつも、その強靭な精神力で魔人化には抗い、ランディの呼び掛けによって自ら《グノーシス》の呪縛を破る[9]
事件後はマルコーニらとともども逮捕され、警察学校に併設されている拘置所に収監される[102]
  • 「碧」 - 拘置所の同じ部屋に収監されることとなった失意のロイドに彼の兄ガイの生前の話をすることで喝を入れ、脱獄のために一時共闘することとなる[102]。そうして脱獄には成功したが、マルコーニや部下たちを見捨てるわけにはいかないと語って単身で拘置所に戻る[102]。それは本音であるとともに口実でもあり、ロイドの追撃に向かう国防軍を足止めするため、武装した隊員たち相手に素手で立ち向かっていく[102][54]。終盤でロイドと面会した時は大怪我をしていたものの命に別状はなく、逆に彼等を叱咤するなどの一面を見せる[54]
プロフィール
人物
戦いを求めるところがあり、獰猛さを見せつける態度を取ることもあるが、接客の姿勢は礼儀正しく、無意味な戦いを仕掛けることもない。
その人柄は古巣である《西風》の団員たちからも評価されており、彼の離脱を惜しむ者も多かったらしい[184]。商会でも部下の面倒見が良く、醜態を晒したとしても責めはするが罰は与えず、反省を促している。ルバーチェでは元猟兵たちを直属の右腕として伴っている[119]
ガイとは幾度も出会っており、ルバーチェを嗅ぎ回っているかと思えば平気で飲みに誘ってきたりとつかみどころがなく煩わしく思っていたが、彼の本質である「絶対に諦めない」という部分を見抜いており、死ぬとは思えなかったと述べている[102]。この話を聞いて気持ちを奮い立たせ、現状に抗おうと決意したロイドを見て「兄と同じかそれ以上のバカヤロウだ」とロイドを評価した[102]
マルコーニについては、居心地のいい場所を提供してくれた恩人とロイドに語っている[102]。組織が崩壊した後も彼に対しては「会長」として敬語で接しており、ロイドの拘置所脱走を手助けした際もマルコーニを置いていくことをよしとせず、自らの意思で拘置所に戻っていった[102]
ゲーム上の性能
使用するSクラフトは「キリングドライバー」。タックルで相手を捉えた後中空に放り、両足を捉え逆さ吊りにした常態で大地に叩きつける。
ツァオ・リー
登場作:『VII』・「閃II」・「閃IV」・『創』B
声:平川大輔
カルバード共和国の犯罪組織「黒月ヘイユエ」の幹部で、《黒月貿易公司》のクロスベル支社長。《白蘭竜》の異名を持つ[142][157]
来歴
クロスベルの裏社会の覇権をルバーチェ商会から奪うために派遣されてきた。
  • 「零」 - 《黒月貿易公司》のクロスベル支社長として登場。アルカンシェルに届いた脅迫状の調査をしていた特務支援課の訪問を受け、《銀》の伝説について語る[108]。《黒の競売会》に面白い出品物があるという情報があり[注 120]、《銀》を派遣して確かめさせるなど[119]、密かに活動する。
  • 「碧」 - 共和国政府の依頼により、西ゼムリア通商会議を襲ってきた共和国のテロ集団を拘束する[100]。クロスベル市襲撃事件において《黒月》事務所はシグムント率いる一隊による襲撃を受け、襲撃を予見していたこともあって辛くも逃亡に成功したものの、建物を爆破されクロスベルにおける拠点を失う[157]。《太陽の砦》に隠れ処を設けて反撃の機会をうかがい、《赤い星座》に復讐するために近づいてきたリーシャとも再契約を交わす[123]。彼女がロイドらによって引き抜かれると、内心では腸が煮えくり返っていると語りながらも、ロイドを組織に勧誘するなどどこまで本気なのかわからないことを言いつつ、リーシャのことは自分がのし上がるために今後も必要だと考えているためと述べて、契約の破棄に応じる[123]。クロスベル市解放作戦に協力し、黒月の部隊を率いて《赤い星座》の連隊長ガレスの部隊と一戦を交える[10]。クロスベル市解放作戦の成功後は、ロイドらに事態の収束まで傍観を決め込むことを宣言し、《赤い星座》やルバーチェという競争相手が消えたことで、「クロスベルの裏社会を押さえる」という当初の目的がようやく果たせそうだと語る[54]
  • 「閃II」 - ジオフロント内部の導力ネット端末のデータのバックアップと初期化をロイドたちに依頼する。
  • 「閃III」 - 登場はしない。総督府と交渉を行い共和国とのパイプを残す意味で黒月の支部がクロスベルで存続することを黙認されていること、リィンらが《黒月貿易公司》クロスベル支店を訪れた時点では一時帰国中でクロスベルにはいないことが語られている[113]
  • 「閃IV」 - クロスベル総督府と契約を結び[185]、ルーファスが騎神の試しを受けるにあたって遊撃士や旧特務支援課による邪魔が入らないよう牽制役となることを引き受ける[56]。総督府との契約が満了した後、「世界に終わられては困る」という口実でVII組やロイドらに協力する[43]
プロフィール
人物
切れ者で、飄々とした言動で相手を絡めとっていくところがあり、相手にすると一筋縄ではいかない[108]。有能すぎるため《黒月》の長老たちからは疎まれている[143]。頭脳派ではあるが、武術も非常に優れている[155](《銀》ほどではないと述べている[119])。
狡猾であり、見込みや想定の通りに事態が推移しないということはほとんどないため、想定外の状況が生じることにはむしろ悦びを覚えるという[119]。相当性悪な性格なため、クロスベル総督となったルーファスとは気が合うらしい[117]
普段は腹の探り合いのようなやり取りをしてることが多いせいか、単刀直入に切り込んでくるロイドのことを個人的に気に入っており[119]、最終的に自分の利益とするためではあるが[144]、可能な範囲で情報提供などの手助けをしている。特務支援課には煙に巻くような話をすることが多く、ほぼ常に嘘臭い笑みを浮かべているが[W 18]、知っていることの全容を述べないことはあるものの、ロイドに対して言っていることには意外と嘘がない。
《銀》の正体は前々から気づいており[174]、最終的にロイドたちに鎌をかけることで確信する[144]
ラウ
登場作:『VII』・「閃III」・「閃IV」
声:赤羽根健治(「零Evo」・「碧Evo」)→山口崇浩(「閃IV」[書 65]
ツァオの側近で、常にともに行動をしている。礼儀正しく必要なこと以外はあまりしゃべらないが、ランディからはその実力の高さを見抜かれていた。「碧」の終盤ではツァオとともにロイドたちの助けに回る。彼を含めて部下たちは素手で《赤い星座》と渡り合えるほどの実力者である。
苦労性なところがあり、ツァオ、シンに振り回されている。
シン
登場作:「碧」・「閃III」・「閃IV」・『創』B
声:相沢舞(「閃IV」[書 65]
《黒月》のある長老の孫で[142]、《黒月》の後継者候補の一人[113]。13歳(「閃III」[書 117])。
小生意気でマセた子供だが[142][113]、聡明かつ博識で、《黒月》をいずれ継ぐ者としての責任感から国際情勢などの把握にも余念がない[142]
年上の女性にかなり弱く、「碧」ではエリィ[142]、「閃III」ではユウナ、アリサ、エマをいずれも初対面で気に入っており[113][117]、特にエリィのことは運命の女性ひとと呼んで懐いている[142]
来歴
  • 「碧」 - 《黒月貿易公司》クロスベル支店を訪れ、(クエストの選択によっては)ロイドらにクロスベル市内を案内させる[142]。オルキスタワーのお披露目を見物し[42]、帰国の途につく[100]
  • 「閃III」 - 不在のツァオに代わって《黒月貿易公司》クロスベル支店の臨時代表を務めている[113]
  • 「閃IV」 - 世界大戦の開戦を前にラウから第三国への退去を勧められるが拒否してクロスベルに留まり、《光まとう翼》によるオルキスタワー攻略作戦を支援する[43]
イン
東方の裏社会で伝説とまで言われる暗殺者で、ルバーチェ商会の牙城を切り崩すためツァオに雇われている。詳細は「#リーシャ・マオ」を参照。

聖ウルスラ医科大学[編集]

クロスベルにおける病院に当たる施設。医師(教授・准教授)の中には教会からスカウトされた神父も存在する。最新鋭の技術を使い、患者の世話をしている。最近ではメスを身体に入れる「手術」なども行われるようになったが、一般には受け入れられていない模様。

セシル・ノイエス
登場作:『VII』・『暁』・「閃IV」・『創』
声:大原さやか
聖ウルスラ医科大学の看護師で、ロイドの兄ガイの元婚約者。23歳(「零」[8][W 4]・「碧」)→26歳(「閃IV」[書 65][注 72])。
ロイドにとっては姉同然の存在で、セシルのほうもロイドのことは完全に自分の弟扱いしている[142]。ガイと結婚するはずだったが、「零」の3年前、結婚を翌月に控えていた時期に彼を失う[108][106]
人物
働き者で穏やかな女性で、看護師としても優秀だが、ロイドと一緒にいる人は誰でも彼と付き合っていると思ってしまうほどの天然ボケ(男性のランディも対象なのでロイドは非常に困っている)[8]。さらにキーアを連れてきたロイドを見て、「結婚していたなんて…」と発言をする[156]
その見た目は特務支援課のメンバー全員が口を揃えて美人と評価し、ランディは自分好み、ティオは「ぐらまー」と語っている[8]
父マイルズは図書館の館長で、母レイテは専業主婦。劇団アルカンシエルの花形女優イリア・プラティエとは日曜学校以来の親友である[108]
殉職したガイのことを今も愛しており、その死を悲しんでいる。なぜ殺されたのか、誰の仕業だったのかと原因がわかれば「前に進める」ということをロイドに告げている。
「零」と「碧」では聖ウルスラ医科大学で若手看護師のまとめ役(看護主任みたいなこと)をしている[8]。「閃IV」では正式に看護主任となっており、転院してきたユーゲントIII世の担当看護師も任されている[153]。また、ユウナたち新VII組や復帰したリィン、オリヴァルト、アルフィンを手術前のユーゲントIII世の病室に案内し、面会にも立ち会っている[180]
「碧」終盤では、聖ウルスラ医科大学の名前の由来でもある伝説の聖女「ウルスラ」の末裔らしいことがツァイトによって示唆されている[136]
シズク・マクレイン
登場作:『VII』・『暁』・『創』
声:井上富美子
アリオスの娘。「零」では視力を失った少女として登場する。
来歴
「零」の5年前(1199年)にクロスベル市内で起こった導力車の爆発事故で失明してしまい、この時に母サヤも失う[122][106]。それ以来、聖ウルスラ医科大学に長期入院して療養生活を送っている[8]
  • 「零」 - 聖ウルスラ医科大学病院に入院する少女として登場。キーアと友人になる[156]
  • 「碧」 - 名医セイランドによる手術を受け、手術そのものは成功したものの完治には至らず、周囲の光を感じ取れる程度の回復までにとどまる[99]。終盤で《零の至宝》として目覚めたキーアの力によって視力は回復するが、アリオスがクロイス家の陰謀に加担していることやガイの死に関わっていることを知ってしまい、涙ながらにロイドに謝罪する[10]。しかし、ロイドには慰められ、必ずアリオスとキーアを連れ戻すことを約束される[10]
  • 「閃IV」 - 登場はしない。レミフェリア公国にいることが語られている[55]
プロフィール
人物
聡明で朗らかな性格をしているが、聞き分けが良すぎ、遠慮しがちなところがある[156][100]。そうした性格からキーアと出会うまで友達を作れずにいたため、周囲からは心配されていた[156]
芯が強く、「碧」で手術が成功したにもかかわらずわずかな回復にとどまったことで周囲が暗澹たる反応を示す中、回復したことを前向きに捉えていると語り喜んでみせる[99]
ヨアヒム・ギュンター
登場作:「零」B
声:金子英彦
聖ウルスラ医科大学の准教授。34歳(「零」[書 120])。
来歴
かつては《D∴G教団》の幹部司祭で[9][34]、教団が行う人体実験などの実験を統括する責任者をしており[46]、教団が誘拐した子供たちに《真なる叡智グノーシス》のプロトタイプを投与した実験データを回収して研究を重ねていた[152]
1198年、《グノーシス》の完成目前というタイミングで[186]、《D∴G教団》殲滅作戦により教団は壊滅してしまう[187]。その後、教団ロッジ《楽園》の情報を基にハルトマンの弱みを握り、彼を後ろ盾にしてクロスベルに落ち延び、聖ウルスラ病院に居場所を確保し[注 121]、ハルトマンを介してルバーチェに命令を下せる立場を得る[46][34]。そして、壊滅した教団ロッジから実験のデータを秘密裏に回収し、《グノーシス》の原材料である《プレロマ草》はクロスベル南部の湿地帯に群生しているという好条件も幸いし、《太陽の砦》地下深層の研究施設を利用し、《グノーシス》の研究開発を続ける[186]
「零」の3年前(1201年)、自分の存在に迫っていたガイ・バニングスを始末するようルバーチェに依頼する[46]。ルバーチェによるものではなかったものの、ガイが死亡したため、露見することはまぬがれる[46]
  • 「零」 - 聖ウルスラ医科大学病院の薬学と神経科の2部門を取り仕切る准教授として登場。釣り好きの飄々とした人物と見られていたものの、医師としては優秀ということで[119]、過去の記憶を持たないキーアの診察や[156]、ロイドらが入手した《グノーシス》の成分調査を依頼されるなど[119]、支援課からも頼られる。しかし、終盤でアーネストの主治医であったことが発覚した上、彼の市長という地位への異常な執着振りと身体能力の向上という特徴が《グノーシス》服用者のそれとよく似ていたことから、黒幕であることを特務支援課に疑われる[188]。しかし、その時点で既にベルガード門の警備隊隊員たちやルバーチェの構成員たちに《グノーシス》を服用させるよう手を回すことは済んでおり[52]、彼らを自身の配下に置き千名近くの軍勢を整え[152]、キーア奪取のためクロスベル市を襲撃させる[164][152]。しかし、特務支援課に包囲網を突破されたうえ、本拠地としていた《太陽の砦》に突入され[9]、エステルとヨシュアと合流したロイドたちと最後の戦いを繰り広げる[7]
グノーシスの力によってエステルたちの記憶からワイスマンの「魔眼」を真似るが精度は低く、ロイドの推理に事件の秘された部分を暴かれ、精神が弱ったところを彼の気合によって無効化される[7]。追い詰められると従来の《蒼の叡智グノーシス》より完成度を高めた「最終形」である《紅の叡智グノーシス》を大量に服用して巨大な魔人に変貌し、戦闘の最中には暴走を引き起こすと地面から伸ばす腕の攻撃によって優位に立つが、レンとパテル=マテルの援護によって勝機をつかんだロイドたちに倒され、意味深な言葉を遺して消滅する[7]。最期の瞬間には人の心を取り戻し、それに関しては素直に礼を述べている[7]
人物
薬学に詳しく、医師としては有能で熱意もあるが、天才というほどズバ抜けた発想の持ち主ではなかったとセイランド教授に評されている[142]。眼鏡をかけた優男的な外見をしている。
どこか飄々としており、仕事を研修医のリットンに押し付けてはどこかへ行ってしまうので、たびたび周囲を困らせている。仕事をサボって釣りのイベントに参加していたところを、ロイドたちに連れ戻されたこともある[107]
《グノーシス》を服用し続けた影響で髪の色は白になってしまっているが[46][書 121][書 122]、ふだんはなんらかの方法で髪の色を変えて欺いている。また、これも《グノーシス》を服用し続けた影響で、まったく眠らなくても活動できる身体になったため、医者の業務と併行して《グノーシス》の研究を行うことができた[46]。《グノーシス》を服用したものを洗脳することが可能で、自分の意識を乗り移らせることもできる[164][46]
《グノーシス》についてはヨアヒムでも全貌を掴めておらず、《D∴G》教団に伝わった秘儀をもとに完成させて量産に成功したにすぎないと本人も認めている[46][142]
正体がわかると、ランディとエリィからは「(赤い星座以上の)外道」「人でなし」と言われ、エステルとヨシュアからは「(ワイスマンよりマシかと思ったが)ワイスマンの方が遥かにマシ」「ワイスマンはここまで狂気じみてはいなかった」と酷評される[7]。その言葉どおり、「暁」では、「ある人物の死体からある人物への非合法な手術」を裏で行い、成功させていたことが発覚する。
戦闘上の性能
人間の姿では中世の錬金術師に由来する(エプスタイン財団製とは異なる)魔導杖を持ち、上位三属性のアーツを用いて戦う。
使用するSクラフトは「カラミティスフィア」。上空に魔法陣を形成して球体状の怪物を呼び出し、狂気の哄笑とともに刃のように鋭い光線を放ち、複数の対象を貫く。
魔人ヨアヒム
「零」におけるラストボス。ロイドたちに追い詰められた結果、切り札である《紅の叡智》を大量に服用したことで変異した形態で[7]、鬼を思わせる姿となる[書 123]。鎧のような皮膚を持つ見上げるほどの巨体を生かした攻撃と、上位アーツを用いる[7]。対峙したヨシュアには「SC」のラストボスであるアンヘルワイスマン以上かもしれないと思わせるほどの脅威を与える[7]
七耀脈の上でこの姿に覚醒することで、《D》と接続することができ[110][注 122]、「すべてを視る」ことができたため、クロスベルで起きた数々の事件の全貌と、「世界の真実」を知った様子である[7]
ある程度のダメージを与えると皮膚が剥がれ落ち、第二形態に変化しさらに強化される[7]。しかし戦闘の最中、暴走を引き起こして正気を失ったばかりか肉体が崩壊し始め、最終的にはロイドたちの総攻撃によって倒されることで人としての心を取り戻し、狂気の果てに死亡する[7]
使用するSクラフトは「超功刃魔道剣」。額の角から落雷を放った後、右手を禍々しい刃に変化させて一気に振り下ろす。第二形態では「罵斗流怒愚魔」というSクラフトを用いる。掌底や膝蹴りと巨体から攻撃を繰り出した後、上空へ飛び上がって右手に炎・左手に氷のアーツを集中させて結合し、闇色の光線として射出する。さらには「司空三獣唱」というアーツによる連続攻撃まで使用する。「カラミティクロウ」によって移動能力を奪い、「ガリオンタワー」を呼び出して塔から無数の光弾を降り注がせ、最後に「ラストディザスター」によって大地を消滅させる。
セイランド教授
登場作:「碧」・『暁』・「閃IV」・『創』
声:大越多佳子
レミフェリア公国の医療機器メーカーであるセイランド社社長の親戚筋の女医。ヨアヒムの後任として赴任してきた[142]。時間にうるさく、会うたびに予想していた時間より何分オーバーしていると口にする[142]
医師としても研究者としても優秀であると同時に、近代医療の限界についても謙虚に認めており、グノーシスの成分分析を担当した際は、わからないことはわからないということを述べている[142]
ヨアヒムとはレミフェリアの医科大学時代の同期であり、卒業してからは会っていなかったが、たまに手紙のやり取りを行っていた[142]。旧知の彼が医の技術を悪用した末に自滅したことを嘆いている[142]
ルーシーとは親戚で、ルーシーのほうが本家筋にあたる[39]
『暁』では顔グラフィックが追加されている。《グノーシス》の成分データが入った記録結晶のレミフェリアへの運搬を、試験班に依頼する[172]
「閃IV」では、ユーゲントIII世の手術を担当している[153][180][39]

アルカンシェル[編集]

クロスベルの歓楽街に居を構える一大劇団。チケットはすぐに売り切れるほど入手困難であるが、マクダエル市長は古くからのファンのため、懇意にしている。団長から団員まで誰もが「劇」という魔物に取り付かれた役者であるため、劇に対する思いはとても強い。

リーシャ・マオイン
登場作:「零」B→S・「碧」P・「閃II」S→P・『暁』・『創』P
声:佐藤利奈
劇団「アルカンシェル」に入団したばかりの新米団員の少女。その正体は東方の裏社会で伝説とまで言われる暗殺者《イン》。
来歴
幼少から先代《銀》(父)によって母から遠ざけられ、各地を転々としながら父の下で暗器や符術の修練と鍛錬を積みつつ、日曜学校に通って人と接する術を学ぶ[189]。これらは不老不死の《銀》という存在を継ぐためのもので[108]、父から《銀》としての膨大な知識と記憶を受け継ぎつつ、いつ《銀》の座を継いでもいいように備える[189]
「零」の2年と少し前(1201年頃[書 65])、不治の病によって父が倒れて、死を待つだけの身となってしまった父から「自分を殺して《銀》を継げ」と命じられるが、その命令を実行するはできず、懊悩する姿に父は苦笑しながら「それもまたお前だ。お前の《銀》はお前が決めるがいい」と言い残してこの世を去る[189]。父の最期の言葉の意味はわからないまま、父の持っていた仕事やコネクションを引き継ぎ、父の腕には及ばないものの滞りなく仕事を進めるようになる[189]
「零」の直前、クロスベルにおける裏の覇権を奪取することに協力するという契約を《黒月》と結び、クロスベル市に向かう[189]
  • 「零」 - クロスベル市を訪れ、市内の下見中に見学した劇団《アルカンシェル》でイリアにスカウトされ、図らずも劇団に加入する[92][189]。《銀》として《黒月》との契約によりルバーチェ商会の牙城を切り崩しつつ、アルカンシェルではすぐに新作の準ヒロインとして抜擢される[108]。イリアのもとに《銀》の名をかたる脅迫状が届いたことで、ロイドたちと関わるようになり[108]、リーシャとしても《銀》としても《特務支援課》の前にしばしば現れる。
「零」の後、(ルバーチェが壊滅したことで)《黒月》からの仕事は休業状態となり、アルカンシェルでのアーティストとしての練習に専念する日々を送る[134][書 124]
  • 「碧」 - 遊撃士救出作戦で《銀》としてロイドたちと行動をともにしていたところ、《身喰らう蛇》の第七柱である《鋼の聖女》アリアンロードと対峙し、彼女の神速の突きによって仮面を砕かれてしまい、ロイドたちに正体をさらしてしまう[149]。これを機にクロスベルを離れることを決意し《黒月》との長期契約も解除するが[144]、《クロスベル市襲撃事件》でシャーリィによってイリアが重傷を負わされ[157]、《赤い星座》への復讐を決意して行方をくらます[167]。《黒月》との契約をディーターたちによって閉ざされたクロスベルの開放に動き出したロイドたちと再会し、イリアの伝言を伝えられると、アーティストとしてのアルカンシェルへの想いをさらけ出す[123]。それを機に黒月を離れ、ロイドたちの一行に加わる[123]。最終局面にて《碧の大樹》で再び対峙したシャーリィに、イリアのことで復讐するつもりはないと述べたうえで「血と硝煙の世界に生きるシャーリィでは今の私に勝てない」と告げて激戦の末に勝利し、過去の自分と完全に決別する[190]
  • 「閃II」 - ツァオからの依頼でジオフロント内部にある導力ネット端末のデータのバックアップと初期化をロイドとともに遂行するが、その中でリィンアルティナの襲撃を受け、彼らと交戦する[112]
  • 「閃III」 - 登場はしない。他の《特務支援課》関係者と同様、「鳥籠作戦」により、ミシュラム方面に閉じ込められていることが語られている[116]
  • 「閃IV」 - 本編には登場しない。序盤ではカルバ―ド共和国方面で動いていることが語られており[12]、その後、ユウナらVII組がクロスベルに来た際、エステル、ヨシュア、ロイドらをユウナらの加勢に行かせるため、アリオスとともに《痩せ狼》ヴァルターを食い止めたことが語られている[153]。エンディングでオリヴァルト皇子とシェラザードの結婚式に参加している[66]
プロフィール
人物
本来の性格は控えめで優しく、《銀》の性格を演じている時との違いが大きい。それが天然の隠遁術になっているとワジは語る[145]
過去に《銀》としてヴァルターと交戦して取り逃がしたことがあると述べており、そのことを聞いたレンからは実力的に申し分ないはずなのに《結社》からの誘いがなかったことを不思議がられている[52]
彼女が《銀》であることをロイドらが知るのは「碧」でのことだが、プレイヤーには「零」の時点で正体が明かされている。
容姿/外見
胸が大きく、イリアにたびたび揉まれているほか、特務支援課と初対面の際にティオから「とらんじすたぐらまー」と言われている[108]。また、その胸は普段着を購入する際の悩みの種ともなっている[156]
イン
カルバ―ド共和国の東方人街では伝説の凶手として知られ、身の丈ほどもある大剣(降魔刀[書 126])を片手で軽々と扱い、あらゆる暗器と符術を使いこなすとされる[108]。口元以外を隠した仮面と黒衣に身を包んで正体を隠しており[189]、東方人街に伝わる話では不老不死と言われている[108]
実際には一子相伝で受け継がれている存在であり、《銀》という存在は時代を通してすべて同じ必要があるため、技や記憶のほか、どのような状況でどうするのかなど《銀》としての行動、思考を完璧に教え込む形で継承されている[189]
現在の《銀》であるリーシャは《銀》になるときは仮面と黒衣を身にまとうとともに、胸も含めて体型を内功で変化させ[156]、気配も変えることで正体を隠している[144]。《銀》は男だと思われていることからリーシャの場合は性別も隠す必要があり、この状態では普段とは異なる筋肉の使い方をしているため、本来の全力を発揮することはできない[100][157]。「碧」中盤で正体が露見し隠す必要もなくなったため[149]、それ以降のリーシャは《銀》の全身を覆う装束は使わずに活動するようになる[123][112]
正体が判明する以前から、ツァオには半ば見抜かれていたようであり[144][注 123]セシルも(リーシャとは面識が会ったため)見覚えがあるような反応をしている[52]
リーシャ以前の《銀》は、100年前のカルバ―ド共和国建国の頃に暗躍し、王国の要人を次々葬ったことが伝えられている[108]。リーシャの父は歴代の《銀》の中でも卓越した力を持っており[189]、アリアンロードと交戦したこともあり、彼女の兜を砕いた数少ない達人の一人だったという[144]
ゲーム上の性能
オーブメントの属性は「幻」、90%の確率で即死させたり、範囲内の敵に連続攻撃ができたりとクラフト技に長けるが、ランディやノエルと同じくアーツは不得手。唯一、素で回避能力を持つ。
使用するSクラフトは「幻月の舞」および「真・幻月の舞」。鉤爪を取り付けた縛鎖を一斉に放ち、拘束した後に刃による一閃ですべての対象を切り裂く。
イリア・プラティエ
登場作:『VII』・『暁』・『創』B
声:浅川悠
劇団「アルカンシェル」のトップスター。
情熱的なダンスと神がかり的な演技力で観客を魅了することから、「炎の舞姫」と呼ばれている[108]
来歴
子供の頃にアルカンシェルの舞台を観た際、周りの観客が絶賛する中、すごいのは間違いないものの自分だったらもっと良い舞台にできると素人ながら感じてしまい、劇団の門戸を叩く[99]。デビュー当時から「期待の超大型新人」として騒がれ、新米の頃から舞台に口を出していたため、衝突も多かったが、絶対に今より良い舞台にするという確固たる信念を示し続け、次第に他の団員たちからも理解されていく[99]
  • 「零」 - アルカンシェルの劇場で見学をしていたリーシャを見つけ、劇団に無理やりスカウトする[92][189]。その後、アーネストの謀略によって脅迫状を送られたが、劇の邪魔になると警察の介入を拒否するもセシルとの繋がりからロイドのことを知っており、彼らならばと護衛を受け入れたことで特務支援課と繋がりを持つ[108]。リーシャ同様、シュリも素質があると見込んで入団させ[127]、未成年であることから保護者となっている[126]
  • 「碧」 - 公演中に襲撃してきたシャーリィの攻撃からシュリをかばって舞台装置の下敷きになり[157]、一時は意識不明になるほどの重傷を負い、再起不能とまで言われる[123]。だが、リーシャの正体を知ってもなおその身を案じ、ロイドを通して「必ず舞台に復帰してみせる」とメッセージを送る。エンディングの一枚絵では、リーシャやシュリとともに舞台で踊る姿が描かれている[111]
  • 「閃IV」 - 登場はしない。聖ウルスラ大学病院から、アルモリカ村近くにできた療養所に転院し、リハビリを続けることが語られている[185]。セシルを「今、アンタの力が必要な患者さんはあたしの他にいるはず」と激励したことが語られる。
プロフィール
人物
豪快でパワフルな性格をしており、舞台以外の細かいことを気にせず、行きずりの旅人であったリーシャを強引に劇団に引きずり込み[92]、自分をストーキングしていたシュリも素質があると見たことで強引にアルカンシェルにスカウトしている[127]。ストーカーや脅迫状はおろか、マフィアのボスすら物怖じしないため、周囲はハラハラしている。
舞台について真剣であり、どんな時でもステージのことを考えているほか[126]、身体能力も常人離れしており、ビーチバレーではロイドらを驚かせるほどの跳躍力と運動神経を見せている[124]
その一方、私生活はかなりだらしなく、部屋は散らかり放題になっており、寝るときはベッドの上で大の字になってイビキをかいている有様である[156]。また、リーシャに対してセクハラまがいのスキンシップを図るなど、普段の言動は中年男性のようだと言われている[124]。酒豪でもあり、一度にボトル数本を空けるほど飲んでいる。
セシルとは日曜学校以来の親友で、婚約者であるガイを失って本当に吹っ切れているのかと、セシルのことを心配している[108]。実際に会う以前からセシルに話を聞いていたロイドのことを「弟君」と呼んでいるが、若干からかっている節もある[108]
シュリ・アトレイド
登場作:『VII』・『暁』・「閃IV」・『創』
声:小林ゆう
「零」の途中でアルカンシェルに入団する少女。一人称は「オレ」で、外見や言葉遣いは少年然としている[127][注 124]
来歴
ノーザンブリア自治州のスラム街出身で[149]、クロスベルに流れて来た[127]。大金を浪費して享楽に耽るクロスベル市民に嫉妬混じりの嫌悪を抱き、彼らが「最高の娯楽」というアルカンシェルに忍び込み、イリアの演技を見てその輝きに理不尽な怒りを持つ[127]
  • 「零」 - 怒りに駆られた末、イリアのストーカーとなって不法侵入などの嫌がらせを行う[127]。ストーカー事件として解決を依頼されたロイドたちによって捕まるが、イリアに素質を見込まれて自分にも同様にチャンスがあると説得され、アルカンシェルで下働きとして働くようになる[127]
  • 「碧」 - 特訓の末に舞台デビューを果たしているほか、フルネームや顔グラフィックも追加されている。「零」でアルカンシェルが公演した「金の太陽、銀の月」がリニューアルされ、第三の姫である星の姫に抜擢されるが[149]、その最初の公演が《赤い星座》に襲撃され、シュリをかばったことでイリアが重傷を負ってしまう[157]。事件後にリーシャも劇団を去ってしまい、唯一人の姫として劇団を支えることになる[10]。エンディングの一枚絵では、より女の子らしく成長した姿が描かれ、イリアに抱きつかれている[111]
  • 「閃IV」 - 引き続きアルカンシェルに残っているものの、看板女優であるイリアとリーシャがどちらも不在のため、劇団は休演状態となっている[43]。期間限定のアルカンシェルの主役として踊るほか、シェラザードに踊りを教えてもらう[43]
プロフィール
  • 年齢:13歳(「零」・「碧」[書 129])→16歳(「閃IV」[書 65][注 72]
  • 身長:149cm(「零」・「碧」[書 129]
  • 出身:ノーザンブリア自治州
人物
身軽であることを見込まれイリアにスカウトされ[149]、イリアの稽古の末、「碧」で星の姫に抜擢されると完璧に近い演技を見せるようになる[149]
イリアの世話になるようになってからはイリアを「さん」づけで呼ぶようになり、リーシャのことも「リーシャ姉」と呼び慕っている。ストーカーとして捕まった時に際に男だと思って抑えこんできたロイドには色々なところを触られたので[127]、その後も怨んでいる。

クロスベル通信社[編集]

グレイス・リン
登場作:『VII』・「閃II」・『暁』・「閃IV」・『創』
声:生天目仁美
『クロスベルタイムズ』の女性記者。
来歴
  • 「零」 - 特務支援課の初仕事の際に登場し[92]、彼らのことを記事にする[191]。その後も各事件で特務支援課と情報交換をたびたび行う。
  • 「碧」 - 記者としてロイドらの前にたびたび現れるほか、マクダエル議長がクロスベル独立国の無効を宣言するにあたってそのリポーターを務める[131]
  • 「閃II」 - オズボーンとルーファスがクロスベル併合を宣言するのをクロスベル通信社で聞いており、それに関連した動きを取材しようとしている[112]
  • 「閃III」 - 登場はしない。「総督府指名取材者」に指定され、とある会談の取材という名目でミシュラムに閉じ込められていることが語られている[117]
  • 「閃IV」 - クロスベルに来たユウナらトールズ士官学院・VII組に助力し[153]、パンタグリュエルの会合ではリベール通信のナイアルらの分も取材を行っている[28][注 125]
プロフィール
人物
強引かつ体当たりの取材が得意で、性格はかなり図々しい(ちょっと図々しいだけで悪気はないとティオから評されている[13])。ある出来事を目撃したときから、特務支援課の活動に興味を持つ。特務支援課のことを皮肉った記事を書いていたが(これにはアリオスも注意している)、段々と変化している。本人曰く、皮肉った記事は「成長を見守る愛」らしい。ガイとは駆け出しの頃に知り合っているため、「ガイの遺志を継いだ人がいるのは嬉しい」と語っている。
マクダエルのことは個人的に応援している。特務支援課のことも応援するようになり「零」の終盤では序盤の皮肉った態度は完全になくなり、過酷な戦いに赴くロイドたちを見て「支援課の活躍をしっかり記事にする」ことを独白した。
レインズ
登場作:『VII』・「閃II」・「閃III」・「閃IV」・『創』
『クロスベルタイムズ』の新米記者。グレイスと一緒に行動しカメラマンを担当していることが多い。グレイスには同僚以上の感情を持っていることをうかがわせるシーンがある。
双子の兄がいて、オレド自治州で農業をしているとの話だが、兄弟とも実はリベール王国のルーアン市に本社がある、アラン・リシャール退役大佐が起業した「R&Aリサーチ」の諜報員。「the 3rd」にて、名前だけが登場している。
マルセル・ニールセン
登場作:「the 3rd」・「碧」・「閃IV」
声:岡本寛志(『空Evo』)→手塚ヒロミチ(「閃IV」[書 132]
盲目のフリージャーナリスト[62]。敏腕であり、毎年最も優秀なジャーナリストに贈られるフューリッツァ賞を過去に複数回受賞している[177]。フリーになる以前はクロスベルタイムズの記者だった[173]
来歴
《百日戦役》(1192年)の取材中に失明するが、戦役の間、3ヶ月に渡って報道連載を行い、それが評価されて同年11月にフューリッツァ賞を受賞する[173]
  • 「the 3rd」 - ルシタニア号の乗客として登場[96]
  • 「碧」 - ロイドらに《教団事件》についての取材を行うほか[34]ガイ・バニングスの死について、ロイドとともに再検証を行う[165]
  • 「閃IV」 - 《巨イナル黄昏》の始まった帝国を回っていた際に《黒の史書》の最終巻を偶然入手し、トマスからの譲渡の申し入れに対して交換条件としてリィンへの取材を要望する[177]。取材に応じたリィンに《巨イナル黄昏》に至るまでの帝国と周辺地域の歴史の流れを語り、《黄昏》の中で視野狭窄に陥りがちだったリィンに対して大陸全土に視野を広く持つよう、取材という名目でその実は忠告を行い、取材を終えるとトマスに《黒の史書》の最終巻を譲る[177]
人物
両目とも完全に失明しているものの、気配で相手の素性がある程度わかってしまい、光を失うと逆に見えないものが良く見えるものだと語る[62]。恐ろしいまでの情報収集力と慧眼を持ち、初対面のリィンを帝国におけるあらゆる事象の"重心"と呼ぶほか、帝国のふたつの至宝の秘密から《巨イナル黄昏》に至る流れについてもおおよそ把握していた[177]
「碧」では生前のガイ・バニングスとは事件についての情報交換をしばしば行っていたということを語り[34]、ガイの殺害事件から「碧」までに発生した事件についても、かなりの核心にまで迫っている[34][165]
大陸各地を巡って取材を続けつつ数多の報道誌に寄稿しており、ジャーナリストとしては知る人ぞ知る存在であり[34]、リベール通信社の編集長や、帝国時報社のノートンなど各地のジャーナリストとも面識がある。ガイの殺人事件や《巨イナル黄昏》など、当事者に事情を聞かないとまずわからないような事柄についても、どのようにしてか把握している[165][177]
作品中では目が見えないにもかかわらず常に一人旅をしている。目が見えないにしては足取りが軽やかであり、不自然さを感じる者もいる[34][注 126]
「the 3rd」の登場時はモブキャラクターとして登場しており、キャラチップのグラフィックが「碧」とは異なる。

エプスタイン財団 クロスベル支部[編集]

ロバーツ
登場作:『VII』・『創』
声:大川透
エプスタイン財団に所属する研究者で、導力ネットワークの専門家。
『導力ネットワーク構想』の開発主任の一人で、クロスベルに導力ネットワークを敷設した功労者[108]。魔導杖開発チームに所属するティオの直接の上司ではないが、エプスタイン財団クロスベル支部の責任者をしているため、ティオの現場監督をしている[108]
ティオのことを自分の子供のように心配しているものの、接し方がやや独特で、依頼を通じてロイドを試したり[140]、新型の魔導杖を武器屋を通じて渡したりするような迂遠なことをするところがあり、直接会う際にはティオの機嫌を過剰に気にするようなところがあり、うっとうしがられている(ただし、理解はされており、有能であることはティオも認めている[149])。ヨナのことも心配しており、彼がチームに戻った時は喜びながらも勝手ができないように個室を与えるなど、配慮もしている[149]
G・シュミットも認めるほどの優秀な導力学者だが[64]天然なところがあり自分の優秀さについての自覚に乏しい[書 57]
「碧」の終盤、クロスベル解放作戦ではオルキスタワーにハッキングすることでロイドたちを援護する[10]
ティオ・プラトー
詳細は「#ティオ・プラトー」を参照。
ヨナ・セイクリッド
登場作:『VII』・『暁』・「閃IV」・『創』
声:浜本しおり(『VII』)→浜崎奈々(「閃IV」)
エプスタイン財団所属の少年。財団ではシステムエンジニア(SE)をしている。
来歴
幼少の頃からエプスタイン財団でシステムエンジニアとしての英才教育を受ける[51]
「零」の前年、悪戯癖から財団の研究成果のひとつを台無しにして大損害を出してしまい、財団を出奔する[51]。クロスベル市に流れつき、同市には国際企業の支社も多く情報が集まりやすく、同市で発達していた導力ネットワークにそれらの情報が飛び交っていたという好都合もあって、得意のハッキングでさまざまなデータを盗んで売りさばく《情報屋》を始め、《銀》イメルダらも「お得意様」にして荒稼ぎを始める[51][注 127]
  • 「零」 - クロスベル市地下のジオフロントB区画の端末室を無許可で占拠して密かに滞在していたが、エイオンシステムを使ったティオによって居場所を特定されてしまう[51]。創立記念祭に際して、かねて導力ネットワーク上でおちょくられていた《仔猫キティ》ことレンを捕らえることを画策し、ティオの協力を得て居場所の捕捉に成功し[注 128]、協力の見返りとしてティオとロイドにルバーチェ商会と《黒の競売会》に関する情報を提供する[127]
「零」の後、ティオがレマン自治州のエプスタイン財団本部に一時帰還するに際して、ジオフロントから強制的に連れ出され研究所に戻る[134][書 57]
  • 「碧」 - エプスタイン財団のエンジニアとしてクロスベルに戻り、ジオフロントの管理資格も取得する[167]。ロバーツによりオルキスタワーの財団支部に専用の端末ルームを用意してもらっていたが、やりたい放題はできないよう制限の大きなシステムをあてがわれていることが気に食わず[149]、ジオフロントの端末室(「零」とは異なる)を占拠して再び地下生活を始め[167]、そこからロイドらに助力する[122]。ロイドらがアリオスに敗れて捕らえられたのと同時期にマリアベルによって捕らえられ、エリィらとともにミシュラムの(導力ネットのない)旧総督邸に閉じ込められる[130]。その後、ロイドらに救出されて以降はメルカバに同乗して特務支援課のサポートを行う。
  • 「閃IV」 - クロスベルのジオフロントに潜伏し、旧特務支援課のバックアップを担当しており[56]、情報収集や各方面との連絡役として協力している[185]
プロフィール
人物
悪戯好きの悪ガキで[51]、小生意気で微妙にヘタレな小僧[149]。基本的に甘ったれだが[127]、したたかかつ行動力もある[51]
財団きっての天才SEとされ[142]システム言語の開発を本来の専門分野としている[127]。詰めの甘いところはあるものの、天才的な頭脳を持っていることはティオも認めており[51]、《結社》のカンパネルラからも高く評価されている[142]。ただし、閃きでプログラムを作成するタイプであるため、論理的に、かつチームで作っていく研究所の手法とは相性が悪く、その性格もあって他の所員との折り合いも悪い[書 57]
ティオには行動パターンを見抜かれており、エイオンシステムを使われてしまうこともあるため後れを取ることが多く、頭が上がらない関係になっている[127][155]
ハッキング技術でヨナに対抗できるのはティオ、レン、ロバーツ主任、結社関係者くらいで[書 65]、『VII』の時点では導力ネットワークが発達したクロスベルでもセキュリティ意識が低いこともあって、ハッカーとして好き放題しており[51]、「閃IV」の時点では帝国軍情報局にも導力ネット専門のチームが存在するようになるが、まだまだ自分の敵じゃないと語っている[56]
好物はピザとスナック菓子。引きこもりがちでロイドからも心配されていたが[127]、段々と素直な態度も見せるようになり、たまには外に出ることを約束する。

店舗関係者[編集]

イメルダ
登場作:『VII』・『暁』・「閃IV」・『創』
声:小松奈生子(「閃IV」[書 65]
クロスベル市の裏通りでアンティークショップを営む老婆。多数の私有地をクロスベルに有する富豪で、所有する土地の経営管理が本業であり、アンティークショップは半ば道楽で行っている。裏社会の事情にも通じており、過激な発言でロイドたちに冷や汗をかかせることも多い。キーアの率直な言い草をまったく気にしないどころか、気に入ってしまう[156]
ヨルグとは知り合いで、ローゼンベルク人形の販売代理も行っている[192]。ヨルグとの縁によりレンと面識があり、彼女も時折、イメルダのアンティークショップに顔を出す。
アシュリー
登場作:『VII』・『暁』・「閃III」・「閃IV」・『創』
クロスベル市の旧市街で交換屋「ナインヴァリ」を営む女主人。業界では有名な闇ブローカーで、十数か国の軍隊や猟兵団を相手に商売をしている[113]。違法な武器類の販売や他では手に入らない道具類を扱っているほか、裏社会のさまざまな情報に通じており、ガイやダドリーとも顔見知りで、シグムントのことも知っており、ランディの素性も知っていた[144]。武器の扱いにも長けており、魔人化したヴァルドによる旧市街への襲撃には大型の導力砲で応戦している[157]
クロスベル占領後は帝国から認可を得て店を開け続けている(旧市街の再開発のため、店は東通りに移した)[113]。帝国と共和国の表向きの取引がなくなったため、闇ルートを扱うナインヴァリは繁盛している[113]
昔は戦場の真ん中で商売をしており、15歳の時にはすでに紛争地帯で名の知れた武器商人だった[98]
ジンゴ
登場作:『VII』・『暁』・「閃III」・「閃IV」・『創』
声:小岩井ことり(「閃III」・「閃IV」[書 132]
アシュリーの娘で、普段は「ナインヴァリ」の店番をしている。13歳(「閃III」[書 117]・「閃IV」[注 129]
幼いながらもイメルダに負けず劣らず過激な発言が多く、ロイドたちを呆れさせることが多いほか、屋根の上でリュートをかき鳴らしていたオリビエ(オリヴァルト皇子)を突き落とすなど、かなり乱暴な性格をしている。一方、旧市街が襲撃された際には落ち着いた対応をするなどメンタル面が強く、街で見かけたリースレクターの本質を一目で見抜く観察眼を持っている。
相手が幽霊だろうがなんだろうが出すもの出せば商売するというスタンス[68]
みっしぃの大ファン[39]
来歴
  • 「閃III」 - 武者修行として帝国に進出して、リーヴスに《ナインヴァリ》の支店を構える。捨て犬のケルベロスを拾い、自分が不在の時は店番や交渉もするよう躾けていく。
  • 「閃IV」 - リーヴスを離れ[185]、エリンの里でエリン支店を開業。リィンが救出されたタイミングでエリンを離れ[98]、その後、「碧」の経緯でオリヴァルト皇子と知り合いであったことから声をかけられ、カレイジャスIIで《ナインヴァリ》カレイジャス支店を開業する[68]
ギヨーム
登場作:『VII』・『暁』
声:田中大文
旧市街で修理屋《ギヨーム工房》を経営している大柄な男。
「零」の前年までは《ゲンテン工房》という普通の技術工房で技師をしていたが、店長が変わったことで経営方針も変更となり、それが肌に合わなかったため辞めて旧市街で開いたのが現在の店である[92]。若い頃はエプスタイン財団で材料工学を専門にしていたことがあり、ロバーツとはその頃から面識がある[155]。「碧」の終盤では、閉ざされたクロスベルにてロイドたちに協力する。
フェルナンド
登場作:『暁』
オーバルストア《ゲンテン》の店長。
『暁』では顔グラフィックが追加されている。エルフェンテック社の敵対的買収の危機に悩んでいるところを付け込まれ、元ルバーチェ商会のマフィアたちによるノーザンブリア詐欺事件に巻き込まれそうになる。
ウェンディ
登場作:『VII』・『暁』・「閃III」・「閃IV」・『創』
ロイドの幼馴染で、オーバルストア《ゲンテン》の技師[92]
鉄道技士である父のフェイの影響を受け、導力技師になる。性格は職人気質なところがあり、客相手に怒ってスパナで殴らないかと、ロイドや共通の友人であるオスカーは心配している。
『暁』では顔グラフィックが追加されている。フェルナンドが詐欺に巻き込まれているかもしれないと遊撃士協会に依頼する。
チャコ
登場作:『VII』・『暁』・「閃III」・「閃IV」・『創』
オーバルストア「ゲンテン」の販売員。ウェンディを先輩と慕っている。「よろぴく」を筆頭に特徴的な口調とテンションの持ち主。
『VII』ではエニグマカバーの販売を主に担当しており、通りかかったヨシュアに一目ぼれしたりしていた。
『暁』では顔グラフィックが追加されている。
オスカー
登場作:『VII』・『暁』・「閃III」・「閃IV」・『創』
声:龍谷修武
ロイドの幼馴染で、ベーカリーカフェ「モルジュ」のパン職人。また、ロイド曰く「ハンサムで昔からモテていた」らしい。
大雑把な性格。パン職人として弟子入りしてからパン作りの腕を上げており、評判も良く、『クロスベルタイムズ』でも紹介されている。店主モルジュの娘で、パン職人のベネットからはライバル視されているが、本人にその自覚はない模様。
「閃III」で、モルジュがパン職人育成のためノーザンブリア州に旅立ったため、以降はクロスベルの本店を任されている[193][113]

その他クロスベルの住人[編集]

ヴァルド・ヴァレス
登場作:「零」・「碧」B・『暁』P・『創』
声:滝下毅龍谷修武(「碧Evo」)
クロスベル市の旧市街に住む不良の青年。
来歴
幼少の頃は飲んだくれの父と暮らしていたようだが、父の死亡後はたった一人で旧市街に住むことになり、喧嘩に明け暮れた末にサーベルバイパーとイグニスという「聖域」を手に入れる[194]
  • 「零」 - 旧市街を根城にする武闘派の不良集団「サーベルバイパー」のヘッドとして登場[92]ワジ率いる「テスタメンツ」とは対立しており、幾度も抗争を行ってきた[92]。「零」の序盤ではロイドたちと対立したが[92]、終盤では間接的にロイドらを助力し、ワジたちと共闘して洗脳された警備隊と互角の戦いを繰り広げる[152]
  • 「碧」 - ライバルだと思っていたワジの特務支援課入りに納得できず、彼に一騎討ちを挑む[120]。しかし、本気を出したワジには歯が立たず、今まで手加減されていた屈辱を味わい[120]、以後は酒に浸る日々を過ごす[42][149]。そこをマリアベルに付け込まれてそそのかされ[194]、被検体として「蒼い」グノーシスを与えられ[99]、(紅のグノーシスではないにも関わらず)相性が良かったことによって暴走せず魔人化デモナイズが可能となる[195][194]。魔人としての絶大な「チカラ」を手にしたことで、大陸横断鉄道の脱線事故を起こして特務支援課をおびき出し、彼らの前に巨大な魔人となった姿を現し、交戦して圧倒する[195]。その後、クロスベル市襲撃事件ではやはり巨大な魔人の姿となって旧市街を破壊し、マリアベルに助言されて「弱さの象徴」であるかつての手下たちを手にかけることにより、さらに強くなろうとする[157]。しかし、アッバスたちに阻まれたため、サーベルバイパーの面々は始末できず時間切れで撤退する[157]。《碧の大樹》にて大幅に強くなったロイドたちと戦い、今度は逆に追い詰められる。体力が尽きても気力だけで立ち向かい、最後は聖痕を発動させたワジと一騎討ちを繰り広げ、連続攻撃によって敗北する。グノーシスに頼らずとも魔人化した状態よりも強くなれる資質があることをワジに告げられ、今度はより強くなって雪辱することを誓うがそこに憎悪の色はなく、支援課にキーアを気遣う言葉と激励の言葉を送った後に気絶する[194]
エンディングでは、グノーシスの後遺症を治療するためにワジたちに連れられてアルテリア法国へ去ったことが語られる[111]
  • 「閃IV」 - 登場はしない。スカーレットの話で、星杯騎士団に復帰した彼女と同時期にワジのメルカバのメンバーに加わったことが語られている[196]
プロフィール
人物
武闘派らしく高い腕力と凶暴な性格の持ち主だが、見た目に寄らず面倒見も良いので大勢の手下に慕われている。ランディに匹敵する屈強な巨体をしており、刀身に鎖を巻き付けた改造木刀を得物としている。この木刀をヴァルドは自身の魂の象徴とみなしており、魔人となっても手放さなかった[194]
幼い頃から力への渇望があり、「碧」ではそうした気性をマリアベルに利用される[194]。しかし、彼女の思惑はともかく《グノーシス》によって力への渇望を満たせたことには満足しており、マリアベルの自分自身の欲望に忠実な性格も嫌いではないと述べている[194]。彼女に協力するようになってからも基本的にはやりたいように動くスタンスを取る[99]
ワジとはいい喧嘩相手という関係であり[92][134]、なんだかんだ言っても気は合ってる[194]
魔人ヴァルド
《蒼の叡智グノーシス》を服用したことで魔人化した姿[195]。(魔人ヨアヒムと同じく)その姿は見る者に「鬼」を髣髴とさせる[195]。体躯こそ魔人ヨアヒムに劣るものの、この姿の時は膂力だけなら人として最強とされ[131]、特務支援課との初対決では圧倒し、作中では走行中の列車を横転させるパワーを見せる[195]。手にした改造木刀は巨大な刃に変貌しており、Sクラフトにてその破壊力を披露する。
使用するSクラフトは「ファイナルマッドクラッシュ」。踵落としから廻し蹴りに繋げた後、哄笑とともに手にした刃で幾度も切り刻み、最後に切り下ろしを見舞う。
スラッシュ
登場作:『VII』・『暁』
旧市街を根城にする武闘派の不良チーム「サーベルバイパー」の構成員。ヴァルドを慕っている。
『暁』では顔グラフィックが追加されている。「碧」中盤のヴァルドが失踪していた時期の話であり、居場所がわからないことを八つ当たりしていたテスタメンツのアゼルとヒューイに同情され、意気消沈していた。
ハロルド・ヘイワース
登場作:『VII』・『暁』・「閃IV」・『創』
声:山本圭一郎
クロスベル自治州で貿易商を営む商人。34歳(「零」・「碧」[書 137])。レンの実父であるが、娘が生きていることは知らない。
クロスベル市の住宅街に自宅があり、妻のソフィア(声 - 大越多佳子)、息子のコリン(声 - 鎌田梢)と暮らし、よき夫、優しい父であり、交易相手のアルモリカ村や鉱山町マインツの人々からも厚く信頼されている。
「SC」ではハロルド・ヘイワーと表記されている。
来歴
「零」の8年前(1196年かそれ以前)、駆け出しの貿易商としてクロスベルの市場で勝ち残るのに必死で、共和国方面の危険な相場に手を出してしまい多額の債務を負う[45]。債権者からの逃亡生活となり、いずれマフィアが介入してくる事態となることを恐れ、娘のレニ(レン)を共和国に住む友人に預ける[45]
その後、イアン弁護士の助言もあって債務を整理し[173][注 130]、事業を立て直し、死に物狂いで働いて1年ほどで借金を完済し、「零」の7年前(1197年)、レニを預けた友人宅を尋ねたが、既に不審火によって焼け落ちており、娘のレニを失ってしまう[45](実際には友人宅は《D∴G教団》に襲われレニは拉致されている[41])。レンの生死すら分からないほどに火災現場の遺体の損傷が酷く、その後も死に物狂いでレンを探したが見つからず、ソフィアとともに「貧しくても一緒に暮らせばよかった」、「娘は自分たちが殺したも同然だ」と深く後悔する[45]
「零」の6年ほど前(1198年頃)、夫婦とも心中しようかとまで考えたが、妻ソフィアが子供(コリン)を身ごもってることを知って夫婦ともに生きる気力を取り戻し、堅実な商売だけを心掛けた貿易商として出直し、クロスベル自治州内の貿易に特化した事業を始める[51][45]
  • 「SC」 - 登場はしない。レンがヘイワース夫妻を模した精巧な人形を連れて歩いている[75]
  • 「the 3rd」 - 直接の登場はしない。《星の扉》でコリンが生まれた頃の様子が語られる[47]
  • 「零」 - アルモリカ村で特務支援課と知り合い、ロイドたちをクロスベル市まで車で送り、クロスベルの地図を無償で提供するなど、親切に接する[8]。クロスベル創立記念祭に際して迷子になった息子コリンをロイドらによって救われ、そのことを恩義に思い自分たちの過去を語る[45]
  • 「碧」 - アルモリカ村から招待を受け、イアンの勧めもあったことから出かけようとした矢先にクロスベル市襲撃事件が起きる[167]。以降は一家でしばらくアルモリカ村に滞在している。
  • 「閃IV」 - 世界大戦を前に帝国軍によって徴兵されることになる。世界大戦の開戦日に自分の娘レニとは知らず、レンと再会する[44]
イアン・グリムウッド
登場作:『VII』・『創』
声:藤本たかひろ
クロスベル市の西通りで「グリムウッド法律事務所」を営んでいる弁護士。
来歴
「零」の15年前(1189年)、帝国と共和国の諜報戦の結果として起きた飛行船事故により妻と2人の子を失う[106]
その後、クロイス家が進める「零の至宝」を生み出す計画に加担し、クロスベルを取り巻くあらゆる情報や要素を集約できる立場にいたことから、ディーターを誘導すると同時に[161][注 131]、陰謀によって家族を失ったアリオスのような潜在的な協力者に真相を告げることで計画に引き込んでいく[106][注 132]
人権問題に詳しいことを買われて《D∴G教団》殲滅作戦(1198年)に民間アドバイザーとして協力し、各国の拉致被害者の情報収集に貢献する[34]
「零」の3年前(1201年)、ガイが陰謀の真相にたどり着きそうになると、彼とアリオスとの死闘の隙をついてガイを背後から射殺し、陰謀が露見する芽をつぶすとともに、アリオスを後戻りできない立場に追い込む[106]
  • 「零」 - ロイドらが旧市街の不良同士の対立を解決しようと訪れたことで特務支援課と初めてかかわりを持ち、ルバーチェ商会を取り巻く最新情報を語り、《黒月》の進出について教える[92]。その後もたびたびロイドらの相談に応じ、助言や情報交換をしている。
  • 「碧」 - 《西ゼムリア通商会議》にあたり、法律の専門家として本会議のオブザーバーを務め[100]、同会議でクロスベルの独立を宣言したディーターに協力し、会議後に憲法草案の作成を始める[99]。本作でも特務支援課にたびたび協力し、ロイドらに助言していたが、終盤で、クロスベルにおける一連の事件の黒幕の一人であることが判明し、《D∴G教団》の扱い、西ゼムリア通商会議の段取り、クロスベル市襲撃から住民投票を経て独立国宣言に至るまでの流れといった、ディーターが主導してきた事柄で彼がそれらの考えを思いつくよう密かにアイデアの種を囁き誘導していたことが明らかとなる(ディーターは全て自分のアイデアだと思い込んでいた)[161]
「碧き零の計画」を進めるにあたって「黒幕フィクサー」の立場で裏から関わるつもりだったが、ディーターが自身の信じる正義にこだわって逸脱しつつあったため、表舞台に出る[161]。《碧の大樹》となったキーアの力によって、望ましくない事態に対しては世界を書き換えることで平和な世界を実現しようとするが、ロイドの説得を受け、「人の死すらなかったことにするのはそれを乗り越えた人間から成長を奪い、尊厳を傷つける行為」と納得し、計画から手を引こうとしたところでマリアベルから「用済みの道具」として見捨てられ、彼女の攻撃によって串刺しにされてしまう[129]。致命傷を負わされてはいなかったため一命は取り留め、ロイドたちに救出された後に逮捕される[129]
  • 「閃III」 - 登場はしない。刑務所に収監中であることが語られている[117]
プロフィール
  • 年齢:56歳(「零」・「碧」[書 138]
  • 身長:180cm(「零」・「碧」[書 138]
人物
気さくで人当たりが良く、「熊ヒゲ先生」の愛称で親しまれている[92]。相談に来た人たちには分け隔てなくどんな問題にも親身に接し[書 139]、依頼人が生活に困窮していることを知ると勝手に減額してしまい、助手のピートに怒られることもある。警察とも懇意であり、生前のガイダドリーセルゲイとはたびたび情報交換を行ってきた間柄であり頼られている。特務支援課にも軽視されることの多かった発足間もない当初から好意的で、親切に相談に乗っている[92]
ピートはかつて後見人として引き取り、後に助手として事務所で雇っている[54]。彼のことを実子同然に思っており、家族を失ってからは嘆きと悲しみから計画達成のために人生を捧げていたが、彼を引き取ってからの生活にはそれを癒すものがあったため計画を中止することも考えた[54]。「碧」終盤で、黒幕としての立場でいられなくなり表舞台に出ることになると察した際は、ピートに置手紙と彼の新たな後見人を手配するための書類を残して事務所を去っている[54]
ガンツ
登場作:『VII』
声:松本大督
マインツで鉱員として働く男。ギャンブル依存症であり、働いてはギャンブルに通うのが日課であるが、勝ち運には恵まれていない。しかし、青のグノーシスの効果を知らないまま服用したことで激変して一気に大勝したことから、尊大で攻撃的な性格となってしまう。これがきっかけで、ロイドたちはガンツの行方を調べる過程でグノーシスの存在を知る。終盤では、ヨアヒムに囚われていたところを救出される。
「碧」ではある程度の改心を遂げ、ギャンブル依存からは脱出しつつある。
みっしぃ
登場作:『VII』・「閃III」・「閃IV」・『創』
元々はミシュラムのご当地キャラで、ミシュラムがリゾート開発された際にそのままマスコットキャラとなった。大人にも子供にも大人気で[113]、クロスベルでは知らない人はほとんどいないほどの有名キャラ[121]。合言葉は「エンジョイみっしぃ☆」[121]。好物は大きなメロン[39]
ミシュラムワンダーランドのみっしぃの着ぐるみはテーマパーク創設時からずっと同じ人物(豪快な雰囲気の中年男性)が中に入っており、キャラづけは役者に任せきりになっていて、マニュアルなどは全く用意されておらず、ダンスもアドリブで踊っている[121]
クロスベル自治州では各種グッズが展開されていて、ティオをはじめ[163]、そうしたグッズを収集しているファンは作品中でも少なくない。
「零」の制作当時、「ゆるキャラ」の一大ブーム[注 133]だったことから導入されたキャラクターで、ウケる「ゆるキャラ」はどんなものかを検討した際に「微妙にむかつくほうがよい」という意見が出たことでそういう線でデザイナーに提案されて制作された[W 20]。「零」で登場後、日本ファルコムでもマスコットとして使用されるようになり、『那由多の軌跡」や『イースVIII』では謎の生物として登場している。
みーしぇ
みっしぃの妹[126]。ピンク色をしており、兄のみっしぃには手厳しい[126]。「若干トホホなお兄ちゃんを仕方ないなぁと言いながら世話を焼く、高スペックな妹キャラ」とティオは解説している[121][注 134]
ミシュラムワンダーランドでは運が良ければ会うことができるというキャラ[126]
メカみっしぃ(ミシュナイダー)
みっしぃのライバルとして登場[197][注 135]。自分のことを本物だと思っている機械仕掛けのイタいみっしぃ[197]
実は幼い頃に死に別れたと思われていたみっしぃの兄という設定で、ミシュナイダーという名前であることが明かされる[39]

エレボニア帝国[編集]

大陸西部に位置する巨大軍事国家。隣接するノルド高原の領有権争いなど、隣国のカルバード共和国とは犬猿の仲にある。『閃』の舞台。

トールズ士官学院[編集]

帝国の中興の祖、ドライケルス大帝が開いた歴史ある士官学校。

特科クラス VII組 / 旧VII組[編集]

『閃』における主人公たち。

リィン・シュバルツァー
登場作:「閃I」P・「閃II」P/B・「閃III」P・「閃IV」B→P・『創』P
声:内山昂輝
『閃』、『創』の主人公。帝国北部、温泉郷ユミルを治めるシュバルツァー男爵家の養子。太刀を用いる剣術流派《八葉一刀流》の使い手。
シュバルツァー男爵によって拾われた子であるとされ、士官学院入学後、その生い立ちから、担任教官のサラによってVII組の「重心」としての役割を与えられ[198]、本人の資質もあって次第に仲間たちから認められ、彼らの架け橋として個性豊かなVII組の中でリーダーとみなされるようになっていく[171]
来歴
ギリアス・オズボーンと母カーシャの息子として生まれる。幸福な家庭に育つが、5歳の時(1192年)にオズボーンの家が猟兵の襲撃を受け[199]、この際、心臓の近くを建材で貫かれ、瀕死の重傷を負う[82][200]。妻の最期の願いを聞き届けたオズボーンは、《黒の騎神》イシュメルガに願い、自らの心臓をリィンに移植させる[82][200][注 136]
一命を取りとめたリィンは、吹雪の日にオズボーンによってユミルの領主テオ・シュバルツァーに託され、その後はシュバルツァー男爵家の養子として育つ[200]。この時期までのことはリィンの記憶ではおぼろげであり、リィンは自分のことを拾われた浮浪児だと考え続け[201]、出自の悩みを抱えて育つことになる。
「閃I」の8年前(1196年)[202]、義妹エリゼと二人で渓流遊びをしていたところ突然大雪が降り出し、熊のような大型魔獣に遭遇してしまい、エリゼを守るため「鬼の力」(後述)を無意識に発動し、小さなナタのみで魔獣を切り刻んでしまう[参 1]。この出来事はリィンにとってトラウマとなり、以降、自身の中に眠る得体の知れない力によって周囲の者たちを傷つけてしまうことを恐れるようになる[203]
「閃I」の7年前(1197年)、自身の中の"獣"じみた何かを抑えるため、ユミルを訪れた剣術家ユン・カーファイに弟子入りして《八葉一刀流》を学び始める[203][注 137]。そして「閃I」の直前頃には、ユンから《八葉一刀流》の初伝を授けられるが、以前から持っていたトラウマから来る自己犠牲癖をとがめられ[205]、修行は打ち切られてしまう[206][203][注 138]
  • 「閃I」 - 卒業後は軍人になって家を出るつもりでユミルを離れ[201]、帝都近郊の小さな町トリスタにあるトールズ士官学院に入学[208]。貴族クラスと平民クラスが分かたれている同学院で、この年に新設され、両方の身分の者たちが混在して組織された《特科クラスVII組》(VII組)の一員となる[208]。VII組では唯一人だけクラブ活動に所属せず、そのかわり、その生い立ちから、貴族と平民、留学生までいるVII組の「重心」(「中心」ではなく)であるとサラに判断され、校内の様々な依頼事を任されるようになる[198]。帝国各地で行われるVII組の特別実習をこなす内、クラスメイトたちの抱える問題にともに向き合い、同時に、帝国宰相オズボーンの抹殺を目論む《帝国解放戦線》による陰謀にたびたび遭遇し、彼らと対決を重ねる。物語終盤、帝国で内戦が始まろうとする中、巨大な人型兵器《灰の騎神》ヴァリマールの《起動者ライザー》となり、その力でトリスタの街に襲撃してきた《帝国解放戦線》の人型兵器《機甲兵》を圧倒する[209]。しかし、直後に現れた《帝国解放戦線》のリーダー、《C》ことVII組クラスメイトのクロウ・アームブラストが操る《蒼の騎神》オルディーネに敗れ、守るべきと思っていたクラスメイトたちに逆に守られる形で、無念の撤退を強いられる[209]
  • 「閃II」 - オルディーネとの戦闘のおよそ1か月後にアイゼンガルド連峰にて目を覚まし[210]、物語序盤は黒猫のセリーヌ、遊撃士のトヴァルと行動をともにし、帝国正規軍と貴族連合軍との間で内戦が始まった帝国で、VII組の仲間を探すため各地を旅する[211]。仲間との再会や支えを受け、アルフィンによってエリゼの真意を伝えられたことで精神的成長を遂げ、物語中盤にて自身の秘められた「鬼の力」を《神気合一》して制御することで自分のものとする[212]。そして、《灰の騎神》ヴァリマールの《起動者》として学院生たちの中心に立ち、士官学院の奪還を大目標とし、次いでクロウを士官学院に帰還させることを目標とする。
物語本編の終盤、《煌魔城》の決戦でクロウとの騎神同士による一騎討ちに勝利し、復活した《紅き終焉の魔王エンド・オブ・ヴァーミリオン》も退けるが、共闘したクロウを戦いの中で失ってしまう[213]。クロウの死の直後に姿を現したオズボーンの生存に納得できず、腹心ルーファスに事後処理を淡々と指示して去ろうとする彼に猛然と掴みかかるが、それを静かに嗜めるルーファスの言葉でオズボーンこそが自分の実父であることを思い出し、オズボーンから今後しばらくは「英雄」として役立つよう告げられる[213]
  • 「閃II」外伝 - 内戦が終結したことで、帝国はクロスベル自治州を電撃的に占領し、同地をめぐってカルバード共和国との紛争が始まり、その《クロスベル戦役》に軍属として参加する[112]。クロスベルでは《灰の騎神》ヴァリマールを駆って戦役に参加するほか、帝国政府の「要請」にも応じ、帝国による支配へのレジスタンス活動を展開するロイド・バニングスの前に立ちはだかって交戦し、その目論見を妨げる[112]。そうして、「内戦を終結させた功労者」としての虚名と合わせて、帝国政府による政治宣伝により《灰色の騎士》としてリィンは帝国内外にその名を知られるようになっていく[112]
VII組の仲間たちが各人の目標のため1年で学院を去る中、学院に残ることを選択し[91][214]、「閃II」と「閃III」の間の期間(1205年)、学生を続けながら、帝国政府による「要請」を受けて帝国軍の軍属として任務を遂行する日々を送る[32]。「要請」をこなすうちに「鬼の力」が次第に強まっていき、同年秋の《北方戦役》でついに《神気合一》による制御も効かなくなり、それ以降は全力を出すことを控えざるを得なくなる[32]。そうして、翌1206年春に士官学院を卒業する。
  • 「閃III」 - 士官学院卒業後、帝国政府から帝国軍入りを強く求められるもそれを固辞し[W 21]、帝都西郊のリーヴスに新設されたトールズ士官学院・第II分校で教官の職に就き、《VII組特務科》(新VII組)の担任となる[72]。帝国各地で分校生全員で行う特別演習の中、新VII組の生徒たちを率いて特務活動を行うとともに、帝国政府からの「要請」もこなすことになる。エマから譲り受けたペンダントの力とセリーヌの特訓の成果もあり、「鬼の力」を再び《神気合一》で制御できるようになる[117][87]。終盤、《黒キ星杯》にて黒の聖獣によって窮地に追い込まれ、リィンを庇ったミリアムを目の前で喪ったことによるショックから「鬼の力」が暴走して自我を失う[138]。リィンの暴走によりヴァリマールの姿も変貌し、ミリアムが変化した《根源たる虚無の剣》によって黒の聖獣を討ち取るが、それにより《巨イナル黄昏》を引き起こしてしまう[138][注 139]。最後は記憶を取り戻したクロウ、ルトガー、アリアンロード、オズボーンに駆られた4騎の騎神によって取り囲まれ、オズボーンの《黒の騎神》によって取り押さえられる[138]
  • 「閃IV」 - 「鬼の力」を暴走させた状態のままセリーヌとともに《黒の工房》本拠地へ連れ去られて囚われの身となってしまう[215]。己を失った状態が1ヶ月ほど続いていたが、リィンを救うために《黒の工房》に乗り込んできたVII組の面々や、霊脈を通して繋がった縁のある者たちからの呼びかけで己を取り戻し、VII組に復帰し、《黒の工房》を脱出することに成功する[55][98]。その後はクロウ、デュバリィを仲間に加え、オズボーン陣営に捕らえられていた仲間たちを解放していく。パンタグリュエルで極秘会談が行われることになると、ミュゼの招待によって参加し、『空』の主人公らリベール遊撃士協会、「零」の主人公らクロスベル警察特務支援課とも邂逅を果たし、その際にかつて交戦したロイドと和解する[13]。オリヴァルト皇子が《光まとう翼》を提唱したことを受けてそれに参加し[65]、以後はその一員として活動する。本格的に始まった《七の相克》で他の《起動者》たちを破って勝ち抜き、ついには幻想起動要塞でオズボーンの駆る《黒の騎神》イシュメルガにも勝利する[216]。しかし、こうなることも想定に含めていたイシュメルガの思念体によって乗り移られ、その身を蝕まれてしまう[216]
(ノーマルエンド) - こうなることは予期しており、イシュメルガの思念体が《黒の騎神》本体や《起動者》と分離したことをイシュメルガを滅ぼす好機と見て、ヴァリマールとともに大気圏外に飛び去り、最後は真っ白な華のように輝く光となる[217][書 143]
(真エンド) - 《大地の聖獣》アルグレスの残滓から《大地の檻》を与えられていたことから、イシュメルガの思念体を切り離した上で、中途半端に再錬成された《巨イナル一》とともに《大地の檻》の中に封じ込めて結合させる[218]。これによりイシュメルガはこの次元で唯一倒せる形態であるイシュメルガ=ローゲとして実体化し、これをトールズVII組、特務支援課、リベール遊撃士らによる総力戦で撃破する[218]。イシュメルガの思念体は狭間の空間に逃げ込んだため、それを追いかけ、人が振るえる大きさになった《剣》(ミリアム)で切り伏せ完全に消滅させる[218]。直後、狭間の空間に現れたオズボーンと父子の最後の会話を交わして元の次元に帰還する[218]。《巨イナル黄昏》が終息したことで呪いは消えて髪と瞳の色は元に戻り、役目を終えて消滅するヴァリマールと別れる[219]。全てが終わった後、トールズ士官学院・第II分校の教官としての日常に戻る[40]
プロフィール
  • 年齢:17歳(「閃I」[W 22]・「閃II」[W 23])→18歳(「閃II」外伝[220])→20歳(「閃III」[W 9]・「閃IV」)[注 72]
  • 誕生:5月[注 140]
  • 身長:173cm(「閃I」・「閃II」[書 8])→178cm(「閃III」[書 8]・「閃IV」)
  • 出身:エレボニア帝国・ノルティア州(ユミル)[注 141]
人物
芯のあるまっすぐな性格で、誰とでも打ち解けられる人の良さを備えるが、自身の出自が不明であることに引け目を感じており[W 22]、養子の自分が男爵家の家督を継ぐべきではないと考えているため[201]、どこか影を落とすような謙虚さも備えている。
当初『閃』の主人公は帝国軍の軍人にすることが検討されたが、軍規に縛られる軍人だと動かしにくいと思われたため士官学院の学生という設定になった[W 24]
朴念仁
ストイックで爽やかなのに妙に女泣かせなところがあり[222]、妹のエリゼに接してきた時の癖で、軽々しく女子の頭をなでる癖がある[171]。アリサら女性メンバーの好意には非常に鈍感であり、VII組のクラスメイトからは「女心をわかっていない」、「朴念仁なのも大概にしろ」と[223]ティオからは「タイプは違えどロイドさんの同類」[224]、ランディからは「アイツ以上に爆発しろって感じ」と言われており[13]、「閃IV」では最終決戦を前に整理を付けるよう周囲から諭される[39]
義妹のエリゼに対しては、彼女からの好意に鈍感な一方、過保護(シスコン)なところがあり[223]、彼女に好意を持つパトリックからは、エリゼ関連では「問答無用な感じ」になると苦言を呈されている[225][注 142]。ふだんは寛容に聞き流しているアッシュの軽口もエリゼ関連に関しては許さず、新VII組の生徒たちを呆れさせている[226]
自己犠牲癖
お人好しで、自分のことを大切にしない人物と言われており[57]、無自覚に他人ばかり優先する所があり[55]、本人もそれを悪癖だと認めている[98]
自己犠牲で状況を打開しようとする癖が「閃I」の頃からあり[205]、「閃III」の頃にもその癖が抜けておらず[227]、VII組の仲間からは「筋金入りの自己犠牲癖」と言われるようになる[98]。作品中では「閃I」序盤でユーシスがこの性質について最初に指摘しており[205]、「閃IV」でパンタグリュエルでグロリアスに特攻をしようとしたミュゼを教官として叱ろうとした時も[65]、居合わせたユーシスからたしなめられている[68]
士官学院に入学する以前、ユン・カーファイから《八葉一刀流》の修練を初伝で打ち切られた大きな理由ともなっており、それが「鬼の力」を恐れたリィンが自己欺瞞として行っている行為だと見抜いていたユンは、そのことをあえて指摘はせずリィン自身が自分で気づいて自覚するまで待ち、彼が答えに至ったことで中伝の書を(テオを介して)授けている[参 1]
『閃』の作品中ではリィンの成長を描く上でのテーマのひとつになっており、「鬼の力」と向き合う上でのキーとなっているほか[212][55]、オズボーンはリィンに対して「己を捨てて他を活かすのではなく、己も他も活かすのを最後まで諦めるな」という言葉を「閃IV」の最後に贈り、ユンの教えも結局はそこに繋がるのではないかと問いかけている[218]
「閃III」以降の変化
「閃II」までの学生時代と比べて身長が5リジュ(5cm)ほど伸び[89]、体つきも幾分逞しくなる。クロスベル戦役、北方戦役で得た名声により《灰色の騎士》としてリィンの顔と名は帝国中に知れ渡っているが、本人はそう呼ばれることをあまり良く思っておらず、普段は伊達眼鏡をかけて印象を変えるなどして誤魔化している(しかし、会話するうちに大抵はバレるか勘付かれている)。
士官学院では歴史学の教科を受け持っており、ユウナからは「悔しいけど分かりやすいし丁寧」と評されているほか[228]、演習先のいわれなどの説明役に回ることも多い。本校時代の成績はかなり上位だったらしいとアルティナが話している[228]
「閃III」で教官になるという設定は、「閃I」時点で予定されていたものではなかった[書 145]
鬼の力
胸に謎のがあり[229]、時折うずくことがある。その痣はリィンがオズボーンから心臓を受け継いだ時にできたもので、帝国の呪いに起因して[W 5]、超常的な「鬼の力」を引き出すことができる。
この力が解放されると、髪の色は灰色(銀色)に、瞳の色は赤になり[注 143]、漆黒と真紅の瘴気をまとい、リィンは普段とは比較にならない圧倒的な力と獣のような荒々しい戦いぶりを見せる。
「閃I」の8年前、雪山で魔獣に襲われた際にエリゼを守るためにこの力を無意識で引き出して初めて振るい[202]、以降、リィンはその力の大きさを恐れ、それが原因で「本気を出せない」性格になってしまう[203]
ゲーム本編では、「閃I」で学院の旧校舎でエリゼが危機に陥った時に初めてその力を使う[201]
当初、この力はリィンによって抑えられており、怒りに反応して引き出され[注 144]、戦闘中は理性を失ったような状態になっていたが、「閃II」で新たな境地に至って「神気合一」を修得したことで理性を保ったままこの力を引き出せるようになる[212]
この「鬼の力」は《魔女の眷属》であるエマやセリーヌにもよくわからないものだったが[230]、「閃IV」で《巨イナル黄昏》を引き起こす“真なる贄”に与えられた呪いの力であることが明かされる[55]
「閃IV」で暴走状態から解放され《黒の工房》からも脱出した後、仲間を信頼することができるようになったことにより、「鬼の力」を神気によって制御するのではなく、爆発させた状態のままとする《鬼気解放》を修得する(《鬼気解放》を使うと自我を失うことになるため仲間によるフォローが必要になる)[98]
「閃I」から描写があったこの「鬼の力」について、「閃IV」の登場人物たちの言葉だけでは真意が伝わりにくかったため、後にインタビューで、オズボーンがイシュメルガの力を借りてリィンに心臓を移植した際にイシュメルガの因子を媒介にして植え付けられたこと[書 148](この時点で真なる贄に選ばれた[55])、力としては(イシュメルガではなく)帝国の呪いに紐づいたものであることが補足されている[W 5]。「閃II」でマクバーンがリィンのことを「混ざってる」と言っているが[230][212]、これは《外の理》と混ざっているという意味ではなく[書 148]、自分が本来持つものではない別の力と混ざってるということを意味している[212]
八葉一刀流
ユン・カーファイの最後の直弟子で[39]、八葉一刀流の全ての型に触れつつ《無》の先を極めんとする存在とされる[28][注 145]
「閃I」の7年前に剣客ユン・カーファイと出会い、弟子として「八葉一刀流」の指南を数年にわたって受けてきたが[203]、老師から修行を打ち切られる形で「初伝」を授かるに留まっていた[206]。その後、トールズ士官学院入学後の経験を経て、「中伝」を授かる[注 146]
剣術だけではなく、《観の眼》の冴えがあり[97]、気配を断って尾行してくるような相手に気づいたことは数多く[171]、これまでの作品の主人公たちが気づかず見逃していたような状況で怪盗Bの気配を察知して見破っている(ただし怪盗B本人もこの時は本気で正体を隠そうという気はなかった)[232]
《観の眼》は一切の先入観を排しそのものを見るというもので[148]、気配察知に限らず推理などにも用いられるほか、新VII組の教官として生徒たちの評価を行うためにも使われている[128][注 147]
容姿/外見
黒髪に碧紫色の瞳をしている[書 149]。髪の色は父オズボーンに、顔立ちは母カーシャに似た[199]
《巨イナル黄昏》が始まった「閃IV」では、「鬼の力」が発動した時と同様に髪の色は銀色に、瞳の色は赤のままとなってしまう。《巨イナル黄昏》が解除されたことにより、これらは元に戻った[219]
「閃IV」で救出された後は、エリンの魔女たちが作った、霊力の暴走をある程度抑える術式が組み込まれた黒い服を着ている[98]。微妙にこじらせてるような印象もあると言われている(色が同じなのでアルティナには気に入られている)[98]
ゲーム上の性能
武器は太刀。八葉一刀流による強力な遅延技と範囲攻撃を持つ。同じく八葉一刀流の剣士アリオス・マクレインが用いる技の一部も使用できる。オーブメントの属性は時と火。
「閃II」からは中盤に取得するクラフト、「神気合一」を使うことで一時的に能力とクラフト大幅に強化できる。「IV」で救出されてからは、贄としての鬼の力として「鬼気解放」を使うことでクラフトを強化できるが、3ターン経過後に暴走するというデメリットが追加された。
使用するSクラフトは、「閃I」では焔をまとった太刀による居合い切りを披露する「焔の太刀」とそれが強化された「蒼焔の太刀」。「閃II」では、「蒼焔の太刀」の後、「終の太刀・暁」を修得。「閃III」では「七ノ太刀・落葉」(神気合一時は「灰ノ太刀・滅葉」)、強化後は「七ノ太刀・刻葉」(同「灰ノ太刀・絶葉」)となる。「閃IV」では「灰の太刀・絶葉」(鬼気解放時は「終の太刀・黒葉」)、奥義伝授の試しの後は「奥義・無仭剣」(同「絶技・無仭剣」)が使用可能となる。
『魔法少女☆まじかるアリサ』のリィン・シュバルツァー
「閃II」のDLC「リィンの人には言えないオリジナル衣装」を基にしたスピンオフキャラクターで、『東亰ザナドゥ』の作中作『魔法少女☆まじかるアリサ』の敵キャラという設定[注 148]
高校2年生で、アリサのクラスメイト。その正体は人間界を征服するため遣わされた魔界の皇子[書 150][書 151]。人間界について学び成長するため、然るべき時が来るまではと記憶と魔力を封印されていたが[書 150]、両手に宿していた皇子の印の内、左手の赤い宝石を小さい頃にアリサにあげてしまっていたため、不完全な形で覚醒してしまう[書 152]
赤い石を持つアリサと接触したことで魔界皇子リィンとして覚醒し、全身黒づくめで、ゴーグル、ヘッドホンを付けたイタい姿に変身し、厨二な言葉を吐くようになる[書 152]
魔界皇子として覚醒した後は、普段の姿でも厨二病な言葉で話し、手の甲の黒い宝石(時折うずくことがある)を隠すため、右手に常に黒い皮手袋をするようになる[書 153]
アリサ・ラインフォルト
登場作:『閃』P・『創』P
声:堀江由衣
「閃I」、「閃II」のヒロイン。帝国最大の重工業メーカーであるラインフォルトグループの会長を母に持つ少女。
家族のことを顧みず仕事に打ち込む冷徹な母イリーナへの反発から士官学院入りを決め、近代兵器の製造を生業とする実家へのあてつけの意味も込めて武術でも伝統的な弓術を選択し、導力弓を使う。
ラインフォルト家に仕えるメイドのシャロンのことは時に反発しつつも姉のように慕っている。
来歴
帝国最大の企業の子という出自から、貴族の子からは疎まれ、平民の子からは特別扱いされ、友人の少ない子供時代を送る[233]
「閃I」の8年前(1196年)に「事故」で父フランツを亡くし、母イリーナが仕事に没頭するようになったこともあり、家庭環境が大きく変わる[233]。以降は祖父のグエン、しばらくしてラインフォルト家に使えるようになったメイドのシャロンが一緒にいてくれるようになり、弓術、礼儀作法といったことをはじめ、二人から様々なことを学び、慕うようになる[233][注 149]
「閃I」の5年前(1199年)、グエンがイリーナによってラインフォルト社を追われ、シャロンもイリーナに従い、それらに納得のいかない思いを抱える[233]
「閃I」の直前、祖父グエンから学費を援助してもらって実家を出て、母イリーナが常任理事をしているとは知らずにトールズ士官学院に入学する[235]
  • 「閃I」 - 出自を隠して「アリサ・R」として、トールズ士官学院に入学し、特科クラスVII組の一員となる[208](シャロンの来訪により出身はほどなく露見する[236])。ラクロス部に所属。自分の家族の在り方について悩みを抱えていたが、特別実習を通して克服していき[233]、士官学院卒業までになんらかの道を示すことを母イリーナに宣言する[237]
  • 「閃II」 - 当初、ガイウス、ミリアムとともにノルド高原に潜伏していた。リィンとの合流後は行動をともにし、ノルティア州で潜伏していたアンゼリカから母イリーナの所在がもたらされたことから[238]、ルーレ市に潜入して救出に成功する[239]
内戦により組織が弱体化したラインフォルトグループの建て直しに少しでも早く協力できるようになるため実家に戻ることにし[240]、士官学院を1年で卒業する。顧問として同社に復帰したグエンとシャロンに支えられ、実践形式でマネジメントを学び、シニアマネージャーの資格を得る[W 25]
  • 「閃III」 - 叩き上げでラインフォルトグループの第四開発部室長に就任し[113][114]、新型戦術オーブメント「ARCUS II」と魔導杖部門を担当している。リィンがクロスベル自治州を特別実習で訪れた際に再会し、第四開発部で開発した機甲兵用の追加ユニット(飛翔ユニット)を渡し[113]、クロスベルにおける結社の暗躍が明らかになると再びリィンと行動を共にする[117]。《黒キ星杯》の出現時に父フランツが生きていたことを知り、《黒キ星杯》では結社に戻りVII組の前に立ちふさがったシャロンらと戦う[138]。その際、ティータやティオと連絡を取り合って作成した「オーバルギアEXA」に搭乗してシャロンに対抗を試みる[138]
  • 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後、そこで起きた出来事で意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンとシャロンを取り戻すべく行動を開始[148]。ガルガンチュア級試験戦艦における戦いで、シャロンを取り戻す[77]。真エンドでは《七の相克》後、イシュメルガの呪縛から解放されたフランツと再会する[219]
プロフィール
  • 年齢:17歳(「閃I」[W 26]・「閃II」[W 13])→20歳(「閃III」[W 9]・「閃IV」)[注 72]
  • 出身:エレボニア帝国・ノルティア州(鋼都ルーレ)
人物
はっきりとした物言いで一見きつい印象だが、人のことを気にかけることができ、たとえ怒っていても相手のことを思いやらずにいられない性格[171](いわゆるツンデレ)。
母への反発が原動力になっているが、彼女が常任理事を務めている士官学院にそうとは知らず入学してしまったうえ、学費もやはりそうとは知らず母に支払われ続けており[235]、完全に親離れできておらず、そのことに自覚を持つようになる。
母譲りの商才に加え、父から機械いじりなどの技師仕事を教わり[234]、機械関係は士官学院に入学する以前からラインフォルト社の一般社員より詳しいくらいの知識を持つ[241]。本人は(知識はあっても)エンジニアとしての才能は持っていないと自覚しているが[113]、他の者たちがあまり持っていない技術関係の知識でVII組をしばしば助ける。
入学式後のクラスオリエンテーションで起きたアクシデントからリィンを一方的に敵視してしまうが、本人に悪気がなかったことは理解しており、授業中に教官から質問されたリィンをアシストするなど仲直りしようとタイミングをうかがうも、なかなか素直になれない。
母と祖父の対立に苦悩しており、かつてのような仲の良い家族に戻ってほしいと願っているが、先述の性格から他人にそのことを相談できずに一人で悩み続ける。特別実習を通じてリィンに初めて相談して励まされ[233]、その後もともに過ごしていく中で彼に恋愛感情を抱くようになる。「閃II」ではそれが顕著に現れており、再会した折から彼に抱きつくほか、絆イベントではリィンとヴァリマールの内部に乗る、終章ではリィンと恋仲になった際に彼に口づけするなど、「閃I」におけるヒロイン的な扱いが強い。一方、リィンの女性絡みの話題になると あからさまに不機嫌になるような嫉妬深い一面もある。リィンの義妹のエリゼも同じ思いを持つことから、「本当に(自分と)意見が合いそう」と親近感を持っている。
容姿/外見
長い金髪をツーサイドアップにして、羽を模した髪飾りを付けている。あまり目立たなくなるがミリアムから「大きい方」と言われるバストの持ち主でもある。
ゲーム上の性能
武器は導力式の弓。祖父グエンとシャロンから学んだ弓術による攻撃を繰り出し、優秀なサポートクラフトを持つ。オーブメントの属性は火と空。
『魔法少女☆まじかるアリサ』のアリサ・ラインフォルト
「閃II」のDLC「アリサの人には見せられないオリジナル衣装」を基にしたスピンオフキャラクターで、『東亰ザナドゥ』の作中作『魔法少女☆まじかるアリサ』の主人公という設定[注 150]
ピンク色の服を着た魔法少女で、得物は伝説の愛の弓「トゥインクル・スター」、必殺技は「まじかる☆アリサ ラブ・シューティングスター」[書 152]
ふだんはハンバーガーチェーン店「マクモナルド」でアルバイトをしているごく普通の高校2年生だが、謎の妖精モナくんの導きにより、魔法少女まじかる☆アリサとなる[書 152]
モナくん(モナ国王、てぃんくる☆モナくん)
モナの国の国王[書 153]。本名は「てぃんくる☆モナくん」。いわゆる、魔法少女のマスコット妖精[書 153]、語尾に「モナ」を付けて話す[注 151]
悪の魔王(魔界皇子の父)[注 152]の配下ミリアムによって国を征服され、国に伝わる伝説の変身アイテムである3つの『ARCUS』を手に命からがら人間界に脱走してきた[書 153]。人間界ではマクモナルドのマスコットに乗り移り[書 152]、ふだんはアリサのポケットの中でマスコット人形の振りをしているが[書 153]、魔法少女を導く時はモフモフしたぬいぐるみ大の大きさになる。
自分の国を救ってもらうため[書 153]、アリサ、ラウラ、エマにARCUSを託して魔法少女にする。
日本ファルコムのマスコットキャラクターのひとつであるモナくんを基にしたキャラクターであり、「閃II」のDLC「アリサの人には見せられないオリジナル衣装」では「てぃんくるモナくん」としてアクセサリになっている。
エリオット・クレイグ
登場作:『閃』P・『創』P
声:白石涼子
帝都出身の音楽好きの少年。
帝国軍の中でも猛将としてその名を知られるオーラフ・クレイグの息子で、父は軍人ながら、姉のフィオナとともにピアノ教師である母の薫陶を強く受けた音楽一家で育ち[242]、自身も将来は音楽家を志望している[201]。士官学院入学まで武術の経験は皆無に等しく、入学時に適性があると言われたことから《魔導杖オーバルスタッフ》のテスト要員に参加した[208][注 153]
来歴
ピアニストだった母親の影響で音楽に親しんで育つ[242]。姉と同じく音楽院に進学しようとしたが、父オーラフの反対にあい、士官学校の中でも音楽の授業が充実していて、卒業生の半分は軍人以外の道に進むトールズ士官学院への進学を選ぶ[242]
  • 「閃I」 - トールズ士官学院に入学し、特科クラスVII組の一員となる[208]吹奏楽部に所属し、ヴァイオリンを担当する。父との関係を知られたくなかったため、(聞かれなかったからということもあるが)入学して3ヶ月経っても父親が軍人であることを黙っていた[242]。帝都の特別実習で士官学院に入学した経緯をリィンらに明かし、最初は不本意な思いで入学したものの、それを前向きにとらえているということを語り、そうしたエリオットの在り方はラウラとフィーにも影響を与えて彼女らの和解の一助となる[242]
  • 「閃II」 - 当初、マキアス、フィーとともにケルディック方面に潜伏していた。クロイツェン州の領邦軍に姉フィオナが囚われたことから、軍人として動けない父に代わってリィンらとともに領邦軍の拠点である《双龍橋》に潜入して姉を救出する[243]
士官学院の経験から音楽の力に気づいてますます好きになり[244]、クロウの最期の言葉による後押しもあって、内戦後は激動の時代に少しでも人々の心を癒して豊かにできるよう、音楽の道に進むことを再び決意する[240]。父に許されたとこもあって士官学院を1年で卒業し、帝都の音楽院に編入する。
  • 「閃III」 - 念願のプロデビューを果たし、プロの音楽家として帝国各地での巡業を敢行している。サザーラント州で特別演習を行っていた第II分校が結社に襲撃を受けた際に救援に駆けつけてリィンと再会し、結社の拠点を探るべく分校と別行動を始めたリィンに同行する。《黒キ星杯》では、マキアスやユーシスとともに《鉄血の子供たち》の4人と戦う。
  • 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後、そこで起きた出来事で意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンを取り戻すべく行動を開始[148]。ドレッグノール要塞ではVII組とともに父であるクレイグ、教官だったナイトハルトを乗り越え[73]、クロスベルでは陽動のため、アルカンシェルで練習公演の監督を務める[180]
プロフィール
  • 年齢:16歳(「閃I」[W 26]・「閃II」[W 13])→19歳(「閃III」[W 9]・「閃IV」[注 154][注 72]
  • 出身:エレボニア帝国・帝都ヘイムダル(アルト通り)
人物
リィンにとっては士官学院で最初の友人[208]
士官学院入学後も音楽院などへの未練は持っていたが、特別実習等で視野を広げることができたため、漠然と音楽院に進むよりよかったと考えるようになる[242]。楽器についてはヴァイオリンを演奏することが多いが、一通りの楽器には触れた経験がある[242]
楽器の演奏に関しては妥協を許さず、士官学院の学院祭に向けてVII組メンバーに音楽を教えることとなった時は人が変わったようなスパルタぶりや有無を言わさない圧力を見せ、他のVII組メンバー全員を閉口させる[245]。実家の自室もあらゆる種類の楽器や大量の楽譜が揃えられており、趣味の範疇を超えているとまで言われる[242]
容姿/外見
年上の女性受けする容姿のため、帝都にいた頃は軽傷を負っただけでも近所のお姉さんたちが大騒ぎすることもあったらしい。
ゲーム上の性能
武器は魔導杖(男女兼用と男性用)。音楽に乗せて放たれるクラフトを使用。そのため、クラフトでは様々な楽器を使用する。特に回復効果の高いサポートクラフトを持つ。オーブメントの属性は水と空。
ラウラ・S・アルゼイド
登場作:『閃』P・『創』P
声:伊瀬茉莉也
レグラム地方を治めるアルゼイド子爵家の息女。青髪の長髪を持つ長身の女性。
帝国内でも高名な剣術流派「アルゼイド流」を修めており、その流派の継承者で帝国最強の剣士の一人にも数えられる《光の剣匠》ヴィクター・S・アルゼイドを父に持つ。
来歴
  • 「閃I」 - トールズ士官学院に入学し、特科クラスVII組の一員となる[208]。水泳部に所属。入学時点でアルゼイド流の中伝をすでに得ており[179]、その実力は新入生最強と言われている[208]。元猟兵であるフィーを受け入れることができず、折り合いの悪さを引きずるが[229]、後に帝都での特別実習中に私闘を経て和解する。パワータイプのラウラとスピードタイプのフィーとは本来、相性の良い組み合わせのため、リィンからは2人のコンビを「最強」と評される。
  • 「閃II」 - 当初、ユーシス、エマとともにレグラムの実家に潜伏していた[230]。不在のヴィクターに代わって領主としての仕事も務め、来訪してきたオーレリアウォレス両将の応対をし、圧倒される[230]
クロウの最期の言葉に後押しされ、アルゼイド流の奥義伝承の修行をすることを決意し[240]、士官学院を1年で卒業してヴィクターとともに修行の旅に立つ。修行の末、19歳にしてアルゼイド流の免許皆伝に至り、師範代の資格を得る[W 27]
  • 「閃III」 - 武者修行を兼ねて各地の練武場を回っては師範代として指南をしつつ、己の武を磨いて回っている。サザーランド州で特別実習を行っているリィンと再会し[246]、同地で暗躍を始めていた結社に対抗するよう「要請」を受けた彼を助力する[32]。《黒キ星杯》ではエマ、ガイウスとともに結社最強のアリアンロード、マクバーンの2人と戦う[138]。そのさなか、父ヴィクターが乗るカレイジャスが爆破されるのを目の当たりにしてしまう[138]
  • 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後、そこで起きた出来事と父が乗るカレイジャスが爆破されたことによるショックで意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンを取り戻すべく行動を開始する[148]。物語終盤、VII組とともに呪いの強制力によって突き動かされたヴィクターと戦い、勝利する[180]
プロフィール
  • 年齢:17歳(「閃I」[W 26]・「閃II」[W 13])→20歳(「閃III」[W 9]・「閃IV」[注 155][注 72]
  • 出身:エレボニア帝国・クロイツェン州(レグラム)
人物
常に泰然自若としており、ある意味で貴族的な鷹揚さを持つ[247][書 154]。やや世間ずれしている面はあるものの[55]、自分の無知は無知として積極的に学ぼうとする向上心を持っている[247][書 154]。そんな性格であるため、貴族ではあるが、身分を問わずに誰でも平等に接する。ことあるごとにアルゼイド家に含むところがある様子を見せるデュバリィにも真摯に接するなど、器の大きさを見せる[248]
見込んだ相手や気に入った相手のことを理解できないと気が済まない性分があり[242]、士官学院入学当初に全力を出していなかったリィンや、自分とは大きく異なる生き方をしてきたフィーに対して執着を持つようになる。
普段から凛々しい立ち居振る舞いをしているため、年下の女子には人気があり、レグラムで一部の者に「お姉さま」と呼ばれて熱烈に慕われているほか[242]、VII組が帝都の聖アストライア女学院を訪れた際も女学生たちから人気となる[249]
剣については、寝る前には素振りを欠かさないようにしたり、リィンにも手合わせを願うなど、自らを高めることに余念がない。精進次第では私をも凌ぐだろうとオーレリアから言われている[230]
祖先は《槍の聖女》リアンヌ・サンドロットの腹心であるため、聖女は憧れの存在であり、いつかは彼女のようになりたいと考えている[250]
「閃I」の学院祭の《みっしぃパニック》でみっしぃを気に入ってしまい、
古風な話し方をする人物で、礼を言う時は「そなたに感謝を」と口にする。
ゲーム上の性能
武器は身の丈ほどの大きさを誇る両手剣で、戦闘では敵に剣の重量も活かした強烈な攻撃を放つ。オーブメントの属性は水と火。
マキアス・レーグニッツ
登場作:『閃』P・『創』P
声:佐藤拓也
帝都知事カール・レーグニッツの息子[208]。平民出身[208]
大変な努力家で、勉学では入試首席のエマに負けまいと普段から努力を続けている[205]。帝国の貴族制を公然と批判するなど、クラス内でも貴族への嫌悪感を強く表明している。
来歴
早くに母親を亡くし父と2人だけの父子家庭となるが、近所に住んでいた9歳年上の従姉トリシャが男所帯のレーグニッツ家の世話を焼き、マキアスにとっては姉がわりとなる[251]
「閃I」の6年前(1198年)、その従姉が貴族の婚約者から手ひどく裏切られたことを苦に自殺してしまったことで、貴族に対して憎しみを持ち、それが八つ当たりにすぎないことは承知しつつも、彼らに勝てるだけの力を求めるようになる[251]
  • 「閃I」 - トールズ士官学院に入学し、特科クラスVII組の一員となる[208]。第二チェス部に所属。入試の成績は第2位で、座学は学年でもトップクラスの成績[252]。入学後はVII組の副委員長となる。貴族制度については公然と批判しており、貴族のクラスメイトとも距離を置いており、特にユーシスとはARCUSの《戦術リンク》もできないほど反りが合わず、最初の特別実習ではそれが原因で普通の試験であれば落第点にあたるほどの散々な成績を残してしまう[205]。リィンのことも彼が男爵家出身で、しかもそのことを隠していたことを知ってからは距離を置いていたが[253]、続くバリアハートでの特別実習を通じて、リィンやユーシスの人間性と境遇を知ってほだされ[205]、次第に考えを改めていく。
  • 「閃II」 - 当初、エリオット、フィーとともにケルディック方面に潜伏していた。VII組のクラスメイトの中では最初にリィンに合流する[211]。《カレル離宮》に父が囚われていることを知り、救出作戦に参加する[254]
内戦後はクロウの最期の言葉に後押しされたこともあって帝都の政治学院を前倒しで受験して合格したことで、士官学院を1年で卒業して政治学院に編入することにする[240]。父譲りの生真面目さと優秀さをフル回転させて1年で必要単位を修得すると、19歳という異例の若さで「司法監察院」入りを果たす[W 28]
  • 「閃III」 - 司法監察官として登場。クロスベルではアリサ、エマとともに、リィンに助力する[117]。《黒キ星杯》では、エリオット、ユーシスとともに《鉄血の子供たち》の4人と戦う[138]
  • 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後、そこで起きた出来事で意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンを取り戻すべく行動を開始[148]。絆イベントではかつてトリシャと婚約していたアーサーと再会し、トリシャの件で後悔していた彼の呪いを解く[255]
プロフィール
  • 年齢:17歳(「閃I」[W 26]・「閃II」[W 13])→20歳(「閃III」[W 9]・「閃IV」[注 156][注 72]
  • 出身:エレボニア帝国・帝都ヘイムダル(オスト地区)
人物
少し頭が固く、考えすぎなところがある[242]。何事にも真正面から正攻法で立ち向かう強さがあり、他の者であれば難しすぎてうやむやにしてしまうような問題にも真摯に向き合い答えを探すようなところがある[257]。そうした性格から、他人と衝突し、空回りすることも多い[257]
ユーシスとは当初は折り合いが悪く、特別実習を経て関係が多少改善した後も顔を合わせれば皮肉や憎まれ口を言い合っているが、息はピッタリで[229]、喧嘩するほど仲が良い種類の関係になる。
入学当初はVII組の中でもトラブルメーカーという面が強く[書 155]、後に本人もそのことを認めクラス一の未熟者だったと自省の念を持つようになる[257]
思想や立場など含め、ユーシスとセットでキャラクター造形がされている[書 156]
初期設定では鉄道模型などのインドアな趣味を持っているというキャラ付けが検討されたようだが[書 156]、ゲーム本編ではミスティによるラジオ番組「アーベントタイム」のファン[258]という程度に抑えられている。
ゲーム上の性能
武器は導力式のショットガン。装填する弾丸によって回復や状態異常の効果を相手に与えるクラフトを持つ。オーブメントの属性は地と幻。
ユーシス・アルバレア
登場作:『閃』P・『創』P
声:立花慎之介
四大名門の一つ、アルバレア公爵家の次男[69]。宮廷剣術の使い手で、騎士剣を得物にしている[208]
来歴
帝国最大の貴族の一角であるヘルムート・アルバレアの子として生まれるが、母が平民であることからアルバレア公爵家から遠ざけられて育ち、「閃I」の8年前(1196年)、母の死に伴い公爵家に引き取られる[205][248]。公爵家に引き取られて以降は兄ルーファスを慕い、彼から様々なことを教わりつつ育つ[205]
  • 「閃I」 - トールズ士官学院に入学し、特科クラスVII組の一員となる[208]。もともと馬好きであったことから、入学後は馬術部に所属する。出自による葛藤やマキアスとの不和などを抱えていたが、リィンにより緩和される[259]。入学当初は周りを寄せ付けない雰囲気が強かったが、VII組との交流を経て人当たりが柔らかくなっていく[書 157]。VII組に途中編入したミリアムからは早々に懐かれる。
  • 「閃II」 - 当初、ラウラ、エマとともにレグラム方面に逃れたが、単独でバリアハートの実家に戻る[230]。その後、しばらくは不本意な思いを抱えつつ領邦軍の指揮などを行っていたが、リィンたちが各地で活動を始めたことを察知するとサラに連絡を取るなど準備し、リィンとの一騎打ちの末に意を決し、実家と決別してVII組に合流する[230]。父ヘルムートがケルディック焼き討ちを行ったことで父を止めることを決意し、オーロックス砦の戦いで自らの手で父を拘束する[260]
内戦後は学院生としての生活に戻っていたが、父の逮捕と兄ルーファスのクロスベル総督就任により、領主不在となったクロイツェン州は彼が治めるほかなくなり、クロウの最期の言葉の後押しもあり、士官学院を1年で卒業して領地に帰る[240]。その後、ヴァンダール一門の処遇や税制改革の強行など、貴族への締め付けが加速度的に強化されていくことに不穏な空気を感じ取り、ハイアームズやログナーなど他の四大名門と水面下で連絡を取り合うようになる[W 29]
  • 「閃III」 - アルバレア公爵家の当主代理にして、クロイツェン州の領主代行として登場。四大名門の一角として領邦会議が開催される海都オルディスに赴き、同地で特別演習を行っていたリィンと再会。領邦会議を前に結社によってジュノー海上要塞が占拠されると、その攻略に参加し、リィンらとともにアリアンロードや《戦乙女》たちと交戦する[227]。領邦会議の主題となるカイエン公爵家当主の後継者指名ではハイアームズ侯アンゼリカと連帯し、当初有力視されていたバラッド侯を公費流用などを理由に弾劾して候補から除外し、ミルディーヌ(ミュゼ)を次期当主として推挙する[227]。《黒キ星杯》では、マキアス、エリオットとともに《鉄血の子供たち》の4人と対峙し、その中で、兄ルーファスに帝国最大の大貴族の嫡子でありながらなぜ《鉄血の子供たち》としてオズボーンに与するのか理由を問いただし、彼の生まれの秘密を知る[138]。最終盤、黒の聖獣から身を呈してアルティナを守ったミリアムが命を落としたことで絶叫する[138]
  • 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後、そこで起きた出来事、特にミリアムの絶命により意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンを取り戻すべく行動を開始する[148]。アリアンロードがその最期に力を残したことでミリアムが思念体の形で再び現れ、涙する[261]。幻想機動要塞では新旧VII組とともにルーファスと対峙し、彼を破った後、敗因を問う兄にそれを教え、一発殴って気絶させることでケジメを付ける[262]
プロフィール
  • 年齢:17歳(「閃I」[W 26]・「閃II」[W 13])→20歳(「閃III」[W 9]・「閃IV」)[注 72]
  • 出身:エレボニア帝国・クロイツェン州
人物
言動は尊大だが悪気があるわけではなく[251]、基本的には人情のある人物で、自分の未熟さを受け止める謙虚さもある[208][69][書 158]。大貴族出身だが必要以上にへりくだられることや馴れ合いは嫌い、「閃I」で士官学院に入学した際も、自身の家名のために媚を売ってくる生徒には辟易しており、学内にある貴族専用サロンにも行こうとしなかった[201]。その誇り高い性格は母親譲りだと言われている[263][248]
マキアスとは彼の貴族嫌いの言動に対して火に油を注ぐような言動を返すために入学当初から険悪な関係が続いていたが[205]、実家のあるバリアハートでの特別実習を通して[259]、以降は互いに若干歩み寄った関係となる。
アルバレア公の実子だが、平民出身のの子であるため、父であるアルバレア公からは関心を向けられていない[205]。母の死により公爵家に引き取られて以降、妾腹の彼に分け隔てなく接した兄ルーファスのことを慕い、宮廷剣術や作法も彼から教わった[205]。自分と同じく生まれに悩みを抱えるリィンとはお互いの葛藤を打ち明け合ったことをきっかけに[205]、互いを認めて高め合う関係となる[69]
子供たちの面倒見がよく[264]、バリアハートでも子供たちから慕われている。ミリアムがVII組に編入してからは彼女にも妙に懐かれてしまい、奔放な性格に振り回されている。ミリアムには当初は邪険に扱うことが多かったが、「閃III」終盤で彼女が消滅してしまうという出来事を経て、「閃IV」で彼女が思念体のような形で再び姿を現すようになると素直に接するように態度が変化している[書 157]
実家では暇があれば厩舎に通っていたほどの馬好きで[265]、「閃I」と「閃II」の本編でも馬に乗るイベントが多いほか、「閃II」のSクラフト「アスティオンナイツ」は、『軌跡シリーズ』では異例な、馬に騎乗した攻撃となっている。
「閃I」制作時、VII組の男性陣の初期設定画は日本ファルコムの女性スタッフの意見を聞きながらデザインされており、ユーシスの場合は乙女ゲーム的趣向が大きく出た結果、ゲーム本編よりもやや「俺様的な不良貴族風」なビジュアルだった[書 156]。VII組のほかの男性キャラも同様で、特にガイウスとクロウは乙女ゲーム的な趣向が強く出ていたものの、制作が進むにつれていずれも日本ファルコムのゲーム的なキャラクターになっていったという[書 156]
「閃III」以降の変化
マキアスとは会えば憎まれ口を言い合う仲であることに変わりはないが、嫌みはなくなったと言われており、その点はマキアスも認めている[98]。何だかんだで仲が良く、友情の形というのは色々あるという感慨をアルティナに抱かせる[55]
「閃IV」では(プレイヤーの選択によっては)アルバレア家に伝わる聖剣エルヴァースを入手し[266]、最終機動要塞では兄弟剣である聖剣イシュナードを持つルーファスと相対する[262]
ゲーム上の性能
武器は騎士剣。左手を腰に添えた独特の構えから、兄より学んだ伝統的な宮廷剣術による攻撃を繰り出す。オーブメントの属性は風と空。
エマ・ミルスティン
登場作:『閃』P・『創』P
声:早見沙織
魔女の眷属ヘクセンブリード》出身の少女で、詠唱による魔法を使える[205]
騎神と起動者を導くという魔女としての使命のため、《灰の騎神》ヴァリマールの封印されているトールズ士官学院に入学した。
来歴
母親は在野の魔女で里の外で暮らしていたが、不幸な事故で命を落としたため、ローゼリアに引き取られ、同じくローゼリアの養い子のヴィータを姉がわりにして姉妹同然に育つ[87]
「閃III」の15、6年ほど前(1190年か1191年)、ローゼリアが眷属創造の秘術を用いてセリーヌを生み出し、エマに与える[267]
その後、《巡回魔女》となったヴィータが里を出て、そのまま行方をくらましたことにショックを受け、自分も《巡回魔女》になるため修行と勉学に励むようになる[87](1197年頃)。
16歳の時(1203年)に、渋るローゼリアから《巡回魔女》の資格を認められる[87]。早速、ヴィータを探すために里を出たが、《魔女の眷属》の使命により士官学院に入学することになったため[注 157]、それを一時中断し[207]、在野の魔女の協力も得てトールズを受験し、奨学生の資格も得る[87]
  • 「閃I」 - トールズ士官学院に入学し、特科クラスVII組の一員となる[208]。魔女であるという出自は隠して辺境出身の奨学生ということにしている[208][注 158]。VII組の委員長となり、武術面ではエリオットと同様、適性を見込まれて魔導杖のテスト要員となる[208]。文芸部に所属し、部長のドロテ腐女子であるため、事あるごとに引きずり込まれそうになる。騎神のことはよく知らされていなかったため、ヴァリマールを発見した時もどういうものかは把握していなかった[225]
  • 「閃II」 - 当初、ラウラやユーシスとともにレグラム方面に潜伏していた[230]。再会したリィンに対し、秘密を隠してきた自分にVII組のメンバーでいる資格はないと言うが、彼からは改めて仲間として受け入れられる[230]。精霊窟ではヴィータと対面し、エマに負担をかけまいとした祖母ローゼリアから魔女の使命の本質について何も伝えられていなかったことを知る[234]
内戦後、再び姿を消したヴィータを探すため、そして帝国における事態が《騎神》とそれにまつわる謎に紐づいて進行していることから、その謎を解き明かすことを望み、1年で士官学院を卒業する[240]
  • 「閃III」 - 故郷で一通りの秘術と帝国にまつわる歴史をローゼリアから学び、改めてヴィータの行方を追いつつ、かつて魔女と地精が築いた霊窟を探し求める旅をしている[113]。クロスベルでリィンと再会し[113]、マクバーンの焔を防げるほどに強化された魔力を見せつつ助力し[116]、別れ際、リィンが「鬼の力」を再び制御することができるようペンダントを渡し、特訓のためセリーヌをしばらくリィンに同行させる[117]。帝都でリィンらと再会し、《黒キ星杯》ではラウラ、ガイウスとともに結社最強のアリアンロード、マクバーンの2人と戦う[138]
「閃III」終了の直後、《巨イナル黄昏》開始時に、暴走して囚われたリィン、剣となったミリアム、自力で離脱したミュゼ以外の新旧VII組を《黒キ星杯》から脱出させる[148]
  • 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後はVII組の仲間とともに故郷の隠れ里エリンで療養しつつ、《黒キ星杯》で起きた出来事で意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンを取り戻すべく行動を開始する[148]。リィンを救出した後も魔女の力でVII組を助け、幻想機動要塞では、外の世界について話が及ぶと、ガイウスとともに「外の理」とこの世界の謎について話す[268]
プロフィール
  • 年齢:17歳(「閃I」[W 26]・「閃II」[W 13])→20歳(「閃III」[W 9]・「閃IV」)[注 72]
  • 出身:隠れ里エリン
人物
控えめな性格をしており、やや引っ込み思案なところがある[113]。他人を思いやる優しさを持っており、癖の強いVII組の中では一番の常識人。
入学後はVII組の委員長となり、仲間内からは主に「委員長」と呼ばれ、面倒見のいい委員長として身分に関係なくクラス全員から信頼されている。入試を首席で通過するほど成績優秀で[208]、その後も学年トップの成績を誇るために入試2位のマキアスからはライバル視される[205]
面倒見がよく、士官学院時代はフィーに数学を教えたりしている[253][94]
怪我の急速な治癒や開錠などオーブメントに由来しない魔法のような力を使うことができる。魔女であるためなのか、高い歌唱力を持つ。
緋のローゼリアの養い子[116]。猫のセリーヌはお目付け役であり、姉であり妹でもあるような関係である[264]ヴィータのことは姉弟子であることから「姉さん」と呼び、慕うとともに魔女として憧れており[264]、里を抜けた彼女のことを気にかけている。
視力は多少ぼやける程度の悪さで、魔女の術で補えば問題はないのだが、幼い頃にロゼから「他者に自分の“素顔”を見せれば情に流され使命が揺らぐ危険もある」と教わり、「歴史の影に潜み使命を全うすべき者」という魔女としてのあり方の象徴として眼鏡をかけている[264]
「閃III」以降の変化
ローゼリアの下で修行し直し、《魔女の眷属》に伝わる秘術を一通り修得し[113]、空間転移や(「閃II」より強力な)限定的な認識操作といった高度な魔法を扱えるようになっている。魔女としての実力がかなり上がっており、カンパネルラからも《深淵》に届く魔力と感心されている[116]
容姿/外見
三つ編みと眼鏡が特徴で、かなりの巨乳。VII組の女子の中で一番スタイルが良く、さらに眼鏡を外して髪をほどくとVII組メンバー全員が感嘆し、アリサが「(隠すのが)もったいない」と評するほどの美少女。
瞳の色は普段は青だが、魔力を高めると金色になる[230]。「閃III」までは眼鏡をかけていたが、「閃IV」では眼鏡を外す。
外見は「ザ・委員長」としてデザインされており、初期設定と実際に採用されたデザインの差は小さい[書 156]
ゲーム上の性能
武器は魔導杖(男女兼用と女性用)。同じ武器を使うエリオットに比べるとアーツ面での攻撃能力が高い。オーブメントの属性は火と幻。
フィー・クラウゼル
登場作:『閃』P・『創』P
声:金元寿子
猟兵団《西風の旅団》出身の少女で、VII組の初期メンバーの中では最年少。ショートの銀髪をラフに切りそろえた少女。
来歴
「閃II」から見て10年ほど前(1194年頃)、猟兵団《西風の旅団》の団長ルトガー・クラウゼルに拾われ、彼から姓を与えられ育てられる[269]。戦闘技術を団員たちに教わり、10歳の頃(1199年頃)に偶然から初めて実戦を経験し、その後、渋るルトガーを団員が説得する形で《西風の旅団》の猟兵となる[270]。その後は各地を転戦して《西風の妖精シルフィード》とあだ名されるようになる[270]
「閃I」の前年(1203年)末、ルトガーが赤い星座の《闘神》バルデル・オルランドと一騎討ちの末に相討ちとなり、団長を失った西風の旅団は解散状態になる[270]。他の団員に去られて途方に暮れていたところをサラに半ば強引に連れてこられる形で、士官学院に入学した[271](サラとは「猟兵と遊撃士」として交戦経験があったようである[232])。
  • 「閃I」 - トールズ士官学院に入学し、特科クラスVII組の一員となる[208]。園芸部に所属。猟兵だった過去が明るみとなると、猟兵とは相容れない考えを持つラウラとの間で不穏な関係となるが、帝都での特別実習を通して和解し、以後は強力なコンビを組むようになる[242]
  • 「閃II」 - 当初、エリオット、マキアスとともにケルディック方面に潜伏していた。合流後、ガレリア要塞跡にて《西風の旅団》で仲間だったゼノレオニダスと敵として再会する[211]。《煌魔城》の戦いでは士官学院に入学してから培ってきた思いを彼らに打ち明けて成長を認められ、団長の意向で猟兵の世界から足を洗うよう仕向けられたことや、他の団員たちは壮健であることを伝えられる[272]
《煌魔城》の戦いの最期にゼノたちが残した「団長を取り戻す」という意味深な言葉の真意を探るため[240]、《西風の旅団》捜索にあたって自由が利き[69]、なおかつ「《VII組》のために自分ができること」を自分なりに考え抜き、士官学院を1年で卒業し遊撃士となる道を選択する。
  • 「閃III」 - 「閃III」では帝国政府からの規制がさらに強まる中、サラやトヴァルによる指導のもと、若干16歳で正遊撃士の資格を取得し、サラとコンビを組む形で国内外での仕事をこなしている。サザーラント州で特別演習を行っていたリィンと再会し、ラウラ、エリオットとともに彼をサポートし、その中で死んだと思われていたルトガーと再会する[32]。《黒キ星杯》では、アリサ、サラとともにルトガーらと戦う[138]
  • 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後、そこで起きた出来事で意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンを取り戻すべく行動を開始[148]。サラ、エリオットと行動をともにしていたが、ハーメル廃村で新VII組を救援し[105]、ユウナらがラマール州の探索に赴く際に同行する[273]。《第三相克》を前にルトガーと戦い、《相克》で敗れて満足して消滅しようとする彼をお父さんと呼び別れの挨拶をする[183]。《巨イナル黄昏》が終わった後は遊撃士としての日常に戻り、帝国の混乱収拾のため各国から来た遊撃士たちとともに尽力する[40]
プロフィール
人物
若干面倒くさがりでネコのようにどこでも寝る癖がある。小柄な体格ながらも、校舎の2階から飛び降りて平然としていたり、高所へ壁伝いに簡単に飛び上るなどの驚異的な身体能力を持つ。また、戦場で培われたことから戦術眼・状況判断力・分析力・察知能力などに非常に長けており、緊急時や戦闘ではその力を遺憾なく発揮している。
人付き合いは悪くなく、真顔で辛辣な冗談を飛ばすこともあるが、自分の出身や過去については積極的に語ろうとしない。
生い立ちや周囲より年齢が若いことから勉強は苦手なようで、課目によっては日曜学校で習っているはずの内容をエマやアリサから教わることもある。試験の成績はクラス内最下位だったものの99人中72位と健闘し、アリサからはもっと上を狙えるとも評されている。
自身と同様、本当の両親の顔を知らないという共通点からリィンに対して親近感を持っている。また、一緒にいると「居心地が良い」「安心する」といった具合にかなり懐いている様子である。
ゲーム上の性能
武器は拳銃と短剣が一体化した「銃剣(ガンソード)」の二刀流「双銃剣(ダブルガンソード)」。普段腰に身につけているウェストポーチには閃光手榴弾(フラッシュグレネード)や破壊工作用の可塑性の高性能爆薬が入っている。また、寮の部屋には弾薬を備蓄している。
『閃』のプレイヤーキャラクター中最速のスピードを誇り、戦闘では主に斬撃での攻撃を行いクラフトで銃撃も繰り出すほか、上述の閃光手榴弾による爆撃を行うクラフトも持つ。フィールドアクションでは間合いに応じ、斬撃と銃撃を使い分ける特殊な攻撃を行う。オーブメントの属性は風と時。
ガイウス・ウォーゼル
登場作:『閃』P・『創』P
声:細谷佳正
帝国と共和国の係争地域であるノルド高原出身の青年。褐色の肌に長身の偉丈夫[69]
「閃III」以降は星杯騎士団の守護騎士第八位《絶空鳳翼》として登場する。
来歴
幼い頃、ノルド高原の東に共和国軍の基地が築かれ、帝国軍の監視塔が建てられ、少しずつ不安を覚える[275]
七耀教会の巡回神父としてノルドを訪れていたバルクホルン(星杯騎士団の守護騎士だがガイウスには隠している)からゼムリア大陸の歴史を教わり、大国同士の争いで消えた民族の多さ、《導力革命》がもたらした生活や文化への影響、時間と距離の概念にもたらした大幅な変化を知り、ノルドの地がいつまでも平穏であり続ける保証はなく、「外」の大きな流れに巻き込まれる可能性があり得るということに気づく[275]
「閃I」の前年(1203年)、ゼクス中将がゼンダー門に着任した当時、魔獣の群れの襲撃を受けていたところを助太刀したことで彼と面識を得る[241]。それをきっかけにトールズ士官学院の存在を知り、ゼクスから推薦するという申し出を受けて、それを即決する[275]
  • 「閃I」 - トールズ士官学院に入学し、特科クラスVII組の一員となる[208]。絵を描くのが趣味で、故郷にいた当時は我流でノルドの風景を描いており[94]、入学後は絵の専門的な技術を学べることから美術部に所属する。入学直後のオリエンテーリングではリィン、エリオットと同行する[208]。帝国の文化や制度には疎いためリィンやエリオットに教わっており、先入観に囚われない本質を突いた発言をすることがあり、VII組をはじめ周囲から厚く信頼されるようになる[69]。特別実習でVII組・A班がノルド高原を訪れた際は一行を案内するとともに、同地での《帝国解放戦線》の暗躍に立ち向かう。
  • 「閃II」 - 当初、アリサ、ミリアムとともにノルド高原に潜伏していたが、リィンらと合流すると、ノルドを守るためには帝国の内戦を抑える必要があると悟り、第二の故郷である帝国のためにも、リィンらと行動をともにすることを決意する[276]
ノルドの地に戦火が及ぶ危険の高まったことから、士官学院を1年で卒業して故郷に帰る[240]
「閃II」と「閃III」の間(1205年)、故郷のノルド高原に戻り、共和国軍と帝国正規軍との間で散発的な交戦が繰り返される中、ノルドの民の安全を守ろうと目を光らせる。高原を渡る風に何か黒いものが混じっていることを感じ、来訪した師バルクホルンにより、それが帝国に迫る"滅びの風"だということを知る[277]。その最中、共和国軍の飛行艇によってノルドの里が襲われ、自分の身を犠牲にしてガイウスを救ったバルクホルンにより、死の間際に彼の《聖痕》を託される[277]。その後、トマスによってアルテリア法国に案内され、半年間に渡って守護騎士としての修行を積む[277]
  • 「閃III」 - 星杯騎士団の守護騎士第八位《絶空鳳翼》となって帝国に帰還し、ラマール州でリィンらに助太刀して《鉄機隊》らと交戦する[128][227]。《黒キ星杯》ではラウラやエマとともに結社最強の《鋼の聖女》、《火焔魔人》の2人と戦う[138]
  • 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後、そこで起きた出来事で意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンを取り戻すべく行動を開始[148]。《黒の工房》でリィン救出後は、VII組ら一行に自身のメルカバ捌号機はちごうきを提供する[98][注 160]。星杯騎士となったことで、自分が何のために戦っていたのかを一時的に失いかけていたが、ウォレスとの一騎打ちを経て士官学院に入った時の初心を思い出し、ガイウス・ウォーゼルとして世界を護ることを誓う[278]
プロフィール
人物
鷹揚で常に泰然自若としており、年齢不相応に達観したところのある青年[98]。寡黙だが、よく考えてから的確な発言をするタイプで、ここぞという時の発言には説得力がある[書 154]
ノルドに伝わる槍術を用い、十字槍を得物とする。師匠はバルクホルンで、ウォレスとは兄弟弟子の関係にあたる。
4人兄弟の長男で、弟トーマと2人の妹には「あんちゃん」と慕われている。
「閃III」で星杯騎士となるが、「風と女神の~」を口癖にしているように[注 162]、七耀教会の信仰に厚いことは「閃I」の頃からたびたび示されていた[279][書 159]
ゼオ
ノルド高原を天空から見守る鷹で、ガイウスの友。内戦の時は仲間というより、守るべき弱者としてVII組に助力する[264]
「ゼオ」という名前は《獅子戦役》でドライケルス皇子とともに戦った勇士と同じだとガイウスは語る[264][55]
ゲーム上の性能
武器は身の丈を超える長さの十字槍。幼少より狼相手に磨かれた故郷に伝わる伝統の騎馬槍術による攻撃を繰り出す。オーブメントの属性は風と地。
ミリアム・オライオン
登場作:「閃I」P・「閃II」P・「閃III」P→B・「閃IV」O・『創』P
声:小岩井ことり
鉄血の子供たちアイアンブリード》の一人で、VII組には年度途中で加入する[280]。帝国軍情報局に所属するエージェントで[209]、《白兎ホワイトラビット》というコードネームを持つ。
「アガートラム」という名の銀色の巨大な傀儡くぐつを連れている[注 163]
来歴
「閃III」の5年前(1201年)、《黒の工房》で覚醒する[89][226][注 164]。目覚めた後はすぐに任務に就くことはなく、クレアレクターの世話になり、基本的な知識を学ぶ[89][150][注 165]
  • 「閃I」 - 帝国軍情報局のエージェントとして各地をまわり、リィンらの前にしばしば姿を現し、ノルド高原では実力を試すために交戦する[275]。情報局が《C》の行動パターンをプロファイリングした結果、トールズ士官学院の関係者である可能性が有力視されたことから[209]、年度途中ながら、トールズ士官学院に編入し、特科クラスVII組の一員となる[280]。調理部に所属。
  • 「閃II」 - 当初、アリサやガイウスとともにノルド高原に潜伏しており[276]、たびたび敵として現れるアルティナのことを気にかける。「カナシイ」という感情は持っておらず泣いたこともなかったが[281]、一連の経験を経て心が育ち、VII組での最後の戦いを終えると涙を流す[91][150]
内戦後は情報局の一員としての任務を再開するため、VIII組を卒業する[91][69]
  • 「閃III」 - 《鉄血の子供たち》の一員として、情報局の任務に従事している。アルティナとも再会し姉であることを改めて宣言し[89]、オズボーンの意向に反してもVII組であることを優先すると宣言していたが[226]、《黒キ星杯》では考えがあって他の《鉄血の子供たち》とともにVII組の前にたちふさがる[138]。オズボーンがアルティナをさらった理由を知っており、《黒の聖獣》からリィンとアルティナを庇い、アガートラムを破壊されて自身も致命傷を負った結果、最後はヴァリマールの手の上で安堵の表情を浮かべながら命を落とし、その身は光となって《根源たる虚無の剣》となる[138]。これによりリィンは鬼の力に飲まれて暴走し、《根源たる虚無の剣》を持ったヴァリマールが《黒の聖獣》を討ち取ったことで《巨イナル黄昏》が始まる[138]
  • 「閃IV」 - 肉体が滅びた後、その意識は《根源たる虚無の剣》の中に残っており、《黒の工房》では暴走したリィンにヴァリマールや他の多くの人々とともに語りかけリィンを正気に戻す[55]。その後は剣の中で沈黙するが、リィンらが《第三相克》を挑んだアリアンロード(リアンヌ)が最後の力をヴァリマールと《根源たる虚無の剣》に与えたことで呪いの枷が外れ、思念体として動けるようになる[282]。最終決戦ではヴァリマールの剣として戦い、《最終相克》でリィンの駆るヴァリマールがイシュメルガを下すが、リィンはイシュメルガの思念体である《黒の思念体》に乗り移られ、その身を蝕まれてしまう[216]
(ノーマルエンド) - こうなることを予期していたリィンは、《黒の思念体》が《黒の騎神》と分離したことをイシュメルガを滅ぼす好機と見てヴァリマールとともに大気圏外に飛び去ることを決意し、どのみち消滅は免れないと覚悟していたミリアムもクロウとともにそれに付き合い、最後は真っ白な華のように輝く光となる[217][書 143]
(真エンド) - 《黒の思念体》は分離させられ《大地の檻》によってイシュメルガ=ローゲして実体化した末、リィンらによって撃破される[218]。狭間の空間に逃げ込んだ《黒の思念体》をリィンは追いかけ、人が振るえる大きさになった《剣》(ミリアム)で切り伏せ消滅させる[218]。《巨イナル黄昏》が終息したことで役目を終えたミリアムは騎神やクロウとともに消滅を始めるが、6騎の騎神が最後に残された力を振るって奇蹟を起こし、消滅しかけていた《剣》を実体化させた上でミリアムの魂をつなぎとめる[219]。全てが終わった後、新旧VII組は《黒の工房》に向かい、フランツ・ラインフォルトが密かに用意し残していた「Oz73」のバックアップ素体に《剣》から魂を移し、ミリアムは復活する[40](これにて「閃IV」本編は終幕となる)。
プロフィール
  • 推定年齢:13歳(「閃I」[W 26]・「閃II」[W 13])→15歳(「閃III」[179][W 9]・「閃IV」)
  • 出身:《黒の工房》
人物
非常に能天気で、呑気かつ無邪気で人懐っこい性格をしているが[69]。状況によっては軍人としての一面も見せる。当初からARCUSも持っており、VII組メンバーとも戦術リンクを結んでの攻撃を行うことができる。
編入後の実習中はたびたび機密情報としか思えない情報や知人の個人情報を気軽に話したり[注 166]、事あるごとにアガートラムを呼び出して強引に力任せに解決しようとするため、VII組メンバーから呆れられている。基本的に怖いものなしだが、幽霊の類は苦手とする(本人は「得意ではない」だけだと言っている)[238]
Oz73
正体は《黒の工房》製のホムンクルスで、形式番号は「Oz73」[254][89]
本を読んで感動するであるとか誰かがいなくなってさびしいということは理解できるものの、「カナシイ」という感情は持っておらず、泣いたこともなかった[281]。任務遂行に支障をきたさないようにするためそうなっていたようだが[283]、ケルディックの焼き討ちやクロウの死といった経験を経て[260]、辛さや悲しみといった感情を獲得することになる[91]
「閃II」の後日譚で、自分は「“お母さん”から生まれたのとは違う“造られた子供”」であり、アガートラムとリンクできるよう調整されていることを語り、詳しい情報は《黒の工房》から出荷された際に消去されていることを明かす[240](形式番号のみ覚えている[89])。そのため覚醒後の学習ではクレアの世話になり、その経緯から彼女のことを姉のようにも母のようにも思い特に懐いている[150]
ホムンクルスという設定と、(「閃III」で)どうなるかは「閃I」の初期設定の段階で決まっていた[書 156]。やんちゃなキャラという点も初期設定の段階で決まっていたが、リィンとの絡みなどのセリフが書かれていく内に、それに引っ張られてキャラが変わっていき、それに合わせてキャラクターデザイン(絵)にも変化が出たという[書 156]
「閃III」以降の変化
VII組に肩入れしすぎているため、「閃III」では情報局から情報へのアクセス制限を受けるようになる[179]
容姿/外見
碧色(緑色)の短髪をした少女[注 167]。《黒の工房》のホムンクルスの製造技術はクロイス家から盗んだものであるため[138][12]キーアと同様、覚醒後は成長を続けている[89]。「閃III」で再登場した際は身長も少し高くなっているが、1リジュ(1㎝)程度なので本人は満足はしていない[226]
「閃I」では防水、速乾性能を持つ特務スーツを着ている[284]
アガートラム
ミリアムが連れている銀色の浮遊する謎の巨大傀儡。《黒の工房》製[104]。金属とも陶器とも言えない不思議な物質でできており、ミリアムからは「ガーちゃん」と呼ばれている。外見は胴体と巨大な腕だけで足がなく、普段は地面の上を浮遊しているが、片腕にミリアムを乗せて高度の空を飛ぶこともできる。ミリアムとの意思疎通も行え、彼女の発言に謎の機械言語による返答を返す。詳細な機能は不明だが、普段は姿を消してミリアムに付き添っており、彼女の指示で姿を見せてはさまざまな行動を行う。
戦闘面ではミリアムの指示に従って剛腕による殴打を繰り出すほか、ビームの照射やバリアの展開も行える。自在に形状を変えることもでき、ミリアムの一部のクラフトやSクラフトでは、巨大な球体やハンマーに変形して強烈な攻撃を行うものとなっている。
《黒キ星杯》で《黒の聖獣》の攻撃を受けて破壊される[138]
ゲーム上の性能
武器は上述の傀儡「アガートラム」で、ミリアムがこれを操って殴打させるのが通常攻撃。そのため、得物を持たない変わり者。自身はアーツによる攻撃を行う。オーブメントの属性は地と幻。
サラ・バレスタイン
VII組の担任であり、武術・実践技術担当。詳細は#サラ・バレスタインを参照。
クロウ・アームブラスト
2年生の先輩で、単位不足を理由に年度途中でVII組に編入する。詳細は#クロウ・アームブラストを参照。
セリーヌ
優美で艶やかな毛並を持つ猫。実はエマの使い魔である。詳細は#セリーヌを参照。

2年生(1204年度)[編集]

トワ、アンゼリカ、クロウ、ジョルジュの4名はリィンらの良き先輩として、VII組をサポートをする。

トワ・ハーシェル
登場作:「碧:改」[注 168]・「閃I」・「閃II」P・「閃III」O・「閃IV」O・『創』P
声:野中藍
平民出身の優秀な少女。初登場した「閃I」ではトールズ士官学院の生徒会長をしている。
かなり小柄で童顔だがリィンより年上であり、『閃』を通じてリィンの先輩として登場し、「閃I」と「閃II」では士官学院の生徒会長であったことから「トワ会長」と、「閃III」以降は「トワ先輩」と呼ばれる。
アンゼリカ、クロウ、ジョルジュとはVII組発足のためにARCUSの試験運用を行うテスターとして集められた間柄で[201]、クラスはそれぞれ異なるが、とても仲が良い。
来歴
政治学と経済学の学者夫婦の間に生まれるが、小さい頃(1189年)に両親は飛行船事故により亡くなる[226]。その後は帝都で雑貨店を営む叔母夫婦が親代わりとなり、高名な天文学者で帝國博物館の館長をしていた祖父に懐いて育つ[226]
「閃III」の数年前に祖父が亡くなると、元々の賢さに加えてさらに勉強するようになり、帝都の全学区でトップの成績を取るほどになる[226]。周囲からは帝国学術院に進むと思われていたが、帝国に住んでいたら軍事は避けて通れないとの思いから、奨学金も充実していたトールズ士官学院に入学する[226]
士官学院の1年次(1203年)に、アンゼリカ、ジョルジュ、クロウとともにARCUSの運用テストを引き受け[201]サラの導きで帝国各地を回る[250][226]
平民出身ながら、その能力と人柄から貴族生徒からも不思議と人望を集め、生徒会長に推されて断り切れず引き受ける[書 154]
  • 「碧:改」 - 西ゼムリア通商会議に帝国政府の随行団の一員として参加しており、特務支援課の目に留まる[285]
  • 「閃I」 - 2年IV組に所属。士官学院の生徒会長として登場し、リィンに学院に関連する様々な依頼をするほか、VII組の特別実習も陰ながらフォローする[286]。帝都の夏至祭で《帝国解放戦線》が起こしたテロに際して憲兵が混乱する中でも避難誘導を的確に行い[286]、それが評価されたことで西ゼムリア通商会議の随行団の一員に抜擢され[287]、そこでも本職の書記官顔負けの働きを示す[288]
  • 「閃II」 - 内戦が始まると、オリヴァルト皇子と連絡を取ったヴァンダイクにより、ジョルジュとともに飛行巡洋艦《カレイジャス》に送られた[289]。その後、帝国西部に向かうために艦を下りるヴィクターからカレイジャスの運用全般を任され、艦長代理に任命され[289]、内戦終結まで艦の指揮を執る。
卒業後の進路として、その優秀さから色々な機関や省庁から誘いを受けていたが、この先の帝国のことを考えると目の前の選択肢からひとつを選ぶのは違うのではないかと内戦の頃から考えており[281]、卒業後は1年間の期限付きで非政府組織を巡って経験を積む道を選択する[240]。そして、1年後、帝国が不穏な道に歩み始めるのを察するとトールズの精神を残すため、少しでも帝国の現状を良くしようと、教育の道を選び、士官学院の教員となる[72]
  • 「閃III」 - 新設されたトールズ士官学院・第II分校に赴任し、《IX組主計科》の担当教官となる[72]。リィンとは同僚になり、教官の人数の少ない第II分校で様々に協力し合うこととなる。
  • 「閃IV」 - 《黒キ星杯》消滅時にトマスに協力して分校生を脱出させるが[105]、自身は囚われの身となり、海都オルディスでプリシラ皇妃とともに軟禁される[55]。見張りとして《紅のロスヴァイセ》(アンゼリカ)が付けられていたが、リィンやクロウらVII組の尽力によってアンゼリカとともに解放され[290]、VII組と状況を打開するために行動する。
プロフィール
人物
非常に優秀かつ有能な人物で、士官学院では誰からも頼りにされている[291]。能力への評価は高く、「閃III」ではオズボーンからも《鉄血の子供たち》に誘いたかったと(冗談として)言われている[226]。一方、膨大な仕事を一人で処理しているため、アンゼリカやリィンからは心配されている。
基本的に温厚な性格をしているが、怒ると(やや)怖く、アンゼリカ、クロウ、ジョルジュの三人はトワには頭が上がらない[39]
リィンのことは自分の仕事を手伝ってもらっていることからも信頼しており、彼の前では普段皆には見せないような無防備な姿をさらしてしまうこともある[292]
あまりにも小柄であることから、リィンも最初は上級生だと思っておらず[291]、西ゼムリア通商会議で学生服姿のトワを見かけた特務支援課からは子供が飛び級で学生をしていると誤解されている[285][注 169]
那由多の軌跡』の主人公ナユタ・ハーシェルと同姓、『東亰ザナドゥ』にトワと酷似した九重永遠ここのえ とわが登場しているが、これは手塚治虫作品の「スターシステム」的なものである[書 160]。逆輸入で、「閃III」と「閃IV」でトワが使うブレイブオーダーの名前は「九重陣ここのえじん」となっている。
「閃III」で親族が登場するにあたって、祖父や叔母(マーサ)を小柄な人物に設定することが検討されたようだが[書 161][書 41]、どちらも見送られている[226]
ゲーム上の性能
「閃II」のみ操作対象のキャラクターとして戦闘に参加する。武器はオリヴァルトが持ってきたツァイス中央工房が試作した魔導銃[293]。オーブメントの属性は水と地。
アンゼリカ・ログナー
登場作:「閃I」B→S・「閃II」P・「閃III」S・「閃IV」B→P・『創』S
声:進藤尚美
四大名門のひとつ、ログナー侯爵家の息女。
女好きで何かと破天荒なところのある女性。キリカに《泰斗流》の武術を学んだことがあり、徒手空拳の格闘術で戦う。
来歴
「閃I」の7年ほど前(1197年頃)、各地を放浪していたキリカに出会い、半年ほど家出して彼女の旅に同行して《泰斗流》の武術を学ぶ[292]
その後、身分を隠してザクセン鉄鉱山でアルバイトをしていたことがあり[171][注 170]、その頃にジョルジュと知り合い[87]、導力バイクが縁で親交を深める[245]
「閃III」の4年前(1202年)、すでに女学院に入学することは決まっていたが、マカロフの誘いに乗ったジョルジュがトールズ士官学院に入学することを決めたという話を聞き、自分も士官学院に入学することを決める[87]
士官学院の1年次(1203年)に、トワ、ジョルジュ、クロウとともにARCUSの運用テストを引き受け[201]、サラの導きで帝国各地を回る[250][226]。その後まもなく、人当たりはいいのにどこか虚ろなところがあったクロウに対してそのことを言い当て、最初の頃は衝突するが、実習を通じて少しずつ仲良くなっていく[209]
  • 「閃I」 - 士官学院の2年生(I組)で、自動二輪部に所属する。校内でも常にライダースーツを着用している。「閃I」後半でログナー家が統治するルーレ州のザクセン鉄鉱山で起きた事件に介入したことで父ログナー侯の怒りを買い、実家に呼び戻されてしまう[245][202]。ログナー侯によって士官学院も休学させられてしまうが、いくつかの見合いを引き受けるという交換条件を受け入れ、学院祭の時にはドレス姿で士官学院を訪れる[225]
  • 「閃II」 - 学院祭後は音信不通になっていたが[104]、貴族連合として活動する父に反旗を翻して、志を同じくしたルーレ市民や領邦軍の一部を糾合し密かに活動する[239]。ルーレに潜入してきたVII組に協力し、叔父ハイデルを捕らえ、軟禁状態にあったイリーナを解放し、続いて父ゲルハルトと交戦[239]。機甲兵同士による親子喧嘩の末に父を説得し[239]、カレイジャスに合流する。カレイジャスでは主操舵手をアランから引き継ぎ、艦の副長も兼任する[294](カレイジャスのことはジャジャ馬かと思ったが意外と素直ないい子と評している)。内戦終結までカレイジャスの舵を執り[248]、内戦後は士官学院に復学し[240]、トワ、ジョルジュらとともに卒業した。
「閃II」と「閃III」の間、卒業後は導力バイクで世界一周の旅に出て[179]、リベール王国、レミフェリア公国、オレド自治州、アルテリア法国周辺を旅する[67]。さらに大陸中東部まで足を運ぶが、東ゼムリア方面に行くのは難しく、帝国の情勢が気になったこともあって断念する[67]
  • 「閃III」 - 帰国時に父ログナー侯と連絡を取ったところ、海都オルディスで開かれる領邦会議に名代として出席するよう依頼されてラマール州を訪れ、同地で特務活動中の新VII組にサラとともに協力する[67]。ジュノー海上要塞の攻略時に《蒼》のジークフリードを見たためクロウの死に疑念を抱き、真相を明らかにするため帝都のヒンメル霊園でクロウの埋葬地を掘り起こし、遺体が偽装されていたことを確認したところ、《銅》のゲオルグに撃たれて消息を絶つ[227]。その際、ヒンメル霊園にブローチを落としたため、クロウの墓に遺体がないことをリィンらVII組に気づかせるきっかけとなる[226]
  • 「閃IV」 - ヒンメル霊園でゲオルグに撃たれた際、急所を外されたことで一命を取りとめ[295]、その後は仮面で操られて《紅のロスヴァイセ》となる[55]。記憶を奪われ、《黒の工房》ではVII組の前に立ちふさがる[55]。その後、オルディスで軟禁されていたプリシラ皇妃やトワの見張りとなり、救出に来たリィンやクロウらと交戦の末に仮面が壊されたことで、記憶を取り戻す[290]。以降はVII組に協力し、合流当初はメルカバの操舵士を務め[295]、次いでカレイジャスIIの主操舵士も務める[68]。最終決戦では本職のミュラーがカレイジャスIIの操舵を担うことになり、自身はジョルジュ、シャロンローゼリアとともに《塩の杭》のひとつの攻略を受け持つ[14]
プロフィール
  • 年齢:19歳(「閃I」[W 26]・「閃II」[W 13])→21歳(「閃III」[W 9]・「閃IV」)
  • 出身:エレボニア帝国・鋼都ルーレ
人物
女性好きである点などの少々風変わりなところはあるが、誰とでも気さくに付き合い、さりげない気づかいや気配りも欠かさない人物であることから、士官学院では生徒、教師を問わず人望がある。
乗り物の操縦に関しては右に出る者がいないほどの腕前であり[294]、ジョルジュが作った導力バイクを乗り回しているほか、「閃I」ではカレイジャス、「閃IV」ではメルカバ[295]、カレイジャスIIの操舵、「閃II」では機甲兵の中でもドラッケンより操作が困難とされるシュピーゲルの操縦をしており[239]、いずれも短期間で乗りこなしている。特に導力バイクのことをこよなく愛し、ジョルジュとはこの縁で強い絆を持っている[245]
交友関係は広く、同じルーレ出身のアリサとは昔から交友があり、四大名門であるユーシスパトリック、他にもラウラとも彼らがトールズ士官学院に入学する以前から面識がある。ルーレにいた頃のグエン老人とは気が合っており、女性の口説き方や盛り場の作法などの師匠だと語る[237]
旅をしていたキリカから《泰斗流》を学んだことがあり[13]、戦闘では「氣」を用いた格闘術で敵を圧倒する。長らく戦っていなかったためにブランクがあり、リィンを手合わせの相手に指名して戦ったこともある。卒業後の旅では泰斗流に縁のあるいくつかの流派も尋ね、功夫のさらなる修練を積む[67]
何かと規格外なところのある人物で[236]、くじ運も異様に強い[286]
少女好き
可愛い女の子が大好きで、かつ彼女らの多くに慕われ、学院内外にハーレムを形成している。規格外すぎで、クロウが目を付けた女の子たち全員にちょっかいをかけて夢中にさせてしまったこともある[171][296]
同性に対して熱烈な感情を持つがレズビアンというわけではなく、自分の性別とは無関係に、可愛い女の子や麗しい女性は世界ゼムリアの宝だと思うゆえだと本人は語る[295]。好みとしては年上や大人びた女性に反応することはあまりなく、年下のかわいらしい少女に目がない。
「閃IV」でパンタグリュエルでティータレンキーアと歓談した際は狂喜し、抱き着く時の動きは《泰斗流》の縮地でもあり得ないほどの速さで、レンにも動きが見えず、止めに入ろうとしたリィンも間に合わなかった[28]
導力バイク
もともとはルーレ工科大学で研究、試作されていたもので[287]、好奇心を持ったジョルジュが改造とチューニングを繰り返していたところをアンゼリカが興味を持ち、完成させるよう促した[245]。その後はパーツ選びにも付き合い、二人三脚で作り上げる[245]
学院を去るにあたってリィンに譲り[202][参 1]、「閃II」でカレイジャスに合流した際にリィンから返却の申し出を受けるが辞退し、ジョルジュと新しいバイクを作ると語る[294]
紅のロスヴァイセ
仮面により行動を規定され、潜在能力を極限まで解放された状態になる[55]
記憶は失っているものの性格は変わっておらず[55]、顔見知りである新旧VII組にとっては戦いにくい相手となる[290]
ゲーム上の性能
武器はナックル。オーブメントの属性は空と時。
使用するSクラフトは「ドラグナーハザード」。上空から竜の顎をかたどった「氣」をまとい、強烈な襲撃を見舞う。自己強化クラフトの「ドラゴンブースト」は、ジンリンが使う《龍神功》と同様の効果を持つ。
クロウ・アームブラスト
登場作:「閃I」S・「閃II」B・「閃III」B・「閃IV」B→P
声:櫻井孝宏
初登場時はトールズ士官学院の2年生で、リィンらの先輩として登場する。
帝国宰相オズボーンの打倒をもくろむ《帝国解放戦線》のリーダー《C》の正体であり、「閃II」ではリィンらと敵対する。
来歴
早くに両親を亡くし、ジュライ市国の市長を務める祖父によって育てられる[297]
13歳の時(1197年)、オズボーンに出し抜かれた祖父が失意の内に没し、クロウは帝国に併合されたジュライを去り、以降は各地を転々とする[297]。そんな中、カイエン公に知り合い、16歳の時(1200年もしくは1201年)に彼の援助を受けてオズボーンに恨みを持つ同志たちとともに《帝国解放戦線》を結成する[297]
「閃II」の3年前(1201年)、カイエン公の所に出入りしていたヴィータ・クロチルダの導きで《蒼の騎神》オルディーネの起動者となる[297][213]
「閃I」の前年(1203年)、全ての準備を終えてから、自分の経歴を偽装し、トールズ士官学院に入学[297]。士官学院の1年次に、トワ、アンゼリカ、ジョルジュとともにARCUSの運用テストを引き受け[201]、サラの導きで帝国各地を回る[250][226]。当初はクロウの様子に不自然さを感じたアンゼリカと衝突することもあったが、次第に彼らと仲良くなっていく[209]
  • 「閃I」 - トールズ士官学院の2年生として登場し、リィンの前に先輩として現れ、その際、トリックを用いてリィンから50ミラ硬貨をせしめる[198]。その後はVII組の良き先輩として時に協力する存在となるが、年度の途中で、1年の頃に授業をサボり過ぎたせいで単位不足に陥り、このままでは卒業できないとサラに泣きついた結果、3か月の間だけVII組に編入することになる[280]。VII組メンバーより年上だが、本人の性格とそのチャランポランぶりで同時期に編入したミリアムとともにクラスに馴染んでいく[284]。学院祭でVII組メンバーの出し物をプロデュースする、旧校舎の異変にともに立ち向かうなど、VII組にとっても頼れる先輩であると同時に大事な悪友のような存在であったが、物語の終盤で、伏せていた本来の姿を明かす[209]。それは帝国解放戦線のリーダー《C》であり、テロリストの首魁と学院の生徒という立場を上手く使い分けていたのである[209]。物語終盤、ザクセン鉄鉱山で《C》が死んだと思い込ませることに成功したことでオズボーンらの隙を作り、帝都で演説するオズボーンを狙撃して心臓を射抜き、彼に復讐するという目的を果たす[209]。その直後に《蒼の騎神》オルディーネを呼び出してトリスタに向かい、リィンと騎神による一騎討ちを繰り広げ、一度は劣勢を装うが最終的に「奥の手」を見せて勝利する[209]
  • 「閃II」 - 貴族連合に《蒼の騎士》として参加し[207]、オルディーネとともに各地を転戦している。リィンたちともたびたび敵として対峙するが、何かと彼らのことを気にかけ、特にリィンに対してはパンタグリュエルにて自分の過去を明かし、オズボーンへの制裁を企図した理由、それが復讐であったことと、オズボーン亡き後に貴族連合に加担する理由を語る[297]。終章、《煌魔城》の《緋の玉座》にて、VII組と対決した後、リィンと騎神同士による一騎討ちを行い敗北する[213]。その後、復活した《紅き終焉の魔王》をリィンたちとの共闘で打ち倒すことに成功するも、その攻撃で致命傷を負う[213]。そして、その場にいたVII組メンバーとクロチルダに感謝や励ましの言葉を送り、直後に明らかになる残酷な事実を知らないまま死亡する[213]。その死と最期の言葉はVII組の仲間たちに大きな影響を残し、リィン以外のメンバーに1年で卒業しそれぞれの道へ進むことを決意させる[240]
  • 「閃III」 - 「閃II」で死亡した後、不死者として密かに復活する。ジョルジュによる偽装でそのことは隠され、クロウ自身も記憶を失い《蒼》のジークフリードとして《黒の工房》に協力して暗躍することとなる。終盤、《巨イナル黄昏》が始まったことでクロウとしての記憶を取り戻し[注 171]、他の《起動者》たちとともに暴走したリィンのヴァリマールを取り押さえることに協力する[138]
  • 「閃IV」 - 「閃III」終盤で記憶を取り戻し、その後は《七の相克》に備えて《黒の工房》で待機する[215]。リィン救出のために新旧VII組が《黒の工房》に襲来したことを察知すると、ほぼ同じタイミングで脱走した暴走状態のリィンに加勢し、VII組とともに《黒の工房》を脱出する[55]。救出されたリィンが回復すると、騎神同士の《第一相克》として、《陽霊窟》でリィンと激突する[98]。《相克》に敗れた「不死者」は消滅する運命であるため、戦いに敗れて消滅寸前となるが、リィンの意思を受けたヴァリマールが霊力を逆流させて、オルディーネを眷属化させたことでその《起動者》であるクロウも消滅を免れ、VII組に帰還する[98]。リィンの未練に対して、《黄昏》が終わればいずれにしても消滅する身であることは言い含めた上で、その後はリィンに協力する[98]。《七の相克》を戦うリィンとヴァリマールをオルディーネとともに助けて勝ち抜き、最終決戦では彼らとともにイシュメルガを下すが、リィンはイシュメルガの思念体である《黒の思念体》に乗り移られ、その身を蝕まれてしまう[216]
(ノーマルエンド) - こうなることを予期していたリィンは、《黒の思念体》が《黒の騎神》と分離したことをイシュメルガを滅ぼす好機と見てヴァリマールとともに大気圏外に飛び去ることを決意し、どのみち消滅は免れないと覚悟していたクロウもミリアムとともにそれに付き合い、最後は真っ白な華のように輝く光となる[217][書 143]
(真エンド) - 《黒の思念体》はリィンから分離させられ、《大地の檻》で中途半端に再錬成された《巨イナル一》と結びついてイシュメルガ=ローゲとして実体化し、クロウはVII組の仲間たちとともにそれを撃破する[218]。《巨イナル黄昏》が終息したことで不死者としての役目を終え、本人も覚悟していた通り「ボーナスステージ」を終えて消滅し始めるが、6騎の騎神が最後に残された力を振るって奇蹟を起こし、魂魄を再生されたことで生者として復活を遂げる[219][書 162]
プロフィール
人物
いい加減でギャンブル好きで気まぐれなお調子者だが[284]、面倒見は良く、リィンらVII組にとっては頼りになる兄貴分となる。部活動には所属していないが、社交的な性格で学院内やトリスタの街に知人は多い。
ギャンブル好きのお調子者で、特に競馬が好きなようだが戦績は芳しくない。カードゲームを好み[180]、「閃I」では「ブレード」というカードゲームにハマっており、トリスタの子供たちに広めた。いかにも女子にモテそうだと見られているが、アンゼリカが近くにいるためうまくいっていない[296]
《蒼》のジークフリードをしていたことは若干トラウマとなっている[183][298]。周囲からも《C》の仮面がどうなったのかが気になるであるとか[68]、なんだかんだ言ってああいう(仮面の男を演じる)のが好きなんだろうと散々に言われることとなる[298]。信念に基づいて行っていた《C》については「黒歴史」と呼ぶことこそないものの、テロを起こしたことについては罪悪感を持っており、背負い続けるしかないと考えている[77]
クロウの設定は『空』の時点で日本ファルコム社内では存在していた[W 6]
「閃IV」の最後で生き返ることになるが、この展開は最初から決めていたものではなく、「閃III」までを経て決められた[W 5]。この《騎神》たちによる奇蹟は、《焔の至宝》は精神、《大地の至宝》は肉体を司っており、そのふたつが力を合わせることでクロウの(生命を持たない)身体に魂魄(精神と肉体)を与えることができたという理屈になっている[書 162]
容姿/外見
グレーの髪をしており[書 164]、バンダナをしている。
「閃I」制作にあたって、クロウが《帝国解放戦線》のリーダーという設定は最初から決まっていたが、クロウの容姿の設定は意図的にそれとは違う方向で進められた[書 156]
「閃III」で不死者としてよみがえったため、髪の色は銀色になる。
「閃IV」でバンダナは卒業したため[55]、着けていない。
ゲーム上の性能
オーブメントの属性は水と時。武器は二丁拳銃とダブルセイバーを(主に立場に応じて)使い分けている。
「閃I」における武器は二丁拳銃であり、万能タイプのステータスで、高威力のSクラフトを持つ。
「閃II」は終盤の《無限回郎》で「幻夢鏡」を使うことによりプレイヤーキャラとして使用でき、そこではダブルセイバーを武器にしている。
「閃IV」では、リィンの逃走を助けた際はジークフリードと同じく二丁拳銃を、《第一相克》で交戦する時はダブルセイバーを武器にしているが、VII組に復帰後は「モードチェンジ」機能により二丁拳銃とダブルセイバーを使い分けることが可能となる[256]
使用するSクラフトはトータルで4種類あり、「閃I」にて味方だった時は二丁拳銃による「クロスレイヴン」を用いる[注 174]。「閃I」と「閃II」の《C》と「閃II」の夢幻回廊でプレイヤーキャラとして登場した際はダブルセイバーによるSクラフト「デッドリークロス」を使い[注 175]、この技は《蒼の騎神》オルディーネでも必殺技として使用する。「閃IV」では、VII組復帰当初までは二丁拳銃による「クロス・リベリオン」がSクラフトになっており[注 176]、終盤ではダブルセイバーによる「ヴォーパル・スレイヤー」を用いるようになる[注 177]
なお、「閃IV」では味方加入後の性能について「弱い」という意見が多かったため、Ver.1.03へのアップデート時に、自己強化クラフトの「デスティニーブルー」が追加された[書 165]
ジョルジュ・ノーム
登場作:「閃I」・「閃II」・「閃III」・「閃IV」B→S・『創』S
声:森岳志
初登場時はトールズ士官学院の2年生で、技術部の部長として登場する。恰幅のよい青年。
来歴
元々の名前は「ゲオルグ」だけで姓は持たないが、工房長から選ぶよう言われ、《地精》の「Gnome」から「G」を取って「ノーム」という姓を付ける[200]
《黒の工房》から出る際に記憶を偽りのものに入れ替えて「ジョルジュ・ノーム」となり、以降は無意識下で工房と定期連絡を取るようになる[200]。鋼都ルーレではフランツ・ラインフォルトの同郷ということでG・シュミットから声をかけられ[64]、その実力を認められて彼の三番弟子となり、その頃に導力バイクを作っていた縁でアンゼリカと知り合う[245][87]
1202年まではシュミットに師事したが、その狷介極まる性格に愛想を尽かし、マカロフの誘いに乗ってルーレを去ってトールズ士官学院に入学する[87][69]
士官学院の1年次(1203年)に、トワ、アンゼリカ、クロウとともにARCUSの運用テストを引き受け[201]、サラの導きで帝国各地を回る[250][226]
  • 「閃I」 - 平民クラスの2年III組に所属する気のいい先輩として、リィンらの前に登場する。技術部の部長を務め、一人で学院の技術棟を任されており、導力器いじりもお手の物であることからその技術でリィンらVII組をしばしば助ける。導力バイクの製作も続けており[236][287]、リィンにテスト走行を依頼するほか、工科大学にレポートを送っている。VII組が旧校舎地下で《灰の騎神》ヴァリマールを見つけた時はその解析を行う[225]
  • 「閃II」 - 内戦が始まると、オリヴァルト皇子と連絡を取ったヴァンダイクにより、トワとともにカレイジャスに送られ、ペイトンから機関部や工房の運用を任される[289]。ヴァリマールに武器が必要になるとかつて師事したシュミットをリィンに紹介し[281]、シュミットがゼムリアストーン製の太刀を製作するにあたってそれを補佐する[248]
《煌魔城》でクロウが死んだことをトリガーに「ゲオルグ」としての記憶を取り戻し、以降は偽りの「ジョルジュ」を演じながら周囲の者と接し、クロウの「遺体」を密かに回収して不死者として蘇らせ、彼を《蒼》のジークフリードとして復活させる(これらのことは「閃III」で明かされる)[55]
卒業後は各国の導力器メーカーや技術工房を巡る旅に出る[179]。その中で、リベールのツァイス中央工房(ZCF)などを訪れ、その際にティータとも面識を得る[87][注 178]
  • 「閃III」 - 工房巡りの旅を終えて帝国に帰国し、リーヴスの第II分校に赴任したリィン、トワらの前に姿を見せるが[179]、その後、音信不通となる[69]。その間、クロウの死に不信感を抱きジョルジュの正体に迫ったアンゼリカを密かに始末し[227]、カレイジャスに爆破工作をするなど《黒の工房》に連なるものとして暗躍し[63]、《黒キ星杯》出現に際してVII組と第II分校を前に正体を明かし、トワ率いる第II分校と交戦する[138]
暗躍を重ねたものの、アンゼリカの命は取れず[295]、カレイジャスも爆破工作はしたもののオリヴァルト皇子らが生き残れるよう手心をくわえてしまう[68]
  • 「閃IV」 - 《巨イナル黄昏》を引き起こして暴走状態のままのリィンの様子に注意を払いつつ、《黒の工房》で待機する[215]。リィン救出のために新旧VII組が《黒の工房》に襲来するとそれを迎え撃ち、加勢に来た《黒》のアルベリヒらと共闘しつつ戦いを優勢に進める[55]。《相克》が始まると、《第二相克》が行われる龍の霊場を覆う障壁の発生装置を守るため、ガルガンチュア級の実権戦艦でシャロンと組んでVII組と交戦するが、敗北し、「ジョルジュ」を捨て切れていないことをアンゼリカに指摘されて動揺する[77]。事態に業を煮やした《黒》のアルベリヒが投入した魔煌機兵《リヴァイアサン》がリィンらに敗れて暴走状態になると、シャロンとともにそれを食い止め、その際に障壁発生装置も破壊する[77]。この裏切り行為により《黒》のアルベリヒから追放を宣告され、銃で自決しようとしたところをアンゼリカに止められ、リィン、サラ、トワ、クロウからも説得され、VII組に協力することになる[77]。その後はカレイジャスIIに合流することを憚って別行動をとるが[77]、最終決戦には駆けつけ、アンゼリカ、シャロン、ローゼリアとともに《塩の杭》のひとつの攻略を受け持つ[14]。真エンドのイシュメルガ打倒後、最期に自らを取り戻した兄弟子フランツ・ラインフォルトを見送り[219]、その後、かつての本拠地である《黒の工房》にてフランツが密かに用意していたミリアムの予備の素体を用いて、その復活に立ち会う[40]
プロフィール
  • 年齢:19歳(「閃I」[W 26]・「閃II」[W 13])→21歳(「閃III」[W 9]・「閃IV」)
人物
温厚な性格と確かな技術で、士官学院時代は多くの学院生たちに技術部部長として頼られている。自分たちが試験運用を行った《ARCUS》を引き継いでいるVII組には常に友好的に接し、協力も惜しまない[書 166]
見た目の通り、大食漢[179]。大の甘い物好きで、「閃I」ではかなりの頻度で甘いものの話をしている。
「閃I」と「閃II」でジョルジュが戦闘に加わることはないが、トワたちとARCUSの試験運用をしていた頃はハンマーを得物としていた[44]
「閃I」の初期設定の時点で本名と出自が隠されていることは設定されていた[書 154]
《銅》のゲオルグ
ジョルジュの本来の姿で、地精の一人。温厚な「ジョルジュ」と異なり、冷酷な態度を見せる。
元々の名は「ゲオルグ」のみで、姓は持たない[200]。工房長に姓を決めるよう言われ、「地精(グノーム / Gnome)」から、イニシャルが「G・G」になるのを嫌って、「G」を取り「ノーム」という姓にした[200]
「閃III」で爆破工作をしたのはジョルジュだが、無意識下で葛藤があったため、運試しと称して、爆発時にブリッジに耐衝撃重力結界が24秒間だけ展開されるように細工しており、結果的にこれがオリヴァルト皇子らを助けることになる[68]
クロウをあえて復活させたこと、アンゼリカを殺さなかったことについては理由を付けているが[200]、「ジョルジュ」を捨て切れていないことは明らかで、敵味方の双方から詰めの甘さを指摘されており[77]、デュバリィからは(甘さのある自分と同じく)「闇に属する者として非情に徹し切れていない」と評されている[295]
《黒の工房》がワイスマンから盗み出した暗示技術を用い、工房から出た時点で記憶はフェイクと入れ替え、工房とは無意識で定期連絡をとっていた[200]。小説の登場人物になったような感覚になっていた、という点も含めて『空』のヨシュアと同じ状態で、暗示が解けて記憶を取り戻した後も記憶を失っていた頃の仮初めの生を忘れられず、過去の自分は背負いつつ決別するという大筋はヨシュアとほぼ同様の展開をたどる。
戦闘では赤銅の戦術殻《ナグルファル》を用いる。ジョルジュが学院生時代に使っていた得物であるハンマーの形に変形することもできる。
「ゲオルグ」という名前がワイスマンと同じという点について、「意味もなく同じ名前というのはあり得ないはず」ということだったが[書 167]、理由については特に語られなかった。
ヴィンセント・フロラルド
登場作:「閃I」・「閃II」・「閃IV」・『創』
声:手塚ヒロミチ(「閃IV」[書 168]
士官学院の2年生(I組)で、クラブ活動はしていない[299]。フロラルド伯爵家の長男で[273]フェリスの兄。
侍女のサリファと行動をともにしている。槍を得物にしており、「閃II」ではトールズ士官学院奪還に来たアンゼリカとVII組の前にサリファとともに立ちはだかった[293]
トールズ始まって以来の愛の狩人を自称するが[273]、2年在学時以降はマルガリータに悩まされることになる[236]
フリーデル
登場作:「閃I」・「閃II」
士官学院の2年生(I組)で、フェンシング部の部長[299]。フェンシング部最強で、パトリックに完勝するほどの腕前を持つ[201]。卒業後はロギンスとともに武者修行の旅をしている[300]
ランベルト
登場作:「閃I」・「閃II」
士官学院の2年生(II組)で、馬術部の部長[299]。卒業後は愛馬であるマッハ号とともに帝都の近衛騎馬隊に配属され、軍人ながら競馬重賞の夏至賞にも出場する。
フィデリオ
登場作:「閃I」・「閃II」
士官学院の2年生(II組)で、写真部の部長[299]。内戦時の報道写真でフューリッツァ賞の特別賞を受賞し、卒業後は帝国時報で記者をしているようである[301]
テレジア
登場作:「閃I」・「閃II」・「閃IV」B・『創』
声:皆口裕子(「閃IV」[書 168]
士官学院の2年生(II組)で、ラクロス部の副部長[299]。「閃IV」では第三艦隊に配属される。
エーデル
登場作:「閃I」・「閃II」・「閃IV」・『創』
声:浜崎奈々(「閃IV」[書 168]
士官学院の2年生(II組)で、園芸部の部長[299]。ラマール州の辺境を治めている小さな子爵家出身。卒業後は趣味と勉強を兼ね、休憩所の管理人を務めている[273][83]
ステファン
登場作:「閃I」・「閃II」
士官学院の2年生(III組)で、第二チェス部の部長[299]。卒業後は正規軍で導力ネット関連の仕事をしている[98]
クララ・ヴォーチェ
登場作:「閃I」・「閃II」
士官学院の2年生(III組)で、美術部の部長[299]。卒業後も彫刻を続けており、1206年5月の美術祭典「帝国ビエンナーレ」で大賞を受賞[302]
ハイベル
登場作:「閃I」・「閃II」
士官学院の2年生(IV組)で、吹奏楽部の部長[299]。卒業後は帝国軍の軍楽隊に入隊する[256]
ロギンス
登場作:「閃I」・「閃II」
士官学院の2年生(IV組)で、フェンシング部の副部長[299][91]。正規軍入りが決まっていたが、卒業後はフリーデルとともに武者修行の旅をしている[91][300]
エミリー
登場作:「閃I」・「閃II」・「閃IV」B・『創』
声:神田朱未(「閃IV」[書 168]
士官学院の2年生(IV組)で、ラクロス部の部長[299]。ニコラスとともにガレリア要塞跡付近でレジスタンス活動をしていた[104]。「閃IV」では第三艦隊に配属される。
クレイン
登場作:「閃I」・「閃II」
士官学院の2年生(V組)で、水泳部の部長[299]。卒業の土壇場で正規軍入りして情報局に配属される[256]
ニコラス
登場作:「閃I」・「閃II」
士官学院の2年生(V組)で、調理部の部長[299]。「閃II」の内戦時はエミリーとともにガレリア要塞跡付近でレジスタンス活動をしていた[104]。卒業後は大陸横断鉄道公社で企画部主任として、食堂車のコックをしている[303][303]
ドロテ
登場作:『閃』・『創』
声:後藤沙緒里(「閃III」・「閃IV」[書 168]
士官学院の2年生(V組)で、文芸部の部長[299]。在学時から、登場人物が男子しかいない、描写が過激な恋愛物の小説を書いており[201]、卒業後も帝國博物館で学芸員として働く傍ら執筆活動を行っている[226]ミュゼタチアナはドロテの作品のファンである。

1年生(1204年度)・I組 - V組[編集]

特科クラス VII組以外のトールズ士官学院1年生(1204年度)。第221期生にあたる[225]。I組とII組が貴族クラス、III組からV組が平民クラスで、VI組は欠番である。

パトリック・T・ハイアームズ
登場作:「閃I」・「閃II」・「閃III」O・「閃IV」S
声:三宅淳一(「閃I」)→柳田淳一(「閃III」・「閃IV」)
四大名門の一つであるハイアームズ侯爵家の三男。
来歴
  • 「閃I」 - 士官学院の1年生(I組)で、フェンシング部所属[299]。新入生の中ではトップクラスの家格であるため、貴族クラスの中でも当然のようにリーダーとして振る舞い、追従する取り巻きも多い[書 154]。言動は尊大だが、口先だけでなく文武両道で、特に剣術にはかなりの心得があり、所属するフェンシング部では同学年のアラン相手に手を抜いた上で叩きのめし[201]、先輩に歯向かって引き分けるなど、好き放題している(部長のフリーデルには完敗する[201])。VII組のことは寄せ集めとして見下していたが、中間考査の平均点でI組がVII組に敗れたことを逆恨みし[注 179]、VII組の実技テストに取り巻きを連れて乗り込んできてリィンたちと対決する[252]。しかし、「寄せ集め」に敗北してしまったことで激しい敗北感を味わい、取り巻きたちですら制止をかけるほどの酷い暴言を浴びせ、醜態を晒してしまう[252]。暴言を発した自覚はあるため、その後もこの一件を気にし続け[201]、夏至祭を経て態度を軟化させていき、学院祭の頃には旧校舎の探索を行ったVII組を気遣う言葉をかけている[225]。内戦が勃発した際は事前に何の連絡もしなかった父に反発し、領邦軍に対して打って出ようとするリィンらに向かって、同じ学院生として学院の守りを務めることを宣言し、後背の備えを引き受ける[225]
  • 「閃II」 - 内戦が始まり、貴族連合に士官学院が占拠された際には学院に残る生徒の中で最も格の高いハイアームズ家の人間だったこともあり、《騎士団》を組織して学院の管理を主導し[234]、騎士団長に任命される[293]。物語終盤、士官学院の管理を命じた貴族連合軍は既にトリスタから撤退していたが、学院にたどり着いたリィンたちを前に、貴族生徒としての誇りと矜持の置き所を見極めるためと称して、彼らに挑む[293]。そして決着がついた後、《騎士団》の解散、カレイジャスへの参加と学院生全員の協力を宣言し、かつて実技テストの時に払いのけてしまったリィンの手を今度は掴み、お互いに好敵手と認め合う[293]
  • 「閃III」 - 「閃II」後の1年の交流を経て、リィンの良き友人であり理解者として登場[72][注 180]。自身も士官学院を卒業し、父の名代を務めるため海都オルディスに赴き[72]、領邦会議の世話役を務めるなど[67]、奮闘する様子が描かれている。学生時代の尊大さはすっかり無くなっており[注 181]、その頃の自分を「あの時は自分も未熟だった」として深く恥じていることも語られている。《黒キ星杯》が出現し帝都が《煌魔兵》たちに埋め尽くされ出すと、リィンからエリゼ、アルフィンらの守護を託され、ヴィータロジーヌとともに帝都に残ってサンクト地区の防衛にあたる[64]
  • 「閃IV」 - リィンらが海都オルディスに潜入した際、鉄道憲兵隊による足止めを受けるリィンらを救援する[290]。実はオリヴァルトと合流してカレイジャスIIに乗り込んでいた。その後はマテウスらの協力者の力を借りつつ、帝国東部で暗躍する者たちに対処する[39]
人物
本来は貴族が優遇されている士官学院で、自分たちより目立っているVII組を敵視し、激しい対抗意識を燃やしている[書 154]。一方、自分の口走った暴言を後悔したり、執事セレスタンに隠し事をされて傷付いたり[292]、特別実習や旧校舎へ向かうリィンを気遣うなど、根は悪い人物ではなく、時にはリィンと協力することもある。また、リィンの妹であるエリゼに惚れているなど、リィンとは特に因縁が深い。
執事であるセレスタンを兄のように思っており、あれこれ口出しして自分のことを正そうとする彼を疎むことなく信頼している[292]。クラスメイトのフェリスとは、行動をともにすることが多い。
フェリス・フロラルド
登場作:『閃』・『創』
声:田村ゆかり(「閃III」・「閃IV」[書 168]
士官学院の1年生(I組)で、ヴィンセントの妹。ラクロス部所属[299]。卒業後は地元オルディスに戻り、リヴィエラコートの支配人を務めている。
ケネス・レイクロード
登場作:『閃』
声:佐藤拓也(「閃III」・「閃IV」[書 168]
士官学院の1年生(II組)で、「釣皇倶楽部」の1年生部長を務める[299]。20歳(「閃III」)。帝国最大の釣り具メーカー「レイクロード社」社長の次男であり、「碧」に登場したレイクロードIII世(ウィリアム・レイクロード)の弟にあたる。貴族然とした傲岸不遜さのある兄とは対照的に暢気で人当たりの良い性格で、初対面のリィンにも釣竿を進呈するなど、のんびりと釣りの普及を行っている。
内戦が始まってからも各地でのんびりと釣りをしながら旅をするなど、兄に似て大物な気風を垣間見せる。兄の婚約者のアナベルとは釣り仲間であり、婚約を破談にしたいと真剣に思い悩む姿を見せる彼女に協力する。リィンとともにレイクロードIII世と水狂ナルセスに釣り対決を挑んで勝利し、兄に婚約の破談を了承させることに成功する[197]。その雄姿に兄には自分よりも彼女に相応しいと見込まれ、アナベルからも今までの経緯から想いが芽生えていたようだが、当のケネス本人はまったく気づいていないようで、リィンにすら鈍感だと思われてしまう[197]
ブリジット
登場作:「閃I」・「閃II」・「閃IV」・『創』
声:小松奈生子(「閃IV」[書 168]
士官学院の1年生(II組)で、吹奏楽部所属[299]。男爵家出身[201]。IV組のアランは日曜学校時代の幼馴染[201]
マルガリータ・ドレスデン
登場作:「閃I」・「閃II」・「閃IV」・『創』
声:田中理恵(「閃IV」[書 168]
士官学院の1年生(II組)で、調理部所属[299]。ドレスデン男爵家の嫡子(嫡女)で[105]、実家はかつて皇室に嫁いだ絶世の美女《グランローゼ》を輩出したことでも知られる[236]。同じ調理部のミリアムと親しいほか、分校生のタチアナとは家同士が代々の親交を持つ縁から以前から交流を持っている[105][68]
圧倒的な存在感を放つぽっちゃり体型の肉食系貴族子女で[書 168]、トールズ士官学院には婿探しのために入学し、ヴィンセントに目を付ける。士官学院卒業後は細身とぽっちゃりに体型を変える特技を会得している[105]
ヒューゴ・クライスト
登場作:『閃』
声:柳田淳一(「閃III」・「閃IV」[書 168]
士官学院の1年生(III組)。クラブ活動はしておらず、父親の経営するクライスト商会を手伝っている[299]
「閃III」では高慢な経営者として登場するが、人を動かす立場になったことでしたたかさが強く出ただけという設定で、「呪い」の影響下にあったわけではない[書 169]
モニカ
登場作:「閃I」・「閃II」
士官学院の1年生(III組)で、水泳部所属[299]。卒業後はノーザンブリア方面の福祉団体にいる[256]
ミント
登場作:『閃』・『創』
声:佐藤聡美(「閃III」・「閃IV」[書 168]
士官学院の1年生(III組)で、吹奏楽部所属[299]。父ヨハンはラインフォルト社に勤めており[97][注 182]、母バニラとルーレ市に住んでいる[237]
士官学院卒業後は技師になる修行として帝国各地の工房や職人の元を気ままに訪ねてまわり、「閃III」で、紡績町パルムでリィンらと再会[246]。その翌月に臨時整備員(契約技師[197])としてトールズ士官学院・第II分校に赴任し[147]、以降はヴァリマールと機甲兵の整備を担当する[注 183]
腕は確かで、グエンからラインフォルト社に勧誘されたり、エリカ・ラッセルからZCFに勧誘を受けたりしている[97]
ベリル
登場作:「閃I」・「閃II」・「閃IV」・『創』
声:釘宮理恵(「閃IV」[書 168]
士官学院の1年生(III組)で、オカルト研究会所属[299]。卒業後は旅の占い師をしている[273]
世界の《枷》から外れているとも言われている。
カスパル
登場作:「閃I」・「閃II」
士官学院の1年生(IV組)で、水泳部所属[299]。卒業後はラマール州の海運局に努めている[256]
アラン
登場作:「閃I」・「閃II」・「閃III」・「閃IV」B・『創』
声:前野智昭(「閃III」・「閃IV」[書 168]
士官学院の1年生(IV組)で、フェンシング部所属[299]。卒業後は第四機甲師団に配属される。
リンデ
登場作:『閃』・『創』
声:竹達彩奈(「閃III」・「閃IV」[書 168]
士官学院の1年生(IV組)で、美術部所属[299]。ヴィヴィとは双子の姉妹。士官学院を卒業せず、聖ウルスラ医科大学に編入して研修医となり、研修の一環としてトールズ士官学院・第II分校の医務室に赴任することとなる[179]
ヴィヴィ
登場作:『閃』・『創』
声:相沢舞(「閃III」・「閃IV」[書 168]
士官学院の1年生(IV組)で、園芸部所属[299]。リンデとは双子の姉妹。卒業後は帝国時報でジャーナリストとして働いている。
コレット
登場作:「閃I」・「閃II」
士官学院の1年生(IV組)で、クラブ活動はしていない[299]。卒業後はバリアハートでファンシーブランド《キューティー・コレット》を立ち上げる[304]
レックス
登場作:『閃』・『創』
声:柿原徹也(「閃IV」[書 168]
士官学院の1年生(V組)で、写真部所属[299]。チャラい性格で[105]、女子を被写体にした写真を撮るのが好きで自然体でその人物らしい写真を撮影することに長けている[201]
「閃II」の内戦時は報道写真に目覚めて鉄道憲兵隊などに同行してカメラマンをしており、リィンらがカレイジャスに誘った際も一旦は断っている[104]。卒業後は帝国時報でカメラマンとして働いている[105]
ムンク
登場作:『閃』
声:柳田淳一(「閃III」・「閃IV」[書 168]
士官学院の1年生(V組)。クラブ活動はしておらず、ハガキ職人として、アーベントタイムに投稿を続けている[299]。卒業後は《トリスタ放送》リーヴス支局で新米ディレクターとして働いている。
ポーラ
登場作:「閃I」・「閃II」
士官学院の1年生(V組)で、馬術部所属[299]。卒業後は馬の調教師になる。
ベッキー
登場作:『閃』
声:金本寿子(「閃III」・「閃IV」[書 168]
士官学院の1年生(V組)で、クラブ活動はしていない[299]。ケルディック出身の個人商人。卒業後はクロスベル市で商工組合を手伝っている。トールズ士官学院・第II分校では購買部を開設[179]
「閃IV」では、カレイジャスIIでベッキー商会・カレイジャス支店を開業している[68]
ロジーヌ
登場作:『閃』・『創』
士官学院の1年生(V組)で、クラブ活動はしていない[299]。詳細は#ロジーヌを参照。

1年生(1206年度)[編集]

セドリック・ライゼ・アルノール
士官学院・本校の1年生(I組)。詳細は皇族を参照。
エイダ・グラント
登場作:「閃III」・「閃IV」・『創』
声:大空直美[書 170]
士官学院・本校の1年生(I組)で、士官学院の入学試験では次席の成績を取った才女。
進学時にはアストライア女学院に入ることも考えたが、内戦時にトールズ士官学院の学生が活躍したことを耳にしてトールズを選んだ[114]
フリッツ・ガイトナー
登場作:「閃III」・「閃IV」・『創』
声:柳田淳一[書 170]
士官学院・本校の1年生(I組)。

教職員・その他学院関係者[編集]

サラ・バレスタイン
登場作:「閃I」S・「閃II」P・「閃III」P・「閃IV」P・『創』P
声:豊口めぐみ
VII組の担任教官であり、武術・実践技術担当。かつては猟兵で、後に遊撃士となり、最年少でA級遊撃士となった凄腕[249]。猟兵、遊撃士時代から《紫電エクレール》、「《紫電》のバレスタインしでんのバレスタイン」の異名で知られる[249]
武器は赤黒い装飾の片手剣と導力銃をそれぞれ右手と左手に持つ二刀流。2種の武器を自在に使いこなし、異名通りの紫色の電流をまとった苛烈な攻撃を繰り出す。
来歴
出身はノーザンブリア自治州で、幼少時に《塩の杭》の異変で親を失い、猟兵団《北の猟兵》を立ち上げた元公国軍大佐バレスタインに引き取られ、養子となる[67]。ノーザンブリアで《北の猟兵》は英雄視されており、そのリーダー格であった養父に憧れて10歳の時に少年猟兵隊に入り、厳しい訓練を経て13歳の時に本隊に参加するようになる[67]
18歳の時には中隊長として部隊を任されるまでになっていたが、この時、猟兵団《ニーズヘッグ》との戦闘で、サラの部隊は勝勢の中の油断から手痛い反撃を受け、サラを助けた養父は致命傷を負い、「分かっただろう、これが猟兵だ。この道を進むかどうか、今一度、よく考えてみなさい」という言葉を残して亡くなった[67]ベアトリスクに助けられて生き延びたサラは《北の猟兵》を辞め、血がついていないミラを故郷に送るために遊撃士となる[67]
その後は遊撃士として、帝国内の遊撃士協会支部で忙しくも充実した日々を過ごしていた[271]。1202年、《帝国遊撃士協会支部連続襲撃事件》に際して、折り悪くノーザンブリア自治州に里帰り中で、帝国への帰途でシャロンによる足止めも食らう[116]。帝国に戻った後は、カシウス・ブライトの下で事件の解決に貢献する[28][注 184]。しかし、この事件で帝国における遊撃士協会の力が低下したことに付け込まれ、オズボーンからの圧力によって支部の活動が大幅に制限されてしまい、後に復興した際の集結をトヴァルやヴェンツェルらと約束した上で、遊撃士協会を離れざるをえなくなってしまう[271][171]
1203年春(「閃I」の前年)、途方に暮れていたところ、オリヴァルトの意を受けてVII組設立のための人材を求めていたヴァンダイクに拾われ、士官学院の教官として再就職した[249][271]
  • 「閃I」 - リィンらVII組の担任で、武術・実践技術担当の教官として登場。
  • 「閃II」 - トリスタが襲撃を受けてからは地下活動をしつつ、情報収集し、クロイツェン州に潜入したタイミングでユーシスと密かに連絡を取り[264]、マクバーン、デュバリィによって窮地に立たされたVII組を救援する[230]。その後はリィンらと行動をともにし、オーロックス砦では古巣の猟兵団《北の猟兵》と交戦し、多数の猟兵たちを一人で退ける[230]
内戦後は士官学院を退職して遊撃士に復帰し[214]、遊撃士認定試験を受けるフィーを支えつつ[69]、トヴァルら他の遊撃士と連携しながら帝国内の不穏な動きを探っている。
  • 「閃III」 - 遊撃士として単独行動しており、帝国西部で暗躍を始めた結社《身喰らう蛇》や猟兵団の動向を密かに探る[179]。ラマール州を訪れたリィンらに助力し、ジュノー海上要塞では元《北の猟兵》である《紫の猟兵》と交戦する[227]《黒キ星杯》ではアリサやフィーとともに《蒼》のジークフリード、シャロン、ルトガー、シャーリィの4人と戦う[138]
  • 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後、そこで起きた出来事で意気消沈していたが、ユウナら新VII組に𠮟咤され、リィンを取り戻すべく行動を開始[148]。《黒の工房》の位置を特定するため、東部クロイツェン州にある《特異点》に楔を打ち込みに行くが、思いのほかあっさり達成したため、エリオットとフィーを引き連れて、ユウナらを救援するためハーメル廃村に現れる[105]。パンタグリュエルでは遊撃士関係でカシウス、エステル、ヨシュアと再会する。
プロフィール
  • 年齢:25歳(「閃I」[W 26]・「閃II」[W 13])→27歳(「閃III」[179][W 9]・「閃IV」[注 185]
  • 出身:ノーザンブリア自治州[注 186]
  • 遊撃士ランク:A(「閃I」前・「閃II」後)
人物
美人だが、好みのタイプが中年の渋いオジサマであるほか、昼間からビールを飲むなどだらしない私生活を過ごしており、同僚のナイトハルトやハインリッヒ教頭からは快く思われていない。普段の生活態度がVII組メンバーにもよく知られているため、彼らに時々真面目な顔で感動的な言葉をかけてもギャップがあり過ぎて笑いを買ってしまう。
渋い男性が好みなのは、養父であるバレスタイン大佐へのファザコンをこじらせたことが一因になっており、本人も自覚している[67]
人間関係では、遊撃士協会の活動を停止させられたことにより、ギリアス・オズボーンには良い印象を持っておらず、内心では怒り心頭の思いを抱いている。また、宰相子飼いの《鉄血の子供たち》にもいい感情は見せない[注 187]。シャロンとは過去対決したことがあり、一方的に嫌っている。さらにはナイトハルトとも仲がよくないなど、反りの合わない相手が多い。そのほとんどはサラの側だけが悪感情を抱いてるものであり、一方的に皮肉る会話になることが多い。
シェラザードとは同年齢で酒好きという共通点があり、一度飲んだら意気投合した[28][68]。また、ナイトハルトとは、いざ戦闘になると息の合った(本人たちは頑として否定しているが)コンビネーションを見せる。
高度な交渉能力も要求されるA級遊撃士ではあるが、サラ本人は自分は戦闘による切った張ったがメインだと語る[171]。戦闘におけるその強さには定評があり、トヴァルに言わせると「化け物じみた強さ」であり[203]、交戦したことがあるシャロンからも正面から挑んでもとても敵わないと思うと言われている[114]
ゲーム上の性能
オーブメントの属性は風と火。
ナイトハルト
登場作:「閃I」・「閃II」・「閃III」・「閃IV」B
声:松原大典
エレボニア帝国軍・正規軍の第四機甲師団に所属する士官で、軍事学担当の教官として士官学院に出向している。金髪の偉丈夫。軍人としての実力はエース級[198]で「《剛撃のナイトハルト」の異名を持つ[248]ミュラーとは同期で、若手の双璧と謳われている[305]
武器は両刃の騎士剣を使用し、貴族連合から鹵獲した機甲兵シュピーゲルも乗りこなす卓越した戦闘技術を誇る[238]
来歴
  • 「閃I」 - 軍事学を担当する教官として、第四機甲師団からトールズ士官学院に出向。
  • 「閃II」 - 内戦が始まると、第四機甲師団には合流せず[211]、その後、ミュラーと連携しつつ帝国西部で動き[289]、各地の正規軍を立て直しに協力する。帝国東部でフィオナがクロイツェン領邦軍によって人質に取られ、その救出に向かったリィンらの加勢として現れ[243]、そのまま第四機甲師団に帰任する。終盤、帝都の東でクレイグ中将とともに第四機甲師団を指揮してウォレスの軍勢と交戦していたが[248]、《煌魔城》出現により双方合意して一時停戦となったため、クレイグ中将の命令で帝都救援に遣わされ、ミュラーとともに《魔煌兵》と戦う[272]
内戦の終結後、正式に士官学院の教官を辞し、第四機甲師団に帰任する[69]
  • 「閃III」 - 第四機甲師団の副師団長となるが[63]、トールズ士官学院・本校の大幅な変革に伴い[69]、年度途中の6月から軍事教官として再出向する[226]。皇帝暗殺未遂事件の発生により、原隊復帰する[64]
  • 「閃IV」 - 第四機甲師団に復帰する[73]。ドレックノール要塞ではクレイグ中将と共闘し、VII組の前に立ちふさがる[73]
プロフィール
  • 年齢:29歳(「閃I」・「閃II」)→31歳(「閃III」・「閃IV」)
  • 階級:エレボニア帝国軍・少佐(「閃I」・「閃II」)→中佐(「閃III」・「閃IV」)
人物
生真面目な性格ゆえにサラとよく対立するが、酔いつぶれた彼女を学生寮まで送り届けるなど、律儀なところもある。
所属する第四機甲師団の上官である師団長オーラフ・クレイグエリオットの父であるため、エリオットとはエリオットのトールズ士官学院入学以前から面識があった[242]。オーラフの娘であるフィオナとは恋仲となる[73]
ヴァンダイク
登場作:「閃I」・「閃II」・「閃IV」・『創』
声:堀井真吾
士官学院の学院長。帝国正規軍の名誉元帥で退役した今もなお威厳を放っている。
学院運営に直接口出しできる立場ではないが、理事会における舵取りを行う[249]
来歴
「閃I」の前年(1203年)、かつての教え子であるオリヴァルト皇子による《VII組》設立のアイデアに全面的に賛同して、設立に向けて皇子をサポートする[249]。その一環として、サラをはじめ、現場の教官をそろえる[249]
  • 「閃I」 - 入学式に際して、『若者よ──世の礎たれ。』というドライケルス大帝の言葉を語り、新入生の入学を歓迎する[208]。旧校舎で不思議な現象が相次いでいたため、リィンに調査を依頼し[258]、以降その調査の継続を求める。
  • 「閃II」 - 内戦が始まってトリスタが貴族連合に占拠されてから、トールズ士官学院に長らく軟禁されていたが、貴族連合から学院の管理を委ねられていたパトリックの率いる《騎士団》によって軟禁を解かれ、リィンとパトリックの決着を見届けた[293]。旧知の仲であるオットー元締めの死に対して何もできなかったと後悔するが、この内戦に一石を投じるのは自分の役目ではないと語り、入学式で語ったドライケルス大帝の言葉を再び贈り、リィンたち若人の健闘を祈った[248]
  • 「閃III」 - 登場はしない。学院長を退任して現役復帰し、正規軍最高司令官として采配を振るっている。そのため、名前はたびたび出てくる。多忙により正規軍の拠点であるガレリア要塞を離れられない自分に代わって、リィンにオズボーンの過去の話をするようクレイグ大将に提案する[199]
  • 「閃IV」 - 軍人として《大地の竜》作戦を開始する。その傍ら、クロスベルで皇帝の見舞いの際にVII組の面々と対面し、新たな道を見つけ出せることを期待する。帝国の異変が収まった後は、カシウスとともに世界大戦の停戦に尽力する。
プロフィール
  • 年齢:70歳(「閃I」[W 26]・「閃II」)
人物
2アージュ近い身長の巨漢[249]。寛容な人物であり、平民出身であることもあってか、貴族生徒と平民生徒に分け隔てなく接する。生徒からも親しまれ[書 166]、学院祭では馬術(マッハスタリオン)に飛び入り参加している[250]
現役時代はオズボーンやクレイグの上司だった。そのため、リィンがオズボーンの息子であることには気づいていたが[199]、学生だった頃のリィンが遠慮して聞かなかったこともあり[240]、そのことを話す機会はなかった。
本人は老いを口にしているが[91]、現在でも装甲車を斬馬刀で両断するほどの実力を有している[209]。「閃III」で軍に復帰後は勇猛さを見せており、クレイグの評では機甲兵の乗り手としてはナイトハルトより上で、対戦を薦められたウォレスは「出来ればオーレリア閣下に譲りたい」と答えている[114]
東方の書を嗜む一面もある[201]
ハインリッヒ
登場作:「閃I」・「閃II」
士官学院の教頭であり政治経済を担当[299]。男爵位をもっており、規律に厳しく神経質[299]。生徒や他の教官への小言が多いが、ベアトリクス教官には頭が上がらない。その小言の多さから生徒たちに煙たがられているが、学院生の将来を第一に考えており、入学当初に比べるとリィンたちへの態度も幾分か柔らかくなっている。
周囲には隠し通しているが、リーシャの大ファンでもあり、今後のクロスベルの動向が心配で、オズボーンの要請でクロスベルに滞在していたリィンには、たびたびアルカンシェルの話題を聞き出そうとしている。
トマス・ライサンダー
帝国史・文学を担当する教官[299]。詳細は#トマス・ライサンダーを参照。
マカロフ
登場作:「閃I」・「閃II」・「閃IV」B
声:安元洋貴
導力技術・自然科学を担当する教官[299]。G・シュミット博士の弟子の一人で[248]、「二番弟子」にあたる。
来歴
ルーレ工科大学を首席で卒業[171]。在学時に兵器開発も含めてシュミットの色々な研究を手伝わされ、卒業する頃には嫌気が差していたため大学には残らず、ルーレを去って帝都の帝国科学院に入る[171][248]。しかし、その後も「シュミットの弟子」という肩書がついて回り、面倒なしがらみに疲れ果てて、最終的にトールズ士官学院に流れ着く[248]
  • 「閃I」 - トールズ士官学院の教官の一人として登場。終盤、他の教官らとともに、領邦軍に襲撃されたトリスタの防衛にあたる[209]
  • 「閃II」 - 内戦が始まって以降は学院長らとともに軟禁されていたが[293]、士官学院の解放によってシュミット博士と再会し、ヴァリマールの武器となるゼムリアストーン製の太刀の仕上げに協力する(協力させられた)[248]。最終決戦では士官学院生たちと行動をともにし、《煌魔城》前で学院生たちとともに戦闘に参加する[272]
  • 「閃III」 - 登場はしない。体制が変わったトールズ士官学院・本校に留任していることが語られている。
  • 「閃IV」 - 本校生とともに第II分校に移る[185]。ハンニバルに乗ってリィンらの前に立ちはだかる[88]
人物
クビにならない程度に働くというスタンスで[94]、仕事はそつなくこなすが、いつも気だるそうな雰囲気で、屋上でサボっていたり校内で喫煙したりしては教頭に叱られている。
流れ着いた末に就いた職だが、士官学院の教官という立場は気に入っている[248]。導力端末のOS設計を手掛けていたことがあり[171]、士官学院でもいくつかのプログラムを作成している。
トマス同様に汎用魔導杖を扱うことができ、高位アーツを操り、《魔煌兵》と交戦できるほどの技量を持つ[272]。また、その頭脳を活かして敵の特殊装備を戦闘中に解析して、対アーツ装備を無効化させることもできる[209]。トマスとの2度の共闘により、薄々トマスの正体を察している[272]
1年III組のミントは姪にあたり、彼女やその母にして自身の姉に当たるバニラにはよく振り回されている。メアリーには姪の早とちりで迷惑をかけていないかと申し訳なく思っていたが、彼女が実家のアルトハイム家から結婚の話が出ていると聞いた際には学院に残ってほしいと思うなど、彼女のことを憎からず想っているようである。
ベアトリクス
登場作:「閃I」・「閃II」
士官学院の保険医で授業では医学を担当[299]。心優しく、柔らかい物腰と深い懐で保健室に来る生徒たちを迎える。ヴァンダイクから次期学院長にと推されるほどの人格者である。
帝国正規軍の元軍医、階級は大佐(帝国軍の後方支援科の中では最高位にあたる[306])で[260]、現役時代は医療大隊を率いていた[67]。現役当時はどんな激戦地にも現れ敵味方問わず実力で押さえつけてから重傷者を治療したとされ、《死人返しリヴァイバー》の異名で知られる[209]
《百日戦役》(1192年)でリベール側に多くの犠牲者が出て、自分の老いた手ではもはや手に届く生命すら救えないと悟ったことが契機となり、「閃I」の数年前に退役した[240][注 188]
現在も時折サラやハインリッヒ教頭がかしこまるほどの謎の威圧感を垣間見せるうえ、いざ戦闘になるとライフルによる精密射撃を繰り出すなどその実力は健在[209]
メアリー・アルトハイム
登場作:「閃I」・「閃II」・「閃IV」B・『創』
声:遠藤綾(「閃IV」[書 168]
音楽・芸術・調理技術を担当する新任教官[299]。サザーラント州の名門、アルトハイム伯爵家の令嬢だが仕事を第一に考え、生徒たちへの慈愛にあふれている。
いつもマカロフとミントのやり取りを微笑ましく眺めており、マカロフにはほのかに好意のようなものを抱いている。
マカロフのことはあくまで上司として最も信頼できる人だと言っているが、ミントによってマカロフと再会の場を用意された時は満更でもない様子を見せている。
来歴
音楽院の教師になるという選択肢も考えたが、普段は音楽のことを意識しない人たちにこそ音楽や芸術の魅力を伝えたいと思い、トールズ士官学院の教師になる[39]
  • 「閃I」 - 芸術学全般と家庭科を担当する教官として登場[94]
  • 「閃II」 - 内戦が始まった際には生徒たちとともに学院から避難してルーレに潜伏し、そこでミントの母であるバニラに「弟の婚約者」と勘違いされ、彼女の家に住まわされる。
  • 「閃III」 - 登場はしない。体制が変わったトールズ士官学院・本校に留任していることが語られている。
  • 「閃IV」 - 本校では芸術関係のカリキュラムが大幅に削減されたため、以前は芸術全般を教えていたが、現在は軍楽を担当していると語る[88]。本校生とともに第II分校に移る[185]。モルドレッドに乗ってリィンらの前に立ちはだかる[88]
セレスタン
仕えているハイアームズ家のパトリックが入学するのに合わせ、第一学生寮に移ってきた。詳細は#セレスタンを参照。
シャロン・クルーガー
ラインフォルト家に仕えるメイドで、年度途中から第三学生寮の管理人を務めている[299]。詳細は#シャロン・クルーガーを参照。

トールズ士官学院・第II分校[編集]

七耀暦1206年に新たに帝都西郊の都市リーヴスに新設されることになった分校。

VII組特務科 / 新VII組[編集]

リィン・シュバルツァーが担当教官を務める特別クラス。「閃III」、「閃IV」の主人公たち。

リィン・シュバルツァー
VII組の担任教官で、授業は歴史学を担当[308]。詳細は#リィン・シュバルツァーを参照。
ユウナ・クロフォード
登場作:「碧:改」[注 189]・「閃III」P・「閃IV」P・『創』P
声:東山奈央
クロスベル自治州出身の正義感あふれる活発な少女で[69]、新VII組のリーダー的存在[書 171]ロイド・バニングスと同じくクロスベル警察の制圧術を修得しており[105]、「ガンブレイカー」という銃機構付きの特殊警棒(トンファー)を得物にしている[72]
来歴
《教団事件》を報じるクロスベルタイムズ記事で特務支援課を知って憧れを抱き、日曜学校を出てすぐに警察学校に入学し、その際に特務支援課入りを希望していることを表明する[166]
  • 「碧:改」 - 警察学校の学生として登場。活動を再開した特務支援課が導力車を受け取りに警察学校を訪れた際に、ロイド以外の特務支援課と初めて出会う[166]
「碧」と「閃III」の間(1205年)、帝国によるクロスベル占領直後の混乱の中、弟のケンと妹のナナを実家のあるクロスベル市からアルモリカ村に疎開させようとした際に、途上の街道で共和国軍のガンシップの襲撃を受ける[117]。その窮地をクロスベルにおける初陣だったリィンとヴァリマールによって救われ、お礼を言いたいと思い続けるものの果たす機会がないまま過ごす[117]。同時期にクロスベル警察学校はクロスベル軍警学校に変わり、クロスベルが帝国になっていくことにやり場のない思いを抱える[117]
同年、臨時教官として軍警学校に赴任してきたクレア・リーヴェルトと知り合う[309]。翌年からクロスベル軍警に入ることが決まっていたが、同年末にロイド・バニングスが指名手配されていることを知って軍警本部に抗議したことにより、帝国出身の新任本部長によって軍警学校の単位を取り消されてしまう[114]。クレアの助力で単位の半分を取り戻すことができ、残りの単位も別の学校の単位で代替する確約を得て、クレアの勧めにより、トールズ士官学院・第II分校に入学することを決めるref name="Sen3-060717-celemony" />。
  • 「閃III」 - 第II分校に入学し、《VII組特務科》にクラス分けされる[117]。テニス部に所属。担任となったリィンに当初は反発を抱いていたが、徐々に打ち解ける[179]。クロスベル演習での事件の際には「特務支援課がこの事態を放っておくわけがない」と彼らが解決してくれることを固く信じていたが、ルーファスの指示で支援課関係者の動きが完全に封じられていることを知り、茫然自失となる[113]。一時は寝込んでしまうほどに落胆するが、クルトとアルティナの支えと、リィンの「彼ら(特務支援課)が鳥籠に囚われている今、他の誰でもない、クロスベルの意地を示せるのは誰なんだ?」という伝言によって立ち上がり、クロスベルにおける事件を解決するために動き[117]、故郷を守ってクロスベルと帝国の両方が笑顔になれる道を探すことを決意する[115]。その後は新VII組の中心的な存在となり[書 171]、《黒キ星杯》が出現すると、さらわれたアルティナを救うため、リィンらとともに突入する[138]
  • 「閃IV」 - 《黒キ星杯》脱出後、旧VII組メンバーがミリアムの散華やリィンの鬼化などでショックを受けている中、リィンとオズボーンの関係、ミュゼの隠されていた出自などを知り、旧VII組を𠮟咤してリィンを取り戻すべく行動することを宣言し、彼らを再起させる[148]。その後、リィンが不在の間は新旧VII組を引っ張る存在となる[98]。リィンを取り戻した後はクロスベル戦役で助けてもらったお礼を言うことを果たす[98]。幻想機動要塞においてイシュメルガを打倒した後は日常を取り戻し、引き続き第II分校に在学する[40]
プロフィール
  • 年齢:17歳(「閃III」[W 9]・「閃IV」)
  • 誕生:8月1日[書 39][W 32]
  • 出身:クロスベル自治州・クロスベル市
人物
前向きさの塊みたいな娘[148]。人間として力強く、リィンからはタフさも粘り強さもある有望株と評されている[128]。エステルとよく似ているとも言われている[65]
幼いころから双子の弟妹の面倒を見ていたため、「お姉ちゃん気質」で何かと面倒見が良い。アルティナのことも面倒を見る対象として認識しており[114]、何かと世話を焼いている。アンゼリカからは「母性的な雰囲気を感じる」と評されている[67]。また、料理屋お菓子作りも得意で、意外と女子力が高い[67]
アルティナの世話を焼く一方で、座学は苦手なようで、逆にアルティナから勉強を教わっている[114]
帝国のことは嫌っているが、国は国、人は人と考えており、帝国が嫌いなのであって、帝国人を嫌っているわけではないと第II分校入学当初から語る[221]
クロスベルでの一件を経て、リィンに信頼を示し始めたため、アルティナからは内心「これが“チョロ”い」というやつかと思われている[179]
特務支援課との関係
特務支援課とは交流が深く、支援課ビルにも何度か遊びに行ったことがあり[56]、特務支援課メンバーのことは年下のティオも例外なく「~先輩」と呼んでいる[113]。ランディからは「ユウ坊」と呼ばれているが、その呼び名は好んでおらず、やめるようたびたび訴えている。
同じアパルトメント《ベルハイム》に住んでいたということもあって生前のガイ[13]、ロイドやセシルとは旧知の仲だった[166]
「閃III」以降の後付け設定であるため、PSP版の「零」と「碧」、PS Vita版の同2作の「Evo」には登場していなかったが、「零:改」では家族のケンとナナが、「碧:改」ではユウナ本人が追加されている。
ゲーム上の性能
武器は銃機構付きの特殊警棒「ガンブレイカー」。「戦闘モード切り替え」ができ[注 190]、戦闘中に、ストライカーモード(トンファーのように扱う近接戦闘モード)とガンナーモード(銃撃を主体として戦う中距離戦モード)を切り替えて戦うことが可能。
機甲兵はドラッケンIIを使用する。
クルト・ヴァンダール
登場作:「閃III」P・「閃IV」P・『創』P
声:江口拓也
帝国の武門ヴァンダール家出身で、天才的な双剣術の腕を持つ[69]
ヴァンダール家の当主マテウスの次男であり、ミュラーの弟(異母弟)、ゼクスの甥にあたる。
来歴
「閃III」の7年前(1199年)、パルムを離れ、帝都ヘイムダルに移る[309]
「閃III」の前年(1205年)、ヴァンダール家が皇族の守護職を解任され、一族に課された不遇に加えて、自身もセドリックの護衛を禁じられたことで自暴自棄を起こし、トールズ士官学院の本校への入学を辞退し[117]、兄ミュラーの勧めもあって第II分校への進学を選択する[310]
  • 「閃III」 - 第II分校に入学し、《VII組特務科》にクラス分けされる[117]。チェス部に所属。不可抗力とはいえ、入学初日のオリエンテーション時のトラブルでユウナとは微妙な関係となるが、彼女の謝罪で和解する[221]。当初はリィンに対して「大したことない」と思っていたが[221]、サザーラントの演習で評価を改める[117]。ヴァンダール家が守護職を解任されたことにより入学以前から迷いを抱えていたことに加えて、護衛を禁じられて以降は疎遠となっていたセドリックと再会し、その変わりようにショックを受け[150]、剣士としての道を見いだせずにいたが、ミュラーの手紙や学生時代に迷いの多かったリィンの「迷いを恐れるな」という助言をはじめ[311]、第II分校で積んだ経験から剣の道も一つではないと気づき、自分の道を見出すべく精進することを決意する[226]。《黒キ星杯》が出現すると、さらわれたアルティナを救うため、リィンらとともに突入する[138]
  • 「閃IV」 - 隠れ里エリンで目を覚まし、《黒キ星杯》で起きたことに意気消沈する旧VII組メンバーを叱咤し、リィンを取り戻すべく行動を開始する[148]
プロフィール
人物
常に冷静沈着な落ち着いた性格をしており、新VII組ではバランサー役となる[書 172]
ミュラーとは異母兄弟であるが、関係は良好で、ミュラーのことを目標にしている。腹違いなせいか容姿はほとんど似ておらず、共通の知人であるティータも最初はクルトがミュラーの弟だと気づかなかった[113]
ヴァンダール流では巨大な剣を振るう剛剣術のほうが有名で、兄ミュラーら一族の者が扱うのはそちらだが、剛剣術には持って生まれた体格と筋力を必要とするため、クルトは二振りの剣を振るう双剣術を選ぶ[72]
壁を感じているとはいえ、剣士としては間違いなく天才であり、かつ努力も怠らず[128]、第II分校に入学する以前からヴァンダール流の中伝を授けられているほどの腕前を持つ[32][179]。その剣さばきは流れる水のように淀みがない[72][226]
第II分校入学後、リィンの薫陶により、《観の眼》が使えるようになった[148]
機甲兵はシュピーゲルSを使用する。
容姿/外見
一族の中では珍しい青灰色の髪を持つスマートな美男子[69]
年齢からすれば充分にめぐまれた体格をしているのだが、兄ミュラーらヴァンダール家のほかの剣士たちほどの体格にはめぐまれていないことを気にしている[147][312]
体格に加えて中性的な顔立ちにもコンプレックスがあり、ユウナの妹ナナに「キレーなおにいちゃん」と言われた時には落ち込んでいた。
アルティナ・オライオン
登場作:「閃II」B→P・「閃III」P・「閃IV」P・『創』P
声:種田梨沙(「閃II」)→水瀬いのり(「閃III」以降)
《黒の工房》出身の少女で、漆黒の傀儡「クラウ=ソラス」を操る。コードネームは《黒兎ブラックラビット》。
来歴
「閃III」の2年前(1204年)に《黒の工房》で目覚め、基礎知識を集中学習した後[55]、同年半ばに工房関連の記憶を消された上で工房から出荷され[226][注 191]ルーファスに預けられて(クレアレクターが時間をかけて面倒を見たミリアムとは異なり)必要最低限の知識のみを与えられ、貴族連合に貸与された[128]
  • 「閃II」 - ルーファスに従う形で貴族連合に協力しており、アルフィンとエリゼを誘拐したのを手始めに[207]リィンらの前にたびたび現れて対峙する。内戦の終了後は帝国軍情報局に所属し、「閃II」外伝ではリィンとともにクロスベルへ赴き、ロイドリーシャと交戦する[112]
「閃II」の後も情報局でさまざまな任務を遂行し、帝国政府からの「要請」を受けた《灰色の騎士》リィンの行動を監視するとともに、パートナーとして彼の任務をサポートする[117]
  • 「閃III」 - リィンがトールズ士官学院・第II分校の教官となる道を選ぶと、自身も学生として同校に入学[72][69]。リィンが担任を務める《VII組特務科》にクラス分けされる[72]。入学当初も感情の起伏に乏しかったが、VII組を通して次第に感情を身につけていく[313]。アッシュが皇帝を銃撃した後は情報局から臨時招集がかかり、アッシュの身の安全を確認するために情報局本部へ向かうが、それは罠でオズボーンたちによって《黒キ星杯》へ連れ去られてしまう[64]。そこでセドリックに殺されかけるが、目の前で窮地に陥ったリィンたちを守るために抵抗し、《黒の聖獣》の前に立ちふさがったところをミリアムに守られる[138]。これによりミリアムはアルティナの身代わりとなって《根源たる虚無の剣》となってしまう[138]
「閃III」の直後、自我を失ったリィンが暴走する隙にユウナ、クルト、ミュゼに救出され、エマの力で《黒キ星杯》から脱出し、ロゼによって《魔女の眷属》の隠れ里であるエリンの里にたどり着く[148]
  • 「閃IV」 - 隠れ里エリンで目を覚まし、《黒キ星杯》で起きたことに意気消沈する旧VII組メンバーを叱咤し、リィンを取り戻すべく行動を開始する[148]。リィン救出のため《黒の工房》を訪れた際に、自身が出荷される前の記憶を思い出し、ミリアムがその頃から姉として振る舞っていたことを思い出す[55]。《黒の工房》で暴走状態のリィンを仲間たちとともに正気に戻し、《剣》(ミリアム)を奪還して脱出する[55]。《巨イナル黄昏》が終わると、《黒の工房》でバックアップ素体により復活したミリアムとの再会を果たす[40]
プロフィール
  • 推定年齢:14歳(「閃III」[W 9]・「閃IV」)[注 192]
  • 出身:《黒の工房》
人物
感情の起伏に乏しく、自身を「道具」と言い切るなど初登場した「閃II」では冷めた言動をしている[112]
不埒」が口癖で、リィンの言動に「不埒」な意図がないかたびたび問う。
「閃III」以降の変化
生徒の枠に囚われなければトップクラスのエージェントとリィンから評されている[128]
他の生徒より見た目が幼いため、女子生徒(特にユウナ)から可愛がられており、寝ぼけたユウナから抱き枕にされることもある。
感情表現を苦手とするため士官学院では芸術科目で苦戦していたが、リィンらの助けにより克服のきっかけを掴む[128]。感情表現は薄いものの、メロディとリズムが正確であるため、綺麗な歌唱をすることができる[179]。士官学院では体力が付けられそうということから、部活は水泳部に所属することを選択する[89]
物語の中で感情が育ち、「閃II」でアルフィンとエリゼの誘拐に加担したことについても、クロスベル市で2人に再会した際に申し訳ない気分になったと面会後に言っている[113]
「閃III」と「閃IV」では学院生としての生活を通じて徐々に感情を獲得していくという部分を意識して描かれている[書 174]
Oz74
正体は《黒の工房》製のホムンクルスで、形式番号は「Oz74」[254][89]。ミリアム(Oz73)とは一番違いの「妹」にあたる[248]
《Oz》(Originator zero)シリーズは、《黒の聖獣》を屠るための《根源たる虚無の剣》(Originator zero)を生み出すために開発された人造生命ホムンクルスで、アルティナはその74体目にして最終型にあたる[138]。最終型であるため、《根源たる虚無の剣》を錬成するために命を落とすことが予定された存在だったが、その役目はミリアムに取って代わられることになる[138]
本人はOzシリーズに「感情」は搭載されていないと考えており、ミリアムのことをイレギュラーな存在だと考えていた[128]
「閃II」の時点ではミリアムのことはなんとも思っておらず[112]、妹ではないかと問いかける彼女にも冷淡な反応を返している[254]。「閃III」でも初期はなんとも思っておらず、ミリアムに対しては自分を妹扱いすることをやめるよう求めているが[89]、後に、姉妹とは思っていないが(姉ぶっており)どうしても放っておけない存在[128]、形式的には姉妹(と認める)[227]、姉ぶってプレゼントを贈られて満更でもない様子を見せる[314]、と、徐々に態度を軟化させていく。「閃IV」では、「閃III」終盤の《黒キ星杯》でミリアムがアルティナをかばって《剣》になった経緯もあり、「おねえちゃん」と呼ぶようになる。
クラウ=ソラス
アルティナが連れている漆黒の傀儡。ミリアムの「アガートラム」とは兄弟機らしく、形状が似ている。
戦闘ではクラフトを反射するバリアーを張るほか、剣状に変形して突撃する攻撃を繰り出す。
ゲーム上の性能
「閃II」の後日譚で、2014年11月28日に配信が開始された修正パッチ1.03により、ラストダンジョンでしか使用できない特定アクセサリをほかのプレイヤーキャラクターに装備させることで、クロチルダやクロウとともにラストダンジョンのみでプレイヤーキャラクターとして操作が可能となった(当初、外伝のみで操作することになったロイドやリーシャも含む)。
アッシュ・カーバイド
登場作:「閃III」P・「閃IV」P・『創』P
声:前野智昭
一見陽気だがどこか影のある猛々しい不良青年[69]。年度途中でVII組に編入する[179]
大柄だが豹のようにしなやかな体躯を持つ[W 34]
来歴
ハーメル村で生まれで、3歳の時に《ハーメルの悲劇》(1192年)で両親を失い[13]、自身は気絶していたため虐殺を免れ、山道に歩き出たところを通りがかった行商人ミゲルによってラクウェルまで連れていかれる[315][44]。この事件に際して「帝国の呪い」の「贄」となり、左目に呪いを植え付けられ[138][105]
ラクウェルではエレン・カーバイドに引き取られて育てられるが[67]、 「閃III」の6年前(1200年)、育ての親となったエレンを腫瘍により失う[316][67]
「閃III」の2年前(1204年)、帝国の内戦が始まると野党から街を守るために愚連隊《ファフニール》を組織しそのヘッドになり、その頃にサラとも知り合う[67]。《ファフニール》は内戦後にすぐ解散するが、この時の活動から様々な組織から勧誘を受けることになり、サラからは遊撃士になるよう誘われたがいずれも断る[67]
レクターから自分の過去を知るための近道が第II分校にあると言われ、幼少期の記憶を取り戻すべく入学を決意する[128][69]
  • 「閃III」 - 第II分校に入学し、《VIII組戦術科》にクラス分けされる[72]。クロスベルの実習後はオーレリアの計らいによって《VII組特務科》に移籍する[179]。《ハーメルの悲劇》で植え付けられた呪いにより、「一番悪いヤツを殺せ」という声と左目の疼きにさいなまれており、夏至祭に際して皇城バルフレイム宮で開かれた祝賀会の夜に、その呪いの導きのままにオズボーンユーゲントIII世を襲撃する[114]。《黒の史書》により「贄」であることを2名とも悟っており、自ら進み出たユーゲントを銃撃したことで、アッシュは《黒の史書》の予言を成就させてしまう[114]。オズボーンとルーファスはこの事件をカルバード共和国の工作員によるものとして発表する[64]。容疑者として捕らえられたアッシュは鉄道憲兵隊の一次預かりとなるが、《黒キ星杯》が現れた混乱に乗じて決起したオーレリアら《ヴァイスラント決起軍》によって救出され、意識を失ったままパンタグリュエルへ運ばれていく[64]
  • 「閃IV」 - パンタグリュエルから脱走し[185][注 193]、行く当てもなくハーメル廃村にたどり着き失意に沈んでいたが、ユウナらVII組に喝を入れられ立ち直り、リィンを取り戻すべくVII組の一員として行動する[105]。クロスベルではユーゲントに謝罪すると、ユーゲントからは「(呪いに導かれたものであり)何の罪もない」と許され、大切なのはこの先だと諭される[153][注 194]。パンタグリュエルで同じハーメルの遺児であるヨシュアと再会し[13]、物語終盤でハーメルが異界化した際はともに解決に導く[44]
プロフィール
  • 年齢:17歳(「閃III」[W 9]・「閃IV」)
  • 出身:エレボニア帝国・ハーメル村
  • 趣味:読書
人物
教官以外にも貴族など目上の人にも露悪的で敬語を使わない不良だが、リィンからは、何だかんだ言って面倒見はよく仲間のフォローもちゃんとしていると評価されている[128]。挑発的な態度をとることはあるが、コミュニケーション能力自体は高く、いつの間にか皆から頼られるようなところがある[67]。入学当初は性格上の問題もあってソリが合わなかったユウナやクルトたちからも一目置かれるようになり、「露悪的なところはあるものの自分勝手でもいい加減でもない」、「何だかんだ言っても必要な時はちゃんと協力する」と[64]、ともに試練を乗り越えた仲間として信頼されていくこととなる。
根は優しく[64]。手段を選ばずやりすぎるところはあるが、悪事や困っている人を見過ごせない性格をしている[69]
見た目は不良だが、どの科目も勉強はよくでき[179]、部活動は文芸部に所属し、目がついた本は片っ端から読んでしまうほどの読書家で、暇があれば本を読んでいる[87]。大人びてるようにも見えるが、自分のことになると意外と周りが見えなくなるという[128]、歳相応なところもある。
才能の塊のような少年で[128]、リィンの見立てではセンスとポテンシャルでは第II分校でもトップクラスであり、大した努力をしなくても大抵のことはこなしてしまえる高い知能と身体能力を持っている[67]。関わった大人からの評価は高く、ルトガーからは胆力、獰猛さ、頭の回転から、猟兵として超一流になれる素質があると評され[105]トヴァル、サラからは遊撃士になることを[67]クレイグ中将からは第四機甲師団に来ることを[114]、レクターからは情報部に来ることを誘われている[318]
基本的に常識人なので、魔術の類については「オカルト」と言う癖がある。
ゲーム上の性能
武器は鎌と斧の機能を持つ「ヴァリアブルアクス」。
機甲兵はヘクトル弐型を使用する。
ミュゼ・イーグレット
登場作:「閃III」P・「閃IV」P・『創』P
声:小清水亜美
帝国西部の名門イーグレット伯爵家出身の清楚かつ蠱惑的な言動が特徴の少女[W 35]。成績優秀で貴族子女らしい品の良さがあるが、どこか底知れないところがあり、新米教官のリィンを事あるごとに誘惑する[W 35]
来歴
カイエン公爵家の嫡子である父アルフレッドと、イーグレット伯爵家出身の母の間に「ミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエン」として生まれる。
「閃III」のおよそ10年前、5、6歳の頃(1195年もしくは1196年)[128][11]、両親を海難事故で失う[319]。両親の死後は母方の祖父であるイーグレット伯によって育てられるが、叔父クロワールがカイエン公爵家の当主の座を継ぐ際にラマール州から遠ざけられ、6歳の時に帝都にあるアストライア女学院の初等科に封じ込まれる[319][320]
帝国の内戦が終わってすぐの頃(1205年初め頃)、ラマール貴族であるオーレリアヴィータに連絡を取り、自分の計画の協力者とする[319]
同年末、アストライア女学院を去る[113][226]。この時点で、将来、帝国が共和国との戦争に進むこと、何らかの「呪い」が発動することは読んでいたため、対抗策として、新設される第II分校の分校長をオーレリアが引き受けるよう計らうとともに、ヴァイスラント決起軍への有志を集めるため自身が次期カイエン公の座を得るよう手を回すという、ふたつの布石を打つ[319]
  • 「閃III」 - 「ミュゼ・イーグレット」として、トールズ士官学院・第II分校に入学。茶道部に所属。入学当初は《IX組主計科》に在籍していたが、クロスベルの実習後、オーレリアの計らいによって《VII組・特務科》に移籍[179][注 195]。オルディスが開かれた領邦会議では思惑通り次期カイエン公に推挙され、帝国政府が進めようとしている共和国への侵攻と「国家総動員法」への対策を領邦会議の議題に追加する[227]
  • 「閃IV」 - 《黒キ星杯》における出来事が終わった後はヴィータに事前に渡された脱出用の転移具を使って一人で脱出し、オーレリアたちと合流する[321]。その後、共和国、レミフェリア、リベールなどの周辺国の首脳に対して、帝国に飲み込まれて呪いの一部として黄昏に染まるか、それとも、いかなる犠牲を払ってでも世界の終わりに諍うか、選択を迫ることで[319]、《千の陽炎ミル=ミラージュ》作戦への参加を促す。しかし、実際にはこの選択に納得しておらず、VII組なら別の道を見出せるかもしれないと期待していた[319]。そのことをユウナたちに見抜かれ、再びVII組の「ミュゼ・イーグレット」としてともに行動することを決意する[319]。リィン救出に成功すると[55]、パンタグリュエルに各国の首脳を呼んで会談を催し、作戦の骨子を固める[13]。その場にリィンらトールズ士官学院関係者、エステルらリベールの遊撃士協会関係者、ロイドら特務支援課関係者を招待し、彼らにも《千の陽炎》作戦への参加を要請するが、辞退されてしまう[13]。彼らはオリヴァルト皇子による《光まとう翼》に参加することを決め、ミュゼ自身も《千の陽炎》は走らせつつVII組として《光まとう翼》に参加する[68]
プロフィール
  • 年齢:16歳(「閃III」[67][W 9]・「閃IV」)
  • 誕生:2月28日[書 39][W 36]
  • 出身:エレボニア帝国・ラマール州
人物
その性格はアッシュから「ゆるふわ女狐」、「女郎蜘蛛」と揶揄されており[179]、リィンやアルティナからもVII組移籍当初は底知れないと見られている。
蠱惑的な言動でたびたびリィンを誘惑するが、そうしたちょっとした冗談やおふざけ、一挙手一投足に至るまで、全てが俯瞰され、計算された上でどう因果が巡るかまで視えている[128]
状況を見通す戦略眼を持つ天才ではあるが、中身は年相応であるというジレンマを持ち[13]、帝国や世界の命運を左右する一手を打つことの重圧を背負うことになる。そのことにオーレリアやユーシスなどの周りの年長者は気づかず、その才能に頼るあまり特別視しすぎていたと、それぞれ反省することになる[65][68]
聖アストライア女学院ではアルフィンエリゼの1年後輩にあたり、当時から交流があった[113][88]。女学院時代から「乙女の嗜み」を愛好している[113]
指し手としての能力
ミュゼの能力は未来予知ではなく、《盤面》が見えるというもので、現在の局面、そこに至る過去と無数に展開しうる未来の局面を見ることができ、局面を動かしている人物たちの思惑まで見通すことができる予測能力ということになる[319]。その異能に等しい能力について、カイエン公爵家にもアルノール家の血が流れており、古の“調停者”である初代アルノールの才能が極まったためではないかとローゼリアは推測している[317]。叔父クロワールがいずれ内戦を引き起こすことはアストライア女学院の初等科に入れられた頃から予感していた[319]
ヴィータからは、数万手先をも読む指し手であり、結社の使徒すら務まる(ほどの能力)と評されている[185]
ゲーム上の性能
武器は、従来の魔導銃よりも銃身が長い「魔導騎銃」。機甲兵はケストレル。

VIII組戦術科[編集]

ランドルフ・オルランド
VIII組の担任教官で、授業は軍事学を担当[308]。詳細は#ランディ・オルランドを参照。
アッシュ・カーバイド
学院生。詳細は#アッシュ・カーバイドを参照。
ゼシカ・シュライデン
登場作:「閃III」・「閃IV」
声:竹達彩奈[書 170]
学院生。テニス部所属[308]。ノルティア州のシュライデン伯爵家の出身。武門である「シュライデン流槍術」の初伝を持っており[179]、護衛を務める関係で