あまぎり (護衛艦)

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あまぎり
JMSDF destroyer Amagiri DD-154.jpg
基本情報
建造所 石川島播磨重工業東京第1工場
運用者  海上自衛隊
経歴
発注 1984年
起工 1986年3月3日
進水 1987年9月9日
就役 1989年3月17日
要目
排水量 3,500t(基準)
4,900t(満載)
全長 137m
全幅 14.6m
吃水 4.4m
機関 COGAG方式
川崎ロールス・ロイス オリンパスSM1Aガスタービン 4基
2軸推進、54,000PS
最大速力 30kt
乗員 220名
兵装 62口径76mm単装速射砲 1門
Mk15 MOD2 高性能20mm機関砲CIWS) 2基
ハープーンSSM 4連装発射筒 2基
GMLS-3型A シースパロー短SAM 8連装発射機 1基
74式アスロック8連装発射機 1基
68式3連装短魚雷発射管 2基
搭載機 HSS-2B/SH-60J哨戒ヘリコプター 1機(最大2機)
C4ISTAR OYQ-7B-1 戦術情報処理装置
OYQ-101 ASWDS
SFCS-6C 水中攻撃指揮装置
レーダー OPS-14C 対空レーダー
OPS-28C 水上レーダー
OPS-20 航海レーダー
81式射撃指揮装置2型-22A/2型-12E
ソナー OQS-4Aソナー
OQR-1曳航式ソナー
電子戦
対抗手段
NOLR-8 ESM
OLT-3C ECM
Mk137 チャフ発射機 2基
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あまぎりローマ字JS Amagiri, DD-154)は、海上自衛隊護衛艦あさぎり型護衛艦の4番艦。艦名は「大空の霧」(天霧)に由来し、旧海軍吹雪型駆逐艦天霧」に続いて日本の艦艇としては2代目。

艦歴[編集]

「あまぎり」は、中期業務見積りに基づく昭和59年度計画3,500トン型護衛艦2225号艦として、石川島播磨重工業東京第1工場で1986年3月3日に起工され、1987年9月9日に進水、1989年3月17日に就役し、同日付で第1護衛隊群隷下に新編された第46護衛隊に「ゆうぎり」とともに編入され、横須賀に配備された。

1992年8月、訓練中に僚艦「はまぎり」と衝突事故を起こし、浸水傾斜等海上自衛隊史上としては最悪の被害を受けるが死傷者はなく、その後、戦列に復帰している。

1994年環太平洋合同演習(RIMPAC)に参加。

1997年3月24日、隊番号の改正により第46護衛隊が第5護衛隊に改称。

1999年5月11日から8月12日の間、護衛艦「ひえい」、「みょうこう」とともに米国派遣訓練に参加。 同年11月7日、横須賀周辺および相模湾にて在外邦人等輸送訓練を行う。この訓練では他に「しらね(DDH-143)」、「むらさめ(DD-101)」、「うらが(MST-463)」、「とわだ(AOE-422)」の艦艇、陸上自衛隊からは第1空挺団で編成された誘導隊が参加した[1][2]

2001年1月27日、インド建国50周年記念国際観艦式参加のため、横須賀を出港した「あまぎり」は、1月26日に発生したインド西部地震に対応するため、1月29日沖縄勝連において、急遽、毛布や食糧、医薬品などを積み込み、インドに向かう。2月14日にムンバイ(旧ボンベイ)に入港、2月17日インド建国50周年記念国際観艦式参加した。なお、物資は、国際緊急援助活動とは別に、ムンバイにおいて、見舞品としてインド海軍に引き渡された。2月20日ムンバイ出港後、観艦式に参加したインド、アメリカ、イギリス、オーストラリア、南アフリカ、フランス及びロシア艦艇とアラビア海で親善訓練を行った。

2002年8月16日、編成替えにより第3護衛隊群第3護衛隊に編入され定係港が舞鶴に転籍。

2004年、環太平洋合同演習(RIMPAC)に参加。

2006年遠洋練習航海に参加。

2008年3月26日、護衛隊改編により第2護衛隊群第2護衛隊に編入。

2009年6月23日、海賊対処法の成立に伴い、第2次派遣海賊対処行動水上部隊の概要が発表され、本艦と「はるさめ」の2隻が派遣された[3]。同年7月6日に舞鶴を出港し、7月28日から11月2日まで合計34回、248隻の船舶を護衛して、11月29日に帰港した[4]

2012年1月20日、編成替えにより定係港が佐世保に転籍。

2012年2月27日、九州北西海域にて日米仏3ヶ国としては初となる親善訓練を実施した。他の参加艦艇はアメリカ合衆国海軍掃海艦「MCM-2 ディフェンダー」、フランス海軍フリゲート「F 734 ヴァンデミエール[5]

2014年11月15日、第20次派遣海賊対処行動水上部隊として護衛艦「はるさめ」と共にソマリア沖・アデン湾に向けて佐世保から出港し[6]2015年5月20日に帰国。

現在は第2護衛隊群第2護衛隊(司令部:佐世保基地)に所属し、定係港は佐世保である。

歴代艦長[編集]

歴代艦長(特記ない限り2等海佐
氏名 在任期間 出身校・期 前職 後職 備考
1 井上義昭 1989.3.17 - 1990.3.7 防大11期 あまぎり艤装員長 東京業務隊付
2 新海博夫 1990.3.8 - 1991.8.4 防大12期 海上幕僚監部防衛部通信課 舞鶴通信隊司令
3 安孫子宏 1991.8.5 - 1993.2.4   いわせ艦長 海上自衛隊幹部学校研究部員
4 角田 繁 1993.2.5 - 1994.8.29 防大14期 第4海上訓練指導隊砲術科長 運用開発隊運用開発第1科長
5 福永宗義 1994.8.30 - 1996.3.21   海上幕僚監部防衛部運用課 佐世保地方総監部管理部総務課長
6 寺岡忠昭 1996.3.22 - 1997.7.31   電子業務支援隊電子第1科長 第3海上訓練指導隊船務科長
7 白土雅彦 1997.8.1 - 1999.8.19 防大20期 おおよど艦長 佐世保地方総監部管理部総務課長
8 高橋賞三 1999.8.20 - 2001.3.22   いしかり艦長 運用開発隊
9 原 正明 2001.3.23 - 2002.4.11   海上自衛隊幹部学校付 大湊地方総監部防衛部
10 平野晃胤 2002.4.12 - 2003.8.19 防大27期 くらま船務長 海上自衛隊幹部学校付
11 桑野弘道 2003.8.20 - 2004.8.19 防大27期 海上自衛隊幹部学校付 横須賀地方総監部防衛部
第3幕僚室長 兼第5幕僚室長
12 大判英之 2004.8.20 - 2005.7.31 防大30期 第1護衛隊群司令部幕僚 海上自衛隊幹部学校付 2005.1.1
1等海佐昇任
13 佐々木輝幸 2005.8.1 - 2007.3.25 防大29期 海上自衛隊幹部学校付 横須賀地方総監部管理部総務課長
14 福田達也 2007.3.26 - 2008.3.25 防大34期 海上幕僚監部防衛部防衛課 統合幕僚監部防衛計画部計画課
15 岡田岳司 2008.3.26 - 2010.3.24 防大31期 統合幕僚監部運用部運用第2課 海上自衛隊幹部学校付  
16 佐々木透吏 2010.3.25 - 2011.3.24 慶大
43期幹候
海上幕僚監部人事教育部教育課 海上自衛隊幹部学校付  
17 藤原幸孝 2011.3.25 - 2012.3.15   護衛艦隊司令部付 基礎情報支援隊副長
兼 基礎情報第3科長
18 一柳公大 2012.3.16 - 2013.3.21   護衛艦隊司令部幕僚 統合幕僚監部運用部運用第1課  
19 矢野浩美 2013.3.22 - 2014.3.9 防大40期 第1護衛隊群司令部 海上幕僚監部人事教育部補任課  
20 青木邦夫 2014.3.10 - 2015.5.31 第3護衛隊群司令部 海上幕僚監部防衛部装備体系課
21 江田大興 2015.6.1 - 2016.7.31 防大43期 海上幕僚監部防衛部防衛課
22 森陸 晃 2016.8.1 - おうみ副長

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)
  • 『世界の艦船』第750号(海人社、2011年11月号)

外部リンク[編集]