ロナルド・レーガン (空母)

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USS Ronald Reagan (CVN-76).jpg
艦歴
発注 1994年12月8日
起工 1998年2月12日
進水 2001年3月4日
就役 2003年7月12日
退役
母港 神奈川県横須賀
所属 太平洋艦隊(第7艦隊)
第5空母打撃群
性能諸元
排水量 満載 101,429トン
全長 1,092 ft (333 m)
全幅 252 ft (76.8 m)
喫水 37 ft (11.3 m)
機関 ウェスティングハウス A4W 原子炉2基
蒸気タービン4基, 4軸, 260,000 shp
最大速 30 ノット以上 (56 km/h)
航続距離
乗員 士官・兵員:3,200名
航空要員:2,480名
兵装 RIM-7 シースパロー短SAM 2基
RIM-116 RAM 2基
ファランクス CIWS2基
Mk 38 Mod 2 25mm機関砲 2基
搭載機 90機
モットー Peace Through Strength
愛称 Gipper
東日本大震災におけるトモダチ作戦シーホークヘリコプターに救援物資を積み込む甲板員(2011年3月15日)
東日本大震災におけるトモダチ作戦で避難所に救援物資を届けるロナルド・レーガン搭載の対潜ヘリコプター部隊(2011年3月16日)

ロナルド・レーガン (USS Ronald Reagan, CVN-76) は、アメリカ海軍航空母艦ニミッツ級航空母艦の9番艦である。艦名は、第40代アメリカ合衆国大統領ロナルド・レーガンにちなんで付けられた。存命中の人名が付いた、アメリカ合衆国で3番目の空母である。

艦歴[編集]

ロナルド・レーガンは1998年2月12日ニューポート・ニューズ造船所で起工した。2001年3月4日に進水した後、同年3月10日には命名式が行われ、ナンシー・レーガンによって命名される。2003年7月12日に初代艦長J・W・グッドウィン大佐の指揮下で就役した。就役式典で、レーガン夫人は艦の乗員に対して伝統的な指令「Man the ship and bring her to life.(総員乗艦、艦に生命あれ)」を命じた。本級に命名された他の人物と違って、レーガン元大統領はその任期中に最高司令官であった以外に海軍との関係はなかった。艦の建造費は度々増加し、結局45億ドルが費やされた。

ニミッツ級として初めて近接防御システムとして20mmCIWSファランクス(後日装備)に代わってRAMを2基装備している。

2003年7月21日に処女航海を行い、2004年5月10日にフライトデッキ・サーティフィケーションに合格する。この時、第213戦闘飛行隊(VF-213)のF-14艦上戦闘機がテストを行った。本格運用が開始される際にF-14は全機退役になっているが、これはF-14の運用が続いている間に飛行甲板でのF-14運用資格を習得するための措置である。

レーガン元大統領は艦の就役から11か月後の2004年6月5日に死去した。葬儀では艦長のジェームズ・シモンズ大佐がレーガン夫人の頼みにより、布で覆われた小箱に入った旗を手渡した。その旗はレーガン元大統領の就任式が行われた1981年1月20日に、キャピトル・ヒルに掲げられた旗であった。シモンズ大佐はまた、レーガン元大統領が死去したとき艦に掲げられていた旗もレーガン夫人に贈った。

2006年1月29日オーストラリアブリスベン南東200kmの海域で、夜間に着艦訓練を行おうとしたF/A-18戦闘攻撃機がフライトデッキに激突し、その後海へ落下するという事故が発生した。ロナルド・レーガンに損傷はなく、パイロットは無事に脱出したが機体は海に沈み回収することができなかった。

2006年7月6日、ロナルド・レーガンは対テロ戦争支援の配備から母港のコロナドに帰還した。レーガンと空母打撃群は2007年1月27日サンディエゴを出航し、西太平洋への予定外の配備に就く。この配備はキティホーク (USS Kitty Hawk, CVA-63) が2,850万ドルをかけたメンテナンスを日本で行う間、その補充としてのものであった。同年2月24日には長崎県佐世保港への初寄港を行い、4月20日にコロナドへ帰還した。

西太平洋へ予定外の配備に再び就くが、横須賀基地配備予定のジョージ・ワシントンが火災事故に伴い、横須賀配備が遅れる可能性が出てきたため、西太平洋地域の空母空白を補うための展開とされ、作戦行動中には6月に香港、7月中旬に釜山に寄港し、2008年7月29日には長崎県佐世保港へ2回目となる1年5か月ぶりの寄港をした。

2011年3月11日東日本大震災後に他7隻の艦船と共に支援活動「トモダチ作戦」のためとして関東〜東北沖に出動した。同年3月14日、搭載のヘリコプターの要員17人が仙台市近くで救助活動行った際に福島第一原子力発電所事故の影響か、被曝したことがわかった。これを受けアメリカ海軍は、空母と展開中の艦船を福島第一原子力発電所の風下から離脱した[1]

2011年4月4日、ロナルド・レーガンは「トモダチ作戦」での任務を終了し、震災前に行っていた任務に復帰した[2]

2014年1月16日、アメリカ海軍は、横須賀基地配備のジョージ・ワシントンを定期点検および燃料棒交換のため米バージニア州に移動し、交替空母としてロナルド・レーガンを充てると発表した。配備時期は秋になる見通し[3]

2015年8月31日、横須賀に向けサンディエゴを出港、10月2日から横須賀基地に配備予定だったが、天候の悪化を避けるため、10月1日に入港した[4]

2015年10月18日安倍晋三首相は米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に配備された原子力空母ロナルド・レーガンに乗艦した[5]

ロナルド・レーガン空母打撃群:Ronald Reagan Carrier Strike Group(RRCGS)[編集]

ロナルド・レーガンは第5空母打撃群 (Carrier Strike Group 3, CSG-3) の旗艦であり、第5空母航空団 (Carrier Air Wing 5, CVW-5) を搭載する。打撃群は第15駆逐戦隊 (Destroyer Squadron 15, DESRON-15) を含む。

第15駆逐戦隊[編集]

※活動担当海域によって艦船入れ替えあり

第5空母打撃群(CSG 5)直属ミサイル巡洋艦[編集]

他艦艇[編集]

太平洋艦隊所属攻撃型原子力潜水艦及び補給艦

第5空母航空団[編集]

第5空母航空団(Carrier Air Wing 5, CVW-5)は、ロナルド・レーガン(CVN-76)に艦載される航空団。

飛行隊名 通称名 使用機種
第102戦闘攻撃飛行隊 (VFA-102) 「ダイアモンドバックス」 "Diamond backs" F/A-18F Block2
第27戦闘攻撃飛行隊 (VFA-27) 「ロイヤル・メイセス」 "Royal Maces" F/A-18E Block2
第115戦闘攻撃飛行隊 (VFA-115) 「イーグルス」 "Eagles" F/A-18E Block2
第195戦闘攻撃飛行隊 (VFA-195) 「ダムバスターズ」 "Dambusters" F/A-18E Block2
第141電子攻撃飛行隊 (VAQ-141) 「シャドーホークス」 "Shadow Hawks" EA-18G
第115早期警戒飛行隊 (VAW-115) 「リバティ・ベルズ」 "Liberty Bells" E-2C 2K
第12ヘリコプター海上作戦飛行隊 (HSC-12) 「ゴールデン・ファルコンズ」"Golden Falcons" MH-60S
第77ヘリコプター海洋攻撃飛行隊 (HSM-77) 「セイバー・ホークス」"Saber Hawks" MH-60R
第30艦隊後方支援飛行隊・第5分遣隊 (VRC-30・Det5) 「プロバイダーズ」 "Providers" C-2A

命名時に生存中の人名を付けたアメリカ軍艦船[編集]

ギャラリー[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 【原発爆発】米空母のヘリ要員17人が被曝 福島第1原発の影響か - MSN産経ニュース
  2. ^ “ありがとう「トモダチ」作戦…米空母が任務終了 揚陸艦拠点に支援継続”. msn産経. (2011年4月5日). http://sankei.jp.msn.com/world/news/110405/amr11040522060011-n1.htm 2011年4月10日閲覧。 
  3. ^ 日本初配備の米原子力空母 本国へ
  4. ^ “米空母「ロナルド・レーガン」、日本に向け出港 10月2日に横須賀入港”. msn産経. (2015年9月1日). http://www.sankei.com/world/news/150901/wor1509010011-n1.html 2015年9月24日閲覧。 
  5. ^ “安倍首相、米原子力空母に乗艦 現職初「『トモダチ』配備、心から歓迎する」”. msn産経. (2015年10月18日). http://www.sankei.com/politics/news/151018/plt1510180015-n1.html 2015年10月18日閲覧。 

外部リンク[編集]