親不知駅
親不知駅 | |
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駅舎(2005年12月) | |
おやしらず Oyashirazu | |
◄市振 (8.6 km) (5.3 km) 青海► | |
所在地 | 新潟県糸魚川市大字歌字平18 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■北陸本線 |
キロ程 | 303.1 km(米原起点) |
電報略号 | オス←ヲス |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
35人/日(降車客含まず) -2010年- |
開業年月日 | 1912年(大正元年)10月15日 |
備考 | 無人駅(自動券売機 有) |
親不知駅(おやしらずえき)は、新潟県糸魚川市大字歌字平にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の駅である。
駅構造
線路は西から東に通り、駅舎は南側に設けられている。地上駅で、基本的には島式ホーム1面2線を有する構造。南側の線路に富山方面の列車が、北側の線路に直江津方面の列車が発着する。島式ホームの青海方の端がスロープになっていて、そこから遮断機つきの構内踏切が駅舎にのびている。
この他に当駅にはもう1本ホームがあり、この上に駅舎がある。駅舎の市振方に切欠ホームがあって、側線が入っている。場内・出発信号機も備える。
駅舎は木造瓦葺の建築物。基本的には一階建てであるが、駅事務室の一部のみ二階建てである。駅舎内部には待合所と駅事務室があるが、糸魚川地域鉄道部が管理する無人駅であるため駅事務室は普段使われず、待合所にある出札窓口も閉鎖されている。待合所の内部には長椅子が設置されているほか、親不知の観光案内が掲示されている。簡易型の自動券売機が一台設置されている。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
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駅舎側 | ■北陸本線 | 上り | 富山・金沢方面 |
反対側 | ■北陸本線 | 下り | 糸魚川・直江津方面 |
- 案内上ののりば番号は設定されていない。(のりば番号標設置もなく、時刻表にも記載はない。)
- ホーム上の接近警告機からは警告音のみ流れ、メロディはない。
利用状況
1日の平均乗車人員は以下の通りである[1]。
- 56人(2004年度)
- 48人(2005年度)
- 43人(2006年度)
- 41人(2007年度)
- 39人(2008年度)
- 38人(2009年度)
- 35人(2010年度)
駅周辺
駅は市振駅の附近から青海駅の近くまで続く親不知のほぼ中間に位置し、親不知はこの附近を境に市振方が「親不知」、青海方が「子不知」に大分される。駅名は親不知であるが、歌川の河口に位置し、親不知の峻険な地形にあって若干の平地が開けた、歌の集落の近くに所在する。歌の集落へは当駅から東へ100メートルほどの距離であるが、駅前にも県道に沿って建物が点在している。
北側は海。線路が海岸線に沿って東西に走り、駅舎は南側を走る県道525号に面して設けられている。駅から海の方向を望むと海面を見ることができるが、海岸線附近から海沿いに掛けて北陸自動車道と国道8号の高架が並行して走っているため、異様な光景となっている。かつて海岸線にそって旧線が通っていたときは砂浜と松並木の沿線風景であったが、橋脚を海の中に建設したため海流が変わり砂浜は浸食されて消失した。直近数年では浸食速度が著しく、かつて駅構内から臨めた美しい砂浜や岩肌は消失し非常に寂しい景観となった。また駅舎構内は無人の為か掃除が行き届いておらず、特に夏季では設置してある長椅子に座るのも躊躇われる様相である。
駅から県道を西側へ700メートルほど行くと外波川河口に開けた外波の集落に至る。この附近には親不知インターチェンジや道の駅親不知ピアパークの他、小さな港がある。親不知に沿って駅附近から天嶮を経て市振までは、徒歩でおよそ2時間ほどの道のりである。
歴史
- 1912年(大正元年)10月15日 - 国有鉄道北陸本線の泊駅 - 青海駅間延伸時に開業(一般駅)。
- 1977年(昭和52年)5月1日 - 貨物の取扱を廃止(旅客駅となる)。石灰岩採掘業者の専用線があったが、この時までに廃止された。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となる。
- 1994年(平成6年) - 完全無人化。