柏崎駅
柏崎駅 | |
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駅舎(2012年4月) | |
かしわざき Kashiwazaki | |
所在地 | 新潟県柏崎市駅前一丁目1-30 |
所属事業者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本) 日本貨物鉄道(JR貨物)* |
電報略号 | カサ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,996人/日(降車客含まず) -2010年- |
開業年月日 | 1897年(明治30年)8月1日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■信越本線 |
キロ程 | 120.6 km(篠ノ井起点) |
◄鯨波 (3.7 km) (3.0 km) 茨目► | |
所属路線 | ■越後線 |
キロ程 | 0.0 km(柏崎起点) |
(1.6km) 東柏崎► | |
備考 | みどりの窓口 有 |
* オフレールステーションを併設。 |
柏崎駅(かしわざきえき)は、新潟県柏崎市駅前一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。
概要
新潟県中部に位置する柏崎市の代表駅。ただし、市の中心市街地からは離れた位置にある。JR東日本とJR貨物が共同で使用し、信越本線を所属線として[1]、当駅を起点とする越後線を加えた2路線が乗り入れている。ただし、JR貨物の第二種鉄道事業の路線は信越本線のみである。また、JR東日本が運行する旅客列車の発着はあるが、JR貨物が運行する貨物列車の発着は1997年(平成9年)以降なくなっている。
1日約2,000人の乗車客があり、普通列車のほか特急「北越」や、快速「くびき野」「らくらくトレイン信越・おはよう信越」が停車する。
駅の開設は1897年(明治30年)である。開設当初は北越鉄道の運営であり、柿崎方面からの終着駅だった。1912年(大正元年)には越後鉄道(のちの越後線)が乗り入れた。北越鉄道・越後鉄道の両社は国有化されたため柏崎駅は国有鉄道の運営となっていたが、1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化によって旅客営業はJR東日本が担当、貨物営業はJR貨物が担当する形態に変わった。
駅構造
地上駅で、ホームは合計2面4線ある。駅構内南側のホームは2本の線路(2番線・3番線)がホームの南北に接する島式ホームである。北側にあるホームには駅舎が設置されており、ホームの南側が1番線に接し、ホームの北側の駅舎より東側が0番線に接している。なお、0番線は車止めが設置された行き止まり式となっている。ホームに接する線路ほか、構内には車両留置用や貨物用の側線が設けられている。ホーム間の移動手段として、バリアフリー対策のエレベーターが併設された跨線橋が設置されている。
JR東日本の直営駅(社員配置駅)である。駅舎内にはみどりの窓口(営業時間 5:20 - 21:30)、指定席券売機、自動券売機、待合所、びゅうプラザ、自動販売機、売店 (NEWDAYS)、トイレなどがあり、改札口には自動改札機が導入されている。なお、Suicaはサービスエリア外であるため利用できない(売店を除く)。
出入口は構内北側だけに開設されているため、駅南側へは駅舎を出て東側に進んだところに設けられた地下通路を通り抜ける必要がある。
1番線は待避線の他に、当駅止まりの列車(信越本線・越後線とも)が到着することがある。また、当駅始発の列車も1番線から発車することがある。
のりば
■越後線 | 0 | 出雲崎・吉田・新潟方面 | |
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■信越本線 | 1 | (待避線) | |
2 | (下り) | 長岡・新津・新潟方面 | |
3 | (上り) | 直江津・富山・金沢・長野方面 |
貨物の取扱い
柏崎オフレールステーション
柏崎オフレールステーション(略称、柏崎ORS)は、旅客駅舎の西側にあり、JR貨物柏崎駅に属するコンテナ集配基地である。12フィートのコンテナ貨物を取扱っており、貨物列車代替のトラック便が南長岡駅との間で1日6往復の運行されている。
かつては柏崎駅には貨物列車が発着し、コンテナは列車で輸送されていたが、1997年(平成9年)にトラック輸送に切り替えられ自動車代行駅となった。その後2006年(平成18年)に、コンテナ部門は柏崎オフレールステーションに変更された。
専用線
柏崎駅の東側には2001年(平成13年)まで日本石油加工柏崎工場(旧・日本石油柏崎製油所)があり、駅から分岐しこの工場へ向かう専用線も存在していた。1983年の専用線一覧表によれば、作業キロ0.6km、総延長キロ1.8kmで、構内作業は日本石油輸送の機関車が行っていた[2]。
専用線の敷設は柏崎製油所新設の翌年の1900年(明治33年)である[3]。専用線では原油や石油製品の輸送が行われ、ピーク時の1970年代には1000両余りのタンク車が出入りしていたが、トラック輸送に切り替えられ1998年(平成10年)に廃止された[4]。
利用状況
旅客
2010年度の1日平均乗車人員は1,996人である。近年の推移は以下の通り。
- 2007年度 - 2,027人
- 2008年度 - 2,102人
- 2009年度 - 2,017人
貨物
『新潟県統計年鑑』によれば、2006年度の発送貨物は約16,400トンである。
1993年度の発送貨物は107,122トンであり、1996年度まで10万トン台を保っていた。だが、日本石油加工の専用線が廃止された1997年度に7万5千トンに減少し、1998年度には1万トン台まで減少した。その後も1万トン前後で推移していたが、2003年度から増加に転じている。
駅周辺
正面口側
- 新潟県道37号柏崎停車場線
- ホテルサンシャイン
- ホテルニューグリーン柏崎
- ホテルα-1柏崎
- ブルボン柏崎工場
- 柏崎市産業文化会館
- 柏崎郵便局
- 第四銀行柏崎支店
- イトーヨーカドー丸大柏崎店
- ショッピングモール フォンジェ
- 国道352号
- 柏崎市陸上競技場
- 新潟県立柏崎アクアパーク
- 新潟県立柏崎高等学校
- 新潟県立柏崎工業高等学校
- 柏崎中央海水浴場
- 2001年3月まで、駅東側に日本石油加工柏崎工場があった。
南口側
バス路線
越後交通と同社子会社の越後柏崎観光バス、および新潟交通・頸城自動車・西武バス・南海バス(越後交通と共同運行している高速バスのみ)が乗り入れている。
柏崎駅前バスのりば(正面口)
- 1番線(越後交通)
- 2番線(越後柏崎観光バス)
- 荒浜・椎谷・出雲崎(土休日は椎谷止まり)
- 鯨波・川内・谷根
- 米山台
- 赤坂山公園経由 柏崎駅南口 (土休日全便運休)
- 野田
- 中田・畔屋・曽地経由 妙法寺
- 中田経由 平井
- 3番線(越後柏崎観光バス)
- 総合医療センター(一部)・安田・五中経由 岡野町
- 総合医療センター(一部)・南条経由 五中 (土休日全便運休)
- 総合医療センター 堀・久米
- 総合医療センター経由 杉平
- 総合医療センター経由 平井
- 柏崎東循環バス【ひまわり】比角先回り・半田先回り
- 総合医療センター経由 フロンティアパーク (土休日全便運休)
- 柏崎総合医療センター(土休日全便運休)
- 降車A番(越後柏崎観光バス)
- 南町経由 柏崎営業所
- 高速バスのりば(越後交通)
- 【高速】池袋駅東口(頸城自動車・西武バスとの共同運行)
- 【高速】京都・大阪(なんば)・堺(南海バスとの共同運行)
柏崎駅南口
- すべて越後柏崎観光バスによる運行
歴史
- 1897年(明治30年)8月1日 - 北越鉄道の柏崎駅として、鉢崎 - 柏崎開通時に開業。旅客・貨物営業を開始[5]。
- 1897年(明治30年)11月20日 - 北越鉄道線が北条駅まで開通。
- 1907年(明治40年)8月1日 - 北越鉄道が国有化。国有鉄道の駅となる。
- 1912年(大正元年)11月11日 - 越後鉄道の柏崎駅が開業し、同社線が石地駅まで開通。
- 1927年(昭和2年)10月1日 - 越後鉄道線が国有化され、国有鉄道の越後線となる。
- 1967年(昭和42年)10月6日 - 現駅舎完成。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 荷物の取扱を廃止[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本・JR貨物が継承[5]。
- 1997年(平成9年)3月22日 - コンテナ輸送貨物列車の発着が廃止され、自動車代行輸送開始[5]。
- 1998年(平成10年)3月25日[4] - この日を最後に石油類輸送貨物列車の発着が廃止。
- 2005年(平成17年)12月15日 - 自動改札機を設置。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 柏崎オフレールステーションを開設。
- 2007年(平成19年)7月16日 - 新潟県中越沖地震により当駅構内に停車中の越後線普通列車(2両編成)が脱線。人的被害はなかったが、越後線・信越本線は一部区間で長期間にわたって運休した。